JP4837491B2 - 非常解錠装置及びプラットホームドア装置 - Google Patents

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本発明は、非常解錠装置及びプラットホームドア装置に関するものである。
従来、乗客の安全を確保する目的でプラットホームの軌道側縁部に沿って配置される可動柵としてのプラットホームドア装置が知られている。この種のプラットホームドア装置では、乗客が間違ってドアパネルを開けないように電気錠で施錠されるようになっている。そのため、例えば下記特許文献1に開示されているように、プラットホームドア装置には、非常時に手動で解錠するための手動解錠装置が設けられている。
特許文献1には、その第2実施形態として、腰高程度の高さのプラットホームドア装置に適用された手動解錠装置が開示されている。この解錠装置では、ドアパネルの戸先側の縦枠に解錠ハンドルが配設される一方、ドアパネル戸尻側の縦枠に係止装置が配設されている。この係止装置は、戸袋パネルに設けられた電気錠に係止可能に構成されるものであり、ドアパネルの戸尻側縦枠、下側横枠及び戸先側縦枠に沿って配索されたワイヤによって解錠ハンドルと接続されている。そして、解錠ハンドルを操作すると係止装置の係止部が降下して電気錠によるロックが解除されるようになっている。
特開2005−207055号公報
しかしながら、特許文献1に開示された手動解錠装置のように、解錠ハンドルと係止装置とをワイヤで接続する構成では、ワイヤの伸び、切断等によってドアパネルのロックを解除できない事態が生ずるおそれがある。しかも、ドアパネルの枠内にワイヤを引き通す作業が煩雑であるという問題もある。
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、プラットホームドア装置へ設置する際の作業負担が軽減され、かつドアパネルのロック解除を確実に行うことができる手動解錠装置を提供することにある。
前記の目的を達成するため、本発明は、ロック位置及び解錠位置を取り得るロック部材によってドアパネルをロックするように構成されたプラットホームドア装置の非常解錠装置であって、前記ドアパネルの戸先側で前記ドアパネルを解錠操作するための解錠用操作部と、前記ドアパネルの開閉方向に沿って延び、前記解錠用操作部の解錠操作に連動して前記開閉方向に移動する解錠用ロッドと、前記解錠用ロッドに連動し、前記ロック部材を前記ロック位置から前記解錠位置へ移動させる解錠機構と、を備えている。
本発明では、ドアパネルの開閉方向に沿って延びる解錠用ロッドが設けられていて、この解錠用ロッドがその長手方向に移動することによって解錠機構がその力を受け、それによりロック部材によるロックが解除される。このため、解錠用操作部からの力の伝達が解錠用ロッドを介して効率よく行われるので、ロック部材による解錠を確実なものにすることができる。しかも、本発明では、ドアパネルの開閉方向に沿うように解錠用ロッドが設けられるので、非常解錠装置をプラットホームドア装置へ設置する際の作業負担を軽減することができる。また、本発明では、ワイヤのように切断を心配したり調整したりする必要もなくなる。
ここで、前記解錠用操作部が、前記ドアパネルの軌道側から解除操作するためのもので、かつ前記ドアパネルを開放させる方向に解錠操作可能に構成され、前記解錠機構は、前記解錠用操作部の前記方向への解錠操作により、前記解錠用ロッドを介して前記ロック部材を前記ロック位置から前記解錠位置へ移動させるのが好ましい。
この態様では、ドアパネルを開放する方向に解錠用操作部を操作することによってドアパネルのロックが解除されるので、ロック解除操作とドアパネルの開放操作をワンアクションで行うことができ、簡単な操作でドアパネルを開放できる。したがって、乗客等がドアパネルの軌道側からホーム側へ脱出しなければならないような非常時に効果的となる。
そして、前記ドアパネルが枠体とこの枠体におけるホーム側面に取り付けられた平パネルとを備えるプラットホームドア装置に適用される場合には、前記解錠用操作部は、前記平パネルよりも軌道側で、かつ前記枠体の内側に配置され、前記解錠用ロッドは、前記枠体の厚み範囲内で前記ドアパネルの開閉方向に移動するのが好ましい。
この態様では、解錠用操作部が平パネルよりも軌道側で且つ枠体の内側に位置しているので、解錠用操作部がホーム側からいたずらされるのを防止することができる。しかも解錠用ロッドが枠体の厚み範囲内で移動するように配設されているので、プラットホームにおいてドアパネルよりも軌道側のスペースが狭くなるのを抑制することができる。
さらに、前記解錠用操作部は、前記ドアパネルの開閉方向に延びる延出部を有し、この延出部が、前記枠体を構成する縦枠の挿入孔に挿入されているのが好ましい。
この態様では、縦枠の挿入孔が解錠用操作部のガイドとして機能するので、解錠用操作部の動きがいびつになるのを抑止することができ、解錠用ロッドをスムーズに移動させることができる。
また、前記非常解錠装置は、前記ロック部材が側方に移動することによって前記ロック位置から前記解錠位置へ退避するプラットホームドア装置に適用されるものであってもよい。
