JP3224874U - 布類 - Google Patents
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Abstract
【課題】真に表裏面の区別をなくし、洗濯業者等の折畳み作業を含む取扱いを簡単かつ容易に行えるタオル等の布類を提供する。【解決手段】第1の組織で両面が等しい態様に織成されている主体部2と、主体部2の周囲に連なる第2の組織で織成されている縁部3と、少なくとも一対の縁部3を、いずれの面に対しても二つ折りし縫製することにより形成されているヘム部4とを備える。第1の組織は、ワッフル(蜂巣)織又は両面にパイルを織り出したタオル織、毛違いジャカード織、上げ落ちジャカード織又はカールマイヤー織のいずれかで織成され、肌触りがよく、吸水性に優れている。第2の組織は、平織、綾織、朱子織又は第1の組織と同一の組織のいずれかで織成され、組織により光沢、しなやかさ、質感等が異なる。【選択図】図1
Description
本考案は、ヘム部が両面とも同形状に形成されている、タオル、ハンカチ、ランチョンマット、テーブルクロス等の布類に関する。
例えば、図5に示すように、ハンドタオル、フェイスタオル、ボディタオル、バスタオル、バスマット等の方形又は矩形布類には、一般に、布類1の主体部2が地経糸31、地緯糸32及び上面パイル経糸21で織成された片面パイル織で、布類1の両端には上面が平坦な平坦ヘム部43が形成され、下面に二つ折りヘム部42が形成されているものが多いことから、表裏面が存在する。ホテルや旅館等で大量に使用されたこれら布類は、洗濯業者等により回収され、洗濯、乾燥等を経て布類折畳み装置により折り畳まれた後、袋詰めにされた状態で、再びホテルや旅館等に納品される。
ホテルや旅館等では、納品される布類は表面が視認できる状態にあることを希望するため、布類折畳み装置に布類を投入する際に、布類の表裏面を人手により確認しなければならず、作業効率を低下させていた(例えば、特許文献1参照)。
この問題を解決するものとして、本出願人らは、真に表裏面の区別をなくし、洗濯業者等の折畳み作業を含む取扱いを簡単かつ容易に行えるタオル等布類を提供する技術をすでに提案している(例えば、特許文献2参照)。
この問題を解決するものとして、本出願人らは、真に表裏面の区別をなくし、洗濯業者等の折畳み作業を含む取扱いを簡単かつ容易に行えるタオル等布類を提供する技術をすでに提案している(例えば、特許文献2参照)。
特許文献1に記載の折畳み装置は、布類の表面を上面となるように投入し、複数のベルトコンベアと折り板を用いて、布類を全長の1/2に二つ折り又は全長の1/4に四つ折りし、布類の表面を上側にして10枚又は20枚ずつ積み重ねるものである。従来の折畳み装置は、装置の投入前に布類の表面に汚れや破れがないことを事前に確認したうえ、布類の裏面を上面となるように投入することにより布類の表面を上側にして積み重ねるものである。特許文献1に記載の折畳み装置は、作業効率の点では改善があるものの、布類の表裏面を人手により確認して投入しなければならないことに変わりはない。
図6は、特許文献2記載の従来の布類の構成例を示す図である。
図6に示すように、特許文献2に記載の布類1は、主体部2、縁部3、ヘム部4及び耳部5から構成され、地経糸31に地緯糸32を織り込んで地組織を織成す際に、ほぼ等しい長さの上面パイル経糸21と下面パイル経糸22をループ状に緩ませながら織成す両面パイルタオルである。
地経糸31と地緯糸32及び上面パイル経糸21と下面パイル経糸22の素材及び色をそれぞれ同一にすることで主体部2と縁部3について表裏面の区別をなくしている。
また図7は、特許文献2記載の従来の布類のA−A線断面構成を示す図である。
図8は、特許文献2記載の従来の布類のヘム部の製作工程である。
