JPH093843A - プラットホ−ムの簡易可動柵 - Google Patents

プラットホ−ムの簡易可動柵

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JPH093843A
JPH093843A JP17549495A JP17549495A JPH093843A JP H093843 A JPH093843 A JP H093843A JP 17549495 A JP17549495 A JP 17549495A JP 17549495 A JP17549495 A JP 17549495A JP H093843 A JPH093843 A JP H093843A
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guide rail
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Hiroshi Yoshida
博 吉田
Nobuyuki Fujimori
伸幸 藤森
Kiyokazu Yajima
清和 矢島
Akira Senda
侃 千田
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NIPPON KOTSU KIKAI KK
East Japan Railway Co
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NIPPON KOTSU KIKAI KK
East Japan Railway Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 乗車口を仕切る仕切りテ−プを張る操作や乗
車口を開放するための仕切りテ−プの巻き込み操作が自
動的に行われるようにした簡易可動柵を得る。 【構成】 プラットホ−ム2における列車への乗車口4
の左右両端に対応して立設した一対のゲ−ト柱7,8
と、ゲ−ト柱7,8間を大略水平状に移動できるように
プラットホ−ム面2aにその上面を接近させて配設した
ベルト15と、ベルト15に足首部11dを固定した移
動体11と、テ−プケ−ス6に常に巻き込まれるように
付勢されていて一方のゲ−ト柱7と移動体11との間に
張設された仕切りテ−プ5と、移動体11のゲ−ト柱
7,8間の移動により仕切りテ−プ5による乗車口4の
閉鎖或いは開放を行うように、ベルト15の上記移動を
制御する駆動制御部29とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は複数種別の旅客列車が
発車する駅のプラットホ−ムの乗客を、線路への転落、
触車等の危険から保護するためのプラットホ−ムの簡易
可動柵に関する。
【0002】
【従来の技術】複数種別の旅客列車が発車するプラット
ホ−ムは、最長編成の列車に対応して長く形成されてい
るため、短い編成の列車では線路が露出することにな
り、プラットホ−ムを通行したり、この付近で待ってい
る乗客にとって危険である。プラットホ−ムからの転落
防止,触車事故防止のため、従来では、図7に平面略図
で示すように短い列車1Aからはみ出しているプラット
ホ−ム2の部分に、固定柵3,3,…を設け、固定柵
3,3間の通路で形成されている乗車口4を、仕切りテ
−プ5によって閉鎖するようにし、長い編成の列車1B
のときは、この仕切りテ−プ5をテ−プケ−ス6に巻き
込んで乗車口4を開放し、開放された乗車口4から乗降
できるようにしている。上記仕切り構造を図9に正面図
で示した。固定柵3,3に隣接して立てた一対のゲ−ト
柱7,8の一方のゲ−ト柱7にテ−プケ−ス6を取付
け、他方のゲ−ト柱8にフック9を取付けている。図8
のように仕切りテ−プ5の先端のピン10をフック9に
ひっ掛けると、ゲ−ト柱7,8間の乗車口4に仕切りテ
−プ5が張られる。仕切りテ−プ5はテ−プケ−ス6
に、ばねにより常に巻き込まれるように付勢してあり、