この態様では、ロック部材が側方に退避することでロックが解除されるので、解錠用操作部、解錠用ロッド及び解錠機構をドアパネルの上端部またはその近傍に配置する必要がなくなる。すなわち、ロック部材が降下することによってドアパネルをロックする構成では、ロック部材をドアパネルの上方に配置する必要があるが、本態様のように、ロック部材が側方に移動してドアパネルをロックする構成では、ロック部材をドアパネルの上方に配置しなければならないという制約から解放される。したがって、解錠用操作部、解錠用ロッド及び解錠機構をドアパネル下部に配置することが可能となり、ドアパネル上部に配設される部品点数を削減することができる。この結果、ドアパネルの高さを低くすることができる。また透明パネルが配設されたドアパネルにおいては、透明パネルをドアパネルの上端付近まで設けることも可能となる。
また、前記解錠機構は前記解錠用ロッドに連動して回動するカムを有し、このカムは回動することによって前記ロック部材を押して前記ロック位置から前記解錠位置へ移動させる構成としてもよい。
この態様では、カムが回動することによってロック部材を押すので、解錠操作によって確実にロック解除を行うことができる。
この態様において、前記カムは一対に設けられ、これら両カムの間に、前記ロック位置にある前記ロック部材に係止可能に施錠体が配置されているのが好ましい。
この態様では、施錠体を解錠用ロッドの軸心を通る面上に配設することが可能となり、これによりロック部材によるロックを安定して行うことができる。しかも、両カムが回動してロック部材を押す際に解錠用ロッドに偏荷重がかからないようにすることができる。これにより、解錠時の解錠用ロッドの動きをよりスムーズにすることができる。
そして、前記施錠体は、前記ドアパネルの閉じ方向に対して傾斜したガイド面を有し、前記ドアパネルが閉じ方向に移動するときに前記ガイド面が前記ロック部材に接触して当該ロック部材を前記ロック位置から前記解除位置へ移動させるのが好ましい。
この態様では、ドアパネルが閉じられるときに、施錠体のガイド面がロック部材に接触してロック部材をロック位置から解錠位置に移動させるので、ドアパネルを閉じるときの解錠及び施錠を自動的に行うことができる。
また、前記ドアパネルのホーム側から解錠操作するためのホーム側操作部を備えるのが好ましく、この場合には、前記解錠機構は、前記解錠用操作部及び前記ホーム側操作部の何れの解錠操作にも連動して前記ロック部材を前記ロック位置から前記解錠位置へ移動させるのが好ましい。
この態様では、ドアパネルのホーム側からでもドアパネルのロックを解除することができる。
また、本発明は、ガイドパネルと、前記ガイドパネルに開閉移動可能に支持されるドアパネルと、前記ドアパネルをロックするロック位置と、このロック位置から退避した解錠位置とを取り得るロック部材と、前記非常解錠装置と、を備えているプラットホームドア装置である。
本発明では、ロック部材によるドアパネルのロック解除を確実に行うことができる。しかも、非常解錠装置を設ける際の作業負担を軽減することができる。
以上説明したように、本発明に係る手動解錠装置によれば、プラットホームドア装置へ設置する際の作業負担が軽減され、かつドアパネルのロック解除を確実に行うことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は本発明に係る手動解錠装置が適用されたプラットホームドア装置の一実施形態を示している。この図は同ドア装置をホーム側から軌道側に向かって見た図である。同図に示すように、本第1実施形態に係るプラットホームドア装置10は、プラットホームPの軌道側端部に沿って所定の間隔を置いて配置される一対のガイドパネル12,12と、ガイドパネル12,12に往復移動可能に支持される引戸式の一対のドアパネル16,16とを備えた可動柵として構成されている。ドアパネル16,16は、列車の乗降客が通る乗降通路20を開放する開き位置と、乗降通路20を閉じる閉じ位置との間を軌道に沿う方向に往復移動する。
プラットホームドア装置10を間隔をおいて多数連ねて設置するとともに、ガイドパネル12に隣接するように仕切りパネル14を配置することにより、プラットホームPが軌道側と、その内側のホーム側とに仕切られることになる。
図1に示す右側のガイドパネル12は、図2及び図3に示すように、基台22と、この基台22に立設される起立部23と、この起立部23の上端部から張り出す天部24とを備えている。起立部23は、矩形枠体23aに透明板からなる平面パネル23bを取り付けた構成となっている。そして、ガイドパネル12は、起立部23の平面パネル23bが軌道に沿う方向となるようにプラットホームPに固定されている。ガイドパネル12の天部24には、ドアパネル16をガイドするガイドローラ25が設けられており(図2参照)、ドアパネル16は、ガイドパネル12の起立部23に沿って開閉移動するようになっている。なお、図2は、図1における右側のガイドパネル12を起動に沿う方向に見たときの断面図である。
