JP7014614B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、枠体と開閉可能な障子を備えた建具に関する。
スライド式の障子を備えた建具においては、障子が閉じる際に、障子と枠体との間に指等が誤って挟まれることがある。そのため、従来、ストッパーにより、閉方向に移動する障子を全閉位置に到達する前に停止して、障子の全閉を規制することが行われている。また、従来、引戸障子に収容可能な規制部材により、引戸障子と固定窓枠との間に隙間を形成する引戸用指詰め防止装置が知られている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載された従来の引戸用指詰め防止装置では、規制部材は、収容姿勢から突出姿勢に切り替えられた状態で、引戸障子が固定窓枠に当接する前に、固定窓枠の当接部材に当接する。ところが、引戸障子を全閉するときには、操作部を操作して、規制部材を突出姿勢から収容姿勢に切り替える必要がある。また、操作部を操作した状態を維持しながら、引戸障子を閉じる必要がある。そのため、従来の引戸用指詰め防止装置では、引戸障子を閉じる際の動作が煩雑であり、規制部材の操作にも手間がかかる。
特開2007-132120号公報
本発明は、前記従来の問題に鑑みなされたもので、その目的は、障子の開閉を容易に行いつつ、障子が全閉されるのを簡単に規制して、指等が誤って挟まれるのを抑制することである。
本発明は、枠体と、前記枠体に開方向と閉方向とに移動可能に配設される障子と、を備えた建具である。建具は、前記障子に取り付けられ、前記障子を前記閉方向に移動するときに加えられる力により第1位置から第2位置に移動する引手と、前記引手に連結され、前記引手の前記第1位置と前記第2位置への移動に連動して前記開方向と前記閉方向とに移動して、前記引手が前記第1位置のときに、前記障子の全閉位置への移動を規制する規制位置に配置され、前記引手が前記第2位置のときに、前記障子の全閉位置への移動を許容する許容位置に配置される規制部材と、前記規制部材を前記許容位置から前記規制位置に向かって付勢する付勢手段と、を備えている。
本発明によれば、障子の開閉を容易に行いつつ、障子が全閉されるのを簡単に規制して、指等が誤って挟まれるのを抑制することができる。
本実施形態の建具の正面図である。 本実施形態の建具の横断面図である。 本実施形態の建具の横断面図である。 本実施形態の操作機構の斜視図である。 本実施形態の操作機構の一部を示す斜視図である。 本実施形態の固定機構の一部を示す正面図である。
本発明の建具の一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態の建具は、スライド式の障子を備えた建具である。以下では、引き違い窓を例にとり、本実施形態の建具について説明する。
図1は、本実施形態の建具1の正面図であり、室内側からみた建具1の概略構成を示している。図1において、左右方向が水平方向であり、上下方向が垂直方向である。
図示のように、建具1は、建物の開口部に設置される引き違い窓であり、建物の室内と室外の間に配置される。また、建具1は、引き違い障子である一対の障子2と、一対の障子2を囲む枠体3と、一対の障子2に取り付けられた施錠装置4と、障子2の開閉を操作する操作機構5を備えている。
一対の障子2は、スライドにより移動する方形状の可動障子であり、室内側の内障子2Aと室外側の外障子2Bからなる。障子2は、枠体3の開口部3Aに開閉可能に配置されて、開口部3A内で、水平方向にスライドして移動する。障子2の移動(スライド)により、枠体3の開口部3Aが開閉される。一対の障子2が閉じた状態で、施錠装置4(例えば、クレセント錠)により、一対の障子2が施錠される。
