JP6225208B2 - 引戸の引き残し調整装置 - Google Patents

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Description

本発明は、引戸を開けたとき、引戸が出入りする扉収納部の戸先側端縁からはみ出た所定の引き残し位置に引戸を止めてそれ以上は開かないように規制する一方、必要に応じて、この開扉規制を解除して引戸をさらに開けられるようにする引戸の引き残し調整装置に関する。
従来から、引戸を開けたときに、引戸を収納する戸袋や仕切壁などの扉収納部の戸先側端縁と、引戸の戸先側端部との間に、引手や取手を持つ手の指が挟まって怪我をする問題があった。そこで、従来は、引戸を全開する手前の引き残し位置に止めてそれ以上は開かないように開扉規制する一方、必要に応じて、この開扉規制を解除して引戸をさらに全開位置まで開くように調整する、例えば図13に示すような構造の引き残し調整装置がある。
即ち、従来の引き残し調整装置は、引戸1の下端面の長さ方向に凹設した溝部2内の戸先側に組み込み、断面コ形状の外側ケース4内でへ字形のレバー5を、回動軸6を中心に回動自在に取り付けたストッパ装置3と、引戸1が移動する軌道下の床面7上に固定したブロック体8とで構成し、引戸1を開けたとき、レバー5の戸尻側に有する当接部5aをブロック体8に当てて引戸1を所定の引き残し位置に止めてそれ以上開かないように規制する一方、レバー5は、戸先側に有する操作部5bを外側ケース4の戸先側開口4aから突出させ、開扉規制状態を解除する操作を操作部5bを持って戸先側から行える構造になっている(特許文献1参照)。
特開2015−224516号公報
ところが、上述のような従来の引き残し調整装置では、開扉規制状態を解除するレバー5を外部操作できるように操作部5bを外側ケース4の戸先側開口4aを通して外側にむき出しにしているので、故意に悪戯されたり、不注意で押したり蹴ったりぶつけたりすると、ストッパ装置3が誤作動して開扉規制状態が解除され、その結果、扉収納部9の戸先側端縁と、引戸1の戸先側端部との間に、引手や取手を持つ手の指が挟まって怪我をすることを依然として防止することができない。また、従来の引き残し調整装置では、引戸1を開扉規制状態にある引戸1を引き残し位置まで開けてから、そのまま引き残し位置から閉めると、頭出しした戸先側の操作部5bが戸枠に突き当たり、すると、同様にストッパ装置3が誤作動して引戸1の開扉規制が解かれた結果、同様な指挟み事故を起こし、その結果、使用上の安全性に欠けると共に、それだけ誤作動する時間が長いと部品の摩耗も多く、その分だけ寿命が短くなるという課題があった。
さらに、従来の引戸の引き残し調整装置では、ストッパ装置3の外側ケース4の戸先側開口4aから開扉規制状態を解除するレバー5の操作部5bを外側にむき出しにする一方、
溝部2の戸先側端面の開口からストッパ装置3の内部構造が丸見えで見栄えが悪く美観性に欠けるという課題もあった。
そこで、本発明の目的は、引戸の引き残し調整装置において、誤作動することをなくして安全性を高めると共に寿命を長くする一方、見栄えを良好にすることにある。
