JP7267820B2 - 滑り止め布帛を用いてなるシューズ用インソール - Google Patents
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Description
本発明の滑り止め用布帛は、織物組織または編物組織を有する滑り止め用布帛であって、該布帛には、単繊維径が10~3000nmの熱可塑性合成繊維フィラメント糸Aと単繊維径が前記熱可塑性合成繊維フィラメント糸Aより大の熱可塑性合成繊維フィラメント糸Bとが含まれる。
<溶融粘度>乾燥処理後のポリマーを紡糸時のルーダー溶融温度に設定したオリフィスにセットして5分間溶融保持したのち、数水準の荷重をかけて押し出し、そのときのせん断速度と溶融粘度をプロットする。そのプロットをなだらかにつないで、せん断速度-溶融粘度曲線を作成し、せん断速度が1000秒-1の時の溶融粘度を見る。
<溶解速度>海・島成分の各々0.3φ-0.6L×24Hの口金にて1000~2000m/分の紡糸速度で糸を巻き取り、さらに残留伸度が30~60%の範囲になるように延伸して、84dtex/24filのマルチフィラメントを作製する。これを各溶剤にて溶解しようとする温度で浴比100にて溶解時間と溶解量から、減量速度を算出した。
<布帛の厚み>
JIS L1096 8.4.A法に従って測定した。
<摩擦抵抗値>
摩擦抵抗値は下記の方法で測定した。すなわち、温度20℃、湿度65%RHの環境下で、図1に模式的に示すように、平滑な台の上にJIS標準綿帛(4)を敷き四隅をテープで固定した。次いで、該綿帛の上に、大きさが底面8cm×5cm、高さ3cm、重さが98cN(100gr)のヘッドであり、下面に試料(3)を貼り付けたヘッドを置く。該ヘッド(2)に測定したい試料を貼り付けた。次いで、引張り試験機により該ヘッド(2)を100mm/分の速度で引っ張った時の静止摩擦抵抗値を測定しこれを摩擦抵抗値とした。測定は、生地のタテ方向で熱可塑性合成繊維フィラメント糸Aが多く露出している面を測定した(片面のみの場合は片面。両面露出している場合は両面とした)。
島成分としてポリエチレンテレフタレート(280℃における溶融粘度が1200ポイズ、艶消し剤の含有量:0重量%)、海成分として5-ナトリウムスルホイソフタル酸6モル%と数平均分子量4000のポリエチレングリコール6重量%を共重合したポリエチレンテレフタレート(280℃における溶融粘度が1750ポイズ)を用い(溶解速度比(海/島)=230)、海:島=30:70、島数=836の海島型複合未延伸繊維を、紡糸温度280℃、紡糸速度1500m/分で溶融紡糸して一旦巻き取った。
次いで、28ゲージのトリコット機を使用して、ポリエステルフィラメント糸Bが編地の裏側に、一方、前記海島型複合繊維が編地の表面側に位置するよう給糸して、サテン編地を編成した。また糸構成としては、L1にポリエステルフィラメント糸Bを配し、L2に海島型複合繊維を配した。
その組織図は次のようになる。
L1:10/12
L2:10/34
次いで、該編地を180℃での熱セットを行い生地の寸法安定性と厚みをコントロールした。
次いで、海島型複合繊維の海成分を除去するために編地を3.5%NaOH水溶液で、70℃にて30%アルカリ減量した。その後、130℃かつ30分間の高圧染色を行い、最終セットとして170℃の乾熱セット行った。
実施例1で作製した布帛を用い、該布帛を直径10mmのドット型に打抜きを行った。打抜いた布帛の裏面に接着剤を塗布し、市販の作業用手袋(ミドリ安全製ポリエステル手袋 品番:NPU-132-L)の掌側に接着させた。
実施例1で編成したサテン編地を用い、生機セットを行わずに海島型複合繊維の海成分を除去するために編地を3.5%NaOH水溶液で、70℃にて30%アルカリ減量した。その後、130℃かつ30分間の高圧染色を行い、次いで150℃にて乾燥を行った。その後、両面にバフ加工を行い、最終セットとして170℃の乾熱セット行った。得られた滑り止め用布帛において、ポリエステルフィラメント糸Aの単繊維径は700nmであり、ポリエステルフィラメント糸Bの単繊維径は14μmであった。摩擦抵抗値は1.8Nと高い滑り難い布帛となったが厚みが0.43mmとなった。
実施例1において、海島型複合繊維のかわりにポリエチレンテレフタレートフィラメント(56dtex/72fil、ポリエステルフィラメント糸C)を用い、これ以外は実施例1と同様にした。得られた滑り止め用布帛において、ポリエステルフィラメント糸Cの単繊維径は8.4μmであった。生地の厚みは0.5mm、摩擦抵抗値は0.8Nの布帛となった。
2:ヘッド
3:試料
4:JIS標準綿布
Claims (6)
- 経編組織を有する滑り止め布帛であって、該布帛が、単繊維径が10~3000nmの熱可塑性合成繊維フィラメント糸Aと単繊維径が前記熱可塑性合成繊維フィラメント糸Aより大の熱可塑性合成繊維フィラメント糸Bとを含み、かつ布帛の表面および裏面のどちらか一方の面に前記熱可塑性合成繊維フィラメント糸Aが露出しており、かつ布帛の厚みが0.40mm以下であることを特徴とする滑り止め布帛を用いてなるシューズ用インソール。
- 前記熱可塑性合成繊維フィラメント糸Aのフィラメント数が500本以上である、請求項1に記載の滑り止め用布帛を用いてなるシューズ用インソール。
- 前記熱可塑性合成繊維フィラメント糸Aが、海成分と島成分とからなる海島型複合繊維の海成分を溶解除去して得られた糸条である、請求項1または請求項2に記載の滑り止め布帛を用いてなるシューズ用インソール。
- 前記熱可塑性合成繊維フィラメント糸Bの単繊維繊度が1dtex以上である、請求項1~3のいずれかに記載の滑り止め布帛を用いてなるシューズ用インソール。
- 前記熱可塑性合成繊維フィラメント糸Aおよび前記熱可塑性合成繊維フィラメント糸Bがポリエステル繊維である、請求項1~4のいずれかに記載の滑り止め布帛を用いてなるシューズ用インソール。
- 滑り止め布帛の摩擦抵抗値が、1.5N以上である、請求項1~5のいずれかに記載の滑り止め布帛を用いてなるシューズ用インソール。
ただし、摩擦抵抗値は下記の方法で測定した抵抗値(N)である。すなわち、温度20℃、湿度65%RHの環境下で、平滑な台の上にJIS標準綿帛を敷き四隅をテープで固定する。次いで、該JIS標準綿帛の上に、大きさが底面8cm×5cm、高さ3cm、重さが98cN(100gr)のヘッドであり、下面に試料を貼り付けたヘッドを置く。次いで、引張り試験機により該ヘッドを100mm/分の速度で引っ張った時の抵抗値(N)を摩擦抵抗値とする。
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