JP3119372U - コーデュロイ - Google Patents

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Abstract

【課題】 表面に形成されるパイルよこ糸の畝の凹凸模様を任意の形状にしたコーデュロイを提供すること。
【解決手段】 たて糸13に、地よこ糸14とパイルよこ糸15を互いに浮沈させながら交錯させることにより、たて糸13と地よこ糸14とからなる地組織16と、地組織16に絡んだパイルよこ糸15とからなるコーデュロイ用生地10aを製織した。そして、コーデュロイ生地10aの表面側のパイルよこ糸15の所定部分を切断することによりコーデュロイ用生地10aの表面に凹凸模様12を形成してコーデュロイ10を構成した。また、この凹凸模様12が、所定の文字や図形の形状になるようにした。また、このコーデュロイ10をジーンズ11の生地として用いた。
【選択図】 図2

Description

本考案は、文字や図形等の所定の形状に形成された凹凸模様を備えたコーデュロイに関する。
従来から、コーデュロイは、保温性、吸湿性に優れるため、主として冬の外衣に利用されている。このコーデュロイは、たて糸に地よこ糸を織り合わせて地組織を形成するとともに、その地組織のたて糸に地よこ糸と平行するパイルよこ糸を織り合わせ、そのパイルよこ糸の地組織の表面側に位置する所定部分を切断することによって、パイルよこ糸を地組織の表面で立毛させることにより製造されている。そして、このパイルよこ糸における地組織の表面から立った部分を解毛して膨らますことによって、たて糸に沿った畝が形成される。
しかしながら、従来のコーデュロイでは、たて糸とよこ糸で形成される地組織に、畝の凹凸によって形成される縞模様等の単純な模様が施されているだけで、畝の凹凸模様によるデザインに限りがあり興趣に欠けるという問題が生じていた。
本考案は、前述した問題に対処するためになされたもので、その目的は、表面に形成されるパイルよこ糸の畝の凹凸模様を任意の形状にしたコーデュロイを提供することである。
前述した目的を達成するため、本考案に係るコーデュロイの構成上の特徴は、たて糸に、地よこ糸とパイルよこ糸を互いに浮沈させながら交錯させることにより、たて糸と地よこ糸とからなる地組織と、地組織に絡んだパイルよこ糸とからなるコーデュロイ用生地を製織し、コーデュロイ生地の表面側のパイルよこ糸の所定部分をたて糸が延びる方向に沿って切断してコーデュロイ用生地の表面に凹凸模様を形成することによって構成されるコーデュロイであって、パイルよこ糸を切断してコーデュロイ用生地の表面に形成される凹凸模様が所定の文字や図形の形状になるようにパイルよこ糸が切断されていることにある。
前記したように構成した本考案に係るコーデュロイでは、パイルよこ糸の切断する部分を所定の文字や図形の形状にしているため、その部分に所定の文字や図形の形状の畝が形成される。すなわち、たて糸と地よこ糸とからなる平面状の地組織の表面に、パイルよこ糸の切断された部分が盛り上がって畝を形成するため、畝の凹凸模様は、所定の文字や図形の形状になる。このため、パイルよこ糸の切断する部分を適宜選択することにより、コーデュロイに任意の凹凸模様を形成することができる。また、この場合、畝の形成は、文字や図形の全体にわたって設けてもよいし、文字や図形の輪郭部分だけに設けてもよい。また、コーデュロイ用生地の大部分にわたって設けてもよいし、所定の一部分だけに設けてもよい。
また、本考案に係るコーデュロイの他の構成上の特徴は、衣料用の生地として用いられることにある。これによると、凹凸模様が形成された興趣に富んだ衣料を得ることができる。
また、本考案に係るコーデュロイのさらに他の構成上の特徴は、パイルよこ糸の切断面が表面に露出することにより、凹凸模様の部分の色が他の部分の色と異なる色になっていることにある。例えば、所定の染色が施されたコーデュロイ用生地の所定部分のパイルよこ糸を切断することにより凹凸模様を形成すると、パイルよこ糸の切断面は染色されていないか、またはうすい色に染色されている。したがって、凹凸模様は、凹凸形状だけでなく色も他の部分と異なるようになるため、さらに興趣に富むものとなる。
