JPH031506Y2 - - Google Patents

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JPH031506Y2
JPH031506Y2 JP5392186U JP5392186U JPH031506Y2 JP H031506 Y2 JPH031506 Y2 JP H031506Y2 JP 5392186 U JP5392186 U JP 5392186U JP 5392186 U JP5392186 U JP 5392186U JP H031506 Y2 JPH031506 Y2 JP H031506Y2
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layer
knitted fabric
knitted
acid component
cotton
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は吸汗発散性に優れ発汗時に不快感を与
えることなくしかも染色竪牢度の優れたスポーツ
衣料用編地に関するものである。
(従来の技術) 従来スポーツをするときに着用するトレーニン
グウエア衣料にはポリエステル長繊維糸条100%
のものや生地裏に綿交編されているものが多く使
用されている。ポリエステル長繊維糸条100%の
ものは学校体育の衣料用に使用されておりピリン
グやスナツキングなどに優れているが、発汗時に
生地からの汗の蒸発・発散が少ないため徐々に綿
素材使用の綿交編のものが多くなつてきた。しか
し綿素材が多くなつてくるとピリングやスナツキ
ングなどの生地物性が悪くなつてくる。
一方生地裏に綿素材を使用しているものは発汗
時初期の蒸発・発散のための吸水効果はあるが、
多量の汗は綿素材にとどまりべとつき感をともな
い不快感が発生してくる。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は前記のような従来のトレーニングウエ
アの欠点を解消し汗を速やかに蒸発・発散させて
不快感を和らげしかもピリングやスナツキングの
発生もなく、染色堅牢度に優れた衣料用編地を提
供することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段および作用) すなわち本考案は表裏両面の地編層の間に中間
層を有する3層編地であつて、表裏地編層は全酸
成分に対しスルホイソフタル酸成分を0.8〜1.8モ
ル%共重合させたエチレンテレフタレート系共重
合ポリエステル繊維糸条で編目が形成され、中間
層は綿繊維糸条及び該ポリエステル繊維でありな
がら単糸フイラメントの横断面がW型形状を有す
る糸条で、また該綿繊維の交編率が2〜10%で編
成されていることを特徴とする衣料用編地を要旨
とする。
以下さらに本考案を詳細に説明する。
第1図のa,bはともに本案編地の一例を示す
模式断面図であり、本考案編地は全酸成分に対し
スルホイソフタル酸成分を0.8〜1.8モル%共重合
させたエチレンテレフタレート系共重合ポリエス
テル繊維糸条を90%以上使用し綿繊維糸条を編地
の中間層2に全繊維量の2〜10%に相当する分だ
け使用するように編成されて、構成されている。
第1図ではこれを斜線部分で示している。
ここで表裏地編層1と3及び中間層2の一部に
使用されるスルホイソフタル酸成分を共重合させ
たエチレンテレフタレート系共重合ポリエステル
繊維糸条はそのスルホイソフタル酸成分が全酸成
分に対し0.8〜1.8モル%であることが必要であ
る。
スルホイソフタル酸成分が全酸成分に対し0.8
モル%未満でか鮮明な色が通常得られるカチオン
染料で染色しても濃色に染色することが困難で多
量の染料を要したり高温高圧で染色せねばならず
所望の色相を得ることが困難である。
またスルホイソフタル酸成分が全酸成分に対し
1.8モル%を超えると、糸条の強度が低下する。
更に仮撚加工などによつて加工糸にすると、更に
強度低下が大きくなり、編地の摩耗強力も弱くな
り、しかも特にスポーツ用のトレーニングウエア
などに用いる場合は編地表面にピリングやスナツ
キングなどが発生し易くなつて実用上不適当とな
る。
例えばスルホイソフタル酸成分を全酸成分に対
し5モル%程度に増加させる摩耗強力が低下して
摩耗によつて繊維が脱落するのでピリング防止に
は有効であるがかかる場合は糸条の強力低下が大
きく汎用性のある編地を得ることができないので
好ましくない。
本考案の編地は、その表地編層1に前記の通り
全酸成分に対しスルホイソフタル酸成分を0.8〜
1.8モル%共重合させたエチレンテレフタレート
系共重合ポリエステル繊維糸条が用いられてい
る。これによりトレーニングウエアとして着用し
激しい運動をしてもピリングやスナツキングが発
生しにくく、また破裂強力も強く、フアツシヨン
性に優れた色相が出せ、特にカチオン螢光染料な
どで染色することにより、よりフツシヨン性のあ
るスポーツ用衣料が得られる。または表地編層の
吸汗と汗の蒸発・発散の効果を上げるため吸水剤
を塗布すれば、吸汗と蒸発・発散が促進される。
このような後加工剤を使用しても洗濯堅牢度、昇
華堅牢度、白ライン汚染などの問題は特に発生し
ない。
本考案の編地の中間層2に綿繊維を全繊維量に
対して2〜10%使用するのは次の理由による。
運動初期に発生する汗を吸収させるために綿繊
維の吸水性が大きく作用してくる。このために編
地の全繊維量に対し2%以上使用せねばならな
い。しかし綿繊維の比率が編地の全繊維量に対し
て10%を超えることによつて、吸水性の作用は良
い結果が得られるが、編地表面に綿の毛羽が出や
すくなり編地の表面外観を悪くしたり綿毛羽がピ
リングを助長させることになる。
一方綿は直接染料で染色するので綿繊維の比率
が編地の全繊維量に対して10%を超えてくると洗
濯堅牢度や昇華堅牢度などの染色堅牢度が悪くな
る。
汗が多く出始めると特に冬場での運動で汗が多
く出たときには汗の層が形成れ、体温の熱を遮断