図2〜図3に示すように、ドアパネル16にリニアレール28が設けられる一方、ガイドパネル12には、ドアパネル16を駆動するための駆動機器、リニアレール28をガイドするスライドブロック30,30、これらの支持部材31等が配設されている。また、ガイドパネル12にはこれらを覆うガードカバー32が設けられている。
駆動機器には、モータ33と、このモータ33を駆動制御する図略の制御器とが含まれている。制御器は、列車の入線に合わせて駅の集中制御盤等から送信される制御信号に基づいてモータ33の駆動制御を行う。
支持部材31は、ドア開閉方向に間隔をおいて配置された脚部31aと、これら脚部31a間に架設された梁部31bとを有する。脚部31aはガイドパネル12の基台22に立設されている。この脚部31aに前記モータ33が固定されている。モータ33の出力軸には、駆動プーリ34が設けられており、この駆動プーリ34は、水平軸回りに回転する姿勢で配設されている。
前記脚部31aにはプーリブラケット35が固定されており、このプーリブラケット35には、2つのアイドラプーリ36がそれぞれ回転自在に支持されている。両アイドラプーリ36は、駆動プーリ34を挟むようにその両側に配置されており、駆動プーリ34と同じ高さに配置されている。そして、駆動プーリ34及びアイドラプーリ36は、後述のベルト部材39に噛み合わされている。
前記スライドブロック30,30は前記梁部31bに固定されている。スライドブロック30,30は、リニアレール28をガイドするためのものであり、ドア開閉方向に所定間隔を置いて並設されている。
図1における左側のガイドパネル12は、モータ33、スライドブロック30,30等の配置高さが異なる点を除いて、右側のガイドパネル12と同様の構成である。左側のガイドパネル12と右側のガイドパネル12とでモータ33等の配置高さが異なるのは、戸尻側で後述のリニアレール28、レールカバー40等が干渉するのを防止するためである。
ドアパネル16は、枠体42と、この枠体42に取り付けられた平パネルの一例としての透明パネル43とを備える。枠体42は、戸先側の縦枠42aと、戸尻側の縦枠42bと、両縦枠42a,42bの上端部同士を接続する上側横枠42cと、両縦枠42a,42bの下部同士を接続する下側横枠42dと、両縦枠42a,42bの中間部同士を接続する中間横枠42eとを備え、これら縦枠42a,42b及び横枠を矩形状に組み付けた構成のものである。そして、透明パネル43は、両縦枠42a,42b間の空間であって上側横枠42cと中間横枠42eとの間の空間を塞ぐように、枠体42におけるホーム側の側面に取り付けられている。また、枠体42には、両縦枠42a,42b間の空間であって中間横枠42eと下側横枠42dとの間の空間を塞ぐように、平パネルの一例としての下部パネル44が取り付けられている。この下部パネル44は透明パネル43の真下に配置されている。
また、ドアパネル16は、枠体42に固定された取付ブラケット46と、この取付ブラケット46に固定された前述のリニアレール28と、この取付ブラケット46及びリニアレール28を覆うレールカバー40とを備えている。取付ブラケット46は、ドアパネル16の開閉方向に沿って延びるように配設される長細い形状のものであり、戸尻側の縦枠42bよりもドア閉じ方向に突出している。リニアレール28は、取付ブラケット46の全長に亘って開閉方向に延びるように配設されている。
ドアパネル16には、長尺部材であるベルト部材39が設けられている。ベルト部材39は、歯付きベルトからなり、ドアパネル16の移動方向に延びる姿勢で配設されている。ベルト部材39の両端部には、それぞれベルト金具47が設けられており(図3参照)、これらベルト金具47はそれぞれ前記取付ブラケット46に固定されている。これにより、モータ33によってベルト部材39が走行すると、ドアパネル16が開閉移動する。
図1における左側のドアパネル16は、取付ブラケット46、リニアレール28、レールカバー40の配置高さが異なる点、下側横枠42dの配置高さが異なる点を除いて右側のドアパネル16と同様の構成となっており、左側のドアパネル16は右側のドアパネル16と左右対称に配置されている。
本プラットホームドア装置10には、図4に示すように、ドアパネル16をロックするためのロック部材50が設けられている。このロック部材50は、閉じ位置にあるドアパネル16の戸尻側縦枠42bから少し開き位置側へずれた場所に配置されている。ロック部材50は、ソレノイドを有する切換機構51に設けられるものであり、切換機構51は、ロック部材50が水平方向で且つドアパネル16の開閉方向に直交する方向に進退移動するように設置されている。なお、図4は、図3を下から見た図である。
ロック部材50は、ロック位置及び解錠位置を取り得る。ロック位置とは、ロック部材50がドアパネル16の側面に近接した位置であり、解錠位置は、ロック位置からドアパネル16の側面から離れるように側方に退避した位置である。
本プラットホームドア装置10には、ドアパネル16のロックを手動で解除するための手動解錠装置が設けられている。この手動解錠装置は、停電等の非常時に列車の乗客やプラットホームPの駅員等がロックを解除できるようにするためのものである。
