JP3578778B2 - プラットホーム用可動柵装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、プラットホームに設置し、プラットホームからの乗客の転落を防止したり、プラットホーム上の人と電車の接触事故等を防止するためのプラットホーム用安全柵に関し、その車両の乗降口に対応した出入口を形成する可動柵装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、プラットホームからの乗客の転落、高速車両の風圧に伴う乗客の不測の事故等を防止するために、図8に示すような安全柵1がプラットホーム2の線路側に接近して設けてある場合がある。この安全柵1は、車両3の乗降口4に一致する部所に扉5を設けてあり、車両3がプラットホーム2に到着して所定の位置に停車したのちに扉5を扉開閉装置6で開けて乗客の乗降を可能にし、乗客の乗降が終了したのちに扉5を閉鎖して車両が発進するようにしてある。また、プラットホーム2を通過する車両3に対しては、扉5を閉鎖した状態に保ち、プラットホーム2上の乗客が通過する車両の風圧等による不測の事故を起こさないようにしている。
【0003】
前記安全柵1の扉開閉装置6は、図9、10に示すように、扉5を左右に開閉させる開閉用エヤーシリンダ7を安全柵1に連結するケース8の中に収納し、この扉5が閉鎖されたとき、その先端5aが、対向する柵1に連結したケース9の凹部10によって保持される構成である。また扉5は、プラットホーム2上を転動する2個の車輪11、11を有し、この車輪に支えられて左右に移動する。さらに、車輪11、11のみでは扉5の転倒を防止できないので、ケース8のなかに扉5の両側の面を支える夫々4個の転倒防止用ガイドローラ12を配置してある。扉5の後端5bにはケース8内に設置した開閉用エヤーシリンダ7のロッド7aを連結してある。
【0004】
この扉開閉装置6は、プラットホーム2に車両3が到着して停車し、駅員が開閉用エヤーシリンダ7に作動指令を与えると、扉5がケース8の中に収納され、出入口13が開放される。この扉5が移動の途中では、扉5に働く転倒させるような外力に対して転倒防止用ガイドローラ12で対抗する。また、出入口13からの客の乗降が終了すると、開閉用エヤーシリンダ7が扉5を閉鎖する方向に移動させ、扉5が閉鎖されると、扉5の先端5aがケース9の凹部10に挿入され、転倒防止用ガイドローラ12と凹部10とで、扉5の転倒を防止する構成である。
【0005】
ところで、東北新幹線のつばさ系車両は、車両幅が在来線の車両幅と同じであり、新幹線のプラットホームとその車両との間に400〜500mmの隙間が生じる。車両の乗降口の位置には車両側からステップが出るようになっているが、乗降口でない位置には車両とプラットホームとの間に大きな隙間があるので危険である。
また別に、一般的に列車の各車両の連結部とプラットホームとの間には大きな間隙が生じていることが多く、列車の発着時にプラットホームが混雑すると危険である。このような場合に前記安全柵の適用が考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の安全柵は、乗降口が同じ位置に設けられている列車のみが停車するようなプラットホームに設ける場合には支障がないが、列車によって乗降口の位置が異なることがある場合には安全柵の扉5の位置と列車の乗降口の位置とが一致しないために適用できないという不都合を生じる。
本発明は、乗降口の位置が異なる列車が停車するプラットホームに適用できるプラットホーム用可動柵装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のプラットホーム用可動柵装置は、プラットホームの線路側に接近して設置される一連の柵が柵の伸延方向に移動可能に設けられた可動柵部とその可動柵部の移動方向の一端部にもしくは両端部に前記可動柵部の移動を許容する戸袋状に形成されプラットホームに固定して設けられた固定柵部とからなり、その可動柵部を前記伸延方向に順次隣合う複数枚の柵部材で形成し、各柵部材間を切り離し可能に順次連結している連結手段を各柵部材間に設け、その連結手段で連結される一連の柵部材の一端の柵部材もしくは両端の柵部材とその一端もしくは両端の柵部材に対応する固定柵部との内部に柵部材を前記移動方向に進退移動させる駆動手段を設け、前記柵部材間を任意の連結位置で切り離してその片側もしくは両側を対応する前記駆動手段で移動させることにより、柵の開口部を形成することを特徴とする。
