JP5692958B2 - 面ファスナーおよび繊維製品 - Google Patents

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本発明は雌材と雄材とで構成される面ファスナーであって、優れた係合性を有するだけでなく、柔軟であり、雌材と雄材とを分離する際にあまり剥離音が発生せず、しかも布帛等への縫合性に優れた面ファスナー、および該面ファスナーを含む繊維製品に関する。
面ファスナーは通常、ループ状またはアーチ状の係合素子を持つ雌材と、カギ状またはキノコ状のフック部を持つ雄材とから構成される。面ファスナーは、面ファスナーを取付けた製品を係合させるものであり、取り付けや着脱が容易なことから、衣類、靴、鞄、手袋などの止具として一般に広く使用されている(例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
しかしながら、面ファスナーはこのように係合機能を備える反面、面ファスナーの雌材と雄材と分離する際に、大きな剥離音が生じるという問題があった。さらには、面ファスナーの基布部やフック部が硬いため、衣料等への縫い付けが困難であったり肌を傷つけたりするという問題もあった。
特開2004−173819号公報 特開2005−73897号公報 特開2007−7124号公報
本発明は上記の背景に鑑みなされたものであり、その目的は、優れた係合性を有するだけでなく、柔軟であり、雌材と雄材とを分離する際にあまり剥離音が発生せず、しかも布帛等への縫合性に優れた面ファスナー、および該面ファスナーを含む繊維製品を提供することにある。
本発明者は上記の課題を達成するため鋭意検討した結果、超極細繊維を含む布帛を雌材とし、一方、立毛布帛を雄材として面ファスナーを構成すると、優れた係合機能を有するだけでなく、柔軟であり、雌材と雄材とを分離する際にあまり剥離音が発生せず、しかも布帛等への縫合性に優れた面ファスナーが得られることを見出し、さらに鋭意検討を重ねることにより本発明を完成するに至った。
かくして、本発明によれば「単繊維径が1000nm以下かつフィラメント数が8360本以上かつポリエステルからなるフィラメント糸Aを含み編物組織を有する布帛aと、シャーリング加工を施されたカットパイルからなる立毛部(先端が溶融して固化した溶融塊を有するものを除く)と地組織部とで構成される立毛布帛bとで構成され、かつ、下記に定義する引張りせん断強力が30cN/cm 2 以上であることを特徴とする面ファスナー。」が提供される。
水平方向に長さ10cm 幅4cmにカットした試料を長さ方向に5cm、長さ方向と平行に幅全体を重ね合わせた後、接圧用ローラーで9.8N/cm(1kg/cm)の荷重を掛けながら2往復させて試料を接着させたのち、引張試験機に装着し、引張速度30cm/min、荷重19.6N(2.0kg)にて、試料の長さ方向と平行に引張り、試料が分離するまでの間の最大引張せん断強力を測定後、以下の式によって単位面積あたりの引張せん断強力を求め、n数5での平均値を算出する。
F1=S/(L×B)
ただし、F1は引張りせん断強力(cN/cm2)、Sは最大引張りせん断荷重(cN)、Lは重ね合わせ長さ(cm)、Bは試料の幅(cm)である。
その際、前記立毛布帛bにおいて、立毛長が0.1〜10mmの範囲内であることが好ましい。また、前記立毛布帛bにおいて、立毛部の立毛糸密度が3000dtex/cm2以上であることが好ましい。また、前記立毛布帛bにおいて、立毛糸の単繊維繊度が0.5dtex以上であることが好ましい。また、前記立毛布帛bがポリエステル繊維のみで構成されることが好ましい。また、前記フィラメント糸Aが、海成分と島成分とからなる海島型複合繊維の海成分を溶解除去して得られた糸条であることが好ましい。また、前記布帛aにおいて、表面および裏面のうち少なくともどちらか一方の面に前記フィラメント糸Aが露出していることが好ましい。また、前記布帛aが前記フィラメント糸Aのみで構成されることが好ましい。
また、本発明によれば、前記の面ファスナーを含む、スポーツウエアー、アウターウエアー、インナーウエアー、紳士衣料、婦人衣料、医療用衣料、介護用衣料、浴衣、作業衣、防護服、履物、鞄、帽子、手袋、靴下、寝具、支持帯、基布、カーシート、サポーター、拭取り用具、スキンケア用具、化粧用具からなる群より選択されるいずれかの繊維製品が提供される。
