JP5103354B2 - プラットホームの扉開閉装置 - Google Patents

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本発明は、電車のプラットホームに据え付けられ、乗降口に沿って開閉するプラットホームの扉開閉装置に関するものである。
電車のプラットホームにおける通路側と線路側との境に乗降客の安全のためにプラットホームの扉開閉装置が設置される(特許文献1)。このプラットホームの扉開閉装置は、図7及び図8に示すように、電車が入線した時のプラットホーム10の乗降口13に臨ませてスライド扉14が両引きで開閉するように構成されており(図7では、両引きのうちの1枚だけが閉じた状態で図示されている。)、このスライド扉14が開くとスライド扉14より幅の狭い戸袋15の中に鎖線のように進入して乗降口13を開放する。隣同士のスライド扉14は、その戸尻側が戸袋15内を通過すると、非常用開閉仕切り板16内で互いに接近する。戸袋15の内部には、距離をおいて2個のスライドブロック20が固着させ、これらのスライドブロック20に、スライド扉14側に設けたレール19を摺動自在に嵌合している。また、スライド扉14を開閉駆動するモータ23、駆動プーリ24、アイドラプーリ25が取り付けられており、スライド扉14の下端部に設けたベルト支持横桟21の両端にベルト支持横桟21をかけ渡し、この駆動ベルト22と駆動プーリ24を噛み合わせてモータ23で正逆回転することでスライド扉14を開閉する。
ここで、戸袋15が中心線33まで延びてスライド扉14の全長を収納できる幅を有するものであれば、レール19を戸袋15の内部に取り付け、2個のスライドブロック20をスライド扉14に取り付けることが一般的であるが、以下の理由によりスライドブロック20を戸袋15内に取り付け、スライド扉14にレール19を取り付けている。
スライド扉14が閉じた実線の状態において、2つの戸袋15の間の非常用開閉仕切り板16を開口してプラットホームの扉開閉装置の内部や車両の点検などを行ったり、スライド扉14が閉じて開かなくなってしまったりしたときには、非常用開閉仕切り板16を観音開きなどで開いて2つの戸袋15間に空間を作ることが要求される。
このような場合に備えて、戸袋15の幅をできるだけ狭くしても、スライド扉14が閉じたときにスライド扉14の戸尻18側が戸袋15内に収まりきらずに非常用開閉仕切り板16の空間内に突出しないように構成することが望まれる。
この目的を達成するため、戸袋15内にスライドブロック20を取り付け、スライド扉14側にレール19を取り付ける構成としているが、同時にスライド扉14を閉じたときに戸先17側が戸先下がりを生じないようにするために2つのスライドブロック20の間隔をできるだけ長くすることが要求され、このためレール19も長くなる。このレール19の後端部が長くなると左右のスライド扉14を開いたときに互いのレール19の後端部が非常用開閉仕切り板16の中心線33を超えることになる。駆動ベルト22を取り付けた駆動ベルト22の後端部についても同様に非常用開閉仕切り板16の中心線33を超えることになる。
特開2006−240529号公報。
解決しようとする問題点は、左右のスライド扉14の戸尻側に延長して取り付けたレール19とベルト支持横桟21の後端部が互いに非常用開閉仕切り板16の中心線33を超えてしまうので、これらのレール19とベルト支持横桟21を覆うレールカバー27も含めて図8に示すように、互いに干渉しないように異なる高さに取り付けている。
左右のスライド扉14が同様の開閉動作をするにも拘らず、このように左右のスライド扉14と戸袋15の構造を異ならせることで、異なる部品点数が増え、また、スライド扉14の腰板部分の形状や美観に違いが生じたり、互いに交差するレール19とベルト支持横桟21の後端部での接触などで思わぬ故障になったりする恐れもある、という問題があった。
