JP3743636B2 - 布帛及び布帛の製造方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、衣料やインテリアテキスタイル等の幅広い用途を有する布帛及び前記布帛の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
先に、本発明者は、特開平9−316747号公報において、コートやマフラー、ショール等の衣料品の素材として新規な布帛とその製造方法を提案した。
【0003】
この布帛は、複数の経糸群と緯糸群とが相互に縦横に間隔をあけて格子状に配列されて、両者の交差部に織成部が形成された布帛を素材とし、この布帛の織成部を、これに繋がっている経糸群や緯糸群の近傍部分とともに輪ゴム等の結束部材で縛り、布帛全体に多数の突起状部分を形成した後に、全体に縮絨加工を施すことにより製造することができるもので、突起状部分が布面全体に密集した今までにない新規な風合いを有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述した特開平9−316747号公報に記載されている布帛の製造方法によって得られる布帛は、突起状部分が布面全体に密集しているものであり、この布帛を製造する際には、縮絨工程の前に、この布帛の多数の織成部をそれぞれの近傍部分とともに、結束部材で各々縛る作業が必要であった。
【0005】
そこで、本発明者は、前記特開平9−316747号公報に記載されている布帛をさらに発展させ、縮絨工程で結束部材を用いる必要がなく、製造が容易で布表面に突出する突起状部分のサイズや相互の間隔を用途に応じて様々に変えることができる新しい風合いを備えた布帛とその製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明の布帛は、第1の経糸群と緯糸群からなる地組織と、各組どうし間隔をあけて格子状に配列された縮絨可能な糸素材からなる複数組の第2の経糸群と緯糸群とが2重織りで一体に織成され、第2の経糸群と緯糸群の各組どうしが交差して形成される複数の交差部の少なくとも一部では、第2の経糸群と緯糸群が地組織から表面側に露出し、地組織から浮いた状態で互いに交絡して織成部が形成され、織成部とその近傍を除いた部分では、第2の経糸群と緯糸群は地組織の裏面側に配置されているとともに、織成部に連続する第2の経糸群と緯糸群の両側は地組織裏面側でそれぞれ切断されて、地組織表面側に部分的に引き出された状態で織成部を含んで全体に縮絨加工が施され、織成部とこれに連続する第2の経糸群と緯糸群の地組織表面側に引き出された部分の縮絨によって突起状部が形成されているものである。
【0007】
また、本発明の布帛の製造方法は、第1の経糸群と緯糸群からなる地組織と、各組どうし間隔をあけて格子状に配列された縮絨可能な糸素材からなる複数組の第2の経糸群と緯糸群とを、第2の経糸群と緯糸群の各組どうしが交差して形成される複数の交差部の少なくとも一部では第2の経糸群と緯糸群が地組織表面側に露出し、地組織から浮いた状態で互いに交絡して織成部が形成され、織成部とその近傍を除いた部分では、第2の経糸群と緯糸群は地組織の裏面側に配置されるように2重織りして素材布を織成する第1の工程と、第1の工程で織成した素材布の織成部間を繋いでいる第2の経糸群と緯糸群をそれぞれ地組織裏面側の略中間位置で切断する第2の工程と、第2の工程の後、織成部を地組織表面から引き上げて、これに連続する第2の経糸群と緯糸群の一部を地組織表面側に引き出す第3の工程と、第3の工程の後、地組織表面側に露出している織成部とこれに連続する第2の経糸群と緯糸群とを縮絨させて地組織表面に突起状部を形成する第4の工程とを備えている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の1実施形態について説明する。図1は、本発明の布帛の外観を示す図であり、同図は布帛の一部分を示している。
