JPS6253438A - 偏在吸水性布帛 - Google Patents
偏在吸水性布帛Info
- Publication number
- JPS6253438A JPS6253438A JP60187698A JP18769885A JPS6253438A JP S6253438 A JPS6253438 A JP S6253438A JP 60187698 A JP60187698 A JP 60187698A JP 18769885 A JP18769885 A JP 18769885A JP S6253438 A JPS6253438 A JP S6253438A
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- JP
- Japan
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- water
- fibers
- fabric
- fiber
- hydrophilic
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(イ)産業上の利用分野
本発明は、特に直接肌に接して着用するような衣料用生
地として好適な偏在吸水性織編物に関するものである。
地として好適な偏在吸水性織編物に関するものである。
(ロ)従来の技術
従来から肌着やスポーツウェア等において。
発汗時の濡れによるべとつき惑などの不快感を解消する
ことを意図して、親水性繊維である綿糸、レーヨン糸等
を用いた布帛、綿と合成繊維の混紡糸を用いた布帛、綿
糸と合成繊維を用いた裏綿組織の布帛などが生産され、
また他方では1合成繊維の重合時等に1例えば重合段階
で分子構造そのものに親水性を付与したり、親木性ポリ
マーをブレンド紡糸して親水化した繊維糸条を用いた布
帛などが生産されている。
ことを意図して、親水性繊維である綿糸、レーヨン糸等
を用いた布帛、綿と合成繊維の混紡糸を用いた布帛、綿
糸と合成繊維を用いた裏綿組織の布帛などが生産され、
また他方では1合成繊維の重合時等に1例えば重合段階
で分子構造そのものに親水性を付与したり、親木性ポリ
マーをブレンド紡糸して親水化した繊維糸条を用いた布
帛などが生産されている。
しかしながら、前者の綿糸や綿と合成繊維の混紡糸を用
いた布帛や裏綿組織の布帛等は、!水性繊維である綿繊
維の保水能力は大きいが。
いた布帛や裏綿組織の布帛等は、!水性繊維である綿繊
維の保水能力は大きいが。
吸水速度は表面親水化合成繊維に比べ遅く、また、親水
性繊維と合成繊維の多層構造で合成繊維表面を親水化し
た布帛等は、吸水速度は前述の布帛より良くなってきて
はいるが、まだ不十分である。後者のごとく、製造時に
親水化された合成繊維を用いる場合には、紡糸時の製糸
性の悪化、糸条や布帛の状態での強力低下や風合悪化等
の問題がある。
性繊維と合成繊維の多層構造で合成繊維表面を親水化し
た布帛等は、吸水速度は前述の布帛より良くなってきて
はいるが、まだ不十分である。後者のごとく、製造時に
親水化された合成繊維を用いる場合には、紡糸時の製糸
性の悪化、糸条や布帛の状態での強力低下や風合悪化等
の問題がある。
加えて、これら従来の肌着やスポーツウェアでは、夏期
の高温多湿時や激しい運動時に発生する汗を十分に吸収
できず、かつ布帛の表面に拡散することができず、依然
として肌が濡れてべとつき感を生じたり、生地がまつわ
りついたりするなどの不快感を十分には解消するに至っ
ておらず、さらに、冷温時には吸水した汗が冷えて筋肉
障害や風邪などの原因となることがしばしばある。特に
スポーツウェアの場合には。
の高温多湿時や激しい運動時に発生する汗を十分に吸収
できず、かつ布帛の表面に拡散することができず、依然
として肌が濡れてべとつき感を生じたり、生地がまつわ
りついたりするなどの不快感を十分には解消するに至っ
ておらず、さらに、冷温時には吸水した汗が冷えて筋肉
障害や風邪などの原因となることがしばしばある。特に
スポーツウェアの場合には。
着用中の不快惑や筋肉障害、風邪の原因等、身体への影
吉を少なくするため、布帛が肌に発生した汗を素早く吸
い取り、その汗を表面層へ導水し、かつ肌面に接する布
帛面に残留する汗が少ないことが望ましい。
