JP6382462B1 - 布類 - Google Patents

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Abstract

【課題】真に表裏面の区別をなくし、洗濯業者等の折畳み作業を含む取扱いを簡単かつ容易に行えるタオル等布類を提供する。【解決手段】第1の組織で両面が等しい態様に織成されている主体部2と、前記主体部2の周囲に連なる第2の組織で織成されている縁部3と、少なくとも一対の前記縁部3を、いずれの面に対しても二つ折りし縫製することにより形成されているヘム部4とを備える。第1の組織は、ワッフル(蜂巣)織又は両面にパイルを織り出したタオル織、毛違いジャカード織、上げ落ちジャカード織又はカールマイヤー織のいずれかで織成され、肌触りがよく、吸水性に優れている。第2の組織は、平織、綾織、朱子織又は前記第1の組織と同一の組織のいずれかで織成され、組織により光沢、しなやかさ、質感等が異なる。【選択図】図1

Description

本発明は、ヘム部が両面とも同形状に形成されている、タオル、ハンカチ、ランチョンマット、テーブルクロス等の布類に関する。
一般に、ハンドタオル、フェイスタオル、ボディタオル、バスタオル、バスマット等の方形又は矩形布類には、例えば、図5(A)に示すように、布類1の主体部2が地経糸31、地緯糸32及び上面パイル経糸21で織成された片面パイル織で、布類1の両端には上面が平坦な平坦ヘム部43が形成され、下面に二つ折りヘム部42が形成されているものが多いことから、表裏面が存在する。ホテルや旅館等で大量に使用されたこれら布類は、洗濯業者等により回収され、洗濯、乾燥等を経て布類折畳み装置により折り畳まれた後、袋詰めにされた状態で、再びホテルや旅館等に納品される。
ホテルや旅館等では、納品される布類は表面が視認できる状態にあることを希望するため、布類折畳み装置に布類を投入する際に、布類の表裏面を人手により確認しなければならず、作業効率を低下させていた(例えば、特許文献1参照)。
この問題を解決するものとして、布類の表裏面の区別を不要とする取扱いが可能な布類を提供する技術が開示されている(例えば、特許文献2、3参照)。
特許文献1に記載の折畳み装置は、布類の表面を上面となるように投入し、複数のベルトコンベアと折り板を用いて、布類を全長の1/2に二つ折り又は全長の1/4に四つ折りし、布類の表面を上側にして10枚又は20枚ずつ積み重ねるものである。従来の折畳み装置は、装置の投入前に布類の表面に汚れや破れがないことを事前に確認したうえ、布類の裏面を上面となるように投入することにより布類の表面を上側にして積み重ねるものである。特許文献1に記載の折畳み装置は、作業効率の点では改善があるものの、布類の表裏面を人手により確認して投入しなければならないことに変わりはない。
特許文献2に記載の布類は、例えば、図5(B)に示すように、地経糸31に地緯糸32を織り込んで地組織を織成す際に、ほぼ等しい長さの上面パイル経糸21と下面パイル経糸22を織り込んで文字や模様を織成す両面パイルタオルである。
一般にジャカード織、例えば毛違い織等により上面に文字や模様を織成した場合には下面に逆文字や反転模様が表れ、上げ落ち織等によりパイル経糸で形成されるパイルの長さの長短で上面に模様を織成した場合には下面は無模様となるので、表裏面が存在する。
これに対処するため、両面パイルタオルの幅方向の中心線を軸に、織成された模様とその反転模様又は無模様とが左右対称に表裏面とも配置するように工夫がなされている。また、この両面パイルタオルの縁部3は別の織地で織成され、一方のヘム部4は上面側に折り込まれるので、上面側に二つ折りヘム部42が形成され、下面側に平坦ヘム部43が形成される。他方のヘム部4は下面側に折り込まれるので、上面側に平坦ヘム部43が形成され、下面側に二つ折りヘム部42が形成される。したがって、上下面で対称となり、表裏面の区別がなくなる工夫がなされている。
特許文献3に記載の布類は、表面パイル経糸21及び裏面パイル経糸22で織り込まれる両面パイルの長さの長短で凹凸模様を織成す両面模様タオルである。地緯糸32に対する表面パイル経糸21を織り込む間隔と裏面パイル経糸22を織り込む間隔とを異ならせることにより、表面の凹凸模様と裏面の凹凸模様がそれぞれ正像に織成される工夫がなされている。これにより、対応する表裏面の位置に同一の凹凸模様を形成することも、異なる凹凸模様や凹凸文字を織成すことも可能となり、表裏面の区別が不要な凹凸模様を形成できる。なお、この両面模様タオルのヘム部は、図5(A)に示す従来のタオルと同じように、表面に平坦な平坦ヘム部43が形成され、裏面に二つ折りヘム部42が形成されている。