障子2は、方形状の框体10と、框体10内に配置されたパネル体11を有している。框体10は、枠組みされた4つの框12~15(上框12、下框13、召し合せ框14、戸先框15)を有している。框12~15は、框体10を構成する長尺な框材であり、例えば、押出成形により形成されている。4つの框12~15が、方形状に組み合わされて、それぞれパネル体11の縁部に沿って配置されている。パネル体11は、例えば、複数のガラス板を有する複層ガラスであり、框体10に嵌め込まれている。
枠体3は、建物の開口部に設置される方形状の開口枠であり、枠組みされた4つの枠20~22(上枠20、下枠21、一対の縦枠22)を有している。枠20~22は、枠体3を構成する長尺な枠材であり、例えば、押出成形により形成されている。4つの枠20~22が方形状に組み合わされて、方形状の開口部3Aが枠体3の内側に形成されている。
一対の障子2は、枠体3の開口部3Aに移動可能(スライド可能)に配置されて、それぞれ開閉方向(開方向K、閉方向H)に移動する。障子2の開閉方向は、上枠20及び下枠21の長手方向(ここでは、左右方向)である。戸先框15は、障子2の戸先部であり、障子2の閉方向H側の端部(縁部)に位置している。また、一対の障子2の戸先框15(戸先部)は、それぞれの障子2の閉方向H側に設けられた枠体3の縦枠22と対向している。障子2の戸先框15は、障子2の開閉に伴い、対向する縦枠22に接近し、対向する縦枠22から離隔する。
枠体3の開口部3A内で、障子2は、枠体3に開方向Kと閉方向Hとに移動可能に配設されて、閉方向Hへの移動により全閉位置Fに配置される。障子2の全閉位置Fは、障子2を完全に閉じたときに障子2が配置される位置(図1に示す位置)である。一対の障子2がそれぞれの全閉位置Fに配置されたときに、枠体3の開口部3Aが一対の障子2により閉鎖される。その状態で、一対の障子2の召し合せ框14は、室内外方向(建具1の奥行方向)に重なり合い、互いに対向して配置される。また、障子2が全閉位置Fに移動したときに、障子2の戸先框15が枠体3の縦枠22と接触して、戸先框15と縦枠22との間の部分が閉じられる。
障子2の開方向Kは、障子2を開くときに障子2が移動する方向であり、障子2の閉方向Hは、障子2を閉じるときに障子2が移動する方向である。即ち、開方向Kと閉方向Hは、それぞれ障子2の移動方向(スライド方向)の一方側と他方側である。障子2は、開状態から閉方向Hに移動して、全閉位置Fに配置される。その際、障子2の戸先框15は、枠体3の縦枠22に接近して、枠体3の縦枠22に接触する。また、障子2は、全閉位置Fから開方向Kに移動して、開状態になる。これにより、障子2の戸先框15が枠体3の縦枠22から離隔して、戸先框15と縦枠22との間に開口が形成される。障子2は、開方向Kへの移動により全開位置に配置される。
操作機構5は、一対の障子2の戸先框15のそれぞれに設けられており、障子2の開閉操作に用いられる。また、操作機構5は、障子2の全閉位置Fへの移動を規制する規制機構を有しており、障子2が全閉位置Fまで移動する前に障子2を停止する。以下、一方の障子2(内障子2A)を例にとり、操作機構5について詳しく説明する。
図2、図3は、本実施形態の建具1の横断面図であり、図1のX-X線で切断した建具1の縦枠22側の部分を示している。また、図2、図3は、操作機構5の構造を模式的に示している。図2は、操作機構5により障子2の全閉位置Fへの移動を規制した状態(規制状態)を示し、図3は、操作機構5による障子2の全閉位置Fへの移動の規制を解除した状態(解除状態)を示している。図4は、本実施形態の操作機構5の斜視図であり、操作機構5の隠れた部分の一部を鎖線で示している。図4Aは、規制状態の操作機構5を示し、図4Bは、解除状態の操作機構5を示している。
図示のように、枠体3の縦枠22は、枠体3の開口部3Aを形成する内周面部23と、内周面部23から開口部3Aの内側に向かって突出する突出部24を有している。縦枠22の内周面部23は、枠体3の内周面部の一部(縦面部)であり、縦枠22の見込み方向に沿って形成されている。ここでは、縦枠22の見込み方向は、室内外方向である。また、見込み方向の一方側は室内側であり、見込み方向の他方側は室外側である。
