JPH06239224A

JPH06239224A - 乗降口扉装置

Info

Publication number: JPH06239224A
Application number: JP5047330A
Authority: JP
Inventors: Yoshiyasu Adachi; 好庸足立; Yoshio Matsumiya; 良夫松宮; Yasuyuki Geshi; 康之下司; Kazuo Kobayashi; 和夫小林
Original assignee: Nabco Ltd
Current assignee: Nabco Ltd
Priority date: 1993-02-12
Filing date: 1993-02-12
Publication date: 1994-08-30

Abstract

(57)【要約】【目的】鉄道車両のプラットホーム等の床面に設置さ
れる乗降口扉装置における現場での作業工数を削減し
て、施工性の向上並びに施工時間の短縮を図る。【構成】施工時に床面に立設されるガイドボックス２
内に、突出動可能に収納された扉４と、この扉４の反突
出側部分を支持及び案内する支持レール７及び振れ止め
レール８と、この両レール７，８に沿って扉４を移動さ
せる駆動装置９とを配設して、これらの構成要素をユニ
ット化し、現場での施工に際しては、ガイドボックス２
を床面上に設置するだけで、この乗降口扉装置１の設置
作業が完了するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、乗降口扉装置に係り、
特に、鉄道車両のプラットホーム等に設置される乗降口
扉装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年においては、プラットホーム上の乗
降客の安全性を確保するために、プラットホーム上に防
護柵を設け、この防護柵に自動開閉式の乗降口扉装置が
設置されるに至っている。この種の扉装置の一例とし
て、例えば実開平4-108800号公報に開示された片引き門
扉を挙げることができる。

【０００３】同公報に開示の片引き門扉は、プラットホ
ーム等の床面に門塀を固定設置し、この門塀の端部内側
にブラケットを用いてガイドボックスを取り付け、この
ガイドボックスに複数の上部ローラと下部ローラとを配
設し、これらの上部ローラと下部ローラとの間に扉を横
移動可能に挿通したものである。この場合、前記ガイド
ボックスは、上部ローラ及び下部ローラを取り付けるた
めの部材として使用されているものであって扉よりも横
方向寸法が短く、従って扉はこのガイドボックスを貫通
した状態で横方向に移動するものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記例示の
片引き門扉は、その施工に際して、先ず床面に門塀を固
定設置した後、この門塀の端部内側にガイドボックスを
取り付け、この後に扉をガイドボックスに挿通せねばな
らないことになる。従って、現場においては、門塀の設
置作業と、ガイドボックスの取付作業と、扉の挿通作業
とが必要になり、更に、扉を自動開閉させるには、駆動
装置の設置作業や、扉と駆動装置との連結作業も必要に
なる。このため、施工性の悪化及び施工時間の長期化等
を招いているのが実情であった。

【０００５】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、現場における施工性を大幅に向上させ得る乗降
口扉装置を提供することを技術的課題とするものであ
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記技術的課題を達成す
るためになされた本発明に係る乗降口扉装置の特徴とす
るところは、施工時に床面に立設されるガイドボックス
内に、突出動可能に収納された扉と、この扉の反突出側
部分を支持及び案内する支持レール及び振れ止めレール
と、この両レールに沿って前記扉を移動させる駆動装置
とを配設したところにある。

【０００７】

【作用】上記手段によると、ガイドボックス自体が床面
に設置されるものであり、このガイドボックス内には予
め、支持レール及び振れ止めレールと、駆動装置とが配
設され、且つ扉が突出動可能に収納されて、これらの全
ての構成要素がユニット化されているので、現場での施
工時にはガイドボックスを床面に設置するだけで、この
扉装置の設置作業が完了することになる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明に係る乗降口扉装置の実施例を
図面に基づいて説明する。図１〜図３は、本発明の第１
実施例を示すものであって、図１は、乗降口扉装置１の
設置後の状態を示す正面図、図２は、前記扉装置１の内
部状態を示す正面図、図３は、前記扉装置１の内部状態
を示す拡大縦断側面図である。