図7及び図8に示すように、ヘム部4を布類1の上面及び下面にそれぞれ素地(基布)を二つ折りにした二つ折りヘム部41又は二つ折りヘム部42のいずれかが形成されたうえ縫製部6で縫製されることにより、どちらの面から見ても外観上同一形状として視認されるので、ヘム部4についても表裏面の区別をなくしている。さらに耳部5については、素地がほつれないように公知の耳飾りミシン掛けや耳巻き処理により縫製され、表裏の区別は問題にならない。
図6に示すように、特許文献2に記載の布類1は、主体部2、縁部3、ヘム部4及び耳部5から構成され、地経糸31に地緯糸32を織り込んで地組織を織成す際に、ほぼ等しい長さの上面パイル経糸21と下面パイル経糸22をループ状に緩ませながら織成す両面パイルタオルである。
地経糸31と地緯糸32及び上面パイル経糸21と下面パイル経糸22の素材及び色をそれぞれ同一にすることで主体部2と縁部3について表裏面の区別をなくしている。
また図7は、特許文献2記載の従来の布類のA−A線断面構成を示す図である。
図8は、特許文献2記載の従来の布類のヘム部の製作工程である。
図7及び図8に示すように、ヘム部4を布類1の上面及び下面にそれぞれ素地(基布)を二つ折りにした二つ折りヘム部41又は二つ折りヘム部42のいずれかが形成されたうえ縫製部6で縫製されることにより、どちらの面から見ても外観上同一形状として視認されるので、ヘム部4についても表裏面の区別をなくしている。さらに耳部5については、素地がほつれないように公知の耳飾りミシン掛けや耳巻き処理により縫製され、表裏の区別は問題にならない。
特許文献2に記載の両面パイルタオルについては、真に表裏面の区別をなくした構成を実現している。
しかしながら、図8に示すように、ヘム部4の製作工程が6工程と多くかつ煩雑で、量産するためには特殊な製造機械又は熟練した縫製技能を必要とする。
しかしながら、図8に示すように、ヘム部4の製作工程が6工程と多くかつ煩雑で、量産するためには特殊な製造機械又は熟練した縫製技能を必要とする。
本考案は、このような課題を解決するためになされたものであり、洗濯業者等の折畳み作業を含む取扱いが簡単かつ容易に行え、真に表裏面の区別をなくし、かつ格段に容易に製作できるタオル等布類を提供することを目的とする。
請求項1に記載の布類は、第1の組織で両面が等しい態様に織成されていて長方形の主体部と、前記主体部の周囲に連なり第2の組織で織成されている縁部と、前記縁部の相対向する二辺において、前記縁部の両面に前記縁部と同じ組織で織成されている小布片がそれぞれ二つ折りして前記縁部に縫着されて形成されているヘム部とを備える。ここで、第1の組織が両面で等しい態様とは、厳密な意味で色や形状が等しいことを要求するものではなく、およそ常識的に見てどちらの面も表面であると認識される程度の態様を意味する。したがって、色や凹凸形状、模様、加工形態等が異なっていても、表面である(裏面でない)と認識されれば、等しい態様であるものとする。
請求項2に記載の布類は、第1の組織で両面が等しい態様に織成されていて長方形の主体部と、前記主体部の周囲に連なり第2の組織で織成されている縁部と、前記縁部の相対向する二辺において、前記縁部の両面に前記縁部と同じ組織で織成されている小布片がそれぞれ一つ折りして前記縁部に縫着されて形成されているヘム部とを備える。
請求項3に記載の布類は、前記第1の組織は、両面にパイルを織り出したパイル織又はワッフル織のいずれかで織成されていることで、表裏面に区別なく両面とも立体感があって肌触りがよく、吸水性に優れた布類を提供することができる。
請求項4に記載の布類は、前記第2の組織が平織、綾織、朱子織又は前記第1の組織と同一の組織のいずれかで織成されていることを特徴とすることで、表裏面に区別がなく、光沢、しなやかさ、質感等の異なる多様な素地(基布)を持つ布類を提供することができる。
