JP5274351B2 - ホームドア装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ホームドア装置に関する。
ホームドア装置として、プラットホームにおける車両の乗客用の乗降口に対応する位置に設けられたホームドアと、ホームドアを収納可能なホームドア用戸袋と、を備え、ホームドアがホームドア用戸袋に収納された位置とホームドア用戸袋から引き出された位置との間を往復動するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されたホームドア装置では、乗客用の乗降口とは異なる位置に上記ホームドアとは別の補助ドアが設けられている。特許文献1に記載されたホームドア装置では、補助ドアは、乗務員が乗務員室に乗り降りするためのドアとして用いられている。
特開2002−053034号公報
特許文献1に記載されたホームドア装置は、以下のような問題点を有している。補助ドアが揺動により開閉する、いわゆる揺動開閉式ドアである場合、補助ドアがプラットホーム側に揺動して開く構成を採用すると、必要とされる開閉スペースが比較大きいことから、プラットホームにいる人と補助ドアとが接触する可能性が高く、プラットホームが混雑しているときには補助ドアを開閉することが困難となる懼れがある。また、補助ドアが軌道側に揺動して開く構成を採用すると、車両との干渉を避けるために十分な揺動角を確保することが難しく、開状態における補助ドアの開口が小さくならざるを得ず、乗り降りが困難となる懼れがある。
補助ドアが往復動により開閉する構成、すなわち引戸(スライド)式ドアである場合、揺動開閉式ドアを採用した際の開閉スペースに関する上記各問題点を解消することは可能である。しかしながら、補助ドアを引戸式ドアとした場合でも、以下のような新たな問題点を有している。ホームドアと車両の間隔はホームドアと車両との間に乗客が入り込めないように狭く設定されているのに対し、補助ドアが乗務員の乗り降りするためのドアとして用いられる場合などにおいては、補助ドアと車両との間隔は補助ドアと車両との間におけるプラットホームに人が立てる程度に広く設定されることがある。
このように、ホームドアと車両との間隔と補助ドアと車両との間隔とが異なる場合や、プラットホーム(軌道)が湾曲している場合などでは、補助ドア用の戸袋との間に乗降通路を形成する仕切などの構造体を補助ドアの往復動方向の延長線上からプラットホーム側又は軌道側にずれた位置にレイアウトせざるを得ないことがある。構造体が補助ドアの往復動方向の延長線上からずれた位置にレイアウトされてしまうと、引き出された状態にある補助ドアと構造体との間に、プラットホームの幅方向で隙間が生じてしまうため、このような場合には、引戸式ドアとされた補助ドアを設置することは困難となってしまう。
本発明は、補助ドアの開閉スペースを極力小さくすることができると共に、補助ドアの設置自由度が高いホームドア装置を提供することを目的としている。
本発明は、プラットホームにおける車両の乗客用の乗降口に対応する位置に設けられたホームドアと、ホームドアを収納可能なホームドア用戸袋と、を備え、ホームドアがホームドア用戸袋に収納された位置とホームドア用戸袋から引き出された位置との間を往復動するホームドア装置であって、乗客用の乗降口とは異なる位置に設けられた補助ドアと、ホームドア用戸袋のプラットホーム側又は軌道側に設けられ、補助ドアを収納可能な補助ドア用戸袋と、を備え、補助ドアは、補助ドア用戸袋に収納された位置と補助ドア用戸袋から引き出された位置との間を往復動すると共に、補助ドア用戸袋から引き出された位置にて揺動可能となることを特徴とする。
本発明では、補助ドアが補助ドア用戸袋に収納された位置と補助ドア用戸袋から引き出された位置との間を往復動することにより乗降通路を開閉することとなり、揺動開閉式ドアのように大きな開閉スペースは必要とされない。また、補助ドアは、補助ドア用戸袋から引き出された位置にて揺動可能であるため、補助ドア用戸袋などの間に乗降通路を形成する構造体が補助ドアの往復動方向の延長線上からずれた位置にレイアウトされている場合でも、補助ドアを引き出した後に揺動させると、引き出された状態にある補助ドアと構造体との間に隙間が生じてしまうことはない。したがって、補助ドアの設置自由度が向上することとなる。更に、補助ドア用戸袋は、ホームドア用戸袋のプラットホーム側又は軌道側に設けられているので、補助ドア用戸袋を設置するための構造物を別途設ける必要が無く、簡易にホームドア装置を設置することができる。