請求項1に記載の発明は、以下に示す図示実施の形態のとおり、引戸10の下端面10aに沿って凹設したガイド溝12内の戸先側に組み込む戸当り20と、引戸10が移動する軌道下の床面F上に固定し、前記ガイド溝12に係合して引戸10を開閉方向に案内するガイド突起15とで構成し、開扉時、引戸10を全開する手前の所定引き残し位置で前記ガイド突起15に前記戸当り20を当ててそれ以上は開かないように規制する一方、必要に応じて、開扉規制を解除して所定引き残し位置よりもさらに開けられるようにする引き残し調整装置Rであって、前記戸当り20は、下部側と長手方向一端側の戸尻側端面とを開口する一方、他端側の戸先側端面に遮蔽板部25cを形成した溝形箱状をなし、該遮蔽板部25cを前記ガイド溝12の戸先側端面の溝開口に嵌め込んで前記ガイド溝12に嵌着したガイドケース25と、該ガイドケース25内において引戸10が開方向Xに移動するときに長手方向一端側の戸尻側端面30dが前記ガイド突起15に突き当たる作動位置と、引戸が閉方向Yに移動するとき前記ガイド突起15を超えて通過する退避位置との間を移動可能に格納した当接体30とを備え、該当接体30が作動位置にあるとき当接体30の戸先側端面30cと重なる前記ガイドケース25の前記遮蔽板部25cに細長い操作具60を通す間隙40を設ける一方、前記当接体30を、付勢手段で付勢して常時は前記ガイドケース25内で長手方向他端側の戸先側端面30cが前記間隙40を塞ぐ位置で前記遮蔽板部25cに押し当てた状態で保持してなることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の引戸の引き残し調整装置において、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、前記当接体30は、引戸10の開方向に当接体の戸先側端面を押し込むと、前記作動位置から前記退避位置に移動する向きに傾斜して形成してなることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の引戸の引き残し調整装置において、以下に示す図示実施の形態のとおり、ガイドケース25は、対向する一対の側板部25a・25aに前記当接体30を前記作動位置と前記退避位置間を移動する前記当接体を案内するガイド穴21のようなガイド部を設けてなることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、戸当りの当接体を格納する溝形箱状をなすガイドケースの戸先側に遮蔽板部を形成し、遮蔽板部を引戸のガイド溝の戸先側端面の溝開口に嵌め込んでガイド溝に嵌着し、当接体が引戸を開扉規制する作動位置にあるとき戸先側端面と重なるガイドケースの遮蔽板部に細長い操作具を通す間隙を設ける構成とし、従来のごとく操作部分が外側にむき出しになることがないのは勿論、操作用の間隙から当接体の戸先側端面のほんの一部が操作用の間隙から覗くだけであるため、故意に悪戯されたり不注意で押したり蹴ったりぶつけたりすることさえ考えられないため、戸当りが誤作動する余地さえなく、誤って開扉規制状態が解除されることがない結果、引戸を開くとき、扉収納部の戸先側端縁と引戸の戸先側木口との間に引手を持った手の指が挟まって怪我をすることを確実に防止することができる。また、引戸を、たとえ開扉規制状態のままで所定の引き残し位置から閉めることがあっても、引戸の戸先側木口から突出した部位もないため、それが戸枠に突き当って同様に戸当りが誤作動して引戸の開扉規制が解かれる不具合を発生する余地もなく、従って、同様に指挟み事故を起こすこともなく、その結果、使用上の安全性を高めると共に、それだけ誤作動することが少ないと、部品の摩耗も少なく、その分だけ製品寿命を長くすることができる。
加えて、請求項1に記載の発明によれば、戸当りのガイドケースの戸先側に遮蔽板部を形成し、遮蔽板部を引戸ガイド溝の戸先側端面の溝開口に嵌め込んでガイド溝に嵌着し、当接体が引戸を開扉規制する作動位置にあるとき戸先側端面と重なるガイドケースの遮蔽板部に細長い操作具を通す間隙を設け、これにより、ガイドケースの戸先側から操作具を外側に露出させることなく、引戸のガイド溝の戸先側端面の溝開口から戸当りの内部構造が全く視認できず遮蔽された構造であるため、それだけスッキリした外観を呈し、引戸周りの見栄えを良くして美観性を高めることができる。