手動解錠装置は、図3〜図6に示すように、解錠用操作部53と、解錠用ロッド54と、解錠機構55と、ホーム側操作部56とを備えている。解錠用操作部53は、ドアパネル16の戸先側でドアパネル16の解錠操作をするための操作部であり、解錠用ロッド54に固定されている。本実施形態1では解錠用操作部53は、ドアパネル16の軌道側から操作するためのものとして構成されている。
解錠用操作部53は、上下方向に延びるロッド部53aと、このロッド部53aの上端部に設けられる把持部53bと、この把持部53bから戸先側に向かって延びる延出部53cとを備えている。
ロッド部53aは、図4に示すように、中間横枠42eに設けられた貫通孔42fを上下に貫通している。この貫通孔42fは、ロッド部53aがドアパネル16に対してドアパネル16の開閉方向に相対移動するのを許容するだけの長さを有する。そして、ロッド部53aの下端部は、図5に示すように、前記解錠用ロッド54に固定されており、この固定箇所には固定ブラケット57が設けられている。
把持部53bは、全体として上下方向に細長い形態に形成されており、解錠用ロッド54を戸尻側に向かって移動させるときに操作者が握り易い形態となっている。
延出部53cは、把持部53bの上下にそれぞれ設けられており、これら延出部53cはドアパネル16の戸先側縦枠42aに設けられた挿入孔42g(図2参照)にそれぞれ挿入されている。この挿入孔42gは、戸先側縦枠42aにおける戸尻側の側壁に形成されるものである。そして、解錠用操作部53は、延出部53cが縦枠42aの挿入孔42gに挿入された状態で、ドアパネル16に対してドアパネル16の開閉方向(ドア開閉方向)に相対移動可能となっている。これにより挿入孔42gは、解錠用操作部53のガイドとして機能する。なお、延出部53cは、ロッド部53aの上端部を折り曲げて構成してもよく、あるいはロッド部53aとは別体のロッド状の部材をロッド部53aに固定したものであってもよい。
解錠用操作部53は、ドアパネル16の枠体42の厚み範囲内に配置されている。そして、解錠用操作部53のホーム側に透明パネル43が配置される位置関係となっている。このため、解錠用操作部53は、ドアパネル16の軌道側から解錠操作可能で、かつホーム側からは解錠操作できないようになっている。また解錠用操作部53は、ドアパネル16の戸先側の縦枠42aにおける下部に配置される。すなわち解錠用操作部53は、把持部53bが中間横枠42eよりも少し上になるように配置されており、ドアパネル16を超えてホーム側の乗客等が上から手を延ばしたとしても把持部53bには手が届き難い位置関係となっている。
前記解錠用ロッド54は、ドアパネル16の幅方向(図5の左右方向)に延びるように配置されており、その長さはドアパネル16の幅におよそ等しくなっている。解錠用ロッド54の戸先側端部は、ドアパネル16の戸先側縦枠42a内に挿入されている。そして、図6に示すように、解錠用ロッド54には、この縦枠42aに当接可能な位置に弾性部材58が設けられている。この弾性部材58はストッパとして機能する。
解錠用ロッド54は、ガイド部材59によってもガイドされる。このガイド部材59は、ドアパネル16の下側横枠42dに固定される一方、解錠用ロッド54を挿通させるガイド孔を有する。解錠用ロッド54をガイドするガイド部材59が設けられることにより、ロッド部53aが解錠用操作部53を操作する力でたわむような長さに形成される場合でも、解錠用ロッド54を安定して移動させることができる。したがって、図1の左側のドアパネル16では、ロッド部53aが短いためガイド部材59が省略されている。
解錠用ロッド54の戸尻側端部は、ドアパネル16の戸尻側縦枠42bを貫通している。また解錠用ロッド54には、ばね押え61が設けられており、このばね押え61と戸尻側縦枠42bとの間にコイルばね62が嵌められている。このコイルばね62は、解錠用操作部53が戸先側から戸尻側に向かって操作されたときに、解錠用操作部53を戸尻側から戸先側へ自動的に戻すためのものである。このように、解錠用ロッド54は、ドアパネル16に対してドア開閉方向に相対的に変位可能となっている。
前記解錠機構55は、解錠用ロッド54に連動してロック部材50をロック位置から解錠位置へ押し出すためのものである。図6(a)(b)に示すように、解錠機構55は、解錠用ロッド54の先端部に固定されたピン55aと、このピン55aが挿通される長孔を有するカム55bとを備えている。カム55bは上下に一対となって設けられており、前記ピン55aは、上下に延びる姿勢に設けられると共に、両カム55bの長孔に跨るように設けられている。
両カム55bの間には、施錠体64が挟み込まれている。この施錠体64は、水平に配設されているが、この施錠体64の端部から下方に向かって固定部65が延出されている。この固定部65は、ドアパネル16の戸尻側縦枠42bに締結固定されている。
