JP4368749B2 - 自走式可動プラットホームゲート - Google Patents

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Description

本発明は、列車の乗降口の位置の変更に対応して自走する可動プラットホームゲートに関する。
特許文献1は手動式の可動プラットホームゲート(開閉柵)を開示する。特許文献1の図1において、ドアを戸袋内にスライド可能に支持した戸袋は、一端がスライド軸受を介してスライドレールに摺動可能に支持され、他端が戸車を介してプラットホーム床面に転動可能に支持される。この構成によれば、戸袋をプラットホーム上で直線移動させることにより、開閉柵を横切る乗降客の通路を左右に移すことができる。なお特許文献1は、戸車のみによって戸袋を支持する構成についても言及している。
特許文献1は手動で戸袋を移動させる場合について開示しているが、例えば上記戸車を駆動モータで駆動することによって、自走式の可動プラットホームゲートとすることも考えられる。
特開2000−108889号公報(段落番号0004、0005、0009、戸車のみの支持構成について0011)
しかし上記特許文献1の構成は、スライドレールとスライド軸受によって戸袋をスライド移動させる構造であるため、戸袋が移動した状態ではスライドレールの上を乗客が通行することになり、スライドレールの摺動面を傷つけるおそれがある。また、スライドレールの摺動面に泥や塵挨などが付着するとスライド軸受に入り込んでしまうおそれもある。従って、スライドレールの寿命が短くなり、あるいは、スライドレールを頻繁にメンテナンスする必要が生じてしまう。
特許文献1では戸車のみで戸袋を支持する場合についても述べているが、この構成では、戸袋に通過列車の風圧が作用したり、ラッシュ時に人が戸袋に寄りかかったりしたときに、戸袋が倒れてしまうおそれがある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
(第1の発明)
第1の発明の自走式可動プラットホームゲートは、以下のように構成した。プラットホームに沿って移動可能な戸袋体と、この戸袋体の内部に形成された扉収納空間に収納される扉体と、を有し、前記扉体を前記戸袋体に対しスライドさせることで開閉を行う。前記戸袋体の下部には2本の車軸を回転自在に支持するとともに、それぞれの車軸には2つの車輪を設け、これらの車輪は、前記プラットホームに埋設したレールの上面を転動するように構成する。前記車輪のそれぞれに対応するように、前記戸袋体の下部からブラケットが対をなして垂下され、ブラケットのそれぞれの対の間にはその車輪を支持する車軸が位置するようにしている。それぞれのブラケットは前記レールの下方まで延在させるとともに、その下端にガイド輪を回転自在に支持して、このガイド輪が前記レールの下面を転動する(第1の発明)。
この手段によれば、特許文献1にいうようなスライドレールを使わないで戸袋体の走行方向を案内できるので、高価なスライドレールやスライド軸受を省略できて製造コストを低減でき、また、スライドレール等のメンテナンスを不要とできる。即ち、長期間の間、安定して自走可能な構成とできる。また、戸袋体に通過列車の風圧が作用したり、戸袋体に乗客が寄りかかったりした場合でも、ガイド輪がレールの下面に接触することで、戸袋体を転倒させようとする力に抗する。この結果、戸袋体の転倒を効果的に防止できる。特にガイド輪を支持するブラケットが車軸を挟むように対で設けられているから、2つのガイド輪と車輪との間でレールを上下に拘束し、確実な転倒防止効果を発揮できる。
(第2の発明)
第1の発明においては、前記ガイド輪は戸袋体の厚み方向で互いに対をなすように配置されていることが好ましい(第2の発明)。
この構成により、前述の戸袋体の転倒防止の効果が、更に良好に発揮される。
(第3の発明)
第2の発明においては、戸袋体の厚み方向で対をなす前記ガイド輪とガイド輪との間の距離は、対応する車輪の間の距離よりも短くなっていることが好ましい(第3の発明)。