吉を少なくするため、布帛が肌に発生した汗を素早く吸
い取り、その汗を表面層へ導水し、かつ肌面に接する布
帛面に残留する汗が少ないことが望ましい。
(ハ)発明が解決しようとする問題点
本発明は、上記のごとき従来の肌着やスポーツウェアに
用いられている布帛における発汗時の汗の吸水・拡散速
度の不十分さを解決するとともに、速やかに汗を肌面か
ら表面層に導水することにより、べとつき感、まつわり
、寒冷感等の不快惑がなく、快適に着用しうる肌着、ス
ポーツウェア等を形成することができる布帛を提供しよ
うとするものである。
用いられている布帛における発汗時の汗の吸水・拡散速
度の不十分さを解決するとともに、速やかに汗を肌面か
ら表面層に導水することにより、べとつき感、まつわり
、寒冷感等の不快惑がなく、快適に着用しうる肌着、ス
ポーツウェア等を形成することができる布帛を提供しよ
うとするものである。
(ニ)問題点を解決するための手段
本発明は、50%以上が親水性繊維よりなる表面繊維層
と、W形断面形状の表面親水化合成繊維よりなる裏面繊
維層とから構成されてなる二層構造の偏在吸水性布帛を
要旨とするものである。
と、W形断面形状の表面親水化合成繊維よりなる裏面繊
維層とから構成されてなる二層構造の偏在吸水性布帛を
要旨とするものである。
以下2本発明の詳細な説明する。
まず1本発明の偏在吸水性布帛は2表面層が親水性繊維
糸条で構成され、裏面層はW形断面形状で繊維表面が親
水化された合成繊維糸条で構成9組織された二層構造の
織編物である。
糸条で構成され、裏面層はW形断面形状で繊維表面が親
水化された合成繊維糸条で構成9組織された二層構造の
織編物である。
ここでいう親水性繊維糸条としては、綿糸。
レー曲ン糸もしくは綿と合成繊維との混紡糸等であり1
合成繊維としては、ポリエステル系繊維(ポリエチレン
テレフタレート繊維やイソフタル酸、バラオキシ安息香
酸、スルホイソフタル酸あるいはブチレングリコール等
を共重合成分とする共重合ポリエチレンテレフタレート
繊維)やポリアミド系繊維(ナイロン−4繊維。
合成繊維としては、ポリエステル系繊維(ポリエチレン
テレフタレート繊維やイソフタル酸、バラオキシ安息香
酸、スルホイソフタル酸あるいはブチレングリコール等
を共重合成分とする共重合ポリエチレンテレフタレート
繊維)やポリアミド系繊維(ナイロン−4繊維。
ナイロン−6繊維、ナイロン−66繊維、ナイロン−6
10繊維あるいはナイロン−11繊維)等を挙げること
ができる。本発明布帛の表面繊維層に用いる親水性繊維
糸条は、前述のセルロース系の繊維糸条である。裏面繊
維層に用いる合成繊維は、第1図(イ)と(ロ)に示す
ごとくW形の横断面形状を有するものである。W形断面
形状の繊維は、隣接する繊維間の凹部と凸部がうまくか
み合って密着し2毛細管路が効果的に形成されるので、
非常に良好な吸水性、導水性を発揮する。第1図(イ)
と(ロ)に示すW形断面形状繊維は、それぞれ孔が第2
図(イ)と(ロ)に示す形状の紡糸口金を用いて紡糸す
ることができる。以上の各繊維は、マルチフィラメント
糸、仮撚嵩高加工糸、紡績糸等の形態で用いられる。数
多くの実験結果より2表面繊維層を形成する繊維は、前
述の水移行性、保水性、蒸発性および特にインドアスポ
ーツにおける床との摩擦に対する耐融解性を有効に保持
することを配慮して、セルロース系の親水性繊維糸条が
選択される。一方、裏面繊維層を構成する繊維は1表面
繊維層に対する相対的な吸水性をよくすること、特に吸
水速度を早くするため。
10繊維あるいはナイロン−11繊維)等を挙げること
ができる。本発明布帛の表面繊維層に用いる親水性繊維
糸条は、前述のセルロース系の繊維糸条である。裏面繊
維層に用いる合成繊維は、第1図(イ)と(ロ)に示す
ごとくW形の横断面形状を有するものである。W形断面
形状の繊維は、隣接する繊維間の凹部と凸部がうまくか
み合って密着し2毛細管路が効果的に形成されるので、
非常に良好な吸水性、導水性を発揮する。第1図(イ)
と(ロ)に示すW形断面形状繊維は、それぞれ孔が第2
図(イ)と(ロ)に示す形状の紡糸口金を用いて紡糸す
ることができる。以上の各繊維は、マルチフィラメント
糸、仮撚嵩高加工糸、紡績糸等の形態で用いられる。数
多くの実験結果より2表面繊維層を形成する繊維は、前