特開2004−182459号公報 特開2003−119648号公報 特開2010−222760号公報
ところで、特許文献3に記載の両面模様タオルについては、ヘム部の構造が従来のタオルと同じであることから、図5(A)に示すA−A線で両面模様タオルを切断すると、図6(A)に示す断面構造となる。これを、例えば特許文献1に記載の折畳み装置に投入して、二つ折りした場合の断面構造を図7(A)に、四つ折りした場合の断面構造を図8(A)に示す。各図の左側に表面を上面にして折畳み装置に投入した場合、右側に裏面を上面にして折畳み装置に投入した場合を示す。
二つ折りの場合には、折畳み装置に投入する面の違いにより、図7(A)左では表面にあるべき平坦な平坦ヘム部43が上面に位置する一方、図7(A)右では裏面にあるべき二つ折りヘム部42が上面に位置する。このため、図7(A)右では裏面が上面になっていると視認されてしまう。
四つ折りの場合においても、二つ折りの場合と同様に、折畳み装置に投入する面の違いにより上面に位置するヘム部4の形状が異なるため、図8(A)右では裏面が上面になっていると視認されてしまう。
このため、表裏面の区別が不要な凹凸模様を形成した効果を十分に発揮できない。
特許文献2に記載の両面パイルタオルについては、図5(B)に示すA−A線で切断すると、図6(B)に示す断面構造となる。これを、二つ折りした場合の断面構造を図7(B)に、4つ折りした場合の断面構造を図8(B)に示す。各図の左側に表面を上面にして折畳み装置に投入した場合、右側に裏面を上面にして折畳み装置に投入した場合を示す。
二つ折りの場合には、折り畳まれる形状は同じであるが、折畳み装置に投入する面の違いにより積み重なる向きが異なってしまう。
四つ折りの場合には、折畳み装置に投入する面の違いにより、図8(B)左では裏面にあるべき二つ折りヘム部42が上面に位置するが、図8(B)右では表面にあるべき平坦な平坦ヘム部43が上面に位置する。このため、図8(B)左では裏面が上面になっていると視認されてしまう。
このため、表裏面の区別がなくなる工夫を十分に生かせない。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、真に表裏面の区別をなくし、洗濯業者等の折畳み作業を含む取扱いを簡単かつ容易に行えるタオル等布類を提供することを目的とする。
請求項1に記載の布類は、第1の組織で両面が等しい態様に織成されている主体部と、前記主体部の周囲に連なる第2の組織で織成されている縁部と、少なくとも一対の前記縁部を、いずれの面に対しても二つ折りし縫製することにより形成されているヘム部とを備える。ここで、第1の組織が両面で等しい態様とは、厳密な意味で色や形状が等しいことを要求するものではなく、およそ常識的に見てどちらの面も表面であると認識される程度の態様を意味する。したがって、色や凹凸形状、模様、加工形態等が異なっていても、表面である(裏面でない)と認識されれば、等しい態様であるものとする。
請求項2に記載の布類は、両面にパイルを織り出したパイル織又はワッフル(蜂巣)織のいずれかで織成されていることを特徴とすることで、表裏面に区別なく両面とも立体感があって肌触りがよく、吸水性に優れた布類を提供することができる。
請求項3に記載の布類は、前記第2の組織が平織、綾織、朱子織又は前記第1の組織と同一の組織のいずれかで織成されていることを特徴とすることで、表裏面に区別がなく、光沢、しなやかさ、質感等の異なる多様な素地(基布)を持つ布類を提供することができる。
請求項4に記載の布類は、前記両面にパイルを織り出したパイル織で織成されている前記第1の組織は、両面にパイルを織り出したタオル織、毛違いジャカード織、上げ落ちジャカード織又はカールマイヤー織のいずれかで織成されていることを特徴とすることで、表裏面に区別なく両面とも模様や凹凸に富み高級感のある両面パイル織布類を提供することができる。
請求項5に記載の布類は、前記両面にパイルを織り出したパイル織で織成されている前記第1の組織は、両面に織り出されたパイルの少なくとも一方にパイル先端をカットするシャーリング加工がなされていることを特徴とすることで、表裏面にほとんど区別なくさらに両面とも肌触りや艶感の異なる両面パイル織布類を提供することができる。