本発明によれば、雌材と雄材とで構成される面ファスナーであって、優れた係合性を有するだけでなく、柔軟であり、雌材と雄材とを分離する際にあまり剥離音が発生せず、しかも布帛等への縫合性に優れた面ファスナー、および該面ファスナーを含む繊維製品が得られる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
まず、フィラメント糸A(以下、「ナノファイバー」と称することもある。)において、その単繊維径(単繊維の直径)が1000nm以下(好ましくは100〜900nm、特に好ましくは550〜900nm)の範囲内であることが肝要である。かかる単繊維径を単繊維繊度に換算すると0.01dtex以下に相当する。該単繊維径が1000nmよりも大きい場合は、十分な係合性が得られないおそれがあり好ましくない。ここで、単繊維の断面形状が丸断面以外の異型断面である場合には、外接円の直径を単繊維径とする。なお、単繊維径は、透過型電子顕微鏡で繊維の横断面を撮影することにより測定が可能である。また、単繊維繊度のばらつきが−20%〜+20%の範囲内であることが好ましい。
前記フィラメント糸Aにおいて、フィラメント数は特に限定されないが、優れた係合性を得る上で500本以上(より好ましくは2000〜10000本)であることが好ましい。また、フィラメント糸Aの総繊度(単繊維繊度とフィラメント数との積)としては、5〜150dtexの範囲内であることが好ましい。
前記フィラメント糸Aの繊維形態は特に限定されないが、長繊維(マルチフィラメント糸)であることが好ましい。単繊維の断面形状も特に限定されず、丸、三角、扁平、中空など公知の断面形状でよい。また、通常の空気加工、仮撚捲縮加工が施されていてもさしつかえない。
前記フィラメント糸Aを形成するポリマーの種類としては特に限定されないが、ポリエステル系ポリマーが好ましい。例えば、ポリエチレンテレフタレートやポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ乳酸、ステレオコンプレックスポリ乳酸、第3成分を共重合させたポリエステルなどが好ましく例示される。かかるポリエステルとしては、マテリアルリサイクルまたはケミカルリサイクルされたポリエステルであってもよい。さらには、特開2004−270097号公報や特開2004−211268号公報に記載されているような、特定のリン化合物およびチタン化合物を含む触媒を用いて得られたポリエステルでもよい。該ポリマー中には、本発明の目的を損なわない範囲内で必要に応じて、微細孔形成剤、カチオン染料可染剤、着色防止剤、熱安定剤、蛍光増白剤、艶消し剤、着色剤、吸湿剤、無機微粒子が1種または2種以上含まれていてもよい。
本発明の面ファスナーにおいて、雌材となる布帛aは前記のフィラメント糸Aのみで構成されることが好ましいが、布帛重量に対して70重量%以下であれば、他の糸条が1種類または複数種類含まれていてもよい。その際、かかる他の糸条としては、単繊維径が1000nmより大の、前記のようなポリエステルからなるポリエスエテル糸条や弾性繊維糸が好ましい。
ここで、かかる弾性繊維糸としては、ポリブチレンテレフタレートをハードセグメントとし、ポリオキシエチレングリコールをソフトセグメントとするポリエーテルエステルエラストマーからなる吸水性ポリエーテルエステル弾性繊維糸、ポリブチレンテレフタレートをハードセグメントとし、ポリテトラメチレンオキシドグリコールをソフトセグメントとするポリエーテルエステルエラストマーからなる非吸水性ポリエーテルエステル弾性繊維糸、ポリウレタン弾性繊維糸、ポリトリメチレンテレフタレート糸、合成ゴム系弾性繊維糸、天然ゴム系弾性繊維糸などが好適に例示される。
前記弾性繊維糸の総繊度としては、5〜100dtex(より好ましくは10〜40dtex)の範囲内であることが好ましい。
本発明の面ファスナーにおいて、雌材となる布帛aは例えば以下の製造方法により製造することができる。まず、海成分と、その径が1000nm以下である島成分とで形成される海島型複合繊維(フィラメント糸A用繊維)を用意する。かかる海島型複合繊維としては、特開2007−2364号公報に開示された海島型複合繊維マルチフィラメント(島数100〜1500)が好ましく用いられる。