この図に示すように、本発明の布帛1は、羊毛で平織りされている地組織2の表面側に、羊毛を縮絨加工して形成された多数の突起状部3が散在しており、これらの突起状部3を形成している糸の端は、地組織2の裏面側に貫通して縮絨加工によって地組織2の組織と絡み合って固定されている。
【0009】
なお、この実施形態においては、布帛1は、全体に羊毛を素材としているが、この布帛1に用いられる糸素材は、少なくとも突起状部3を形成している糸素材が縮絨加工可能なものであればよい。縮絨加工が可能な糸素材としては、例えばアルパカやラクダのような獣毛やこれらの獣毛を含んているものを用いることができる。
【0010】
次に、布帛1を製造する方法について説明する。図2は、前述の布帛1の製造方法を工程毎に説明した概略図であって、同図(A)は、布帛1に縮絨加工する前の素材布1Aの断面組織を示すものである。
【0011】
また、図3は前記素材布1Aの外観を示す部分図であって、素材布1Aは、第1の経糸群と緯糸群からなる地組織2と、各組どうし間隔をあけて格子状に配列された複数組の第2の経糸群4と緯糸群5とを、2重織りして製作されたものである。
なお、地組織2は、本実施形態においては、平織りで織成されているが、綾織りや朱子織りとしてもよい。
【0012】
図2(A)及び図3に示すように、各組の経糸群4と緯糸群5は、それぞれ一つおきの交差部6の近傍で、地組織2の組織を裏面側から表面側に貫通し、地組織2の表面側で互いに交絡して地組織2の上に重ねて平織りにされて、織成部Aが形成されている。
【0013】
なお、本実施形態においては、図3に示すように、織成部Aが形成される交差部6において、経糸群4と緯糸群5は、周縁部6Aが円形の輪郭で地組織2を貫通しているが、前記周縁部6Aはこれに限らず、例えば正方形状の輪郭にしてもよい。
【0014】
次に、前述したような素材布1Aの地組織2の裏面側を縦横に走っている経糸群4と緯糸群5のそれぞれを、図2(B)に示すように、互いに隣接した織成部Aが形成されている交差部6間の略中間位置で切断する。
【0015】
その後、図2(C)及び図4に示すように、それぞれの織成部Aを地組織2の表面から引き離すように持ち上げ、地組織2の裏面側に一部を残してこれらの織成部Aに連続する経糸群4と緯糸群5を地組織2の表面側に引き出す。
【0016】
次いで、このように、地組織2の表面側より織成部Aを突出させた状態の素材布1Aを処理液(リンゴ酸)に浸して素材布1A全体に縮絨加工を施す。そうすると、図2(D)及び図1に示すように、地組織2の表面側に突出していた織成部Aとこれに連続する経糸群4と緯糸群5に縮絨が生じてこれらが一体化し、突起状部3が形成される。
【0017】
一方、経糸群4と緯糸群5の地組織2の裏面側に残っていた部分も、縮絨によって互いに絡みつくとともに地組織2に絡みついて、突起状部3は地組織2にしっかりと固定される。なお、この実施形態では、地組織2にも羊毛を用いているため、地組織2も縮絨によりフエルト状になる。
【0018】
また、本実施形態においては、素材布1Aを縮絨させるための処理液としてリンゴ酸を用いているが、処理液はこれに限定するものでなく、酢酸等の有機酸や従来、縮絨加工の処理液として一般に用いられている石けん水等のアルカリ系処理液を用いることも可能である。
【0019】
また、本実施形態においては、格子状に配列された交差部6の一つおきに、地組織2の表面側に織成部Aを設けて突起状部3を形成しているが、全ての交差部にこのような織成部を設けて突起状部を形成してもよいし、あるいは、交差部の2つおき、3つおきに突起状部を形成してもよい。
また、織成部が設けられる交差部では、その交差部の少なくとも一部が織成部となっていればよい。
【0020】
さらに、各組の経糸群4や緯糸群5の幅や、隣接する組どうしの間隔を変えることによって突起状部3のサイズや相互の間隔を様々に変化させることができ、衣料やインテリアテキスタイルの素材としての、目的に応じた様々なバリエーションが得られる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の布帛によれば、地組織の表面に縮絨加工が施された突起状部分が多数散在する独特の風合いを備えているとともに、突起状部分のサイズや相互の間隔を様々に変えて製作することができるので、コートやマフラー、ショール等の衣料品やカーテン、ソファ等のインテリアテキスタイルの素材として様々な用途に利用することができる。
