JP4849569B2 - ユニティプラットホームシステム及び可動ストリップシステム並びにギャップ装置 - Google Patents
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Description
本発明は、列車や地下鉄の車両がプラットホームへ進入してきた時に乗客の乗り降りを安全に行なうことができると共に、プラットホームへ進入する車両の運転士及び車掌がストレスを減じた状態で乗務することができるようにする安全乗車規準(SEN)に適したシステムに関するものである。
(A)ロープ作動プラットホームシステム:本セクションは、下記のシステムを含む。
A−I ユニティプラットホームシステム
A−II 二重室システム
A−III 可動ストリップシステム
(B)可動ギャップブリッジ:本セクションは、下記の3つの異なる装置を含む。
B−I ロープ作動ギャップ装置
B−II 空気作動ギャップ装置
B−III 通常ギャップ装置
本発明の目的は、列車がプラットホームへ進入してきた時にプラットホーム上の乗客が列車の線路域へ落下するのを防止することである。斯かる目的上、本発明のシステムのプラットホームのドアは、列車がプラットホームへ到着した後で開くように構成される。
プラットホームに常時進入してくる車両が同一型の車両である場合には、下記のシステムを選択するのが好適である。
A−I ユニティプラットホームシステム
プラットホームへ進入して来る車両が異なる場合には、以下の2つのシステムを適用する。
A−II 二重室システム
A−III 可動ストリップシステム
・ 列車が駅へ進入して来る間に乗客が非常に混雑した状況で列車の到着を待っている場合、上記の雑踏において列車に乗車しようとして突然ある種の動きが発生する可能性がある。この場合、乗客はバランスを失ってまたは他の乗客により線路へ落下する可能性がある。
・ 前記乗客が混乱した他の乗客により線路へ落とされる可能性がある。
・ 一方、乗客が自殺を図り進入してくる列車の線路へ自ら身を投げる可能性がある。
・ 視力の良くない乗客が線路域に落下する可能性がある。一方、子供や幼児がプラットホームにおいて走ったり、互いに追いかけっこをして誤って線路へ落下する可能性がある。
列車の運転士や車掌がどのような気持ちでプラットホームへ進入してくるか想像してみるとよい。従って、このような日常の恐怖から運転士や車掌を解放する必要が大きい。
プラットホームに進入して来る車両が同一タイプの車両である場合には、各車両の長さ、2車両間の長さ、及び2車両ドアの中心線間の長さは同一であり、以下のシステムが適用できる。ここでは、列車のドアの幅は考慮しないこととする。
図4を参照。
本システムは、以下の主構成要素を備える。
・ 安定壁(壁、1)
・ プラットホームドア(ドア、2)
・ 鋼製ロープ(ロープ、3)
・ 駆動グループ(4)
− 周波数調整可能なコントローラを備えた逆転が可能な電気モータ(v−モータ、5)
− ブレーキ(6)
− 駆動シーブ(7)
・ プーリセット(8)
・ コントロールパネル(9)
・ オプションとなるセーフティセンサ(L)
・ その他のセンサ及びポジションスイッチ(S)
該壁(1)はプラットホーム(線路側)の端縁に接近して配置される。
・ オプションとして、少なくとも1つのバリアロッド(11)を壁に取り付けて壁と列車間のスペースを囲繞して乗客を指定域へ留めるようにする。もしくは、壁の端を線路側へ伸張しても良い。図1及び図4を参照。
・ オプションとして、壁に2つのドアを設置して隣接した壁の他方のドアと整合するようにすることが可能である。即ち、壁に設けたドアは列車のドアと同様に開閉する。一方のドアが右方向へ開くと、他方のドアはリターンロープ(3v)に結着されているので左方向へ開く。
図3及び図28を参照。
全てのドア(2)はこのロープ(3)により右または左方向へ同時に移動し、該ロープは1つの駆動グループ(4)により起動される。図27を参照。
・ オプションとして、ロープは角張った形状のカバー(20)の下でプラットホームの床上を伸張することができ、既存のプラットホームを変更することなく壁の取り付けが可能となる。図5dを参照。
・ 別のオプションとして、ロープはプラットホームの全長に沿って開けられている溝内で作動することが可能であり、これにより壁内のプーリ(8)は必要でなくなる。図6a及び図6bを参照。
ロープを必要な張力で張るには、少なくとも1つの調整可能な引っ張りばね(44)または引っ張りネジナットを前記ロープ(3)へ組み入れる(オプションでスケールを取り付けて張力を読めるようにすることができる)。