施錠体64は、ドアパネル16が閉じ位置にある状態でロック位置にあるロック部材50の戸先側に位置している。そして、施錠体64は、略三角形状に形成されており、ドアパネル16の開閉方向に垂直な施錠面と、ドアパネル16の開閉方向に対して傾斜したガイド面とを有する。
施錠面は、ドアパネル16を開けようとしたときに、ロック位置にあるロック部材50と係合する。このため、ロック部材50がロック位置にあるときには、ドアパネル16を閉じ位置から開けようとしても施錠体64の施錠面がロック部材50に衝突するため、ドアパネル16を開くことはできない。一方、ガイド面は、ドアパネル16を開き位置から閉じた場合に、ロック位置にあるロック部材50に衝突する。しかし、ガイド面は、ドア開閉方向に対して傾斜しているため、施錠体64がロック部材50に衝突すると、それによってロック部材50をロック位置から解錠位置へ押し込む。したがって、施錠体64のガイド面により、ドアパネル16を閉じるときには、ロック部材50が障害となることはない。
両カム55bは、締結具によって施錠体64と結合されており、垂直軸回りに回動可能となっている。そして、両カム55bの長孔に解錠用ロッド54のピン55aが挿通されており、両カム55bは解錠用ロッド54の変位によって回動する。両カム55bは、ロック位置にあるロック部材50の先端部を、回動によって押圧する押圧部55cを有する。この押圧部55cは、カム55bが通常位置から回動したときにロック部材50の先端部を押すものであり、押圧部55cがロック部材50の先端部を押圧すると、ロック部材50は、ロック位置から解錠位置へ移動するようになっている。
施錠体64は一対のカム55bの間に挟み込まれている。このため、施錠体64はロック部材50の中心に係合する一方、各カム55bの押圧部55cがロック部材50を均等に押圧する設定にすることができる。
前記ホーム側操作部56は、ホーム側からの解錠操作を可能にするものであり、図5に示すように、鍵穴56cに回動可能に設けられた軸部56aと、この軸部56aと一体的に回動するように構成された回動部材56bとを備えている。鍵穴56cは、駅員等が所有する鍵を差し込むためのものであり、ドアパネル16の下部パネル44を通して鍵を差し込めるようになっている。なお、図5では、下部パネル44を取り外した状態で示している。
軸部56aは、前記ロッド部53aの下端部のすぐ戸先側に配置されている。回動部材56bは、軸部56aから上方に延びる姿勢(基本姿勢)で配置されていて、この基本姿勢では、回動部材56bはロッド部53aとの間に僅かな隙間が形成されていて、ロッド部53aと接触していない。そして、回動部材56bは、基本姿勢から回動すると(回動姿勢)、ロッド部53aと接触し、ロッド部53aを戸尻側へ押圧するようになっている。これにより、解錠用ロッド54を戸尻側へ変位させるようになっている。
ここで、手動解錠装置の動作について説明する。通常の状態では、コイルばね62の弾性力によって解錠用操作部53及び解錠用ロッド54が戸先側に付勢された基本位置となっている。そして、この状態では、カム55bが通常位置にあるため、カム55bの押圧部55cはロック部材50の先端部に当接していない。このため、ロック部材50はロック位置となっている。この状態でドアパネル16を閉じ位置から開こうとしても施錠体64がロック部材50に係止されるため、ドアパネル16を開けることはできない。
次に、この施錠状態から軌道側から解錠操作してドアパネル16を開放するときの動作を説明する。軌道側からの解錠操作には、解錠用操作部53が使用される。この解錠操作では、把持部53bを戸尻方向に操作しながらドアパネル16を開き位置方向に移動させるだけでよい。把持部53bを戸尻方向に操作すると、解錠用ロッド54がドアパネル16に対して戸尻方向に相対変位する。この解錠用ロッド54の変位によってカム55bが通常位置から回動し、カム55bの押圧部55cによってロック部材50の先端部が押圧される。これにより、ロック部材50がロック位置から退避して解錠位置へと引っ込み、この状態でドアパネル16が開き位置に向かって移動すると、施錠体64がロック部材50に係止されることなく通過する。これにより、ドアパネル16を開き位置まで開放させることができる。
把持部53bの操作は、ドアパネル16を開き始めるときのみ操作すればよい。把持部53bの操作を止めると、コイルばね62の付勢力によって解錠用ロッド54が戸先方向へ戻り、カム55bは通常位置に復帰する。しかし、このとき施錠体64は既にロック部材50を通過しているために、ドアパネル16を開き位置まで移動させることができる。
その後、ドアパネル16を閉じるときには、ドアパネル16をそのまま開き位置から閉じ位置へ移動させるだけでよい。この移動中に施錠体64のガイド面がロック部材50に衝突するが、ロック部材50は施錠体64のガイド面に案内されてロック位置から解錠位置へ移動するので、ドアパネル16の閉じ動作中においては、施錠体64が障害となることはない。