し一層保温効果を良好にする。これも綿繊維の比
率が編地の全繊維量に対して2〜10%のときに感
じられることである。
更に中間層2に断面がW形状を有するフイラメ
ントの糸を使用することにより綿繊維と同じ程度
の吸汗効果があり、裏地編層3において吸収され
た汗を速やかに中間層2に吸水され、さらに表地
編層1へ移行させることができる。
このようにして上記構成よりなる編地を用いて
衣料として着用する場合には通常中間層2の綿繊
維が現れやすいのが表地1よりも裏地編層3であ
ることから肌に接する側に裏地編層3をもつてく
るように縫製すればよい。
本考案編地は緯編または経編のいずれの基本編
組織で編成されたものでもよく、中間層2の形成
は常法のレイイン、プレイテイング、タツク編な
どの何れで行つてもよい。
さらに裏地編層3をパイル編層、ドツト編層、
デインプル編層にすることにより、中間層2を形
成させてもよい。また裏地編層3の編組織として
は第1図bのごとく凹凸のある編組織とすること
が好ましい。それによつて衣料としたときの裏面
側においては凹凸により肌に接する部分が少なく
なり多量の発汗で濡れてもべとつき感が少なくな
る。一方表面側においては光沢を出すためにブラ
イト原糸を使用したり表地変化を表すため凹凸に
よつて表面積が増し汗の拡散蒸散を促進すること
ができる。
(実施例) 次に本考案を実施例により具体的に説明する。
ダブルニツト機(大隅モラート社製M−48…
30”×20G×48F)を用いて第2図の組織図に従つ
て、第1フイーダ(以下、フイーダをFにて示
す)、第3F、第6F、第8Fに150デニール/48フイ
ラメントであつて全酸成分に対してスルホイソフ
タル酸成分1.5モル%を共重合させたカチオン染
料可染エチレンテレフタレート系ポリエステルマ
ルチフイラメント糸の仮撚加工糸を、また第4F、
第9Fは該仮撚加工糸を2本引き揃えて供給し、
第5F、第7F、第10Fには全酸成分に対してスル
ホイソフタル酸成分1.5モル%を共重合させたカ
チオン染料可染エチレンテレフタレート系でフイ
ラメント単糸がW型断面のポリエステルマルチフ
イラメント糸の仮撚加工糸を、また第2Fには綿
60S/−を供給して編成した。
ここで第4F、第9Fの仮撚加工糸150デニール/
48フイラメントを2本引き揃えることによつて凸
状の編層ができこれを肌に接する編層とし、W型
断面のポリエステルマルチフイラメント糸の仮撚
加工糸及び綿使用の編層を中間層とし3層を構成
する編地を製造した。
得られた編地を通常の染色工程で濃紺色に染色
仕上げしこれをトレーニングウエアに縫製し、着
用したところ、汗が多量に出てもその着心地はさ
らつとし、べとつき感がなくトレーニングウエア
のサイド側に使用したポリエステルテレフタレー
ト繊維で作つた白ラインへの汚染は何回洗濯して
も発生せず洗濯堅牢度性に優れたものであつた。
(考案の効果) 本考案の編地は、カチオン染料可染糸を主とし
てているため洗濯堅牢度、昇華堅牢度、白ライン
汚染などの染色堅牢度に優れている。又、単糸フ
イラメントの断面がW型の糸条と綿繊維との併用
にて汗の吸水効果が好ましく、これを衣料として
着用した場合、汗の編地表面への拡散、移行が容
易でべとつき感がなく、常に快適な着心地が保た
れる。綿繊維を低混率にすることにより綿の毛羽
による表生地面への影響が少なく、また、ピリン
グが発生しにくく、生地表面の外観を美しく保つ
ことができる。本考案は特にスポーツ用衣料の場
合に使用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図a,bは本考案の一例を示す模式断面図
であり、それぞれ編地に対して1は表編地層、2
は中間層、3は裏編地層、斜線部分は綿に相当す
る箇所である。第2図は実施例に示す組織図であ
る。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 表裏両面の地編層の間に中間層を有する3層編
    地であつて、表裏地編層は全酸成分に対しスルホ
    イソフタル酸成分を0.8〜1.8モル%共重合させた
    エチレンテレフタレート系共重合ポリエステル繊
    維糸条で編目が形成され、中間層は綿繊維糸条及
    び該ポリエステル繊維でありながら単糸フイラメ
    ントの横断面がW型形状を有する糸条であり、か
    つ、該綿繊維の交編率が2〜10%以下で編成され
    ていることを特徴とする衣料用編地。
JP5392186U 1986-04-10 1986-04-10 Expired JPH031506Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP5392186U JPH031506Y2 (ja) 1986-04-10 1986-04-10

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JP5392186U JPH031506Y2 (ja) 1986-04-10 1986-04-10

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JPS62166290U JPS62166290U (ja) 1987-10-22
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JP3716643B2 (ja) * 1998-10-09 2005-11-16 東レ株式会社 ポリエステル製裏地
JP2000328325A (ja) * 1999-05-24 2000-11-28 Toray Ind Inc 球技用ユニフォーム

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JPS62166290U (ja) 1987-10-22

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