JP5995731B2 - 可動式ホーム柵 - Google Patents

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Description

この発明は、例えばプラットホーム上に設置される可動式ホーム柵に関するものである。
図16は一般的な可動式ホーム柵を示すもので、プラットホーム100上には戸袋10(図では骨組みのみ示す)が設置され、この戸袋10に可動扉1が矢印A方向に移動して収納されるようになされている。可動扉1の下端側方にはリニアブラケット2が固定され、このリニアブラケット2に、後で詳述するレール案内体であるリニアガイドベアリング3が所定の間隔をあけて2個取付けられている。可動扉1は、このリニアガイドベアリング3が、固定部であるプラットホーム100上に、ベース板101を介して設置されているリニアガイドレール4に設けられているレール体であるリニアガイド5に沿って滑動し、戸袋10から出入りする移動を行なうと同時に、リニアガイドベアリング3により支持されている。図は可動扉1が戸袋10から出た状態を示しており、可動扉1の駆動はモーター6により行なわれる。
図17は可動扉1の側面を戸先または戸尻側から見た概略的な図である。可動扉1の下端にはリニアブラケット2が固定され、リニアブラケット2の下端にはリニアガイドベアリング3がリニアガイド5を跨ぐように設けられている。可動扉1に平行して、ベース板101上に支柱7が立設され、その上端には可動扉1の揺れ止めレール8が設けられている。一方、可動扉1の上端には揺れ止めレール8に摺動するように揺れ止めシュー9が取付けられている。可動扉1は、リニアブラケット2、リニアガイドベアリング3および揺れ止めシュー9と一体でリニアガイド5上を移動する。
図18は図16のリニアブラケット2およびリニアガイド5等を拡大して示す正面図で、ベース板101上にリニアガイドレール4が設置され、さらにその上にリニアガイド5が設けられている。リニアガイド5には、2個のリニアガイドベアリング3が所定の間隔をあけて配置され、これらのリニアガイドベアリング3はリニアブラケット2に固定されている。リニアガイドベアリング3とリニアブラケット2との連結は、図19に略線的に示すように、ベアリング継手11により行なわれる。
ところで、上記の構造では、リニアガイドベアリング3とリニアブラケット2とはベアリング継手11で固定されているため、リニアガイド5がリニアガイドベアリング3に対して長手方向に傾くか、横に曲がるか、あるいは捻じれるような歪を有する場合、リニアガイドベアリング3の内部に収容されている滑動用の複数の金属ボールのうち、特定な箇所の金属ボールに力が加わることになり、リニアガイドベアリングの破損を招いたり、寿命を縮めたりすることがある。この様子を示したのが図20であり、図はリニアガイド5が上方に盛り上がる歪を生じている例を示している。この場合、リニアガイドベアリング3に収容されている金属ボール3aは均等にリニアガイド5に接することがなく、AおよびBの位置の金属ボールに集中的に力が加わり、この部分が損傷してリニアガイドベアリングの寿命を縮める。
プラットホーム上に設置される可動式ホーム柵においては、可動扉の支持と、可動扉の開閉を円滑に行なうために、扉側にリニアガイドレールを設置する形式と、戸袋またはプラットホームにリニアガイドレールを設置する形式があるが、いずれの可動扉でも、移動をスムーズに行なうためのベアリングに局所的な荷重負荷がかかり、寿命劣化を惹き起こすことを避けるため、リニアガイドおよびリニアガイドレールに歪がないように、直線状
に精度高く配置し、かつリニアガイドレール材に強い強度を有するものを使用する必要がある。その結果、リニアガイドレールおよびリニアガイドの重量が増し、可動扉および可動扉を収納する戸袋の重量が増加するという問題と、リニアガイドレール等の設置作業に多大の労力を要するという問題があった。なお、可動式ホーム柵の一般的な先行技術として特許文献1がある。
特開2010−105547号公報