本発明は、レール19と、駆動ベルトを覆うレールカバー27も含めて、互いに同一の高さに取り付け、かつ、レール19とベルト支持横桟21の後端部が互いに非常用開閉仕切り板16の中心線33を超えることがなく、しかも、安定して開閉可能なプラットホームの扉開閉装置を提供することを目的としている。
発明によるプラットホームの扉開閉装置は、プラットホームにおける通路側と線路側との境界に設けられ、複数の乗降口をそれぞれ開閉する両引きのスライド扉と、これらのスライド扉をそれぞれ収納するスライド扉より幅の狭い戸袋と、前記スライド扉の開放時にスライド扉の戸尻が前記戸袋の後方から突出する位置であって、互いに隣設された左右一対の戸袋の間に設けられた非常用開閉仕切り板とを具備し、前記スライド扉の閉鎖時に、スライド扉の戸尻側を戸袋に収納して前記非常用開閉仕切り板を開放可能にしたプラットホームの扉開閉装置において、前記すべてのスライド扉の同一高さの位置にレールを水平に取り付け、このレールを戸尻側に直線的に延長してレール延長部とし、前記スライド扉を構成する上框を戸尻側に直線的に延長して上框延長部とし、前記スライド扉の戸先から前記レール延長部と上框延長部のそれぞれの後端部までの長さを、前記戸袋の幅に前記非常用開閉仕切り板の2分の1の幅を加えた幅と略同一とすることにより、前記非常用開閉仕切り板に沿って進退する左右一対のスライド扉の開放時にレール延長部と上框延長部が互いに非常用開閉仕切り板の中心線付近で接近させ、前記戸袋の内部に、レールを支えつつ水平移動させるリニアベアリングからなるスライドブロックを取り付け、前記戸袋の無目内に、上框延長部に臨ませてスライド扉の戸先下り防止手段を設け、前記スライド扉の戸先からレール延長部の後端部の間に駆動ベルトを掛け渡し、この駆動ベルトを左右牽引してスライド扉を開閉する駆動手段を前記戸袋の内部に設けたことを特徴とする。
スライドブロック20は、ボールベアリング47を直線部と曲線部を持って無端帯状に形成し、直線部をレール19の側面に密接して転動させたことを特徴とする。
戸先下り防止手段は、スライド扉14の上框延長部36aの後端部48に近い上面に設けた戸先下り防止ローラ50と、無目30内に設けられ、この戸先下り防止ローラ50に密接しつつスライド扉14の開閉を案内して戸先下りを規制するガイドレール52とからなり、さらに、無目30内に、上框36の両側面に密接する横振れを規制する横振れ防止ローラ51を設けたことを特徴とする。
戸袋15内の取付板29に駆動プーリ24とアイドラプーリ25を取り付け、駆動ベルト22の一方の固定端44から駆動プーリ24でUターンし、さらにアイドラプーリ25でUターンして駆動ベルト22の他方の固定端45に至るように張設し、前記駆動プーリ24を正逆回転可能なモータ23に連結したことを特徴とする。
戸先下り防止手段におけるガイドレール52は、スライド扉14の閉鎖時にスライド扉14の戸先17が下がるのを防止する押下げテーパー部55を形成したことを特徴とする。
請求項1記載の発明は、プラットホームにおける通路側と線路側との境界に設けられ、複数の乗降口をそれぞれ開閉する両引きのスライド扉と、これらのスライド扉をそれぞれ収納するスライド扉より幅の狭い戸袋と、前記スライド扉の開放時にスライド扉の戸尻が前記戸袋の後方から突出する位置であって、互いに隣設された左右一対の戸袋の間に設けられた非常用開閉仕切り板とを具備し、前記スライド扉の閉鎖時に、スライド扉の戸尻側を戸袋に収納して前記非常用開閉仕切り板を開放可能にしたプラットホームの扉開閉装置において、前記すべてのスライド扉の同一高さの位置にレールを水平に取り付け、このレールを戸尻側に直線的に延長してレール延長部とし、前記スライド扉を構成する上框を戸尻側に直線的に