本考案によれば、第1の組織で両面が等しい態様に織成されていて長方形の主体部と、前記主体部の周囲に連なり第2の組織で織成されている縁部と、前記縁部の相対向する二辺において、前記縁部の両面に前記縁部と同じ組織で織成されている小布片がそれぞれ二つ折りして前記縁部に縫着されて形成されているヘム部とを備える構成とすることにより、洗濯業者等の折畳み作業を含む取扱いが簡単かつ容易に行え、真に表裏面の区別をなくし、かつ格段に容易に製作できるタオル等布類を提供することができる。
また本考案によれば、第1の組織で両面が等しい態様に織成されていて長方形の主体部と、前記主体部の周囲に連なり第2の組織で織成されている縁部と、前記縁部の相対向する二辺において、前記縁部の両面に前記縁部と同じ組織で織成されている小布片がそれぞれ一つ折りして前記縁部に縫着されて形成されているヘム部とを備える構成とすることにより、洗濯業者等の折畳み作業を含む取扱いが簡単かつ容易に行え、真に表裏面の区別をなくし、かつ一層格段に容易に製作できるタオル等布類を提供することができる。
以下、添付図面を参照しながら本考案を実施するための形態について詳細に説明する。図1から図4は、本考案の実施の形態を例示する図であり、これらの図において、同一の符号を付した部分は同一物を表し、基本的構成及び動作は同様であるものとする。
図1は、本考案の実施例1に係る布類の構成例を示す図である。
図1に示す布類1は、方形又は矩形の織物で、布類としての機能を果たす主体部2とその周囲に連なる縁部3とから構成される。布類1のサイズには、例えば200mm×200mm〜350mm×400mm程度のハンドタオルや、330mm×750mm〜400mm×800mm程度のフェイスタオル、500mm×1000mm〜1000mm×2000mm程度のバスタオル等がある。
図1に示す布類1は、方形又は矩形の織物で、布類としての機能を果たす主体部2とその周囲に連なる縁部3とから構成される。布類1のサイズには、例えば200mm×200mm〜350mm×400mm程度のハンドタオルや、330mm×750mm〜400mm×800mm程度のフェイスタオル、500mm×1000mm〜1000mm×2000mm程度のバスタオル等がある。
主体部2は、通常のタオル構造であって、具体的には、主体部2の上下面にほぼ等しい長さのパイルが一様に形成されている。両面のパイルは、糸を送り出す速度が遅く強く張った状態の地経糸31と1本1本の地緯糸32を筬で打ち込むことにより素地(基布)を形成する際に、糸を送り出す速度が速く緩めに張った上面パイル経糸21と下面パイル経糸22を2本の地緯糸32とともに少し間隔を空けて打ち込み、3本目の地緯糸32の投入と同時にまとめて筬で打ち込むテリーモーションと呼ばれる特殊な動作で上面パイル経糸21と下面パイル経糸22をループ状に緩ませることにより形成されている。本考案の実施例1に係る布類1においては、上面パイル経糸21と下面パイル経糸22を同一素材及び同一色とすることで、主体部2について表裏面の区別をなくしている。そして、主体部2にパイルを形成することにより、立体感があり、吸水性に優れた布類1を実現できる。
縁部3は、地経糸31と地緯糸32だけで形成され、例えば平織、綾織又は朱子織の素地(基布)を主体部2の周囲に設けることにより形成されている。本考案の実施例1に係る布類1においては、地経糸31及び地緯糸32とも同一色とすることで、縁部3についても表裏面の区別をなくしている。
なお、上面パイル経糸21、下面パイル経糸22、地経糸31及び地緯糸32に用いる素材は、綿、麻、絹等の天然繊維でもよく、レーヨン、ポリエステル、アクリル等の化学繊維でもよい。使用する糸の素材によって、光沢、しなやかさ、質感等の異なる布類1を実現できる。
縁部3には、布類1の長さ方向の両端に本考案の特徴であるヘム部4が形成され、布類1の幅方向の両端に耳部5が形成されている。
ヘム部4は、予め小布片7(7a、7b)を四つ折りして形成された二つ折りヘム部41と二つ折りヘム部42との間に縁部3の端縁(3a、3b)を挿入後、縫製部6で縫製することにより形成されている。