述の水移行性、保水性、蒸発性および特にインドアスポ
ーツにおける床との摩擦に対する耐融解性を有効に保持
することを配慮して、セルロース系の親水性繊維糸条が
選択される。一方、裏面繊維層を構成する繊維は1表面
繊維層に対する相対的な吸水性をよくすること、特に吸
水速度を早くするため。
また肌ざわり、風合面等の点から、若干のシャリ惑を布
帛の肌面側に付与することにより接触感をサランとした
ものにするためには、断面形状がW形のものが良い。他
に各種の断面形状。
帛の肌面側に付与することにより接触感をサランとした
ものにするためには、断面形状がW形のものが良い。他
に各種の断面形状。
例えば三角形から多角形のもの、あるいは十字形、■字
形、C形等々、複雑な断面形状を有する合成繊維糸条も
あるが、それらのものは吸水性の不良、製造時の製糸性
不良、製編織した布帛の品位低下、風合変化等がみられ
1本発明の目的を達成するためには好ましくなく、さら
に実用面からも好ましくない。
形、C形等々、複雑な断面形状を有する合成繊維糸条も
あるが、それらのものは吸水性の不良、製造時の製糸性
不良、製編織した布帛の品位低下、風合変化等がみられ
1本発明の目的を達成するためには好ましくなく、さら
に実用面からも好ましくない。
表面繊維層を構成する親水性繊維の割合が50%以上必
要とするのは、裏面繊維層で肌面より吸水・導水された
汗が速やかに表面繊維層に拡散する過程で9表面繊維層
が50%以下では本発明の目的を十分に達成することが
できない。
要とするのは、裏面繊維層で肌面より吸水・導水された
汗が速やかに表面繊維層に拡散する過程で9表面繊維層
が50%以下では本発明の目的を十分に達成することが
できない。
これは、基本的には疎水性である合成繊維で吸水・導水
する汗を隣接する親水性繊維で十分に保水・拡散を行い
、蒸発し、加えて毛細管路の効果利用により1表面繊維
層から裏面繊維層への逆流防止も加味するものである。
する汗を隣接する親水性繊維で十分に保水・拡散を行い
、蒸発し、加えて毛細管路の効果利用により1表面繊維
層から裏面繊維層への逆流防止も加味するものである。
布帛を構成するためには、必要に応じて経編。
緯編等の編物または織物のいずれかを選択すればよく1
表面層には親水性繊維層、裏面層にはW形断面形状の合
成繊維層となり、さらには親水性繊維が50%以上とな
るように常法の二重編、二重織等の方法により製編織す
る。
表面層には親水性繊維層、裏面層にはW形断面形状の合
成繊維層となり、さらには親水性繊維が50%以上とな
るように常法の二重編、二重織等の方法により製編織す
る。
本発明布帛の裏面層を構成する繊維は、その繊維表面が
親水化加工により吸水性を付与されている。親水化加工
薬剤としては、ポリエステル系繊維の場合はポリエチレ
ングリコールとテレフタル酸の重縮合物を用い、ポリア
ミド系繊維の場合はポリエチレングリコールとポリアミ
ドの重縮合物などを用いる。これら親水化薬剤の水溶液
に布帛を浸漬し処理すれば、布帛の裏面層について所望
の程度に親水化された本発明の偏在吸水性布帛が得られ
る。表面繊維層は親水化薬剤の影響は受けないが、繊維
自体が吸水性、保水性を有するために、何ら問題にはな
らない。
親水化加工により吸水性を付与されている。親水化加工
薬剤としては、ポリエステル系繊維の場合はポリエチレ
ングリコールとテレフタル酸の重縮合物を用い、ポリア
ミド系繊維の場合はポリエチレングリコールとポリアミ
ドの重縮合物などを用いる。これら親水化薬剤の水溶液
に布帛を浸漬し処理すれば、布帛の裏面層について所望
の程度に親水化された本発明の偏在吸水性布帛が得られ
る。表面繊維層は親水化薬剤の影響は受けないが、繊維
自体が吸水性、保水性を有するために、何ら問題にはな
らない。
これら親水化加工薬剤水溶液による処理は。
いずれの場合も処理濃度0.1〜20%o、w、 f、
。
。
処理温度80℃以上、処理時間10分以上の条件で行う
ことが望ましい。処理濃度が0.1%0゜w、f、未満
の場合、十分な親水性およびその耐久性を付与すること
ができず、逆に20%o、y、f。
ことが望ましい。処理濃度が0.1%0゜w、f、未満
の場合、十分な親水性およびその耐久性を付与すること
ができず、逆に20%o、y、f。
より高くしても処理効果はほぼ平衡状態となり。
