JP2659488B2 - 引戸装置 - Google Patents

引戸装置

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JP2659488B2
JP2659488B2 JP4009094A JP909492A JP2659488B2 JP 2659488 B2 JP2659488 B2 JP 2659488B2 JP 4009094 A JP4009094 A JP 4009094A JP 909492 A JP909492 A JP 909492A JP 2659488 B2 JP2659488 B2 JP 2659488B2
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NARITA SEISAKUSHO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は引戸装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プラットホームの安全性、空調等
による環境性を高めるために、プラットホームと線路の
間を仕切壁で仕切ることが行なわれている。そして、こ
のようなプラットホームと線路の間を仕切る仕切壁や、
その他の建築物の壁体における出入口部に付設される引
戸は、図16に示すように1枚の引戸1で形成する片引
戸か、この片引戸2組を組合わせて2枚の引戸で形成す
る引分け戸が一般的である。そして、このような壁に付
設される引戸は、外観上、安全性等から、開口時に戸袋
2内に収納するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような仕切壁にお
いて、図16に示すような1枚の引戸1を戸袋2に対し
出入可能に付設するものにおいては、その引戸1の戸長
が出入口の必要開口量D1 と同等の長さだけ必要である
上に、戸袋2の長さD2 もD1 と同等以上の長さを必要
とする。
【0004】このような引戸装置を2組用いて構成した
プラットホームドアが17図である。図には、車両Vが
プラットホームHに対して停車したところを示した。車
両Vの客室6には出入口戸1vをもつ出入口3vがあ
り、その開口量はWvである。出入口戸1vは図の左右
におのおの開閉する引分け戸(または両引戸)でその長
さはLvである。車両の戸袋2vは、この出入口戸1v
を納めるため、その奥行き長さはPvでLvより大き
い。プラットホームHにも出入口戸1Hをもつ出入口3
H があり、その開口量はWH である。出入口戸1H も図
の左右におのおの開閉する引分け戸(または両引戸)で
その長さはLH である。プラットホームの戸袋2H は、
この出入口戸1H を納めるため、その奥行き長さはPH
でLH より大きい。
【0005】ここにおいて、2組の出入口3vと3H
そのおのおのの中心Cを一致させて停車できればよい
が、一般には出入口3H の開口を大きくとって車両Vの
停止誤差に対応する。この余裕量がEで、図の左右にそ
れぞれ設ける必要性が生じる。したがって、単純に考え
れば、LH −Lv≒E≒PH −Pvとなり、図に示す車
両vの運転室7に設けた出入口扉4vをもつ出入口5v
に対応するプラットホームHの出入口5Hを適性に設け
ることができない。その理由は図からも明らかなよう
に、出入口3vと3H の各中心Cを一致させて前記余裕
量Eを設けると、車両の出入口5vとプラットホームの
出入口5H とは互いにずれた位置関係とならざるを得な
い。さらにこの各々の出入口5vと5H の関係において
も、前記同様、プラットホーム側の出入口5H の開口量
H を車両側の開口量Yvより大きくとる必要があるか
ら、この傾向はさらに助長される。かくてこのような両
引戸同士をただ単純に組み合わせただけでは、車両の乗
務員が乗り降りする出入口を設けることができないとい
う不都合が生じる。
【0006】そこで本発明はこのような課題を解決する
ため、複数の引戸を並列的に配置して、前記従来構造と
比べ、出入口の開口量が同一であっても、戸袋の設置必
要長を約半分にすることができるようにして、例えば、
前記のように運転室と客室の出入口相互が近接していて
も、ホーム側にこの両方の出入口を設けることができる
ようにし、かつ、このように並設された複数の引戸を、
出入口の下部には1本のレールを設けるだけで開閉でき
るようにした引戸装置を提案することを目的とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の第1の発明は、先導側と従動側と