前記柵部材が開口を形成していない閉鎖位置にあるとき及び開口を形成した開口位置にあるときに作用して柵部材をプラットホーム側に対して固定するロック手段を設けるのがよい。
【0008】
【作用】
安全のために柵を設けようとする所定のプラットホームに対して予定される停車列車の夫々の乗降口位置を包含するように前記可動柵を対応させて設け、他の部分に前記固定柵を設ける。そのプラットホームに列車が到着したとき、その列車の乗降口に対応して可動柵に客の通る開口部を形成する。すなわち、列車の乗降口の範囲内にあるあるいは最も近い位置にある連結部の一つを切り離し、駆動手段により可動柵を移動させることによって柵の開口部を形成するのである。これによってこのプラットホームに停車する全ての列車の乗降口に対応して柵に開口部が形成される。
【0009】
【実施例】
本発明の第1実施例を図1〜図6を用いて説明する。このプラットホーム用可動柵装置は、図1に概略を示すように、可動柵部20および固定柵部21、22からなり、可動柵部20は例えば、7枚のNo.1の可動柵K1〜No7の可動柵K7で形成され、各可動柵の連結手段23、可動柵の駆動手段24、可動柵のロック手段25を設けてある。固定柵部21は、No7の可動柵K7を内部に引き込んで収容することができる戸袋状に形成されており、固定柵部22は、単なる固定柵である。そして、固定柵部21、22は、柵の伸延方向に4500mmの間隔を隔てて固定され、この双方の間に可動柵部20が配置され、その可動柵K7の一部(柵長さで500mm分)が固定柵21内に入り込んでだ状態で、図1(a)に示すように、固定柵部21、22の間を完全に閉じるように位置している。
【0010】
No.1の可動柵K1〜No.6の可動柵K6は、いずれも柵の伸延方向の長さを500mmに形成してあり、No.7の可動柵K7はその長さを2000mmに形成してある。夫々の可動柵は、詳細は図示していないが、いずれも枠状の可動柵本体29に外面板を取り付けたものであり、移動のための車輪30a、30bを有し、内部に可動柵の連結手段23、可動柵の駆動手段24、可動柵のロック手段25の部分を設けることができるようになっている。
【0011】
可動柵の連結手段23は、図1(a)に示すように、各可動柵K1〜K7の各々の間を切り離し可能に連結しており、その一部を拡大して図2〜図4に示すように、隣合う可動柵の一方に連結金具31を支持軸32で回動可能に支持しており、他方に連結金具31の切り欠き状の係合部31aが係合する係合ピン33を固定してある。
連結金具31を設けてある側においては、支持軸32に回動可能に支持された連結金具31にピニオン34が一体的に結合され、支持軸32を水平に可動柵本体29に固定してある。また、可動柵本体29にピニオン34に噛み合う歯を丸棒に設けたラック35が昇降自在に支持され、その下端に板状の被駆動部36を設けてあり、ラック支持部と被駆動部36の間にラック35を下方へ付勢するようにコイルスプリングで形成した戻しばね37を設けてある。この被駆動部36を戻しばね37に抗して上方へ駆動すると、ラック35の上昇によってピニオン34が回転し、連結金具31が図2、図3に仮想線で示すように回動して連結解除状態となる。この被駆動部36の駆動のために、図1(a)の柵の閉じた状態における、各連結手段23の被駆動部36の下側位置に、図2、図3に示すように、連結解除シリンダ38を設けてある。連結解除シリンダ38はロッド側を上にして、ロッド上端に設けてある駆動部39の上面がシリンダ短縮状態でプラットホーム40の面に一致するように設けてある。この連結解除シリンダ38は可動柵K1の下側のものからK6の下側のものまで順にNo.1〜No.6とする。
【0012】
係合ピン33は、隣接した可動柵の可動柵本体29に固定してあり、支持軸32に平行に、支持軸32と同じ高さ位置に、そして連結金具31が連結解除状態から回動して略水平となったときその係合部31aが丁度係合する位置に設けてある。図2〜図4に実線で示す状態は連結金具31が係合ピン33と係合した連結状態であり、この状態から連結解除シリンダ38が動作して駆動部39が被駆動部36を押し上げると、係合が外れて仮想線で示す連結解除状態となる。
なお、図3に見られるように、可動柵の片側の車輪30aは、案内レール41によって案内されるようになっている。
【0013】
