JP2670499B2 - トラベリング工法における平面状立体トラスの形状安定化工法 - Google Patents

トラベリング工法における平面状立体トラスの形状安定化工法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、建築物の屋根等に使用される立体トラス
をトラベリング工法で分離移送する場合に、平面オラス
としての機能を保持できるように上弦枠体および下弦枠
体の格子の形状を安定化する工法に関するものである。
〔従来の技術〕 弦材および斜材が少なく全体的に構成を簡素にした立
体トラスとしては第1図(2点鎖線で示す補強弦材10を
有しないもの)に示すように、上弦材1,2で格子状に構
成された上弦枠体3と、この上弦枠体3面に平行に間隔
を置いて上弦枠体3の一つ置きの各格子目5の投影対角
線を通る下弦材6,7で格子状に構成された下弦枠体4を
配置し、各下弦材6,7の交差点8と上弦枠体3の格子目
5の四隅の交差点5a,5b,5c,5dとの間に斜材9を架設し
た構成の平面状立体トラスが特公昭38−21585公報によ
って知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記従来の平面状立体トラスは平面トラスに比べて軽
量で安定性が高く、集中荷重にも対応がよいなどの長所
があるが、施工性についてみると、一般には大屋根の施
工としては総足場方式やリフトアップ工法で施工する場
合が多く、この場合コストの低減や工期の短縮を期待で
きない。これに対してこれらの効果を期待できる施工法
としてトラベリング工法があるが、トラベリング工法で
は1〜3スパン毎に仮設架台で鉄骨建方を行い順次移送
する工法であるため、平面状立体トラスをその移送方向
に数個程度の格子目5を有する幅のトラスに分離して移
送することとなり、移送されるトラスは一応、格子目数
個程度の幅の長方形状ではあるが、その形状の周囲を限
定する境界部材が設けられていないため、トラベリング
操作を行う油圧ジャッキの牽引力が全く同一でない限
り、正常な平面状立体トラスの形態を保持することがで
きない。
この状態を第5図によって説明すると、平面状立体ト
ラスは、第5図(A)に示すように、上弦材1,2によっ
て構成された四角形の格子目5の四隅と下弦材6,7(図
面では省略されている)の交差点8とを4本の斜材9で
結合した四角錐13を上下左右方向に連続させたものに相
当するが、トラベリング工法においては、前記長方形状
の平面状立体トラスの形状を保持するように境界部材が
取付けられていないので、トラベリングの際、トラスの
左右に設けられている油圧ジャッキの牽引力が僅かでも
異なる場合は、上弦材1,2、下弦材6,7および斜材9は通
常ピン結合であるため、矢印12のように四角錐13には回
転力が与えられ、第5図(B)に示す正常な状態におけ
る、多数の四角錐13を結合した格子目5を有する上弦枠
体3全体が、矢印14で示すように回転して、回転状態を
強調して示した第5図(C)に示すように、上弦枠体3
の符号5を付した各格子目は回転するが、符号5を付し
ていない格子目は変形し、すべての格子目が正常な格子
目5の形状を保持した上弦枠体3とすることが困難とな
る。このように正常な状態の上弦枠体3を有しない平面
状立体トラスは、平面状立体トラスとしての正常な機能
を発揮できない状態となるので、トラベリング工法を実
施することができない問題点があった。この発明は、前
記平面状立体トラスをトラベリング工法によって分離移
送を可能とすることを課題とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
前記の課題を解決するため、この発明は、上弦材で格
子状に構成された上弦枠体の下方に間隔を置いて、この
上弦枠体面に平行に上弦枠体の一つ置きの各格子目の投
影対角線を通る下弦材で格子状に構成された下弦枠体を
配置し、両下弦材の各交差点と上弦枠体の格子目の四隅
の交差点との間に各材料を架設して構成した平面状立体
トラスを、上弦材、下弦材および斜材からなる移送方向
に数個程度の格子目を有する幅のトラスに分離して移送
するトラベリング工法において、上弦枠体の格子目およ
び下弦枠体の格子の形状安定用弦材を上弦材または下弦
材に架設してトラベリング操作を行い、トラベリング操
作の終了後、形状安定用弦材を撤去するトラベリング工
法における平面状立体トラスの形状安定化工法および前
記工法の形状安定用弦材に代えて屋根ぶき材または仕上
材のような面状部材を上弦枠体上に設置したままとする
トラベリング工法における平面状立体トラスの形状安定
化工法の手段を講じるものである。
〔作 用〕
この発明の作用を実施例を参照して説明する。
上弦材1,2で格子状に構成された上弦枠体3と、この
上弦枠体3面に平行に間隔を置いて上弦枠体3の一つ置
きの各格子目5の投影対角線を通る下弦材6,7で格子状
に構成された下弦枠体4を配置し、各下弦材6,7の交差
点8と上弦枠体3の格子の四隅の交差点5a,5b,5c,5dと
の間に各斜材9を架設して構成した平面状立体トラスを
トラベリング工法によって上弦材1,2、下弦材6,7および
斜材9からなる移送方向に数個程度の格子目を有する幅
のトラスに分離して移送させる場合に、上弦材1,2から
なる格子の形状を確保するように上弦枠体3の格子目5
を通り各下弦材6,7の交差点8の位置または交差点8,8の
中間位置におけるトラベリング方向と直交する下弦材6
またはトラベリング方向と同一方向の下弦材7と平行に
形状安定用弦材10を架設するので、これらの形状安定用
弦材は斜材の上端を結ぶ位置にない場合でも上弦枠体3
の格子の形状を保持することにより各交差点の位置が移
動しないため平面トラスの上弦材としての機能を果すこ
とができる。したがって、立体トラスであるにもかかわ
