JP2002068055A - スクータ型車両の荷物収納装置 - Google Patents

スクータ型車両の荷物収納装置

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JP2002068055A
JP2002068055A JP2000268804A JP2000268804A JP2002068055A JP 2002068055 A JP2002068055 A JP 2002068055A JP 2000268804 A JP2000268804 A JP 2000268804A JP 2000268804 A JP2000268804 A JP 2000268804A JP 2002068055 A JP2002068055 A JP 2002068055A
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JP
Japan
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luggage storage
seal member
type vehicle
reinforcing member
scooter
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JP2000268804A
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Mitsuo Ito
光男 伊藤
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Suzuki Motor Corp
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Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】湾曲半径が小さい角部におけるシール部材の潰
れを防止し、確実なシール性の確保を図ったスクータ型
車両の荷物収納装置を提供するにある。 【解決手段】荷物収納室6の開口部18を開閉自在の運
転シートで塞ぐと共に、荷物収納室開口部18の周縁に
全周にわたってシール部材19を装着し、このシール部
材19を、蓋部材を兼ねた運転シートの底板20に当接
させてシール性を確保するように構成したスクータ型車
両において、シール部材19の運転シート底板20への
当接部22を断面形状が一定な中空断面形状とし、この
当接部22の中空内部に補強部材24を嵌挿したもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクータ型車両の
荷物収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スクータ型の車両には、車体の後部にヘ
ルメット等の大型の荷物が収納可能な荷物収納室を設
け、その上方の開口部を開閉自在の運転シート下面に設
けられた底板で塞いだものがある。
【0003】また、荷物収納室内への雨水や塵埃等の浸
入を防止するために、荷物収納室開口部の周縁にシール
部材を装着し、このシール部材を蓋部材を兼ねた運転シ
ートの底板に当接させてシール性を確保している。
【0004】このシール部材は、軟質の樹脂などの弾性
材を押し出し成形などの成形方法によって断面形状が一
定な直線状のものに形成され、所要の長さに切断されて
荷物収納室開口部の周縁に装着されるのが一般的であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、荷物収
納室開口部の平面形状は運転シートの形状などさまざま
な要因で複雑化し、部分的には湾曲半径が小さい角部を
生じてしまう。従来の構造のシール部材を荷物収納室開
口部の周縁に装着すると、この半径が小さい角部におい
てその断面が潰れてしまい、一定なシール面が形成でき
なくなってシール性が低下する虞が生じる。
【0006】半径が小さい角部でシール部材の断面が潰
れてしまうのを防止する手段としてこの折れ曲がり部分
のシール部材の肉厚を厚くして剛性を高める方法がある
が、成形方法の制約から部分的にのみ肉厚を厚くするこ
とはできず、シール部材全体が厚くなってコストや重量
がかさむと共に、シール部材の弾性が硬くなってしま
う。
【0007】特にスクータ型車両は荷物収納室を含め車
体カバー等が鋼鈑に比べて剛性の低い樹脂製のものが多
く、シール部材と蓋部材との密着度を高めるためにはシ
ール部材のバネ定数を低くして柔らかくすることが望ま
しいが、シール部材の肉厚を厚くするとシール部材が硬
くなって密着度が低下し、また、柔らかすぎると上述し
たように断面が潰れてしまう。
【0008】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、湾曲半径が小さい角部におけるシール部材の潰
れを防止し、確実なシール性の確保を図ったスクータ型
車両の荷物収納装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るスクータ型
車両の荷物収納装置は、上述した課題を解決するため
に、請求項1に記載したように、荷物収納室の開口部を
開閉自在の運転シートで塞ぐと共に、上記荷物収納室開
口部の周縁に全周にわたってシール部材を装着し、この
シール部材を、蓋部材を兼ねた上記運転シートの底板に