小布片7(7a、7b)には、縁部3と同一の第2の組織で織成され、同じ地の目の布が用いられる。ヘム部4が縁部3の延長で形成されているように自然に見せるためである。一般に、布類の端縁を別の小布片で包むことをパイピングと呼び、ほつれにくさと伸び易さの観点から、素地(基布)に対して斜め45度に地の目を通すバイアス地の布が用いられるが、本実施例では不自然に見えるため採用しない。
したがって、ヘム部4は、上面及び下面のいずれから見ても外観上同一形状として視認され、表裏面の区別がなくなる。
耳部5は、素地がほつれないように公知の耳飾りミシン掛けや耳巻き処理により縫製されていれば良く、表裏の区別は問題にならない。
なお、上面パイル経糸21、下面パイル経糸22、地経糸31及び地緯糸32に用いる素材は、綿、麻、絹等の天然繊維でもよく、レーヨン、ポリエステル、アクリル等の化学繊維でもよい。使用する糸の素材によって、光沢、しなやかさ、質感等の異なる布類1を実現できる。
縁部3には、布類1の長さ方向の両端に本考案の特徴であるヘム部4が形成され、布類1の幅方向の両端に耳部5が形成されている。
ヘム部4は、予め小布片7(7a、7b)を四つ折りして形成された二つ折りヘム部41と二つ折りヘム部42との間に縁部3の端縁(3a、3b)を挿入後、縫製部6で縫製することにより形成されている。
小布片7(7a、7b)には、縁部3と同一の第2の組織で織成され、同じ地の目の布が用いられる。ヘム部4が縁部3の延長で形成されているように自然に見せるためである。一般に、布類の端縁を別の小布片で包むことをパイピングと呼び、ほつれにくさと伸び易さの観点から、素地(基布)に対して斜め45度に地の目を通すバイアス地の布が用いられるが、本実施例では不自然に見えるため採用しない。
したがって、ヘム部4は、上面及び下面のいずれから見ても外観上同一形状として視認され、表裏面の区別がなくなる。
耳部5は、素地がほつれないように公知の耳飾りミシン掛けや耳巻き処理により縫製されていれば良く、表裏の区別は問題にならない。
図2は、本考案の実施例1に係る布類の図1に示すA−A線で切断した断面構成例を示す図である。
図2には、主体部2に連なる左右の縁部3(3a、3b)が、予め四つ折りされて二つ折りヘム部41と二つ折りヘム部42が形成された小布片7(7a、7b)に外側から覆われ、縁部3(3a、3b)の根本付近で縫製され、縫製部6が形成されている構成例が示されている。したがって、本考案の実施例1に係る布類1は、表裏、左右の区別なくほぼ同一の形状となる。
よって、例えば特許文献1に記載の折畳み装置に本考案の実施例1に係る布類1を表裏面の区別なく投入しても、常に全く同一の形状に折り畳まれる。
図2には、主体部2に連なる左右の縁部3(3a、3b)が、予め四つ折りされて二つ折りヘム部41と二つ折りヘム部42が形成された小布片7(7a、7b)に外側から覆われ、縁部3(3a、3b)の根本付近で縫製され、縫製部6が形成されている構成例が示されている。したがって、本考案の実施例1に係る布類1は、表裏、左右の区別なくほぼ同一の形状となる。
よって、例えば特許文献1に記載の折畳み装置に本考案の実施例1に係る布類1を表裏面の区別なく投入しても、常に全く同一の形状に折り畳まれる。
続いて、上述のように構成された布類1のヘム部4の製作方法について説明する。
図3(A)〜(D)に、本考案の実施例1に係る布類1の一端側のヘム部4の製作工程を示す。
図3(A)は、製作工程に入る前の状態を示す。反物段階で耳部5の処理が施され、所定の長さに裁断された布類1は、上面パイル経糸21側の主体部2が上面側に置かれ、ヘム部4の幅と同程度の縁部3が主体部2の右側に連なって形成されている。また、ヘム部4の幅の4倍程度の幅を有する小布片7が縁部3の上面に重なるように置かれている。