好ましくは、補助ドアは、補助ドア用戸袋に収納された位置と補助ドア用戸袋から引き出された位置との間、ホームドア用戸袋と平行な状態で往復動する。この場合、補助ドア用戸袋のプラットホーム側又は軌道側への張り出しが少なくなり、設置スペースを少なくすることができる。
好ましくは、補助ドアは、補助ドア用戸袋から引き出された位置において、補助ドア用戸袋から引き出された状態から軌道側への揺動が規制されている。この場合には、補助ドアが不用意に軌道側に揺動されるのを防ぐことができ、補助ドアと車両とが接触するようなことはなく、安全性の高いホームドア装置を実現することができる。また、補助ドアを開閉させるための操作性を高めることができる。
好ましくは、補助ドアは、ホームドア用戸袋と平行な状態で往復動するスライド部と、スライド部に揺動自在に軸支されたドア本体と、ドア本体のスライド部側の端部に位置し、ドア本体に揺動自在に軸支されたアーム部材と、アーム部材が軌道側に向けて揺動するようにアーム部材とドア本体との間に付勢力を与える付勢部材と、を有しており、補助ドア用戸袋には、補助ドア用戸袋から引き出された位置において、アーム部材と当接して、補助ドアが補助ドア用戸袋に収納された位置へ移動するのを規制するストッパ部が設けられている。この場合、簡素な構成にて、補助ドアの開閉スペースを極力小さくすることができると共に、補助ドアの設置自由度が高いホームドア装置を実現することができる。また、補助ドアが、補助ドア用戸袋から引き出された位置で揺動した状態で補助ドア用戸袋に収納されるのを規制して、補助ドアが不用意に開いてしまうのを防ぎ、安全性の高いホームドア装置を実現することができる。更に、補助ドア用戸袋やホームドア用戸袋などのホームドア装置の他の構造物と接触するようなことはなく、装置の破損を防ぐことができる。
好ましくは、プラットホーム上に位置する構造体に設けられ、補助ドアが補助ドア用戸袋から引き出された位置において揺動した際に補助ドアの端部と係合する係合部を更に備え、係合部は、構造体に対して補助ドアの揺動軸と平行な揺動軸周りに揺動可能である。この場合、補助ドアの端部と係合部との係合関係を常に適切に保つことができる。
本発明によれば、補助ドアの開閉スペースを極力小さくすることができると共に、補助ドアの設置自由度が高いホームドア装置を提供することができる。
本実施形態に係るホームドア装置の構成を概略的に示す平断面図である。 本実施形態に係るホームドア装置の構成を概略的に示す正面図である。 本実施形態に係るホームドア装置の要部を示す正面図である。 本実施形態に係るホームドア装置の要部を示す側面図である。 本実施形態に係るホームドア装置の要部の構成を概略的に示す平面図である。 本実施形態に係るホームドア装置の要部の構成を概略的に示す縦断面図である。 本実施形態に係るホームドア装置の要部の構成を説明するための図である。 本実施形態に係るホームドア装置の要部を示す正面図である。 本実施形態に係るホームドア装置の動作を説明するための図である。 本実施形態に係るホームドア装置の動作を説明するための図である。 本実施形態に係るホームドア装置の変形例の構成を概略的に示す正面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1〜図8を参照して、本実施形態に係るホームドア装置1を説明する。図1は本実施形態に係るホームドア装置1の構成を概略的に示す平断面図であり、図2は本実施形態に係るホームドア装置1の構成を概略的に示す正面図であり、車両CがプラットホームPに停車した状態を示している。図3〜図8は、本実施形態に係るホームドア装置1の要部を説明するための図である。