からなる複数の引戸を並列的に配置し、これら各引戸の
荷重を支持し、案内する上レールと、各引戸を案内する
下レールがあり、相対する各引戸の一方にレール、他方
にローラを設けて係合させた引戸装置において、ガイド
レールとガイドローラは各引戸の下部だけに設け、先導
引戸用の下レールは出入口の全長と戸袋内に、従動引戸
用の下レールは戸袋内だけに設け、従動引戸が閉じ位置
にあるときも、少なくとも戸袋寄りの従動引戸だけはそ
の戸尻部が下レールに係合し、引戸を開閉する先導引戸
用開閉手段を先導引戸に設け、先導引戸の動きを従動引
戸用開閉手段を介して従動引戸に伝えてこれを開閉する
ことを特徴とするものである。
【0008】また、請求項2記載の第2の発明は、上記
第1の発明において、従動引戸用の下レールは、戸袋寄
り従動引戸用だけを戸袋内の少なくとも出入口側に設け
られたことを特徴とするものである。
【0009】また、請求項3記載の第3の発明は、上記
第1又は第2の発明において、従動引戸用開閉手段が、
ガイドレールの両端に設けたストッパと、これに当接す
るガイドローラであることを特徴とするものである。
【0010】また、請求項4記載の第4の発明は、先導
側と従動側とからなる複数の引戸を並列的に配置し、こ
れら各引戸の荷重を支持し、案内する下レールがあり、
相対する各引戸の一方にレール、他方にローラを設けて
係合させ、前記レールとローラを各引戸の上部と下部に
それぞれ設けた引戸装置において、従動引戸はその荷重
支持をガイドレールとガイドローラ、あるいは支承レー
ルとガイドローラの係合を介して相対する引戸で行い、
先導引戸用の下レールは出入口の全長と戸袋内に、従動
引戸用の下レールは戸袋内だけに設け、従動引戸が閉じ
位置にあるときも、従動引戸だけはその戸尻部が下レー
ルに係合し、引戸を開閉する先導引戸用開閉手段を先導
引戸に設け、先導引戸の動きを従動引戸用開閉手段を介
して従動引戸に伝えてこれを開閉することを特徴とする
ものである。
【0011】そして、請求項5記載の第5の発明は、上
記第4の発明において、従動引戸用開閉手段が、ガイド
レールまたは支承レールの両端に設けたストッパとこれ
に当接するガイドローラであることを特徴とするもので
ある。
【0012】
【作用】出入口を開口する場合は、引戸全部を戸袋内に
収納する。
【0013】出入口を閉じる場合には、先導引戸用開閉
手段の閉作動によって先導引戸を出入口側へ引き出す。
この先導引戸が引き出されたのち、従動引戸が従動引戸
用開閉手段によって追従的に戸袋から引き出される。
【0014】そして、先導引戸が、戸袋と反対側に位置
する所定の閉位置に達すると、この先導引戸と従動引戸
とにより、出入口の開口全面が閉じられる。
【0015】一方、この閉じ状態から引戸を戸袋内に収
納するには、先導引戸用開閉手段の開作動によって先導
引戸を戸袋内へ収納する過程で、従動引戸も従動引戸用
開閉手段によって追従的に戸袋内へ収納される。
【0016】また、前記各引戸の開閉時においては、ガ
イドローラとガイドレールとの係合により、従動引戸は
先導引戸に支持拘束されるので、従動引戸の下レールは
戸袋内にあれば、開口部になくても支承なく開閉する。
【0017】図1乃至図5に示す本発明の第1実施例に
ついて説明する。図1に示すように、先導引戸10、従
動引戸11の夫々の長さD3 、D4 は、出入口12の長
さD5 の1/2より若干大きく形成されている。さら
に、戸袋15の長さD6 は両引戸10,11を収納で
き、従動引戸11が図1に示すように引き出された場
合、その従動引戸11の戸尻部が戸袋15内に残る、い
わゆるかかり代dが生じるに必要、かつ充分な長さに設
定されている。
【0018】図2に示すように、前記先導引戸10の上
レール13は、出入口12及びその側部に設けた戸袋1
5の全長に亘って固設されている。上記従動引戸11の
上レール14は、従動引戸11が出入口12に引き出さ
れる範囲、すなわち出入口12の略中間位置と戸袋の
間、および戸袋15内全長に亘って固設されている。
【0019】図3に示すように、先導引戸10の下レー
ル16は床17面上において、前記先導引戸10の上レ
ール13に対応する下側の位置で、ほぼ同一長さに配置
して固設されている。
【0020】従動引戸11の下レール18は、床17面
上において、前記従動引戸11の上レール14に対応す
る下側の位置に配置するが、戸袋15内にだけ配置され
ている。尚、該下レール18は、従動引戸11を最も引