本発明によれば、第1の組織で両面が等しい態様に織成されている主体部と、前記主体部の周囲に連なる第2の組織で織成されている縁部と、少なくとも一対の前記縁部を、いずれの面に対しても二つ折りし縫製することにより形成されているヘム部とを備える構成とすることにより、真に表裏面の区別をなくし、洗濯業者等の折畳み作業を含む取扱いを簡単かつ容易に行えるタオル等布類を提供することができる。
本発明の実施例1に係る布類の構成例を示す図である。 本発明の実施例1に係る布類のA−A線断面構成例を示す図である。 本発明の実施例1に係る布類を折り畳んだときの断面構成例を示す図である。 本発明の実施例1に係る布類の一端側のヘム部の製作工程例を示す図である。 従来の布類の構成例を示す図である。 従来の布類のA−A線断面構成図を示す図である。 従来の布類を二つ折りに折り畳んだときの断面構成例を示す図である。 従来の布類を四つ折りに折り畳んだときの断面構成例を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施するための形態について詳細に説明する。図1から図4は、本発明の実施の形態を例示する図であり、これらの図において、同一の符号を付した部分は同一物を表し、基本的構成及び動作は同様であるものとする。
図1は、本発明の実施例1に係る布類の構成例を示す図である。
図1に示す布類1は、方形又は矩形の織物で、布類としての機能を果たす主体部2とその周囲に連なる縁部3とから構成される。布類1のサイズには、例えば200mm×200mm〜350mm×400mm程度のハンドタオルや、330mm×750mm〜400mm×800mm程度のフェイスタオル、500mm×1000mm〜1000mm×2000mm程度のバスタオル等がある。
主体部2は、通常のタオル構造であって、具体的には、主体部2の上下面にほぼ等しい長さのパイルが一様に形成されている。両面のパイルは、糸を送り出す速度が遅く強く張った状態の地経糸31と1本1本の地緯糸32を筬で打ち込むことにより素地(基布)を形成する際に、糸を送り出す速度が速く緩めに張った上面パイル経糸21と下面パイル経糸22を2本の地緯糸32とともに少し間隔を空けて打ち込み、3本目の地緯糸32の投入と同時にまとめて筬で打ち込むテリーモーションと呼ばれる特殊な動作で上面パイル経糸21と下面パイル経糸22をループ状に緩ませることにより形成されている。本発明の実施例1に係る布類1においては、上面パイル経糸21と下面パイル経糸22を同一素材及び同一色とすることで、主体部2について表裏面の区別をなくしている。そして、主体部2にパイルを形成することにより、立体感があり、吸水性に優れた布類1を実現できる。
縁部3は、地経糸31と地緯糸32だけで形成される、例えば平織、綾織又は朱子織の素地(基布)を主体部2の周囲に設けることにより形成されている。本発明の実施例1に係る布類1においては、地経糸31及び地緯糸32とも同一色とすることで、縁部3についても表裏面の区別をなくしている。
なお、上面パイル経糸21、下面パイル経糸22、地経糸31及び地緯糸32に用いる素材は、綿、麻、絹等の天然繊維でもよく、レーヨン、ポリエステル、アクリル等の化学繊維でもよい。使用する糸の素材によって、光沢、しなやかさ、質感等の異なる布類1を実現できる。
縁部3には、布類1の長さ方向の両端に本発明の特徴であるヘム部4が形成され、布類1の幅方向の両端に耳部5が形成されている。ヘム部4には、布類1の上面及び下面にそれぞれ素地(基布)を二つ折りにした二つ折りヘム部41又は二つ折りヘム部42のいずれかが形成されたうえ縫製部6で縫製されており、どちらの面から見ても外観上同一形状として視認される。したがって、ヘム部4についても表裏面の区別がなくなる。
耳部5は、素地がほつれないように公知の耳飾りミシン掛けや耳巻き処理により縫製されていても良く、表裏の区別は問題にならない。
図2は、本発明の実施例1に係る布類1の図1に示すA−A線で切断した断面構成例である。
図2(A)には、主体部2に連なる根本側の縁部3の素地(基布)を二つ折りにした二つ折りヘム部41と縁部3の素地(基布)の先端側を二つ折りにした二つ折りヘム部42との対で形成されるヘム部4が、主体部2の左右で上下に逆転している構成例を示す。図2(B)には、上述のヘム部4が、主体部2の左右で対称になっている構成例を示す。