当接させてシール性を確保するように構成したスクータ
型車両において、上記シール部材の上記運転シート底板
への当接部を断面形状が一定な中空断面形状とし、この
当接部の中空内部に補強部材を嵌挿したものである。
【0010】また、上述した課題を解決するために、請
求項2に記載したように、上記補強部材の外径を上記シ
ール部材の当接部の内径より小径に形成し、上記補強部
材を上記当接部内に、その内周面との間に隙間を形成し
た状態で嵌挿可能にしたものである。
【0011】さらに、上述した課題を解決するために、
請求項3に記載したように、上記補強部材の高さを上記
運転シートの底板が当接した状態の上記当接部の内径高
さより低く形成したものである。
【0012】さらにまた、上述した課題を解決するため
に、請求項4に記載したように、上記荷物収納室開口部
周縁の湾曲半径が小さい角部に対応する上記シール部材
の当接部内に上記補強部材を部分的に嵌挿したものであ
る。
【0013】そして、上述した課題を解決するために、
請求項5に記載したように、上記シール部材の接合部を
上記補強部材が部分的に嵌挿された上記角部に近接した
部位に設けたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0015】図1は、この発明を適用したスクータ型車
両の実施形態例を示す左側面図である。図1に示すよう
に、このスクータ型車両1は車体フレーム2を有する。
車体フレーム2は、ダウンチューブ3と、このダウンチ
ューブ3の後端側から後上方に延びる左右一対のリヤフ
レーム4とから構成される。
【0016】リヤフレーム4の上方にはヘルメット5等
を収納可能な荷物収納室6が設けられる。また、荷物収
納室6の上方にはこの荷物収納室6の蓋を兼ねた運転シ
ート7が開閉自在に設置される。そして、このスクータ
型車両1は、その車体全体が例えば合成樹脂製の車体カ
バー8で覆われて外観が整えられる。
【0017】一方、ダウンチューブ3の前端にはヘッド
パイプ9が設けられ、このヘッドパイプ9に前輪10を
回動自在に支持するフロントフォーク11やハンドルバ
ー12等が設けられる。そして、このハンドルバー12
により前輪10が左右に回動自在に操舵される。
【0018】また、リヤフレーム4の前方下部にはスイ
ング型パワーユニット13がスイング自在に枢着され
る。このスイング型パワーユニット13はエンジン本体
14と、このエンジン本体14の一側から後方に延びる
伝導ケース15とを一体的に備える。伝導ケース15は
スイングアームを兼ねており、リヤショックアブソーバ
16によりリヤフレーム4に弾性的に支持される。そし
て、伝導ケース15の後端に駆動輪である後輪17が保
持される。
【0019】図2は、図1のII矢視図である。また、
図3は図2のIII−III線に沿う断面図である。図
2および図3に示すように、荷物収納室6内への雨水や
塵埃等の浸入を防止するために、荷物収納室開口部18
の周縁には全周にわたってシール部材19が装着され
る。また、このシール部材19は蓋部材を兼ねた運転シ
ート7の底板20に当接させられてシール性を確保する
ように構成される。
【0020】図4は、図3に示すシール部材19の拡大
断面図である。図4に示すように、シール部材19は荷
物収納室開口部18の周縁に装着される挿着部21と、
この挿着部21の上面に形成され、運転シート7の底板
20に当接する中空断面形状の当接部22とを有し、軟
質の樹脂などの弾性材を押し出し成形などの成形方法に
よって断面形状が一定な直線状のものに形成されると共
に、所要の長さに切断されて荷物収納室開口部18の周
縁に装着される。
【0021】ところで、荷物収納室開口部18の周縁に
は部分的には湾曲半径が小さい角部23が形成される。
そこで、この角部23に対応するシール部材19の当接
部22内には補強部材24が部分的に嵌挿される。
【0022】この補強部材24は、例えば塩化ビニール
等の変形しやすく且つ剛性が適宜に確保された弾性材か
ら形成され、パイプ状または棒状(図示せず)に成形さ
れる。また、この補強部材24はその外径がシール部材
19の当接部22の内径より小径に形成され、当接部2
2内に嵌挿されたとき、当接部22の内周面との間に隙
間25を形成する。さらに、この補強部材24の高さ
は、運転シート7が閉じられることにより運転シート7
の底板20が当接した状態の当接部22の内径高さより
低く形成される。
【0023】そして、荷物収納室開口部18の周縁全周
にわたって装着されるシール部材19の接合部26は、
補強部材24が部分的に嵌挿された湾曲半径が小さい角
部23に近接した部位に設けられる。
【0024】次に、本実施形態の作用について説明す
る。
【0025】荷物収納室開口部18の周縁に全周にわた
ってシール部材19を装着し、このシール部材19を、
蓋部材を兼ねた運転シート7の底板20に当接させてシ
ール性を確保するように構成すると共に、シール部材1
9の運転シート底板20への当接部22を断面形状が一
定な中空断面形状とし、この当接部22の中空内部に補
強部材24を嵌挿したことにより、荷物収納室開口部1
8の周縁に部分的に形成される湾曲半径が小さい角部2
3においても補強部材24によってシール部材19の潰
れが防止し、確実なシール性を確保することができる。
【0026】また、補強部材24の外径をシール部材1
9の当接部22の内径より小径に形成し、当接部22内
に嵌挿されたとき、当接部22の内周面との間に隙間2