操作機構5は、障子2の戸先框15に取り付けられたホルダー30と、障子2の開閉に用いられる引手40と、障子2の移動を規制する規制部材50と、引手40と規制部材50を付勢する付勢手段60(図2、図3参照)と、引手40を固定する固定機構70(図4参照)を有している。操作機構5及びホルダー30は、障子2の閉方向H側の端部(戸先部)に設けられて、戸先框15の長手方向(ここでは、上下方向)に沿って配置されている。ホルダー30は、フレーム状の保持体であり、引手40と規制部材50を移動可能に保持している。
ホルダー30は、ベース部31と、引手40を移動可能に支持する一対の支持部32と、引手40の移動を制限する一対の制限部33と、規制部材50を移動可能に収容する収容部34と、規制部材50をガイドするガイド部35(図4参照)を有している。ベース部31は、戸先框15の長手方向に細長い形状に形成され、障子2(戸先框15)の内部に設けられている。一対の支持部32は、ベース部31の長手方向の両端部に形成された板状の支持片であり、ベース部31及び障子2から室内外方向の一方側(ここでは、室内側)に突出している。
一対の制限部33は、障子2の開閉方向に沿って延びる細長い孔であり、ベース部31の長手方向の両端部に形成されて、収容部34に開口している。収容部34は、ベース部31に形成されており、室内側と障子2の閉方向Hに向かって開放されている。収容部34において、室内側に向かって開放された部分は一対の支持部32の間に位置する部分であり、障子2の閉方向Hに向かって開放された部分はガイド部35である。
ガイド部35は、ベース部31に形成された細長いスロット(ガイドスロット)であり、収容部34から障子2の閉方向Hに向かって形成されている。規制部材50は、ガイド部35を区画するガイド壁に接触した状態で、ガイド部35に配置され、収容部34の内外に移動する。その際、規制部材50は、ガイド部35(ガイド壁)により、障子2の開方向Kと閉方向Hとにガイドされ、閉方向Hに移動することで、ホルダー30及び障子2から閉方向Hに突出する(図2、図4A参照)。
引手40は、障子2の開閉を操作する矩形板状の操作部材であり、ホルダー30の一対の支持部32の間に配置されている。引手40の長手方向は、ホルダー30及び戸先框15の長手方向に一致しており、引手40の少なくとも一部は、障子2よりも室内側の位置に配置されている。即ち、引手40は、ホルダー30及び戸先框15の長手方向に沿って配置されるとともに、障子2から室内側に突出している。引手40の室内側部41は、引手40の突出方向の先端側に位置する第1縁部(室内側縁部)である。引手40の室外側部42は、引手40の室内側部41の反対側に位置する第2縁部(室外側縁部)であり、ホルダー30の収容部34内に移動可能に配置されている。
引手40の長手方向の両端部の中央部に(図4参照)、回動軸36が取り付けられている。一対の回動軸36は、回動ピンであり、それぞれ引手40からホルダー30の支持部32に向かって突出して、支持部32の支持孔37内に回動可能に取り付けられている。回動軸36及び支持孔37により、ホルダー30の一対の支持部32は、引手40を回動可能に支持している。引手40は、回動軸36を中心に回動して、回動方向の一方側と他方側とに回動により移動する。引手40は、ホルダー30を介して、障子2に移動可能に取り付けられ、障子2の開方向K側と閉方向H側とに移動(回動)する。
引手40は、第1位置P1(図2、図4A参照)と第2位置P2(図3、図4B参照)との間で回動により移動して、第1位置P1と第2位置P2とに配置される。また、引手40は、規制部材50が取り付けられる取付部43と、室外側部42に形成された連結孔44を有している。取付部43は、引手40の室外側部42側に凹状に形成されており、引手40の長手方向の中央部に設けられている。連結孔44は、引手40を長手方向に貫通して、引手40の長手方向の両端部と取付部43とに開口している。