濃度を高くしただけ期待できるものではなく。
布帛の風合面ではむしろ悪化する傾向にあり。
好ましくない。また、処理温度が80℃より低い場合や
、処理時間が10分間より短い場合には、いずれも十分
な親水性やその耐久性を付与することが困難となるので
、好ましくない。
、処理時間が10分間より短い場合には、いずれも十分
な親水性やその耐久性を付与することが困難となるので
、好ましくない。
親水化加工処理は2通常の精練やシルケット加工等の後
、染色時、染色後のいずれの工程で行ってもよく、処理
装置としては、布帛の組織。
、染色時、染色後のいずれの工程で行ってもよく、処理
装置としては、布帛の組織。
構造等に応じて通常のウィンス染色機、液流染色機、ビ
ーム染色機あるいはジッガー染色機等を適宜選択して用
いればよい。
ーム染色機あるいはジッガー染色機等を適宜選択して用
いればよい。
以上の方法によって得られる本発明の偏在吸水性布帛で
は、裏面(肌に接する面)において皮層に発生した汗が
W形断面形状で表面が親水化された合成繊維で構成され
た層に吸い取られ。
は、裏面(肌に接する面)において皮層に発生した汗が
W形断面形状で表面が親水化された合成繊維で構成され
た層に吸い取られ。
続いて隣接する親水性繊維で構成された層に素早く移動
し、保水され、そこで蒸発が速やかに行われる。これは
、断面形状がW形の繊維で構成された層は、隣接する繊
維間の凹部と凸部がうまくかみ合って密着し1毛細管路
が効果的に形成されるので、非常に良好な汗の吸水性、
移動性を有し、しかも本質が疎水性の合成繊維である性
質により、裏面層では水が隣接の親水性繊維に移動し、
水の保水量は少なくなり、常に乾いた肌ざわりを保てる
こと等に起因する。
し、保水され、そこで蒸発が速やかに行われる。これは
、断面形状がW形の繊維で構成された層は、隣接する繊
維間の凹部と凸部がうまくかみ合って密着し1毛細管路
が効果的に形成されるので、非常に良好な汗の吸水性、
移動性を有し、しかも本質が疎水性の合成繊維である性
質により、裏面層では水が隣接の親水性繊維に移動し、
水の保水量は少なくなり、常に乾いた肌ざわりを保てる
こと等に起因する。
(ホ)作用
本発明の偏在吸水性布帛は、50%以上が親水性繊維で
構成された表面層と、断面形状がW形の表面親水化合成
繊維で構成されている。このように組織された二層の積
層構造を有する本発明の偏在吸水性布帛は、肌着、スポ
ーツウェア等の用途に用いれば2着用時の発汗に際して
肌側の繊維層で繊維表面に付着した汗は、吸水・拡散の
開始と同時に表側繊維層に積極的に導水され2表面から
蒸発していく。その結果、肌側の繊維層では表面がわず
かに濡れているだけで、はとんど汗が存在しないように
なる。したがって、肌側に汗が流れたり、濡れてべとつ
いたり、まつわりついたりする等の不快感を感じること
がない。加えて、W形の断面形状の繊維がもつ感触がサ
ランとした肌ざわりを与える。
構成された表面層と、断面形状がW形の表面親水化合成
繊維で構成されている。このように組織された二層の積
層構造を有する本発明の偏在吸水性布帛は、肌着、スポ
ーツウェア等の用途に用いれば2着用時の発汗に際して
肌側の繊維層で繊維表面に付着した汗は、吸水・拡散の
開始と同時に表側繊維層に積極的に導水され2表面から
蒸発していく。その結果、肌側の繊維層では表面がわず
かに濡れているだけで、はとんど汗が存在しないように
なる。したがって、肌側に汗が流れたり、濡れてべとつ
いたり、まつわりついたりする等の不快感を感じること
がない。加えて、W形の断面形状の繊維がもつ感触がサ
ランとした肌ざわりを与える。
(へ)実施例
本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、実施例
における布帛の性能の測定評価は次の方法で行った。
における布帛の性能の測定評価は次の方法で行った。
(a)吸水性能
試料の編地を10cmX10cmの大きさに切断し、そ
の裏側の面を上にして、ピペットにて0.1 m lの
水滴(水のぬれ状態を見やすくするために着色してもよ
い。)を0.5cmの高さに浮かした所から滴下する。
の裏側の面を上にして、ピペットにて0.1 m lの
水滴(水のぬれ状態を見やすくするために着色してもよ