5を形成するように構成したことにより、補強部材24
嵌挿時に抵抗がなくなり組付性が向上すると共に、当接
部22の内周面との間の隙間25によってシール部材1
9が湾曲しても補強部材24がシール部材19に引っ張
られて潰れるといったことが起こらない。
【0027】さらに、この補強部材24の高さを、運転
シート7が閉じられることにより運転シート7の底板2
0が当接した状態の当接部22の内径高さより低く形成
したことにより、シール部材19のバネ定数を全周にわ
たってほぼ均一にでき、シール部材19と運転シート7
の底板20との密着度が増す。
【0028】さらにまた、湾曲半径が小さい角部23に
対応するシール部材19の当接部22内に補強部材24
を部分的に嵌挿したことにより組付け時間の短縮および
コストの削減を図ることができる。
【0029】そして、荷物収納室開口部18の周縁全周
にわたって装着されるシール部材19の接合部26を補
強部材24が部分的に嵌挿された湾曲半径が小さい角部
23に近接した部位に設けたことにより、組付性が向上
する。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るスク
ータ型車両の荷物収納装置によれば、荷物収納室の開口
部を開閉自在の運転シートで塞ぐと共に、上記荷物収納
室開口部の周縁に全周にわたってシール部材を装着し、
このシール部材を、蓋部材を兼ねた上記運転シートの底
板に当接させてシール性を確保するように構成したスク
ータ型車両において、上記シール部材の上記運転シート
底板への当接部を断面形状が一定な中空断面形状とし、
この当接部の中空内部に補強部材を嵌挿したため、角部
におけるシール部材の潰れが防止されてシール性が確実
になる。
【0031】また、上記補強部材の外径を上記シール部
材の当接部の内径より小径に形成し、上記補強部材を上
記当接部内に、その内周面との間に隙間を形成した状態
で嵌挿可能にしたため、組付性が向上する。
【0032】さらに、上記補強部材の高さを上記運転シ
ートの底板が当接した状態の上記当接部の内径高さより
低く形成したため、シール部材と運転シートの底板との
密着度が増す。
【0033】さらにまた、上記荷物収納室開口部周縁の
湾曲半径が小さい角部に対応する上記シール部材の当接
部内に上記補強部材を部分的に嵌挿したため、組付け時
間の短縮およびコストの削減が図れる。
【0034】そして、上記シール部材の接合部を上記補
強部材が部分的に嵌挿された上記角部に近接した部位に
設けたため、組付性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスクータ型車両の荷物収納装置の
一実施形態を示す左側面図。
【図2】図1のII矢視図。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図。
【図4】図3に示すシール部材の拡大断面図。
【符号の説明】
1 スクータ型車両 6 荷物収納室 7 運転シート 18 荷物収納室の開口部 19 シール部材 20 運転シートの底板 22 シール部材の当接部 23 湾曲半径が小さい角部 24 補強部材 25 補強部材と当接部の内周面との間に形成される隙
間 26 シール部材の接合部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷物収納室の開口部を開閉自在の運転シ
    ートで塞ぐと共に、上記荷物収納室開口部の周縁に全周
    にわたってシール部材を装着し、このシール部材を、蓋
    部材を兼ねた上記運転シートの底板に当接させてシール
    性を確保するように構成したスクータ型車両において、
    上記シール部材の上記運転シート底板への当接部を断面
    形状が一定な中空断面形状とし、この当接部の中空内部
    に補強部材を嵌挿したことを特徴とするスクータ型車両
    の荷物収納装置。
  2. 【請求項2】 上記補強部材の外径を上記シール部材の
    当接部の内径より小径に形成し、上記補強部材を上記当
    接部内に、その内周面との間に隙間を形成した状態で嵌
    挿可能にした請求項1記載のスクータ型車両の荷物収納
    装置。
  3. 【請求項3】 上記補強部材の高さを上記運転シートの
    底板が当接した状態の上記当接部の内径高さより低く形
    成した請求項1または2記載のスクータ型車両の荷物収
    納装置。
  4. 【請求項4】 上記荷物収納室開口部周縁の湾曲半径が
    小さい角部に対応する上記シール部材の当接部内に上記
    補強部材を部分的に嵌挿した請求項1、2または3記載
    のスクータ型車両の荷物収納装置。
  5. 【請求項5】 上記シール部材の接合部を上記補強部材
    が部分的に嵌挿された上記角部に近接した部位に設けた
    請求項4記載のスクータ型車両の荷物収納装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007314021A (ja) * 2006-05-25 2007-12-06 Kawasaki Heavy Ind Ltd 乗物におけるシール取付構造及び自動二輪車

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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