延長して上框延長部とし、前記スライド扉の戸先から前記レール延長部と上框延長部のそれぞれの後端部までの長さを、前記戸袋の幅に前記非常用開閉仕切り板の2分の1の幅を加えた幅と略同一とすることにより、前記非常用開閉仕切り板に沿って進退する左右一対のスライド扉の開放時にレール延長部と上框延長部が互いに非常用開閉仕切り板の中心線付近で接近させ、前記戸袋の内部に、レールを支えつつ水平移動させるリニアベアリングからなるスライドブロックを取り付け、前記戸袋の無目内に、上框延長部に臨ませてスライド扉の戸先下り防止手段を設け、前記スライド扉の戸先からレール延長部の後端部の間に駆動ベルトを掛け渡し、この駆動ベルトを左右牽引してスライド扉を開閉する駆動手段を前記戸袋の内部に設けたので、左右一対のスライド扉のレール延長部と上框延長部を同じ高さに構成することができ、開閉動作時に互いに干渉したり、接触事故を起こしたりするなどの恐れがない。また、左右のスライド扉と戸袋の構造を同一なものとすることで、部品点数を減らし、さらに、すべてのスライド扉の腰板部分の形状や美観を統一することができる。
請求項2記載の発明は、スライドブロックは、ボールベアリングを直線部と曲線部を持って無端帯状に形成し、直線部をレールの側面に密接して転動させたので、スライド扉を水平に保持しながら開閉することができる。
請求項3記載の発明は、戸先下り防止手段は、スライド扉の上框延長部の後端部に近い上面に設けた戸先下り防止ローラと、無目内に設けられ、この戸先下り防止ローラに密接しつつスライド扉の開閉を案内して戸先下りを規制するガイドレールとからなり、さらに、無目内に、上框の両側面に密接する横振れを規制する横振れ防止ローラを設けたので、スライド扉の横揺れと戸先下がりを防止できる。
請求項4記載の発明は、戸袋内の取付板に駆動プーリとアイドラプーリを取り付け、駆動ベルトの一方の固定端から駆動プーリでUターンし、さらにアイドラプーリでUターンして駆動ベルトの他方の固定端に至るように張設し、前記駆動プーリを正逆回転可能なモータ23に連結したので、駆動プーリの開閉動作をより確実に伝達することができる。
請求項5記載の発明は、戸先下り防止手段におけるガイドレールは、スライド扉の閉鎖時にスライド扉の戸先が下がるのを防止する押下げテーパー部を形成したので、もし、戸先下がりが発生しても簡単な構成で戸先下がりを防止できる。
本発明は、プラットホーム10における通路側11と線路側12との境界に設けられ、乗降口13を開閉するスライド扉14と、このスライド扉14を収納するスライド扉14より幅の狭い戸袋15と、前記スライド扉14の開放時にスライド扉14の戸尻18が前記戸袋15の後方から突出する位置であって、左右一対の戸袋15の間に設けられた非常用開閉仕切り板16とを具備し、前記スライド扉14の閉鎖時に、スライド扉14の戸尻側18を戸袋15に収納して前記非常用開閉仕切り板16を開放可能にしたプラットホームの扉開閉装置に適用される。
前記スライド扉14には、レール19を水平に取り付け、このレール19を戸尻側18に延長してレール延長部19aとし、前記スライド扉14を構成する上框36を戸尻側18に延長して上框延長部36aとし、これらレール延長部19aと上框延長部36aの長さを、左右一対のスライド扉14の開放時にレール延長部19aと上框延長部36aが互いに非常用開閉仕切り板16の中心線33付近で接近する長さとする。即ち、前記スライド扉の戸先から前記レール延長部と上框延長部のそれぞれの後端部までの長さを、前記戸袋の幅に前記非常用開閉仕切り板の2分の1の幅を加えた幅と略同一とすることにより、前記非常用開閉仕切り板に沿って進退する左右一対のスライド扉の開放時にレール延長部と上框延長部が互いに非常用開閉仕切り板の中心線付近で接近させる。