ホームドア装置1は、図1及び図2に示されるように、プラットホームPの幅方向における側縁に、当該側縁及びプラットホームPに停車している車両Cに沿うようにして配置されている。ホームドア装置1は、車両Cと間に壁をなし、車両Cへの乗降時及び車両C通過時における乗降客などの安全を確保するものである。
ホームドア装置1は、プラットホームPにおける車両Cの乗客用の乗降口E1に対応する位置に設けられたホームドア3と、ホームドア3を収納可能なホームドア用戸袋5と、を備えている。ホームドア3は、駆動機構(不図示)により、ホームドア用戸袋5に収納された位置とホームドア用戸袋5から引き出された位置との間を往復動する。ホームドア3は、一つの乗客用の乗降口E1に対して一対設けられている。一対のホームドア3は、互いに対向する方向に移動して引き出されることにより乗客の乗降通路が閉じられることとなり、互いに反対方向に移動してホームドア用戸袋5に収納されることにより上記乗降通路が開かれることとなる。
ホームドア装置1は、補助ドア7及び補助ドア用戸袋9を備えている。補助ドア7は、乗客用の乗降口E1(ホームドア3)とは異なる位置に設けられている。本実施形態では、補助ドア7及び補助ドア用戸袋9は車両Cの乗務員室に乗り降りする乗務員が通る乗降通路を開閉するための乗務員ドア及び乗務員ドア用戸袋であり、乗務員室(乗務員用の乗降口E2)に対して設けられている。以下、補助ドア7及び補助ドア用戸袋9を、上述した「乗務員ドア7」及び「乗務員ドア用戸袋9」として説明する。図3〜図5にも示されるように、乗務員ドア7及び乗務員ドア用戸袋9は、当該ホームドア装置1におけるプラットホームPの長さ方向での最端(車両Cの先頭側及び最後尾側)に位置している。乗務員ドア7は、乗客用の乗降口E1(ホームドア3)とは異なる位置に設けられている。図3〜図5では、乗務員ドア7が閉状態とされている。
乗務員ドア用戸袋9は、図5に示されているように、乗務員ドア7を収納可能であり、プラットホームPの長さ方向での最端に位置しているホームドア用戸袋5のプラットホームP側又は軌道T側に設けられている。本実施形態では、乗務員ドア用戸袋9は、ホームドア用戸袋5の軌道T側に設けられている。乗務員ドア用戸袋9は、ホームドア用戸袋5と一体的に構成してもよく、また、ホームドア用戸袋5と別体に構成し、更に後付けにより設けるようにしてもよい。
乗務員ドア7は、図6及び図7にも示されるように、スライド部10と、ドア本体12と、アーム部材14と、付勢部材としてのコイルバネ16と、を有している。
スライド部10は、乗務員ドア用戸袋9に設けられたガイドレールGに摺動可能に支持されている。ガイドレールGは、ホームドア3の往復動方向に直線状に伸びている。スライド部10は、ガイドレールG上を往復動可能に設けられたスライダ11を有し、スライダ11がガイドレールGに案内されて往復動することにより、ホームドア用戸袋5と平行な状態で往復動することとなる。ガイドレールGは、ホームドア用戸袋5に設けられていてもよい。
ドア本体12は、外形が矩形形状を呈しており、中空状の板金製である。スライド部10における乗務員ドア7が引き出される方向での縁側でスライド部10に連結されている。すなわち、ドア本体12は、乗務員ドア7の引き出し方向後側の縁部でスライド部10に連結されている。更に、ドア本体12は、鉛直方向に伸びる揺動軸線L1周りに揺動自在にスライド部10に対して軸支されている。これにより、ドア本体12は、乗務員ドア7の引き出し方向後側を基端部とし、乗務員ドア7の引き出し方向前側を先端部として、上記揺動軸線L1周りに揺動する。ドア本体12の幅は、ホームドア3の幅よりも狭く設定されており、例えば600mm程度である。
アーム部材14は、ドア本体12のスライド部10側の端部(本実施形態では、上端部)に位置し、その一端が鉛直方向に伸びる揺動軸線L1周りに揺動自在にドア本体12に対して軸支されている。アーム部材14は、アーム部材14の他端に設けられるローラ18を含んでいる。ローラ18は、アーム部材14に回転自在に軸支されていてもよい。
