JP4851843B2 - 乗物におけるシール取付構造及び自動二輪車 - Google Patents

乗物におけるシール取付構造及び自動二輪車 Download PDF

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Description

本発明は、自動二輪車やその他の乗物におけるシール取付構造、及び該シール取付構造を具備した自動二輪車に関する。
一般に、スクータータイプの自動二輪車では、シートの下側に荷物等の物品を収納する収納ボックスが設けられている。この場合、シートは、例えば、前端部を支点として上下揺動(開閉)自在に設けられ、下方に揺動(移動)したときに収納ボックスの上端開口を閉鎖し、上方に揺動(移動)したときに収納ボックスを開放するようになっている。
シートの下面には、収納ボックスの上端縁に当接するシール部材が設けられており、該シール部材によって収納ボックス内への水等の浸入が防止されるようになっている。
シール部材は、通常、ゴム材料や樹脂材料の押し出し成形により長尺の部品として製造される。しかし、このシール部材を収納ボックスに対して用いる場合、該収納ボックスの上端縁全周に対応するようにシール部材をリング状に形成する必要がある。そのため、長尺のシール部材の両端部を接着剤等で接着する作業が必要となり、その分手間がかかり製造コストが増加する。
一方、下記特許文献1には、シートの下側に物品の収納ボックスを備えたスクータータイプの自動二輪車が開示されている。この特許文献1に開示されたシール部材は、上部にキノコ型断面の係合突起が長手方向にわたって一体的に形成してあり、該係合突起を、シート下面に形成した係合溝に係合することによって、シール部材が取り付けられている。また、シートの下面にはダンパー脚部が取り付けられており、このダンパー脚部には、シール部材の係合突起に対応した形状の嵌合溝が形成され、該嵌合溝にシール部材の端部を嵌合することによってシール部材を保持している。
この特許文献1の技術では、シール部材の端部をダンパー脚部により保持しているので、シール部材の両端部を接着剤で接着する必要がなく、該接着に伴う製造コストの増大を抑制することが可能である。しかしながら、ダンパー脚部はシートと別体で形成されているので、シートの下面に対する取付位置が正確でないとシール部材の端部の位置にも影響を及ぼす可能性がある。また、特許文献1の技術は、上部に係合突起を設けた特定の形状のシール部材にしか適用することができず、シール部材の断面形状を単純化してコスト低減を図ることが困難である。
特開2005−96618号公報
本発明は、シール部材の端部を正確に位置づけて保持することができ、また、コストの安い単純形状のシール部材であっても保持することができる乗物のシール取付構造を提供することを目的とする。
本発明に係る乗物のシール取付構造は、蓋体と、該蓋体によって開閉自在に閉鎖される被閉鎖体と、前記蓋体を閉鎖したときに該蓋体と前記被閉鎖体との間をシールするシール部材と、を備えており、前記被閉鎖体と前記蓋体とのいずれか一方に、前記シール部材の端部に嵌合することによって該端部を保持する保持部材を一体的に形成したものである。
これによれば、保持部材にシール部材の端部を嵌合することによって該シール部材を保持することができ、蓋体又は被閉鎖体に保持体を一体的に形成しているので、蓋体又は被閉鎖体に対してシール部材の端部を正確に位置づけることができる。
前記保持部材は、前記シール部材内に形成された孔に嵌合する嵌合部を有していることが好ましい。これによって、シール部材内の孔を利用して嵌合部を嵌合することができる。したがって、特許文献1記載の技術のように、シール部材に係合突起等の特定の形状を形成していなくても、シール部材内に孔さえあれば保持部材によって保持することができる。よって、安価な単純形状のシール部材を保持することも可能となる。
前記保持部材は、前記シール部材の端部に嵌合可能な2つの嵌合部を互いに逆向きに隣接して備えていることが好ましい。これによって、1本のシール部材の各端部をそれぞれ各嵌合部に嵌合することによって、該シール部材を環状に形成することができる。或いは、このような保持部材を複数備えるとともに、複数のシール部材を各保持部材の間に取り付けることによって、全体としてシール部材を環状に形成することができる。したがって、シール部材の端部を接着剤等によって接着する必要がない。
逆向きに隣接する2つの嵌合部にそれぞれシール部材の端部を嵌合する場合、シール部材の2つの端部の間を前記被閉鎖体の外側から覆う被覆部材を備えていることが好ましい。この被覆部材によって、シール部材の各端部の間から被保持体内に水等が浸入することを防止することができる。