引手40は、引手40の長手方向の両端部において、例えば、連結孔44と制限部33とに係止された連結部材(図示せず)により、ホルダー30の制限部33に連結されている。連結部材は、連結孔44内で変位しつつ、制限部33の長手方向に移動して、制限部33の長手方向の両端部で停止する。これにより、制限部33は、引手40の移動領域を制限して、引手40を第1位置P1と第2位置P2とで停止する。引手40は、制限部33の制限により、第1位置P1と第2位置P2の間の移動領域でのみ移動する。
規制部材50は、矩形板状のストッパーであり、ホルダー30のガイド部35により、障子2の開方向Kと閉方向Hに沿って配置されている。また、規制部材50は、一対の支持軸51により、引手40の取付部43に取り付けられて、引手40に回動可能に支持されている。一対の支持軸51は、支持ピンであり、障子2の開方向K側に位置する規制部材50の基端部52に取り付けられている。規制部材50の基端部52は、引手40の凹状の取付部43内に配置されており、一対の支持軸51は、それぞれ基端部52から突出して、連結孔44内に回動可能に配置されている。
支持軸51及び連結孔44により、規制部材50は、引手40に回動可能に取り付けられて、引手40と一体に移動する。また、引手40と規制部材50は、支持軸51と連結孔44を含む操作機構5の連動機構により、互いに連動可能に連結されている。連動機構により、引手40と規制部材50が連動するとともに、規制部材50が引手40の移動(回動)に連動して移動する。引手40の回動は、規制部材50の回動により直線運動に変換されて、規制部材50に伝達される。規制部材50は、支持軸51を中心に回動しつつ、ガイド部35によりガイドされて、障子2の開方向Kと閉方向Hとに直線的に移動する。
引手40は、移動可能(回動可能)なレバーであり、第1位置P1と第2位置P2とに移動可能に障子2に取り付けられている。引手40の第1位置P1は、規制部材50を作動する作動位置であり、引手40の第2位置P2は、規制部材50を作動しない非作動位置である。規制部材50は、引手40の回動に連動して、規制位置R(図2、図4A参照)と許容位置T(図3、図4B参照)とに移動する。規制部材50の規制位置Rは、障子2の全閉位置Fへの移動を規制するときの規制部材50の配置位置である。規制部材50の許容位置Tは、障子2の全閉位置Fへの移動を許容するときの規制部材50の配置位置である。従って、規制部材50の許容位置Tは、障子2の全閉位置Fへの移動の規制を解除する解除位置(非規制位置)である。
規制部材50は、引手40から加えられる障子2の開方向Kと閉方向Hの力により、引手40と連動する。また、規制部材50は、引手40の第1位置P1と第2位置P2への移動に連動して、規制位置Rと許容位置Tとに移動可能になっている。引手40が第1位置P1にあるときに、規制部材50が規制位置Rに配置され、引手40が第2位置P2にあるときに、規制部材50が許容位置Tに配置される。引手40が第1位置P1と第2位置P2との間で移動することで、規制部材50は、障子2(ここでは、戸先部である戸先框15)から閉方向Hに突出した規制位置Rと、規制位置Rよりも障子2側に位置する許容位置Tとの間で移動する。
規制部材50の規制位置Rは、枠体3の縦枠22に接触可能な接触位置であり、規制部材50の許容位置Tは、枠体3の縦枠22に接触しない非接触位置である。規制部材50は、許容位置Tから障子2の閉方向Hに移動して規制位置Rに配置される。その際、規制部材50は、障子2から枠体3の縦枠22に向かって突出して、障子2と枠体3の縦枠22との間に配置される。また、規制部材50は、規制位置Rから障子2の開方向Kに移動して許容位置Tに配置されるとともに、障子2内に収容される。規制部材50の移動により、規制部材50の障子2からの突出長さが変化する。