フック9からピン10を外すと仕切りテ−プ5はテ−プ
ケ−ス6に巻き込まれて図9のようにゲ−ト柱7,8間
の乗車口4は開放される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】仕切りテ−プ5のピン
10をフック9にひっ掛ける作業、フック9からピン1
0を外す作業は、係員の人手で行っているため面倒であ
る。車両一両につき1ないし2ヵ所の乗車口4を、編成
長さが変わる都度、手早く行わねばならない。この発明
は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、そ
の目的は乗車口を仕切るための仕切りテ−プを張る操作
や乗車口を開放するための仕切りテ−プの巻き込み操作
が自動的に行われるように工夫した簡易可動柵を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ため、この発明は、プラットホ−ム2における列車への
乗車口4の左右両端に対応して立設した一対のゲ−ト柱
7,8と、ゲ−ト柱7,8間を大略水平状に移動可能で
あるようにプラットホ−ム面2aにその上面を接近させ
て配設したベルト15と、ベルト15に足首部11dを
固定した移動体11と、テ−プケ−ス6に常に巻き込ま
れるように付勢されていて一方のゲ−ト柱7と移動体1
1との間に張設された仕切りテ−プ5と、移動体11の
上記ゲ−ト柱7,8間の移動により仕切りテ−プ5によ
る上記乗車口4の閉鎖或いは乗車口4の開放とを行うよ
うに、ベルト15の上記移動を制御する駆動制御部29
とを有していることを特徴としている。
【0005】そして上記請求項1のプラットホ−ムの簡
易可動柵において、ベルト15の長手方向における側縁
部下面15f,15fを支承できる支承板25,25を
プラットホ−ム2に設けたことを特徴としている。
【0006】さらに上記請求項1又は2のプラットホ−
ムの簡易可動柵において、ベルト15の長手方向におけ
る側縁面15d,15dに接近してプラットホ−ム2a
面を形成したことを特徴としている。
【0007】また、請求項1,2,又は3のプラットホ
−ムの簡易可動柵において、ベルト15は移動体11の
足首部11dを介してル−プ状に配設され、上記長手方
向に対する直角断面が大略箱形のガイドレ−ル13をプ
ラットホ−ム2に配設し、ガイドレ−ル13の下部床面
13aに移動体11の足部下面11b,11bが乗り、
かつ、移動体11の足部上面11c,11cはガイドレ
−ル13の上部天井面13bにてガイドされ、上記足首
部11dは上記箱形のガイドレ−ル13の上部に形成し
たスリット14内を移動できるように、移動体11の上
記足部11aを形成したことを特徴としている。
【0008】次に請求項1,2,3又は4のプラットホ
−ムの簡易可動柵において、移動中の移動体11とこの
移動方向前方側のゲ−ト柱7,8との間に異物があると
きにベルト15の移動は一時的に停止されるように、駆
動制御部29を構成していることを特徴としている。
【0009】さらに請求項5のプラットホ−ムの簡易可
動柵において、ベルト15の上記一時的停止は、ゲ−ト
柱7,8と移動体11との間に在る上記異物を光電セン
サ33,34が検出したときに行うように、駆動制御部
29を構成していることを特徴としている。
【0010】
【作用】駆動制御部29により移動体11が一方のゲ−
ト柱7から他方のゲ−ト柱8に移動すると、ゲ−ト柱
7,8間に仕切りテ−プ5が張られて乗車口4は閉鎖さ
れる。仕切りテ−プ5が張られているとき駆動制御部2
9により移動体11が他方のゲ−ト柱8から一方のゲ−
ト柱7に移動すると、仕切りテ−プ5は上記付勢により
テ−プケ−ス6に巻き込まれて乗車口4は開放される。
このように乗車口4の閉鎖操作と開放操作は駆動制御部
29により自動的に行われる。移動体11の上記移動
は、プラットホ−ム面2aにその上面を接近させて配設
したベルト15が大略水平状に移動することにより行わ