上記シール構造は、自動二輪車に適用することができる。
本発明における乗物のシール取付構造によれば、シール部材の端部を正確に位置づけて保持することができる。また、保持部材の嵌合部をシール部材内の孔に嵌合したりシール部材の外面を包囲するように嵌合したりすることによって、単純形状のシール部材であっても保持することが可能となり、シール部材のコスト低減が可能となる。
〔第1実施形態〕
(乗物(自動二輪車)の構成)
図1は、本発明を適用した自動二輪車10の全体側面図である。この自動二輪車10はスクータータイプであり、図示しないフレームをカバー19,20,21で覆うことにより構成された車体12を備えている。車体12にはエンジン15が支持されており、エンジン15の前方には前輪13が配置され、エンジン15の後方には後輪14が配置されている。
車体12の前上部にはハンドル16が設けられ、該ハンドル16に連結されたフロントフォーク17の下端部に前輪13が回転自在に支持されている。図示しないフレーム(スイングアームブラケット)には、スイングアーム18が上下揺動自在に設けられており、該スイングアーム18の後端部に後輪14が回転自在に支持されている。
カバーは、ハンドル16の下側であって車体12の前端部に配置されたフロントカバー19と、フロントカバー19の左右両側から下方に延びる前部サイドカバー20と、車体12の後部側方に配置された後部サイドカバー21と、を備えている。フロントカバー19の左右両側には、ウインカーランプ22(右側のみ図示)が設けられている。後部サイドカバー21の上側にはシート23が配設されている。ハンドル16は、ハンドルカバー24によって覆われている。ハンドルカバー24の前部にはヘッドライト25が設けられ、上面には速度メータや回転数メータ等を備えた計器パネル26が設けられている。
シート23の前端部は、ヒンジ27を介して車体12の図示しないフレームに連結されている。したがって、シート23は、図1に実線で示すようにライダーが着座可能な姿勢と、2点鎖線で示すように上方に立ち上げた姿勢との間で上下揺動(開閉)可能となっている。
図2は、自動二輪車10(図1)の後部の斜視図であり、シート23を上方に揺動した状態を示している。左右の後部サイドカバー21の間であってシート23の下方には、燃料タンクやオイルタンク等のタンク類28や荷物等の物品を収納可能な収納ボックス29が設けられている。タンク類28はシート23の下方領域の前部側に配置され、収納ボックス29は後部側に配置されている。
収納ボックス29は、平面視で略台形状であり、上端に開口部を有している。収納ボックス29は、シート23を下方に揺動したときに、実質的にシート23によって収納ボックス29の上面が閉鎖されるようになっている。したがって、シート23は本発明の蓋体を構成し、収納ボックス29は、蓋体23によって閉鎖される本発明の被閉鎖体を構成している。
収納ボックス29の周囲やその他の適宜位置には支持座30が設けられている。シート23の下面(裏面)には、該シート23を下方に揺動したときに、収納ボックス29の上端開口縁31に当接するシール部材32や支持座30に当接するダンパー33が設けられている。
(シール部材32の取付構造)
シール部材32は、発泡ゴムや発泡ウレタン等の弾性材料により形成された長尺部材であり、収納ボックス29の上端開口縁31に対応するように略台形状の環状に配置され、シート23の下面に形成された凹溝35に嵌合されている。
図3は、シート23を裏返した状態で示すシート単体の斜視図であり、シール部材32が凹溝35から取り外した状態で示されている。図4は、図1のIV−IV断面図である。
図4に示すように、シート23は、硬質合成樹脂材等により形成されるとともにシート23の下面を構成する底板37と、該底板37の上側に設けられたクッション部材38と、クッション部材38を覆う表皮(合成樹脂や合成皮革)40とを有している。底板37の下面には、格子状に配置された複数の補強用のリブ39が一体的に形成されている。
図4に示すように、凹溝35は、逆向き略U字形状であって、底板37に一体的に形成されている。また、図3に示すように、凹溝35内には、複数の保持爪41と、シール部材32の端部を保持する保持部材42が一体成形されている。シール部材32は、両端部が互いに接合されていない長尺部材であるが、後述するように、保持部材42を介して両端部32A,32Bを連結することによって略環状を呈するようになっている。