さらに、請求項1に記載の発明によれば、戸当りの当接体を、付勢手段で常時付勢し、ガイドケース内で長手方向他端側の戸先側端面が操作用の間隙を塞ぐ位置で遮蔽板部に押し当った状態で保持するから、ガイドケース内において引戸が開方向に移動するときに長手方向一端側の戸尻側端面がガイド突起の当接面に突き当たる作動位置に確実に保持することができ、その結果、戸当りが誤動作して引戸の開扉規制が解かれる不具合を少なくし、その結果、さらに確実に指挟み事故を防止し、誤動作を少なくして一層安全性を高めることができる。
請求項2に記載の発明によれば、戸当りの当接体は、引戸の開方向に当接体の戸先側端面を押し込むと、作動位置から退避位置に移動する向きに傾斜して形成するから、細長い操作具で開方向に押し込むだけの簡単な操作により、戸当りの当接体の作動位置と退避位置間の移動をより的確に且つスムーズに行うことができる。
なお、請求項3に記載の発明によれば、戸当りのガイドケースは、対向する一対の側板部に前記作動位置と前記退避位置間を移動する当接体を案内するガイド部を設け、当接体は、ガイド部の傾きに誘導されながら上向きに傾動してガイド突起の当たらない退避位置へ退避し、いったん開扉規制を解除し、当接体の作動位置と退避位置間の移動を確実に且つ安定させることができる。
本発明に係る引戸の引き残し調整装置を(A)開扉規制した作動状態において示す斜視図、(B)開扉規制の解除状態において示す斜視図である。 引き残し調整装置に備えるガイド突起を示す斜視図である。 引き残し調整装置に備える戸当りを示す分解斜視図である。 引戸の引き残し調整装置を備えた扉構造体を、下部側を一部断面にして引戸の全閉状態で示す正面図である。 引戸の引き残し調整装置を備えた扉構造体を、下部側を一部断面にして引戸の全開状態で示す正面図である。 引戸の引き残し調整装置の戸当りを(A)作動状態で示す正面図(B)作動状態の内部構造を点線で示す正面図である。 引戸の引き残し調整装置の戸当りを作動状態で示す斜視図である。 引戸の引き残し調整装置を備えた扉構造体を、下部側を一部断面にして引戸の開扉規制を解除する操作状態で示す正面図である。 引戸の引き残し調整装置の戸当りを(A)開扉規制の解除状態で示す正面図(B)開扉規制の解除状態の内部構造を点線で示す正面図である。 引き残し調整装置の戸当りを開扉規制の解除状態で示す斜視図である。 引戸の引き残し調整装置を備えた扉構造体を、下部側を一部断面にして引戸の開扉規制を解除してさらに開いた状態で示す正面図である。 引戸の引き残し調整装置を備えた扉構造体を、下部側を一部断面にして引戸の全開状態で示す正面図である。 従来の引き残し調整装置を(A)作動状態で示す概要図(B)開扉規制を解除する状態で示す概要図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明に係る引戸の引き残し調整装置を(A)開扉規制した作動状態において示し(B)開扉規制の解除状態において示し、図2は引き残し調整装置のガイド突起を示し、図3は戸当りを示し、図4は引き残し調整装置を備えた扉構造体を引戸の全閉状態において示す。図示例の扉構造体は、天井側に固定した引戸レールに戸車を介して係合した引戸10を図中左右の開閉方向に移動自在に吊持し、開閉時は、戸先側端部10aに取り付けた引手11を持って引戸10を開閉方向に移動し、床面Fと仕切壁Wで囲んだ開口部を開閉する構造になっている。