れるので、ベルト15は開放時の乗車口4を通る乗客の
足元に邪魔にならず、しかもプラットホ−ム2a面とベ
ルト15上面との段差は殆ど無いから、通行は安全とな
っている。
【0011】請求項2の発明は、ベルト15の長手方向
における側縁部下面15f,15fを支承できる支承板
25,25をプラットホ−ム2に設けたので、開放時の
乗車口4を通る乗客の靴の例えばハィヒ−ルの細いかか
とがベルト15を踏んだときでも、ベルト15の長手方
向の側縁部下面15f,15fを支承している支承板2
5,25によりベルト15は支承されてベルト15が沈
下することは無く、プラットホ−ム面2aとベルト15
上面との段差が大きくなることは無い。
【0012】請求項3の発明は、ベルト15の長手方向
における側縁面15d,15dに接近してプラットホ−
ム面2aを形成したので、ベルト15の長手方向側縁面
15d,15dとプラットホ−ム面2aとの隙間は僅か
で、開放時の乗車口4を通る乗客の靴の例えばハィヒ−
ルの細いかかとがこの隙間に落ちこむ危険は防止され
る。
【0013】請求項4の発明は、ベルト15を移動体1
1の足首部11dを介してル−プ状に配設し、ベルト1
5の長手方向に対する直角断面が大略箱形のガイドレ−
ル13をプラットホ−ム2に配設し、ガイドレ−ル13
の下部床面13aに移動体11の足部下面11bが乗
り、かつ、移動体11の足部上面11cはガイドレ−ル
13の上部天井面13bにてガイドされ、上記足首部1
1dは上記箱形のガイドレ−ル13の上部に形成したス
リット14内を移動できるように、移動体11の上記足
部11aを形成したので、移動体11に上下方向で傾斜
した力が作用しても、移動体11の足部11aは、大略
箱形のガイドレ−ル13の下部床面13aと上部天井面
13bとによってガイドされて、移動体11は所定の姿
勢で円滑に移動できる。これによりベルト15の配設ラ
インをゲ−ト柱7,8の立設ラインから側方へ少し外し
て移動体11の上部11eはゲ−ト柱7,8の立設ライ
ンに大略合致する鉛直状にし、足部11aに対して移動
体11の上部11eを上下方向でゲ−ト柱7,8の側に
偏寄した形とすることができ、移動体11の移動は円滑
で、かつ、ゲ−ト柱7,8間を仕切りテ−プ5によって
プラットホ−ム2の幅方向での隙間が殆ど無いように仕
切ることができる。
【0014】請求項5の発明は、移動中の移動体11と
この移動方向前方側のゲ−ト柱7,8との間に異物があ
るときにベルト15の移動は一時的に停止されるように
駆動制御部29を構成したので、人やその衣服、手荷物
などの異物が移動体11とゲ−ト柱7,8との間に挾ま
れる事故を防止できる。
【0015】請求項6の発明は、ベルト15の上記一時
的停止を、ゲ−ト柱7,8と移動体11との間に在る上
記異物を光電センサ33,34が検出したときに行うよ
うに、駆動制御部29を構成したので、移動体11とゲ
−ト柱7,8との間に異物が挾まれる前に移動体11は
一時的停止し、これにより異物が挾まれる事故は未然に
防止される。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、一実施例としてのプラットホ−ムの簡
易可動柵を示す正面図で、図2は、図1の平面図、図3
は、図2のIII−III矢視断面図である。プラットホ−ム
2の部分に固定柵3,3,…が設けてあり、固定柵3,
3に隣接して立てた一対のゲ−ト柱7,8間が、図示省
略した列車の車両側ドアへの乗車口4となっている。一
方のゲ−ト柱7に上下2個のテ−プケ−ス6,6を取付
け、仕切りテ−プ5,5の先端を移動体11に係止し、
この移動体11を一方のゲ−ト柱7に接近させると乗車
口4は開放され、移動体11を他方のゲ−ト柱8に接近
させると乗車口4は閉鎖されるように、移動体11をゲ
−ト柱7,8間で移動させる構造としている。
【0017】次に移動体11の上記移動構造を説明す
る。プラットホ−ム2にはこれに平行な長い溝12をゲ