き出した場合にも、その従動引戸11の戸尻部が下レー
ル18に係合するように、戸袋15の全長又は少なくと
も戸袋15の出入口側付近だけに設けられればよい。
【0021】図4に示すように、先導引戸10及び従動
引戸11の夫々の上部には、戸車19,20が支持板2
1,22を介して設けられており、先導引戸10の戸車
19を上レール13に、従動引戸11の戸車20を上レ
ール14に夫々転動可能に載置して、両引戸10,11
が吊り戸型式で移動するようになっている。
【0022】図5に示すように、先導引戸10及び従動
引戸11の夫々の下面には、夫々摩耗に耐える材料から
なる溝形成部材23,24からなる案内溝23a,24
aが形成され、該案内溝23a,24aが前記下レール
16,18に摺動可能に嵌合して、両引戸10,11の
案内と外れ防止を兼ねている。
【0023】図4及び図5に示すように、従動引戸11
における先導引戸10と対面する側の下部にはガイドレ
ール25が、戸の移動方向に所定の長さに亘って設けら
れている。該ガイドレール25は、先導引戸10と対面
する側が開口したC型材で形成されていると共に、その
両端がゴム材その他の緩衝材を有するストッパ26,2
7により閉鎖されている。尚、該ガイドレール25は、
その長手方向に複数に分割してもよい。
【0024】図5に示すように、先導引戸10の従動引
戸11と対面する側の下部には、前記ガイドレール25
に対して転動可能に嵌合したガイドローラ28が突出し
て設けられている。該ガイドローラ28は、外周中央部
に溝28aを形成し、該溝28aを前記ガイドレール2
5の開口部側の上下の前壁25aに対して転動可能に嵌
合して、両引戸10,11の相互の係合が外れないよう
になっている。前記ストッパ26,27とこれらガイド
ローラ28とによって、従動引戸用開閉手段を構成して
いる。
【0025】図4において、先導引戸10の先導引戸用
開閉手段29の1例を示す。該手段29は、天袋等の所
定の箇所に固定されたモータ30と、一端がモータ30
に連結され他端が天袋灯の所定の箇所に設けた軸受31
に支持されてモータ30により回転するねじ軸32と、
先導引戸10の上部に具備されて前記ねじ軸32に螺合
した被駆動子33とからなる。
【0026】モータ30の正逆回転によりねじ軸32が
正逆回転し、これに螺合された被駆動子33が左動及び
右動して、先導引戸10を左動及び右動させて開閉する
ようになっている。
【0027】尚、前記の先導引戸用開閉手段29として
は、前記のようなモータとねじ軸による駆動方法以外
に、空気シリンダによって先導引戸を駆動する方法や、
ベルトを先導引戸に係合させてこのベルトをモータや空
気シリンダ等により、先導引戸を移動させるようにして
もよい。
【0028】次に本実施例の開動作について説明する。
図1および図2において2点鎖線に示すように、両引戸
10,11が戸袋15内に収納されている出入口の開口
状態から、出入口12を閉じる場合には、先導引戸用開
閉手段29のモータ30を閉方向へ回転駆動して先導引
戸10を戸袋15から引き出す。これにより先導引戸1
0は、上下レール13,16に案内されて出入口12を
閉じる方向へ移動する。このとき、先導引戸10に具備
したガイドローラ28は、従動引戸11のガイドレール
25内を移動するため、従動引戸11は図1の2点鎖線
の位置に停止して戸袋15内に残ったままである。
【0029】やがて先導引戸10の戸先端が出入口12
の中央付近に達すると、そのガイドローラ28は、従動
引戸11のガイドレール25の戸先端に固着した従動引
戸用開閉手段であるストッパ26に当たる。
【0030】更に先導引戸10が閉じ方向へ移動する
と、ガイドローラ28とストッパ26との係合により、
従動引戸11が牽引されて戸袋15内から引き出され
る。そして、先導引戸10が出入口12の所定の閉位置
である側枠43に達すると、図1の実線で示すように、
両引戸10,11によって出入口12が完全に閉じられ
る。
【0031】従動引戸11が戸袋15から引き出される
場合においては、その従動引戸11の上部は上レール1
4で吊り下げ保持され、下部は戸袋内の下レール18と
の嵌合状態およびそのガイドレール25とガイドローラ
28とによる係合状態にあるため、従動引戸11の下レ
ール18が出入口12部になくても従動引戸11は何ら
支障なく出入口部へ移動できる。このような構成によっ
て出入口12部において、従動引戸11の下レール18
を省略できたことにより、出入口12は下レール16が
1本だけとなる。この結果、従来の出入口12部に2本