可動柵の駆動手段24は、図1(a)に示すように、可動柵K7および固定柵部21内に設けられており、その詳細を図5、図6に示すように、モータ50と、このモータ50の回転を伝達する駆動スプロケット51、従動スプロケット52、チェーン53、軸54、トルクリミッタカプリング55等からなる回転伝達部と、この回転伝達部を介して正逆双方に回転せしめられるピニオン56と、そのピニオン56に噛み合っているラック57とで構成されている。そして可動柵の移動位置をピニオン56の回転から検知できるようにするために、ロータリエンコーダ58が設けられており、そのロータリエンコーダ58にはピニオン軸56aから、スプロケット59、60、チェーン61を介して回転が伝達されるようになっている。これらは、上記ラック57を除いて全てが基板62に取り付けられており、この基板62と共に、図6に示すように、可動柵K7内に取り付けてある。同図に見られるように、ピニオン56は可動柵K7の一方の面から突出しており、そのピニオン56に噛み合う位置にラック57が位置している。従って、ピニオン56が回転するとラック57に沿って転動するから、可動柵K7が駆動される。
【0014】
可動柵のロック手段25は、図1(a)に示すように、完全に閉じられた可動柵部20の下側位置のプラットホーム40の表面下にNO.1ロックシリンダR1〜No.9ロックシリンダR9を設け、No.1可動柵K1〜No.7可動柵K7の夫々にロックシリンダR1〜R9に対応して、図6に示すような被係合部73を設けたものである。NO.1ロックシリンダR1〜No.9ロックシリンダR9は、同じエヤーシリンダであり、一定の間隔(500mm)で固定して設けてあり、NO.1ロックシリンダR1〜No.6ロックシリンダR6が閉じられた可動柵K1〜K6の夫々の下部中央部に対応して1個ずつ位置しており、NO.7ロックシリンダR7〜No.9ロックシリンダR9の3個が閉じられた可動柵K7の下部中央とその両側とに位置している。
被係合部73は、可動柵K1〜K7の下面に各ロックシリンダの位置に対応して下面と両端とに開放され可動柵の移動方向に沿った適当な長さ(125mm)のT溝状部を形成したものである。この被係合部73に対して、図6にNo.9ロックシリンダR9で代表して示すように、ロックシリンダのロッド71が上方に伸延し端部に係合部72を設けられ、この係合部72が被係合部73に係合するようになっていて、ロックシリンダの短縮動作により夫々に対応した可動柵が固定状態とされる。
【0015】
このように構成されたプラットホーム用可動柵装置は、停車した車両の乗降口が固定柵部21と22の間に位置した状態で、その乗降口に対応するように適切な位置の連結手段23の一つを解除してあるいは固定柵部22と可動柵K1の間で切り離す場合は解除しないで、可動柵K1〜K6の3枚分の長さW1(1500mm)だけもしくは2枚分の長さW2(1000mm)だけ可動柵K7を開方向へ移動させると、その幅の開口が車両の乗降口に略一致して可動柵の部分に形成される。
【0016】
例えば、図1(a)において、停車した車両の乗降口が可動柵K1〜K3の範囲に略一致しているとすれば、連結手段23は全て連結状態のままで、駆動手段24により可動柵K7を開方向へ3枚分の長さW1だけ駆動すると、これに牽引されて可動柵K4〜K6も共に移動し、図1(b)に示すように、車両の乗降口に対応して開口幅W1の開口が形成される。また、停車した車両の乗降口が可動柵K1〜K2の範囲に略一致しているとすれば、連結手段23は連結状態のままで、駆動手段24により可動柵K7を開方向へ2枚分の長さW2だけ駆動すると、車両の乗降口に対応して開口幅W2の開口が形成される。
【0017】
図1(a)において、停車した車両の乗降口が可動柵K7の範囲に略一致しているとすれば、可動柵K6とK7を連結している連結手段23を解除し、駆動手段24により可動柵K7を開方向へ3枚分の長さW1だけ駆動すると、車両の乗降口に対応して開口幅W1の開口が形成される。また、停車した車両の乗降口が可動柵K7の範囲の可動柵K6側に偏ってW2に対応する幅であれば、移動距離をW2とすればよい。
このような可動柵を切り離して(連結手段を解除して)可動柵間に開口を形成する操作は、可動柵K1〜K7の間のどの間でも対応する連結手段23を解除して行うことができるから、固定柵部21、22の間で停車した車両の乗降口の位置が変化しても、夫々に対応して可動柵部分に開口を形成できるのである。
勿論、可動柵を移動させる場合には、移動させる可動柵に対応したロックシリンダのロックを予め解除してから移動させ、移動させてから移動位置にロックする。