らず前記格子目数個程度の幅のトラスは、トラベリング
操作に伴い牽引力に不均等な状態を生じても、正常な状
態の格子目を有する平面トラスの機能を有するため前記
程度の幅であるにもかかわらずトラスの全長を均等に移
送させることができる。
また、屋根ぶき材や仕上材のような面状部材11を上弦
枠体3上に設置した場合も上弦枠体3の格子の形状を確
保できるので同様に前記程度の幅ずつ移送させることが
できる。
トラベリング終了後は平面状立体トラスは所定形状に
組立てられ格子目の安定したトラスとなり、形状安定用
弦材10を架設しておく必要がなくなるので、形状安定用
弦材10は撤去する。撤去された形状安定用弦材10は再利
用が可能となるとともに荷重を軽減し、立体トラス本来
の機能とすることができ、面状部材はそのまま屋根ぶき
材または仕上材としての機能を果すものである。
〔実施例〕
この発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図〜第4図において、2組の等間隔の平行な上弦
材1,2を交差させて格子状に上弦枠体3(第2図〜第4
図では実線で示す)が構成され、この上弦枠体3の下方
にこれと間隔を置いて平行に下弦枠体4(第2図〜第4
図では一点鎖線で示す)を配置する。この下弦枠体4は
一つ置きの上弦枠体3の各格子目5の投影対角線を通る
下弦材6,7(第2図〜第4図では破線で示す。)で格子
状に構成される。各下弦材6,7の各交差点8と上弦枠体
3の格子の四隅の交差点5a,5b,5c,5dとの間に各斜材9
(第2図〜第4図では一点鎖線で示す)を架設して平面
状立体トラスが構成され、上弦枠体3の交差点5b,5dを
通りトラベリング方向に直交する下弦材6と平行に形状
安定用弦材10(第2図〜第4図では二点鎖線で示す。)
が架設される。形状安定用弦材10の架設位置としては、
下弦材6,7の交差点8,8の中間にトラベリング方向に直交
する下弦材6と平行な位置10a、その他トラベリング方
向と同一方向の下弦材7と平行な位置10b、または各下
弦材6,7の交差点8,8の中間位置のトラベリング方向と同
一方向の下弦材7と平行な位置10cとすることができ
る。トラベリング操作が終了した後に形状安定用弦材10
の撤去作業を行う。形状安定用弦材10に代えてトラスの
形状安定効果のある屋根ぶき材または仕上材のような面
状部材11を取付けてもよい。
〔発明の効果〕
この発明は、計量で安定性が高く集中荷重にもよく対
応できる立体トラスを所定形状の境界部材がないにもか
かわらず、移送方向に数個程度の格子目を有する幅のト
ラスであっても、確定した格子目の形状を保持してトラ
ベリング操作を行うことができ、低コストで短工期で施
工できるトラベリング工法を採用できるようにしたもの
である。また、トラベリング終了後、形状安定用弦材を
撤去することにより再度形状安定用弦材として利用が可
能となるとともに荷重が軽減し、立体トラス本来の機構
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は斜視図、第2図は平面図で示した説明図、第3
図は第2図III−III線における切断正面図、第4図は平
面図で示した説明図、第5図は従来例の平面状立体トラ
スの一部を示すもので、(A)は四角錘のみの斜視図、
(B)は9個の格子目を平面図で示す説明図、(C)は
格子目の変形状態を強調して示した説明図である。 1……上弦材、2……上弦材、3……上弦枠体、4……
下弦枠体、5……格子目、5a,5b,5c,5d……交差点、6
……下弦材、7……下弦材、8……交差点、9……斜
材、10……補強弦材、11……面状部材。
フロントページの続き (72)発明者 奥野 智久 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 成田 秀幸 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (56)参考文献 特公 昭54−35402(JP,B2) 特公 昭52−25168(JP,B2) 特公 昭61−14302(JP,B2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上弦材(1)、(2)で格子状に構成され
    た上弦枠体(3)の下方に間隔を置いて、この上弦枠体
    (3)面に平行に上弦枠体(3)の一つ置きの各格子目
    (5)の投影対角線を通る下弦材(6)、(7)で格子
    状に構成された下弦枠体(4)を配置し、両下弦材
    (6)、(7)の各交差点(8)と上弦枠体(3)の格
    子目(5)の四隅の交差点(5a)、(5b)、(5c)、
    (5d)との間に各斜材(9)を架設して構成した平面状
    立体トラスを、上弦材(1)、(2)、下弦材(6)、
    (7)および斜材(9)からなる移送方向に数個程度の
    格子目(5)を有する幅のトラスに分離して移送するト
    ラベリング工法において、上弦枠体(3)の格子目
    (5)および下弦枠体(4)の格子の形状安定用弦材
    (10)を上弦材(1)、(2)または下弦材(6)、
    (7)に架設してトラベリング操作を行い、トラベリン
    グ操作の終了後、形状安定用弦材を撤去するようにした
    トラベリング工法における平面状立体トラスの形状安定
    化工法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の形状安定用弦材(10)に
    代えて、屋根ぶき材または仕上材のような面状部材(1
    1)を上弦枠体(3)上に設置したままとするトラベリ
    ング工法における平面状立体トラスの形状安定化工法。
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