図5は、図4におけるV部の拡大断面図であり、シール部材32は、凹溝35内に丁度嵌り込むような断面略円形状に形成されている。シール部材32の断面中心部とその周囲には、複数の貫通孔44,45が長手方向にわたって形成されている。中心部の貫通孔44は断面略円形状であり、周囲の貫通孔45は断面略台形状に形成されている。これらの貫通孔44,45やシール部材32自身の弾性によって、収納ボックス29の上端開口縁31に当接したときのシール部材32の弾性変形が確保されている。
凹溝35の両内側面には、内方に突出する保持爪41が一体的に形成されており、該保持爪41によって凹溝35に嵌合したシール部材32の離脱が防止されている。符号36は、保持爪41を凹溝35に一体成型するために必要な型抜き孔である(すなわち、底板37を成型するときに上下割の型にて保持爪41を一体成型できるようにしたものである)。
図6は、図3におけるVI部の拡大斜視図である。保持部材42は、凹溝35の底部から突出する脚部48と、該脚部48の先端に設けられ、自動二輪車10の左右方向に延びる嵌合部49とを備えている。嵌合部49は、略円柱形状に形成され、凹溝35の長手方向(シールライン方向)に沿って突出する突起とされている。本実施形態では、1つの脚部48から2つの嵌合部49が互いに逆向きに突出している。符号47は、保持部材42を凹溝内に一体に成型するために必要な型抜き孔である。
図7は、保持部材42にシール部材32の両端部32A,32Bを装着(嵌合)する様子を示す断面図である。シール部材32は、中心の貫通孔44の内側に底板37に設けた嵌合部49を嵌合することによって取り付けられる。嵌合部49の外周面には、係止爪50が突設されており、この係止爪50を貫通孔44の内周面に押し付けることによって、嵌合部49に対するシール部材32の離脱が防止されている。
シール部材32の一方の端部32Aを一方の嵌合部49Aに嵌合し、シール部材32の他方の端部32Bを他方の嵌合部49Bに嵌合することによって、シール部材32は環状に形成される。したがって、シール部材32の端部32A,32B同士を接着剤で接着する必要もなく、該接着を行うことに伴う製造コストの増大を抑制することができる。また、シール部材32の端部32A,32Bは保持部材42によって保持されるので、シート23の底板37からシール部材32の端部32A,32Bが離脱することはない。また、シート23の底板37と一体的に形成した保持部材42にシール部材32を嵌合しているので、シート23に対するシール部材32の端部の位置づけを正確にすることができ、収納ボックス29との間のシール性を確保することができる。
両端部32A,32Bが保持部材42によって保持されたシール部材32は、図2に示すように全体が凹溝35内に嵌め込まれ、シート23の下面に取り付けられる。図5に示すように、凹溝35内には複数の保持爪41が突設されているので、凹溝35内に嵌合したシール部材32全体の離脱を防止することができる。但し、凹溝35からのシール部材32の離脱をより確実に防止するため、接着剤や両面テープ等によってシール部材32を部分的に凹溝35内面に接着してもよい。
図7に示すように、保持部材42によってシール部材32の両端部32A,32Bを保持したとき、両端部32A,32Bの間には、少なくとも脚部48の厚さの分だけ隙間Tが生じる。本実施形態では、保持部材42に保持されたシール部材32の両端部32A,32B間の隙間Tを収納ボックス29の外側から覆う被覆部材52(図6も参照)を設けている。この被覆部材52は、底板37と一体的に略矩形状に形成されており、シール部材32の両端部32A,32B間の隙間Tから収納ボックス29内への水等の浸入を確実に防止することができる。
図2に示すように、保持部材42は、収納ボックス29の前側で左右方向中央に対応して配置されている。また、収納ボックス29は、シート23の下方領域の後部側に配置されている。したがって、保持部材42は、シート23の前後左右方向の中央寄りであって、シート23の外周から可及的に離れた位置(中央部)に配置されるようになっている。このため、仮にシート23の外周から水が浸入したとしても、保持部材42(シール部材32の両端部間の隙間T(図7))の位置には水が到達し難くなっており、該隙間Tからの水等の浸入がより確実に防止される。
(ハンドル周りの構成)
図8は、ハンドル16及びハンドルカバー24の平面図であり、図9は、ハンドルカバー24を一部破断して示す斜視図である。図9に示すように、ハンドル16は、ハンドルバー16Aの両端部にハンドルグリップ16Bを設けて構成されており、ハンドルグリップ16Bの近傍のハンドルバー16Aには、油圧式フロントブレーキのブレーキレバー54がホルダー55を介して取り付けられている。また、ホルダー55には、ブレーキレバー54によって操作されるマスターシリンダ56(図8)と、ブレーキオイルを貯留するリザーバタンク57とが設けられている。マスターシリンダ56及びリザーバタンク57は、ハンドルカバー24によって略全体が覆われている。