【0022】
また、請求項2記載の布帛の製造方法によれば、布帛の突起状部分を縮絨加工で形成する際に、突起状部分を形成する経糸群と緯糸群は地組織の組織を貫通することによって地組織に保持されているので、これらの経糸群と緯糸群を束ねるための輪ゴム等の結束部材を用いる必要がなく、縮絨工程において簡単に突起状部分を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の布帛の一部分を示す斜視図である。
【図2】 本発明の布帛の製造方法の各工程を説明する図である。
【図3】 本発明の布帛の製造に用いる素材布の一部分を示す斜視図である。
【図4】 本発明の布帛の製造工程における素材布の縮絨直前の状態を示す部分斜視図である。
【符号の説明】
1 布帛
1A 素材布
2 地組織
3 突起状部
4 経糸群
5 緯糸群
6 交差部
6A 周縁部
A 織成部
【発明の属する技術分野】
本発明は、衣料やインテリアテキスタイル等の幅広い用途を有する布帛及び前記布帛の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
先に、本発明者は、特開平9−316747号公報において、コートやマフラー、ショール等の衣料品の素材として新規な布帛とその製造方法を提案した。
【0003】
この布帛は、複数の経糸群と緯糸群とが相互に縦横に間隔をあけて格子状に配列されて、両者の交差部に織成部が形成された布帛を素材とし、この布帛の織成部を、これに繋がっている経糸群や緯糸群の近傍部分とともに輪ゴム等の結束部材で縛り、布帛全体に多数の突起状部分を形成した後に、全体に縮絨加工を施すことにより製造することができるもので、突起状部分が布面全体に密集した今までにない新規な風合いを有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述した特開平9−316747号公報に記載されている布帛の製造方法によって得られる布帛は、突起状部分が布面全体に密集しているものであり、この布帛を製造する際には、縮絨工程の前に、この布帛の多数の織成部をそれぞれの近傍部分とともに、結束部材で各々縛る作業が必要であった。
【0005】
そこで、本発明者は、前記特開平9−316747号公報に記載されている布帛をさらに発展させ、縮絨工程で結束部材を用いる必要がなく、製造が容易で布表面に突出する突起状部分のサイズや相互の間隔を用途に応じて様々に変えることができる新しい風合いを備えた布帛とその製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明の布帛は、第1の経糸群と緯糸群からなる地組織と、各組どうし間隔をあけて格子状に配列された縮絨可能な糸素材からなる複数組の第2の経糸群と緯糸群とが2重織りで一体に織成され、第2の経糸群と緯糸群の各組どうしが交差して形成される複数の交差部の少なくとも一部では、第2の経糸群と緯糸群が地組織から表面側に露出し、地組織から浮いた状態で互いに交絡して織成部が形成され、織成部とその近傍を除いた部分では、第2の経糸群と緯糸群は地組織の裏面側に配置されているとともに、織成部に連続する第2の経糸群と緯糸群の両側は地組織裏面側でそれぞれ切断されて、地組織表面側に部分的に引き出された状態で織成部を含んで全体に縮絨加工が施され、織成部とこれに連続する第2の経糸群と緯糸群の地組織表面側に引き出された部分の縮絨によって突起状部が形成されているものである。
【0007】