本発明は、上記のような問題点を解決するものであり、レール案内体と係合するレール体に歪があっても、可動扉の移動をスムーズに行なうことができ、しかもレール案内体の損傷を極力抑えることができるものである。
また、請求項1に記載の可動式ホーム柵は、列車の走行方向に沿って移動する可動扉と、前記可動扉を収納可能に設けられた戸袋と、前記戸袋内に設けられたレール体と、前記可動扉に設けられ、前記レール体に係合して、前記レール体に沿う方向に収容した複数の転動体が前記レール体と接して滑動することにより、前記可動扉を摺動可能に支持する第1のリニアガイドベアリングと、前記可動扉に設けられ、前記第1のリニアガイドベアリングが係合する前記レール体に係合して、前記レール体に沿う方向に収容した複数の転動体が前記レール体と接して滑動することにより、前記可動扉を摺動可能に支持する、前記レール体に沿う方向に前記第1のリニアガイドベアリングと並べて設けられた第2のリニアガイドベアリングと、前記第1のリニアガイドベアリングと前記可動扉との間に存在するように前記第1のリニアガイドベアリングに設けられ、前記レール体の傾きに応じて回動可能な、球面形状または半球面形状を有する第1のベアリングと、前記第2のリニアガイドベアリングと前記可動扉との間に存在するように前記第2のリニアガイドベアリングに設けられ、前記レール体の傾きに応じて前記第1のベアリングとは異なる方向に回動可能な、球面形状または半球面形状を有する第2のベアリングと、を備えるものである。
また、請求項2に記載の可動式ホーム柵は、列車の走行方向に沿って移動する可動扉と、前記可動扉を収納可能に設けられた戸袋と、前記可動扉に設けられたレール体と、前記戸袋内に設けられ、前記レール体に係合して、前記レール体に沿う方向に収容した複数の転動体が前記レール体と接して滑動することにより、前記可動扉を摺動可能に支持する第1のリニアガイドベアリングと、前記戸袋内に設けられ、前記第1のリニアガイドベアリングが係合する前記レール体に係合して、前記レール体に沿う方向に収容した複数の転動体が前記レール体と接して滑動することにより、前記可動扉を摺動可能に支持する、前記レール体に沿う方向に前記第1のリニアガイドベアリングと並べて設けられた第2のリニアガイドベアリングと、前記第1のリニアガイドベアリングと前記戸袋との間に存在するように前記第1のリニアガイドベアリングに設けられ、前記レール体の傾きに応じて回動可能な、球面形状または半球面形状を有する第1のベアリングと、前記第2のリニアガイドベアリングと前記戸袋との間に存在するように前記第2のリニアガイドベアリングに設けられ、前記レール体の傾きに応じて前記第1のベアリングとは異なる方向に回動可能な、球面形状または半球面形状を有する第2のベアリングと、を備えるものである。
この発明によれば、レール案内体と係合するレール体に歪があっても、可動扉の移動をスムーズに行なうことができ、しかもレール案内体の損傷を極力抑えることができる
この発明による支持構造の信頼性の向上は、歪のあるレール体に対して、歪のないレール体よりも小さな摺動抵抗で扉の開閉が可能であり、開閉回数の多い可動式ホーム柵において大きな省電力効果を発揮することができる。例えば、扉重量が200kgに近い大型の可動式ホーム柵においても、摺動抵抗は、通常固定切削加工済みレールで10kgから回動継手部固定未切削加工レールで5kgと、約50%の効果を得ている。200kgの扉の場合は、省電力量は次のようになる。
つまり、扉移動量を3mとすると、一回の開閉で10kg*3m*2のエネルギーは600Jになる。一日100本の車両が入る可動式ホーム柵が1プラットホームで50ある駅では、600J*100本*2プラットホーム*50台=6000kJになる。電力量に計算すると約1.7kwhとなるが、この発明ではこの半分の0.8kwh分の電力が、毎日全路線で省力化できることになる。
