JP4865148B2 - 硬化性組成物およびこれを用いたアルキッド塗料塗装方法 - Google Patents

硬化性組成物およびこれを用いたアルキッド塗料塗装方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シロキサン結合を形成することによって架橋しうる珪素含有官能基を有する有機重合体を含有する硬化性組成物、及び該硬化性組成物の硬化物の表面にアルキッド塗料を塗装することにより塗料乾燥性を改善する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
シロキサン結合を形成することによって架橋しうる珪素含有官能基を有するオキシアルキレン重合体(以下重合体(A)ともいう)は特公昭45−36319号、同46−12154号、同49−32673号、特開昭50−156599号、同51−73561号、同54−6096号、同55−82123号、同55−123620号、同55−125121号、同55−131022号、同55−135135号、同55−137129号、特開平3−72527号、同11−60723号、同11−60724号の各公報などに提案され、シーリング剤や接着剤などの用途に用いることができる。
【0003】
ところが、シロキサン結合を形成することによって架橋しうる珪素含有官能基を有するオキシアルキレン系重合体を用いた組成物の硬化物にアルキッド系塗料を塗装したばあい、塗膜の乾燥性(硬化性)がわるく、前記硬化物に該塗料を使用するのが実際上困難であるという問題が生じる場合があった。
【0004】
アルキッド系塗料の乾燥性を改善する方法としては、特開平5−287189に示されているごとく、高分子量可塑剤を用いる方法、特開平5−65407に示されているごとく、空気中の酸素と反応しうる不飽和化合物を添加する方法が提案されているが必ずしも充分とはいえなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は重合体(A)、または重合体(A)と重合体(B)との混合物を含む硬化性組成物上にアルキッド塗料を塗装した場合に塗料乾燥性が改善された硬化性組成物およびアルキッド塗料を塗装した場合の塗料乾燥性の改善方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、アルキッド系塗料の乾燥性の悪化原因について、鋭意検討を重ねた結果、重合体(A)の製造過程で含まれる極微量のBHTがアルキッド系塗料の乾燥性を極めて悪化させることを見出し、重合体(A)中のBHTの量を低く制限して製造することによってアルキッド系塗料の乾燥性を極めて良好に改善できることを見出し、本発明に至った。
【0007】
即ち本発明の第1は、シロキサン結合を形成することによって架橋しうる珪素含有官能基を有するオキシアルキレン系重合体(A)を含む組成物であって、2,6−ジ−ターシャリィブチルヒドロキシトルエンを含有し、その含有量が該重合体に対し350ppm以下である硬化性組成物に関する。
【0008】
本発明の第2は、シロキサン結合を形成することによって架橋しうる珪素含有官能基を有するオキシアルキレン系重合体(A)と、分子鎖として(メタ)アクリル酸エステル単量体単位からなり、シロキサン結合を形成することによって架橋しうる珪素含有官能基を有する重合体(B)との混合物を含む組成物であって、2,6−ジ−ターシャリィブチルヒドロキシトルエンを含有し、その含有量が該重合体に対し350ppm以下である硬化性組成物に関する。
【0009】
本発明の第3は、前記いずれかに記載の硬化性組成物の硬化物の表面にアルキッド塗料を塗装することにより塗料乾燥性を改善する方法に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明で用いるオキシアルキレン重合体(A)の分子鎖は、本質的に一般式(1):
−R1−O− (1)
(式中、R1は2価の有機基であるが、その大部分が炭素数3または4の炭化水素基であるときが最も好ましい)で示される繰返し単位を有するものが好ましい。
【0011】
R1の具体例としては、−CH(CH3)CH2−、−CH(C2H5)CH2−、−C(CH3)2CH2−、−CH2CH2CH2−、−CH2CH2CH2CH2−などがあげられる。前記オキシアルキレン重合体の分子鎖は1種だけの繰返し単位からなっていてもよいし、2種以上の繰返し単位よりなっていてもよいが、R1としてはとくに−CH(CH3)CH2−が好ましい。また 繰り返し単位の全てが同一である単独重合体であっても良く、2つ以上の種類の繰り返し単位を含む共重合体であっても良い。さらに主鎖中に分岐構造を有していても良い。