い。)を0.5cmの高さに浮かした所から滴下する。
滴下後、60秒後の表面と裏面のぬれ面積(cJ )を
求める。
求める。
(b)保水性能
試料の編地を水中に10分間浸漬して十分に水を吸収さ
せてから、家庭用洗濯機の付属脱水機で20秒間脱水し
2次に編地の表側の面を上にして金網の上に10分間放
置後1編地の表側と裏側とをそれぞれ解編して各々の重
量を測定する。重量測定後、解編した繊維糸条を乾燥し
、乾燥後の重量を求めた後1次式にて算出する。
せてから、家庭用洗濯機の付属脱水機で20秒間脱水し
2次に編地の表側の面を上にして金網の上に10分間放
置後1編地の表側と裏側とをそれぞれ解編して各々の重
量を測定する。重量測定後、解編した繊維糸条を乾燥し
、乾燥後の重量を求めた後1次式にて算出する。
保水率(%)
(C1吸水速度
試料の編地を直径9cI11の円形に切断し2重量を測
定した後ラローズ法吸水性測定器(水の入った容器の上
部がガラスフィルターになっており、容器の下より連結
された管にメスピペットを水平に取りつけたもので、メ
スピペット七ガラスフィルターの水位を平衡状態として
、ガラスフィルター面より吸い上げる水の量がメスピペ
ットの容量(ml)で測れるもの。)のガラスフィルタ
ー上に裏面側をフィルターに接触する様に乗せ、経時の
吸水量をメスピペットの容量(ml)から読みとり2次
式にて算出する。
定した後ラローズ法吸水性測定器(水の入った容器の上
部がガラスフィルターになっており、容器の下より連結
された管にメスピペットを水平に取りつけたもので、メ
スピペット七ガラスフィルターの水位を平衡状態として
、ガラスフィルター面より吸い上げる水の量がメスピペ
ットの容量(ml)で測れるもの。)のガラスフィルタ
ー上に裏面側をフィルターに接触する様に乗せ、経時の
吸水量をメスピペットの容量(ml)から読みとり2次
式にて算出する。
fd)着用感
□シャツに仕立てて着用し3発汗を伴う運動を行った際
の着用感を官能検査により3段階に分けて判定する。
の着用感を官能検査により3段階に分けて判定する。
i)肌側の汗による濡れ
O−はとんどなし
△−やや濡れる
× −非常に濡れる
ii )まつわりつき
○・−はとんどなし
△−ややまつわりつく
×−まつわりつ〈
実施例1
布帛の表側の面を形成する表糸として太さ60番手の綿
糸を用い、裏側の面を形成する裏糸としてW形横断面形
状のポリエチレンテレフタレート仮撚嵩高加工糸100
デニール/48フイラメントを用いて1表側の繊維糸条
が55%となるように24ゲージの編機で二重組織のス
ムース目編地を編成した。次に、常法により精練した後
、綿繊維の漂白を行い、さらにポリエステル系繊維の親
水化加工薬剤である5R−1000(高松油脂製)の3
%0.譬、f、水溶液中で130°Cにて30分間の処
理を行い9次いで水洗、脱水、乾燥後、170℃にて4
0秒間の仕上げセットを行って1本発明の偏在吸水性布
帛である編地Aを得た。
糸を用い、裏側の面を形成する裏糸としてW形横断面形
状のポリエチレンテレフタレート仮撚嵩高加工糸100
デニール/48フイラメントを用いて1表側の繊維糸条
が55%となるように24ゲージの編機で二重組織のス
ムース目編地を編成した。次に、常法により精練した後
、綿繊維の漂白を行い、さらにポリエステル系繊維の親
水化加工薬剤である5R−1000(高松油脂製)の3
%0.譬、f、水溶液中で130°Cにて30分間の処
理を行い9次いで水洗、脱水、乾燥後、170℃にて4
0秒間の仕上げセットを行って1本発明の偏在吸水性布
帛である編地Aを得た。
本発明との比較のため1本実施例において用いた表糸、
裏糸のうち、裏糸のみを丸形断面形状を有するポリエチ
レンテレフタレート繊維100デニール/48フイラメ
ントの仮撚嵩高加工糸を用いるほかは1本実施例とまっ
たく同一の方法により比較用の編地Bを得た。
裏糸のうち、裏糸のみを丸形断面形状を有するポリエチ
レンテレフタレート繊維100デニール/48フイラメ
ントの仮撚嵩高加工糸を用いるほかは1本実施例とまっ
たく同一の方法により比較用の編地Bを得た。
これらの編地の性能を測定、評価し、その結果を第1表
に示した。
に示した。
第1表
第1表より明らかなごとく9本発明の吸水性布帛は吸水
性に優れ2表側の面と裏側の面の保水率に大きな差があ