ここで、海成分ポリマーとしては、繊維形成性の良好なポリエステル、ポリアミド、ポリスチレン、ポリエチレンなどが好ましい。例えば、アルカリ水溶液易溶解性ポリマーとしては、ポリ乳酸、超高分子量ポリアルキレンオキサイド縮合系ポリマー、ポリエチレングルコール系化合物共重合ポリエステル、ポリエチレングリコール系化合物と5−ナトリウムスルホン酸イソフタル酸の共重合ポリエステルが好適である。なかでも、5−ナトリウムスルホイソフタル酸6〜12モル%と分子量4000〜12000のポリエチレングルコールを3〜10重量%共重合させた固有粘度が0.4〜0.6のポリエチレンテレフタレート系共重合ポリエステルが好ましい。
一方、島成分ポリマーは、繊維形成性のポリエチレンテレフタレートやポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ乳酸、第3成分を共重合させたポリエステルなどのポリエステルが好ましい。該ポリマー中には、本発明の目的を損なわない範囲内で必要に応じて、微細孔形成剤、カチオン染料可染剤、着色防止剤、熱安定剤、蛍光増白剤、艶消し剤、着色剤、吸湿剤、無機微粒子が1種または2種以上含まれていてもよい。
上記の海成分ポリマーと島成分ポリマーからなる海島型複合繊維は、溶融紡糸時における海成分の溶融粘度が島成分ポリマーの溶融粘度よりも大きいことが好ましい。また、島成分の径は、10〜1000nmの範囲とする必要がある。その際、該径が真円でない場合は外接円の直径を求める。前記の海島型複合繊維において、その海島複合重量比率(海:島)は、40:60〜5:95の範囲が好ましく、特に30:70〜10:90の範囲が好ましい。
かかる海島型複合繊維マルチフィラメント糸は、例えば以下の方法により容易に製造することができる。すなわち、前記の海成分ポリマーと島成分ポリマーとを用い溶融紡糸する。溶融紡糸に用いられる紡糸口金としては、島成分を形成するための中空ピン群や微細孔群を有するものなど任意のものを用いることができる。吐出された海島型断面複合繊維マルチフィラメント糸は、冷却風によって固化され、好ましくは400〜6000m/分で溶融紡糸された後に巻き取られる。得られた未延伸糸は、別途延伸工程をとおして所望の強度・伸度・熱収縮特性を有する複合繊維とするか、あるいは、一旦巻き取ることなく一定速度でローラーに引き取り、引き続いて延伸工程をとおした後に巻き取る方法のいずれでも構わない。さらに、仮撚捲縮加工を施してもよい。かかる海島型複合繊維マルチフィラメント糸において、単糸繊維繊度、フィラメント数、総繊度としてはそれぞれ単糸繊維繊度0.5〜10.0dtex、フィラメント数5〜75本、総繊度30〜170dtex(好ましくは30〜100dtex)の範囲内であることが好ましい。
次いで、かかる海島型複合繊維マルチフィラメント糸を単独で用いるか、必要に応じて単繊維径が1000nmより大の弾性繊維糸など他の糸とともに用いて、布帛aを製編または製織する。その際、布帛aの組織は特に限定されず、通常の方法で得られた、織物または編物または不織布でよい。なかでも織物または編物が好ましく、編物が特に好ましい。編物の場合、編物のループにより雄材の立毛糸を強固に係合でき好ましい。特に編物のニードル面を、雄材と係合する面として用いると優れた係合性が得られ好ましい。
ここで、織物の織組織は、平織、斜文織、朱子織等の三原組織、変化組織、変化斜文織等の変化組織、たて二重織、よこ二重織等の片二重組織、たてビロード、タオル、ベロア等のたてパイル織、別珍、よこビロード、ベルベット、コール天等のよこパイル織などが例示される。なお、これらの織組織を有する織物は、レピア織機やエアージェット織機など通常の織機を用いて通常の方法により製織することができる。層数も特に限定されず単層でもよいし2層以上の多層構造を有する織物でもよい。
編物の種類は、よこ編物であってもよいしたて編物であってもよい。よこ編組織としては、天竺、ゴム編、両面編、パール編、タック編、浮き編、片畔編、レース編、添え毛編等が好ましく例示される。天竺の編組織で2種の糸条で複合ループを形成したプレーテイング天竺、その際、一方の糸条を弾性繊維糸条としたベア天竺などが好適に例示される。たて編組織としては、シングルデンビー編、シングルアトラス編、ダブルコード編、ハーフ編、裏毛編、ジャガード編等が好ましく例示される。なお、製編は、丸編機、横編機、トリコット編機、ラッシェル編機等など通常の編機を用いて通常の方法により製編することができる。層数も特に限定されず単層でもよいし2層以上の多層構造を有する編物でもよい。