−ト柱7,8の側方に設け、移動体11の移動を案内す
るガイドレ−ル13を溝12内に配設している。ガイド
レ−ル13は、図3のようにプラットホ−ム2の長手方
向に対する直角断面が大略箱形で、スリット14が、ガ
イドレ−ル13の上部でその長手方向に形成されてい
る。移動体11は、長方形板状の足部11aの下面に低
摩擦耐摩耗性のシュ−11b,11bを取付けて足部下
面に形成し、足部11aの上面に低摩擦耐摩耗性の摺り
板11c,11cを固定して足部上面に形成している。
これにより組立て時では移動体11のシュ−11b,1
1bはガイドレ−ル13の下部床面13aに乗ってい
て、移動体11に上下方向で傾斜した力が作用して傾き
易くなるときも、左右の摺り板11c,11cの何れか
一方がガイドレ−ル13の上部天井面13bにガイドさ
れて、移動体11は殆ど傾くことなく所定の姿勢が維持
されることになる。
【0018】移動体11の足部11aから上方へ突設し
ている足首部11dは、ガイドレ−ル13のスリット1
4からプラットホ−ム2の上に突出している。足首部1
1dの上部は、乗車口4に臨むようにプラットホ−ム2
の側へ鉛直状に曲げた形の柱部11eに形成している。
図1のようにこの柱部11eにはフック9,9を取付け
て、夫々の仕切りテ−プ5,5の先端のピン10,10
をフック9,9にひっ掛けると、柱部11eと一方のゲ
−ト柱7との間に仕切りテ−プ5,5が張られることに
なる。
【0019】移動体11をゲ−ト柱7,8間で大略水平
状に移動させるベルト15は、移動体11の足首部11
dを介して図1のようにル−プ状に配設されている。す
なわち、図2の要部拡大を示す図4のようにベルト15
の幅よりも狭い幅に形成した足首部11dのベルト取付
け座11fに、ベルト15の両端部15a,15aを押
え板16を介してビス17で固定している。図1のよう
にガイドレ−ル13の前後端部に固設した駆動部枠20
と折返し部枠40に、ゲ−ト柱7,8の乗車口4外側位
置にてガイドプ−リ−18,19を軸支し、駆動部枠2
0に駆動プ−リ−21を軸支して、ベルト15をこれら
のガイドプ−リ−18,19と駆動プ−リ−21とをめ
ぐるように巻きかけている。ベルト15のル−プ状の上
部経路部15bは、図3に例示する左右の蓋板22,2
2にて形成されているプラットホ−ム面2aにその上面
が接近するように、かつ、下部経路部15cは足部11
aの下方に位置するように、張られている。
【0020】この蓋板22,22は図3のように、ガイ
ドレ−ル13の上部にビス26にて固定されている。ガ
イドレ−ル13の左右にアンカ−部材23,23を固着
し、アンカ−部材23,23は、アンカ−ボルト24,
24によりプラットホ−ム2に結合している。この状態
で蓋板22,22は、ベルト15の上部経路部15bと
共に溝12の上面を塞ぐように、かつ、その内側縁面2
2a,22aが、ベルト15の長手方向における側縁面
15d,15dに充分に接近するように、設定されてい
る。
【0021】ベルト15は、ガイドプ−リ−18,19
と駆動プ−リ−21とに接する面に歯形15eが形成さ
れているタイミングベルトを使用している。ベルト15
の上部経路部15bの長手方向における側縁部下面15
f,15f(歯形15eの部分)を支承できる低摩擦耐
摩耗性の支承板25,25を、左右の蓋板22,22と
ガイドレ−ル13の上部とで挾み付けるようにして、ビ
ス26によって蓋板22,支承板25,ガイドレ−ル1
3の上部の3部材を互いに結合している。ベルト15の
下部経路部15cの下面(歯形15eでない部分)は、
ガイドレ−ル13の下部床面13aに取付けた低摩擦耐
摩耗性のガイド板27に乗るようにしている。
【0022】駆動プ−リ−21は、駆動部枠20に設け
た駆動モ−タ28に結合され、駆動制御部箱20に設け
た駆動制御部29によって駆動制御される。図6に正面
図で示すように乗車口4が開放される位置まで移動体1
1の柱部11eが一方のゲ−ト柱7に充分に接近したと