また、摺動抵抗が小さいために容量の小さいモーターでの駆動が可能である。電力が小さいので、モーターの駆動回路も小容量で小型のものを使用できる。上記の200kgの扉重量の場合は、扉一枚で開閉に必要な電力は80wから40wに減り、半分の大きさのモーターおよび駆動回路での開閉が可能となる。これは可動式ホーム柵間をつなぐ電力線の線系、ブレーカーなどの制御機器、および駅の電源設備の小型化、安価化を可能としている。
レール体を支える強度材についても、従来は扉自重によるレール体による歪がベアリングに悪影響を及ぼしていたが、回動する継手部により、レール体の扉自重によるレール体による歪許容量が10倍以上になるために、レール体の強度を下げることができ、重量を概略1/3以上に軽くすることができる。例えば、2mの長さの一つの戸袋に2枚の左右
に開く扉を有する一般の可動式ホーム柵の重量は400kg程度であるが、レール体の重量は2本で120kgにも達する。レール体の重量を1/3にできることは、80kgの
重量軽減になり、可動式ホーム柵全体を20%軽減できることになる。
また、上記は例えば25mm*70mmの鉄のバーを20mm*60mmの厚み5mmの鉄角パイプに置き換えることもできる。この場合、重量軽減率は1/2程度であるが、
材料費の軽減に加えて、鉄角パイプの押し出しなどで製造された製品は比較的歪が少ないので、回動する継手部を使用した場合、レール案内体の取付け面を切削する必要がなく、鉄角パイプをそのまま使用することができる。前述のように、長いレールを精度良く切削するには大型の機械と、高度の切削技能を必要とし、可動式ホーム柵の費用の5%近くを占める高価な加工であるが、この加工を省くことができる。これは、扉内にレール体を配置する場合も同様で、長いだけでなく面積も大きい扉体の切削にはさらに大きな加工機械と高度の切削技能を要していたが、この工程を省くことができる。
以上のように、可動式ホーム柵のモーター小型化、駆動回路の低出力化、およびレールの小型化は、安価、軽量、省電力の可動式ホーム柵を可能とし、加えて可動式ホーム柵の薄型化を実現する大きな要素となっている。
この発明の実施の形態1に係る可動式ホーム柵を示す正面図である。 実施の形態1に係る可動式ホーム柵の要部を示す正面図である。 実施の形態1に係るリニアガイドベアリングおよびその支持部を示す正面図である。 実施の形態1に係るリニアガイドベアリングおよびその支持部を示す側面図である。 実施の形態1に係るベアリング支持体を示す斜視図である。 実施の形態1に係るリニアガイドベアリングの動作を説明する図である。 実施の形態1に係るリニアガイドベアリングの動作を説明する略線図である。 実施の形態1に係るリニアガイドベアリングの動作を説明する図である。 実施の形態1に係る別の形のリニアガイドベアリングおよびその支持部を示す正面図(a)および平面図(b)である。 実施の形態1に係るさらに別の形のリニアガイドベアリングおよびその支持部を示す正面図(a)および平面図(b)である。 実施の形態1に係るさらに別の形のリニアガイドベアリングおよびその支持部を示す正面図である。 実施の形態1に係るさらに別の形のリニアガイドベアリングおよびその支持部を示す正面図(a)、平面図(b)および側面図(c)である。 実施の形態1に係るさらに別の形のリニアガイドベアリングを示す正面図(a)、平面図(b)および側面図(c)である。 この発明の実施の形態2に係る可動式ホーム柵を示す斜視図である。 実施の形態2に係る可動式ホーム柵を示す側面図である。 一般的な可動式ホーム柵を示す正面図である。 図16の側面を示す略線図である。 従来の可動式ホーム柵の要部を示す正面図である。 従来のリニアガイドベアリングおよびその支持部を示す側面図である。 従来のリニアガイドベアリングの動作を説明する略線図である。
以下、本発明を可動式ホーム柵に実施した実施の形態1および実施の形態2について説明する。実施の形態では、レール体の一例としてリニアガイドを、レール案内体の一例としてリニアガイドベアリングを、継手部の一例としてベアリング継手とベアリング(軸受)の結合体をそれぞれ用いて以下に説明する。
実施の形態1.