の下レールを並設したものでは下レールの間にゴミが溜
まりやすく、支障物が入って引戸が閉じなかったりする
ことがあるのに比べて、本願の構成では下レール部に溜
まったゴミの掃除が楽になり、かつ通行の支障も少なく
なる等の効果がある。
【0032】次にこの出入口12の閉じ状態から両引戸
10,11の開作動について説明する。モータ30を前
記閉作動とは逆の方向に回転させると、先導引戸10が
戸袋15の方向へ移動する。そして、先導引戸10の戸
先端が出入口12の中央部付近に戻るまでは、そのガイ
ドローラ28が従動引戸11のガイドレール25内を移
動し、従動引戸11は移動せず、図1の実線位置に残っ
ている。
【0033】そして、先導引戸10が従動引戸11と同
位置に並列した状態で、ガイドローラ28がガイドレー
ル25の戸尻部のストッパ27に当接する。更に先導引
戸10が戸袋15方向へ移動すると、従動引戸11を戸
袋15方向へ牽引し、両引戸10,11が並列状態で戸
袋15内に入り、図1の2点鎖線で示すように、戸袋1
5内に収納される。
【0034】図6は本発明をプラットホームと線路との
間の仕切壁に適用した第2実施例を示す。この図6にお
いて、先導引戸10、従動引戸11とそれぞれの下レー
ル16と18、プラットホーム34と線路の間を仕切る
仕切壁35、プラットホーム側の乗客用出入口12、プ
ラットホーム側の乗務員用出入口36とその扉36a、
電車37、電車の乗客用出入口38とその戸38a、電
車の乗務員用出入口39とその扉39aがそれぞれ示さ
れている。
【0035】このような仕切壁において、戸袋15の長
さD6 は、出入口12における長さD3 の約1/2の長
さとなる両引戸10,11を収納できる長さがあればよ
い。そのため、前記隣接する乗客用出入口38と乗務員
出入口39との間隔距離Mが短い場合においても、戸袋
15の長さD6 を従来よりも短くしてプラットホーム側
の乗客用出入口12と乗務員用出入口36とを、電車側
のそれと対向する位置に合わせることができる。
【0036】図7はプラットホーム側の出入口構成部材
をユニット化した図1に対応する第1実施例を示す。す
なわち、上枠40、下枠41、両側枠42,43を方形
に一体連結してなる周枠44を設け、その両側枠42,
43間に前記の出入口12部と前記の戸袋15を設け、
また枠内の上部には前記の上レール13,14を架設固
定して内蔵すると共に前記先導引戸用開閉駆動手段29
も内蔵固定し、また下枠41の上面には前記の下レール
16,18を固設し、更に上レール13,14には前記
両引戸10,11を吊り下げ的に装備して下レール1
6,18によって案内したものである。覆板40aは先
導引戸用開閉手段29等を配置している天板を隠すため
のものである。
【0037】このような周枠44と、この周枠内に装備
される先導引戸用開閉手段29や引戸10,11等を工
場において組み付けてユニット化すれば、これを付設す
べき現場に搬送して、その周枠44を図7に示すように
現場に構築された床45と天井46間あるいは仕切壁3
5間にボルト等の適宜手段により固定することができ
る。
【0038】図8は本発明の第3実施例における引戸と
上レールの配置を示すもので、前記第1実施例と同様の
引戸10,11を左右対称に一対設け、両先導引戸10
を突き合わせるようにして、出入口12の開口幅を広く
したものである。その他の構造は第1実施例と同様であ
る。
【0039】図9は図6の実施例における引戸と上レー
ルの配置を示している。
【0040】図10は本発明の第4実施例における引戸
と上レールの配置を示すもので、2枚以上の従動引戸を
並列的に配置したものである。すなわち、出入口12の
長さD3 を略3等分した長さD7 を有する3枚の各引戸
10a,11a,11bを並設し、その先導引戸10a
と中間従動引戸11aと後部従動引戸11bとを前記と
同様構造で連結構成したものである。
【0041】この実施例においては、各引戸10a,1
1a,11bの上レール13a,14a,14bは各引
戸が引き出される戸先端まで夫々設置されている。また
図示していないが、先導引戸10aの下レール16が戸
袋内の全長または一部分と出入口全長に亘って設置さ
れ、中間従動引戸11aは相対する先導引戸10aと後
部従動引戸11bによって下部を拘束されているから、
その下レールは設置されておらず、更に後部従動引戸1
1bの下レールは前記第1実施例と同様に設置されてい
る。
【0042】図11は本発明の第5実施例を示すもの
で、前記図6の実施例のものにおいて、プラットホーム