次いで、該布帛にアルカリ水溶液処理を施し、前記海島型複合繊維の海成分をアルカリ水溶液で溶解除去することにより、海島型複合繊維フィラメント糸を単繊維径が10〜1000nmのマルチフィラメント糸Aとする。その際、アルカリ水溶液処理の条件としては、濃度1〜4%のNaOH水溶液を使用し55〜70℃の温度で処理するとよい。
また、常法の染色加工、起毛加工、撥水加工、吸水加工、バッフィング加工、さらには、紫外線遮蔽あるいは制電剤、抗菌剤、消臭剤、防虫剤、蓄光剤、再帰反射剤、マイナスイオン発生剤等の機能を付与する各種加工を付加適用してもよい。
かくして得られた布帛aには、超極細繊維である前記フィラメント糸Aが含まれているので、面ファスナーの雌材として好適に使用することができる。
ここで、前記布帛aにおいて、表面および裏面のうち少なくともどちらか一方の面に前記フィラメント糸Aが露出していることが好ましい。表面および裏面のどちらにも前記フィラメント糸Aが露出していない場合には、雄材の立毛糸を係合できないおそれがある。
また、前記布帛aにおいて、布帛の厚さが1mm以下(好ましくは0.1〜0.8mm)であることが好ましい。布帛の厚さが1mmよりも大きいと、厚さが厚すぎて面ファスナーとしての柔軟性が損われるおそれがある。また、かかる布帛aにおいて、布帛の目付けとしては30〜500g/mの範囲内であることが好ましい。
本発明において、雌材は前記布帛aのみで構成してもよいし、布帛aの周囲がほつれないよう飾り縫いしてもよいし、適宜装飾品等を付加してもさしつかえない。
次に、本発明の面ファスナーは、雄材となる立毛布帛bを含む。かかる立毛布帛bは、有機繊維糸条からなる編織組織を有する地組織部と、前記地組織部に編みこまれ、または織りこまれ、前記地組織部から、その少なくとも1面側に伸び出ている複数の立毛糸からなる立毛部とを有するものである。かかる立毛糸としては、ループパイルでもよいが、強固な係合性を得る上で、カットパイルであることが好ましい。
前記立毛糸は、その単糸繊度が0.5dtex以上(好ましくは0.5〜5.0dtex)であることが好ましい。該単糸繊度が0.5dtexよりも小さいと、立毛状態を保持することが困難となり、立毛布帛bを雄材として用いて雌材と係合させる際に強固な係合性が得られないおそれがある。
また、前記立毛糸の立毛長としては、0.1〜10mmの範囲内であることが好ましい。該立毛長が0.1mmよりも小さいと、立毛長が小さすぎて立毛布帛bを雄材として用いて雌材と係合させる際に強固な係合性が得られないおそれがある。逆に、該立毛長が10mmよりも大きいと、立毛状態を保持することが困難となり、立毛布帛bを雄材として用いて雌材と係合させる際に強固な係合性が得られないおそれがある。なお、本発明において、立毛長は図1に示すLの高さである。
かかる立毛糸で形成される立毛部の立毛糸密度としては、3000dtex/cm以上(好ましくは5000〜100000dtex/cm)であることが好ましい。該立毛糸密度が3000dtex/cmより小さいと立毛糸が毛倒れしやすくなるため、立毛状態を保持することが困難となり、立毛布帛bを雄材として用いて雌材と係合させる際に強固な係合性が得られないおそれがある。なお、かかる立毛糸密度は以下の方法により測定することができる。すなわち、キーエンス(株)製マイクロスコープ(型式:VHX−900)を用いて、立毛布帛の表面を撮影(倍率200倍)し、1cm(1cm×1cm)あたりの立毛糸本数を測定し次式により算出する。
立毛糸密度(dtex/cm)=単糸繊度(dtex)×立毛糸本数(本/cm
前記立毛糸を形成する繊維の種類としては特に限定されず、綿、羊毛、麻、ビスコースレーヨン繊維、ポリエステル繊維、ポリエーテルエステル繊維、アクリル繊維、ナイロン繊維、ポリオレフィン繊維、セルロースアセテート繊維、アラミド繊維などの通常の繊維でよい。なかでも、リサイクル性や剛直性の点で前述のようなポリエステルからなるポリエステル系繊維が特に好ましい。
繊維を形成する樹脂中には、必要に応じて、艶消し剤(二酸化チタン)、微細孔形成剤(有機スルホン酸金属塩)、着色防止剤、熱安定剤、難燃剤(三酸化二アンチモン)、蛍光増白剤、着色顔料、帯電防止剤(スルホン酸金属塩)、吸湿剤(ポリオキシアルキレングリコール)、抗菌剤、その他の無機粒子の1種以上が含まれていてもよい。
立毛糸の形状としては、非捲縮立毛糸でもよいし、仮撚捲縮加工法や機械捲縮加工法、さらにはサイバイサイド型潜在捲縮性複合繊維を熱処理して得られた捲縮立毛糸でもよく特には限定されないが、強固な係合性を得る上で非捲縮立毛糸であることが好ましい。