き検知動作する開放位置検知スイッチ30を、また、図
5に正面図で示すように乗車口4が閉鎖される位置まで
柱部11eが他方のゲ−ト柱8に充分に接近したとき検
知動作する閉鎖位置検知スイッチ31を、夫々設けてい
る。開放位置検検知スイッチ30と閉鎖位置検知スイッ
チ31として、移動体11を感知できる例えば光電セン
サ或いはマイクロスイッチ,近接スイッチなどを用い
る。図示例では、開放位置検検知スイッチ30と閉鎖位
置検知スイッチ31として光電センサを使用し、ガイド
レ−ル13の側部に明けた孔を介してこの光電センサの
光が移動体11の足部11aの移動軌跡に投光されるよ
うにしている。そして開放位置検知スイッチ30の上記
検知動作により、一方のゲ−ト柱7に向かう移動体11
の移動が停止され、閉鎖位置検知スイッチ31の上記検
知動作により、他方のゲ−ト柱8に向かう移動体11の
移動が停止されるように、駆動モ−タ28は駆動制御部
29により制御される構成としている。
【0023】図2のように移動体11の柱部11eの両
側面に反射板33a,34aを取付け、反射板33aに
向かって投光する反射型の光電センサ33を一方のゲ−
ト柱7に取付け、反射板34aに向かって投光する反射
型の光電センサ34を他方のゲ−ト柱8に取付けてい
る。これにより移動体11の進行方向前側のゲ−ト柱7
又は8とこの移動体11との間に人やその衣服、手荷物
などの異物があるとき、光電センサ33又は34の受光
が遮られて上記異物が検出される。この検出動作のある
間、駆動モ−タ28は一時的停止するように、駆動制御
部29を構成している。
【0024】ベルト15の上記ル−プ形状は、上記ガイ
ドプ−リ−18,19のほか、図1のように折返し部枠
40及び駆動部枠20に夫々軸支したガイドプ−リ−3
5,36と、駆動プ−リ−21への巻き掛け長さと張力
とを確保するためにばね37により付勢されつつ駆動制
御部箱20に枢支した一対のテンションプ−リ−38,
39とによって保持している。
【0025】図3において、ベルト15の下部経路部1
5cの歯形15eへの塵埃付着を防止する防塵カバ−3
9を、ガイドレ−ル13に取付けている。
【0026】このように構成されたプラットホ−ムの簡
易可動柵は次のように作動する。乗車口4として使用し
ていないときは閉鎖位置検知スイッチ31が検知動作し
て、図5のように移動体11は他方のゲ−ト柱8に接近
した位置にあり、テ−プケ−ス6,6から引き出されて
いる仕切りテ−プ5,5によってゲ−ト柱7,8間は仕
切られて乗車口4は閉鎖されている。
【0027】次に上記閉鎖位置において駆動制御部29
の図示しない開放スイッチを投入すると、駆動モ−タ2
8は乗車口開放方向に駆動されてベルト15の上部経路
部15bが図1で右方へ移動し、そして開放位置検知ス
イッチ30が検知動作して図6のように移動体11が一
方のゲ−ト柱7に接近した位置に停止し、巻き込み方向
付勢により仕切りテ−プ5,5はテ−プケ−ス6,6に
収納されてゲ−ト柱7,8間の仕切りは無くなり、乗車
口4は開放される。
【0028】ベルト15が静止しているときは図3のよ
うにその長手方向における側縁部下面15f,15fは
支承板25,25により支承されているため、ベルト1
5がプラットホ−ム面2aから殆ど沈下せず、プラット
ホ−ム面2aとベルト15上面との段差は殆ど無い。そ
して、ベルト15の長手方向における側縁面15d,1
5dに接近してプラットホ−ム面2aを形成したので、
ベルト15の長手方向側縁面15d,15dとプラット
ホ−ム面2aとの隙間は僅かで、ハィヒ−ルの細いかか
とがこの隙間に落ちこむ危険は防止される。
【0029】ベルト15の上記移動のとき、移動体11
は足部下面であるシュ−11b,11bがガイドレ−ル
13の下部床面13aに乗り、足部上面である摺り板1
1c,11cがガイドレ−ル13の上部天井面13bに
ガイドされて、若し移動体11に上下方向で傾斜した力
が作用しても、移動体11は殆ど傾くことなく所定の姿