本実施の形態1に係る可動式ホーム柵において、可動式ホーム柵の構造のうち、リニアガイドベアリングおよびその支持部を除いた要素は図16および図17と同様であり、同一または類似の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。図1は実施の形態1に係る可動扉を概略的に示す正面図である。図2はこの発明の要部であるリニアガイドベアリングに関連する部分を示す図である。図1および図2において、可動扉1の下端側部にはリニアブラケット2が強固に固定されている。
図2において、リニアブラケット2の下端には所定の間隔をあけて2個のリニアガイドベアリング3が取付けられている。リニアガイドベアリング3には柱形のベアリング継手11が突設されていて、このベアリング継手11は球面ベアリング12に固定されている。そして、球面ベアリング12はベアリング支持体13に回動可能に収容されている。ベアリング支持体13は図5に示す形状をしており、その内部に収容される球面ベアリング12は、矢印AとBで示す水平面および矢印CとDで示す垂直面に沿って自由に回転ができる。図3は2個のリニアガイドベアリング3、ベアリング継手11、球面ベアリング12、およびベアリング支持体13を示している。このベアリング支持体13は、図4に示すように、リニアブラケット2に固定されている。
次に、本発明の実施の形態1に係る可動式ホーム柵の動作を説明する。図2はリニアガイド5に歪がない状態を示しており、可動扉1は2個のリニアガイドベアリング3に支持されて、モーター駆動により円滑にリニアガイド5上を移動する。一般にリニアガイド5の取付け誤差許容度は、2個のリニアガイドベアリング3の間隔が200mmの場合、0.02mm以下の傾きが要求される。リニアガイド5を有するリニアガイドレール4は2m〜5mの長さになるため、このリニアガイドレール4の長さにわたってこれだけの加工精度が要求されることになる。剛性の強い鉄骨などに比べてはるかに細いリニアガイドレール4をこの精度で全長にわたって加工することは非常な労力が要求される。
精密な加工が困難なため、実際には、リニアガイド5には、図1に極端な形で示すように、例えば上下方向の歪がある。図20で説明したように、リニアガイドベアリング3には多数の金属ボール3aがリニアガイド5に沿う方向に収容されて、この金属ボール3aがリニアガイド5と接して滑動する。このとき、図20のように、リニアガイド5が歪を生じているにもかかわらず、リニアガイドベアリング3が固定されてその姿勢が変わらなければ、金属ボール3aの全てに均等に力が加わらず、図20の円で囲んだA、B部分の金属ボール3aに過大な力が加わることになり、この部分が損傷し、リニアガイドベアリング3の寿命が著しく短かくなる。
これに対して本実施の形態1では、リニアガイドベアリング3は、ベアリング継手11が球面ベアリング12を介してベアリング支持体13により支持されており、ベアリング支持体13がリニアブラケット2に固定されているため、リニアガイドベアリング3は、図6に示すように、リニアガイド5の歪の傾きに応じて、矢印A、Bのように姿勢を変えるため、リニアガイドベアリング3内部の金属ボール3aには全てに均等な力が加わることになり、特定の金属ボールの損傷を招くことがなく、リニアガイドベアリング3の寿命を短くする要素がなくなる。
上記の例は、リニアガイド5が上下方向(垂直面)の歪を有する例であるが、リニアガイド5が水平面において歪を生じている場合も、球面ベアリング12の水平面での回転により、リニアガイドベアリング3が水平面内において図7の矢印AおよびBのように姿勢を変えることができるため、リニアガイドベアリング3内の金属ボール3aには均等に力が加わることになる。その様子を図7に略線的に示している。また、リニアガイド5がリニアガイドレール4の設置時の不手際等により長手方向に対して捻じれた場合にも、球面ベアリング12はリニアガイドレール4の長手方向に垂直な面で図8の矢印Aのように回動するため、リニアガイドベアリング3の全ての金属ボール3aには均等な力が加わり、損傷を防止できる。図8はその様子を示している。もちろん、リニアガイド5に、垂直面方向歪、水平面方向歪および捻じれが同時に生じていても対応できる。
