JPS626018B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS626018B2
JPS626018B2 JP52136235A JP13623577A JPS626018B2 JP S626018 B2 JPS626018 B2 JP S626018B2 JP 52136235 A JP52136235 A JP 52136235A JP 13623577 A JP13623577 A JP 13623577A JP S626018 B2 JPS626018 B2 JP S626018B2
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JP
Japan
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fabric
fibers
yarn
knitted
highly oriented
Prior art date
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Expired
Application number
JP52136235A
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English (en)
Other versions
JPS5473972A (en
Inventor
Norio Yoshida
Osamu Iwabuchi
Yozaburo Takayama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
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Publication of JPS5473972A publication Critical patent/JPS5473972A/ja
Publication of JPS626018B2 publication Critical patent/JPS626018B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、極細の高配向未延伸合成繊維を含む
布帛の表面を起毛して皮様起毛布帛を製造する方
法に関するものである。
従来から、単糸繊度の小さい極細繊維を用い
て、皮様風合を有する起毛布帛を製造することが
数多く知られている。この場合、極細繊維、例え
ば単糸繊度1.5デニール以下、好ましくは1.0デニ
ール以下の繊維の起毛表面を得るのが容易でな
く、これまでに種々の問題が生じていた。極細繊
維の製造法としては、(1)通常の紡糸、延伸工程で
糸条を細化させる方法、(2)紡出糸条をフロー延伸
して細化させる方法、(3)海島型複合繊維の海成分
を溶解除去する方法、(4)接合型複合繊維を割裂す
る方法等が知られている。(1)の通常の紡糸、延伸
方法では、細繊度にまで糸条を延伸するため特に
延伸工程で断糸が起り易く、生産性が悪いうえに
得られた極細繊維に毛羽が多く、しかも単糸繊度
1.0デニール以下の繊維を得るのは極めて困難で
ある。
加えて、極細繊維が配置された表面を起毛する
ことは、従来より極めて困難なことであつた。
即ち、極細繊維の1本1本は、強力も小であ
り、この点では起毛し易いと考えられがちである
が、反面、布帛表面の一定面積当りの繊維本数は
極めて多く、又、極毛繊維自体は非常に柔軟であ
り腰がないので、起毛処理の際、針布による起毛
作用が受け難い等があつて、極細繊維の起毛は困
難なことが多い。この対策としては、起毛回数を
通常の回数の3〜4倍に増やして起毛処理を行つ
ているが、起毛回数を増やせば、一度起毛された
繊維が切断し易く、極細繊維ゆえにその損傷度も
極めて大あるという、実際の起毛処理工程の現場
では、極細繊維の起毛は極めて困難な問題を有し
ており、高品位の起毛布帛を得ることは困難であ
つた。
前記(1)の方法で得られた極細繊維では、前記の
繊維製造時の問題点に加えて、起毛用の繊維に使
用した場合には、このような起毛性不良およびそ
れに伴う繊維損傷が大である問題があつた。(2)の
フロー延伸による方法は、ネツキングが起らない
ような高温条件下で延伸するものであるから延伸
状態が不安定で糸条の長さ方向にデニール斑が発
生し易く、また断糸も起り易くて、この場合も単
糸繊度1.0デニール以下の繊維を得るのが困難で
ある。
このような不安定な繊維を起毛用の繊維に使用
した場合には、均一な、きれいな起毛面を得るこ
とができず、又、前記のような極細繊維の起毛の
問題点は解決することが出来ないのである。この
ように、極細繊維の起毛処理に発生する問題点を
解決するために、(3)、(4)のような複合繊維を利用
する方法がある。しかし、複合繊維を製造するに
は特殊な紡糸口金、2種以上のポリマーが必要と