付勢手段60(図2、図3参照)は、引手40と規制部材50を常に付勢する付勢部材(例えば、ばね又はゴム等の弾性体)であり、引手40又は規制部材50に連結されている。ここでは、付勢手段60は、一対の腕部61、62を有するねじりコイルばねであり、引手40に連結されている。そのため、付勢手段60は、引手40を付勢するとともに、引手40を介して規制部材50を付勢している。また、付勢手段60は、引手40の長手方向の両端部において、回動軸36の周りに配置されている。付勢手段60の一方の腕部61は、引手40に取り付けられ、付勢手段60の他方の腕部62は、ホルダー30の支持部32に取り付けられている。
付勢手段60は、引手40を第2位置P2から第1位置P1に向かって付勢するとともに、規制部材50を許容位置Tから規制位置Rに向かって付勢する。付勢手段60の付勢力により、引手40は、第2位置P2から第1位置P1に回動して移動し、第1位置P1に配置される。また、付勢手段60の付勢力により、規制部材50は、許容位置Tから規制位置Rに移動して、規制位置Rに配置される。ここでは、付勢手段60は、規制部材50を障子2の閉方向Hに付勢している。規制部材50は、付勢手段60により付勢された状態で、規制位置Rと許容位置Tの間の移動領域で、障子2の開方向Kと閉方向Hとに移動する。
障子2が開いた状態で、付勢手段60は、付勢力により、引手40を第1位置P1に保持するとともに、規制部材50を規制位置Rに保持する(図2、図4A参照)。障子2を閉じるときには、引手40を障子2の閉方向Hに押して、障子2を閉方向Hに移動する。引手40は、障子2を閉方向Hに移動するときに加えられる力により、付勢手段60による付勢力に抗して、第1位置P1から第2位置P2に移動する(図3、図4B参照)。その際、障子2の閉方向Hの力が引手40に加えられて、引手40が第2位置P2に配置される。
引手40の第1位置P1から第2位置P2への移動により、規制部材50は、引手40と連動して、規制位置Rから障子2の開方向Kに移動する。また、規制部材50は、規制位置Rから許容位置Tに移動して、許容位置Tに配置される。その状態で、規制部材50により、障子2の閉方向Hへの移動が規制されずに、障子2の全閉位置Fへの移動が許容される。第2位置P2の引手40を障子2の閉方向Hに押すことで、障子2が枠体3の縦枠22及び全閉位置Fに向かって移動する。障子2は、全閉位置Fまで移動して全閉される。続いて、施錠装置4により、障子2が施錠される。
障子2が全閉位置Fに配置された状態で、規制部材50の先端部53が枠体3の縦枠22に対向し、縦枠22の突出部24が規制部材50の凹部54に配置される。規制部材50の先端部53は、障子2の閉方向H側に位置する規制部材50の突端部であり、規制部材50の凹部54は、規制部材50の先端部53側の部分に形成されている。障子2は、戸先框15に取り付けられた気密材16を有している(図3参照)。気密材16は、凹部54内の突出部24に接触する。
障子2を開くときには、施錠装置4による障子2の施錠を解除する。続いて、引手40を障子2の開方向Kに押して、障子2を全閉位置Fから開方向Kに移動する。引手40は、障子2を開方向Kに移動するときに加えられる力により、第2位置P2から第1位置P1に移動する(図2、図4A参照)。その際、付勢手段60により、引手40が第1位置P1に向かって付勢されて、引手40の第1位置P1への移動が補助される。また、障子2の開方向Kの力が引手40に加えられて、引手40が第1位置P1に配置される。
引手40の第2位置P2から第1位置P1への移動により、規制部材50は、引手40と連動して、許容位置Tから障子2の閉方向Hに移動する。また、規制部材50は、許容位置Tから規制位置Rに移動して、規制位置Rに配置される。第1位置P1の引手40を障子2の開方向Kに押すことで、障子2が枠体3の縦枠22及び全閉位置Fから離隔する。これにより、規制部材50が枠体3の縦枠22から離隔して、障子2が開状態になる。