コイルバネ16は、一端がアーム部材14にかけられ、他端がドア本体12にかけられており、アーム部材14が軌道T側に向けて揺動するようにアーム部材14とドア本体12との間に付勢力を与えている。すなわち、コイルバネ16は、図7中、アーム部材14に対しては、アーム部材14を反時計回りに揺動させる方向に付勢力を与えている
乗務員ドア用戸袋9におけるドア本体12を引き出すための開口近傍の上部には、アーム部材14(詳細には、ローラ18)が当接可能な位置にストッパ部20が設けられている。ストッパ部20は、ドア本体12が乗務員ドア用戸袋9から引き出された位置において、アーム部材14(ローラ18)と当接して、ドア本体12が乗務員ドア用戸袋9に収納された位置へ移動するのを規制する。
スライド部10及びドア本体12には、その軌道T側に、互いに当接可能な突出部21がそれぞれ設けられている。突出部21は、ドア本体12が所定の位置に揺動した際に互いに当接して、当該位置よりも軌道T側へドア本体12が揺動するのを規制するためのものであり、本実施形態では、ホームドア用戸袋5(乗務員ドア用戸袋9)と平行な状態となる位置に揺動した際に互いに当接する位置に設けられている。
ドア本体12における乗務員ドア7の引き出し方向前側の縁部には、縁部に沿って鉛直方向に伸びるフック部22が設けられている。また、ドア本体12における乗務員ドア7の引き出し方向前側には、ドア本体12に対して揺動自在に軸支されたハンドルレバー24が設けられている。ハンドルレバー24には、当該ハンドルレバー24と一体的に揺動するプレート26が取り付けられている。
プラットホームP上には、構造体としての仕切壁Bが設けられている。仕切壁Bは、プラットホームP上における、乗務員ドア7の往復動方向の延長線上からプラットホームPの幅方向にずれた、詳細には軌道T側にずれた位置に設けられている。仕切壁Bと乗務員ドア用戸袋9(ホームドア用戸袋5)との間に形成される通路が、乗務員の乗降通路となる。
仕切壁Bの乗務員ドア用戸袋9(ホームドア用戸袋5)側の縁部には、縁部に沿って鉛直方向に伸びる係合部28が設けられている。係合部28は、ドア本体12のフック部22と係合可能に構成されている。そして、係合部28は、仕切壁Bに対してドア本体12の上記揺動軸線L1と平行な揺動軸線L2周りに揺動可能に設けられている。係合部28には、プレート26の先端部と係合する係止部30が設けられている。すなわち、プレート26と係止部30とは、いわゆるラッチ鍵機構を構成している。
更に、ドア本体12には、図8にも示されているように、プレート26の揺動を規制及び規制解除するためのロック機構部32が設けられている。ロック機構部32は、プラットホームP側からの操作により乗務員ドア7が不用意に開かないようするための機構である。プレート26が係合部28と係合し且つロック機構部32によりプレート26の揺動が規制された状態では、乗務員ドア7が揺動することはない。もちろん、この状態では、乗務員ドア7は乗務員ドア用戸袋9に収納される方向に移動することはない。乗務員が鍵を用いてロック機構部32によるプレート26の揺動の規制を解除し、軌道T側からハンドルレバー24を操作することにより、乗務員ドア7が揺動可能な状態となる。
続いて、図9及び図10を更に参照しながら、乗務員ドア7の開閉動作について説明する。図9及び図10は、本実施形態に係るホームドア装置1の動作を説明するための図である。
まず、乗務員が乗務員ドア7を開くときの動作について説明する。上述したように、乗務員ドア7が閉状態にあると(図3及び図5参照)、ドア本体12が乗務員ドア用戸袋9と平行な位置からプラットホームP側に揺動しているため、コイルバネ16の付勢力が強められ、アーム部材14は軌道T側に強く押し付けられている。この状態では、ストッパ部20の乗務員ドア7の引き出し方向前側の面と、ローラ18とが当接している(図7参照)。
乗務員が鍵を用いて乗務員ドア7のロック機構部32を解錠し、ハンドルレバー24操作して、プレート26と係止部30との係合を解除する。このとき、上述したように、アーム部材14が軌道T側に強く付勢されていると共にストッパ部20の乗務員ドア7の引き出し方向前側の面とローラ18とが当接していることから、乗務員がドア本体12をプラットホームP側に揺動した状態で乗務員ドア用戸袋9側にスライドさせようとしても、ドア本体12の移動がストッパ部20により規制される。