なり、更には、溶解割裂等の複雑な工程を経なけ
ればならず、起毛処理の工程と組合せて用いるこ
とは、益々複雑な処理が必要になり、しかも、依
然として前記の極細繊維の起毛特有の問題点は解
決出来ないのである。(3)、(4)の方法による繊維を
利用するものでは、起毛後に溶解・割裂する方法
もあるが、この場合には、本発明が狙うような均
一で、緻密な起毛表面を得ることが出来ない等の
問題があつた。
本発明者らは、高速紡糸によつて得られる高配
向未延伸合成繊維フイラメントを含む布帛は高配
向未延伸ゆえに起毛性が優れ、柔軟でしつとりし
た風合の皮様起毛布帛が得られることを見出し、
本発明に到達したのである。
即ち、本発明は、複屈折度△nが0.02〜0.15の
範囲にあり、且つ、単糸繊度が1.5デニール以下
の極細の高配向未延伸合成繊維を少なくとも表面
に配置せしめた布帛の該表面を起毛処理すること
を特徴とする起毛布帛の製造法である。
本発明における高配向未延伸合成繊維は、熱可
塑性重合体の高速溶融紡糸によつて得られるもの
であり、特にエチレンテレフタレート単位を主た
る繰返し単位とするポリエステル、ナイロン6、
ナイロン66等のポリアミドが好ましく用いられ
る。該高配向未延伸合成繊維の複屈折度△nは、
0.02〜0.15の範囲におさめることが必要であり、
複屈折度△nが大きすぎると起毛性が低下し起毛
布帛のソフトな感触が失なわれるという問題が生
じ、一方複屈折度△nが小さすぎると起毛性は良
好であるが、得られた起毛布帛の寸法安定性が悪
く仕上工程(熱処理工程)で収縮斑が発生し易く
製品の伸張回復特性も劣るという問題が生ずる。
複屈折度△nが0.02〜0.15の範囲のものは、高配
向未延伸のため、△nが0.15を超えるものに比し
て、強度が低く、伸度大の傾向があり、これは起
毛し易い性質であつて、この性質を利用して、従
来は困難であつた極細繊維の起毛を行うものであ
る。複屈折度△n=0.02〜0.15の高配向未延伸合
成繊維を得るには、通常2500〜6000m/分の紡糸
引取速度で溶融紡糸すればよい。この高速防糸法
によれば、単糸繊度が0.4デニール程度までの極
細繊維が容易に得られる。尚、ポリアミドの場合
は、複屈折度△nがあまり高くならず0.02〜0.05
程度のものが用いられる。
得られた高配向未延伸合成繊維は、延伸される
ことなく、必要に応じて熱処理を施しマルチフイ
ラメントの形あるいはステープルフアイバーとし
て紡績糸の形で製編、製織し、布帛とする。この
場合、高配向未延伸合成繊維のみで製編、製織し
てもよいし、布帛に張り、腰、嵩性等を与える目
的で他の補強用繊維と共に製編、製織してもよ
い。特に高配向未延伸合成繊維と捲縮繊維とを交
編し、前者が布帛表面に、後者が布帛裏面に位置
するような組織とすると起毛性がより向上し、起
毛布帛に張り、腰、嵩性が与えられて好ましい。
製編、製織は任意の手段をとることができる
が、特に好ましい態様として、逆トリプルピケ組
織に編成する方法を挙げることができる。逆トリ
プルピケ組織とは第1図に示す組織であり、この
組織図において、左側の数字は給糸口番号を、右
側の数字は糸の種類をあらわす。また、X印はシ
リンダーニツト、〇印はダイヤルニツトをあらわ
す。ここで高配向未延伸合成繊維1と捲縮繊維そ
の他の補強用繊維2とを交編してもよいし、高配
向未延伸合成繊維のみで編成してもよい。
逆トリプルピケについて、さらに詳しく説明す
ると、第3図は、第1図に示した逆トリプルピケ
の組織を編成する編方図である。第3図におい
て、1,2は前記のごとく、高配向未延伸合成繊
維、捲縮繊維、若しくはその他の補強用繊維を示
し、D→は、両面丸編機のダイヤル針を、C→は
シリンダー針を示し、第3図イ〜ヘは、第1図の
給糸口番号1,2,………,6に対応して、それ
ぞれの給糸口番号の糸による編方を示したもので
ある。
即ち、本発明で云う逆トリプルピケ組織とは、
両面丸編機のシリンダー針、ダイヤル針のいずれ
か一方の針のみに供給される糸により編成される
片針給糸編目(第3図の例では、第3図ロ,ハ,
ホ,ヘの編方による編目)と、前記編針の両方に
供給される糸により編成される両針給糸編目(第
3図の例では、第3図イ、第3図ニの編方による
編目)とからなり、且つ、前記両針給糸編目が3
給糸毎に編成されるものである。
かかる編方により編成された編地は、1側面の
編目コース数が、他側面の編目コース数より大と
なり、編地表面に、緯畝を形成し、起毛加工の際
に、編地が経方向に引張られることにより該緯畝
が一層盛り上り、緯畝部分に配されている高配向
未延伸合成繊維の起毛が容易になるのである。
また、第2図に示すような変則4枚朱子組織に
製織してもよい。更に第1筬に高配向未延伸合成
繊維を配列し、第2筬に捲縮繊維その他の補強用
繊維を供給してハーフ組織の経編物に編成する方
法も好ましい態様である。
かくして得られた布帛の表面を針布、サンドロ