【0018】
この装置の操作は、コンピュータ制御によって行う。その場合は、予め、停車した車両の乗降口の位置や幅寸法を検知するあるいは列車を特定して記憶している情報から読みだす手段、各動作部分の動作確認手段等が設けられる。このために、特に説明はしなかったが、可動柵全閉検知用リミットスイッチ、ロック解除検知用リミットスイッチ、連結解除検知用リミットスイッチ、ロックシリンダ操作用電磁弁、連結解除シリンダ用電磁弁等が設けられている。
【0019】
この装置の動作の1例を図11〜図24にフローチャートで示す。同図において、ステップS8からステップS9に移行する状態で準備完了状態であり、ステップS9〜ステップS20で移動柵K1と固定柵部22の間に幅1000mmの開口が形成され、ステップS21〜ステップS32、ステップS9でその開口が閉じる。
ステップS9、ステップS33〜ステップS48で移動柵K1とK2の間に幅1500mmの開口が形成され、ステップS49〜ステップS64、ステップS9でその開口が閉じる。
ステップS9、ステップS33、ステップS65〜ステップS78で可動柵K2とK3の間に幅1000mmの開口が形成され、ステップS79〜ステップS92、ステップS9でその開口が閉じる。
【0020】
ステップS9、ステップS33、ステップS65、ステップS93〜ステップS106で可動柵K3とK4の間に幅1000mmの開口が形成され、ステップS107〜ステップS120、ステップS9でその開口が閉じる。
ステップS9、ステップS33、ステップS65、ステップS93、ステップS121〜ステップS134で可動柵K4とK5の間に幅1000mmの開口が形成され、ステップS135〜ステップS148、ステップS9でその開口が閉じる。
ステップS9、ステップS33、ステップS65、ステップS93、ステップS121、ステップS149〜ステップS162で可動柵K5とK6の間に幅1000mmの開口が形成され、ステップS163〜ステップS176、ステップS9でその開口が閉じる。
ステップS9、ステップS33、ステップS65、ステップS93、ステップS121、ステップS149、ステップS177〜ステップS189で可動柵K6とK7の間に幅1000mmの開口が形成され、ステップS190〜ステップS203、ステップS9でその開口が閉じる。
【0021】
ステップS9、ステップS10、ステップS204〜ステップS215で可動柵K1と固定柵部22の間に幅1500mmの開口が形成され、ステップS216〜ステップS229、ステップS9でその開口が閉じる。
ステップS9、ステップS33、ステップS34、ステップS230〜ステップS241で可動柵K1とK2の間に幅1000mmの開口が形成され、ステップS242〜ステップS255、ステップS9でその開口が閉じる。
ステップS9、ステップS33、ステップS65、ステップS66、ステップS256〜ステップS269で可動柵K2とK3の間に幅1500mmの開口が形成され、ステップS270〜ステップS285、ステップS9でその開口が閉じる。
ステップS9、ステップS33、ステップS65、ステップS93、ステップS94、ステップS286〜ステップS299で可動柵K3とK4の間に幅1500mmの開口が形成され、ステップS299〜ステップS315、ステップS9でその開口が閉じる。
【0022】
ステップS9、ステップS33、ステップS65、ステップS93、ステップS121、ステップS122、ステップS316〜ステップS329で可動柵K4とK5の間に幅1500mmの開口が形成され、ステップS330〜345、ステップS9でその開口が閉じる。
ステップS9、ステップS33、ステップS65、ステップS93、ステップS121、ステップS149、ステップS150、ステップS346〜ステップS359で可動柵K5とK6の間に幅1500mmの開口が形成され、ステップS360〜ステップS375、ステップS9でその開口が閉じる。
ステップS9、ステップS33、ステップS65、ステップS93、ステップS121、ステップS149、ステップS177、ステップS376〜ステップS388で可動柵K6とK7の間に幅1500mmの開口が形成され、ステップS389〜ステップS402、ステップS9でその開口が閉じる。
【0023】