立毛糸の単繊維横断面形状としては特に制限はなく、通常の円形断面のほか、三角、扁平、くびれ付扁平、十字形、六様形、あるいは中空形の断面形状でもよい。
前記立毛布帛bにおいて、地組織部は有機繊維糸条からなり編織組織を有する。かかる有機繊維糸条を構成する繊維としては、前記の立毛糸用として例示した繊維と同様のものでよい。特に、リサイクル性の点でポリエステル系繊維が好ましい。
地組織部を構成する有機繊維糸条の形態は特に限定されないが、長繊維(マルチフィラメント糸条)であることが好ましい。該有機繊維糸条の単糸繊維繊度および総繊度は、布帛の風合いを損なわない上で、単糸繊維繊度0.5〜5.0dtex、総繊度30〜300dtexであることが好ましい。また、単糸繊維の断面形状には制限はなく、通常の円形断面のほかに三角、扁平、くびれ付扁平、十字形、六様形、あるいは中空形の断面形状であってもよい。さらに、かかる有機繊維糸条は、仮撚捲縮加工糸や2種以上の構成糸条を空気混繊加工や複合仮撚加工させた複合糸、さらには芯部に弾性糸、鞘部に非弾性糸が位置するカバリング糸であってもよい。
前記立毛布帛bは、例えば、下記の製造方法により容易に得ることができる。
まず、立毛糸用糸条として単糸繊度が0.5dtex以上((好ましくは0.5〜5.0dtex)の前述の繊維からなる糸条と、地組織部用有機繊維糸条として前述の繊維からなる糸条とを用いて通常の立毛布帛(ループパイル布帛)を製編織した後、必要に応じてループパイルの先端部をカットしてカットパイルにするとよい。
ここで、地組織部が編組織を有する立毛布帛を得る場合には、地組織を製編し、その上に伸び出るシンカーパイル、ポールトリコットパイル、ダブルラッセルパイルなどのループパイル組織を形成し、このループパイルをシャーリングする方法などが用いられる。ポールトリコットパイルは、トリコット編組織のパイル編み部分を、起毛機を用いてループパイルに形成することによって得られる。
一方、地組織部が織物組織を有する立毛布帛を得る場合には、経パイル織物又は緯パイル織物を製織し、そのループパイルをカットするか、あるいはモケット織物を製織し、そのパイル糸をセンターカットする方法が用いられる。
かくして得られた布帛bには、常法の染色加工、撥水加工、吸水加工、バッフィング加工、さらには、紫外線遮蔽あるいは制電剤、抗菌剤、消臭剤、防虫剤、蓄光剤、再帰反射剤、マイナスイオン発生剤等の機能を付与する各種加工を付加適用してもよい。
本発明において、雄材は前記立毛布帛bのみで構成してもよいし、立毛布帛bの周囲がほつれないよう飾り縫いしてもよいし、適宜装飾品等を付加してもさしつかえない。また、立毛布帛bの立毛部とは反対側表面にバックコーテング等を施してもさしつかえない。
本発明の面ファスナーは、前記布帛aを含む雌材と、前記立毛布帛bを含む雄材とで構成され、布帛aと立毛布帛bの立毛部とが係合するように使用されるの優れた係合性を有する。その際、下記に定義する引張りせん断強力が30cN/cm以上(より好ましくは50cN/cm以上、特に好ましくは50〜300cN/cm)であることが好ましい。
水平方向に長さ10cm 幅4cmにカットした試料を長さ方向に5cm、長さ方向と平行に幅全体を重ね合わせた後、接圧用ローラーで9.8N/cm(1kg/cm)の荷重を掛けながら2往復させて試料を接着させたのち、引張試験機に装着し、引張速度30cm/min、荷重19.6N(2.0kg)にて、試料の長さ方向と平行に引張り、試料が分離するまでの間の最大引張せん断強力を測定後、以下の式によって単位面積あたりの引張せん断強力を求め、n数5での平均値を算出する。
F1=S/(L×B)
ただし、F1は引張りせん断強力(cN/cm)、Sは最大引張りせん断荷重(cN)、Lは重ね合わせ長さ(cm)、Bは試料の幅(cm)である。
本発明の面ファスナーにおいて、前記布帛aと立毛布帛bはともに繊維で構成されるので、柔軟であり、雌材と雄材とを分離する際にあまり剥離音が発生しない。しかも他の布帛等への縫合性にも優れる。
次に、本発明の繊維製品は、前記の面ファスナーを含む、スポーツウエアー、アウターウエアー、インナーウエアー、紳士衣料、婦人衣料、医療用衣料、介護用衣料、浴衣、作業衣、防護服、履物、鞄、帽子、手袋、靴下、寝具、支持帯、基布、カーシート、サポーター、拭取り用具、スキンケア用具、化粧用具からなる群より選択されるいずれかの繊維製品である。かかる繊維製品は前記の面ファスナーを用いているので、優れた係合性を有するだけでなく、柔軟であり、雌材と雄材とを分離する際にあまり剥離音が発生せず、しかも布帛等への縫合性にも優れる。