図中の破線は、仮想線であり、破線間の長さは、ヘム部4の幅を想定している。なお、ヘム部4の幅は、布類1のサイズによっても異なるが、一般に5mm〜30mm程度であり、例えばフェイスタオルの場合には15mm〜20mmが多く、高級感があるものには30mm程度あるものもある。
図3(A)は、製作工程に入る前の状態を示す。反物段階で耳部5の処理が施され、所定の長さに裁断された布類1は、上面パイル経糸21側の主体部2が上面側に置かれ、ヘム部4の幅と同程度の縁部3が主体部2の右側に連なって形成されている。また、ヘム部4の幅の4倍程度の幅を有する小布片7が縁部3の上面に重なるように置かれている。
図中の破線は、仮想線であり、破線間の長さは、ヘム部4の幅を想定している。なお、ヘム部4の幅は、布類1のサイズによっても異なるが、一般に5mm〜30mm程度であり、例えばフェイスタオルの場合には15mm〜20mmが多く、高級感があるものには30mm程度あるものもある。
図4(B)で、小布片7は、ヘム部4の2倍程度の幅になるように二つ折りされる。
図4(C)で、小布片7は、二つ折りされた上下の布片をそれぞれヘム部4の幅と同程度の幅になるように内側に二つ折りされ、二つ折りヘム部41と二つ折りヘム部42に相当する部位が形成される。
図4(D)で、小布片7を四つ折りして形成された二つ折りヘム部41と二つ折りヘム部42との間に縁部3を挿入し、縫製部6で示される箇所を縫製することにより、ヘム部4の形成が完了する。
このように、本考案の実施例1によれば、上記構成を採用することで、洗濯業者等の折畳み作業を含む取扱いが簡単かつ容易に行え、真に表裏面の区別をなくし、かつ格段に容易に製作できるタオル等布類を提供することができる。
また、本考案の実施例によれば、平織、綾織又は朱子織組織により織成されているハンカチ、ホテルやレストランで大量に使用されているランチョンマットやテーブルクロス等についてもヘム部を同様に形成することにより、洗濯業者等の折畳み作業を含む取扱いが簡単かつ容易に行え、真に表裏面の区別をなくし、かつ格段に容易に製作することを可能とする。
次に、本考案の実施例2に係る布類1の構成例を説明する。
図4は、本考案の実施例2に係る布類の図1に示すA−A線で切断した断面構成例を示す図である。
なお、実施例2の布類の基本的な構成及び機能は、実施例1と同一であるため、それらについての説明は省略する。
図4に示す布類1は、ヘム部4の構造が全体として二つ折りになっている点において、実施例1と構成の差がある。
図4は、本考案の実施例2に係る布類の図1に示すA−A線で切断した断面構成例を示す図である。
なお、実施例2の布類の基本的な構成及び機能は、実施例1と同一であるため、それらについての説明は省略する。
図4に示す布類1は、ヘム部4の構造が全体として二つ折りになっている点において、実施例1と構成の差がある。
実施例2の布類1は、ヘム部4の2倍程度の幅を有する小布片7(7a、7b)を二つ折りして形成された一つ折りヘム部41’と一つ折りヘム部42’との間に縁部3の端縁(3a、3b)を挿入後、縫製部6で縫製することにより形成されている。
小布片7(7a、7b)は、予め素地がほつれないように両端縁を予めロックミシン掛けするか裁ち目かがり縫いしておくことで、実施例1と同様に、ヘム部4が縁部3の延長で形成されているように自然に見せることができる。
小布片7(7a、7b)は、予め素地がほつれないように両端縁を予めロックミシン掛けするか裁ち目かがり縫いしておくことで、実施例1と同様に、ヘム部4が縁部3の延長で形成されているように自然に見せることができる。
このように、本考案の実施例2によれば、上記構成を採用することで、洗濯業者等の折畳み作業を含む取扱いが簡単かつ容易に行え、真に表裏面の区別をなくしたタオル等布類を一層格段に容易に製作できる。