・ オプションとして、少なくとも1つの車輪を各ドアに取り付けることができ、またはローラベアリングを有するドアは座スレッジ上を移動でき、該座スレッジはプラットホームの床に設置される。
・ 別のオプションとして、ドア(2w)をプラットホーム上に設けた歩道板(46)に堅牢に取り付けることが可能であり、該ドアは斯かる歩道板と共に移動する。通行域においては、この歩道板(46)をプラットホームの床と面一にすることが可能であり、または、通行域において、プラットホームの全長に沿って設けた溝内に取り付けた歩道板(46)に、L型の半ドア(2t)を備えることが可能である。この方法では、ドア(2w)はロープ(3)へ接続しない。ロープは歩道板の両端へ接続して搬送ローラ(45)上を移動するようにする。図8、図9及び図10を参照。
該駆動シーブ(7)はコントロールパネル(9)、センサ、スイッチ、緊急用ボタン、オプションのセーフティセンサ、前記v−モータ及びブレーキにより自動的に起動制御される。図24を参照。
・ オプションとして、前記v−モータに代えて、通常の電気モータ及びギアボックスを使用することが可能である。
・ オプションとして、車両は自動化なしに予め設定した停止域に停車することが可能である。これは、プラットホームのドアが列車のドアより幅広く設計されており、列車のドアがプラットホームのドア(2)に整合しようとする場合に起きるずれを吸収するからである。
・ オプションとして、プラットホームのドア(2)は列車のドア(62)と同時にほぼ同じ速度で開閉することができる。
この指令で先ずブレーキ(6)を解除して、次いで、v−モータ(5)及び駆動シーブ(7)が適当な速度で始動する。
駆動シーブ(7)が右または左側へロープ(3)を牽引の原理により引っ張る。即ち、駆動シーブの溝とロープとの間の摩擦により本システムのロープに引っ張り力を伝播する。従って、全てのドア(2)がロープに取り付けられていることから開くこととなる。前記ブレーキ(6)はドアが開位置にあるときには作動しない。
また、プラットホームのドア(2)が閉じる間にこの指令で全てのオプションとして設けたセーフティセンサが起動される。
v−モータ(5)及び駆動シーブ(7)が適当な速度で反転する間に、駆動シーブがロープ(3)を他方の方向へ引っ張る。従って、全てのドア(2)がロープに止められていることから閉じることとなる。
ドア(2)は、少なくとも1つのワンステップポーズ(提案:最初のステップポーズを3分の1の段階で起動させる)を設けることで開くときよりゆっくりとした速度で閉じ、この時、警告音及び光を発する。
ドア(2)が閉じた後で、ブレーキ(6)を掛けるのを2、3秒遅らせて安全策をとることができる。
これらのセンサが通行域において乗客を感知した場合には、即座にドアを停止して、再度開く。2、3秒後、まだ乗客が通行域に残っている場合には、緊急手順をとる。ブレーキ(6)を起動した後、オプションのセーフティセンサの機能を変更して、プラットホームのドアを開放する代わりに緊急信号を発信する。この新たな機能はプラットホームのドアを開くための新たな指令が第2の列車から届くまで継続する。
・ 少なくとも1つのL1ロッドセンサを線路側へ向けてドアの端に取り付けることが可能である。このL1ロッドセンサはタッチ感知式のセンサである。乗客が該センサに触れると、ピボット軸に取り付けてあるから列車の移動方向に回転する。該ロッドセンサは、僅かなばね力で通常位置へ復帰する。
・ 少なくとも1つのL2光電センサをバリアロッドへ取り付けることが可能である。図4を参照。
・ 少なくとも1つのL3光電センサまたはタッチ感知式センサをドアの端へ取り付けることが可能である。図4及び図5aを参照。
・ L5プレート型の重量センサを通行域に設置することが可能である。所定の重量を超える重量を感知すると信号を発する。図18を参照。
・ 緊急用ボタンを各安定壁(1)へ取り付けて、ドアが閉じる間に何らかの緊急事項が起きるとドアを開くようにすることが可能である。
プラットホーム用ドア(2x)は列車のドア(62)の高さまで延長することが可能であり、壁(1x)は天井まで延長することが可能である。壁(1s)はまたプラットホームのドアを超えて伸張して天井まで延長することも可能である。ロープ(3)はコネクタアーム(18x)でドアの頂部へ接続して、既存のプラットホームを変更することなく壁を設置することが可能となる。また、このデザインでは、座スレッジ(10x)をドアの上方へ連続させて、ドア(2x)をより安定した構造体内で開閉することが可能である。