そこで、引戸10を開閉するとき、本発明の引き残し調整装置Rを作動し、開閉方向に移動する引戸10が横振れしないで直進するように案内する一方、引戸10を開けるとき、引戸10が出入りする仕切壁W(扉収納部)の戸先側端縁50からはみ出た所定の引き残し位置に引戸10を止めて、それ以上は開かないように規制する一方、必要に応じて、この開扉規制を解除して引戸をさらに開けられるように調整する。
引戸10は、例えば木製パネルで、上下の横框と、左右の縦框と、各框間の縦桟および横桟とで格子状に組んだ枠体を間に挟んで一対の鏡板材を張り合わせて組み立て、下部側の横框には、下端面10aの長さ方向に沿ってガイド溝12を凹設する。ガイド溝12は、断面コ形のガイドレール13を嵌着して溝壁を補強する。
引き残し調整装置Rは、床面Fに固設するガイド突起15と、引戸10のガイド溝12内の戸先側に組み込む戸当り20とからなる。
ガイド突起15は、図2に示すように、平板状の座部16と、座部16の上面から上方向に突出する突部17とを備え、樹脂材料によって一体に成形してなる。座部16は、上側から見て略矩形状に形成し、幅方向の中央部に突部17が突設されている。突部17の幅方向の厚みは、引戸10のガイドレール13の幅方向の長さよりも小さく形成し、引戸10が移動しても突部17がガイド溝12の内壁部に干渉しないようにする。突部17の突出長さは、ガイド溝12の深さよりも小さく形成し、突部17がガイド溝12内の上面と干渉しないようにする。
ガイド突起15は、引戸10に前後方向(引戸10の板厚方向)への力が作用したときに、突部17とガイド溝12の内壁とが干渉して引戸10が前後方向に外れないようにする振れ止めとしても機能する。
座部16には、突部17の幅方向の両側に皿穴18がそれぞれ設けられている。ガイド突起15は、皿穴18に取付ねじ19を螺着して床面F上にあって、図4に示すように、引戸10が出入りする仕切壁W(扉収納部)の戸先側端縁50に固定する。従って、引き残し調整装置Rは、引戸10が出入りする仕切壁W(扉収納部)の戸先側端縁50からはみ出た所定の引き残し位置に引戸10を止めてそれ以上は開かないように規制する一方、必要に応じて、この開扉規制を解除して引戸10をさらに開けられるように調整する。
突部17は、平面視やや細長な六角形状に形成し、図2に示すように戸先側に位置し、座部16の上面から上方に起立する態様で略垂直に延びる当接面17aを形成する。当接面17aには、引戸10を戸尻側に移動させる際に、後述する戸当り20の当接体30の突き当て部55が突き当たる。
戸当り20は、図1、図3および図6に示すように、ガイドケース25と、ガイドケース25内に組み込む当接体30と、圧縮コイルばねからなる付製ばね(付勢手段)35とで構成する。
ガイドケース25は、金属製で、下部側と長手方向一端側の戸尻側端面とを開口する一方、他端側の戸先側端面に遮蔽板部25cを形成し、全体をガイド溝12の形状に合わせて細長い溝形箱状に曲げ成形する。一対の対向する側板部25a・25aには、それぞれ当接体30を可動に係止する2本の細長なガイド穴(ガイド部)21を平行に傾斜して設ける。上面部25bには、長さ方向両端側に一対の丸穴の取付穴22・22を設け、取付穴22・22間に矩形なばね取付窓23を設ける。取付穴22・22には、取付ねじ24をねじ込んで戸当たり20をガイドレール13内の上面に取り付ける。ばね取付窓23には、上面部25bの幅方向に沿った窓縁にガイド穴21と平行に傾けてばね掛け凸部23aを下向きに突設する。そして、ガイドケースには、その中にあって当接体30が下段の作動位置にあるとき戸先側端面30cと重なる遮蔽板部25cにドライバのような細長い操作具60を通す間隙40を設けている。図示例の間隙40は、ドライバ60の細長い先端60aが挿通する丸い小穴で形成している。