この構成により、上述の転倒防止効果を発揮させながら、コンパクトなプラットホームゲートを提供できる。更に、ガイド輪やブラケットが外部に露出しにくいので、すっきりした外観とでき、意匠性を向上させ得る。また、ガイド輪が戸袋体の下方の空間に収まるので、泥や塵挨などに晒されにくく、ガイド輪の寿命を長くできる。
(第4の発明)
第1から第3までの発明においては、前記ガイド輪は各車軸について4つ、計8個設けられていることが好ましい(第4の発明)。
この構成により、比較的簡素な構成で戸袋体の転倒防止を確実に図ることができる。
(第5の発明)
第1から第4までの発明においては、前記ガイド輪はカムフォロアとして構成されていることが好ましい(第5の発明)。
この構成により、広く流通しており安価なカムフォロアをガイド輪として採用することで、製造コストを更に低減できる。
(第6の発明)
第1から第5までの発明においては、前記レールは戸袋体の厚み方向で一対となるよう配置されており、前記ブラケットは前記戸袋体から両レールの間を通過して垂下されることが好ましい(第6の発明)。
この構成により、ガイド輪やブラケットをコンパクトな空間に収めることができる。また、ガイド輪が戸袋体の下方の空間に収まるので、泥や塵挨に晒されにくく、ガイド輪の寿命を長くできる。また、ガイド輪やブラケットを通過させる空間としてプラットホームに形成する必要のある凹部をコンパクトとでき、施工費用を低減できる。
(第7の発明)
第6の発明においては、両レールの間にカバーが固定されるとともに、このカバーと前記レールとの間に、前記ブラケットを挿通させる溝が形成されることが好ましい(第7の発明)。
この構成により、泥や塵挨などがレールの下方に侵入するのをカバーによって防止でき、ガイド輪の寿命を長くすることができる。
(第8の発明)
第1から第7までの発明においては、前記2本の車軸のうち1本は、戸袋体に設けた走行モータによって駆動される駆動軸とされ、残りの1本は従動軸とされていることが好ましい(第8の発明)。
この構成により、走行モータを1つとでき、構成を簡素化できる。
次に、発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の一実施形態に係る自走式可動プラットホームゲートの構成を示す、扉が閉められた状態を軌道側から見た一部断面図、図2は図1のプラットホームゲートの側面図である。
〔全体構成〕
図1・図2には本実施形態に係る自走式可動プラットホームゲートが示され、このプラットホームゲート1は、プラットホーム上を自走可能な戸袋体10を有している。この戸袋体10には、平板状のスライド体11a・11bと、平板状の扉体12a・12bを、2枚ずつ支持している。このプラットホームゲート1は、列車がプラットホームに到着した時に開かれ、それ以外の時には閉じられるように構成している。
〔戸袋体の構成〕
戸袋体10を説明する。図2に示すようにプラットホームの短手方向端部に一対のレール60・60が埋設され、このレール60に沿って走行可能となるように戸袋体10が立設される。この戸袋体10は図1に示すように、前記レール60上を走行可能な駆動輪61と従動輪62を備えるとともに、駆動輪61を駆動するための走行モータ63を備える。そして、3扉車、4扉車など、乗降口の位置の異なる鉄道車両がプラットホームに到着するのに対応して、あるいはプラットホームでの列車の停止位置のズレに対応して、走行モータ63によって駆動輪61を駆動して戸袋体10を自走させ、その鉄道車両の乗降口のすぐ脇の位置に移動できるようになっている。
この戸袋体10は中空状に構成してその内部を扉収納空間10rとしており、この扉収納空間10rに、図2に示すように、2枚のスライド体11a・11bと2枚の扉体12a・12bとを交互に重ねた状態で収納できるように構成している。本実施形態のプラットホームゲート1はこのように二重引き戸式(ダブルスライド式)になっているので、1枚の引き戸を単純に開閉する構成に比べ、扉収納空間10rの幅を小さくでき、戸袋体10の幅(プラットホーム長手方向の幅)をコンパクトとできている。なお、扉収納空間10r内の下部には直線状のリニアガイドレール31a・31bが固定される。