ベアリング継手11とリニアガイドベアリング3の連結構造は、図4のように、ベアリング継手11をリニアガイド5の設置面に対して垂直方向に配置するものの他、図9に示すように、ベアリング継手11の球面ベアリング12に固定される継手軸11aがリニアガイド5の設置面と平行な方向に配置されている形にしてもよい。図9(a)は正面図、図9(b)はリニアガイド5側から見た平面図である。リニアガイドベアリング3に固定されたベアリング継手11は、コ形の継手腕11bが継手軸11aと結合して球面ベアリング12を支承している。13はベアリング支持体である。また、図10は図9に示すベアリング継手11を水平方向に90度回転したものであり、その動作は図9と同じである。図9および図10に示すいずれも、リニアガイドベアリング3は、リニアガイド5に対して水平面および垂直面の方向に揺動回転し、姿勢を変えることができる。
図11は半球面軸受を用いた例であり、スラスト軸受として用いるのに適している。これはリニアガイドベアリング3にベアリング継手11を固定して、ベアリング継手11に半球面ベアリング14を固定したものであり、半球面ベアリング14はベアリング支持体13で支えられている。
以上はリニアガイドベアリング3がベアリング継手11により球面ベアリング12または半球面ベアリング14に連結され、ベアリング継手11が揺動可能になされることにより、リニアガイドベアリング3が水平面および垂直面において自由に姿勢を変えることができるものについて説明したが、球面ベアリングの代わりに、転がり軸受(転がりベアリング)を用いることもできる。この場合は、リニアガイドの垂直方向、水平方向、または捻じれ方向のいずれかの歪に対応可能である。
図12はリニアガイド5が上下方向に歪んだものに対応するように、軸受を用いた継手部によりリニアガイドベアリング3を支持する構造である。リニアガイドベアリング3はリニアガイド5の長手方向に直交するベアリング継手の継手軸11aに転がり軸受が固定され、転がり軸受15の外周がベアリング支持体13に固定されている。ベアリング継手11の継手軸11aはコ形の継手腕11bを介してリニアガイドベアリング3に連結されている。図12(a)は正面図、図12(b)は平面図、図12(c)は側面図である。図13は図12の継手軸11aを90度回転させたもので、作用は図12と同じである。
図13(a)は正面図、図13(b)は平面図、図13(c)は側面図である。図12のものは矢印A方向に回動し、矢印BおよびC方向には回動しない。図13のものは矢印C方向に回動し、矢印AおよびB方向には回動しない。
本実施の形態1では、リニアガイド5の歪によりリニアガイドベアリング3にかかる偏った荷重並びに戸先のリニアガイドベアリング3にかかる回転モーメントによる荷重を十分に受けることができる。これにより小さなモーター、小さな電力で可動扉の駆動を可能にする。
実施の形態2.
図14および図15はこの発明の実施の形態2に係る可動式ホーム柵を示すものである。図において、可動扉1は戸袋10に出入り可能に支持されている。実施の形態1と異なり、本実施の形態2では、可動扉1の側面で、かつプラットホーム面と平行にリニアガイド5が設けられている。一方、戸袋10側の支柱18には、Z形金具16により2個のリニアガイドベアリング3が所定の間隔をあけて取り付けられ、これらのリニアガイドベアリング3がリニアガイド5に跨るように配置され、可動扉1を支えている。可動扉1はモーター6によりタイミングベルト17を介して駆動されるようになされている。なお、図14は、戸袋10の壁面から内部が透視できるように図示したものであり、図14には、図15に示す支柱18は図示を省略している。
図14は、可動扉1にリニアガイド5を設置している形の可動式ホーム柵の例であるが、従来、戸袋として使用されていた部位に脱出口や表示機が設置される傾向にあり、また複数の車両に対応するために可動扉長は長くなる反面、支持構造は短くなる傾向にある。例えば、可動扉長1600mm、支持構造であるリニアガイドベアリング間隔200mm、可動扉重量70Kgとした場合、戸先のリニアガイドベアリングにかかる重量は350Kgとなる。このとき可動扉が戸先側に傾こうとするモーメントを受けて戸先のリニアガイドベアリングは大きな回転モーメントを受ける。そのため、加わる力がリニアガイドベアリングの許容範囲内であったとしても、リニアガイドベアリング内部では金属ボールに対して偏った荷重がかかるために、リニアガイドベアリングの摺動抵抗は大きくなる。