ール、サンドベルト等任意の手段で起毛すると高
配向未延伸合成繊維が切断起毛され、柔軟でしつ
とりとしたスエード調風合を有する起毛布帛が得
られる。
本発明における高配向未延伸合成繊維は、単糸
繊度が小さいほど風合が柔かくなり通常は、単糸
繊度1.5デニール以下、特に好ましくは1.0デニー
ル以下として用いられ、それによる立毛は、十分
柔軟性があり、得られる起毛布帛は皮様起毛布帛
として使用され得るものである。又、その起毛に
際しては、極細繊維のうち複屈折度が0.15を超え
るもの(即ち、普通の延伸糸)が有する起毛性不
良を改良し、起毛回数を通常繊維の起毛回数の水
準にすることにより、極細繊維の損傷を防ぎ、こ
れにより起毛布帛の品位(外観)と風合を改善し
たものであり、又、複屈折度を0.02以上とするこ
とにより、複屈折度が0.02未満のもの(即ち、低
配向未延伸糸)が有する欠点を改良することが出
来たものである。複屈折度0.02未満の極細繊維に
よる立毛は、該極細繊維の強伸度が非常に低いた
め起毛加工に際して損傷を受けること、又、起毛
加工の際に1種の延伸作用を受けるが、ネツキン
グが起り易く染斑になり易いこと、さらに低配向
未延伸の極細繊維であるため、熱処理工程を経た
後の起毛布帛の立毛は、非常に脆弱であり寸法安
定性も不良であり商品となり難いこと等の問題を
改良し、従来にない品位と、風合を有する新規な
起毛布帛を得たものである。
実施例 1 3800m/分の紡糸引取速度で、且つ、紡糸ドラ
フト500で溶融紡糸して得たポリエチレンテレフ
タレート高配向未延伸フイラメント130de/
144fil(複屈折度0.097)とポリエチレンテレフタ
レート仮撚捲縮フイラメント150de/30filとを交
編し、第1図に示した逆トリプルピケ組織の編物
とした。
給糸口2,3,5,6から高配向未延伸フイラ
メント1を給糸し、給糸口1,4から仮撚捲縮フ
イラメント2を給糸して交編した。得られた逆ト
リプルピケ交編地の表面を針布起毛機にて起毛
後、軽く剪毛し起毛面をそろえた後、液流染色機
を用いて130℃で精練、染色した。起毛性は良好
であり、得られた起毛編地表面は柔難でしつとり
していて張り、腰、嵩性がある優れたスエード調
感触の布帛であつた。
実施例 2 3800m/分の防糸引取速度で溶融紡糸して得た
ポリエチレンテレフタレート高配向未延伸フイラ
メント64de/144fil(複屈折度0.128)を第1篩に
配列し、潜在捲縮性を有するポリエステルコンジ
ユゲート繊維30de/12filを第2筬に配してハー
フ組織の経編物を編成し、起毛、精練、染色した
ところ天然スエード調のしつとりしたヌメリ感と
チヨークマークを有する優れた起毛布帛が得られ
た。
実施例 3 実施例1のポリエチレンテレフタレート高配向
未延伸フイラメントを緯糸に、ポリエチレンテレ
フタレート仮撚加工糸100de/24filを経糸に用い
て第2図に示すような不規則4枚朱子(トルコ朱
子)組織に織成し、実施例1と同様にして起毛、
精練、染色したところ、ソフトでしつかりとした
風合で、張り、腰、嵩性のある優れたスエード調
布帛が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は逆トリプルピケ編地の組織図、第2図
は不規則4枚朱子(トルコ朱子)織物の組織図で
ある。又、第3図は、第1図に示す逆トリプルピ
ケの編方を示す編方図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複屈折度△nが0.02〜0.15の範囲にあり、且
    つ、単糸繊度が1.5デニール以下の極細の高配向
    未延伸合成繊維を少なくとも表面に配置せしめた
    布帛の、該表面を起毛処理することを特徴とする
    起毛布帛の製造方法。 2 高配向未延伸合成繊維がポリエステルからな
    る特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 高配向未延伸合成繊維がポリアミドからなる
    特許請求の範囲第1項記載の方法。 4 布帛が両面丸編機のシリンダ針、ダイヤル針
    のいずれか一方の針のみに供給される糸により編
    成される片針給糸編目と、前記編針の両方に供給
    される糸により編成される両針給糸編目とからな
    り、且つ、該両針給糸編目が3給糸毎に編成され
    ることにより1側面の編目コース数が他側面の編
    目コース数より大となり緯畝を形成せしめた組織
    に編成されている特許請求の範囲第1項、第2項
    又は、第3項記載の方法。
JP13623577A 1977-11-15 1977-11-15 Production of raised fabric Granted JPS5473972A (en)

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