引手40に力が加えられていない状態で、規制部材50は、付勢手段60の付勢力により、障子2から閉方向Hに突出して規制位置Rに配置される。引手40を用いずに障子2が閉方向Hに移動したときには、規制位置Rの規制部材50が枠体3の縦枠22に接触して、規制部材50により、障子2の全閉位置Fへの移動が規制される。その際、付勢手段60の付勢力により、規制部材50の許容位置Tへの移動が規制される。障子2が全閉位置Fに移動する前に、規制部材50は、枠体3の縦枠22に接触して、障子2を停止する。障子2は、例えば、全閉位置Fの手前の停止位置で停止する。
障子2は、規制部材50が枠体3の縦枠22に接触したときに停止する。或いは、障子2は、規制部材50と付勢手段60により制動されて停止する。障子2が制動される場合には、規制部材50が枠体3の縦枠22に接触した状態で、障子2が閉方向Hに移動する。その際、付勢手段60により、規制部材50に抵抗が加えられて、障子2の運動エネルギーが吸収される。これにより、障子2の移動速度が次第に遅くなり、障子2が全閉位置Fまで移動せずに停止する。
規制部材50と付勢手段60は、障子2に設けられたダンパー(ショックアブソーバー)として機能し、規制部材50と枠体3の縦枠22との接触に伴う衝撃力を緩和して、障子2を制動する。また、規制部材50は、先端部53に設けられた緩衝材(例えば、ゴム、合成樹脂製の弾性体)(図示せず)を有しており、緩衝材で縦枠22の内周面部23に接触する。規制部材50により(図2参照)、障子2と枠体3の縦枠22との間に間隙6が形成され、付勢手段60の付勢力により、間隙6が維持される。これにより、障子2と枠体3の縦枠22との間に、指等が誤って挟まれるのが抑制される。許容位置Tから規制位置Rまで移動する規制部材50の移動距離は、間隙6の寸法に対応して設定される。
建具1は、操作機構5に、引手40と規制部材50と付勢手段60を備えるとともに、固定機構70を備えている(図4参照)。固定機構70は、引手40を第2位置P2で固定して、規制部材50を許容位置Tに維持する。その状態で、第2位置P2の引手40を障子2の開方向Kと閉方向Hに押すことで、障子2が開方向Kと閉方向Hに移動する。また、障子2は、規制部材50により規制されることなく、全閉位置Fまで移動する。
図5は、本実施形態の操作機構5の一部を示す斜視図であり、図4Bの一部を拡大して示している。図6は、本実施形態の固定機構70の一部を示す正面図であり、固定機構70の一部を図5の矢印Y方向からみて示している。
図示のように、固定機構70は、引手40とホルダー30に設けられており、第2位置P2の引手40をホルダー30に固定する。また、固定機構70は、引手40に設けられた可動部材71と、可動部材71の移動を操作する操作部材72と、ホルダー30に形成された固定部73を有している。
可動部材71は、可動ピンであり、引手40の収容孔45に移動可能に収容されている。収容孔45は、引手40の室内側部41に引手40の長手方向(ここでは、上下方向)に沿って形成されて、引手40の下端面に開口している。操作部材72は、引手40のガイドスロット46により引手40の長手方向にガイドされる。ガイドスロット46は、引手40の室内側部41に引手40の長手方向に沿って形成されて、収容孔45と引手40の室内側の端面とに開口している。操作部材72は、引手40の室内側の端面とガイドスロット46に配置されて、収容孔45内の可動部材71に取り付けられている。
操作部材72を引手40の長手方向に移動することで、可動部材71が引手40の長手方向に移動する。これにより、可動部材71は、引手40を第2位置P2で固定する固定位置G(図5、図6A参照)と、引手40を第2位置P2で固定しない非固定位置S(図6B参照)とに移動して、固定位置Gと非固定位置Sとに配置される。可動部材71の非固定位置Sは、収容孔45内に収容される収容位置であり、可動部材71の固定位置Gは、収容孔45から引手40の長手方向(ここでは、下方)に突出する突出位置である。固定部73は、可動部材71が挿入可能な固定孔であり、ホルダー30の支持部32に形成されている。