・ ユニティプラットホームシステムを僅かな修正を加えるだけで既存のプラットホーム上に組み付けることができる。斯かるシステムの構造設計の特徴は比較的簡単である。
・ 非常に細いロープ(3)および小型の動力モータを使用して全てのドアを一体に開閉することができる。開閉に対する総抵抗力は最小限のものとなる。
・ 小型の電気モータを必要とするので、使用するエネルギー及び必要とするスペースが最小限のものとなる。モータを取り付けるのに大型の重量機械を必要としない。
・ プラットホームのドアが列車のドアより十分幅広く設計されているから、列車のドアをプラットホームのドア(2)へ整合させようとする場合に、ずれを吸収できる。従って、自動化することなく列車を予め設定した停止域へ停車することができる。
・ 本システムの駆動グループ(4)は1つのみであり、これは、各壁及びドア内外の駆動機構及び装置の一切(電気モータ、空気ピストン、流体ピストン、ギア駆動機構、係止機構、動力ケーブル、空気式パイプ/部品、流体式パイプ/部品、vベルト、及びギアボックス)を設置不要とする。信号ケーブル及び装置のみを必要とする。
従って、本システムは、多数のドアを有するが、あたかもドアが1つであるかのごとく作動する。
・ 簡単な設計の壁及びドアにより多数のドアの作動中に起きる可能性のある機械的、電気的及び空気的なトラブルの発生を防止できる。従って、保守コストに言及する必要はない。
・ 本システムは保守が不要であることから、地下鉄に向いている。地下鉄のプラットホームでは乗客の交通量が多く、過酷な作動条件となる。従って、問題や遅延を発生させることは許されない。
・ 壁をプラットホーム上で最小限のスペースに設置できるように十分小型に設計することができる。
・ 電気モータ(5)、駆動シーブ(7)、ブレーキ(6)、プーリ(8)、ロープ(3)等の全ての動く装置を囲繞構造体内へ配置できる。
・ 列車のドア(62)が開く前にプラットホームのドア(2)を開くようにすることができる。従って、乗客にとっては通行がより快適なものとなる。乗客は通過する際にドアが2重に設置されている感覚を持たずに、プラットホームにあたかもドアが設置されていないかの如き感覚を持つ。
・ プラットホームのドア(2)を列車のドア(62)が閉じた後に閉じるようにすることができる。特に、最後尾の車両がプラットホームを出ようとする時にそうすることができる。本方法によれば、特にラッシュアワー時の乗客に安堵感をあたえる。
プラットホームのドア(2)は、少なくとも1つのワンステップポーズ(提案:最初のステップポーズを3分の1の段階で起動させる)を設けることで開くときよりゆっくりとした速度で閉じる。このようにして、通行域に立つ乗客は戻る時間を得ることができる。
プラットホームのドアが閉じた後で、2、3秒ブレーキ(6)を掛けるのを遅延させて安全策を追加して取ることができる。
・ 壁の高さが車窓近くまで(100乃至130cmを提案)とされることから、列車運転士/車掌はプラットホーム及び乗客を鮮明に見ることができる。また、乗客は列車が進入してくるのが目視で、また、どの車両が空いていてまたは一杯かを目視することができる。また、高いバリアの後ろに押し込められたような感覚を持たずに済む。
・ 緊急事態に対しては、緊急用ボタンを指定の壁に取り付けてあり、該ボタンを起動すれば全てのドアを開放することができる。
・ 緊急事態に対しては、少なくとも1つのドアレバーを、ドア(2)に接続した壁(1)の上で可動可能としてドア(2)に接続するように取り付けて、ドア(2)を手動で開くように制御できる。図2を参照。これらのドアレバー(13)の1つを駆動グループ(4)に最も近いドアに固定する。何らかの理由でドアが自動で開かない場合には、駆動グループ上のブレーキレバーを引くか、または、リモートコントロールで指令を送ってブレーキ(係止機構)を非作動にして、ドアレバーの1つを引っ張って全てのドアを開く。斯かる問題点を解決すのに要する時間はほんの45乃至90秒である。
目的及び効果
・ 前記例と異なり、プラットホームに侵入してくる列車が異なる型の車両を備えている場合には、このシステムを適用する。列車はプラットホームの任意の場所へ停車することができ、このシステムでは自動化システム及び予め設定した停止点を感知するためのセンサを必要としない。
・ 壁(1z)の長さが一様にされる(100乃至300cmを提案)。
・ 本装置では、バリアロッド及び壁上のL2センサとドア上のL1ロッドセンサがない。壁と車両との間の領域には何も存在しない。