当接体30は、ガイドケース25の対向側板部25a・25a間の内幅寸法と同等か若干小さめの幅サイズで、下側を肉抜きした細長い角筒状に樹脂材料で一体に成形する。一対の対向する側板片30a・30aには、それぞれガイドケース25のガイド穴21に係合する一対の凸部26・26を突設する。上板片30bには、ガイドケース25のばね取付窓23と対応する矩形なばね取付窓27を設ける。ばね取付窓27には、ガイドケース25側のばね掛け凸部23aと向き合うばね取付窓27の窓縁にばね掛け凸部27aをガイド穴21と平行に傾けて上向きに突設する。ばね掛け凸部27aと反対側の窓縁には、ばね掛け凸部27aと平行な向きに傾斜してばね受け板部27bを突設している。
当接体30は、戸先側端面30cを、引戸11の開方向に付勢ばね35に抗して押し込むと戸尻側端面30dがガイド突起15の当接面17aに突き当たる下段の作動位置から、ガイド突起15を超えて通過する上段の退避位置へ移動する向きに傾斜して形成する。たとえば図示例では、戸先側端面30cを、下部側に向かうに従い次第に内部側に傾斜して形成する。一方、戸尻側端面30dには、床側のガイド突起15の当接面17aが当たる肉厚な突き当て部55を形成する。
そこで、図示引き残し調整装置Rにおいて、戸当り20は、図1、図3および図5に示すように、傾斜した戸先側端面30cを前にして当接体30を、戸尻側開口からガイドケース25内に挿入して凸部26・26をガイド穴21・21に係合する一方、ばね取付窓23から付勢ばね35を入れてばね掛け凸部23a・27a間に装着する。すると、戸当り20では、当接体30を、付勢ばね35で常時付勢し、ガイドケース25内で長手方向他端側の戸先側端面30cが操作用小穴40を塞ぐ高さ位置で遮蔽板部25cに押し当った状態で保持して組み立てる。戸当り20は、引戸10の戸先側木口49にガイドケース25の戸先側の遮蔽板部25cを面一に整合させてガイド溝12内の戸先側でガイドレール13の上面に取り付け、ガイド溝12内の戸先側において引戸10に組み込んでなる。
従って、図示引き残し調整装置Rは、図5に示すように、引戸を開方向Xに移動して開扉すると、引戸10を全開する手前の所定引き残し位置でガイド突起15の当接面17aに戸当り20の当接体30の突き当て部55を当ててそれ以上は開かないように規制する
構成になっている。一方、必要に応じて、開扉規制を解除して所定引き残し位置よりもさらに開けられる構成にする。引戸10の引き残し長さLはガイド突起15の設置位置を調整して変更する。
さて、図示引き残し調整装置Rでは、開扉時は、通常、図4に示すように、全閉した引戸10を、引手11を持って矢示する開方向Xに移動し、図5に示すように、引戸10が全開する手前の所定引き残し位置(引手11を持つ指が仕切壁Wなど扉収納部に挟まれる手前側の位置)でガイド突起15の当接面17aに戸当り20の当接体30の突き当て部55を当てて、それ以上は開かないように規制する。従って、引戸10を開いたとき、引戸10が出入りする仕切壁Wの戸先側端縁49からはみ出た所定の引き残し位置に引戸10を止めてそれ以上は開かない開扉規制するから、引手11を持つ指が仕切壁Wの戸先側端縁49と引戸10の戸先側端部10aとの間に挟まって怪我をすることを防止することができる。
次に、例えば部屋の出入口を通して車いすやベットなどを搬出入する場合など、より大きな出入口(開口部)が必要なときは、細長い操作具、例えば図8に示すように、ドライバ60を用いて操作して引戸10の開扉規制を解除する。即ち、戸当り20の操作具用に間隙40、例えば小穴から、覗いて見える当接体30の戸先側端面30cを、ドライバ60の先端60aで矢示する開方向Xに付勢ばね35に抗して押し込む。すると、当接体30は、図9および図10に示すように、戸尻側端面30dがガイド突起15の当接面17aに突き当った下段の作動位置から、突部17を超えて通過する上段の退避位置へ移動する向きに傾斜するため、当接体30は、ガイド穴21の傾きに誘導されながら上向きに傾動してガイド突起15の突部17の当たらない上段の退避位置へ退避し、いったん開扉規制を解除する。