操作部材72は、ガイドスロット46の両端部(ここでは、上端部と下端部)の間で可動部材71とともに移動して、ガイドスロット46の両端部において保持される。これにより、操作部材72は、可動部材71が固定位置Gに配置される位置(ガイドスロット46の下端位置)と、可動部材71が非固定位置Sに配置される位置(ガイドスロット46の上端位置)とで保持される。操作部材72により、可動部材71は、固定位置Gと非固定位置Sとで保持される。
引手40を固定するときには、引手40を第2位置P2に配置した状態で、固定機構70を作動する。引手40を第2位置P2に配置した状態とは、例えば、障子2を全閉位置Fに配置した状態、又は、障子2を全閉位置F以外の位置に配置して引手40を第2位置P2に移動した状態である。その状態で、操作部材72により、可動部材71を非固定位置Sから固定位置Gに移動する。これにより、可動部材71は、固定部73に挿入されて、固定位置Gに配置され、固定部73に係止される。固定機構70は、固定位置Gの可動部材71により、引手40をホルダー30の固定部73に固定して、引手40を第2位置P2に保持する。
引手40の固定を解除するときには、操作部材72により、可動部材71を固定位置Gから非固定位置Sに移動する。これにより、可動部材71が固定部73から抜き出されて、固定部73による可動部材71の係止が解除される。また、可動部材71は、非固定位置Sに配置され、固定機構70は、可動部材71による引手40の固定を解除する。
以上説明したように、本実施形態の建具1では、引手40を用いて、通常の開閉動作により障子2を開閉することができる。また、引手40と連動する規制部材50により、障子2の全閉位置Fへの移動を規制することができる。従って、障子2の開閉を容易に行いつつ、障子2が全閉されるのを簡単に規制して、指等が誤って挟まれるのを抑制することができる。
規制部材50は、障子2の開方向Kと閉方向Hとに移動し、付勢手段60により障子2の閉方向Hに付勢されている。そのため、障子2の開方向Kへの移動に応じて、付勢手段60により、規制部材50を許容位置Tから規制位置Rに円滑に移動することができる。また、引手40により、規制部材50を規制位置Rから許容位置Tに容易に移動することができる。規制部材50が枠体3の縦枠22に接触するときに、規制部材50と付勢手段60により、閉方向Hに移動する障子2を制動できるとともに、規制部材50及び障子2に加えられる衝撃力を緩和することもできる。
規制部材50は、規制位置Rへの移動に伴い、障子2から閉方向Hに突出する。そのため、規制部材50により、障子2の閉方向Hへの移動を確実に規制することができる。引手40が回動により移動するため、引手40を第1位置P1と第2位置P2とに容易に移動することができる。障子2の全閉の規制を解除する必要があるときには、固定機構70により、障子2の状態を、全閉位置Fへの移動を規制する状態から全閉位置Fへの移動を許容する状態に切り替えることができる。固定機構70により、障子2の状態を各状態に容易に切り替えることもできる。
なお、引手40は、障子2に間接的に取り付けてもよく、障子2に直接取り付けてもよい。また、規制部材50は、引手40に間接的に連結してもよく、引手40に直接連結してもよい。ここでは、付勢手段60により付勢された引手40により、規制部材50を付勢しており、付勢手段60により、引手40を介して規制部材50を付勢している。これに対し、付勢手段60により付勢された規制部材50により、引手40を付勢して、付勢手段60により、規制部材50を介して引手40を付勢するようにしてもよい。このように、付勢手段60により、規制部材50を間接的に付勢してもよく、規制部材50を直接付勢してもよい。障子2を全閉位置Fから開方向Kに移動するときに、付勢手段60の付勢力により、枠体3の縦枠22に接触する規制部材50を押して、障子2の移動を補助するようにしてもよい。