この実施例では大きい可動柵を小さい可動柵の幅の整数ばいの幅とし、可動柵の移動距離を小さい可動柵の幅の整数倍としたから、ロック手段25の被係合部73の長さは短くてよい。しかし、この被係合部73の長さをできるだけ長くするとすれば、前述した可動柵の移動した位置でロックするばあいに、ロック位置の範囲が広がるから、乗降口の端に可動柵の開口の端を一致させやすくなる。
【0024】
本発明の第2実施例を図7(a)を用いて説明する。この実施例では、可動柵部として可動柵M1〜M8が設けられ、その両端部に戸袋状の固定柵部21が設けられ、可動柵M1〜M8の夫々の間に連結手段23が設けられ、可動柵M1、M8の夫々に対して駆動部24が設けられている。連結手段23、駆動部24は第1実施例のものと同じ構成である。そして、図示していないが、可動柵を任意の移動位置でロックできるロック手段が設けられている。この場合のロック装置は、第1実施例のロック装置とは、可動柵を任意の移動位置でロックできるようにするために、第1実施例における被係合部73に相当するものを各可動柵の全長にわたって設けてある。そして、連結解除シリンダと連結手段の被駆動部等がロック手段に干渉しないように、線路側よりに片寄せて設けてある。
【0025】
このように構成されたプラットホーム用可動柵装置は、停車した車両の幅W3の乗降口が固定柵部21と21の間に位置した状態で、その乗降口に対応するように適切な位置の連結手段23の一つを解除して可動柵を切り離し、その切り離された端がその車両の乗降口の両端に一致するように合計で寸法W3だけ可動柵M1とM8の一方または双方を開方向へ移動させると、その幅の開口が車両の乗降口に一致して可動柵の部分に形成される。
【0026】
例えば、図7(a)において、W3で示す位置に停車した車両の乗降口があるとすれば、乗降口は可動柵M3〜M5の範囲内にあるから、例えば可動柵M3とM4の間の連結手段23を解除し、他は連結状態のままで、可動柵M1の駆動手段24により可動柵M1を開方向へ寸法W6だけ駆動し、可動柵M8の駆動手段24により可動柵M8を開方向へ寸法W5だけ駆動すると、車両の乗降口に一致した開口が可動柵部に形成される。なお、可動柵M4とM5の間の連結手段23を解除して開口を形成する場合もある。
【0027】
このように可動柵を切り離して(連結手段を解除して)可動柵間に開口を形成する操作は、可動柵M1〜K8の間のどの連結手段23を解除しても行うことができるから、固定柵部21、21の間で停車した車両の乗降口の位置が変化しても、夫々に対応して可動柵部分に開口を形成できるのである。
また、第1実施例と同様に可動柵を移動させる場合には、移動させる可動柵に対応したロックシリンダのロックを予め解除してから移動させ、移動させてから移動位置にロックする。
【0028】
本発明の第3実施例を図7(b)を用いて説明する。この実施例では、可動柵部として可動柵N1〜N8が設けられ、その両端部に戸袋状の固定柵部21が設けられ、可動柵N1〜N8の夫々の間に連結手段23が設けられ、可動柵N8に対して駆動部24が設けられており、可動柵N1には駆動部を設けていない。連結手段23、駆動部24は第1実施例のものと同じ構成である。そして、図示していないが、可動柵N1〜N8を任意の移動位置でロックできるロック手段が設けられている。
【0029】
このように構成されたプラットホーム用可動柵装置は、停車した車両の幅W3の乗降口が固定柵部21と21の間に位置した状態で、まず可動柵全部を移動(前進または後退)させることによりその乗降口の図における右側の端に近い可動柵の連結部を一致させてから、その連結手段23を解除して切り離し、そして駆動手段24により可動柵M8を固定柵部21内に距離W3だけ引き込むと、切り離された位置からその乗降口に一致した幅W3の開口が可動柵の部分に形成される。
【0030】
例えば、図7(b)において、W3で示す位置に停車した車両の乗降口があるとすれば、乗降口は可動柵N3〜N5の範囲内にあるから、まず可動柵全部を左側へ距離W4だけ移動させることによりその乗降口の図における右側の端に、可動柵N2とN3の間の連結部を一致させ、それからその連結部の連結手段23を解除して切り離し、次に駆動手段24により可動柵M8を固定柵部21内に距離W3だけ引き込むと、乗降口に一致した幅W3の開口が可動柵の部分に形成される。
なお、可動柵全部を右側へ移動させることにより可動柵N3とN4の間の連結部を乗降口の右端に一致させて、その連結手段23を解除して開口を形成する場合もある。
【0031】