以下、本考案の一実施形態を図面を用いて説明する。図1は同実施形態に係るコーデュロイ10を備えたジーンズ11の一部を示している。このコーデュロイ10は、ジーンズ11のポケットを構成する生地として用いられており、表面に「Cyco」の文字からなる凹凸模様12が形成されている。この凹凸模様12は、図2に示したように、山形の凸部と谷形の凹部からなる凹凸形状が、左右方向に所定間隔を保って設けられて縞模様に形成されている。また、このジーンズ11は紺色に染色されている。
このコーデュロイ10は、製織装置(図示せず)を用いて製織され、製織に際しては下記の各工程が行われる。まず、たて糸に製織をし易くするための糊を塗布し、そのたて糸を製織装置に取り付ける。ついで、たて糸に地よこ糸とパイルよこ糸を織り込む織布工程、パイルよこ糸の所定部分を切断するカッティング工程、コーデュロイ特有の凹凸感を出すための仕上げ工程の各工程が行われる。そして、得られた織物組織に、染色、縫製等の各工程による処理が行われる。
織布工程において得られる凹凸模様12が形成される前のコーデュロイ用生地は、図3に示した構造になっている。すなわち、図3は、コーデュロイ用生地10aの断面の一部を示しており、このコーデュロイ用生地10aは、一定間隔で並べられた複数のたて糸13に直交し、かつたて糸13の表裏に対して浮沈させながら、地よこ糸14とパイルよこ糸15とを織り込むことによって形成されている。すなわち、地よこ糸14aは、たて糸13aの上部側に絡み、つぎのたて糸13bの下部側に絡んだのちつぎのたて糸13cの上部側に絡み、さらにつぎのたて糸13dの下部側に絡むといった交錯を繰り返すことによって、たて糸13に織り込まれている。
地よこ糸14aの隣に位置する地よこ糸14bは、たて糸13aの下部側に絡み、つぎのたて糸13b上部側に絡んだのちつぎのたて糸13cの下部側に絡み、さらにつぎのたて糸13dの上部側に絡むといった交錯を繰り返すことによって、地よこ糸14aと表面に露出する部分を逆にしてたて糸13に織り込まれている。そして、さらに地よこ糸14bの隣側に位置する複数の地よこ糸14(図示せず)が、隣あった地よこ糸14どうしが表面に露出する部分を逆にしてたて糸13織り込まれており、これらのたて糸13と地よこ糸14によってコーデュロイ用生地10aの地組織16が形成されている。
パイルよこ糸15は、各地よこ糸14a,14b等の間に平行して織り込まれている。パイルよこ糸15aは、たて糸13aの下部側に絡んだのちに、たて糸13b,13c,13d,13e,13f,13gの上部側に絡んで表面に露出し、さらにつぎのたて糸13hの下部側に絡んだのち、つぎのたて糸13iから数本さきのたて糸13までの間では表面に露呈している。そして、さらに所定のたて糸13の下部側に絡んだのち表面に露出することを繰り返すことによって、たて糸13に織り込まれている。
パイルよこ糸15bは、パイルよこ糸15aとは異なるパターンで各たて糸13の上部側と下部側に絡んで浮沈しながら地組織16に織り込まれている。このパイルよこ糸15bおよびパイルよこ糸15aは、ともにたて糸13の下部側に絡んで沈む場合は、そのたて糸13は1本または2本だけで、上部側に絡んで浮く場合のたて糸13は所定の数本になるように設定されている。そして、さらに複数のパイルよこ糸15が地組織16に織り込まれている。このようにして、たて糸13に、地よこ糸14とパイルよこ糸15を順次織り込んで大きなコーデュロイ用生地10aが形成される。
そして、カッティング工程において、パイルよこ糸15における、図3に二点差線a,bで示した部分を切断することにより、図4に示した畝17a,17b等をコーデュロイ用生地10aの表面に形成する。この畝17a,17b等はコーデュロイ用生地10aの表面における図1および図2の凹凸模様12の部分だけに形成される。すなわち、図2に破線cで示した部分(破線cは一部にしか記載していないが凹凸模様12を除く全ての部分である。)は、パイルよこ糸15を切断していない部分であり、実線dで示した部分がパイルよこ糸15を切断した部分である。
この実線dの部分に畝17a,17b等が形成される。なお、このパイルよこ糸15の切断に際しては、所定のカッター装置(図示せず)を用いて切断したり、凹凸模様12が複雑な形状の場合には、手作業で切断したりすることができる。また、ジーンズ11におけるポケットを構成するコーデュロイ10以外の部分は、パイルよこ糸15を切断する処理は行わず、コーデュロイ用生地10aをそのまま次の工程で処理する。