勢が維持され、円滑に移動できる。これにより図2のよ
うにベルト15の配設ラインをゲ−ト柱7,8の立設ラ
インからレ−ル32の側へ少し外して移動体11の上部
である柱部11eを、ゲ−ト柱7,8の立設ラインに大
略合致するように鉛直形状とし、足部11aに対して移
動体11の上部(柱部11e)を上下方向でゲ−ト柱7,
8の側に偏寄した形とすることができ、しかも移動体1
1は殆ど傾くことなく円滑に移動できる。そして乗車口
閉鎖時は、ゲ−ト柱7,8間を仕切りテ−プ5により、
プラットホ−ム2の幅方向での隙間が殆ど無いように仕
切ることができる。
【0030】さらに図6の開放位置において駆動制御部
29の図示しない閉鎖スイッチを投入すると、駆動モ−
タ28は閉鎖方向に駆動されてベルト15の上部経路部
15bが図1で左方へ移動し、そして閉鎖位置検知スイ
ッチ31が検知動作して移動体11が他方のゲ−ト柱8
に接近した図5の閉鎖位置に停止する。
【0031】また、移動中の移動体11とこの移動方向
前方側のゲ−ト柱7,8との間に人やその衣服、手荷物
などの異物があるとき、光電センサ33又は34の受光
が遮られて上記異物が検出される。この検出動作のある
間、駆動モ−タ28は駆動制御部29の制御指令により
一時的停止するので、異物が挾まれる事故は未然に防止
される。
【0032】なお、図示例ではテ−プケ−ス6を一方の
ゲ−ト柱7に取付け、フック9を移動体11に取付けた
が、これとは逆にテ−プケ−ス6を移動体11に取付
け、フック9を一方のゲ−ト柱7に取付けてもこの発明
には差支えは無い。また、図示例で足部11aとは別体
に形成しているシュ−11bと摺り板11cを、図示は
省略したが足部11aと一体に形成してもこの発明には
差支えは無い。
【0033】さらに、図示例ではベルト15の長手方向
における側縁面15d,15dに接近してプラットホ−
ム2a面を形成するための部材として、アンカ−部材2
3とガイドレ−ル13とにボルト止めした蓋板22を用
いる構造として、これにより側縁面15d,15dに接
近するプラットホ−ム2a面の形成を容易とした。しか
し、ガイドレ−ル13の設置深さを図3よりも充分に深
く形成して、これにより側縁面15d,15dに接近す
るプラットホ−ム2a面を、図示例の蓋板22でなく、
プラットホ−ム2自体で形成する、すなわち、図示例の
蓋板22の内側面22a,22aに相当する幅のスリッ
トのある箱形断面の溝をプラットホ−ム2に形成する構
造であっても、この発明には差支えは無い。
【0034】図示例ではベルト15としてタイミングベ
ルトを使用したが、ハィヒ−ルなどの細いかかとで踏ま
れてもこれに耐え得る耐圧性を有していれば、平ベルト
を使用しても、この発明には差支えは無い。
【0035】図示例では支承板25はガイドレ−ル13
とは別体に形成して、ガイドレ−ル13の上面にこの支
承板25をビス26によって固定している。しかし、構
造簡易化のために、ガイドレ−ル13の上面にてこれと
一体に支承板25を形成したものであっても、この発明
には差支えは無い。
【0036】図示例では固定柵3,3とは別個にゲ−ト
柱7,8を設けているが、この固定柵3,3自体をゲ−
ト柱7,8として利用しても、この発明には差支えは無
い。
【0037】図示例では光電センサ33,34は、反射
型のものを使用しているが、透過型を使用しても、この
発明には差支えは無い。
【0038】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば次
の効果を奏する。すなわち請求項1の発明によれば、駆
動制御部29により移動体11が一方のゲ−ト柱7から
他方のゲ−ト柱8に移動すると、ゲ−ト柱7,8間に仕
切りテ−プ5が張られて乗車口4は閉鎖される。仕切り
テ−プ5が張られているとき駆動制御部29により移動
体11が他方のゲ−ト柱8から一方のゲ−ト柱7に移動
すると、仕切りテ−プ5は上記付勢によりテ−プケ−ス