そして、乗務員がハンドルレバー24を把持し、ドア本体12を軌道T側へ揺動させる。コイルバネ16の付勢力はドア本体12にも作用しており、当該付勢力は、ドア本体12を軌道T側に揺動させる方向に作用している。また、ローラ18とストッパ部20が当接していることにより、ドア本体12(スライド部10)が乗務員ドア用戸袋9に収納される方向に不用意に移動することはない。これらにより、ドア本体12が滑らかに揺動する。
乗務員がドア本体12をホームドア用戸袋5(乗務員ドア用戸袋9)と平行な状態となる位置まで揺動させると、スライド部10及びドア本体12の突出部21同士が当接し、ドア本体12の揺動が規制されることとなる(図9参照)。また、ドア本体12が軌道T側に揺動することにより、コイルバネ16によるアーム部材14への付勢力が弱まることとなる。
その後、乗務員がドア本体12を乗務員ドア用戸袋9に収納すべくスライドさせると、アーム部材14への付勢力が弱まっていることから、ローラ18はストッパ部20の乗務員ドア7の引き出し方向前側の面に倣いながらプラットホームP側に移動し、これに伴いアーム部材14はプラットホームP側に揺動する。そして、ドア本体12(スライド部10)に伴い、ローラ18はストッパ部20を乗り越え、アーム部材14はコイルバネ16による付勢力により軌道T側に揺動する。したがって、ストッパ部20によるドア本体12の移動の規制が解除されることとなり、ドア本体12は、ホームドア用戸袋5(乗務員ドア用戸袋9)と平行とされた状態で乗務員ドア用戸袋9側に移動し、乗務員ドア用戸袋9に収納される(図10参照)。このとき、スライド部10はガイドレールGに案内されながら移動する。
ドア本体12が乗務員ドア用戸袋9に収納された位置となると、仕切壁Bとホームドア用戸袋5(乗務員ドア用戸袋9)との間の乗降通路が開かれることとなり、当該乗降通路を通行することが可能となる。なお、乗務員ドア用戸袋9には、ドア本体12が乗務員ドア用戸袋9に収納された状態において、ハンドルレバー24との干渉を避けるための切り欠き部(不図示)が形成されている。
続いて、乗務員が乗務員ドア7を閉じるときの動作について説明する。ドア本体12が乗務員ドア用戸袋9に収納された状態で(図10参照)、乗務員がハンドルレバー24を把持し、ドア本体12を乗務員ドア用戸袋9からに引き出すべくスライドさせると、ドア本体12は、ホームドア用戸袋5(乗務員ドア用戸袋9)と平行とされた状態で移動していく。そして、ローラ18がストッパ部20の乗務員ドア7の引き出し方向後側の面に当接し、当該面に倣いながらプラットホームP側に移動し、これに伴いアーム部材14はコイルバネ16の付勢力に抗しながらプラットホームP側に揺動する。
ドア本体12が更に移動し、乗務員ドア用戸袋9からに引き出されると(図9参照)、ローラ18はストッパ部20を乗り越え、アーム部材14はコイルバネ16の付勢力により軌道T側に揺動する。すなわち、ドア本体12が乗務員ドア用戸袋9からに引き出された位置となると、アーム部材14はストッパ部20よりもドア本体12の引き出し方向前側に位置し、コイルバネ16の付勢力を受けて軌道T側に揺動する。そして、ドア本体12が乗務員ドア用戸袋9からに引き出された位置では、スライド部10及びドア本体12の突出部21同士が当接することにより、ドア本体12の揺動が規制されている。ドア本体12は、乗務員ドア用戸袋9からに引き出された位置となるまで、乗務員ドア用戸袋9との干渉により、その揺動が規制される。
そして、乗務員がドア本体12を軌道T側へ揺動させていくと、ドア本体12のフック部22と係合部28とが係合し、それ以上のドア本体12の揺動が規制される(図5参照)。このとき、係合部28は上記揺動軸線L2周りに揺動可能となっているので、フック部22と確実に係合することとなる。また、上述したように、アーム部材14が軌道T側に強く付勢されていると共にストッパ部20の乗務員ドア7の引き出し方向前側の面とローラ18とが当接していることから、ドア本体12の移動がストッパ部20により規制される。ドア本体12が揺動する際、ローラ18とストッパ部20が当接していることにより、ドア本体12(スライド部10)が乗務員ドア用戸袋9に収納される方向に不用意に移動することはなく、ドア本体12が滑らかに揺動する。
