JP3595030B2 - プラットホ−ムの簡易可動柵 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は複数種別の旅客列車が発車する駅のプラットホ−ムの乗客を、線路への転落、触車等の危険から保護するためのプラットホ−ムの簡易可動柵に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数種別の旅客列車が発車するプラットホ−ムは、最長編成の列車に対応して長く形成されているため、短い編成の列車では線路が露出することになり、プラットホ−ムを通行したり、この付近で待っている乗客にとって危険である。
プラットホ−ムからの転落防止,触車事故防止のため、従来では、図7に平面略図で示すように短い列車1Aからはみ出しているプラットホ−ム2の部分に、固定柵3,3,…を設け、固定柵3,3間の通路で形成されている乗車口4を、仕切りテ−プ5によって閉鎖するようにし、長い編成の列車1Bのときは、この仕切りテ−プ5をテ−プケ−ス6に巻き込んで乗車口4を開放し、開放された乗車口4から乗降できるようにしている。
上記仕切り構造を図9に正面図で示した。固定柵3,3に隣接して立てた一対のゲ−ト柱7,8の一方のゲ−ト柱7にテ−プケ−ス6を取付け、他方のゲ−ト柱8にフック9を取付けている。
図8のように仕切りテ−プ5の先端のピン10をフック9にひっ掛けると、ゲ−ト柱7,8間の乗車口4に仕切りテ−プ5が張られる。仕切りテ−プ5はテ−プケ−ス6に、ばねにより常に巻き込まれるように付勢してあり、フック9からピン10を外すと仕切りテ−プ5はテ−プケ−ス6に巻き込まれて図9のようにゲ−ト柱7,8間の乗車口4は開放される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
仕切りテ−プ5のピン10をフック9にひっ掛ける作業、フック9からピン10を外す作業は、係員の人手で行っているため面倒である。車両一両につき1ないし2ヵ所の乗車口4を、編成長さが変わる都度、手早く行わねばならない。この発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、その目的は乗車口を仕切るための仕切りテ−プを張る操作や乗車口を開放するための仕切りテ−プの巻き込み操作が自動的に行われるように工夫した簡易可動柵を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記した目的を達成するため、この発明は、プラットホ−ム2における列車への乗車口4の左右両端に対応して立設した一対のゲ−ト柱7,8と、ゲ−ト柱7,8間を大略水平状に移動可能であるようにプラットホ−ム面2aにその上面を接近させて配設したベルト15と、ベルト15に足首部11dを固定した移動体11と、テ−プケ−ス6に常に巻き込まれるように付勢されていて一方のゲ−ト柱7と移動体11との間に張設された仕切りテ−プ5と、移動体11の上記ゲ−ト柱7,8間の移動により仕切りテ−プ5による上記乗車口4の閉鎖或いは乗車口4の開放とを行うように、ベルト15の上記移動を制御する駆動制御部29とを有していることを特徴としている。
【0005】
そして上記請求項1のプラットホ−ムの簡易可動柵において、ベルト15の長手方向における側縁部下面15f,15fを支承できる支承板25,25をプラットホ−ム2に設けたことを特徴としている。
【0006】
さらに上記請求項1又は2のプラットホ−ムの簡易可動柵において、ベルト
15の長手方向における側縁面15d,15dに接近してプラットホ−ム2a面を形成したことを特徴としている。
【0007】
また、請求項1,2,又は3のプラットホ−ムの簡易可動柵において、ベルト15は移動体11の足首部11dを介してル−プ状に配設され、上記長手方向に対する直角断面が大略箱形のガイドレ−ル13をプラットホ−ム2に配設し、ガイドレ−ル13の下部床面13aに移動体11の足部下面11b,11bが乗り、かつ、移動体11の足部上面11c,11cはガイドレ−ル13の上部天井面13bにてガイドされ、上記足首部11dは上記箱形のガイドレ−ル13の上部に形成したスリット14内を移動できるように、移動体11の上記足部11aを形成したことを特徴としている。