6に巻き込まれて乗車口4は開放される。このように乗
車口4の閉鎖操作と開放操作は駆動制御部29により自
動的に行われ、列車の編成長さの変動に対応するための
乗車口4の開放と閉鎖操作は、省力的かつ、迅速となっ
た。
【0039】移動体11の上記移動は、プラットホ−ム
面2aにその上面を接近させて配設したベルト15が大
略水平状に移動することにより行われるので、ベルト1
5は開放時に乗車口4を通る乗客の足元に邪魔になら
ず、しかもプラットホ−ム2a面とベルト15上面との
段差は殆ど無いから、開放時の通行が極めて安全なプラ
ットホ−ムの簡易可動柵を提供することができる。
【0040】また請求項2の発明によれば、ベルト15
の長手方向における側縁部下面15f,15fを支承で
きる支承板25,25をプラットホ−ム2に設けたの
で、乗車口4を通る乗客の靴の例えばハィヒ−ルの細い
かかとがベルト15を踏んだときでも、ベルト15の長
手方向の側縁部下面15f,15fを支承している支承
板25,25によりベルト15は支承されてベルト15
が沈下することは無く、プラットホ−ム面2aとベルト
15上面との段差が大きくなることは無いため、開放時
の通行に安全なプラットホ−ムの簡易可動柵を提供する
ことができる。
【0041】請求項3の発明によれば、ベルト15の長
手方向における側縁面15d,15dに接近してプラッ
トホ−ム面2aを形成したので、ベルト15の長手方向
側縁面15d,15dとプラットホ−ム面2aとの隙間
は僅かで、例えばハィヒ−ルの細いかかとがこの隙間に
落ちこむ危険は防止されて開放時の通行に安全なプラッ
トホ−ムの簡易可動柵を提供することができる。
【0042】請求項4の発明によれば、ベルト15を移
動体11の足首部11dを介してル−プ状に配設し、ベ
ルト15の長手方向に対する直角断面が大略箱形のガイ
ドレ−ル13をプラットホ−ム2に配設し、ガイドレ−
ル13の下部床面13aに移動体11の足部下面11b
が乗り、かつ、移動体11の足部上面11cはガイドレ
−ル13の上部天井面13bにてガイドされ、上記足首
部11dは上記箱形のガイドレ−ル13の上部に形成し
たスリット14内を移動できるように、移動体11の上
記足部11aを形成したので、移動体11に上下方向で
傾斜した力が作用しても、移動体11の足部11aは、
大略箱形のガイドレ−ル13の下部床面13aと上部天
井面13bとによってガイドされ、移動体11は所定の
姿勢で円滑に移動できる。これによりベルト15の配設
ラインをゲ−ト柱7,8の立設位置から側方へ少し外し
て移動体11の上部11eはゲ−ト柱7,8の立設ライ
ンに大略合致する鉛直状にし、足部11aに対して移動
体11の上部11eを上下方向でゲ−ト柱7,8の側に
偏寄した形とすることができて、移動体11の移動は円
滑となる。そして移動体11の上部11eを、このよう
にゲ−ト柱7,8の立設ラインにに大略合致する鉛直状
としたので、ゲ−ト柱7,8間を仕切りテ−プ5によっ
てプラットホ−ム2の幅方向での隙間が殆ど無く仕切る
ことができ、閉鎖時に安全なプラットホ−ムの簡易可動
柵を提供することができる。
【0043】請求項5の発明によれば、移動中の移動体
11とこの移動方向前方側のゲ−ト柱7,8との間に異
物があるときにベルト15の移動は一時的に停止される
ように、駆動制御部29を構成したので、人やその衣
服、手荷物などの異物が移動体11とゲ−ト7,8柱と
の間に挾まれる事故を防止できて、安全なプラットホ−
ムの簡易可動柵を提供することができる。
【0044】請求項6の発明によれば、ベルト15の上
記一時的停止は、ゲ−ト柱7,8と移動体11との間に
在る上記異物を光電センサ33,34が検出したときに
行うように、駆動制御部29を構成したので、移動体1
1とゲ−ト柱7,8との間に異物が挾まれる前に移動体
11は一時的停止し、これにより異物が挾まれる事故は
未然に防止されて、一層安全なプラットホ−ムの簡易可
