JPS607741B2 - 起毛経編地の製造方法 - Google Patents

起毛経編地の製造方法

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Publication number
JPS607741B2
JPS607741B2 JP18371080A JP18371080A JPS607741B2 JP S607741 B2 JPS607741 B2 JP S607741B2 JP 18371080 A JP18371080 A JP 18371080A JP 18371080 A JP18371080 A JP 18371080A JP S607741 B2 JPS607741 B2 JP S607741B2
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JP
Japan
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fibers
raised
knitted fabric
warp knitted
yarn
Prior art date
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Expired
Application number
JP18371080A
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JPS56154554A (en
Inventor
典雄 吉田
修 岩淵
陽三郎 高山
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Teijin Ltd
Teijin Frontier Knitting Co Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Teijin Modern Yarn Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS607741B2 publication Critical patent/JPS607741B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、極細繊維と高収縮繊維とを含む起毛部を表面
に有するスエード調の起毛経縄地に関するものである。
経編地の起毛は、アンダーラップを起毛することにより
得られ、又、起毛長も該アンダーラップの長さを変える
ことにより簡易に変化させることが出来るので広く使用
されて来た。しかるに、起毛面の柔軟なタッチを得るた
めに、単糸織度が細い繊維(極細繊維)使用の起毛経編
地が試みられている。
しかしながら、極細繊維からなる糸により前記のアンダ
ーラップを形成せしめ起毛する場合には、通常の糸使い
による方法と較べて、起毛回数が大中に増加し、通常の
ものより4〜5倍程度の回数が必要であることが判明し
た。
一方、起毛回数がこのように大中に増加すると、起毛さ
れる繊維が極細繊維であるため、繊維損傷が大となり、
得られる起毛経線地の品位が著しく低下する問題があっ
た。
本発明の目的は、か)る従来からの問題を解決し、加え
て極細繊維を起毛部とすることによる起毛部の“へたり
’’や“腰”の不足といった問題を解決する起毛経編地
を可能にする製造方法を与えることにある。
即ち、本発明は、バック筋の給糸を1一0ノー−2の編
方により編成し、フロント筋の給糸を該フロント銭が2
針以上ラップする編方により編成した経編地において、
前記フロント筋の給糸を単糸織度1.5デニール以下の
極細繊維からなる糸と、該極細繊維より単糸織度が大な
る高収縮繊維からなる糸とが交互に配置したものにして
編成し、該編成面を起毛することを特徴とする起毛蓬脇
地の製造方法にある。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明における極細繊維は、単糸織度が1.5デニール
以下の繊維を意味し、特に単糸織度0.01〜1.2デ
ニールのものが好ましい。
極細繊維の製造法としては、例えばポリマー紙糸液を級
糸口金から吐出して織糸する際に極細状態に細化させる
方法、紙出糸条をフロー延伸して細化し極細繊維とする
方法、梅島型複合繊維の海成分を溶解除去する方法、接
合型複合繊維を割裂する方法等をあげることができる。
極細繊維としては天然繊維Lポリエステル、ポリアミド
、ポリアクリロニトリル等の合成繊維、レーヨン、アセ
テート等の再生繊維を使用することができる。特にポリ
エステル繊維を用いると、起毛性、風合及び機能性(耐
久性、耐級性、耐洗濯性、寸法安定性等)が良好で好ま
しい。一方、高収縮繊維とは、沸水収縮率が極細繊維よ
り大きい繊維であり、好ましくは織水収縮率10〜70
%の繊維である。
更に、布面に腰を与える意味から単糸織度が1.0〜1
0.0デニールで極細繊維の単糸織度より大きいことが
好ましい。高収縮繊維としては、ポリエステル、ポリア
ミド、ポリアクリロニトリル等の熱可塑性合成繊維が用
いられる。特に複屈折率が0.02〜0.15の高配同
未延伸ポリエステルマルチフィラメントは収縮率が大き
く、加熱によって硬化することもなく、更に起毛性に優
れているため好適である。高収縮繊維は連続長繊維フィ
ラメントでも、また紡績糸でもよい。高収縮繊維の沸水
収縮率は、極細繊維の雛水収縮率よりも大きいことが必
要で特にその差が6〜60%となるようにするのが好ま
しい。沸水収縮率の差が小さすぎると起毛面の風合が硬
くなり、多層構造の毛羽が得られにくくなる。一方、差
が大きすぎると、繊維の寸法変化が大きくなるため仕上
加工斑が発生したり風合の微調整、寸法安定性のコント
ロールが困難となったりする。次に、本発明の方法で用
いる編地組織としては、その1例として第1図に示すハ
ーフ組織をあげることが出来る。
第1図イはフロント銭の給糸による縄方を示し、第1図
口は、バック機の給糸による編方を示す。
即ち、第1図の組織図のごとく、バック筋の給糸を1−
0/1−2の編方により編成し、フロント筋の給糸を1
−0/2一3の編方のごとく2針以上ラップさせて編成
する経編地を使用するのである。
本発明の方法では、か〉る経編地を編成するに際して、
前記の極細繊維の高収縮繊維とを第1図イに示すごとく
、交互に配置せしめ編成することが重要である。
第1図イの1は極細繊維、2は高収縮繊維を示す。かく
して得られた経編地の表面を針布、サンドロール、サン