・ 代替案として、人の流れを良好にするために、ドアには交互に入り口用及び出口用のコードを付す。入り口用のドアを緑色で塗装し、隣のドアを異なる色で出口として塗装する。列車に乗り込む乗客は緑色のドアの前で待つ。従って、乗降する乗客が互いに邪魔になることがなく、乗客の流れが改善される。
該壁(1z)は遠く離れたプラットホーム端縁に設置される(この距離は少なくとも2人の乗客が横に並んで通ることのできる距離であり、60乃至150cmが提案される)。
・ オプションとして、ロープ(3)及びリターンロープ(3v)は通行域において斜めに伸張して、ドアを壁内で交互にロープに取り付けることが可能となる(または、壁内でドアをロープへ交互に取り付けることが可能である)。図13bを参照。
その結果、それぞれの端が同一線上で互いに正確に整合することから、ドアは交互に所望の方向へ移動する(本方法により、ドアの端では前記のL形状は不要となる)。図12a参照。
プラットホームの端でL4光カーテン(ビーム)セーフティセンサを設置して、列車と壁(1z)間の領域を走査することができる。或いは、列車と壁の間の領域にL5プレート型の重量セーフティセンサをプラットホームの全長に沿って設置することができる。図17及び図19を参照。
フェンスの形状をした、編んだ、または前記ドア(2)と同一形状の内部ドア即ちインドア(2p)をプラットホームのドア(2)の内側に搭載することができる。この場合、ロープ(3)はインドア(2p)に接続されて、プラットホームの全長に沿った溝内で作動する。この溝はコネクタアームの動きを可能にする可撓性のあるゴムを使用して開放または覆うことができる。
・ オプションとして、少なくとも1つの車輪(12)をドア(2)に取り付けることができる。
・ オプションとして、プラットホームのドア及びまたはインドア(2p)の上部から、ドアシャフトを天井まで伸張して、少なくとも座スレッジ(10p)上のローラベアリング(16p)で天井に取り付けることができる。
・ オプションとして、ロープ(3)を天井の構造体内で操作することができ、インドア(2p)を天井のロープへ接続して、プラットホームを変更することなく、壁をプラットホームの床上に容易に設置することができる。
目的及び効果
・ 本システムの目的は二重室システムの目的と同じである。前記例と異なり、プラットホームに侵入してくる列車が異なる型の車両を備えている場合には、このシステムを適用する。列車はプラットホームの任意の場所へ停車することができ、このシステムでは自動化システム及び予め設定した停止点を感知するためのセンサを必要としない。
・ ドアが開位置にある場合には、プラットホーム壁はプラットホームからほぼ引き込まれた状態にある。総通行域は総壁長にほぼ等しくなる。即ち、乗客が列車に乗降する際に一切のバリアがないかの如く状態となる。本システムによれば、乗客の交通がより快適なものとなる。
・ 壁(コンソール、31)をプラットホームの端縁に接近して設けることができる。従って、乗客の使用するプラットホーム域が広くなる。
該コンソール(31)は全て同一寸法且つプラットホーム上で互いに等間隔(120乃至600cmの間隔が提案される)で取り付けられる。
コンソールドアの閉鎖中は、ストリップ(32y)は伸張位置となる。反対に、ドアが開いている間は、ストリップはストリップボックス(33)内のばね力により自動的に包まれることになる。
・ オプションとして、重量プレートは、プラットホームの表面直下の大きく幅広の溝内で移動する。図22を参照。
2つのカバープレート(40)が前記溝上に配置され、前記シャフト(42)の直径より若干大きな隙間が設けられ、この隙間は非常に可撓性のあるゴム(41)により開放または覆うことが可能であり、斯かる隙間によってシャフトの移動が可能となる。
移動中を除き、該コンソールドア(32)は、コンソール(31)内の適切な入れ子にて収容保護される。
・ 代替策として、ドアの上部端から、シャフト(36y)をプラットホームの天井まで垂直方向に伸張することが可能である。そして、このシャフト(36y)は、天井において、座スレッジ(10y)上の少なくとも1つのローラベアリング(16y)で移動する。
従って、ドアはより安定した構造体内で開閉する。
本セクションの目的は、プラットホームの端縁と列車のドア(62)との間の隙間に橋を掛けるものである。同一モデルの列車に対しては、1つ以上のギャップ装置をプラットホームのドア(2)前方においてプラットホームの端縁に取り付ける。一方で、異なるモデルの列車に対しては、かかるギャップ装置はプラットホーム端縁の全長に沿って取り付けられる。図28、図29及び図33を参照。