そして、乗務員がハンドルレバー24操作して、プレート26と係止部30とを係合させた後、鍵を用いて乗務員ドア7のロック機構部32を施錠する。これにより、仕切壁Bとホームドア用戸袋5(乗務員ドア用戸袋9)との間の乗降通路が閉じられ、当該乗降通路を通行することは不可能となる。
以上のように、本実施形態においては、乗務員ドア7(ドア本体12)が乗務員ドア用戸袋9に収納された位置と乗務員ドア用戸袋9から引き出された位置との間を往復動することにより乗降通路を開閉することとなり、揺動開閉式ドアのように乗降通路を開閉するための大きなスペースは必要とされない。ドア本体12は、乗務員ドア用戸袋9から引き出された位置にて揺動可能であるため、乗務員ドア用戸袋9(ホームドア用戸袋5)との間に乗降通路を形成する仕切壁Bが乗務員ドア7(ドア本体12)の往復動方向の延長線上からずれた位置にレイアウトされている場合でも、ドア本体12を引き出した後に揺動させると、ドア本体12と仕切壁Bとの間に隙間が生じてしまうことはない。したがって、乗務員ドア7及び乗務員ドア用戸袋9の設置自由度が向上することとなる。
乗務員ドア用戸袋9は、ホームドア用戸袋5の軌道T側に設けられているので、乗務員ドア用戸袋9を設置するための構造物を別途設ける必要が無く、簡易にホームドア装置1を設置することができる。また、ホームドア用戸袋5に設ける構成を採用することにより、既存のホームドア装置1のホームドア用戸袋5への後付けも可能となる。
本実施形態では、ドア本体12は、乗務員ドア用戸袋9から引き出された位置において、乗務員ドア用戸袋9から引き出された状態から軌道T側への揺動が規制されている。これにより、ドア本体12が不用意に軌道T側に揺動されるのを防ぐことができ、ドア本体12と車両Cとが接触するようなことはなく、安全性の高いホームドア装置1を実現することができる。また、ドア本体12を開閉させるための操作性を高めることができる。
本実施形態では、乗務員ドア7は、スライド部10、ドア本体12、アーム部材14、及び付勢部材を有しており、乗務員ドア用戸袋9にはストッパ部20が設けられている。ストッパ部20は、ドア本体12が乗務員ドア用戸袋9から引き出された位置において、アーム部材14と当接して、ドア本体12が乗務員ドア用戸袋9に収納された位置へ移動するのを規制している。これにより、簡素な構成にて、乗務員ドア7の開閉スペースを極力小さくすることができると共に乗務員ドア7の設置自由度が高くされたホームドア装置1を実現することができる。また、ドア本体12が、乗務員ドア用戸袋9から引き出された位置で揺動した状態で乗務員ドア用戸袋9に収納されるのを規制して、乗務員ドア7が不用意に開いてしまうのを防ぎ、安全性の高いホームドア装置1を実現することができる。更に、ドア本体12が乗務員ドア用戸袋9やホームドア用戸袋5などのホームドア装置1の他の構造物と接触するようなことはなく、装置の破損を防ぐことができる。
本実施形態では、ドア本体12のフック部22と係合可能な係合部28が仕切壁Bに設けられ、係合部28は仕切壁Bに対してドア本体12の揺動軸線L1と平行な揺動軸線L2周りに揺動可能とされている。これにより、ドア本体12のフック部22と係合部28との係合関係を常に適切に保つことができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
本実施形態では、乗務員ドア用戸袋9をホームドア用戸袋5の軌道T側に設けた構成が採用されているが、乗務員ドア用戸袋9をホームドア用戸袋5のプラットホームP側に設けた構成が採用されていてもよい。
乗務員ドア用戸袋9を設けるホームドア用戸袋5も、プラットホームPの長さ方向での最端に位置しているホームドア用戸袋5に限られることなく、プラットホームPの長さ方向での途中に位置しているホームドア用戸袋5に設けられていてもよい。この場合、ホームドア用戸袋5(ホームドア3)間に、乗務員ドア7が設けられることとなる。