また、本発明の布帛の製造方法は、第1の経糸群と緯糸群からなる地組織と、各組どうし間隔をあけて格子状に配列された縮絨可能な糸素材からなる複数組の第2の経糸群と緯糸群とを、第2の経糸群と緯糸群の各組どうしが交差して形成される複数の交差部の少なくとも一部では第2の経糸群と緯糸群が地組織表面側に露出し、地組織から浮いた状態で互いに交絡して織成部が形成され、織成部とその近傍を除いた部分では、第2の経糸群と緯糸群は地組織の裏面側に配置されるように2重織りして素材布を織成する第1の工程と、第1の工程で織成した素材布の織成部間を繋いでいる第2の経糸群と緯糸群をそれぞれ地組織裏面側の略中間位置で切断する第2の工程と、第2の工程の後、織成部を地組織表面から引き上げて、これに連続する第2の経糸群と緯糸群の一部を地組織表面側に引き出す第3の工程と、第3の工程の後、地組織表面側に露出している織成部とこれに連続する第2の経糸群と緯糸群とを縮絨させて地組織表面に突起状部を形成する第4の工程とを備えている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の1実施形態について説明する。図1は、本発明の布帛の外観を示す図であり、同図は布帛の一部分を示している。
この図に示すように、本発明の布帛1は、羊毛で平織りされている地組織2の表面側に、羊毛を縮絨加工して形成された多数の突起状部3が散在しており、これらの突起状部3を形成している糸の端は、地組織2の裏面側に貫通して縮絨加工によって地組織2の組織と絡み合って固定されている。
【0009】
なお、この実施形態においては、布帛1は、全体に羊毛を素材としているが、この布帛1に用いられる糸素材は、少なくとも突起状部3を形成している糸素材が縮絨加工可能なものであればよい。縮絨加工が可能な糸素材としては、例えばアルパカやラクダのような獣毛やこれらの獣毛を含んているものを用いることができる。
【0010】
次に、布帛1を製造する方法について説明する。図2は、前述の布帛1の製造方法を工程毎に説明した概略図であって、同図(A)は、布帛1に縮絨加工する前の素材布1Aの断面組織を示すものである。
【0011】
また、図3は前記素材布1Aの外観を示す部分図であって、素材布1Aは、第1の経糸群と緯糸群からなる地組織2と、各組どうし間隔をあけて格子状に配列された複数組の第2の経糸群4と緯糸群5とを、2重織りして製作されたものである。
なお、地組織2は、本実施形態においては、平織りで織成されているが、綾織りや朱子織りとしてもよい。
【0012】
図2(A)及び図3に示すように、各組の経糸群4と緯糸群5は、それぞれ一つおきの交差部6の近傍で、地組織2の組織を裏面側から表面側に貫通し、地組織2の表面側で互いに交絡して地組織2の上に重ねて平織りにされて、織成部Aが形成されている。
【0013】
なお、本実施形態においては、図3に示すように、織成部Aが形成される交差部6において、経糸群4と緯糸群5は、周縁部6Aが円形の輪郭で地組織2を貫通しているが、前記周縁部6Aはこれに限らず、例えば正方形状の輪郭にしてもよい。
【0014】
次に、前述したような素材布1Aの地組織2の裏面側を縦横に走っている経糸群4と緯糸群5のそれぞれを、図2(B)に示すように、互いに隣接した織成部Aが形成されている交差部6間の略中間位置で切断する。
【0015】
その後、図2(C)及び図4に示すように、それぞれの織成部Aを地組織2の表面から引き離すように持ち上げ、地組織2の裏面側に一部を残してこれらの織成部Aに連続する経糸群4と緯糸群5を地組織2の表面側に引き出す。
【0016】
次いで、このように、地組織2の表面側より織成部Aを突出させた状態の素材布1Aを処理液(リンゴ酸)に浸して素材布1A全体に縮絨加工を施す。そうすると、図2(D)及び図1に示すように、地組織2の表面側に突出していた織成部Aとこれに連続する経糸群4と緯糸群5に縮絨が生じてこれらが一体化し、突起状部3が形成される。
【0017】
一方、経糸群4と緯糸群5の地組織2の裏面側に残っていた部分も、縮絨によって互いに絡みつくとともに地組織2に絡みついて、突起状部3は地組織2にしっかりと固定される。なお、この実施形態では、地組織2にも羊毛を用いているため、地組織2も縮絨によりフエルト状になる。
【0018】
また、本実施形態においては、素材布1Aを縮絨させるための処理液としてリンゴ酸を用いているが、処理液はこれに限定するものでなく、酢酸等の有機酸や従来、縮絨加工の処理液として一般に用いられている石けん水等のアルカリ系処理液を用いることも可能である。