本セクションにおいては、3つの異なるモデルについて説明する。
B−I ロープ作動ギャップ装置
B−II 空気作動ギャップ装置
B−III 通常ギャップ装置
本装置は以下の主要部品を備える。図30を参照。
・ スレッジハウジング(71)
・ スレッジ(72)
・ 鋼製ロープ(ロープ)(73)
・ 駆動グループ(74)
− 周波数制御電気モータ(v−モータ、5)
− ブレーキ(6)
− 駆動シーブ(7)
・ プーリセット(78)
・ コントロールパネル(9)
・ ばね(80)
・ 楕円及び平坦側ローラベアリング(81)
・ 案内側ローラベアリング(82)
・ センサ及びポジションスイッチ
すべてのスレッジは少なくとも1つの旋回継ぎ手(99)によりスレッジ(72)に結ばれた短いロープ(83)で閉円状のロープ(73)へ順番に接続されており、ハウジングの中間乃至裏面のプーリ(78c)上を通過して、閉円状のロープ(73)へ接続される。
該閉円状のロープ(73)はハウジング裏面の2つのプーリ(78)により支持案内される。駆動シーブ(7)が閉円状のロープを右または左へ引っ張ると、全てのスレッジが後退または解放される。
・ オプションとして、v−モータの代わりに、通常の電気モータ及びギアボックスを使用することができる。
スレッジの速度はv−モータ(5)及びコントロールパネル(9)により調整される。
解放されたスレッジ(72)はスプリング(80)により強制的にハウジング(71)内から移動させられて、列車のドアの下に接触するまで列車の方向へ移動させられる。その結果、隙間が完全に架橋される。
駆動シーブ(7)が適当な速度で反転し始めて鋼製ロープ(73)を引っ張る。従って、短いロープ(83)で前記ロープ(73)へ取り付けられたスレッジの全てが休止位置へ移動する。すると、ブレーキ(76)が起動してロープ及びスレッジを不動位置に保持する。リミットスイッチが引き込みを終了する。
従って、移動している列車は到着及び出発する間にスレッジ(72)に接触することがなく、列車が静止したときにのみスレッジが列車に接触するようにされる。
該ロープはプラットホーム床に接触することなくプーリセット上を駆動グループ(74)まで伸張する。
ロープ(73)は短いロープ(83)で各スレッジ(72)に取り付けられ、プラットホーム端の最後のスレッジ(72)まで伸張する。次に、最終プーリ(78a)で反転して戻るようにされており、この最終プーリ以降のロープをリターンロープ(73v)と呼ぶ。ロープはプーリ上を伸張して駆動グループ(74)まで到達すると、閉円を形成することになる。図30を参照。
該ハウジング(71)上には少なくとも1つの潤滑溝(85)が設けられ、スレッジ(72)を潤滑して摩擦を低減するようにされる。図34を参照。
ハウジング(71)は固定孔(87)を介してプラットホーム床に固定される。
ハウジングの内部はスレッジの高さより高くされており、上部カバー(91)をハウジング(71)へ載せると、スレッジ(72)が前後に動くのに十分な小空間が形成される。この空間は非常に小さいのでスレッジが上下方向へ移動することはできない。
列車は先ずスレッジの角張った側に接触して、該スレッジを後方へ押しながら非常に円滑にローラベアリング(81)上を滑って移動する。次いで、列車がスレッジの平坦側まで通過する。
オプションとして、同様なローラベアリング(82)を各スレッジ(72)の内側に設ける。該ローラベアリングはハウジング(71)を移動する。前記ローラベアリングはより弾性のあるゴムでコーティングされて列車の接触により生じた力に対して緩衝作用を行なう。また、斯かるローラベアリングによりスレッジ(72)の後退が容易になる。
その結果、列車がスレッジ(72)との接触で損傷を受けることはない。
・ 本システムの駆動グループは1つのみであり、これは、ギャップ装置内外の駆動機構及び装置の一切(電気モータ、空気ピストン、流体ピストン、ギア駆動機構、係止機構、動力ケーブル、空気式パイプ/部品、流体式パイプ/部品、vベルト、及びギアボックス)を設置不要とする。
従って、本システムは、多数のスレッジを有するが、あたかもスレッジ(72)が1つであるかのごとく作動する。
ハウジング及びスレッジの設計が簡単なことから多数のスレッジの作動中に起きる可能性のある機械的、電気的及び空気的なトラブルの発生を防止できる。従って、保守コストに言及する必要はない。