【0012】
オキシアルキレン重合体の分子鎖を得るにはアルキレンオキサイド類、具体的には、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、α−ブチレンオキサイド、β−ブチレンオキサイド、ヘキセンオキサイド、シクロヘキセンオキサイド、スチレンオキサイド、α−メチルスチレンオキシド、およびアルキルまたはアリルまたはアリールグリシジルエーテル類、具体的にはメチルグリシジルエーテル、エチルグリシジルエーテル、イソプロピルグリシジルエーテル、ブチルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル等の2個から12個の炭素原子を有する置換または非置換エポキシを用い、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ヘキサメチレングリコール、メタリルアルコール、水素化ビスフェノールA、ネオペンチルグリコール、ポリブタジエンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリプロピレントリオール、ポリプロピレンテトラオール、ジプロピレングリコール、グリセリン、トリメチロールメタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の2価アルコール又は多価アルコール及び水酸基を有する各種のオリゴマーを開始剤として種々の触媒の存在下開環重合させることによって得られるポリエーテルを使用することができる。この重合の触媒としてはKOH、NaOH等のアルカリ触媒、トリフルオロボラン−エーテラート等の酸性触媒、アルミノポルフィリン金属錯体やシアン化コバルト亜鉛−グライム錯体触媒等の複合金属シアン化物錯体触媒、非金属分子触媒のホスファゼン触媒(PZN)、セシウム触媒等の既に公知のものが用いられる。特に副反応が少ない複合金属シアン化物錯体触媒、非金属分子触媒のホスファゼニウム化合物触媒(PZN)の使用が塗料への易移行性の低分子量ポリエーテル成分が少ないため好ましい。
【0013】
分子鎖がオキシアルキレン系重合体で末端に水酸基を有するものは、例えば特開昭46−27250、同50−149797、同61−197631、特公昭59−15336、特開平2−276821、同10−273512、同11−106500等に記載されているものが挙げられる。
【0014】
この他、オキシアルキレン重合体の主鎖骨格は、水酸基末端ポリエーテルオリゴマーを塩基性化合物、例えばKOH、NaOH、KOCH3、NaOCH3等の存在下、2官能以上のハロゲン化アルキル、例えばCH2Cl2、CH2Br2等による鎖延長等によっても得ることができる。
【0015】
本発明にいうシロキサン結合を形成することによって架橋しうる珪素含有官能基(反応性シリコン官能基)はよく知られた官能基であり、室温においても架橋しうるという特徴を有する。この反応性シリコン官能基の代表例は、一般式(2):
−[Si(R3 2-b)(Xb)O]mSi(R2 3-a)Xa (2)
(式中、R2又はR3は炭素数1〜20の置換もしくは非置換の1価の有機基またはトリオルガノシロキシ基、Xは水酸基または加水分解性基を示し、Xが二個以上存在する時、それらは同一であってもよく、異なっていてもよい。aは1、2または3を、bは0、1、または2をそれぞれ示す。またm個の−(Si(R3 2-b)(Xb)−O)−基におけるbについて、それらは同一であってもよく、異なっていてもよい。mは0から19の整数を示す。但し、a+Σb≧1を満足するものとする)で表わされる。
【0016】
経済性などの点から好ましい反応性シリコン官能基は一般式(3):
−Si(R2 3-a)Xa (3)
(式中R2、Xは前記と同じ。ここでaは1、2または3を示す。)
さらに好ましくは、R2がメチル基、Xがメトキシ基、aが2または3の場合が好ましい。
【0017】
重合体(A)中の反応性シリコン官能基の個数は充分な硬化性をうる点から平均1個以上、さらには1.1個以上、とくには1.5個以上が好ましく、また見掛け上反応性シリコン官能基1個当りの数平均分子量が1,000〜15,000になるように存在することが好ましい。
【0018】