前記戸袋15の内部に、レール19を支えつつ水平移動させるリニアベアリングからなるスライドブロック20を取り付ける。このスライドブロック20は、ボールベアリング47を直線部と曲線部を持って無端帯状に形成し、直線部をレール19の側面に密接して転動させる構成とする。
前記戸袋15の無目30内に、上框延長部36aに臨ませてスライド扉14の戸先下り防止手段を設ける。この戸先下り防止手段は、スライド扉14の上框延長部36aの後端部48に近い上面に設けた戸先下り防止ローラ50と、無目30内に設けられ、この戸先下り防止ローラ50に密接しつつスライド扉14の開閉を案内して戸先下りを規制するガイドレール52とからなり、さらに、無目30内に、上框36の両側面に密接する横振れを規制する横振れ防止ローラ51を設けて構成する。
戸先下り防止手段におけるガイドレール52は、スライド扉14の閉鎖時にスライド扉14の戸先17が下がるのを防止する押下げテーパー部55を形成することもできる。
前記スライド扉14の戸先17からレール延長部19aの後端部49の間に駆動ベルト22を掛け渡し、この駆動ベルト22を左右牽引してスライド扉14を開閉する駆動手段を前記戸袋15の内部に設ける。さらに詳しくは、戸袋15内の取付板29に駆動プーリ24とアイドラプーリ25を取り付け、駆動ベルト22の一方の固定端44から駆動プーリ24でUターンし、さらにアイドラプーリ25でUターンして駆動ベルト22の他方の固定端45に至るように張設し、前記駆動プーリ24を正逆回転可能なモータ23に連結した構成とする。
本発明の実施例1を図1ないし図5に基づき説明する。
図1及び図2において、10は、電車から乗客が乗降するプラットホームである。このプラットホーム10の通路側11と線路側12との境に戸袋15が地板31により固定的に取り付けられ、この戸袋15の扉の移動空間32内をスライド扉14がスライドにより開閉自在に取り付けられている。また、隣同士の戸袋15の間には、非常用開閉仕切り板16が設けられ、スライド扉14が閉じた状態で、事故、点検などの非常時に中心線33から非常用開閉仕切り板16を観音開き等により開閉して通路側11と線路側12とが連通できるようになっている。
前記スライド扉14は、閉じた状態では、実線で示すように、戸尻18が戸袋15の開口先端部に位置し、開いた状態では、2点鎖線で示すように、戸先17が戸袋15の開口先端部に位置する。
前記スライド扉14は、左右の立框34、立框35、上框36、下框37で枠組みされ、内側に透明又は不透明のプレートが嵌め込まれている。立框34と立框35は、下框37より下方に延び腰板等が嵌め込まれている。
前記上框36は、戸尻18側に戸袋15内のほぼ中間位置まで延長して上框延長部36aを構成している。また、下框37の下側の後面に端面がL字のレール取り付け板43が水平に取り付けられ、このレール取り付け板43の下面にレール19が一体に取り付けられている。このレール19は、スライド扉14を閉じたとき(戸袋15から完全に突出したとき)に戸袋15の内部のほぼ中央に位置するようにレール延長部19aとし、このレール延長部19aの後端部49がスライド扉14を開いたとき(戸袋15に完全に収納したとき)に非常用開閉仕切り板16における中心線33にほとんど隙間なく近づく位置となる。上框延長部36aの後端部48についても同様である。
前記戸袋15の下端部には、図3、図4に示すように、スライド扉14の後面に位置して取付板29が固定的に取り付けられ、この取付板29の上端部に取り付けられた水平板42には、前記レール19を移動させるためのスライドブロック20が2個取り付けられている。この固定されたスライドブロック20は、ボールベアリング47を直線部と曲線部を持って無端帯状に形成し、直線部をレール19の側面に密接して転動させてレール19を水平に移動させるように左右2列ずつ設けられている。この2個のスライドブロック20のうち一方は、スライド扉14を閉じたときのレール19の後端部49にできるだけ近づけて取り付け、他方は、戸袋15の扉の移動空間32の開口部にできるだけ近づけて取り付けることにより、2個のスライドブロック20の取り付け間隔を可能な限り広くしている。