【0008】
次に請求項1,2,3又は4のプラットホ−ムの簡易可動柵において、移動中の移動体11とこの移動方向前方側のゲ−ト柱7,8との間に異物があるときにベルト15の移動は一時的に停止されるように、駆動制御部29を構成していることを特徴としている。
【0009】
さらに請求項5のプラットホ−ムの簡易可動柵において、ベルト15の上記一時的停止は、ゲ−ト柱7,8と移動体11との間に在る上記異物を光電センサ33,34が検出したときに行うように、駆動制御部29を構成していることを特徴としている。
【0010】
【作用】
駆動制御部29により移動体11が一方のゲ−ト柱7から他方のゲ−ト柱8に移動すると、ゲ−ト柱7,8間に仕切りテ−プ5が張られて乗車口4は閉鎖される。仕切りテ−プ5が張られているとき駆動制御部29により移動体11が他方のゲ−ト柱8から一方のゲ−ト柱7に移動すると、仕切りテ−プ5は上記付勢によりテ−プケ−ス6に巻き込まれて乗車口4は開放される。このように乗車口4の閉鎖操作と開放操作は駆動制御部29により自動的に行われる。
移動体11の上記移動は、プラットホ−ム面2aにその上面を接近させて配設したベルト15が大略水平状に移動することにより行われるので、ベルト15は開放時の乗車口4を通る乗客の足元に邪魔にならず、しかもプラットホ−ム2a面とベルト15上面との段差は殆ど無いから、通行は安全となっている。
【0011】
請求項2の発明は、ベルト15の長手方向における側縁部下面15f,15fを支承できる支承板25,25をプラットホ−ム2に設けたので、開放時の乗車口4を通る乗客の靴の例えばハィヒ−ルの細いかかとがベルト15を踏んだときでも、ベルト15の長手方向の側縁部下面15f,15fを支承している支承板25,25によりベルト15は支承されてベルト15が沈下することは無く、プラットホ−ム面2aとベルト15上面との段差が大きくなることは無い。
【0012】
請求項3の発明は、ベルト15の長手方向における側縁面15d,15dに接近してプラットホ−ム面2aを形成したので、ベルト15の長手方向側縁面15d,15dとプラットホ−ム面2aとの隙間は僅かで、開放時の乗車口4を通る乗客の靴の例えばハィヒ−ルの細いかかとがこの隙間に落ちこむ危険は防止される。
【0013】
請求項4の発明は、ベルト15を移動体11の足首部11dを介してル−プ状に配設し、ベルト15の長手方向に対する直角断面が大略箱形のガイドレ−ル13をプラットホ−ム2に配設し、ガイドレ−ル13の下部床面13aに移動体11の足部下面11bが乗り、かつ、移動体11の足部上面11cはガイドレ−ル13の上部天井面13bにてガイドされ、上記足首部11dは上記箱形のガイドレ−ル13の上部に形成したスリット14内を移動できるように、移動体11の上記足部11aを形成したので、移動体11に上下方向で傾斜した力が作用しても、移動体11の足部11aは、大略箱形のガイドレ−ル13の下部床面13aと上部天井面13bとによってガイドされて、移動体11は所定の姿勢で円滑に移動できる。
これによりベルト15の配設ラインをゲ−ト柱7,8の立設ラインから側方へ少し外して移動体11の上部11eはゲ−ト柱7,8の立設ラインに大略合致する鉛直状にし、足部11aに対して移動体11の上部11eを上下方向でゲ−ト柱7,8の側に偏寄した形とすることができ、移動体11の移動は円滑で、かつ、ゲ−ト柱7,8間を仕切りテ−プ5によってプラットホ−ム2の幅方向での隙間が殆ど無いように仕切ることができる。
【0014】
請求項5の発明は、移動中の移動体11とこの移動方向前方側のゲ−ト柱7,8との間に異物があるときにベルト15の移動は一時的に停止されるように駆動制御部29を構成したので、人やその衣服、手荷物などの異物が移動体11とゲ−ト柱7,8との間に挾まれる事故を防止できる。