以上、引き違い窓を例にとり、建具1について説明したが、建具1は、他の建具(例えば、片引き窓、引き違い戸、片引き戸)であってもよい。また、建具1の障子2は、水平方向以外の方向(例えば、上下方向、斜め方向)に移動する障子であってもよい。障子2の移動方向に対応して、引手40、規制部材50、及び、付勢手段60を含む操作機構5は、障子2の閉方向H側の端部に位置する障子2の戸先部に設けられ、障子2の戸先部は、対向する枠体3の枠(例えば、上枠20、下枠21、縦枠22)と接触する。
1・・・建具、2・・・障子、3・・・枠体、4・・・施錠装置、5・・・操作機構、6・・・間隙、10・・・框体、11・・・パネル体、12・・・上框、13・・・下框、14・・・召し合せ框、15・・・戸先框、16・・・気密材、20・・・上枠、21・・・下枠、22・・・縦枠、23・・・内周面部、24・・・突出部、30・・・ホルダー、31・・・ベース部、32・・・支持部、33・・・制限部、34・・・収容部、35・・・ガイド部、36・・・回動軸、37・・・支持孔、40・・・引手、41・・・室内側部、42・・・室外側部、43・・・取付部、44・・・連結孔、45・・・収容孔、46・・・ガイドスロット、50・・・規制部材、51・・・支持軸、52・・・基端部、53・・・先端部、54・・・凹部、60・・・付勢手段、61・・・腕部、62・・・腕部、70・・・固定機構、71・・・可動部材、72・・・操作部材、73・・・固定部、F・・・全閉位置、G・・・固定位置、H・・・閉方向、K・・・開方向、P1・・・第1位置、P2・・・第2位置、R・・・規制位置、S・・・非固定位置、T・・・許容位置。

Claims (5)

  1. 枠体と、前記枠体に開方向と閉方向とに移動可能に配設される障子と、を備えた建具であって、
    前記障子に取り付けられ、前記障子を前記閉方向に移動するときに加えられる力により第1位置から第2位置に移動する引手と、
    前記引手に連結され、前記引手の前記第1位置と前記第2位置への移動に連動して前記開方向と前記閉方向とに移動して、前記引手が前記第1位置のときに、前記障子の全閉位置への移動を規制する規制位置に配置され、前記引手が前記第2位置のときに、前記障子の全閉位置への移動を許容する許容位置に配置される規制部材と、
    前記規制部材を前記許容位置から前記規制位置に向かって付勢する付勢手段と、
    を備えた建具。
  2. 請求項1に記載された建具において、
    前記規制部材は、前記許容位置から前記閉方向に移動して前記規制位置に配置され、前記規制位置から前記開方向に移動して前記許容位置に配置され、
    前記付勢手段は、前記規制部材を前記閉方向に付勢する建具。
  3. 請求項1又は2に記載された建具において、
    前記規制部材は、前記障子から前記閉方向に突出した前記規制位置と、前記規制位置よりも前記障子側に位置する前記許容位置との間で移動する建具。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載された建具において、
    前記引手は、前記第1位置と前記第2位置との間で回動により移動し、
    前記規制部材は、前記引手に取り付けられ、前記引手の回動に連動して、前記規制位置と前記許容位置とに移動する建具。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載された建具において、
    前記引手を前記第2位置で固定して、前記規制部材を前記許容位置に維持する固定機構を備えた建具。
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