前記レール19は、ごみ等が入らないように全長に位置してレールカバー27で包囲されている。
前記戸袋15の下端部の取付板29には、図2に示すように、軸受41によって回転軸56が取り付けられ、この回転軸56の両端部に連結プーリ39と駆動プーリ24が取り付けられている。一方の連結プーリ39には、モータ23で駆動されるモータプーリ38との間にベルト40が掛け渡されている。前記取付板29には、また、アイドラプーリ25が取り付けられている。前記スライド扉14の下端部における戸先17の位置に駆動ベルト22の一端部が一方の固定端44で取り付けられ、また、レール19の後端部49側に垂下した取付け枠57に前記駆動ベルト22の他端が他方の固定端45で取り付けられ、この駆動ベルト22は、歯付きベルトからなり、一方の固定端44から駆動プーリ24で半周し、さらにアイドラプーリ25で半周して他方の固定端45に至る。駆動ベルト22の張力は、固定端45の近くに設けた調整ねじ部46にて調節する。
前記戸袋15の無目30内には、図2に示すように、スライド扉14の上框36と上框延長部36aを両面から押圧しつつ揺れを防止して開閉のガイドをする2個の横振れ防止ローラ51が取付け具53により取り付けられ、また、上框延長部36aの上面の可能な限り後端部48に近い位置に戸先下り防止ローラ50が取付け具53により取り付けられ、無目30内のガイドレール52に接しながらスライド扉14の水平状態を維持しつつ開閉する。このガイドレール52は、図5に示すように、スライド扉14が開いたときに戸袋15から突出するので、スライド扉14が閉じるときに円滑に戸先下り防止ローラ50をガイドレール52に導くための誘導テーパー部54を形成する。
戸袋15の線路側12側には、内側に前記レールカバー27の移動のための隙間59を有し、かつ、モータ23その他の駆動手段等を保護する保護枠58が設けられている。
以上のように構成されたプラットホームの扉開閉装置の開閉動作を説明する。
図1の実線のように、スライド扉14が閉じて乗降口13を遮断している状態では、スライド扉14が戸袋15から完全に突出して戸尻18が戸袋15の扉の移動空間32の開口部に位置している。このとき、スライド扉14は、上框延長部36aの後端部で戸先下り防止ローラ50がガイドレール52の下面に密接し、また、横振れ防止ローラ51が上框延長部36aの両側面に密接しており、また、レール延長部19aの後端部49は、2個のスライドブロック20のボールベアリング47に嵌合し、安定した状態で乗降口13を遮断している。
電車が入線し、乗降口13を開口するための信号が入力されると、モータ23によって、図3におけるモータプーリ38が図中で右回転を始め、これに伴いベルト40を介して連結プーリ39も右回転をし、この連結プーリ39と回転軸56で連結された駆動プーリ24が右回転をする。この駆動プーリ24の右回転で駆動ベルト22の戸先17側の一方の固定端44をスライド扉14が開放する方向に牽引し、これに伴いこの駆動ベルト22の他方の固定端45側もアイドラプーリ25を介してスライド扉14が開放する方向に牽引する。
スライド扉14が開放している状態では、レール19及びレール延長部19aは、2個のスライドブロック20のボールベアリング47に嵌合し、また、横振れ防止ローラ51が上框36及び上框延長部36aの両側面に密接しつつ移動をするが、スライド扉14がほぼ半分だけ開放すると、上框延長部36aの後端部48が戸袋15から突出し、さらにスライド扉14が図1の2点鎖線状態に開放すると、上框延長部36aの後端部48とレール延長部19aの後端部49が非常用開閉仕切り板16の中心線33に近づいたところで停止する。