【0015】
請求項6の発明は、ベルト15の上記一時的停止を、ゲ−ト柱7,8と移動体11との間に在る上記異物を光電センサ33,34が検出したときに行うように、駆動制御部29を構成したので、移動体11とゲ−ト柱7,8との間に異物が挾まれる前に移動体11は一時的停止し、これにより異物が挾まれる事故は未然に防止される。
【0016】
【実施例】
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、一実施例としてのプラットホ−ムの簡易可動柵を示す正面図で、図2は、図1の平面図、図3は、図2のIII−III矢視断面図である。
プラットホ−ム2の部分に固定柵3,3,…が設けてあり、固定柵3,3に隣接して立てた一対のゲ−ト柱7,8間が、図示省略した列車の車両側ドアへの乗車口4となっている。
一方のゲ−ト柱7に上下2個のテ−プケ−ス6,6を取付け、仕切りテ−プ5,5の先端を移動体11に係止し、この移動体11を一方のゲ−ト柱7に接近させると乗車口4は開放され、移動体11を他方のゲ−ト柱8に接近させると乗車口4は閉鎖されるように、移動体11をゲ−ト柱7,8間で移動させる構造としている。
【0017】
次に移動体11の上記移動構造を説明する。プラットホ−ム2にはこれに平行な長い溝12をゲ−ト柱7,8の側方に設け、移動体11の移動を案内するガイドレ−ル13を溝12内に配設している。
ガイドレ−ル13は、図3のようにプラットホ−ム2の長手方向に対する直角断面が大略箱形で、スリット14が、ガイドレ−ル13の上部でその長手方向に形成されている。
移動体11は、長方形板状の足部11aの下面に低摩擦耐摩耗性のシュ−11b,11bを取付けて足部下面に形成し、足部11aの上面に低摩擦耐摩耗性の摺り板11c,11cを固定して足部上面に形成している。
これにより組立て時では移動体11のシュ−11b,11bはガイドレ−ル13の下部床面13aに乗っていて、移動体11に上下方向で傾斜した力が作用して傾き易くなるときも、左右の摺り板11c,11cの何れか一方がガイドレ−ル13の上部天井面13bにガイドされて、移動体11は殆ど傾くことなく所定の姿勢が維持されることになる。
【0018】
移動体11の足部11aから上方へ突設している足首部11dは、ガイドレ−ル13のスリット14からプラットホ−ム2の上に突出している。足首部11dの上部は、乗車口4に臨むようにプラットホ−ム2の側へ鉛直状に曲げた形の柱部11eに形成している。
図1のようにこの柱部11eにはフック9,9を取付けて、夫々の仕切りテ−プ5,5の先端のピン10,10をフック9,9にひっ掛けると、柱部11eと一方のゲ−ト柱7との間に仕切りテ−プ5,5が張られることになる。
【0019】
移動体11をゲ−ト柱7,8間で大略水平状に移動させるベルト15は、移動体11の足首部11dを介して図1のようにル−プ状に配設されている。すなわち、図2の要部拡大を示す図4のようにベルト15の幅よりも狭い幅に形成した足首部11dのベルト取付け座11fに、ベルト15の両端部15a,15aを押え板16を介してビス17で固定している。
図1のようにガイドレ−ル13の前後端部に固設した駆動部枠20と折返し部枠40に、ゲ−ト柱7,8の乗車口4外側位置にてガイドプ−リ−18,19を軸支し、駆動部枠20に駆動プ−リ−21を軸支して、ベルト15をこれらのガイドプ−リ−18,19と駆動プ−リ−21とをめぐるように巻きかけている。
ベルト15のル−プ状の上部経路部15bは、図3に例示する左右の蓋板22,22にて形成されているプラットホ−ム面2aにその上面が接近するように、かつ、下部経路部15cは足部11aの下方に位置するように、張られている。
【0020】
この蓋板22,22は図3のように、ガイドレ−ル13の上部にビス26にて固定されている。ガイドレ−ル13の左右にアンカ−部材23,23を固着し、アンカ−部材23,23は、アンカ−ボルト24,24によりプラットホ−ム2に結合している。