このようにして得られたコーデュロイ用生地10aおよびコーデュロイ10の生地には、仕上げ工程において、糊抜き、ウィンス、ブラッシング、毛焼の各処理が行われる。糊抜きは、最初の工程でたて糸13に塗布した糊を取り除く処理で酵素剤等を用いて行われる。つぎに行うウィンスは、カッティング工程で切断されたパイルよこ糸15の立毛した部分を解毛して膨張させる処理で、コーデュロイ10の生地をロープ状にしてたたき槽の中に入れ枠でもみながら解毛する。
ついで、コーデュロイ10の生地を帯状に広げロールに巻きつけて加熱することにより乾燥するとともに、ブラッシングしてさらにパイルよこ糸15を立たせる。そして、加熱したローラの表面に、コーデュロイ10の生地の表面を接触させる毛焼が行われる。これによって、無駄な毛が焼き払われ、すっきりした畝立ちのコーデュロイ10が得られる。そして、このコーデュロイ10およびコーデュロイ用生地10aに紺色の染料による染色を行ったのちに、縫製が行われコーデュロイ用生地10aおよびコーデュロイ10は所定の形状のジーンズ11に加工される。
このように、本実施形態に係るコーデュロイ10では、パイルよこ糸15の切断する部分を「Cyco」の文字形状にしているため、その部分に形成される凹凸模様12が表面に浮き出た畝からなる「Cyco」の文字になる。このため、コーデュロイ用生地10aおよびコーデュロイ10を用いて製造されたジーンズ11は興趣に富むものとなる。
また、前述したジーンズ11を製造する方法として、ウィンス、ブラッシング、毛焼の各処理を省略して、カッティング工程を染色の後に行ったり縫製の後に行ったりすることもできる。これによると、パイルよこ糸15の染色されていない切断面が露出するため凹凸模様12の部分が濃度のうすい淡い紺色になる。したがって、ポケットの凹凸模様12は、凹凸形状だけでなく色もジーンズ11の他の部分と異なるようになるため、さらに興趣に富むものとなる。
また、本考案に係るコーデュロイは前述した実施形態に限るものでなく、適宜変更して実施することができる。例えば、前述した実施形態では、コーデュロイ10をジーンズ11のポケットの部分に用いているが、このコーデュロイ10は、ポケットに限らずジーンズ11の本体側部分にも用いることができる。また、ジーンズ11に限らず他の衣料に用いたり、カーテンやテーブルクロス等に用いたりすることもできる。
本考案の一実施形態によるコーデュロイを備えたジーンズの一部を示した正面図である。 コーデュロイに形成された凹凸模様を示した正面図である。 コーデュロイ用生地を示した断面図である。 コーデュロイ用生地のパイルよこ糸を切断した状態を示した断面図である。
符号の説明
10…コーデュロイ、10a…コーデュロイ用生地、11…ジーンズ、12…凹凸模様、13,13b,13c,13d,13e,13f,13g…たて糸、14,14a,14b…地よこ糸、15,15a,15b…パイルよこ糸、16…地組織。

Claims (3)

  1. たて糸に、地よこ糸とパイルよこ糸を互いに浮沈させながら交錯させることにより、前記たて糸と前記地よこ糸とからなる地組織と、前記地組織に絡んだ前記パイルよこ糸とからなるコーデュロイ用生地を製織し、前記コーデュロイ生地の表面側のパイルよこ糸の所定部分を前記たて糸が延びる方向に沿って切断して前記コーデュロイ用生地の表面に凹凸模様を形成することによって構成されるコーデュロイであって、
    前記パイルよこ糸を切断して前記コーデュロイ用生地の表面に形成される凹凸模様が所定の文字や図形の形状になるように前記パイルよこ糸が切断されていることを特徴とするコーデュロイ。
  2. 衣料用の生地として用いられる請求項1に記載のコーデュロイ。
  3. 前記パイルよこ糸の切断面が表面に露出することにより、前記凹凸模様の部分の色が他の部分の色と異なる色になっている請求項1または2に記載のコーデュロイ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114411305A (zh) * 2022-01-08 2022-04-29 达利丝绸(浙江)有限公司 灯芯绒质感与仿压花效应兼备的提花织物生产工艺

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