一般式(2)における加水分解性基の具体例としては、たとえばハロゲン原子、水素原子、アルコキシ基、アシルオキシ基、ケトキシメート基、アミノ基、アミド基、アミノオキシ基、メルカプト基、アルケニルオキシ基などがあげられる。これらのうちでもメトキシ基、エトキシ基などのアルコキシ基が好ましい。また一般式(2)におけるR2の具体例としては、たとえばメチル基、エチル基などのアルキル基、シクロヘキシル基などのシクロアルキル基、フェニル基などのアリール基、ベンジル基などのアラルキル基などがあげられる。さらにR2は一般式(4):
(R203SiO− (4)
(R20は炭素数1〜20の置換もしくは非置換の1価の有機基)で示されるトリオルガノシロキシ基であってもよい。これらのうちではメチル基がとくに好ましい。
【0019】
オキシアルキレン重合体(A)の数平均分子量は1,000〜50,000が好ましく、3,000〜25,000のものがさらに好ましい。ゲルパーミュエーションクロマトグラフを用いて測定した分子量分布は2.0以下であることが好ましくは、1.5以下であることが更に好ましい。数平均分子量が10,000以上でかつゲルパーミュエーションクロマトグラフを用いて測定した分子量分布が1.5以下であることが塗料へ易移行性である低分子量ポリエーテル成分の割合が少ないので特に好ましい。オキシアルキレン重合体(A)は単独で使用してもよいし、2種以上併用してもよい。
【0020】
本発明に用いるオキシアルキレン重合体(A)は、たとえば一般式(5):
H−Si(R2 3-a)Xa (5)
(式中R2、Xは前記と同じ。ここでaは1、2または3を示す。)
で表わされる水素化シリコン化合物と一般式(6):
HC(R4)=CH−R5−O−(6)
(式中、R4は水素原子または炭素数1〜20の1価の有機基、R 5 炭素数1〜20の2価の有機基)で示されるオレフィン基を有するポリエーテルとを白金化合物などVIII族遷移金属触媒を触媒として付加反応させることにより製造したものなどがあげられる。
【0021】
一般式(6)で示されるオレフィン基を有するアルキレンオキシド重合体の具体的製造法としては、特開昭54−6097号公報や特開平3−72727号公報において開示されている方法、あるいはエチレンオキシド、プロピレンオキシドなどのエポキシ化合物を重合する際に、アリルグリシジルエーテルなどのオレフィン基含有エポキシ化合物を添加して共重合することにより側鎖にオレフィン基を導入する方法などが例示されうる。
【0022】
末端に不飽和基を有するオキシアルキレン系重合体は例えば特開昭50−149797、同61−215623、特公昭61−29371、特開平1−294733、同5−97996、同8−231707、同11−106500公報等に記載されている方法等によって製造されるものが挙げられる。
【0023】
上記の付加反応に使用される遷移金属錯体触媒としては、白金、ロジウム、コバルト、パラジウムおよびニッケルから選ばれたVIII族遷移金属錯体化合物が有効に使用できる。とくに白金ブラック、塩化白金酸、白金アルコール化合物、白金オレフィンコンプレックス、白金アルデヒドコンプレックス、白金ケトンコンプレックスなどの白金系化合物が有効である。
【0024】
前記以外のオキシアルキレン重合体(A)を製造する方法としては、
(イ)水酸基末端ポリオキシアルキレンにトルエンジイソシアネートのようなポリイソシアネート化合物を反応させてイソシアネート基末端アルキレンオキシド重合体とし、そののち該イソシアネート基に一般式(7):
W−R5−Si(R2 3-a)Xa(7)
(式中、Wは水酸基、カルボキシル基、メルカプト基およびアミノ基(1級または2級)から選ばれた活性水素含有基、R2、R5、Xは前記と同じ。ここでaは1、2または3を示す。)で示されるシリコン化合物のW基を反応させる方法、(ロ)一般式(6)で示されるオレフィン基を有するポリオキシアルキレンのオレフィン基に、Wがメルカプト基である一般式(7)で示されるシリコン化合物のメルカプト基を付加反応させる方法、
および(ハ)水酸基末端ポリオキシアルキレンの水酸基に、一般式(8):
NCO−R5−Si(R2 3-a)Xa(8)
(式中、R2、R5、Xは前記と同じ。ここでaは1、2または3を示す。)を反応させる方法などが具体的にあげられるが、本発明ではこれら上述の方法に限定されるものではない。
【0025】