【0019】
また、本実施形態においては、格子状に配列された交差部6の一つおきに、地組織2の表面側に織成部Aを設けて突起状部3を形成しているが、全ての交差部にこのような織成部を設けて突起状部を形成してもよいし、あるいは、交差部の2つおき、3つおきに突起状部を形成してもよい。
また、織成部が設けられる交差部では、その交差部の少なくとも一部が織成部となっていればよい。
【0020】
さらに、各組の経糸群4や緯糸群5の幅や、隣接する組どうしの間隔を変えることによって突起状部3のサイズや相互の間隔を様々に変化させることができ、衣料やインテリアテキスタイルの素材としての、目的に応じた様々なバリエーションが得られる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の布帛によれば、地組織の表面に縮絨加工が施された突起状部分が多数散在する独特の風合いを備えているとともに、突起状部分のサイズや相互の間隔を様々に変えて製作することができるので、コートやマフラー、ショール等の衣料品やカーテン、ソファ等のインテリアテキスタイルの素材として様々な用途に利用することができる。
【0022】
また、請求項2記載の布帛の製造方法によれば、布帛の突起状部分を縮絨加工で形成する際に、突起状部分を形成する経糸群と緯糸群は地組織の組織を貫通することによって地組織に保持されているので、これらの経糸群と緯糸群を束ねるための輪ゴム等の結束部材を用いる必要がなく、縮絨工程において簡単に突起状部分を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の布帛の一部分を示す斜視図である。
【図2】 本発明の布帛の製造方法の各工程を説明する図である。
【図3】 本発明の布帛の製造に用いる素材布の一部分を示す斜視図である。
【図4】 本発明の布帛の製造工程における素材布の縮絨直前の状態を示す部分斜視図である。
【符号の説明】
1 布帛
1A 素材布
2 地組織
3 突起状部
4 経糸群
5 緯糸群
6 交差部
6A 周縁部
A 織成部
Claims (2)
- 第1の経糸群と緯糸群からなる地組織と、各組どうし間隔をあけて格子状に配列された縮絨可能な糸素材からなる複数組の第2の経糸群と緯糸群とが2重織りで一体に織成され、
第2の経糸群と緯糸群の各組どうしが交差して形成される複数の交差部の少なくとも一部では、第2の経糸群と緯糸群が地組織から表面側に露出し、地組織から浮いた状態で互いに交絡して織成部が形成され、
織成部とその近傍を除いた部分では、第2の経糸群と緯糸群は地組織の裏面側に配置されているとともに、
織成部に連続する第2の経糸群と緯糸群の両側は地組織裏面側でそれぞれ切断されて、地組織表面側に部分的に引き出された状態で織成部を含んで全体に縮絨加工が施され、織成部とこれに連続する第2の経糸群と緯糸群の地組織表面側に引き出された部分の縮絨によって突起状部が形成されていることを特徴とする布帛。 - 第1の経糸群と緯糸群からなる地組織と、各組どうし間隔をあけて格子状に配列された縮絨可能な糸素材からなる複数組の第2の経糸群と緯糸群とを、第2の経糸群と緯糸群の各組どうしが交差して形成される複数の交差部の少なくとも一部では第2の経糸群と緯糸群が地組織表面側に露出し、地組織から浮いた状態で互いに交絡して織成部が形成され、織成部とその近傍を除いた部分では、第2の経糸群と緯糸群は地組織の裏面側に配置されるように2重織りして素材布を織成する第1の工程と、
第1の工程で織成した素材布の織成部間を繋いでいる第2の経糸群と緯糸群をそれぞれ地組織裏面側の略中間位置で切断する第2の工程と、
第2の工程の後、織成部を地組織表面から引き上げて、これに連続する第2の経糸群と緯糸群の一部を地組織表面側に引き出す第3の工程と、
第3の工程の後、地組織表面側に露出している織成部とこれに連続する第2の経糸群と緯糸群とを縮絨させて地組織表面に突起状部を形成する第4の工程とを備えたことを特徴とする布帛の製造方法。
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