戸袋体10の幅方向両端側には外部に通じる開口を形成しており、前記扉収納空間10rは当該開口を介して外部に通じている。この一端側の開口を通じて、スライド体11a及び扉体12aを進出させて乗降口を閉鎖し、また、スライド体11a及び扉体12aを扉収納空間10r内に退避させて乗降口を開放し得るように構成している。もう一組のスライド体11b及び扉体12bは、戸袋体10の他端側の開口を通じてスライドし、反対側の乗降口を閉鎖/開放し得るように構成している。
〔スライド体の構成〕
一側のスライド体11aを説明する。このスライド体11aは横方向に細長い形状に構成しており、その下面には2つのスライド軸受ユニット32・32が固定される。そして、このスライド軸受ユニット32・32が、前記戸袋体10側に設置されたリニアガイドレール31aに跨るようにして支持される。一方、スライド体11aの上面には、リニアガイドレール37aが固定される。
スライド軸受ユニット32の内部にはコロあるいは鋼球などの転動体が支持されており、リニアガイドレール31aとスライド軸受ユニット32とによりいわゆる直動スライド機構を構成している。この結果、スライド体11aは、前記戸袋体10に対し水平方向にスライド可能となるよう支持される。なお、他側のスライド体11bもまったく同様に、リニアガイドレール31bと図略のスライド軸受ユニットによって、戸袋体10に支持されている。
〔扉体の構成〕
一側の扉体12aを説明する。この扉体12aは図2に示すように、扉が開かれた状態では、前記扉収納空間10r内において前記スライド体11aよりもホーム側に配置されている。図1・図2に示すように、前記扉体12aの前記スライド体11a側の面には、二つのスライド軸受ユニット38・38がブラケット39を介して固定されている。このスライド軸受ユニット38は、前記スライド体11a側に設置された前記リニアガイドレール37aに跨るようにして、直線摺動自在に支持される。
これらリニアガイドレール37aとスライド軸受ユニット38とにより直動スライド機構が構成されており、この結果、扉体12aは、前記スライド体11aに対し水平方向にスライド可能となるよう支持される。なお、他側の扉体12bもまったく同様に、リニアガイドレール37bとスライド軸受ユニット38・38によって、前記スライド体11bに対し水平方向にスライド可能となるよう支持される。
なお、前記扉体12a・12bにはそれぞれカバー40が固設されており、このカバー40がスライド体11a・11bやブラケット39やスライド軸受ユニット38等を外部から見えないように覆って目隠ししている。
〔扉の開閉のための構成〕
次に、一側のスライド体11a及び扉体12aを移動させて扉を開閉させるための構成を説明する。即ち図1に示すように、前記扉収納空間10rの内部において、ベルト固定部材42・43が戸袋体10に固着される。このベルト固定部材42・43には、可撓性を有するタイミングベルト45の一端と他端がそれぞれ固定される。
前記スライド体11aにはアイドラプーリ51及び駆動プーリ52が回転自在に支持されるとともに、駆動プーリ52は駆動ユニット36によって駆動される。そして、前述のタイミングベルト45は、途中部を前記アイドラプーリ51や前記駆動プーリ52に巻き掛けるようにしながら、両端をベルト固定部材42・43によって戸袋体10に対し固定される。更に、タイミングベルト45のアイドラプーリ51と駆動プーリ52との間の部分が、扉体12aに対し、ベルト固定部材44を介して固定されている。