り、吸水速度より明らかなように。
性に優れ2表側の面と裏側の面の保水率に大きな差があ
り、吸水速度より明らかなように。
裏側の面の繊維に付着した汗は速やかに表側へ移行させ
られ、したがって、肌伸■は汗の濡れに伴うべたつきや
まつわりつきがほとんどなく1着心地が非常に良好であ
った。
られ、したがって、肌伸■は汗の濡れに伴うべたつきや
まつわりつきがほとんどなく1着心地が非常に良好であ
った。
これに対し、比較例の編地Bは2表側の面と裏側の面の
保水性能に差がなく、吸水速度も遅い。
保水性能に差がなく、吸水速度も遅い。
そのため、裏側の面に付着した汗は表側の面への移行が
遅く、かつ移行量も少なく、生地が肌にべたついたりま
つわりついて9着心地は不良であった。
遅く、かつ移行量も少なく、生地が肌にべたついたりま
つわりついて9着心地は不良であった。
(ト)発明の効果
本発明の偏在吸水性布帛は1片面層が優れた吸水性と導
水性に冨み、他面層が吸水性、保水性、蒸発性に優れて
いるため、前者片面層を裏側の面(肌面)として、後者
を表側の面として肌着・スポーツウェア等に用いれば、
夏期の高温多湿時、あるいは運動時等の多量の発汗に際
して、汗が裏側の面に付着すると繊維内部に吸収される
ことなく速やかに吸い上げられ、同時に表側の面の繊維
に吸い上げられて移行し、蒸発して、汗を素早く肌から
離す作用が効果的に働き、したがって、衣服内の)温度
が上昇して肌に汗が流れたり、濡れたり、また、まつわ
りついたりすることがなく、快適な着用感を与え。
水性に冨み、他面層が吸水性、保水性、蒸発性に優れて
いるため、前者片面層を裏側の面(肌面)として、後者
を表側の面として肌着・スポーツウェア等に用いれば、
夏期の高温多湿時、あるいは運動時等の多量の発汗に際
して、汗が裏側の面に付着すると繊維内部に吸収される
ことなく速やかに吸い上げられ、同時に表側の面の繊維
に吸い上げられて移行し、蒸発して、汗を素早く肌から
離す作用が効果的に働き、したがって、衣服内の)温度
が上昇して肌に汗が流れたり、濡れたり、また、まつわ
りついたりすることがなく、快適な着用感を与え。
加えて2表側の面を構成する繊維がセルロース系の親水
性繊維が大半であり、インドアスポーツに着用すれば、
床面との摩擦により発生する摩擦熱で熔融穴を発生する
ことなく、安心してゲームができるなど格別の効果を奏
する。
性繊維が大半であり、インドアスポーツに着用すれば、
床面との摩擦により発生する摩擦熱で熔融穴を発生する
ことなく、安心してゲームができるなど格別の効果を奏
する。
本発明の布帛は、前述のごとく1合成繊維と親水性繊維
で積層されており、使用繊維のうち合成繊維の素材に適
した親水化加工薬剤を選択して、単に該加工薬剤の水溶
液中に浸漬して処理するだけで、簡単に吸水性を付与す
ることができる。
で積層されており、使用繊維のうち合成繊維の素材に適
した親水化加工薬剤を選択して、単に該加工薬剤の水溶
液中に浸漬して処理するだけで、簡単に吸水性を付与す
ることができる。
第1図は1本発明の偏在吸水性布帛に使用するW形断面
形状の合成繊維の一例を示す横断面図であり、第2図は
、第1図に示すW形断面形状の合成繊維を紡糸するため
の紡糸口金のノズル孔の平面図である。
形状の合成繊維の一例を示す横断面図であり、第2図は
、第1図に示すW形断面形状の合成繊維を紡糸するため
の紡糸口金のノズル孔の平面図である。
Claims (1)
- (1)50%以上が親水性繊維よりなる表面繊維層と、
W形断面形状の表面親水化合成繊維よりなる裏面繊維層
とから構成されてなる二層構造の偏在吸水性布帛。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60187698A JPS6253438A (ja) | 1985-08-27 | 1985-08-27 | 偏在吸水性布帛 |