本発明に用いる、分子鎖として(メタ)アクリル酸エステル単量体単位からなり、シロキサン結合を形成することによって架橋しうる珪素含有官能基を有する重合体(B)は、特開昭59−78223号、特開昭59−168014号、特開昭60−31556号、特開昭60−228516号、特開昭60−228517号、特開昭63−112642号等の各公報に記載されている。特に、オキシアルキレン重合体(A)との組成物として用いる場合に有用である。
【0026】
本発明に用いる(メタ)アクリル酸エステル単量体は一般式(9)で示される単量体が好ましい。
CH2=C(R6)(COOR7) (9)
(式中、R6は水素原子またはメチル基、R7は置換または非置換の1価の炭化水素基を示す。)
前記一般式(9)中のR6としては、たとえばメチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、2−エチルヘキシル基などの炭素数1〜8のアルキル基;ラウリル基、トリデジル基、セチル基、ステアリル基、炭素数22のアルキル基、ビフェニル基などの炭素数10以上の長鎖アルキル基;グリシジル基、アミノエチル基、ジエチルアミノエチル基などの置換炭化水素基をあげることができる。
【0027】
これらは単独で用いてもよく、2種以上混合して用いてもよい。重合体(B)中には(メタ)アクリル酸エステル単量体以外の単量体に起因する単位が含まれていてもよい。重合体(B)中の(メタ)アクリル酸エステル単量体に起因する単位の量は50重量%以上、さらには70重量%以上が相溶性の点から好ましい。
【0028】
重合体(B)の(メタ)アクリル酸エステル単量体としては一般式(10)に示す単量体と一般式(11)に示す単量体に示す単量体の混合物を用いることが重合体(A)との相溶性を向上させるのでさらに好ましい。
CH2=C(R6)(COOR8)(10)
(式中、R6は前記と同じ、R8は炭素数1〜8のアルキル基を示す。)
CH2=C(R6)(COOR9)(11)
(式中、R6は前記と同じ、R9は炭素数10以上のアルキル基を示す。)
重合体(B)中の一般式(10)に示す単量体と一般式(11)に示す単量体に起因する単量体単位の合計量は50重量%以上になるようにするのがが好ましく、70重量%以上になるようにするのがさらに好ましい。また、重合体(B)中の式(10)に示す単量体単位と一般式(11)に示す単量体単位の存在比は重量比で95:5〜40:60が好ましく、90:10〜60:40がさらに好ましい。
【0029】
(メタ)アクリル酸エステル単量体以外の単量体としてはたとえばアクリル酸、メタクリル酸などのアクリル酸;アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミドなどのアミド基、クリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレートなどのエポキシ基、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、アミノエチルビニルエーテルなどのアミノ基を含む単量体;その他アクリロニトリル、イミノールメタクリレート、スチレン、α−メチルスチレン、アルキルビニルエーテル、塩化ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、エチレンなどの単量体があげられる。
【0030】
重合体(B)は、数平均分子量で500〜100,000のものが取扱いの容易さの点から好ましい。
【0031】
オキシアルキレン重合体(A)中の反応性シリコン官能基とは、前記と同じである。
【0032】
重合体(B)に反応性シリコン官能基を導入する方法としては種々のものがあるが、たとえば
(イ)重合性不飽和結合と反応性シリコン官能基を有する化合物(たとえばCH2=CHSi(OCH33)とを、一般式(9)で表わされる単量体に添加して共重合する方法、
(ロ)重合性不飽和結合および反応性官能基(以下、Y基という)を有する化合物(たとえばアクリル酸)を一般式(9)で表わされる単量体に添加して共重合させ、そののち生成した共重合体を反応性珪素基およびY基と反応しうる官能基(以下、Y′官能基という)を有する化合物(たとえばイソシアネート基と−Si(OCH33基を有する化合物)と反応させる方法などがあげられる。
【0033】
前記重合性不飽和結合と反応性シリコン官能基を有する化合物としては、一般式(12):
CH2=C(R6)COOR9−[Si(R3 2-b)(Xb)O]mSi(R2 3-a)Xa (12)