この状態で蓋板22,22は、ベルト15の上部経路部15bと共に溝12の上面を塞ぐように、かつ、その内側縁面22a,22aが、ベルト15の長手方向における側縁面15d,15dに充分に接近するように、設定されている。
【0021】
ベルト15は、ガイドプ−リ−18,19と駆動プ−リ−21とに接する面に歯形15eが形成されているタイミングベルトを使用している。ベルト15の上部経路部15bの長手方向における側縁部下面15f,15f(歯形15eの部分)を支承できる低摩擦耐摩耗性の支承板25,25を、左右の蓋板22,22とガイドレ−ル13の上部とで挾み付けるようにして、ビス26によって蓋板22,支承板25,ガイドレ−ル13の上部の3部材を互いに結合している。
ベルト15の下部経路部15cの下面(歯形15eでない部分)は、ガイドレ−ル13の下部床面13aに取付けた低摩擦耐摩耗性のガイド板27に乗るようにしている。
【0022】
駆動プ−リ−21は、駆動部枠20に設けた駆動モ−タ28に結合され、駆動制御部箱20に設けた駆動制御部29によって駆動制御される。
図6に正面図で示すように乗車口4が開放される位置まで移動体11の柱部11eが一方のゲ−ト柱7に充分に接近したとき検知動作する開放位置検知スイッチ30を、また、図5に正面図で示すように乗車口4が閉鎖される位置まで柱部11eが他方のゲ−ト柱8に充分に接近したとき検知動作する閉鎖位置検知スイッチ31を、夫々設けている。
開放位置検検知スイッチ30と閉鎖位置検知スイッチ31として、移動体11を感知できる例えば光電センサ或いはマイクロスイッチ,近接スイッチなどを用いる。図示例では、開放位置検検知スイッチ30と閉鎖位置検知スイッチ31として光電センサを使用し、ガイドレ−ル13の側部に明けた孔を介してこの光電センサの光が移動体11の足部11aの移動軌跡に投光されるようにしている。
そして開放位置検知スイッチ30の上記検知動作により、一方のゲ−ト柱7に向かう移動体11の移動が停止され、閉鎖位置検知スイッチ31の上記検知動作により、他方のゲ−ト柱8に向かう移動体11の移動が停止されるように、駆動モ−タ28は駆動制御部29により制御される構成としている。
【0023】
図2のように移動体11の柱部11eの両側面に反射板33a,34aを取付け、反射板33aに向かって投光する反射型の光電センサ33を一方のゲ−ト柱7に取付け、反射板34aに向かって投光する反射型の光電センサ34を他方のゲ−ト柱8に取付けている。
これにより移動体11の進行方向前側のゲ−ト柱7又は8とこの移動体11との間に人やその衣服、手荷物などの異物があるとき、光電センサ33又は34の受光が遮られて上記異物が検出される。この検出動作のある間、駆動モ−タ28は一時的停止するように、駆動制御部29を構成している。
【0024】
ベルト15の上記ル−プ形状は、上記ガイドプ−リ−18,19のほか、図1のように折返し部枠40及び駆動部枠20に夫々軸支したガイドプ−リ−35,36と、駆動プ−リ−21への巻き掛け長さと張力とを確保するためにばね37により付勢されつつ駆動制御部箱20に枢支した一対のテンションプ−リ−38,39とによって保持している。
【0025】
図3において、ベルト15の下部経路部15cの歯形15eへの塵埃付着を防止する防塵カバ−39を、ガイドレ−ル13に取付けている。
【0026】
このように構成されたプラットホ−ムの簡易可動柵は次のように作動する。
乗車口4として使用していないときは閉鎖位置検知スイッチ31が検知動作して、図5のように移動体11は他方のゲ−ト柱8に接近した位置にあり、テ−プケ−ス6,6から引き出されている仕切りテ−プ5,5によってゲ−ト柱7,8間は仕切られて乗車口4は閉鎖されている。
【0027】
次に上記閉鎖位置において駆動制御部29の図示しない開放スイッチを投入すると、駆動モ−タ28は乗車口開放方向に駆動されてベルト15の上部経路部15bが図1で右方へ移動し、そして開放位置検知スイッチ30が検知動作して図6のように移動体11が一方のゲ−ト柱7に接近した位置に停止し、巻き込み方向付勢により仕切りテ−プ5,5はテ−プケ−ス6,6に収納されてゲ−ト柱7,8間の仕切りは無くなり、乗車口4は開放される。