リザーバタンク57の後面には、ブレーキオイル量を確認するための液面レベルゲージ59が設けられている。また、図8に示すように、ハンドルカバー24の後面には、除き窓60が形成されており、この除き窓60を介して外部から液面レベルゲージ59を視認可能となっている。
ところで、ハンドルカバー24の内部は、通常、光が入りにくいために暗く、このハンドルカバー24内にリザーバタンク57が配置されていると、除き窓60を介して液面レベルゲージ59を確認しにくい。これを解消するために除き窓60を大きく形成すると、採光量が増えて視認性は向上するが、外観が悪くなるという弊害がある。また、液面レベルゲージ59の視認性を向上するため、リザーバタンク57をハンドルカバー24から突出させている自動二輪車も従来から知られているが、やはり外観の観点からは好ましくない。
そこで、本実施形態では、除き窓60からの液面レベルゲージ59の視認性を向上するため、液面レベルゲージ59を照らすライト63を設けている。具体的に、ライト63は、図9に示すように、ハンドル16の近傍に配置された計器パネル26のハウジング64内に設けられている。ハウジング64のリザーバタンク57側の側面には、貫通孔65が形成されており、ライト63は、この貫通孔65から液面レベルゲージ59を照らすように配置されている。また、計器パネル26の上面には、ライト63を点灯するためのスイッチ66が設けられている。
すなわち、本実施形態は、カバー24によって覆われたリザーバタンク57を備え、カバー24にリザーバタンク57の液面レベルゲージ59を視認するための除き窓60が設けられている車両用油圧式ブレーキ装置において、液面レベルゲージ59を照らすライト63を設けたものとなっている。
これによって、カバー24内が暗く、液面レベルゲージ59を確認しづらい場合には、ライト63を点灯することによってカバー24内を明るくすることができ、除き窓60を介して液面レベルゲージ59を見やすくすることができる。したがって、除き窓60を大きく形成する必要が無くなり、外観を損なうこともない。
また、本実施形態は、リザーバタンク57が、車両(自動二輪車10)のハンドル16の近傍に配置されたブレーキレバー54に付設され、ライト63が、ハンドル16周りに配置された計器パネル26内に設けられたものとなっている。
このように、電装部品が備えられた計器パネル26内にライト63を設けることにより、ライト63に対する電気配線等を容易に行うことができ、ライト63を計器パネル26と一体の部品として構成することができるので、計器パネル26ごとハンドル16周りに容易に装着することができる。
なお、本実施形態のようなライト63は、フロントブレーキ装置だけでなく、カバーによって覆われたリヤブレーキ装置のリザーバタンク(いずれも図示略)に対しても適用することができる。また、ライト63は、計器パネル26以外の、例えば、ハンドル16やハンドル16に付設された他の部品に設けることもできる。スイッチ66についても計器パネル26以外の場所に設けることができ、他のスイッチ(ヘッドライトスイッチ、ウインカースイッチ等)と兼用させてもよい。
参考形態
図10及び図11は、保持部材42に係る参考形態を示すものである。図10は、保持部材42にシール部材32の端部を嵌合する様子を示す断面図であり、図11は同斜視図である。
この参考形態では、保持部材42の嵌合部67が、シール部材32の端部の外面全周を略包囲するように嵌合する形状に形成されている。具体的に、嵌合部67は、略U字形状に形成されるとともにシート23の底板37から下方に突出している。そして、嵌合部67の内面と底板37とで囲まれた開口からシール部材32の端部を挿入することによって、該シール部材32の端部を嵌合部67の内部に嵌合可能となっている。
嵌合部67の内面には、係止爪50が一体的に形成されている。嵌合部67は、底板37と一体的に形成されており、底板37には、嵌合部67と底板37とを一体成形するために必要な型抜き孔70が形成されている。
参考形態の場合、嵌合部67は、長手方向両端部が開口しており、この両端の各開口に、それぞれシール部材32の各端部を嵌合することによって、シール部材32を環状に形成することができる。すなわち、1つの略U字形の部材によって2つの嵌合部67が互いに逆向きに隣接して一体的に形成されることとなり、第1実施形態と比べて構造を簡素化することができる。ただし、シール部材32の各端部に嵌合する2つの略U字形の嵌合部67を、互いに離間した状態で隣接して設けることも可能である。