本システムは保守が不要であることから、地下鉄に向いている。地下鉄のプラットホームでは乗客の交通量が高く、過酷な作動条件となるからである。即ち、問題や遅延を発生させることは許されない。
・ 電気モータ、駆動シーブ、ブレーキ、プーリ、ロープ等の全ての動く装置を囲繞構造体内へ配置できる。
・ 動いている列車が到着及び出発時にスレッジに接触することはなく、従って、該スレッジは列車が静止した時点で列車に接触する。
・ 何らかの理由でスレッジが休止位置へ後退不可能になったとしても、スレッジに接触して列車が損傷を蒙ることはない。
目的及び効果
・ スレッジを起動するには、少なくとも1つの効果的な圧縮空気ピストンまたは流体ピストンを使用する。
・ ロープ(73)及びプーリセットは不要とされる。
前記ネジ棒が貫通する前記中間壁の孔は楕円形状にされて左右いずれかの方向への僅かな移動が可能なようにされる。図34、図35及び図36を参照。
該スレッジを起動するには、1本の効果的な圧縮空気ラインまたは1本の流体ライン(98)をピストン(97)へ繋げる。駆動グループ(74)はコンプレッサまたはタンク及びコントロールバルブを備えた流体ポンプを備える。ここでは、ロープ、駆動シーブ及びブレーキは不要である。
各スレッジ(72)は少なくとも1つの空気/流体ピストンへ取り付けられる。これらのピストン(97)は後退位置または解放位置に前記スレッジを保持する。
掛かるスレッジ(72)は休止位置にあってピストンの力により隙間の一部(50乃至75パーセントが提案される)を塞いでいる。
目的及び効果
・ 動力源、駆動機構及び自動化装置は本モデルにおいては不要である。即ち、駆動グループ(74)、コントロールパネル(9)、ロープ(73)、プーリ(78)、流体/空気ピストン(97)及びその他の全ての装置を不要とできる。
・ 本モデルは簡単に適用できるので、様々な問題点をなくすことができる。
従って、スレッジを調整してネジ棒(88)上のリミットナット(89)またはリミット柱(95)を使用して隙間をほぼ(95乃至98パーセントが提案される)塞ぐことができる。図33を参照。
標準列車がプラットホームへ進入して来ると、スレッジ(72)に接触することなく停車できる。
Claims (14)
- 壁(1)と、乗客の車両へのアクセスを可能にする開位置と、乗客の車両へのアクセスを阻止する閉位置との間を移動自在となるドア(2)とを備え、前記壁(1)は、列車用のプラットホームの縁の全長に沿って取り付けられて列車のドア(62)の位置と整合するようにされるとともに、壁(1)の高さが列車のドア(62)より低くされた、列車用のプラットホームに使用するユニティプラットホームシステムであって、
前記ドア(2)の全てが、駆動グループ(4)により作動する閉円状の1本のロープ(3)へ順番に接続され、
該駆動グループ(4)は、1台のv−モータ(5)と、1基のブレーキ(6)と、1基の駆動シーブ(7)とを備え、該駆動シーブ(7)はv−モータ(5)に接続され、
前記駆動シーブ(7)が、駆動シーブ(7)の溝とロープ(3)間の摩擦によって前記v−モータ(5)の力を前記ロープ(3)へ伝達する牽引の原理により、該v−モータ(5)の方向に応じて前記ロープ(3)を右または左に引っ張り、
前記ロープ(3)が、前記壁(1)の底部の溝内に配置されたプーリ(8)上を移動し、
前記ドア(2)の全てが、前記ロープ(3)に取り付けられていることから、同時に開閉し、
少なくとも1本のドアレバー(13)を備え、該ドアレバー(13)は、前記ドア(2)に接続した壁(1)の上面に突出して該ドア(2)を操作可能とするように前記ドア(2)に取り付けられて全てのドア(2)の開放を手動制御するようにされ、且つ、
前記ドア(2)が自動で開かない場合、前記駆動グループ(4)上のブレーキレバーを引いて前記ブレーキ(6)を非作動にしてから、または、リモートコントロールを使用して前記ブレーキ(6)を非作動にしてから、前記ドアレバー(13)の1つを引いて全ての前記ドア(2)を開くことを特徴とするユニティプラットホームシステム。 - 請求項1に記載のユニティプラットホームシステムにおいて、
前記ドア(2)が、ローラベアリング(16)により前記壁(1)内に取り付けた座スレッジ(10)上を移動することを特徴とするユニティプラットホームシステム。 - 請求項1又は請求項2に記載のユニティプラットホームシステムにおいて、
前記壁内に2枚のドアが設けられ、一方のドア(2a)が左へ開くと共に、他方のドア(2b)は、前記閉円状のロープ(3)のリターン部分(3v)に接続されていることから、右へ開くことを特徴とするユニティプラットホームシステム。 - 請求項1乃至請求項3の何れかに記載のユニティプラットホームシステムにおいて、