(式中R6は前記に同じ。R9は炭素数1〜6の2価のアルキレン基を示す。R2,R3,X,a,b,mは前記と同じ。)または一般式(13):
CH2=C(R6)−[Si(R3 2-b)(Xb)O]mSi(R2 3-a)Xa(13)
(式中R2,R3,R6,X,a,b,mは前記と同じ。)
で表わされる化合物が示される。
【0034】
前記一般式(12)または(13)で示される化合物の具体例としては、たとえば次の化合物があげられる。
【0035】
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン等のγ−メタクリロキシプロピルアルキルポリアルコキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリエトキシシラン等のγ−アクリロキシプロピルアルキルポリアルコキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルメチルジメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン等のビニルアルキルポリアルコキシシランなどがあげられる。
【0036】
これらのシラン化合物は種々の方法により合成されるが、たとえばアセチレン、アリルアクリレート、アリルメタクリレート、ジアリルフタレートなどとメチルジメトキシシラン、メチルジクロルシランなどとをVIII族遷移金属の触媒下で反応させることにより製造することができる。
【0037】
本発明の重合体(B)は、ビニル重合、たとえばラジカル反応によるビニル重合により、一般式(9)で表される単量体を通常の溶液重合法や塊重合法などにより重合させることによりえられる。
【0038】
反応は前記単量体および要すればラジカル開始剤などを、好ましくは数平均分子量500〜100,000の重合体(B)を得るために必要に応じてn−ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタンのごとき連鎖移動剤を加えて50〜150℃で反応させる。溶媒としてはアルコール類、エーテル類、脂肪族系および芳香族系炭化水素類、酢酸エステル類、ケトン類のごとき非反応性の溶媒が好ましい。
【0039】
溶媒は反応終了後、蒸発等により除去することが望ましい。炭化水素類として芳香族系化合物を併用した場合などには、残存する芳香族系化合物は重合体(B)に対し出来るだけ少ないことが好ましい。
【0040】
本発明の組成物におけるオキシアルキレン重合体(A)と重合体(B)との比率は、重合体(B)の量がオキシアルキレン重合体(A)100部に対して5〜5000部の範囲が(A)、(B)各重合体の特性改善の効果が顕著にあるので好ましく、さらに好ましくは5〜2000部の範囲であり、目的とする用途、性能に応じて選択するのが通常である。
本発明の組成物はオキシアルキレン重合体(A)と重合体(B)をそれぞれ製造しその後混合することによってえられるが、オキシアルキレン重合体(A)の存在下に(メタ)アクリル酸エステル単量体を重合することによっても得ることができる。
【0041】
本発明に用いるオキシアルキレン系重合体は、酸化劣化しやすいため、重合前の単量体はもとより、重合体の製造時、重合体となった後の保存のために酸化防止剤が添加されている。
【0042】
さらに、反応性基を有するオキシアルキレン系重合体を製造する過程では特に、末端エーテル化反応等強アルカリ条件下における反応時の酸化劣化の防止のためにかなり大量の酸化防止剤が用いられている。
【0043】
反応性基を有するオキシアルキレン系重合体を製造する際には、その原料となるオキシアルキレン系化合物の酸化劣化防止のために添加されている酸化防止剤により、極めて注意すればその後の酸化防止剤を添加しなくても重合製造することは可能である場合がある。しかし、この操作は極めて手数と注意を要するため、工業的には特に工程の簡略化と製品特性のばらつきの点から、酸化防止剤の添加が行われている。
【0044】
このような酸化防止剤としては、種々の化合物が、上市販売されているが、通常は安価、取扱の容易さの点から、2,6−ジ−ターシャリィブチルヒドロキシトルエン(以下「BHT」をいう)が用いられている。本発明では、シロキサン結合を形成することによって架橋しうる珪素含有官能基を有するオキシアルキレン系重合体組成物中にBHTが該オキシアルキレン系重合体あたり350ppm以下の範囲にあることにより、アルキッド系塗料の塗装性が改良されることを見いだしたものである。