図1には扉体12a・12bを進出させてゲートを閉じた状態を示しており、この状態から駆動ユニット36に図略の給電線を介して電力を供給し、駆動プーリ52を駆動させると、スライド体11a及び扉体12aを、扉体12aがスライド体11aの2倍の速度となるようにダブルスライド駆動させ、ゲートを開くことができる。ゲートを閉じるには、駆動プーリ52を逆回転させれば良い。なお、他側のスライド体11b及び扉体12bについても上記とまったく同様の駆動機構が設けられ、ダブルスライド駆動してゲートを開放/閉鎖できるようになっている。
〔戸袋体の走行のための構成〕
次に、戸袋体10を自走させるための構成を説明する。図1に示すように、戸袋体10の下部には、プラットホーム長手方向における両端部に、駆動軸71及び従動軸72を回転自在に支持している。この駆動軸71及び従動軸72は、その軸線をプラットホームの短手方向に向けている。
一方、図1・図2に示すように、プラットホームの短手方向端部には所定の幅及び深さの凹部90が形成されている。そして図2に示すように、この凹部90の内部には2本のレール60・60が所定の間隔をあけながら互いに平行に設置される。各レール60の上面は、プラットホームの床面とほぼ面一となるように配置される。更に、それぞれのレール60の上面には、案内溝68がレール60の長手方向に沿って凹設される。
前記駆動軸71の構成を詳細に説明する。図3において、中空の戸袋体10を構成する底板64からは軸支ブラケット65・65が垂下され、この軸支ブラケット65に軸受を介して駆動軸71が回転自在に支持される。プラットホームに埋設された前記レール60・60に対応する位置において、駆動軸71には2つの駆動輪61・61がキー結合で固定されている。この駆動輪61のフランジ部が前記レール60の案内溝68に入れられており、これによって戸袋体10の走行方向が案内されるようになっている。
なお詳細には図示しないが、従動軸72についても前記駆動輪と同様に、2つの従動輪62・62がキー結合で固定されており、この従動輪62のフランジ部が前記レール60の案内溝に入れられている。
前記戸袋体10の適宜位置には、走行モータ63及び減速ボックス66が固定される。そして前記駆動軸71は、図3に示すように軌道側へ延出されており、その延出部分が減速ボックス66に突入されている。この減速ボックス66の内部には傘歯車を用いた減速機構が備えられており、走行モータ63の駆動出力軸の回転を減速・トルク増強して前記駆動軸71に伝達できるようになっている。走行モータ63や減速ボックス66は、戸袋体10に設けられたモータカバー55によって覆われる。
更に戸袋体10の底板64からは、複数のブラケット81が垂下される。図1に示すようにブラケット81は対をなすように設けられており、そのブラケット81の対の間に駆動軸71(従動軸72)が位置するように構成している。またブラケット81は図3に示すように、戸袋体10の厚み方向(プラットホームの短手方向)にも、互いに対をなすように配置している。ブラケット81は、車軸71・72の1本につき4本(車輪61・62の1つにつき2本)、計8本配設されている。
これらのブラケット81は何れも両レール60・60の間の空間を通過して、レール60の下方(プラットホームに設置した凹部90の内部)まで延出させており、その下端に、ガイド輪としてのカムフォロア82が、その回転軸線を戸袋体10の厚み方向(プラットホーム短手方向)に向けて配置される。このカムフォロア82は前記レール60の下面に隣接しており、レール60の下面に接触して転動できるようになっている。
なお、プラットホームに形成した凹部90の底面にはカバー83が固定される。このカバー83はレール60に沿って細長く構成するとともに、一対をなすレール60・60の間に配置されている。そして、カバー83と両レール60・60との間には、前記ブラケット81を挿通させ得る貫通状の溝84・84が形成されている。カバー83の上面は、前記レール60の上面、及びプラットホームの床面と、ほぼ等しい高さとされている。
なお、従動軸72側の構成は、走行モータ63や減速ボックス66が設けられていないこと以外は、駆動軸71側の構成とほぼ同様である。