前記ロープ(3)は、前記壁(1)内で前記プーリ(8)を使用することなく、前記プラットホームの全長に沿って開放された溝内で作動することを特徴とするユニティプラットホームシステム。 - 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のユニティプラットホームシステムにおいて、
前記ロープ(3)は、一方の壁(1)と他方の壁(1)との間の空間である通行域において、前記一方の壁(1)から前記他方の壁(1)まで伸張し、
前記ロープ(3)は、前記通行域のプラットホームの床と面一であるカバー(19)を備えた溝を通って伸長し、または、前記ロープ(3)が角張った形状のカバー(20)の下で前記プラットホームの床上を伸張し、
前記閉円状のロープ(3)が、コネクタアーム(18)により各ドア(2)に取り付けられ、該コネクタアームが、各ドア(2)の下部に固定され、且つ、前記ロープ(3)が、前記プラットホームの端の最後のドアまで伸張し、且つ、
前記ロープ(3)が、最終のプーリ(8a)上で戻されて、前記プラットホームの床上の前記プーリ(8)上を伸張して前記駆動シーブ(7)に到達することを特徴とするユニティプラットホームシステム。 - 請求項5に記載のユニティプラットホームシステムにおいて、
プレート型の重量セーフティセンサ(L5)を通行域に設置すると共に、該プレート型の重量セーフティセンサ(L5)が所定の重量を超える重量を感知すると信号を発して、前記ドア(2)が閉じるのを停止することを特徴とするユニティプラットホームシステム。 - 壁(1)と、乗客の車両へのアクセスを可能にする開位置と、乗客の車両へのアクセスを阻止する閉位置との間を移動自在となるドア(2)とを備え、前記壁(1)は、列車用のプラットホームの縁の全長に沿って取り付けられて列車のドア(62)の位置と整合するようにされるとともに、壁(1)の高さが列車のドア(62)より低くされた、列車用のプラットホームに使用するユニティプラットホームシステムであって、
前記ドア(2)の全てが、駆動グループ(4)により作動する閉円状の1本のロープ(3)へ順番に接続され、
該駆動グループ(4)は、1台のv−モータ(5)と、1基のブレーキ(6)と、1基の駆動シーブ(7)とを備え、該駆動シーブ(7)はv−モータ(5)に接続され、
前記駆動シーブ(7)が、駆動シーブ(7)の溝とロープ(3)間の摩擦によって前記v−モータ(5)の力を前記ロープ(3)へ伝達する牽引の原理により、該v−モータ(5)の方向に応じて前記ロープ(3)を右または左に引っ張り、
前記ロープ(3)が、前記壁(1)の底部の溝内に配置されたプーリ(8)上を移動し、
前記ドア(2)の全てが、前記ロープ(3)に取り付けられていることから、同時に開閉し、
前記ドア(2)は、閉じると、閉じた先に配置された他方の壁(1)に設けられた傾けた/円錐状の部品(1m)内へ進入し、
各ドア(2)は、カウンターウェイト(17)を備え、該カウンターウェイトが前記ドアの裏面に取り付けられ、且つ、
前記ロープ(3)の張力を与えるために、読み取り可能なスケールを備えた、少なくとも1つの調整自在の引っ張りばね(44)、または、少なくとも1つの引っ張りネジナットを前記ロープ(3)に有することを特徴とするユニティプラットホームシステム。 - 請求項7に記載のユニティプラットホームシステムにおいて、
各壁(1)に1枚のドア(2)が配置され、
該ドア(2)が、ローラベアリング(16)により前記壁(1)内に取り付けた座スレッジ(10)上を移動することを特徴とするユニティプラットホームシステム。 - 請求項7又は請求項8に記載のユニティプラットホームシステムにおいて、
前記ロープ(3)は、前記壁(1)内で前記プーリ(8)を使用することなく、前記プラットホームの全長に沿って開放された溝内で作動することを特徴とするユニティプラットホームシステム。 - 請求項7又は請求項8に記載のユニティプラットホームシステムにおいて、
前記ロープ(3)は、一方の壁(1)と他方の壁(1)との間の空間である通行域において、前記一方の壁(1)から前記他方の壁(1)まで伸張し、
前記ロープ(3)は、前記通行域のプラットホームの床と面一であるカバー(19)を備えた溝を通って伸長し、または、前記ロープ(3)が角張った形状のカバー(20)の下で前記プラットホームの床上を伸張し、