そこで、図1(B)に示すように開扉規制を解除している間に、図11に示すように、引戸10を、全開する手前の引き残し位置よりもさらに開けられ、随時、図12に示すように全開させることができる。しかる後、図示引き残し調整装置Rでは、引戸10を閉めるときは、引戸10を閉方向Yに移動させると、付勢ばね35の付勢力により上段の退避位置にある当接体30をガイド突起15の突部17から降ろして下段の作動位置に自動的に復帰させる。即ち、引戸10を開いたときには、引戸10が出入りする仕切壁Wの戸先側端縁49からはみ出た所定の引き残し位置に引戸10を止めて開扉規制する。
上述した図示例では、戸当り20の当接体30を付勢する付勢手段は、圧縮コイルばねからなる付勢ばね35であったが、当接体30を付勢する手段であれば、ばね部材に限られず、ゴムや樹脂など弾性部材であってもよい。また、上述した図示例では、この付勢手段に抗して当接体30を押し込む操作具60にドライバを用いたが、間隙40に挿通して当接体30を押し込み操作できる細長い操作具であれば、他の細長い棒材や軸やピンなどであってもよい。一方、図示例では、操作具60が挿通する間隙40は、ドライバの先端60aが挿通する丸い小穴で形成したが、細長い操作具が挿通する隙間であればよく、当然、その形状は丸穴に限られない。
以上のように、図示引き残し調整装置Rでは、戸当り20の当接体30を格納する溝形箱状をなすガイドケース20の戸先側に遮蔽板部25cを形成し、遮蔽板部25cを引戸ガイド溝12の戸先側端面の溝開口に嵌め込んでガイド溝12に嵌着し、当接体30が引戸10を開扉規制する下段の作動位置にあるとき戸先側端面30cと重なるガイドケース25の遮蔽板部25cに細長い操作具60を通す間隙40を設ける構成とし、従来のごとく操作部分が外側にむき出しになることがないのは勿論、当接体30の戸先側端面30cのほんの一部が間隙40から覗くだけであるため、故意に悪戯されたり不注意で押したり蹴ったりぶつけたりすることさえ考えられないため、戸当り20が誤作動する余地さえなく、誤って開扉規制状態が解除されることがない結果、引戸10を開くとき、扉収納部の戸先側端縁50と引戸10の戸先側木口49との間に引手11を持った手の指が挟まって怪我をすることを確実に防止することができる。また、引戸10を、たとえ開扉規制状態のままで所定の引き残し位置から閉めることがあっても、引戸10戸先側木口49から突出した部位もないため、それが戸枠に突き当って同様に戸当り20が誤作動して引戸10の開扉規制が解かれる不具合を発生する余地もなく、従って、同様に指挟み事故を起こすこともなく、その結果、使用上の安全性を高めると共に、それだけ誤作動することが少ないと、部品の摩耗も少なく、その分だけ製品寿命を長くすることができる。
しかも、図示引き残し調整装置Rでは、戸当り20のガイドケース20の戸先側に遮蔽板部25cを形成し、遮蔽板部25cを引戸ガイド溝12の戸先側端面の溝開口に嵌め込んでガイド溝12に嵌着し、当接体30が引戸10を開扉規制する下段の作動位置にあるとき戸先側端面30cと重なるガイドケース25の遮蔽板部25cに操作用の小穴40を設け、これにより、戸当り20のガイドケース25の戸先側から操作部材を外側に露出させることなく、引戸10のガイド溝12の戸先側端面の溝開口から戸当り20の内部構造が全く視認できず遮蔽された構造であるため、それだけスッキリした外観を呈し、引戸周りの見栄えを良くして美観性を高めることができる。
