JP2777324B2 - 両面起毛地の製造方法 - Google Patents

両面起毛地の製造方法

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JP2777324B2
JP2777324B2 JP28919493A JP28919493A JP2777324B2 JP 2777324 B2 JP2777324 B2 JP 2777324B2 JP 28919493 A JP28919493 A JP 28919493A JP 28919493 A JP28919493 A JP 28919493A JP 2777324 B2 JP2777324 B2 JP 2777324B2
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欣次 島本
和寛 島本
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SHIMAMOTO KASEN KIMO KOJO JUGEN
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SHIMAMOTO KASEN KIMO KOJO JUGEN
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主として毛布等の生地と
して使用される類の表裏両面に比較的毛足の長い起毛を
形成した両面起毛地の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に地組織の表裏両面に起毛を形成し
た両面起毛地は、特開平5−98559号公報に示され
ているように、編機により地組織の表裏両面にパイル糸
整経ビームから供給された甘撚ないしは粗糸の状態のパ
イル糸でループ状のパイルを織製し、このループの繊維
を針布ローラで起毛し、最後に起毛の先端部分を切断し
て毛足の長さを揃えて表裏に起毛を形成するようにして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の方法により形成
される表裏両面に起毛を形成する場合、上記公報にも記
載されているように、編織機の機構上、地組織の表と裏
とにパイル糸で形成するループの長さが等しいものを製
織することができず、針布ローラ等の起毛手段で表裏に
起毛を形成した時に、その起毛の毛足が表面と裏面とで
は長さが異なったり、また、起毛の毛足を表面と裏面と
で揃えるためには、ループの長さが毛足の短い方のルー
プ頂部を切りながらその毛足を揃えるために毛足の短い
方のループがさらに短くなることから、毛足が長く商品
価値の高いものを製造することができないという問題が
あった。
【0004】更に、毛足の短い方のループをそのまま
したものではループ残されていることから、ループ
状のパイル糸の中で起毛された繊維同士が絡んで玉を形
成し、ピリング(毛玉)が発生し易くなると言う問題も
あった。本発明は上記問題点に鑑み提案されたもので、
表裏の起毛の毛足が長い状態で揃ったものを簡単に製造
することができるとともに、ピリング等の発生を可及的
に防止できる両面起毛地の製造方法を提供できるように
することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にかかる両面起毛地の製造方法は、地組織の表
裏両面にパイル糸でループ状のパイルをそのループ長が
表裏で異なる状態で編織して起毛素地を形成し、該起毛
素地の両面に形成されたループパイルのループ長の短い
方のループの折り返し中間部分を切断してパイル長を長
くした後、表裏のパイルで起毛されたの毛足の短い方に
合わせてシャーリングで揃えることにより地組織の表裏
素足の長さが略等しい起毛を形成したことを特徴とす
るするものである。
【0006】
【作用】先ず、編織機により地組織の両面に夫々ループ
パイルが形成された起毛素地を製織する。この時、地組
織の一方(例えば表面)のループの長さは長く、他方
(例えば裏面)のループの長さは短く形成されている。
次に、起毛素地の少なくともループ長が短い方のループ
をその略中央部を切断した後、表裏のパイル毛を針布ロ
ーラ等の起毛手段でループの繊維を掻き起こすと地組織
の表裏の両面に起毛が形成されるのである。尚、ループ
長が短い方のループを針布で掻き起こす時にその略中央
部を切断するようにしても良いことは勿論である。こう
して略中央部が切断されて形成された起毛はその毛足が
長くなっており、その先端部分を他方の起毛の毛足と揃
えてシャーリングでトリミングすると、表裏に毛足の長
さが長く揃った両面起毛を形成することができるのであ
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係る両面起毛地の製造方法の
一実施例を図面に基づいて説明する。図1及び図2は主
として毛布用の生地として使用される両面起毛素地の組
織図を示すもので、この生地素地1は、一般的なカール
マイヤー社製の例えばKF4SFBZまたはKF5SF
B機の編機を使用して編成された編地であって、経糸2
と緯糸(挿入糸)3とで地組織4が編成されるととも
に、地組織4の所定の経糸2に絡ませたループ状のパイ
ル5・6が表裏に夫々形成されて起毛素地7が形成され
ている。
【0008】上記ループ状のパイル5・6を形成するパ
イル糸8は、粗糸乃至はスライバーに甘撚を掛けた状態
のもので形成されており、地組織4の表面部分に形成さ
れるパイル(以下フロントパイルと略称する)5は、図
2中二点鎖線Aで示すように所定のウェール9のループ
から二つのウェール10・11を飛び越した状態の長い
ループに形成されている。
【0009】地組織4の裏面部分に形成されるパイル
(以下バックパイルと略称する)6は、フロントパイル