IDP290986A ID875B (id) | 1985-08-27 | 1986-12-05 | Mandrel untuk digunakan bersama perkakas tenun guna pembentukan gelung pada pengancing jenis permukaan |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60187698A JPS6253438A (ja) | 1985-08-27 | 1985-08-27 | 偏在吸水性布帛 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6253438A true JPS6253438A (ja) | 1987-03-09 |
Family
ID=16210584
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60187698A Pending JPS6253438A (ja) | 1985-08-27 | 1985-08-27 | 偏在吸水性布帛 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6253438A (ja) |
ID (1) | ID875B (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5200248A (en) * | 1990-02-20 | 1993-04-06 | The Procter & Gamble Company | Open capillary channel structures, improved process for making capillary channel structures, and extrusion die for use therein |
JPH05179534A (ja) * | 1991-05-23 | 1993-07-20 | Malden Mills Ind Inc | 複合テキスタイル布 |
JPH05277661A (ja) * | 1992-04-02 | 1993-10-26 | Nippon Steel Corp | 双ロールによるクラッド鋼板の連続鋳造方法 |
JPH05277660A (ja) * | 1992-04-02 | 1993-10-26 | Nippon Steel Corp | 双ロールによるクラッド鋼板の連続鋳造方法 |
CN105908324A (zh) * | 2016-06-29 | 2016-08-31 | 江苏华信亚麻纺织有限公司 | 一种棉麻交织双层布 |
-
1985
- 1985-08-27 JP JP60187698A patent/JPS6253438A/ja active Pending
-
1986
- 1986-12-05 ID IDP290986A patent/ID875B/id unknown
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5200248A (en) * | 1990-02-20 | 1993-04-06 | The Procter & Gamble Company | Open capillary channel structures, improved process for making capillary channel structures, and extrusion die for use therein |
JPH05179534A (ja) * | 1991-05-23 | 1993-07-20 | Malden Mills Ind Inc | 複合テキスタイル布 |
JPH05277661A (ja) * | 1992-04-02 | 1993-10-26 | Nippon Steel Corp | 双ロールによるクラッド鋼板の連続鋳造方法 |
JPH05277660A (ja) * | 1992-04-02 | 1993-10-26 | Nippon Steel Corp | 双ロールによるクラッド鋼板の連続鋳造方法 |
CN105908324A (zh) * | 2016-06-29 | 2016-08-31 | 江苏华信亚麻纺织有限公司 | 一种棉麻交织双层布 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
ID875B (id) | 1996-08-26 |
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