【0028】
ベルト15が静止しているときは図3のようにその長手方向における側縁部下面15f,15fは支承板25,25により支承されているため、ベルト15がプラットホ−ム面2aから殆ど沈下せず、プラットホ−ム面2aとベルト15上面との段差は殆ど無い。
そして、ベルト15の長手方向における側縁面15d,15dに接近してプラットホ−ム面2aを形成したので、ベルト15の長手方向側縁面15d,15dとプラットホ−ム面2aとの隙間は僅かで、ハィヒ−ルの細いかかとがこの隙間に落ちこむ危険は防止される。
【0029】
ベルト15の上記移動のとき、移動体11は足部下面であるシュ−11b,11bがガイドレ−ル13の下部床面13aに乗り、足部上面である摺り板11c,11cがガイドレ−ル13の上部天井面13bにガイドされて、若し移動体11に上下方向で傾斜した力が作用しても、移動体11は殆ど傾くことなく所定の姿勢が維持され、円滑に移動できる。
これにより図2のようにベルト15の配設ラインをゲ−ト柱7,8の立設ラインからレ−ル32の側へ少し外して移動体11の上部である柱部11eを、ゲ−ト柱7,8の立設ラインに大略合致するように鉛直形状とし、足部11aに対して移動体11の上部(柱部11e)を上下方向でゲ−ト柱7,8の側に偏寄した形とすることができ、しかも移動体11は殆ど傾くことなく円滑に移動できる。そして乗車口閉鎖時は、ゲ−ト柱7,8間を仕切りテ−プ5により、プラットホ−ム2の幅方向での隙間が殆ど無いように仕切ることができる。
【0030】
さらに図6の開放位置において駆動制御部29の図示しない閉鎖スイッチを投入すると、駆動モ−タ28は閉鎖方向に駆動されてベルト15の上部経路部15bが図1で左方へ移動し、そして閉鎖位置検知スイッチ31が検知動作して移動体11が他方のゲ−ト柱8に接近した図5の閉鎖位置に停止する。
【0031】
また、移動中の移動体11とこの移動方向前方側のゲ−ト柱7,8との間に人やその衣服、手荷物などの異物があるとき、光電センサ33又は34の受光が遮られて上記異物が検出される。
この検出動作のある間、駆動モ−タ28は駆動制御部29の制御指令により一時的停止するので、異物が挾まれる事故は未然に防止される。
【0032】
なお、図示例ではテ−プケ−ス6を一方のゲ−ト柱7に取付け、フック9を移動体11に取付けたが、これとは逆にテ−プケ−ス6を移動体11に取付け、フック9を一方のゲ−ト柱7に取付けてもこの発明には差支えは無い。
また、図示例で足部11aとは別体に形成しているシュ−11bと摺り板11cを、図示は省略したが足部11aと一体に形成してもこの発明には差支えは無い。
【0033】
さらに、図示例ではベルト15の長手方向における側縁面15d,15dに接近してプラットホ−ム2a面を形成するための部材として、アンカ−部材23とガイドレ−ル13とにボルト止めした蓋板22を用いる構造として、これにより側縁面15d,15dに接近するプラットホ−ム2a面の形成を容易とした。しかし、ガイドレ−ル13の設置深さを図3よりも充分に深く形成して、これにより側縁面15d,15dに接近するプラットホ−ム2a面を、図示例の蓋板22でなく、プラットホ−ム2自体で形成する、すなわち、図示例の蓋板22の内側面22a,22aに相当する幅のスリットのある箱形断面の溝をプラットホ−ム2に形成する構造であっても、この発明には差支えは無い。
【0034】
図示例ではベルト15としてタイミングベルトを使用したが、ハィヒ−ルなどの細いかかとで踏まれてもこれに耐え得る耐圧性を有していれば、平ベルトを使用しても、この発明には差支えは無い。
【0035】
図示例では支承板25はガイドレ−ル13とは別体に形成して、ガイドレ−ル13の上面にこの支承板25をビス26によって固定している。しかし、構造簡易化のために、ガイドレ−ル13の上面にてこれと一体に支承板25を形成したものであっても、この発明には差支えは無い。