いずれの図においても、本発明の実施例1に係る布類1は、上面パイル経糸21側から見ても下面パイル経糸22側から見ても表裏面の区別なく外観上ほぼ同じ形状として視認される。
図3は、本発明の実施例1に係る布類1を、例えば特許文献1に記載の折畳み装置に投入して、折り畳んだときの断面構成例である。
図3(A)には布類1を二つ折りした場合の断面構成例を示す。
図3(A)の上段は、図2(A)に示す断面構成例に対応する。上面パイル経糸21側を上面にして折り畳んでも、下面パイル経糸22側を上面にして折り畳んでも、折り畳まれた形状は全く同一となる。
図3(A)の下段は、図2(B)に示す断面構成例に対応する。上面パイル経糸21側を上面にして折り畳んだ場合には、下段左に示す形状となり、下面パイル経糸22側を上面にして折り畳んだ場合には、下段右に示す形状となる。
折り畳まれた布類1の上面から視認されるヘム部4の形状は、二つ折りヘム部41又は二つ折りヘム部42のいずれかであるが、どちらであっても外観上の形状は全く同一であるといえる。
したがって、本発明の実施例1に係る布類1は、二つ折りする場合において、表裏面の区別なく取り扱うことができる。
図3(B)には布類1を四つ折りにした場合の断面構成例を示す。
図3(B)の上段は、図2(A)に示す断面構成例に対応する。図3(A)の上段と同様に、上面パイル経糸21側を上面にして折り畳んでも、下面パイル経糸22側を上面にして折り畳んでも、折り畳まれた形状は全く同一となる。
図3(B)の下段は、図2(B)に示す断面構成例に対応する。上面パイル経糸21側を上面にして折り畳んだ場合には、下段左に示す形状となり、下面パイル経糸22側を上面にして折り畳んだ場合には、下段右に示す形状となる。
図3(A)の下段と同様に、折り畳まれた布類1の上面から視認されるヘム部4の形状は、二つ折りヘム部41又は二つ折りヘム部42のいずれかであるが、どちらであっても外観上の形状は全く同じ形状であるといえる。
したがって、本発明の実施例1に係る布類1は、四つ折りする場合においても、表裏面の区別なく取り扱うことができる。
続いて、上述のように構成された布類1のヘム部4の製作方法について説明する。
図4(A)〜(F)に、本発明の実施例1に係る布類1の一端側のヘム部4の製作工程を示す。
図4(A)は、製作工程に入る前の状態を示す。反物段階で耳部5の処理が施され、所定の長さに裁断された布類1は、上面パイル経糸21側の主体部2が上面側に置かれ、ヘム部4の幅の4倍程度の縁部3が主体部2の右側に連なって形成されている。図中の破線は、仮想線であり、破線間の長さは、ヘム部4の幅を想定している。なお、ヘム部4の幅は、布類1のサイズによっても異なるが、一般に5mm〜30mm程度であり、例えばフェイスタオルの場合には15mm〜20mmが多く、高級感があるものには30mm程度あるものもある。
図4(B)で、縁部3は、主体部2との境界からヘム部4の幅(縁部3の1/4)にあたる位置に図示しない定規等があてがわれ、主体部2側に折り曲げられる。定規等は、縁部3を折り曲げた後、引き抜かれる。
図4(C)で、縁部3は、主体部2との境界位置に図示しない定規があてがわれ、主体部2から離れる方に再び折り曲げられる。このとき縁部3は、縁部3の1/2程度がヘム部4の幅の端から外側に延出している。定規等は、縁部3を折り曲げた後、引き抜かれる。
図4(D)で、布類1は、ヘム部4の幅に折り曲げられた縁部3上に図示しない定規等を押し当てながら裏返され、下面パイル経糸22側の主体部2が上面側になるように置かれる。定規等は、布類1を裏返した後、引き抜かれる。
図4(E)で、縁部3は、主体部2との境界からヘム部4の幅(縁部3の1/4)にあたる位置に図示しない定規等があてがわれ、ヘム部4の幅の端から外側に延出している部分が主体部2側に折り曲げられる。これにより、布類1の下面側に二つ折りヘム部41が形成される。定規等は、縁部3を折り曲げた後、外される。
図4(F)で、縁部3は、主体部2との境界からヘム部4の幅(縁部3の1/4)だけ主体部2側に延出している余剰部を縁部3の内側に折り曲げられることにより、布類1の上面側に二つ折りヘム部42が形成される。その後縫製部6で示される箇所を縫製されることにより、ヘム部4の形成が完了する。