隣のスライド扉14についても移動方向は逆になるが、前記同様にして開放して乗降口13を開口する。
スライド扉14の開放速度は、開き始めと開き終わりでゆっくりし、途中を早くするなど、図示しない制御回路でモータ23を制御する。
スライド扉14を閉じるときには、モータ23を逆回転することによりスライド扉14が閉じる方向に移動し、乗降口13を遮断する。
このスライド扉14を閉じる過程において、モータ23によって、モータプーリ38が図中で左回転を始め、これにともないベルト40を介して連結プーリ39も左回転をし、この連結プーリ39と回転軸56で連結された駆動プーリ24が左回転をする。この駆動プーリ24の左回転でアイドラプーリ25を介して駆動ベルト22の戸尻18側の他方の固定端45をスライド扉14が閉鎖する方向に牽引し、これに伴いこの駆動ベルト22の一方の固定端44側も駆動プーリ24を介してスライド扉14を閉鎖する方向に牽引する。
スライド扉14が閉鎖している状態では、レール19及びレール延長部19aは、2個のスライドブロック20のボールベアリング47に嵌合し、また、横振れ防止ローラ51が上框36及び上框延長部36aの両側面に密接しつつ移動をする。スライド扉14がほぼ半分だけ閉鎖すると、上框延長部36aの後端部48が戸袋15に進入し、戸先下り防止ローラ50が誘導テーパー部54に案内されてガイドレール52に接触して図1の実線状態に閉鎖すると、他方の図示しないスライド扉14との召し合せ部分が互いに接触したところで停止する。
スライド扉14が閉鎖した状態で、上框延長部36aとレール延長部19aの突出部分が戸袋15内に収納されるので、非常用開閉仕切り板16を開口することが可能となる。
前記図5の状態では、スライド扉14が閉じたときの延長部36aの戸先下り防止ローラ50が接触するガイドレール52が水平である。この戸先下り防止ローラ50で戸先下がりを防止しつつ、2個のスライドブロック20でレール19を保持して閉鎖したスライド扉14は、水平に保持される。
もし、スライド扉14の戸先17側の戸先下がりが問題になる恐れがあるときは、ガイドレール52の先端部分に下向きの角度をもった押下げテーパー部55を形成することで、スライド扉14の戸先17側をやや持ち上げて水平を維持する。ただし、レール19とスライドブロック20とは、互いにほとんど誤差なく密接しているので、スライド扉14の戸先17側の持ち上げは、スライド扉14の構成部材が自重で湾曲するのを抑える程度とし、スライド扉14の戸先17側を持ち上げてレール19とスライドブロック20との接触部分に不必要な負荷をかけないようにすることが必要である。
前記実施例では、レール19を支えるスライドブロック20は、必ずしも2個である必要はなく、長さの長い1個のスライドブロック20でもよいし、3個以上でもよい。また、長さの異なるスライドブロック20の組み合わせであってもよい。この場合には、レール延長部19aの後端部49側に長いスライドブロック20を配置することが望ましい。
本発明によるプラットホームの扉開閉装置の一実施例を示す正面図である。 図1におけるプラットホームの扉開閉装置の戸袋15の縦断面図である。 図1におけるプラットホームの扉開閉装置の駆動手段の正面図である。 図1におけるレール19とスライドブロック20の縦断面図である。 図1におけるプラットホームの扉開閉装置の戸先下り防止手段の説明図である。 図1におけるプラットホームの扉開閉装置の戸先下り防止手段の他の実施例の説明図である。 従来のプラットホームの扉開閉装置の正面図である。 従来のプラットホームの扉開閉装置における戸袋15の縦断面図である。
符号の説明