一方、ホーム側から解錠操作するには、鍵穴56cに所定の鍵を挿入して回動操作する。そうすると、回動部材56bが回動し、これによりロッド部53aが戸尻方向に押圧される。これにより、解錠用ロッド54が戸尻方向に変位してカム55bを通常位置から回動させる。したがって、軌道側からの解錠操作と同様に、ロックを解除することができる。このホーム側からの解錠操作では、鍵の回動動作をしながら、ドアパネル16を開き方向に移動させることにより、ドアパネル16を開放させることとなる。
以上説明したように、本実施形態1では、ドアパネル16の開閉方向に沿って延びる解錠用ロッド54が設けられていて、この解錠用ロッド54がその長手方向に移動することによって解錠機構55がその力を受け、それによりロック部材50によるロックが解除される。このため、解錠用操作部53からの力の伝達が解錠用ロッド54を介して効率よく行われるので、ロック部材50による解錠を確実なものにすることができる。しかも、ドアパネル16の開閉方向に沿うように解錠用ロッド54が設けられるので、従来のようにワイヤをドアパネル内に配索する場合に比べ、非常解錠装置をプラットホームドア装置10へ設置する際の作業負担を軽減することができる。また、ワイヤのように切断を心配したり調整したりする必要もなくなる。
また本実施形態1では、ドアパネル16を開放する方向に解錠用操作部53を操作することによってドアパネル16のロックが解除されるので、ロック解除操作とドアパネル16の開放操作をワンアクションで行うことができ、簡単な操作でドアパネル16を開放できる。したがって、乗客等がドアパネル16の軌道側からホーム側へ脱出しなければならないような非常時に効果的となる。
また本実施形態1では、解錠用操作部53が透明パネル43及び下部パネル44よりも軌道側で且つドアパネル16の枠体42の内側に位置しているので、解錠用操作部53がホーム側からいたずらされるのを防止することができる。しかも解錠用ロッド54が枠体42の厚み範囲内で移動するように配設されているので、プラットホームPにおいてドアパネル16よりも軌道側のスペースが狭くなるのを抑制することができる。
また本実施形態1では、縦枠42aの挿入孔42gが解錠用操作部53のガイドとして機能するので、解錠用操作部53の動きがいびつになるのを抑止することができ、解錠用ロッド54をスムーズに移動させることができる。
また本実施形態1では、ロック部材50が側方に退避することでロックが解除されるので、解錠用操作部53、解錠用ロッド54及び解錠機構55をドアパネル16の上端部またはその近傍に配置する必要がなくなる。すなわち、ロック部材が降下することによってドアパネルをロックする構成では、ロック部材をドアパネルの上方に配置する必要があるが、本実施形態のように、ロック部材50が、ドアパネル16の軌道上のロック位置から側方に移動する構成では、ロック部材50をドアパネル16の上方に配置しなければならないという制約から解放される。したがって、解錠用操作部53、解錠用ロッド54及び解錠機構55をドアパネル16の下部に配置することが可能となり、ドアパネル16上部及びガイドパネル12上部に配設される部品点数を削減することができる。この結果、ドアパネル16及びガイドパネル12の高さを低くすることができる。また透明パネル43が配設されたドアパネル16及び平面パネル23bが配設されたガイドパネル12においては、透明パネル43及び平面パネル23bをドアパネル16及びガイドパネル12の上端付近まで設けることも可能となる。
また本実施形態1では、カム55bが回動することによってロック部材50を押すようにしているので、解錠操作によって確実にロック解除を行うことができる。
また本実施形態1では、カム55bを一対に設けるとともに両カム55bの間に施錠体64を配設するようにしているので、ロック部材50によるロックを安定して行うことができるとともに、両カム55bが回動してロック部材50を押す際に、長尺の解錠用ロッド54に偏荷重がかからないようにすることができる。すなわち、施錠体64を解錠用ロッド54の軸心を通る面上に配設しつつ、解錠用ロッド54がカム55bから受ける荷重を偏らないようにすることができる。これにより、解錠時の解錠用ロッド54の動きをよりスムーズにすることができる。
また本実施形態1では、ドアパネル16が閉じられるときに、施錠体64のガイド面がロック部材50に接触してロック部材50をロック位置から解錠位置に移動させるので、ドアパネル16を閉じるときの解錠及び施錠を自動的に行うことができる。
また本実施形態1では、ホーム側操作部56を設けるようにしたので、ドアパネル16のホーム側からでもドアパネル16のロックを解除することができる。
なお、本実施形態1では、一対のドアパネル16,16を有する両引き式のプラットホームドア装置10について示したが、これに限られるものではなく、片引き式のプラットホームドア装置としてもよい。
また本実施形態1では、解錠用操作部53の延出部53cを戸先側縦枠42aに挿入するように構成したが、これに限られるものではない。例えば、解錠用操作部53がこの縦枠42aから少し戸尻側に離れた場所に配置される構成としてもよい。この場合でも、ドアパネル16の戸先側での解錠操作が可能であり、非常時の解錠操作を安全に行うことができる点で変わりがない。