前記閉円状のロープ(3)が、コネクタアーム(18)により各ドア(2)に取り付けられ、該コネクタアームが、各ドア(2)の下部に固定され、且つ、前記ロープ(3)が、前記プラットホームの端の最後のドアまで伸張し、且つ、
前記ロープ(3)が、最終のプーリ(8a)上で戻されて、前記プラットホームの床上の前記プーリ(8)上を伸張して前記駆動シーブ(7)に到達することを特徴とするユニティプラットホームシステム。 - 請求項10に記載のユニティプラットホームシステムにおいて、
プレート型の重量セーフティセンサ(L5)を通行域に設置すると共に、該プレート型の重量セーフティセンサ(L5)が所定の重量を超える重量を感知すると信号を発して、前記ドア(2)が閉じるのを停止することを特徴とするユニティプラットホームシステム。 - コンソール(31)と、可動ストリップ(32y)と、コンソールドア(32)と、重量プレート(34)とを備えると共に、プラットホームの端縁の全長に沿って設置されて、様々な車両を有した列車が、前記プラットホームの任意の場所に停車するのを可能にする可動ストリップシステム(30)であって、
前記プラットホームの全長に沿って設けられた溝内で作動する閉円状の1本のロープ(3)を有し、
少なくとも1つのストリップボックス(33)が、前記コンソール(31)に配置されて、該ストリップボックス内のばね力(33y)により、前記可動ストリップ(32y)が包まれ、前記可動ストリップ(32y)が前記ロープ(3)により起動され、
前記可動ストリップ(32y)の一方の端が、前記コンソールドア(32)に取り付けられ、該コンソールドアが、重量プレート(34)に装着され、該プレートが、少なくとも2つの車輪(39)を有すると共に、プラットホームの床上または該プラットホームの床の直下の前記溝内を移動し、
少なくとも1つのシャフト(35)が、前記重量プレート(34)の下で延長されて前記溝内の閉円状とされる前記ロープ(3)に取り付けられると共に、少なくとも1つの水平ベアリング(42)が、前記シャフト(35)または、別のシャフト(43)に取り付けられ、
2枚のカバープレート(40)が、隙間を残すように前記溝上に配置され、この隙間が可撓性のゴム(41)を利用して開放または覆われるようにされ、且つ、
ドアシャフト(36y)が、前記コンソールドア(32)の上端部からプラットホームの天井まで垂直方向に伸長されて形成されており、該天井において該シャフトが座スレッジ(10y)上の少なくとも1つのローラベアリング(16y)で移動することを特徴とする可動ストリップシステム。 - ハウジング(71)とスレッジ(72)とを備え、プラットホーム上に設置されて、該プラットホームの端縁と列車のドア(62)との間を架橋するギャップ装置(70)であって、
少なくとも1つのギャップ装置(70)が、同一の型の車両から成る列車に対しては、前記プラットホームの端縁で、プラットホームのドア(2)の前方に設置され、または、異なる型の車両から成る列車に対しては、前記ギャップ装置(70)が、前記プラットホームの端縁の全長に沿って複数設置され、
前記スレッジ(72)の全てが、閉円状のロープ(73)に順番に接続され、該ロープが、駆動グループ(74)により起動され、該駆動グループが、1台のv−モータ(5)と、1基のブレーキ(6)と、1基の駆動シーブ(7)とを備え、
前記スレッジが、前記閉円状のロープ(73)に少なくとも1本の短いロープ(83)により接続され、該短いロープが、少なくとも1つの旋回継ぎ手(99)により前記スレッジ(72)に結着され、
前記短いロープ(83)が、前記ハウジング(71)の中間乃至裏面のプーリ(78c)上を通過して、前記ハウジング(71)の裏面の2つのプーリ(78)により支持案内される前記閉円状のロープ(73)に接続され、
該駆動シーブ(7)が、前記閉円状のロープ(73)を右または左に引っ張ると、スレッジ(72)の全てが、同時に引っ込められるか、または、解放されることを特徴とするギャップ装置。 - 請求項13に記載のギャップ装置であって、ハウジング(71)内の中間壁(90)であって、該中間壁と前記スレッジ(72)との間でばね(80)が作動する中間壁(90)を備え、
2つのネジ棒(88)が、前記中間壁(90)の楕円形の孔と前記ばね(80)の内側を貫通して凹部空間で前記スレッジ(72)に接続し、
該スレッジ(72)の移動限界を、前記中間壁(90)を基準にして、前記ネジ棒(88)上の2つのナット(89)を利用して調整することを特徴とするギャップ装置。
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