本実施形態では以上に説明したように、前記レール60の上面を駆動輪61及び従動輪62が転動して走行する一方、そのレール60の下面を前記カムフォロア82が転動するようになっている。従って、特許文献1にいうようなスライドレールを使わないで戸袋体の走行方向を案内できるので、高価なスライドレールやスライド軸受を省略できて製造コストを低減でき、また、スライドレール等のメンテナンスを不要とできる。即ち、従来よりも長期間の間、安定して自走可能な構成とできる。
また、戸袋体10に風の風圧(通過列車の風圧を含む)が作用したり、戸袋体10に乗客が寄り掛かったりした場合でも、カムフォロア82がレール60の下面に接触することで、戸袋体10を転倒させようとする力に抗する。この結果、戸袋体10の転倒が防止される。特に、カムフォロア82を支持するブラケット81・81・・・が車軸71・72を挟むように対で設けられているから、2つのカムフォロア82と車輪61・62との間でレール60を上下方向に確実に拘束でき、確実な転倒防止効果を発揮できる。なお、この転倒防止の効果は、図2に示すようにカムフォロア82が戸袋体10の厚み方向(プラットホームの短手方向)で互いに対をなすように配置されていることで、更に良好に発揮される。
そして本実施形態では図3に示すように、戸袋体10の厚み方向で対をなすカムフォロア82とカムフォロア82との間の距離d1は、対応する駆動輪61と駆動輪61との間の距離(従動輪62と従動輪62との間の距離)d2よりも短くなっている(d1<d2)。これにより、戸袋体10の転倒のしにくさを実現しつつ、コンパクトなプラットホームゲート1を提供できる。更に、カムフォロア82やブラケット81が外部に露出しにくいので、すっきりした外観とでき、意匠性を向上させ得る。また、カムフォロア82が戸袋体10の下方の空間に収まるので、泥や塵挨などに晒されにくく、カムフォロア82の寿命を長くできる。
また本実施形態では、カムフォロア82は、駆動軸71について4つ、従動軸72について4つ、計8個設けられている。このように構成することで、比較的簡素な構成で戸袋体10の確実な転倒防止を図ることができる。更に本実施形態では、レール60の下面を転動するガイド輪として安価なカムフォロア82を採用しているので、製造コストを低減できる。
また本実施形態では、前記レール60は戸袋体10の厚み方向で一対となるよう配置されており、前記ブラケット81は、前記戸袋体10の底板から両レール60・60の間を通過して垂下されている。従って、カムフォロア82やブラケット81をコンパクトな空間に収めることができる。また、上述のとおりカムフォロア82が戸袋体10の下方の空間に収まるので、泥や塵挨などに晒されにくく、カムフォロア82の寿命を長くできる。また、前記カムフォロア82やブラケット81を通過させる空間としての凹部90もコンパクトにでき、施工費用も低減できる。
更に本実施形態では、両レール60・60の間にカバー83が固定されるとともに、このカバー83と前記レール60との間に、前記ブラケット81を挿通させる溝84・84が形成されている。このカバー83により、泥や塵挨が前記レール60の下方(プラットホームに形成した凹部90の内部)へ侵入することを防止でき、カムフォロア82の寿命を長くできる。
以上に本発明の好ましい実施形態を説明したが、以上の実施形態は例えば以下のように変更して実施することができる。
(1)上記実施形態ではガイド輪としてカムフォロア82を採用したが、それに限定されず、例えば単純なローラをブラケットの下端に軸支する構成であっても良い。
(2)上記実施形態はダブルスライド式のゲートに構成しているが、スライド体11a・11bを有しない単純な引き戸式のプラットホームゲートの戸袋体にも、本発明を適用可能なことは勿論である。また駆動機構20は、上記実施形態のようにタイミングベルトやプーリを用いてダブルスライド開閉を行う構成に限定されず、種々の構成を採用し得る。