また本実施形態1では、モータ33でベルト部材39を走行させる、いわゆるベルト駆動式のプラットホームドア装置10としたが、これに限られるものではなく、例えばラックアンドピニオンを利用した駆動方式としてもよい。
(実施形態2)
図7〜図9は本発明の実施形態2を示す。第1実施形態では、解錠用ロッド54がドアパネル16の下部に設けられるようにしたが、第2実施形態では、解錠用ロッド54がドアパネル16の上部に設けられている。以下具体的に説明するが、ここでは実施形態1と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
解錠用ロッド54は、ドアパネル16の上側横枠42c内にドアパネル16の幅方向に延びるように配設されている。
解錠用操作部53は、実施形態1と同様に、ドアパネル16の戸先側に配置されていて、ドアパネル16の軌道側から操作可能となっている。解錠用操作部53は、押しボタン53eと、この押しボタン53eに連動する戸先側カム53fとを備えている。押しボタン53eは、透明パネル43の軌道側に配置されるとともに上側横枠42cから下方に突出している。そして、押しボタン53eは上下方向に移動可能となっている。
図10に示すように、戸先側カム53fは、ドア開閉方向に垂直な方向(ドアパネル16の厚み方向)に延びる軸回りに回動可能に構成されている。そして、戸先側カム53fは、押しボタン53eと解錠用ロッド54とを連結していて、この戸先側カム53fは、押しボタン53eの上下動に伴って、解錠用ロッド54をドア開閉方向に移動させるように構成されている。そして、押しボタン53eが押されると、解錠用ロッド54が戸尻方向に移動するように戸先側カム53fが回動するようになっている。
図11に示すように、解錠機構55は、カム(戸尻側カム)55bと、押圧ロッド55eとを備えている。戸尻側カム55bはドア開閉方向に垂直な方向(ドアパネル16の厚み方向)に延びる軸回りに回動可能に構成されている。そして、この戸尻側カム55bに解錠用ロッド54の戸尻側端部が結合されている。これにより、解錠用ロッド54がその長さ方向に移動すると戸尻側カム55bが回動するようになっている。
押圧ロッド55eは、戸尻側カム55bの回動に伴って上下動するように構成されている。そして、押圧ロッド55eは、解錠用ロッド54が戸尻側へ移動するのに伴って上昇するようになっている。
ロック部材50及び切換機構51は、図7及び図9に示すように、ガイドパネル12の天部24に設置されている。一方、施錠体64は、ドアパネル16における上側横枠42cの上面に設けられている。そして、この施錠体64は、ロック位置にあるロック部材50に係止されるようになっている。また、ロック部材50は、押圧ロッド55eの上昇によってロック位置から解錠位置へ押し上げられるようになっている。これにより施錠体64がロック部材50によって衝突することなく、ドアパネル16を開放可能となる。そして、押圧ロッド55eが降下すれば、ロック部材50は自重でロック位置まで降下するようになっている。
ガイドパネル12は、図9に示すように、ホーム側に立設されるホーム側部71と、軌道側に立設される軌道側部72と、これらの上端部同士を接続する天部24とを備えている。そして、ホーム側部71と軌道側部72との間をドアパネル16が通過する構成となっている。また、天部24には天部カバー73が取り付けられていて、この天部カバー73は開閉可能となっている。
ホーム側操作部56の鍵穴56cは、図8に示すように、ガイドパネル12のホーム側部71における乗降通路側の部位に設けられている。この鍵穴56cには、図9に示すように、軸部56aが回動可能に設けられていて、この軸部56aには、軸部56aの回動に連動して上下動する押上げ部材56eが設けられている。この押上げ部材56eは、上下方向に延びる形状のものであり、その上端部に載置部56fが設けられている。
ロック部材50と切換機構51とは連結部材75によって連結されている。連結部材75の一端部は、切換機構51の可動部51aに結合されている。これにより、連結部材75は切換機構51の可動部51aと一体的に上下動し、ロック部材50は連結部材75と一体的に上下動する。可動部51aは、ドアパネル16の開閉時、すなわちロック部材50を上下動させるときに上下動するように制御される。
連結部材75の他端部は、押上げ部材56eの載置部56fに載置されている。これにより、連結部材75は、押上げ部材56eの上昇によって上昇する。すなわち、ロック部材50に固定されている連結部材75は、押圧ロッド55e及び押上げ部材56eの何れからでも押上げ可能となっている。なお、ロック部材50の上昇によって連結部材75が上昇したときには、連結部材75は載置部56fから上方に離間する。したがって、このときには鍵穴56cの軸部56aは回動しない。