動柵を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のプラットホ−ムの簡易可動柵の一実
施例を示す正面図である。
【図2】図1の簡易可動柵の平面図である。
【図3】図2のIII−III線矢視図である。
【図4】図2の要部拡大図である。
【図5】図1の実施例における乗車口の閉鎖時を示す正
面図である。
【図6】図1の実施例における乗車口の開放時を示す正
面図である。
【図7】従来の乗車口の仕切り構造を示す平面図であ
る。
【図8】図7の従来の仕切り構造における乗車口の閉鎖
時を示す正面図である。
【図9】図7の従来の仕切り構造における乗車口の開放
時を示す正面図である。
【符号の説明】
2 プラットホ−ム 2a プラットホ−ム面 4 乗車口 5 仕切りテ−プ 6 テ−プケ−ス 7,8 ゲ−ト柱 11 移動体 11a 足部 11b 足部下面(シユ−) 11c 足部上面(摺り板) 11d 足首部 11e 上部(柱部) 13 ガイドレ−ル 13a 下部床面 13b 上部天井面 14 スリット 15 ベルト 15d 側縁面 15f 側縁部下面 25 支承板 28 駆動モ−タ 29 駆動制御部 33,34 光電センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢島 清和 東京都千代田区丸の内3丁目4番2号 日 本交通機械株式会社内 (72)発明者 千田 侃 東京都千代田区丸の内3丁目4番2号 日 本交通機械株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラットホ−ムにおける列車への乗車口
    の左右両端に対応して立設した一対のゲ−ト柱と、ゲ−
    ト柱間を大略水平状に移動可能であるようにプラットホ
    −ム面にその上面を接近させて配設したベルトと、ベル
    トに足首部を固定した移動体と、テ−プケ−スに常に巻
    き込まれるように付勢されていて一方のゲ−ト柱と移動
    体との間に張設された仕切りテ−プと、移動体の上記ゲ
    −ト柱間の移動により仕切りテ−プによる上記乗車口の
    閉鎖或いは乗車口の開放とを行うように、ベルトの上記
    移動を制御する駆動制御部とを有していることを特徴と
    するプラットホ−ムの簡易可動柵。
  2. 【請求項2】 ベルトの長手方向における側縁部下面を
    支承できる支承板を、プラットホ−ムに設けたことを特
    徴とする請求項1のプラットホ−ムの簡易可動柵。
  3. 【請求項3】 ベルトの長手方向における側縁面に接近
    してプラットホ−ム面が形成されていることを特徴とす
    る請求項1,又は2のプラットホ−ムの簡易可動柵。
  4. 【請求項4】 ベルトは移動体の足首部を介してル−プ
    状に配設され、上記長手方向に対する直角断面が大略箱
    形のガイドレ−ルをプラットホ−ムに配設し、ガイドレ
    −ルの下部床面に移動体の足部下面が乗り、かつ、移動
    体の足部上面はガイドレ−ルの上部天井面にてガイドさ
    れ、上記足首部は上記箱形のガイドレ−ルの上部に形成
    したスリット内を移動できるように、移動体の上記足部
    を形成したことを特徴とする請求項1,2,又は3のプ
    ラットホ−ムの簡易可動柵。
  5. 【請求項5】 移動中の移動体とこの移動方向前方側の
    ゲ−ト柱との間に異物があるときにベルトの移動は一時
    的に停止されるように駆動制御部を構成していることを
    特徴とする請求項1,2,3又は4のプラットホ−ムの
    簡易可動柵。
  6. 【請求項6】 ベルトの上記一時的停止は、ゲ−ト柱と
    移動体との間に在る上記異物を光電センサが検出したと
    きに行うように、駆動制御部を構成していることを特徴
    とする請求項5のプラットホ−ムの簡易可動柵。
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