側における乗務員用の扉36aを引戸36bで形成し
て、これも戸袋15内に収納するようにしたものであ
る。
【0043】図12乃至図14は本発明の第6実施例を
示すもので、柵式引戸に本発明を適用したものである。
図12及び図13において、プラットホームと線路との
間の仕切壁50,51は、その背丈が人間の背丈に満た
ない腰壁状に形成されている。仕切壁50,51間は戸
袋15と出入口12が設けてある。
【0044】先導引戸10と従動引戸11は前記実施例
と同様に並列されており、その背丈は前記仕切壁50,
51同等の背丈に形成されている。先導引戸10が位置
する床面には前記実施例と同様に出入口12の全長と戸
袋15内に亘る1本の下レール16が設けられており、
これに先導引戸10がその下部に設けた戸車52,53
によって移動可能に設置されている。
【0045】従動引戸11が位置する床面には戸袋15
内の全長に下レール18が設けられており、これに、従
動引戸11の戸尻下部に設けた戸車54が移動可能に設
置している。
【0046】従動引戸11の路線側の面の移動方向に設
けたガイドレール25,25aは、従動引戸11の上下
に位置して形成されている。該ガイドレール25,25
aの夫々の両端には、前記と同様なストッパ26,27
が設けられている。
【0047】先導引戸10の従動引戸11の対向する面
すなわちプラットホーム側の面には、ガイドローラ2
8,28aが設けられ、前記実施例と同様にガイドレー
ル25,25aに対して嵌合して連結されている。
【0048】図14に示すように、先導引戸10の側面
において、その移動方向の全長に亘って設けた支承レー
ル55,55aはC型に形成され、その内面に滑り部材
56を介して前記のガイドレール25,25aが摺動可
能に嵌合されている。
【0049】先導引戸10の先導引戸用開閉手段57
は、次のように構成されている。すなわち戸袋15内に
モータ58と、これにより正逆回転するボールネジ59
を引戸の移動方向に架設する。またボールネジ59には
ボールネジナット60を螺合して具備する。更にパンタ
グラフ状のリンク機構61を図示のように構成し、その
先端ピン62を先導引戸10の戸尻端に回転自在に取付
け、戸袋15内で後端ピン63をモータ58に回転可能
に取付ける。また中間ピン64を前記のボールネジナッ
ト60に回転可能に取付ける。尚、65は回転可能な連
結ピンである。先導引戸10内には、引戸が開いた場合
に、前記ボールネジ59を挿入する穴66が形成されて
いる。
【0050】本実施例によれば、先導引戸用開閉手段5
7のモータ58を正逆回転することにより、ボールネジ
59が回転し、リンク機構61が伸縮して、先導引戸1
0が開閉する。この開閉により、前記実施例と同様に従
動引戸11も追従して開閉する。また、従動引戸11
は、その戸先部がガイドレール25,25aとガイドロ
ーラ28,28aとの係合により支持され、戸尻部は下
レール18上に載置する戸車54により支持される。そ
のため、出入口部の従動引戸11用の下レール18は不
要になる。図15に示すように、前記先導引戸10に従
動引戸11を支承する方法として、従動引戸11の側面
において、その移動方向全長に亘って支承レール55b
を設け、その先部を先導側の引戸10の側面に設けたガ
イドローラ28に載置するようにして構成してもよい。
【0051】一方、前記の従動引戸用開閉手段として
は、前記のようにガイドレール25,25aの両端に固
着したストッパ26,27及びガイドローラ28,28
aによる構成以外に、例えば先導引戸用開閉手段により
作動される減速装置或いはクッションシリンダを設け
て、先導引戸の開閉に連動して従動引戸を開閉するよう
にしてもよい。
【0052】以上の各実施例は電車のプラットホームに
設置される引戸装置について説明したが、本発明の引戸
装置は、一般の建築物における戸袋を有する引戸に用い
ることもできる。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明は、ガイドレールと
ガイドローラとの係合、あるいはガイドローラと支承レ
ールとの係合により、出入口部においては従動引戸の下
レールを省略することができる。そのため、出入口部に
おける下レールは、先導引戸用を1本設置すればよく、
従来のように複数本並設するものに比べて、下レール部
に溜まったゴミの掃除が楽になり、支障物が入って引戸
が動きにくくなることも少なくなり、かつ通行の支障も