重合体(A)と重合体(B)の合計量に対するBHTの量は1ppm以上350ppm以下であることが必要である。好ましくは2ppm以上300ppm以下であることが好ましい。BHTがこれより少ない場合は、重合体が酸化的雰囲気に曝せられた時にただちに酸化劣化が開始するので好ましくない。また、これ以上含有する場合は、アルキッド塗料の硬化に悪影響がでるので好ましくない。
前記アルキッド塗料にはとくに限定はなく、多塩基酸(無水フタル酸、無水マレイン酸など)と多価アルコール(グリセリン、ペンタエリスリトール、エチレングリコール、トリメチロールエタンなど)との縮合物を脂肪油または脂肪酸(アマニ油、大豆油、ヒマシ油、サフラワー油など)で変性したいわゆる油変性アルキッド樹脂や、アルキッド樹脂を各種の樹脂あるいはビニル単量体などで変化した変性アルキッド樹脂を塗膜形成の主要素とする塗料のことであり、車両用、航空機用、工業用などの塗装に使用されるアルキッド樹脂ワニスやアルキッド樹脂エナメル、建築用、鉄橋用、船舶用などの塗装に使用されるアルキッド樹脂調合ペイント(合成樹脂調合ペイントともいわれる)、自動車、機械、電気製品、家具などの下地塗料として使用されるアルキッド樹脂下地塗料など、いずれの形態のものでもよい。とくに汎用で使用される乾性油量の多い長油アルキッド塗料において効果が顕著である。
本発明の硬化性組成物からの硬化物上にアルキッド塗料を塗装する際、組成物がほぼ完全に硬化または組成物がタックフリーの状態すなわち表面層が固化している状態になれば塗装しやすいが、本発明の組成物を施工後直ちにアルキッド塗料を塗布しても構わない。
【0045】
本発明の組成物には、さらに可塑剤や硬化促進剤、充填剤、各種添加剤などを添加することが出来る。
本発明の組成物においては、特に可塑剤の選択は重要である。可塑剤としては、ジオクチルフタレート、ジブチルフタレート、ブチルベンジルフタレートなどの如きフタル酸エステル類;アジピン酸ジオクチル、コハク酸イソデシル、セバシン酸ジブチルなどの如き脂肪族二塩基酸エステル類;ジエチレングリコールジベンゾエート、ペンタエリスリトールエステルなどの如きグリコールエステル類;オレイン酸ブチル、アセチルリシノール酸メチルの如き脂肪族エステル類;リン酸トリクレジル、リン酸トリオクチル、リン酸オクチルジフェニルなどの如きリン酸エステル類、エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エポキシステアリン酸ベンジルなどの如きエポキシ可塑剤類;2塩基酸と2価アルコールとのポリエステル類などのポリエステル系可塑剤;ポリプロピレングリコールやその誘導体などのポリエーテル類;ポリ−α−メチルスチレン、ポリスチレンなどのポリスチレン類;ポリブタジエン、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、ポリクロロプレン、ポリイソプレン、ポリブテン、塩素化パラフィン類などの可塑剤が単独または2種類以上の混合物の形で任意に使用できる。
特にアルキッド塗料の乾燥性の改善には高分子可塑剤の使用が好ましい結果を与える。可塑剤の使用量は反応性基含有オキシアルキレン系重合体100重量部に対し、0〜100重量部の範囲で使用すると、好ましい結果が得られる。
本発明における高分子可塑剤とは、ポリオキシプロピレン、ポリエステル、ポリ−α−メチルスチレン、ポリスチレン、ポリブタジエン、アルキド樹脂、ポリクロロプレン、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、および液状ポリカーボネートから選ばれる一種もしくは数種のものである。数平均分子量は1,000以上であり、より好ましくは1,500〜30,000のものである。一般的には本発明の重合体との相溶性が良いものが好ましい。特に数平均分子量が1,000〜30,000でかつゲルパーミュエーションクロマトグラフを用いて測定した分子量分布が1.5以下であるオキシプロピレン重合体が塗料へ易移行性である低分子量ポリエーテル成分の割合が少ないので特に好ましい。実質的に水酸基を有しないオキシプロピレン重合体が好ましく、特にアルケニル基を含有するオキシアルキレン系重合体はオキシアルキレン系重合体(A )の原料となるので用いるのに便利である。
【0046】