このように、本発明の実施例1によれば、上記構成を採用することで、真に表裏面の区別をなくし、洗濯業者等の折畳み作業を含む取扱いを簡単かつ容易に行えるタオル等布類を提供することができる。
また、本発明の実施例によれば、平織、綾織又は朱子織組織により織成されているハンカチ、ホテルやレストランで大量に使用されているランチョンマットやテーブルクロス等についても同様にヘム部を上下面で二つ折りに形成することにより、洗濯業者等の折畳み作業を含む取扱いを簡単かつ容易に行うことを可能とする。さらに、これらの生地は比較的薄いので、四辺の縁部について上下面で二つ折りにした額縁仕立てにしても良い。
以上、本発明の布類について、具体的な実施の形態を示して説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。当業者であれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、上記各実施形態又は他の実施形態にかかる発明の構成及び機能に様々な変更・改良を加えることが可能である。
例えば、本発明の実施例によれば、平織、綾織又は朱子織組織により縁部3及び主体部2の素地(基布)を織成し、素地に上面パイル経糸21及び下面パイル経糸22を打ち込んだ両面パイル織組織により主体部2を織成しているが、素地の平織、綾織又は朱子織組織を変化、混用させたワッフル(蜂巣)織組織により主体部2を織成しても良い。両面パイル織と同様に表裏面の区別がなく、両面とも立体感があって肌触りがよく、吸水性に優れた布類を提供することができる。
また、本発明の実施例によれば、両面パイル織又はワッフル(蜂巣)織組織で主体部2を織成し、平織、綾織又は朱子織組織で縁部3を織成しているが、縁部3を主体部2と同一の組織で織成してもよい。生地となる反物を容易に織成し、さまざまな長さの布類1に加工することが可能である。また、ヘム部4もパイル織又はワッフル織の場合には、高級感がある布類1を提供することができる。
さらに、本発明の実施例によれば、主体部2の両面パイル織は、素地に上面パイル経糸21と下面パイル経糸22とをほぼ等しい長さで打ち込んだ両面タオル織であるが、例えば上面パイル経糸21の色と下面パイル経糸22の色を変えて文字や模様を織成す毛違いジャカード織や、パイルの長さの長短を変えて凹凸文字や凹凸模様を織成す上げ落ちジャカード織、素地(基布)にパイル糸を絡ませて織るカールマイヤー織で織成す構成とすることもできる。これにより、表裏面に区別なく両面とも模様や凹凸に富み高級感のある多様な布類1を提供することができる。
加えて、本発明の実施例によれば、主体部2に形成される両面パイルは両面ともループ状であるが、パイル先端をカットするシャーリング加工を両面のパイル又は片面のパイルに施す構成としてもよい。これにより、表裏面にほとんど区別なくさらに両面とも肌触りや艶感の異なる布類1を提供することができる。
1 布類
2 主体部
3 縁部
4 ヘム部
5 耳部
6 縫製部
21 上面パイル経糸
22 下面パイル経糸
31 地経糸
32 地緯糸
41 二つ折りヘム部
42 二つ折りヘム部
43 平坦ヘム部

Claims (5)

  1. 第1の組織で両面が等しい態様に織成されている主体部と、
    前記主体部の周囲に連なる第2の組織で織成されている縁部と、
    少なくとも一対の前記縁部を、いずれの面に対しても二つ折りし縫製することにより形成されているヘム部と、
    を備えることを特徴とする布類。
  2. 前記第1の組織は、両面にパイルを織り出したパイル織又はワッフル(蜂巣)織のいずれかで織成されていることを特徴とする、請求項1記載の布類。
  3. 前記第2の組織は、平織、綾織、朱子織又は前記第1の組織と同一の組織のいずれかで織成されていることを特徴とする、請求項1又は2記載の布類。
  4. 前記両面にパイルを織り出したパイル織で織成されている前記第1の組織は、両面にパイルを織り出したタオル織、毛違いジャカード織、上げ落ちジャカード織又はカールマイヤー織のいずれかで織成されていることを特徴とする、請求項2記載の布類。
  5. 前記両面にパイルを織り出したパイル織で織成されている前記第1の組織は、両面に織り出されたパイルの少なくとも一方にパイル先端をカットするシャーリング加工がなされていることを特徴とする、請求項4記載の布類。
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