図10に示すように、シール部材32の両端部間は、嵌合部67によって包囲されることによって塞がれるため、当該間から水等が浸入することはない。
図11に示すように、収納ボックス29の上端開口縁31には、保持部材42との接触を回避する回避凹部72が形成されている。この回避凹部72には、弾性材料製の受け座73を設けることによって、回避凹部72からの水等の浸入を防止することができる。
第2実施形態
図12は、保持部材42に係る第2の実施形態を示す斜視図である。本実施形態のシール部材32は、断面略台形状に形成されており、内部には、断面略台形状の貫通孔68と、断面略長方形状の貫通孔69とが長手方向にわたって形成されている。保持部材42の嵌合部49は、一方の貫通孔69内に嵌合するような略長方形断面の板材により構成されている。本実施形態においても第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
〔その他の実施形態〕
(1)第1、第2実施形態において、シール部材32内に形成された孔の形状は、特に限定されるものではなく、この孔に嵌合する保持部材42の嵌合部49の形状も、シール部材32の孔に合わせて形成することができる。
(2)上記実施形態又は参考形態では、1本のシール部材32の両端部をそれぞれ保持部材42に嵌合することによって、シール部材32を環状に形成しているが、2つの嵌合部49,67を具備した保持部材42を凹溝35内に複数設けておき、複数本のシール部材32を、それぞれ各保持部材42の間に取り付けることによって、全体としてシール部材32を環状に形成することができる。
(3)上記実施形態又は参考形態では、保持部材42は、2つの嵌合部49,67を互いに逆向きに配置して備えているが、例えば、シール部材32の一端部の保持だけで足りる場合には、嵌合部49,67を1つだけ備えた構成とすることができる。
(4)上記各実施形態又は参考形態では、自動二輪車10のシート(蓋体)23と収納ボックス(被閉鎖体)29との間のシール取付構造について説明したが、本発明は、自動二輪車10の他の蓋体と被閉鎖体(ボックス形状に限らない)との間のシール取付構造や、その他の乗物における蓋体と被閉鎖体との間のシール取付構造として適用することができる。
(5)本発明では、被閉鎖体側に保持部材を設けるとともに、該保持部材にシール部材を取り付けるように構成することも可能である。
本発明は、一般用又はレース用のモーターサイクル等の各種自動二輪車や、鞍乗型自動四輪車、小型滑走艇、その他レジャービークル等の乗物に適用することができる。
本発明を適用した自動二輪車の全体側面図である。 自動二輪車の後部の斜視図である。 シートを裏返した状態で示すシート単体の斜視図である。 図1のIV−IV断面図である。 図4におけるV部の拡大断面図である。 図3におけるVI部拡大斜視図である。 保持部材にシール部材の両端部を装着する様子を示す断面図である。 ハンドル及びハンドルカバーの平面図である。 ハンドルカバーを一部破断して示す斜視図である。 保持部材に係る参考形態を示し、保持部材にシール部材の端部を嵌合する様子を示す断面図である。 同斜視図である。 保持部材に係る第2実施形態を示す斜視図である。
10 自動二輪車
23 シート(蓋体)
29 収納ボックス(被閉鎖体)
31 開口縁
32 シール部材
42 保持部材
49 嵌合部(嵌合部)
52 被覆部材
67 嵌合部(嵌合部)

Claims (4)

  1. 蓋体と、該蓋体によって開閉自在に閉鎖される被閉鎖体と、前記蓋体を閉鎖したときに該蓋体と前記被閉鎖体との間をシールするシール部材と、を備えており、
    前記被閉鎖体と前記蓋体とのいずれか一方に、前記シール部材の端部に嵌合することによって該端部を保持する保持部材を一体的に形成しており、
    前記保持部材が、前記シール部材内に形成された孔に嵌合する嵌合部を有していることを特徴とする、乗物におけるシール取付構造。
  2. 前記保持部材が、前記シール部材の端部に嵌合可能な2つの嵌合部を互いに逆向きに隣接して備えていることを特徴とする、請求項1記載の乗物におけるシール取付構造。
  3. 2つの前記嵌合部に嵌合した前記シール部材の2つの端部の間を、前記被閉鎖体の外側から覆う被覆部材を備えていることを特徴とする、請求項2記載の乗物におけるシール取付構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載のシール取付構造を備えていることを特徴とする自動二輪車。
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