以上、本考案の布類について、具体的な実施の形態を示して説明したが、本考案はこれらに限定されるものではない。当業者であれば、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において、上記各実施形態又は他の実施形態にかかる考案の構成及び機能に様々な変更・改良を加えることが可能である。
例えば、本考案の実施例によれば、平織、綾織又は朱子織組織により縁部3及び主体部2の素地(基布)を織成し、素地に上面パイル経糸21及び下面パイル経糸22を打ち込んだ両面パイル織組織により主体部2を織成しているが、素地の平織、綾織又は朱子織組織を変化、混用させたワッフル(蜂巣)織組織により主体部2を織成しても良い。両面パイル織と同様に表裏面の区別がなく、両面とも立体感があって肌触りがよく、吸水性に優れた布類を提供することができる。
また、本考案の実施例によれば、両面パイル織又はワッフル(蜂巣)織組織で主体部2を織成し、平織、綾織又は朱子織組織で縁部3を織成しているが、縁部3を主体部2と同一の組織で織成してもよい。生地となる反物を容易に織成し、さまざまな長さの布類1に加工することが可能である。また、ヘム部4もパイル織又はワッフル織の場合には、高級感がある布類1を提供することができる。
さらに、本考案の実施例によれば、主体部2の両面パイル織は、素地に上面パイル経糸21と下面パイル経糸22とをほぼ等しい長さで打ち込んだ両面タオル織であるが、例えば上面パイル経糸21の色と下面パイル経糸22の色を変えて文字や模様を織成す毛違いジャカード織や、パイルの長さの長短を変えて凹凸文字や凹凸模様を織成す上げ落ちジャカード織、素地(基布)にパイル糸を絡ませて織るカールマイヤー織で織成す構成とすることもできる。これにより、表裏面に区別なく両面とも模様や凹凸に富み高級感のある多様な布類1を提供することができる。
加えて、本考案の実施例によれば、主体部2に形成される両面パイルは両面ともループ状であるが、パイル先端をカットするシャーリング加工を両面のパイル又は片面のパイルに施す構成としてもよい。これにより、表裏面にほとんど区別なくさらに両面とも肌触りや艶感の異なる布類1を提供することができる。
1 布類
2 主体部
3 縁部
4 ヘム部
5 耳部
6 縫製部
7 小布片
21 上面パイル経糸
22 下面パイル経糸
31 地経糸
32 地緯糸
41 二つ折りヘム部
42 二つ折りヘム部
43 平坦ヘム部
41’ 一つ折りヘム部
42’ 一つ折りヘム部
2 主体部
3 縁部
4 ヘム部
5 耳部
6 縫製部
7 小布片
21 上面パイル経糸
22 下面パイル経糸
31 地経糸
32 地緯糸
41 二つ折りヘム部
42 二つ折りヘム部
43 平坦ヘム部
41’ 一つ折りヘム部
42’ 一つ折りヘム部
Claims (4)
- 第1の組織で両面が等しい態様に織成されていて長方形の主体部と、
前記主体部の周囲に連なり第2の組織で織成されている縁部と、
前記縁部の相対向する二辺において、前記縁部の両面に前記縁部と同じ組織で織成されている小布片がそれぞれ二つ折りして前記縁部に縫着されて形成されているヘム部と、
を備えることを特徴とする布類。 - 第1の組織で両面が等しい態様に織成されていて長方形の主体部と、
前記主体部の周囲に連なり第2の組織で織成されている縁部と、
前記縁部の相対向する二辺において、前記縁部の両面に前記縁部と同じ組織で織成されている小布片がそれぞれ一つ折りして前記縁部に縫着されて形成されているヘム部と、
を備えることを特徴とする布類。 - 前記第1の組織は、両面にパイルを織り出したパイル織又はワッフル織のいずれかで織成されていることを特徴とする、請求項1又は2記載の布類。
- 前記第2の組織は、平織、綾織、朱子織又は前記第1の組織と同一の組織のいずれかで織成されていることを特徴とする、請求項1乃至3いずれかに記載の布類。
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