次に本発明の実施例及び比較例を詳述するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。なお、実施例中の各測定項目は下記の方法で測定した。
<溶解速度>
海・島ポリマーの各々0.3φ−0.6L×24Hの口金にて1,000〜2,000m/分の紡糸速度で糸を巻き取りし、さらに残留伸度が30〜60%の範囲になるように延伸して、84dtex/24filのマルチフィラメントを作製した。これを各溶剤にて溶解しようとする温度で浴比100にて溶解時間と溶解量から、減量速度を算出した。
<単繊維径と繊維径の均一性>
透過型電子顕微鏡(TEM)で繊維の横断面を撮影することにより測定した。n数5で測定しその平均値を求めた。
<伸度>
JIS L 1096 8.12に従って測定した。
<厚み>
JIS L 1096 8.5に従って測定した。
<目付>
JIS L 1096 8.4.2に従って測定した。
<引張りせん断強力>
水平方向に長さ10cm 幅4cmにカットした試料を長さ方向に5cm、長さ方向と平行に幅全体を重ね合わせた後、接圧用ローラーで9.8N/cm(1kg/cm)の荷重を掛けながら2往復させて試料を接着させたのち、引張試験機に装着し、引張速度30cm/min、荷重19.6N(2.0kg)にて、試料の長さ方向と平行に引張り、試料が分離するまでの間の最大引張せん断強力を測定後、以下の式によって単位面積あたりの引張せん断強力を求め、n数5での平均値を算出した。
F1=S/(L×B)
ただし、F1は引張りせん断強力(cN/cm)、Sは最大引張りせん断荷重(cN)、Lは重ね合わせ長さ(cm)、Bは試料の幅(cm)である。
<立毛糸の立毛長(パイル高さ)>
キーエンス(株)製マイクロスコープ(型式:VH−6300)を用いて、立毛布帛の断面を撮影(倍率50倍)し、全体厚みおよび地組織部の厚みを測定して、下記式により立毛糸の立毛長を算出した。なお、全体厚みは地組織部の最底部から立毛糸の最高部までの距離を測定した。n数は5でその平均値を求めた。パイル高さについても同様に測定した。
L=全体厚み(mm)−地組織部厚み(mm)
<立毛糸密度>
キーエンス(株)製マイクロスコープ(型式:VHX−900)を用いて、立毛布帛の表面を撮影(倍率200倍)し、1cm(1cm×1cm)あたりの立毛糸本数を測定し次式により算出した。なお、n数は5でその平均値を求めた。
立毛糸密度(dtex/cm)=単糸繊度(dtex)×立毛糸本数(本/cm
[実施例1]
島成分としてポリエチレンテレフタレート(280℃における溶融粘度が1200ポイズ)、海成分として5−ナトリウムスルホイソフタル酸6モル%と数平均分子量4000のポリエチレングリコール6重量%を共重合したポリエチレンテレフタレート(280℃における溶融粘度が1750ポイズ)を用い(溶解速度比(海/島)=230)、海:島=30:70、島数=836の海島型複合未延伸繊維を、紡糸温度280℃、紡糸速度1500m/分で溶融紡糸して一旦巻き取った。得られた未延伸糸を、延伸温度80℃、延伸倍率2.5倍でローラー延伸し、次いで150℃で熱セットして巻き取った。得られた海島型複合延伸糸は56dtex/10filであり、透過型電子顕微鏡TEMによる繊維横断面を観察したところ、島の形状は丸形状でかつ島の径は700nmであった。
次いで、該海島型複合延伸糸(フィラメント糸A用繊維)だけを用いて、28G90インチの経編機(カールマイヤー(株)製KS4SU)を用いてハーフ組織(バック:10/12、ミドル:23/10、フロント:10/23による編方)の経編生機(布帛a用生機)を製編した。その後、得られた編地の海島型複合延伸糸の海成分を除去するために、2.5%NaOH水溶液で、70℃にて30%アルカリ減量した。その後、130℃にて高圧染色を行い、最終セットとして170℃の乾熱セットを行った。
得られた編地を走査型電子顕微鏡SEMで生地表面および断面を観察したところ、該編地は、平均単繊維径が700nmのフィラメント糸Aのみで構成され、均一に開繊されていることを確認した。また、該編地(布帛a)の厚みは0.4mm、目付は150g/mであった。