(3)上記実施形態では、扉収納空間10rに扉体12a・12bとスライド体11a・11bを厚み方向に重ねるように2組収納して、戸袋体10から両側へ扉体12a・12bを進出させるように構成したが、扉体とスライド体を1組のみ収納して、扉体が戸袋体から片側へのみ進出するように構成することもできる。
(4)上記実施形態では、一方の車軸を駆動軸71とし、他方の車軸を従動軸72としたが、従動軸側にも走行モータを設置して、所謂4輪駆動として構成しても良い。ただし本実施形態のように一方のみの車軸71を駆動するように構成すれば、走行モータ63の設置個数を減らして、製造コストを低減することができる。
本発明の一実施形態に係る自走式可動プラットホームゲートの構成を示す、扉が閉められた状態を軌道側から見た一部断面図。 プラットホームゲートの側面図。 駆動輪とガイド輪の構成を詳細に示す側面断面拡大図。
符号の説明
1 プラットホームゲート
10 戸袋体
12a・12b 扉体
60・60 レール
61 駆動輪(車輪)
62 駆動輪(車輪)
63 走行モータ
71 駆動軸(車軸)
72 従動軸(車軸)
81 ブラケット
82 カムフォロア(ガイド輪)
83 カバー
84・84 溝

Claims (8)

  1. プラットホームに沿って移動可能な戸袋体と、この戸袋体の内部に形成された扉収納空間に収納される扉体と、を有し、前記扉体を前記戸袋体に対しスライドさせることで開閉を行う自走式可動プラットホームゲートにおいて、
    前記戸袋体の下部には2本の車軸を回転自在に支持するとともに、それぞれの車軸には2つの車輪を設け、これらの車輪は、前記プラットホームに埋設したレールの上面を転動するように構成するとともに、
    前記車輪のそれぞれに対応するように、前記戸袋体の下部からブラケットが対をなして垂下され、ブラケットのそれぞれの対の間にはその車輪を支持する車軸が位置するようにしており、
    それぞれのブラケットは前記レールの下方まで延在させるとともに、その下端にガイド輪を回転自在に支持して、このガイド輪が前記レールの下面を転動するように構成したことを特徴とする、
    自走式可動プラットホームゲート。
  2. 請求項1に記載の自走式可動プラットホームゲートであって、前記ガイド輪は戸袋体の厚み方向で互いに対をなすように配置されていることを特徴とする自走式可動プラットホームゲート。
  3. 請求項2に記載の自走式可動プラットホームゲートであって、戸袋体の厚み方向で対をなす前記ガイド輪とガイド輪との間の距離は、対応する車輪の間の距離よりも短くなっていることを特徴とする、自走式可動プラットホームゲート。
  4. 請求項1から請求項3までの何れか一項に記載の自走式可動プラットホームゲートであって、前記ガイド輪は各車軸について4つ、計8個設けられていることを特徴とする、自走式可動プラットホームゲート。
  5. 請求項1から請求項4までの何れか一項に記載の自走式可動プラットホームゲートであって、前記ガイド輪はカムフォロアとして構成されていることを特徴とする自走式可動プラットホームゲート。
  6. 請求項1から請求項5までの何れか一項に記載の自走式可動プラットホームゲートであって、前記レールは戸袋体の厚み方向で一対となるよう配置されており、前記ブラケットは前記戸袋体から両レールの間を通過して垂下されることを特徴とする、自走式可動プラットホームゲート。
  7. 請求項6に記載の自走式可動プラットホームゲートであって、両レールの間にカバーが固定されるとともに、このカバーと前記レールとの間に、前記ブラケットを挿通させる溝が形成されることを特徴とする自走式可動プラットホームゲート。
  8. 請求項1から請求項7までの何れか一項に記載の自走式可動プラットホームゲートであって、前記2本の車軸のうち1本は、戸袋体に設けた走行モータによって駆動される駆動軸とされ、残りの1本は従動軸とされていることを特徴とする、自走式可動プラットホームゲート。
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