このように可動柵を切り離して(連結手段を解除して)可動柵間に開口を形成する操作は、可動柵N1〜N8の間のどの連結手段23を解除しても行うことができるから、固定柵部21、21の間で停車した車両の乗降口の位置が変化しても、夫々に対応して可動柵部分に開口を形成できる。
また、第1実施例と同様に可動柵を移動させる場合には、移動させる可動柵に対応したロックシリンダのロックを予め解除してから移動させ、移動させてから移動位置にロックする。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、乗降口の位置が異なる列車が停車するプラットホームに適用して、乗降口に一致した乗客の通る開口を形成できて、常に安全を確保できるプラットホーム用可動柵装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示し、(a)は可動柵が全閉状態の正面図、(b)は同実施例の動作を説明するための開状態の1例を示す正面図である。
【図2】同実施例の連結手段を示す部分拡大正面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】図2に対応する部分省略平面図である。
【図5】同実施例の駆動手段24を示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図6】同実施例の駆動手段24およびロック手段を示す固定柵21の部分の縦断側面図である。
【図7】図7は他の実施例を示し、(a)は第2実施例の概略正面図、(b)は第3実施例の概略正面図である。
【図8】従来のプラットホーム用安全柵の1例を示す正面図である。
【図9】同従来例の構成の概略を示す正面図である。
【図10】図9に対応する平面図である。
【図11】本発明の第1実施例の動作を説明するためのフローチャートである。
【図12】同実施例の動作を説明するための図11に続くフローチャートである。
【図13】同実施例の動作を説明するための図12に続くフローチャートである。
【図14】同実施例の動作を説明するための図13に続くフローチャートである。
【図15】同実施例の動作を説明するための図14に続くフローチャートである。
【図16】同実施例の動作を説明するための図15に続くフローチャートである。
【図17】同実施例の動作を説明するための図16に続くフローチャートである。
【図18】同実施例の動作を説明するための図11に続くフローチャートである。
【図19】同実施例の動作を説明するための図12に続くフローチャートである。
【図20】同実施例の動作を説明するための図13に続くフローチャートである。
【図21】同実施例の動作を説明するための図14に続くフローチャートである。
【図22】同実施例の動作を説明するための図15に続くフローチャートである。
【図23】同実施例の動作を説明するための図16に続くフローチャートである。
【図24】同実施例の動作を説明するための図17に続くフローチャートである。
【符号の説明】
20 可動柵部
21 固定柵部
23 連結手段
24 駆動手段
25 ロック手段
K1〜K8 柵部材(可動柵)
M1〜M8 柵部材(可動柵)
N1〜N8 柵部材(可動柵)
31 連結金具
38 連結解除シリンダ
50 モータ
70 ロック用エヤーシリンダ

Claims (2)

  1. プラットホームの線路側に接近して設置される一連の柵が柵の伸延方向に移動可能に設けられた可動柵部とその可動柵部の移動方向の一端部にもしくは両端部に前記可動柵部の移動を許容する戸袋状に形成されプラットホームに固定して設けられた固定柵部とからなり、その可動柵部を前記伸延方向に順次隣合う複数枚の柵部材で形成し、各柵部材間を切り離し可能に順次連結している連結手段を各柵部材間に設け、その連結手段で連結される一連の柵部材の一端の柵部材もしくは両端の柵部材とその一端もしくは両端の柵部材に対応する固定柵部との内部に柵部材を前記移動方向に進退移動させる駆動手段を設け、前記柵部材間を任意の連結位置で切り離してその片側もしくは両側を対応する前記駆動手段で移動させることにより、柵の開口部を形成することを特徴とするプラットホーム用可動柵装置。
  2. 請求項1記載のプラットホーム用可動柵装置において、前記柵部材が開口を形成していない閉鎖位置にあるとき及び開口を形成した開口位置にあるときに作用して柵部材をプラットホーム側に対して固定するロック手段を設けてあることを特徴とするプラットホーム用可動柵装置。
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