一方、地組織用糸条として通常のポリエステルフィラメント糸(帝人ファイバー(株)製、167dtex/48fil)と、立毛糸用糸条として通常のポリエステルフィラメント糸(帝人ファイバー(株)製、84dtex/36fil)とを用いて28G、130インチの経編機(カールマイヤー(株)製KS4)を使用してパイル組織(フロント:10/45、バック:10/12)の経編生機(立毛布帛b用生機)を製編した。その後シャーリング加工を施したのち、プレセットとして160℃にて乾熱セットを行い、130℃にて高圧染色を行い、最終セットとして170℃の乾熱セットを行った。
得られた立毛編地(立毛布帛b、立毛糸の単糸繊維繊度4.5dtex)はカットパイルからなる立毛部と地組織部とで構成され、立毛長が1.2mm、立毛部の立毛糸密度が76500dtex/cmであった。
前記編地(布帛a)と立毛編地(立毛布帛b)とを、立毛布帛bの立毛部表面が布帛aと接触するように両者を係合し、引張りせん断強力F1を測定したところ、引張せん断力F1=94cN/cm2と優れた係合性を有するものであった。また、雌材と雄材とを分離する際に剥離音が全く発生せず、風合いも柔らかであった。また、前記編地(布帛a)と立毛編地(立毛布帛b)とを面ファスナーとしてスポーツウエアーに縫製したところ縫製作業も良好であった。
[実施例2]
実施例1で得られた海島型複合延伸糸56dtex/10filを用いて、28G33インチの丸編機(福原精機製作所(株)製LPJ25)を用いてスムース組織の丸編地(A2)を得た。その後、得られた編地の海島型複合延伸糸の海成分を除去するために、2.5%NaOH水溶液で、70℃にて30%アルカリ減量した。その後、130℃にて高圧染色を行い、最終セットとして170℃の乾熱セットを行い、布帛aとした。
次いで、該編地(布帛a)と、実施例1で得られた立毛編地(立毛布帛b)とを、立毛布帛bの立毛部表面が布帛aと接触するように両者を係合し、引張りせん断強力F1を測定したところ、引張せん断力F1=74cN/cm2と優れた係合性を有するものであった。また、雌材と雄材とを分離する際に剥離音が全く発生せず、風合いも柔らかであった。また、前記編地(布帛a)と立毛編地(立毛布帛b)とを面ファスナーとしてスポーツウエアーに縫製したところ縫製作業も良好であった。
[実施例3]
実施例1で得られた海島型複合延伸糸56dtex/10filを経糸および緯糸に全量配し、経密度128本/2.54cm、緯密度113本/2.54cmの織密度にて、通常の製織方法により平組織の織物生機を製織した。その後、得られた織物の海島型複合延伸糸の海成分を除去するために、2.5%NaOH水溶液で、70℃にて30%アルカリ減量した。その後、130℃にて高圧染色を行い、最終セットとして170℃の乾熱セットを行い、布帛aとした。
次いで、該織物(布帛a)と、実施例1で得られた立毛編地(立毛布帛b)とを、立毛布帛bの立毛部表面が布帛aと接触するように両者を係合し、引張りせん断強力F1を測定したところ、引張せん断力F1=82cN/cm2と優れた係合性を有するものであった。また、雌材と雄材とを分離する際に剥離音が全く発生せず、風合いも柔らかであった。また、前記編地(布帛a)と立毛編地(立毛布帛b)とを面ファスナーとしてスポーツウエアーに縫製したところ縫製作業も良好であった。
[比較例1]
通常のポリエステルフィラメント糸(帝人ファイバー(株)製56dtex/24fill)を用いて実施例1と同様にハーフ編地を得た。その後、得られた編地を130℃にて高圧染色を行い、最終セットとして170℃の乾熱セットを行った。
次いで、該編地(構成繊維の単繊維径15μm)と、実施例1で得られた立毛編地(立毛布帛b)とを、立毛布帛bの立毛部表面が該編地と接触するように両者を係合し、引張りせん断強力F1を測定したところ引張せん断力F1=0cN/cm2と全く貼り付かなかった(係合しなかった)。
[比較例2]
通常のポリエステルフィラメント糸(帝人ファイバー(株)製56dtex/24fill)を用いて実施例2と同様にスムース編地を得た。その後、得られた編地を130℃にて高圧染色を行い、最終セットとして170℃の乾熱セットを行った。
次いで、該編地(構成繊維の単繊維径15μm)と、実施例1で得られた立毛編地(立毛布帛b)とを、立毛布帛bの立毛部表面が該編地と接触するように両者を係合し、引張りせん断強力F1を測定したところ引張せん断力F1=0cN/cm2と全く貼り付かなかった(係合しなかった)。