10…プラットホーム、11…通路側、12…線路側、13…乗降口、14…スライド扉、15…戸袋、16…非常用開閉仕切り板、17…戸先、18…戸尻、19…レール、19a…レール延長部、20…スライドブロック、21…ベルト支持横桟、22…駆動ベルト、23…モータ、24…駆動プーリ、25…アイドラプーリ、26…レール取り付けブラケット、27…レールカバー、28…前板、29…取付板、30…無目、31…地板、32…扉の移動空間、33…中心線、34…立框、35…立框、36…上框、36a…上框延長部、37…下框、38…モータプーリ、39…連結プーリ、40…ベルト、41…軸受、42…水平板、43…レール取り付け板、44…固定端、45…固定端、46…調整ねじ部、47…ボールベアリング、48…後端部、49…後端部、50…戸先下り防止ローラ、51…横振れ防止ローラ、52…ガイドレール、53…取付け具、54…誘導テーパー部、55…押下げテーパー部、56…回転軸、57…取付け枠、58…保護枠、59…隙間。

Claims (5)

  1. プラットホームにおける通路側と線路側との境界に設けられ、複数の乗降口をそれぞれ開閉する両引きのスライド扉と、これらのスライド扉をそれぞれ収納するスライド扉より幅の狭い戸袋と、前記スライド扉の開放時にスライド扉の戸尻が前記戸袋の後方から突出する位置であって、互いに隣設された左右一対の戸袋の間に設けられた非常用開閉仕切り板とを具備し、前記スライド扉の閉鎖時に、スライド扉の戸尻側を戸袋に収納して前記非常用開閉仕切り板を開放可能にしたプラットホームの扉開閉装置において、前記すべてのスライド扉の同一高さの位置にレールを水平に取り付け、このレールを戸尻側に直線的に延長してレール延長部とし、前記スライド扉を構成する上框を戸尻側に直線的に延長して上框延長部とし、前記スライド扉の戸先から前記レール延長部と上框延長部のそれぞれの後端部までの長さを、前記戸袋の幅に前記非常用開閉仕切り板の2分の1の幅を加えた幅と略同一とすることにより、前記非常用開閉仕切り板に沿って進退する左右一対のスライド扉の開放時にレール延長部と上框延長部が互いに非常用開閉仕切り板の中心線付近で接近させ、前記戸袋の内部に、レールを支えつつ水平移動させるリニアベアリングからなるスライドブロックを取り付け、前記戸袋の無目内に、上框延長部に臨ませてスライド扉の戸先下り防止手段を設け、前記スライド扉の戸先からレール延長部の後端部の間に駆動ベルトを掛け渡し、この駆動ベルトを左右牽引してスライド扉を開閉する駆動手段を前記戸袋の内部に設けたことを特徴とするプラットホームの扉開閉装置。
  2. スライドブロックは、ボールベアリングを直線部と曲線部を持って無端帯状に形成し、直線部をレールの側面に密接して転動させたことを特徴とする請求項1記載のプラットホームの扉開閉装置。
  3. 戸先下り防止手段は、スライド扉の上框延長部の後端部に近い上面に設けた戸先下り防止ローラと、無目内に設けられ、この戸先下り防止ローラに密接しつつスライド扉の開閉を案内して戸先下りを規制するガイドレールとからなり、さらに、無目内に、上框の両側面に密接する横振れを規制する横振れ防止ローラを設けたことを特徴とする請求項1記載のプラットホームの扉開閉装置。
  4. 戸袋内の取付板に駆動プーリとアイドラプーリを取り付け、駆動ベルトの一方の固定端から駆動プーリでUターンし、さらにアイドラプーリでUターンして駆動ベルトの他方の固定端に至るように張設し、前記駆動プーリを正逆回転可能なモータに連結したことを特徴とする請求項1記載のプラットホームの扉開閉装置。
  5. 戸先下り防止手段におけるガイドレールは、スライド扉の閉鎖時にスライド扉の戸先が下がるのを防止する押下げテーパー部を形成したことを特徴とする請求項3記載のプラットホームの扉開閉装置。
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