ドベルト等任意の手段で起毛すると極細繊維と高収縮繊
維の両方が起毛され、極細繊維と高収縮繊維とを含む起
毛部を表面に有する起毛経編地が得られる。
この起毛経編地はそれ自体柔か〈、しっとりとしたスエ
ード鋼の風合を有するが、更に熱処理を施すと、高収縮
繊維が極細繊維よりもより多く収縮し起毛毛羽の長さが
極細繊維のそれよりも短か〈なり、第2図に示すような
極細繊維の長い毛羽1と高収縮繊維の短かし、毛羽2と
からなる2層構造の起毛部を基布部分4に有する経編地
が得られる。この2層構造の起毛部を有する経編地は、
起毛部表層が毛足の長い極細繊維となるので極めてしな
やかでソフトな風合となり、しっとりとしたヌルミ感を
有し、更に起毛部内層に比較的級度が大きく毛足の短か
し、高収縮繊維が存在する結果毛足の長い極細繊維毛羽
に腰を与え、毛羽の強力耐久性、毛羽の方向安定性が向
上し、全体としてソフトでしっとりとしたヌルミ感があ
り、ふくらみと暖かみを有し、張り、腰のしっかりした
極めて特異な風合を有するスエード調起毛経線地となる
。特に本発明の方法では、極細繊維と高収縮繊維とから
なる糸が交互に配置されたアンダーラップを形成するの
で、該アンダーラップのある面を起毛することにより起
毛回数を著しく減少させることが出釆、その結果、得ら
れる起毛面は極細繊維が損傷されることなく起毛されて
いるので品位の低下もない。
これは、極細繊維のみからなる経編地の表面は起毛針が
作用し難いのに対して、極細繊維より単糸織度の大なる
繊維(高収縮繊維)を極細繊維からなる糸と糸との間に
配置させることにより起毛針が作用し易くなることによ
ると考えられ、これにより起毛回数を著しく減少させる
ことが出来たものである。
又、極細繊維と高収縮繊維とを交互に配置することによ
り、起毛時においても該高収縮繊維が支えとなって極細
繊維の配向を乱すことなくこれにより極細繊維の損傷を
さけながら起毛をすることが出来るのである。
以下、実施例により説明する。
実施例 第1図に示すように、第1銭に沸水収縮率7%のポリエ
チレンテレフタレートフイラメント7ge/72il(
極細繊維)1と沸水収縮率が45%のポリエチレンテレ
フタレート高配向未延伸フィラメント(POY)7紅e
/3鮒1(高収縮繊維)2とを交互に配置し、第2銭に
ポljヱチレンテレフタレートモノフイラメント2Me
/lfi13を配し、2枚銭で編成してハーフ組織の経
編物とした。
得られたハーフ組織編物の表明を針布起毛機にて起毛後
、軽く鞠毛し起毛面をそろえ、次いで液流染色機を用い
て130ooで精練、染色した。得られた起毛経編地は
、しなやかで、張り腰のしっかりした特異な風合を有す
る編地であった。更にこの編地の裏面をェメリー起毛仕
上することにより、ソフトな感触と天然スエード皮革調
の風合を有する起毛経編地が得られた。特に、この実施
例による起毛では、その起毛回数が7回程度で、普通綾
度のポリエチレンテレフタレートフィラメント糸による
ものと遜色がなく、これを前記実施例に用いた極細繊維
のみで第1銭を給糸し編成したハーフ組織編物を実施例
と同様に起毛するもの(比較例)と較べると、極細繊維
のみのものが30〜35回の起毛回数を必要とし、得ら
れた起毛経編地も見劣する起毛のものしか得られなかっ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の方法による起毛経編地の編方の例を
示す編方図、第2図は、本発明の起毛経編地の例を示す
断面図である。 1は極細組織、2は高収縮繊維である。 矛ー図 矛2図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 バツク筬の給糸を1−0/1−2の編方により編成
    し、フロント筬の給糸を該フロント筬が2針以上ラツプ
    する編方により編成した経編地において、前記フロント
    筬の給糸を単糸繊度1.5デニール以下の極細繊維から
    なる糸と、該極細繊維より単糸繊度が大なる高収縮繊維
    からなる糸とが交互に配置したものにして編成し、該編
    成面を起毛することを特徴とする起毛経編地の製造方法
JP18371080A 1980-12-26 1980-12-26 起毛経編地の製造方法 Expired JPS607741B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP18371080A JPS607741B2 (ja) 1980-12-26 1980-12-26 起毛経編地の製造方法

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JP18371080A JPS607741B2 (ja) 1980-12-26 1980-12-26 起毛経編地の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS56154554A JPS56154554A (en) 1981-11-30
JPS607741B2 true JPS607741B2 (ja) 1985-02-26

Family

ID=16140596

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18371080A Expired JPS607741B2 (ja) 1980-12-26 1980-12-26 起毛経編地の製造方法

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JP (1) JPS607741B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008280650A (ja) * 2007-05-11 2008-11-20 Kawashima Selkon Textiles Co Ltd 起毛経編布帛

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008280650A (ja) * 2007-05-11 2008-11-20 Kawashima Selkon Textiles Co Ltd 起毛経編布帛

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JPS56154554A (en) 1981-11-30

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