[比較例3]
通常のポリエステルフィラメント糸(帝人ファイバー(株)製56dtex/24fill)を用いて実施例3と同様に平織物を得た。その後、得られた織物を130℃にて高圧染色を行い、最終セットとして170℃の乾熱セットを行った。
次いで、該織物(構成繊維の単繊維径15μm)と、実施例1で得られた立毛編地(立毛布帛b)とを、立毛布帛bの立毛部表面が該織物と接触するように両者を係合し、引張りせん断強力F1を測定したところ引張せん断力F1=0cN/cm2と全く貼り付かなかった(係合しなかった)。
参考例
実施例1において、立毛編地にシャーリング加工を施さないこと以外は実施例1と同様にした。
布帛aと立毛編地(立毛布帛b)とを、立毛布帛bの立毛部表面が布帛aと接触するように両者を係合し、引張りせん断強力F1を測定したところ、引張せん断力F1=0.4cN/cm2とやや係合性を有するものであった。また、雌材と雄材とを分離する際に剥離音が全く発生せず、風合いも柔らかであった。また、前記編地(布帛a)と立毛編地(立毛布帛b)とを面ファスナーとしてスポーツウエアーに縫製したところ縫製作業も良好であった。
本発明によれば、優れた係合性を有するだけでなく、柔軟であり、雌材と雄材とを分離する際にあまり剥離音が発生せず、しかも布帛等への縫合性に優れた面ファスナー、および該面ファスナーを含む繊維製品が提供され、その工業的価値は極めて大である。
本発明において、立毛糸の立毛長を説明するための説明図である。
符号の説明
1 地組織部
2 立毛糸
3 立毛部

Claims (9)

  1. 単繊維径が1000nm以下かつフィラメント数が8360本以上かつポリエステルからなるフィラメント糸Aを含み編物組織を有する布帛aと、シャーリング加工を施されたカットパイルからなる立毛部(先端が溶融して固化した溶融塊を有するものを除く)と地組織部とで構成される立毛布帛bとで構成され、かつ、下記に定義する引張りせん断強力が30cN/cm 2 以上であることを特徴とする面ファスナー。
    水平方向に長さ10cm 幅4cmにカットした試料を長さ方向に5cm、長さ方向と平行に幅全体を重ね合わせた後、接圧用ローラーで9.8N/cm(1kg/cm)の荷重を掛けながら2往復させて試料を接着させたのち、引張試験機に装着し、引張速度30cm/min、荷重19.6N(2.0kg)にて、試料の長さ方向と平行に引張り、試料が分離するまでの間の最大引張せん断強力を測定後、以下の式によって単位面積あたりの引張せん断強力を求め、n数5での平均値を算出する。
    F1=S/(L×B)
    ただし、F1は引張りせん断強力(cN/cm2)、Sは最大引張りせん断荷重(cN)、Lは重ね合わせ長さ(cm)、Bは試料の幅(cm)である。
  2. 前記立毛布帛bにおいて、立毛長が0.1〜10mmの範囲内である、請求項1に記載の面ファスナー。
  3. 前記立毛布帛bにおいて、立毛部の立毛糸密度が3000dtex/cm2以上である、請求項1または請求項2に記載の面ファスナー。
  4. 前記立毛布帛bにおいて、立毛糸の単繊維繊度が0.5dtex以上である、請求項1〜3のいずれかに記載の面ファスナー。
  5. 前記立毛布帛bがポリエステル繊維のみで構成される、請求項1〜4のいずれかに記載の面ファスナー。
  6. 前記フィラメント糸Aが、海成分と島成分とからなる海島型複合繊維の海成分を溶解除去して得られた糸条である、請求項1〜5のいずれかに記載の面ファスナー。
  7. 前記布帛aにおいて、表面および裏面のうち少なくともどちらか一方の面に前記フィラメント糸Aが露出している、請求項1〜6のいずれかに記載の面ファスナー。
  8. 前記布帛aが前記フィラメント糸Aのみで構成される、請求項1〜7のいずれかに記載の面ファスナー。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の面ファスナーを含む、スポーツウエアー、アウターウエアー、インナーウエアー、紳士衣料、婦人衣料、医療用衣料、介護用衣料、浴衣、作業衣、防護服、履物、鞄、帽子、手袋、靴下、寝具、支持帯、基布、カーシート、サポーター、拭取り用具、スキンケア用具、化粧用具からなる群より選択されるいずれかの繊維製品。
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