【０００９】図１に示すように、乗降口扉装置１は、左
右一対のガイドボックス２，２を有し、これらのガイド
ボックス２，２はプラットホーム３の床面3a上に立設さ
れている。そして、双方のガイドボックス２，２に収納
されている扉４，４が実線で示すように突出動すること
により乗降口５が閉鎖される一方、この扉４，４が符号
Ａで示すように後退動することにより乗降口５が開放さ
れるものである。尚、この乗降口扉装置１の両側には防
護柵６，６が並設される。

【００１０】図２に示すように、前記ガイドボックス２
内には、扉４の反突出側の端部における上方を支持する
支持レール７と、扉４の同端部における下方を案内する
振れ止めレール８とが取り付けられており、更にこのガ
イドボックス２内における上端部には、扉４を前記両レ
ール７，８に沿って移動させる駆動装置９が取り付けら
れている。この駆動装置９は、扉４の上端部にドアブラ
ケット10を介して連結されたチェーンやタイミングベル
ト等でなる巻掛伝動部材11と、この巻掛伝動部材11が巻
き掛けられた駆動プーリ12及び従動プーリ13と、前記駆
動プーリ12を回転させるドアエンジン14と、扉４の自動
開閉動作を制御するコントローラ15とから構成されてい
る。

【００１１】図３に示すように、前記ガイドボックス２
は、下端に矩形の箱状部2aを有し、上端に逆Ｕ字形の屋
根状部2bを有し、その中間における右側方 (車両停止位
置側) が開放されている。また、このガイドボックス２
の左側面部（乗降客待機位置側の側面部) には、開口部
2cが形成されており、この開口部2cに強化ガラス（又は
透明プラスチック）2dが嵌め込まれるようになってい
る。そして、扉４は、強化ガラス（又は透明プラスチッ
ク）4aの上端及び下端にのみ枠材4b,4c を有する強化ガ
ラスドアであり、従って、このガイドボックス２の車両
停止位置側及び乗降客待機位置側の双方から前方が透け
て見えるように配慮がなされている。

【００１２】前記支持レール７に対する扉４の支持構造
は、扉４の反突出側の端部上方に２個のスライドブロッ
ク16,16 が固定されており、このスライドブロック16,1
6 の内側面に形成された凹凸部と、前記支持レール７の
外側面に形成された凹凸部とが係合されてスライド可能
とされている。尚、前記スライドブロック16,16 の係合
部には、無限循環する複数の小径ボールが内蔵されてお
り (図示せず）、この小径ボールを介して前記スライド
ブロック16,16 と支持レール７とが当接している。

【００１３】また、前記スライドブロック16,16 の配設
位置に対応して、扉４の反突出側の端部下方には２個の
振れ止めブロック17,17 が固定されており、この振れ止
めブロック17,17 の下面に形成された凹凸部と、前記振
れ止めレール８の上面に形成された凹凸部とが係合され
て、扉４の移動時における振れが防止されるようになっ
ている。

【００１４】そして、この乗降口扉装置１は、製造工場
等において、ガイドボックス２内に支持レール７と振れ
止めレール８と駆動装置９とが取り付けられ且つ扉４も
両レール７，８に沿って移動可能に収納されて、図２及
び図３に示す状態に予めユニット化されるものであり、
このユニット化されたものを施工現場まで運送して、図
１に示す状態に設置するのである。この現場における施
工に際しては、図３に示すガイドボックス２の下端にお
ける箱状部2aの底面をプラットホーム３の床面3aに固定
すれば、設置作業が完了することになる。

【００１５】尚、この第１実施例においては、支持レー
ル７をガイドボックス２の高さ方向中央部に取り付ける
と共にスライドブロック16,16 もこれに対応させて扉４
の高さ方向中央部に取り付けることも可能であり（以下
の第２〜第４実施例についても同様に適用可能であ
る）、この場合には、扉４の反突出側の端部における高
さ方向中央部を、スライドブロック16,16 の取付に耐え
得る剛性に高める必要がある。