したがって、本実施形態2でも実施形態1と同様に、ドアパネル16の開閉方向に沿って延びる解錠用ロッド54がその長手方向に移動することにより、ロック部材50によるロックが解除される。このため、解錠用操作部53からの力の伝達が解錠用ロッド54を介して効率よく行われるので、ロック部材50による解錠を確実なものにすることができる。しかも、ドアパネル16の開閉方向に沿うように解錠用ロッド54が設けられるので、従来のようにワイヤをドアパネル内に配索する場合に比べ、非常解錠装置をプラットホームドア装置へ設置する際の作業負担を軽減することができる。また、ワイヤのように切断を心配したり調整したりする必要もなくなる。
また本実施形態2では、ロック部材50が自重で降下した状態がロック位置となるので、確実に施錠を行うことができる。
本発明の実施形態1に係るプラットホームドア装置の全体構成を示す正面図である。 図1のプラットホームドア装置の右側のガイドパネル及びドアパネルを軌道に沿う方向に見た断面図である。 図1のプラットホームドア装置の右側のガイドパネル及びドアパネルの正面図である。 図1のプラットホームドア装置の右側のガイドパネル及びドアパネルを下から見た図である。 図3のドアパネルの正面図である。 (a)は手動解錠装置の正面図であり、(b)はこの手動解錠装置の上面図である。 本発明の実施形態2に係る手動解錠装置の全体構成を示す図である。 本発明の実施形態2のドアパネル及びガイドパネルの正面図である。 図8のドアパネル及びガイドパネルの断面図である。 解錠用操作部の構成を示す図である。 解錠機構の構成を示す図である。
符号の説明
12 ガイドパネル
16 ドアパネル
42 枠体
42g 挿入孔
43 透明パネル(平パネルの一例)
44 下部パネル(平パネルの一例)
50 ロック部材
53 解錠用操作部
53a ロッド部
53b 把持部
53c 延出部
53e ボタン
54 解錠用ロッド
55 解錠機構
55a ピン
55b カム(カムの一例)
55b 戸尻側カム(カムの一例)
55c 押圧部
55e 押圧ロッド
56 ホーム側操作部
56a 軸部
56b 回動部材
56c 鍵穴

Claims (10)

  1. ロック位置及び解錠位置を取り得るロック部材によってドアパネルをロックするように構成されたプラットホームドア装置の非常解錠装置であって、
    前記ドアパネルの戸先側で前記ドアパネルを解錠操作するための解錠用操作部と、
    前記ドアパネルの開閉方向に沿って延び、前記解錠用操作部の解錠操作に連動して前記開閉方向に移動する解錠用ロッドと、
    前記解錠用ロッドに連動し、前記ロック部材を前記ロック位置から前記解錠位置へ移動させる解錠機構と、を備えている非常解錠装置。
  2. 前記解錠用操作部は、前記ドアパネルの軌道側から解除操作するためのもので、かつ前記ドアパネルを開放させる方向に解錠操作可能に構成され、
    前記解錠機構は、前記解錠用操作部の前記方向への解錠操作により、前記解錠用ロッドを介して前記ロック部材を前記ロック位置から前記解錠位置へ移動させる請求項1に記載の非常解錠装置。
  3. 前記ドアパネルが枠体とこの枠体におけるホーム側面に取り付けられた平パネルとを備えるプラットホームドア装置に適用され、
    前記解錠用操作部は、前記平パネルよりも軌道側で、かつ前記枠体の内側に配置され、
    前記解錠用ロッドは、前記枠体の厚み範囲内で前記ドアパネルの開閉方向に移動する請求項2に記載の非常解錠装置。
  4. 前記解錠用操作部は、前記ドアパネルの開閉方向に延びる延出部を有し、この延出部が、前記枠体を構成する縦枠の挿入孔に挿入されている請求項3に記載の非常解錠装置。
  5. 前記ロック部材が側方に移動することによって前記ロック位置から前記解錠位置へ退避するプラットホームドア装置に適用される請求項1から4の何れか1項に記載の非常解錠装置。
  6. 前記解錠機構は前記解錠用ロッドに連動して回動するカムを有し、このカムは回動することによって前記ロック部材を押して前記ロック位置から前記解錠位置へ移動させる請求項1に記載の非常解錠装置。
  7. 前記カムは一対に設けられ、これら両カムの間に、前記ロック位置にある前記ロック部材に係止可能に施錠体が配置されている請求項6に記載の非常解錠装置。
  8. 前記施錠体は、前記ドアパネルの閉じ方向に対して傾斜したガイド面を有し、前記ドアパネルが閉じ方向に移動するときに前記ガイド面が前記ロック部材に接触して当該ロック部材を前記ロック位置から前記解除位置へ移動させる請求項7に記載の非常解錠装置。
  9. 前記ドアパネルのホーム側から解錠操作するためのホーム側操作部を備え、
    前記解錠機構は、前記解錠用操作部及び前記ホーム側操作部の何れの解錠操作にも連動して前記ロック部材を前記ロック位置から前記解錠位置へ移動させる請求項2から8の何れか1項に記載の非常解錠装置。
  10. ガイドパネルと、
    前記ガイドパネルに開閉移動可能に支持されるドアパネルと、
    前記ドアパネルをロックするロック位置と、このロック位置から退避した解錠位置とを取り得るロック部材と、
    請求項1から9の何れか1項に記載の非常解錠装置と、を備えているプラットホームドア装置。
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