少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す略平断面図。
【図2】同上レールの配置状態を示す略平断面図。
【図3】同下レールの配置状態を示す略平断面図。
【図4】同正面図。
【図5】両引戸におけるガイドローラとガイドレール部
を示す一部側断面図。
【図6】本発明の引戸装置をプラットホームの仕切壁の
出入口部に適用した第2実施例を示す平断面図。
【図7】本発明の構成部材をユニット化した第1実施例
を示す正面図。
【図8】本発明の第3実施例における引戸と上レールの
配置を示す略平断面図。
【図9】本発明の図6の実施例における引戸と上レール
の配置を示す略平断面図。
【図10】本発明の第4実施例における引戸と上レール
の配置を示す略平断面図。
【図11】本発明の第5実施例を示す平断面図。
【図12】本発明の第6実施例を示すもので、線路側か
ら見た裏面図。
【図13】同略平断面図。
【図14】図12におけるA−A線断面図。
【図15】従動側の引戸を支承する他の構造を示す断面
図。
【図16】従来の引戸装置を示す略平断面図。
【図17】従来のプラットホームの仕切壁における出入
口の引戸装置を示す平断面図。
【符号の説明】
10 先導引戸 11 従動引戸 12 出入口 13,14 上レール 15 戸袋 16,18 下レール 25 ガイドレール 26,27 従動引戸用開閉手段であるストッパ 28 従動引戸用開閉手段であるガイドローラ 29 先導引戸用開閉手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 六郎 愛知県名古屋市熱田区花表町20番12号 株式会社 成田製作所内 (72)発明者 石田 丈三 愛知県名古屋市熱田区花表町20番12号 株式会社 成田製作所内 (56)参考文献 実開 昭60−157887(JP,U) 実開 昭51−138951(JP,U) 実開 昭53−108448(JP,U)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先導側と従動側とからなる複数の引戸を
    並列的に配置し、これら各引戸の荷重を支持し、案内す
    る上レールと、各引戸を案内する下レールがあり、相対
    する各引戸の一方にレール、他方にローラを設けて係合
    させた引戸装置において、ガイドレールとガイドローラ
    は各引戸の下部だけに設け、先導引戸用の下レールは出
    入口の全長と戸袋内に、従動引戸用の下レールは戸袋内
    だけに設け、従動引戸が閉じ位置にあるときも、少なく
    とも戸袋寄りの従動引戸だけはその戸尻部が下レールに
    係合し、引戸を開閉する先導引戸用開閉手段を先導引戸
    に設け、先導引戸の動きを従動引戸用開閉手段を介して
    従動引戸に伝えてこれを開閉することを特徴とする引戸
    装置。
  2. 【請求項2】 従動引戸用の下レールは、戸袋寄り従動
    引戸用だけを戸袋内の少なくとも出入口側に設けられた
    ことを特徴とする請求項1記載の引戸装置。
  3. 【請求項3】 従動引戸用開閉手段が、ガイドレールの
    両端に設けたストッパと、これに当接するガイドローラ
    であることを特徴とする請求項1又は2記載の引戸装
    置。
  4. 【請求項4】 先導側と従動側とからなる複数の引戸を
    並列的に配置し、これら各引戸の荷重を支持し、案内す
    る下レールがあり、相対する各引戸の一方にレール、他
    方にローラを設けて係合させ、前記レールとローラを各
    引戸の上部と下部にそれぞれ設けた引戸装置において、
    従動引戸はその荷重支持をガイドレールとガイドロー
    ラ、あるいは支承レールとガイドローラの係合を介して
    相対する引戸で行い、先導引戸用の下レールは出入口の
    全長と戸袋内に、従動引戸用の下レールは戸袋内だけに
    設け、従動引戸が閉じ位置にあるときも、従動引戸だけ
    はその戸尻部が下レールに係合し、引戸を開閉する先導
    引戸用開閉手段を先導引戸に設け、先導引戸の動きを従
    動引戸用開閉手段を介して従動引戸に伝えてこれを開閉
    することを特徴とする引戸装置。
  5. 【請求項5】 従動引戸用開閉手段が、ガイドレールま
    たは支承レールの両端に設けたストッパとこれに当接す
    るガイドローラであることを特徴とする請求項4記載の
    引戸装置。
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