硬化促進剤としては、たとえば有機スズ化合物、酸性リン酸エステル、酸性リン酸エステルとアミンとの反応物、飽和または不飽和の多価カルボン酸またはその酸無水物、有機チタネート化合物などがあげられる。前記有機スズ化合物の具体例としては、ジブチルスズジラウレート、ジオクチルスズジマレート、ジブチルスズフタレート、オクチル酸スズ、ジブチルスズメトキシドなどがあげられる。前記酸性リン酸エステルは、特開昭63−112642号公報に開示されている。有機チタネート化合物としては、テトラブチルチタネート、テトライソプロピルチタネート、トリエタノールアミンチタネートなどのチタン酸エステルがあげられる。重合体(A)と重合体(B)との合計量100部に対する硬化促進剤の量は、0.1〜20部が好ましく、さらに好ましくは0.5〜10部である。
【0047】
充填剤としては重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、膠質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、シリカ、酸化チタン、ケイ酸アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、カーボンブラックなどが使用される。添加剤としては、水添ヒマシ油、有機ベントナイトなどのタレ防止剤、着色剤、老化防止剤などが用いられる。
【0048】
このようにしてえられる組成物は、シーリング剤の他に接着剤や粘着剤、塗料、塗膜防水材、型取り用材料および注型ゴム材料、発泡材料などとして使用することができる。
【0049】
【実施例】
(合成例1)
ポリプロピレングリコールを開始剤とし亜鉛ヘキサシアノコバルテートグライム錯体触媒にてプロピレンオキサイドの重合を行い、末端基分析による平均分子量10,000、ゲルパーミュエーションクロマトグラフを用いて測定した分子量分布は1.38のポリオキシプロピレングリコールを得た。この時、ガスクロマトグラフィ分析によるBHT濃度は検出限界以下の微量であり検出されなかった。続いてこの水酸基末端ポリエーテルオリゴマーに対し500ppmのBHTを添加し、水酸基に対して1.2倍当量のNaOMeのメタノール溶液を添加してメタノールを留去し、さらに3−クロロ−1−プロペンを添加して末端の水酸基をアリル基に変換した。アリル化反応中にBHTは消費されて減少した。ガスクロマトグラフィ分析によるBHT濃度は47ppmであった。アリル化反応物をヘキサンに溶解し、不純物のアルカリ、塩、重合金属触媒を水抽出にて分離除去した。水層を除いた後のアリル末端ポリエーテルヘキサン溶液に対しBHTを対ポリマー265ppm添加溶解後、ヘキサン溶媒を蒸発除去して精製アリルポリマーを得た。白金錯体触媒、DMS(ジメトキシメチルシラン)を加え90℃で2時間反応させ反応性ケイ素基含有ポリオキシプロピレン重合体を得た。得られたポリマーの数平均分子量は約10,000、末端への反応性ケイ素基導入率は82%であることを1H−NMR分析より確認した。BHT濃度は310ppmであった(重合体イ)。
(合成例2)
110℃に加熱したトルエン43g中にアクリル酸ブチル28g、メタクリル酸メチル46g、メタクリル酸ステアリル20g、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン4.4gおよびトルエン23g混合物に重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル2.0gを溶かした溶液を4時間かけて滴下した後、2時間後重合を行ない、固形分濃度60%で、GPC(ポリスチレン換算)による数平均分子量(Mn)が8,500の共重合体を得た(重合体ロ)。
(合成例3)
実施例1で得られた反応性ケイ素基含有ポリエーテルオリゴマー(重合体イ)と合成例1で得られた共重合体(重合体ロ)とを固形分比(重量比)70/30でブレンドし、エバポレーターを用い、減圧下、110℃加熱条件で脱揮を行ない、固形分濃度99%以上の透明で粘稠な液体を得た。ガスクロマトグラフィ分析によるBHT濃度は215ppmであった(重合体ハ)。
(合成例4)
合成例1において、プロピレンオキサイドの重合後のBHT添加量を100ppmとしたこと、および不純物のアルカリ、塩、重合金属触媒を水抽出法にて除いた後のアリル末端ポリエーテルヘキサン溶液に対しBHTを添加しなかったこと以外は合成例1と同様にして反応性ケイ素基含有ポリオキシプロピレン重合体を得た。ガスクロマトグラフィ分析によるBHT濃度は5ppmであった(重合体ニ)。
(合成例5)