本実施の形態2では、可動扉1に設置されたリニアガイド5に対して固定側の戸袋10に、実施の形態1で説明したいずれかのリニアガイドベアリングの支持部構造を採用して、可動扉1の支持および移動動作を行わせる。これによれば、リニアガイドベアリング3の金属ボール3aに均等に力が加わるから、リニアガイド5の歪によりリニアガイドベアリング3にかかる偏った荷重並びに戸先のリニアガイドベアリング3にかかる回転モーメントによる荷重を十分に受けることができる。これにより小さなモーター、小さな電力で可動扉の駆動を可能にする。
以上、この発明を実施の形態により説明したが、この発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形または省略することが可能である。
1 可動扉、2 リニアブラケット、3 リニアガイドベアリング、3a 金属ボール、
4 リニアガイドレール、5 リニアガイド、6 モーター、7 支柱、
8 揺れ止めレール、9 揺れ止めシュー、10 戸袋、11 ベアリング継手、
11a 継手軸、11b 継手腕、12 球面ベアリング、13 ベアリング支持体、
14 半球面ベアリング、15 転がり軸受、16 Z形金具、
17 タイミングベルト、18 支柱、100 プラットホーム、101 ベース板。

Claims (2)

  1. 列車の走行方向に沿って移動する可動扉と、
    前記可動扉を収納可能に設けられた戸袋と、
    前記戸袋内に設けられたレール体と、
    前記可動扉に設けられ、前記レール体に係合して、前記レール体に沿う方向に収容した複数の転動体が前記レール体と接して滑動することにより、前記可動扉を摺動可能に支持する第1のリニアガイドベアリングと、
    前記可動扉に設けられ、前記第1のリニアガイドベアリングが係合する前記レール体に係合して、前記レール体に沿う方向に収容した複数の転動体が前記レール体と接して滑動することにより、前記可動扉を摺動可能に支持する、前記レール体に沿う方向に前記第1のリニアガイドベアリングと並べて設けられた第2のリニアガイドベアリングと、
    前記第1のリニアガイドベアリングと前記可動扉との間に存在するように前記第1のリニアガイドベアリングに設けられ、前記レール体の傾きに応じて回動可能な、球面形状または半球面形状を有する第1のベアリングと、
    前記第2のリニアガイドベアリングと前記可動扉との間に存在するように前記第2のリニアガイドベアリングに設けられ、前記レール体の傾きに応じて前記第1のベアリングとは異なる方向に回動可能な、球面形状または半球面形状を有する第2のベアリングと、
    を備える可動式ホーム柵。
  2. 列車の走行方向に沿って移動する可動扉と、
    前記可動扉を収納可能に設けられた戸袋と、
    前記可動扉に設けられたレール体と、
    前記戸袋内に設けられ、前記レール体に係合して、前記レール体に沿う方向に収容した複数の転動体が前記レール体と接して滑動することにより、前記可動扉を摺動可能に支持する第1のリニアガイドベアリングと、
    前記戸袋内に設けられ、前記第1のリニアガイドベアリングが係合する前記レール体に係合して、前記レール体に沿う方向に収容した複数の転動体が前記レール体と接して滑動することにより、前記可動扉を摺動可能に支持する、前記レール体に沿う方向に前記第1のリニアガイドベアリングと並べて設けられた第2のリニアガイドベアリングと、
    前記第1のリニアガイドベアリングと前記戸袋との間に存在するように前記第1のリニアガイドベアリングに設けられ、前記レール体の傾きに応じて回動可能な、球面形状または半球面形状を有する第1のベアリングと、
    前記第2のリニアガイドベアリングと前記戸袋との間に存在するように前記第2のリニアガイドベアリングに設けられ、前記レール体の傾きに応じて前記第1のベアリングとは異なる方向に回動可能な、球面形状または半球面形状を有する第2のベアリングと、
    を備える可動式ホーム柵。
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