【0036】
図示例では固定柵3,3とは別個にゲ−ト柱7,8を設けているが、この固定柵3,3自体をゲ−ト柱7,8として利用しても、この発明には差支えは無い。
【0037】
図示例では光電センサ33,34は、反射型のものを使用しているが、透過型を使用しても、この発明には差支えは無い。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によれば次の効果を奏する。
すなわち請求項1の発明によれば、駆動制御部29により移動体11が一方のゲ−ト柱7から他方のゲ−ト柱8に移動すると、ゲ−ト柱7,8間に仕切りテ−プ5が張られて乗車口4は閉鎖される。仕切りテ−プ5が張られているとき駆動制御部29により移動体11が他方のゲ−ト柱8から一方のゲ−ト柱7に移動すると、仕切りテ−プ5は上記付勢によりテ−プケ−ス6に巻き込まれて乗車口4は開放される。このように乗車口4の閉鎖操作と開放操作は駆動制御部29により自動的に行われ、列車の編成長さの変動に対応するための乗車口4の開放と閉鎖操作は、省力的かつ、迅速となった。
【0039】
移動体11の上記移動は、プラットホ−ム面2aにその上面を接近させて配設したベルト15が大略水平状に移動することにより行われるので、ベルト15は開放時に乗車口4を通る乗客の足元に邪魔にならず、しかもプラットホ−ム2a面とベルト15上面との段差は殆ど無いから、開放時の通行が極めて安全なプラットホ−ムの簡易可動柵を提供することができる。
【0040】
また請求項2の発明によれば、ベルト15の長手方向における側縁部下面15f,15fを支承できる支承板25,25をプラットホ−ム2に設けたので、乗車口4を通る乗客の靴の例えばハィヒ−ルの細いかかとがベルト15を踏んだときでも、ベルト15の長手方向の側縁部下面15f,15fを支承している支承板25,25によりベルト15は支承されてベルト15が沈下することは無く、プラットホ−ム面2aとベルト15上面との段差が大きくなることは無いため、開放時の通行に安全なプラットホ−ムの簡易可動柵を提供することができる。
【0041】
請求項3の発明によれば、ベルト15の長手方向における側縁面15d,15dに接近してプラットホ−ム面2aを形成したので、ベルト15の長手方向側縁面15d,15dとプラットホ−ム面2aとの隙間は僅かで、例えばハィヒ−ルの細いかかとがこの隙間に落ちこむ危険は防止されて開放時の通行に安全なプラットホ−ムの簡易可動柵を提供することができる。
【0042】
請求項4の発明によれば、ベルト15を移動体11の足首部11dを介してル−プ状に配設し、ベルト15の長手方向に対する直角断面が大略箱形のガイドレ−ル13をプラットホ−ム2に配設し、ガイドレ−ル13の下部床面13aに移動体11の足部下面11bが乗り、かつ、移動体11の足部上面11cはガイドレ−ル13の上部天井面13bにてガイドされ、上記足首部11dは上記箱形のガイドレ−ル13の上部に形成したスリット14内を移動できるように、移動体11の上記足部11aを形成したので、移動体11に上下方向で傾斜した力が作用しても、移動体11の足部11aは、大略箱形のガイドレ−ル13の下部床面13aと上部天井面13bとによってガイドされ、移動体11は所定の姿勢で円滑に移動できる。
これによりベルト15の配設ラインをゲ−ト柱7,8の立設位置から側方へ少し外して移動体11の上部11eはゲ−ト柱7,8の立設ラインに大略合致する鉛直状にし、足部11aに対して移動体11の上部11eを上下方向でゲ−ト柱7,8の側に偏寄した形とすることができて、移動体11の移動は円滑となる。そして移動体11の上部11eを、このようにゲ−ト柱7,8の立設ラインにに大略合致する鉛直状としたので、ゲ−ト柱7,8間を仕切りテ−プ5によってプラットホ−ム2の幅方向での隙間が殆ど無く仕切ることができ、閉鎖時に安全なプラットホ−ムの簡易可動柵を提供することができる。
【0043】