合成例4で得られた反応性ケイ素基含有ポリエーテルオリゴマー(重合体ニ)と合成例2で得られた共重合体(重合体ロ)とを固形分比(重量比)70/30でブレンドし、エバポレーターを用い、減圧下、110℃加熱条件で脱揮を行ない、固形分濃度99%以上の透明で粘稠な液体を得た。ガスクロマトグラフィ分析によるBHT濃度は4ppmであった(重合体ホ)。
(比較合成例1)
合成例1において、残ったアリル末端ポリエーテルのヘキサン溶液に対しBHTを対ポリマー500PPM添加溶解した以外は合成例1と同様にして反応性ケイ素基含有ポリオキシプロピレン重合体を得た。得られたポリマーの数平均分子量は約10,000、末端への反応性ケイ素基導入率は82%であることを1H−NMR分析より確認した。ガスクロマトグラフィ分析によるBHT濃度は606PPMであった(重合体ヘ)。
(比較合成例2)
合成例3において重合体イのかわりに重合体ホを用いた以外は合成例3と同様にして重合体ニと重合体ロとのブレンド物を得た。得られたブレンドポリマーのガスクロマトグラフィ分析によるBHT濃度は405PPMであった。(重合体ト)
(実施例1〜4、比較例1〜2)
合成例1、合成例3、合成例4、合成例5、比較合成例1、比較合成例2で得られた反応性ケイ素基含有重合体150重量部に炭酸カルシウム130重量部、酸化チタン10重量部、タレ防止剤3重量部、シリコン化合物としてビニルトリメトキシシラン3重量部、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン2重量部、ジブチル錫ジアセチルアセトナート1重量部を添加し、均一に混合して硬化性樹脂組成物を得た。この組成物を厚さ3mmのシート状物を作製して室温で1日硬化させた後、表1に示すアルキッドペイントを刷毛で塗布し1日後、3日後、7日後の塗料の乾燥状態を指触により調べた。塗料の乾燥性の評価は、5:塗布した塗料が完全に硬化、4:塗布した塗料が硬化するが、表面にべたつきが残る、3:塗布面に指をつけるとわずかに塗料が指につく、2:一部硬化してきているが、塗布面に指をつけると塗料が指先につく、1:塗布した塗料が増粘してきている、0:塗布した塗料に全く変化がない、とした。結果を表1に示す。
【0050】
【表1】
Figure 0004865148
なお、表1に示す、ラボールAZ:High gloss finish(AKZO NOBEL社製)、グランスラック ハイソリッド(WijzonolGlanslak Highsolid): (VAN WIJHE VERF社製 Holland)、エバーモアー:Oil/Alkyd・Gloss (米国 The Glidden Company)、プレミウム:(米国 FARF&FLEET社製)はいずれもアルキッドペイントである。
(実施例5〜9、比較例3)
実施例1において合成例1の反応性ケイ素基含有重合体の代わりに合成例4又は合成例5で得られた反応性ケイ素基含有重合体を100重量部用い、さらに酸化防止剤として、BHT、スチレン化フェノール、イルガノックス1010(チバ・スペシャルティ・ケミカル社製)、イルガノックス245(チバ・スペシャルティ・ケミカル社製)を添加して表2に示す濃度(対反応性ケイ素基含有重合体)にした以外は実施例1と同様にしてアルキッド塗料の乾燥性を評価した。結果を表2に示す。
【0051】
【表2】
Figure 0004865148
【0052】
【発明の効果】
本発明の重合体組成物はアルキッド塗料を塗装する場合に塗料の乾燥性が改善される。

Claims (3)

  1. シロキサン結合を形成することによって架橋しうる珪素含有官能基を有するオキシアルキレン系重合体(A)を含む組成物であって、2,6−ジ−ターシャリィブチルヒドロキシトルエンを含有し、その含有量が該重合体に対し350ppm以下であるアルキッド塗料の下地用硬化性組成物。
  2. シロキサン結合を形成することによって架橋しうる珪素含有官能基を有するオキシアルキレン系重合体(A)と、分子鎖として(メタ)アクリル酸エステル単量体単位からなり、シロキサン結合を形成することによって架橋しうる珪素含有官能基を有する重合体(B)との混合物を含む組成物であって、2,6−ジ−ターシャリィブチルヒドロキシトルエンを含有し、その含有量が該重合体に対し350ppm以下であるアルキッド塗料の下地用硬化性組成物。
  3. 請求項1又は2記載の硬化性組成物の硬化物の表面にアルキッド塗料を塗装することにより塗料乾燥性を改善する方法。
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