【００１６】図４及び図５は、本発明の第２実施例を示
すものであり、この第２実施例に係る乗降口扉装置１
が、上述の第１実施例と異なるところは、扉４の下端の
枠材4cに凹状部を形成し、この凹状部に戸車20,20 を回
転自在に内蔵し、この戸車20,20 を振れ止めレール８に
沿って移動可能に係合させた点にある。そして、この２
個の戸車20,20 の配設位置は、扉４の上方の２個のスラ
イドブロック16,16 の配設位置に対応している。尚、図
４及び図５において、上述の第１実施例と共通の構成要
素については、同一符号を付してその説明を省略する。
この第２実施例においても、実際の施工に先立って予め
全ての構成要素が図４及び図５に示す状態にユニット化
されるものであり、設置後においては図１に示す状態と
実質的に同一になるものである。

【００１７】図６は、本発明の第３実施例を示すもので
あり、この第３実施例に係る乗降口扉装置１が、上述の
第１実施例と異なるところは、駆動装置９のドアエンジ
ン14とコントローラ15とを、ガイドボックス２の一方側
（扉の反突出側）の端部に、縦方向に直列に配設した点
にある。これに伴って、ガイドボックス２の一方側の上
端コーナー部には、巻掛伝動部材11の方向を変換するた
めの方向変換プーリ13a,13a が取り付けられる。この場
合にも、上述の第１実施例と共通の構成要素について
は、同一符号を付してその説明を省略する。尚、この第
３実施例においても、扉４の下端の振れ止めブロック1
7,17 に代えて、戸車を使用することも可能である。ま
た、この第３実施例においても、実際の施工に先立って
予め全ての構成要素が図６に示す状態にユニット化され
るものである。

【００１８】図７及び図８は、本発明の第４実施例を示
すものであり、この第４実施例に係る乗降口扉装置１
が、上述の第１実施例と異なるところは、駆動装置９の
構成要素である巻掛伝動部材11と駆動プーリ12と従動プ
ーリ13とドアエンジン14とコントローラ15とを、ガイド
ボックス２内における下方に配設した点にあり、従って
扉４の下端部がドアブラケット10を介して巻掛伝動部材
11に連結されている。また、これに伴ってガイドボック
ス２の下端における箱状部2aが高さ方向に長尺になり、
屋根状部2bが短尺になっている。この場合にも、上述の
第１実施例と共通の構成要素については、同一符号を付
してその説明を省略すると共に、扉４の下端の振れ止め
ブロック17,17 に代えて、戸車を使用することも可能で
ある。また、この第４実施例においても、実際の施工に
先立って予め全ての構成要素が図７及び図８に示す状態
にユニット化されるものである。

【００１９】

【発明の効果】以上のように本発明に係る乗降口扉装置
によれば、ガイドボックスから突出する扉の形状，材質
を自由に選択でき、しかも、実際の施工に先立って、予
めガイドボックス内に、支持レール及び振れ止めレール
と、駆動装置とが取り付けられ、且つ扉が駆動装置に連
結された状態で前記両レールに沿って移動可能に収納さ
れて、これらの全ての構成要素がユニット化されている
ので、現場での施工時にはガイドボックスを床面に設置
するだけで、この扉装置の設置作業が完了することにな
り、施工性の向上並びに施工時間の短縮が図られること
になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例に係る乗降口扉装置の施工
後の状態を示す正面図である。

【図２】上記第１実施例に係る乗降口扉装置の内部状態
を示す正面図である。

【図３】上記第１実施例に係る乗降口扉装置の内部状態
を示す拡大縦断側面図である。

【図４】本発明の第２実施例に係る乗降口扉装置の内部
状態を示す正面図である。

【図５】上記第２実施例に係る乗降口扉装置の内部状態
を示す拡大縦断側面図である。

【図６】本発明の第３実施例に係る乗降口扉装置の内部
状態を示す正面図である。

【図７】本発明の第４実施例に係る乗降口扉装置の内部
状態を示す正面図である。

【図８】上記第４実施例に係る乗降口扉装置の内部状態
を示す拡大縦断側面図である。

【符号の説明】

１乗降口扉装置２ガイドボックス 3a 床面４扉７支持レール８振れ止めレール９駆動装置

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】施工時に床面に立設されるガイドボック
ス内に、突出動可能に収納された扉と、この扉の反突出
側部分を支持及び案内する支持レール及び振れ止めレー
ルと、この両レールに沿って前記扉を移動させる駆動装
置とを配設したことを特徴とする乗降口扉装置。