また、図示引き残し調整装置Rでは、戸当り20の当接体30を、付勢ばね35で常時付勢し、ガイドケース25内で長手方向他端側の戸先側端面30cが操作用小穴40を塞ぐ高さ位置で遮蔽板部25cに押し当った状態で保持するから、ガイドケース25内において引戸10が開方向Xに移動するときに長手方向一端側の戸尻側端面30dがガイド突起15の当接面17aに突き当たる作動位置に確実に保持すことができ、その結果、戸当り20が誤作動して引戸10の開扉規制が解かれる不具合を少なくし、その結果、さらに確実に指挟み事故を防止し、誤作動を少なくして一層安全性を高めことができる。
さらに、図示引き残し調整装置Rでは、戸当り20の当接体30は、引戸10の開方向Xに戸先側端面25cを押し込むと、前記作動位置から前記退避位置に移動する向きに傾斜して形成するから ドライバ60の細長い先端60aで開方向Xに押し込むだけの簡単な操作により戸当り20の当接体30の作動位置と退避位置間の移動をより的確に且つスムーズに行うことができる。
なお、図示引き残し調整装置Rでは、戸当り20のガイドケース25は、対向する一対の側板部25aに前記作動位置と前記退避位置間を移動する当接体30を案内するガイド穴21を設け、当接体30は、ガイド穴21の傾きに誘導されながら上向きに傾動してガイド突起15の突部17の当たらない上段の退避位置へ退避し、いったん開扉規制を解除し、当接体30の作動位置と退避位置間の移動を確実に且つ安定させることができる。
F 床面
R 引き残し調整装置
W 仕切壁
10 引戸
12 ガイド溝
15 ガイド突起
20 戸当り
25 ガイドケース
25c 遮蔽板部
30 当接体
35 付勢ばね(付勢手段)
40 操作用の間隙
60 操作具

Claims (3)

  1. 引戸の下端面に沿って凹設したガイド溝内の戸先側に組み込む戸当りと、引戸が移動する軌道下の床面上に固定し、前記ガイド溝に係合して引戸を開閉方向に案内するガイド突起とで構成し、開扉時、引戸を全開する手前の所定引き残し位置で前記ガイド突起に前記戸当りを当ててそれ以上は開かないように規制する一方、必要に応じて、開扉規制を解除して所定引き残し位置よりもさらに開けられるようにする引き残し調整装置であって、
    前記戸当りは、
    下部側と長手方向一端側の戸尻側端面とを開口する一方、他端側の戸先側端面に遮蔽板部を形成した溝形箱状をなし、該遮蔽板部を前記ガイド溝の戸先側端面の溝開口に嵌め込んで前記ガイド溝に嵌着したガイドケースと、
    該ガイドケース内において引戸が開方向に移動するときに長手方向一端側の戸尻側端面が前記ガイド突起に突き当たる作動位置と、引戸が開方向に移動するとき前記ガイド突起を超えて通過する退避位置との間を移動可能に格納した当接体とを備え、
    該当接体が作動位置にあるとき当接体の戸先側端面と重なる前記ガイドケースの前記遮蔽板部に細長い操作具を通す間隙を設ける一方、前記当接体を、付勢手段で付勢して常時は前記ガイドケース内で長手方向他端側の戸先側端面が前記間隙を塞ぐ位置で前記遮蔽板部に押し当てた状態で保持してなることを特徴とする、引戸の引き残し調整装置。
  2. 前記当接体は、引戸の開方向に当接体の戸先側端面を押し込むと、前記作動位置から前記退避位置に移動する向きに傾斜して形成してなることを特徴とする、請求項1に記載の引戸の引き残し調整装置。
  3. 前記ガイドケースは、対向する一対の側板部に前記当接体を前記作動位置と前記退避位置間を移動する当接体を案内するガイド部を設けてなることを特徴とする、請求項1又は2に記載の引戸の引き残し調整装置。
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