5の折り返し部5a寄りのウェール10のループからフ
ロントパイル5の折り返し部5aと略等しい位置(6
a)で折り返された形状になっており、上記のフロント
パイル5のループ長より短くなっている(図1及び図2
参照)。上記のように地組織4の表面に長いフロントパ
イル5が、裏面に短いバックパイル6が夫々形成された
起毛素地7は、裏面の短いバックパイル6の中央部分
(折り返し部6a)がカッター等の切断手段(図示せ
ず。)で切断される。
【0010】こうして、カッター等の切断手段(図示せ
ず。)で中央部分の折り返し部分6aが切断された裏面
の短いバックパイル6は、図3及び図4に示すように直
線状になり、丸いループ状の時に比べて高さHが長くな
っている。そして、図5に示すように周面に針布を植設
したブラッシングロール12とこれに対面する押圧ブレ
ード13とからなる起毛手段14の中を表裏交互に通過
させて、起毛素地7の表裏に形成されたフロントパイル
5及びバックパイル6の繊維を交互に掻き起こす。この
時、バックパイル6のようにループが中央部分の折り返
し部分6aで切断されている場合、ループに撚り成分が
無く、ブラッシングロール12の針布12aの通りも良
く、短時間の内に起毛することができるのである。
【0011】尚、本例では裏面の短いバックパイル6
は、そのループの折り返し部分6aを切断手段で切断す
るようにしてあるが、起毛手段14を形成するブラッシ
ングロール12の針布12aでループの折り返し部分6
aを掻いて開く(切断する)ようにしてもよいことは勿
論であり、表面のフロントパイル5も切断手段で切断す
るようにしても良いことは勿論である。しかして、バッ
クパイル6の繊維は起毛手段14で掻き起こされる時に
更に引っ張られて伸ばされるので起毛された繊維の毛足
は更に長くなるのである。然る後、シャーリング装置
(図示せず)により地組織4の表裏に形成された起毛の
長さLを図6に示すように揃えると、図7に示すような
表裏に毛足の長い柔らかな起毛布帛15が形成されるの
である。こうして形成された起毛布帛15は、タンブラ
ー装置により揉まれて柔軟性を付与されたり、スチーマ
装置で縮絨されたり、テンター装置で拡布される後処理
装置で加工されて毛布用の生地製品となるのである。
尚、上記実施例では毛布用の生地製品を例に説明してあ
るが、こうしたものに限られず、タオル等にも使用する
ことができるのは勿論のこと、パッティング材や吸湿材
等の化粧用材料として幅広く使用することができるのは
言うまでもないことである。
【0012】
【発明の効果】本発明に係る両面起毛地の製造方法は以
上に説明したように、地組織の表裏に夫々ループ状のパ
イル毛を植設した起毛素地を形成し、地組織の表裏に形
成されたループの内、少なくともループ長が短い方のル
ープがその略中央部で切断し、その繊維が起毛手段で掻
き起こされた起毛が形成され、当該起毛はその毛足が長
くなっていることから、その先端部分を他方の起毛の毛
足と揃えてシャーリング等でトリミングすると、表裏に
毛足の長さが揃った両面起毛を形成することができるの
である。これにより、表裏に毛足の長さが揃った品質の
高い両面起毛を形成した織布を簡単に製造することがで
きると言う利点がある。
【0013】また、少なくともループ長の短いループの
略中央部が切断された状態でその繊維が起毛手段で掻き
起こされて形成された起毛部分には従来のようにループ
状の核が残っていないことから、ループ部分による繊維
の絡みから発生するピリング等の発生を可及的に防止す
ることができると言う利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法にかかる両面起毛地の編成組織を示
す平面図である。
【図2】本発明方法にかかる両面起毛地の編成組織を示
す側面図である。
【図3】ループ状のパイルとこれを切断した状態との長
さの違いを説明する正面図である。
【図4】ループ状のパイルとこれを切断した状態との長
さの違いを説明する側面図である。
【図5】掻き起こし手段によりループ状のパイルを起毛
している状態を示す概略側面図である。
【図6】起毛された毛足をシャーリングにより揃えた状
態の概略側面図である。
【図7】起毛された毛足をシャーリングにより揃えた状
態を示す斜視図である。
【符号の説明】
4・・・地組織 5・6・・・パイル 6a・・・6の中間部分 8・・・パイル糸 15・・・両面起毛地
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D06C 13/08 D03D 25/00 102 D04B 21/14 D06C 11/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地組織の表裏両面にパイル糸でループ状の
    パイルをそのループ長が表裏で異なる状態で編織して起
    毛素地を形成し、該起毛素地の両面に形成されたループ
    パイルのループ長の短い方のループの折り返し中間部分
    を切断してパイル長を長くした後、表裏のパイルで起毛
    されたの毛足の短い方に合わせてシャーリングで揃える
    ことにより地組織の表裏に素足の長さが略等しい起毛を
    形成したことを特徴とする両面起毛地の製造方法。
JP28919493A 1993-11-18 1993-11-18 両面起毛地の製造方法 Expired - Lifetime JP2777324B2 (ja)

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JPH07145550A JPH07145550A (ja) 1995-06-06
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