請求項5の発明によれば、移動中の移動体11とこの移動方向前方側のゲ−ト柱7,8との間に異物があるときにベルト15の移動は一時的に停止されるように、駆動制御部29を構成したので、人やその衣服、手荷物などの異物が移動体11とゲ−ト7,8柱との間に挾まれる事故を防止できて、安全なプラットホ−ムの簡易可動柵を提供することができる。
【0044】
請求項6の発明によれば、ベルト15の上記一時的停止は、ゲ−ト柱7,8と移動体11との間に在る上記異物を光電センサ33,34が検出したときに行うように、駆動制御部29を構成したので、移動体11とゲ−ト柱7,8との間に異物が挾まれる前に移動体11は一時的停止し、これにより異物が挾まれる事故は未然に防止されて、一層安全なプラットホ−ムの簡易可動柵を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のプラットホ−ムの簡易可動柵の一実施例を示す正面図である。
【図2】図1の簡易可動柵の平面図である。
【図3】図2のIII−III線矢視図である。
【図4】図2の要部拡大図である。
【図5】図1の実施例における乗車口の閉鎖時を示す正面図である。
【図6】図1の実施例における乗車口の開放時を示す正面図である。
【図7】従来の乗車口の仕切り構造を示す平面図である。
【図8】図7の従来の仕切り構造における乗車口の閉鎖時を示す正面図である。
【図9】図7の従来の仕切り構造における乗車口の開放時を示す正面図である。
【符号の説明】
2 プラットホ−ム
2a プラットホ−ム面
4 乗車口
5 仕切りテ−プ
6 テ−プケ−ス
7,8 ゲ−ト柱
11 移動体
11a 足部
11b 足部下面(シユ−)
11c 足部上面(摺り板)
11d 足首部
11e 上部(柱部)
13 ガイドレ−ル
13a 下部床面
13b 上部天井面
14 スリット
15 ベルト
15d 側縁面
15f 側縁部下面
25 支承板
28 駆動モ−タ
29 駆動制御部
33,34 光電センサ

Claims (6)

  1. プラットホ−ムにおける列車への乗車口の左右両端に対応して立設した一対のゲ−ト柱と、ゲ−ト柱間を大略水平状に移動可能であるようにプラットホ−ム面にその上面を接近させて配設したベルトと、ベルトに足首部を固定した移動体と、テ−プケ−スに常に巻き込まれるように付勢されていて一方のゲ−ト柱と移動体との間に張設された仕切りテ−プと、移動体の上記ゲ−ト柱間の移動により仕切りテ−プによる上記乗車口の閉鎖或いは乗車口の開放とを行うように、ベルトの上記移動を制御する駆動制御部とを有していることを特徴とするプラットホ−ムの簡易可動柵。
  2. ベルトの長手方向における側縁部下面を支承できる支承板を、プラットホ−ムに設けたことを特徴とする請求項1のプラットホ−ムの簡易可動柵。
  3. ベルトの長手方向における側縁面に接近してプラットホ−ム面が形成されていることを特徴とする請求項1,又は2のプラットホ−ムの簡易可動柵。
  4. ベルトは移動体の足首部を介してル−プ状に配設され、上記長手方向に対する直角断面が大略箱形のガイドレ−ルをプラットホ−ムに配設し、ガイドレ−ルの下部床面に移動体の足部下面が乗り、かつ、移動体の足部上面はガイドレ−ルの上部天井面にてガイドされ、上記足首部は上記箱形のガイドレ−ルの上部に形成したスリット内を移動できるように、移動体の上記足部を形成したことを特徴とする請求項1,2,又は3のプラットホ−ムの簡易可動柵。
  5. 移動中の移動体とこの移動方向前方側のゲ−ト柱との間に異物があるときにベルトの移動は一時的に停止されるように駆動制御部を構成していることを特徴とする請求項1,2,3又は4のプラットホ−ムの簡易可動柵。
  6. ベルトの上記一時的停止は、ゲ−ト柱と移動体との間に在る上記異物を光電センサが検出したときに行うように、駆動制御部を構成していることを特徴とする請求項5のプラットホ−ムの簡易可動柵。
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