付勢部材は、コイルバネ16に限られることなく、アーム部材14が軌道T側に向けて揺動するようにアーム部材14とドア本体12との間に付勢力を与えるものであればよい。付勢部材として、例えば、板バネ、空気バネ、ゴムなどの弾性部材を用いることができる。
本実施形態では、補助ドア7及び補助ドア用戸袋9は、乗務員ドア及び乗務員ドア用戸袋とした場合で説明したが、プラットホームPの長さ方向での最端に限られず、図11に示されるように、車両Cの中間に位置するように設けられていてもよい。この場合、補助ドア7は、非常時に乗務員や乗客が通る通路として設けられる非常用ドアとしても適用できる。また、乗務員室が中間に位置する車両(新幹線や特急列車などの車両)の乗務員ドアとしても適用できる。
1…ホームドア装置、3…ホームドア、5…ホームドア用戸袋、7…乗務員ドア(補助ドア)、9…乗務員ドア用戸袋(補助ドア用戸袋)、10…スライド部、12…ドア本体、14…アーム部材、16…コイルバネ、18…ローラ、20…ストッパ部、21…突出部、22…フック部、24…ハンドルレバー、30…係止部、B…仕切壁、C…車両、E1…乗客用の乗降口、E2…乗務員用の乗降口、G…ガイドレール、L1,L2…揺動軸線、P…プラットホーム、T…軌道。

Claims (5)

  1. プラットホームにおける車両の乗客用の乗降口に対応する位置に設けられたホームドアと、前記ホームドアを収納可能なホームドア用戸袋と、を備え、前記ホームドアが前記ホームドア用戸袋に収納された位置と前記ホームドア用戸袋から引き出された位置との間を往復動するホームドア装置であって、
    乗客用の乗降口とは異なる位置に設けられた補助ドアと、
    前記ホームドア用戸袋のプラットホーム側又は軌道側に設けられ、前記補助ドアを収納可能な補助ドア用戸袋と、を備え、
    前記補助ドアは、前記補助ドア用戸袋に収納された位置と前記補助ドア用戸袋から引き出された位置との間を往復動すると共に、前記補助ドア用戸袋から引き出された位置にて揺動可能となることを特徴とするホームドア装置。
  2. 前記補助ドアは、前記補助ドア用戸袋に収納された位置と前記補助ドア用戸袋から引き出された位置との間、前記ホームドア用戸袋と平行な状態で往復動することを特徴とする請求項1に記載のホームドア装置。
  3. 前記補助ドアは、前記補助ドア用戸袋から引き出された位置において、前記補助ドア用戸袋から引き出された状態から軌道側への揺動が規制されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のホームドア装置。
  4. 前記補助ドアは、
    前記ホームドア用戸袋と平行な状態で往復動するスライド部と、
    前記スライド部に揺動自在に軸支されたドア本体と、
    前記ドア本体の前記スライド部側の端部に位置し、前記ドア本体に揺動自在に軸支されたアーム部材と、
    前記アーム部材が軌道側に向けて揺動するように前記アーム部材と前記ドア本体との間に付勢力を与える付勢部材と、を有しており、
    前記補助ドア用戸袋には、前記補助ドア用戸袋から引き出された位置において、前記アーム部材と当接して、前記補助ドアが前記補助ドア用戸袋に収納された位置へ移動するのを規制するストッパ部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のホームドア装置。
  5. プラットホーム上に位置する構造体に設けられ、前記補助ドアが前記補助ドア用戸袋から引き出された位置において揺動した際に前記補助ドアの端部と係合する係合部を更に備え、
    前記係合部は、前記構造体に対して前記補助ドアの揺動軸と平行な揺動軸周りに揺動可能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のホームドア装置。
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