JP5970382B2 - 建具および突出維持部品 - Google Patents
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Description
このタイプの従来例として、複数の障子を並べ、これらの障子のうち開扉状態の障子の閉扉状態の障子側への移動を規制する戸当りを開扉状態の障子に設ける引き戸がある(特許文献1)。
この特許文献1で示される従来例では、戸当りは、障子の縦框の見付け面に設けられた支持金物とクッション材とから構成され、クッション材に開扉状態の障子が当接する。
このタイプの引き戸において、スライドした状態の障子をそのまま枠体に引き込もうとすると、この障子が外壁、枠体、さらには、他の障子と干渉するという課題が生じるが、特許文献1で示される戸当りは、複数の障子のスライド方向の相対的な移動を規制するものであるため、この課題を解決できるものではない。
および前記第二レール部材の長手方向に沿って閉鎖位置からスライド可能とされた障子と、前記障子が閉鎖位置に位置する状態では、前記第一レール部材および前記第二レール部材の前記枠体への引きこみを許容し、前記障子が閉鎖位置からスライドしている状態では、前記第一レール部材および前記第二レール部材の前記枠体への引きこみを規制する突出維持部品と、を備え、前記障子は、前記第一框および前記第二框の両端部同士を接続する第三框および第四框を有し、前記突出維持部品は、前記第一レール部材および前記第二レール部材の突き出し方向に出没自在とされたトリガー部材を備え、前記障子が前記閉鎖位置に位置する状態で、前記第一レール部材および前記第二レール部材を前記枠体に引き込むと、前記トリガー部材が前記第三框に当接し、前記第一レール部材および前記第二レール部材の前記枠体への引き込みが許容され、前記障子が前記閉鎖位置からスライドしている状態で、前記第一レール部材および前記第二レール部材を前記枠体に引き込むと、前記トリガー部材が前記障子に当接せず、前記第一レール部材および前記第二レール部材の前記枠体への引き込みが規制されることを特徴とする。
一方、障子が閉鎖位置に位置する状態で、障子をレール部材ごと枠体へ引き込むと、この障子の引き込みを突出維持部品が許容するので、障子は枠体に収まることになる。
また、この構成では、障子が枠体から突き出されており、かつ、障子が閉鎖位置からスライドしている状態で、この障子をレール部材ごと枠体へ引き込もうとすると、トリガー部材は障子に当接しないので、障子の後退が規制される。一方、障子が閉鎖位置にある状態で、障子を引き込もうとすると、トリガー部材が障子の第三框に当接する。すると、障子の引き込みに伴って、第一レール部材および第二レール部材の枠体への引き込みが許容されて障子が枠体に収まることになる。
したがって、障子が閉鎖位置に位置する状態で、トリガー部材が障子に当接する部位を特定したので、障子の開閉に伴って突出維持部品を確実に作動させることができる。
ここで、障子が枠体から突き出されており、かつ、閉鎖位置からスライドしている状態で、障子をレール部材ごと枠体へ引き込もうとすると、トリガー部材は障子に当接しないので、ロック機構によって進退部材の後退が規制される。これにより、障子の枠体などへの干渉が規制される。一方、突き出された障子が閉鎖位置に位置する状態で、障子を引き込むと、トリガー部材が障子の第三框に当接する。すると、障子の引き込みに伴って、トリガー部材が付勢部材の付勢力に抗して進退部材に没入され、ロック機構によって進退部材の後退が許容される。引き続き、障子を引き込むと、進退部材は障子とともに枠体に収まることになる。
したがって、突出維持部品を、トリガー部材の出没状態によって進退部材の後退を規制あるいは許容するロック機構を備えて構成したから、障子の開閉に伴って突出維持部品をより確実に作動させることができる。
したがって、ロック機構を、第一傾斜面と第二傾斜面とが形成されたロック部材と、駒側傾斜面が形成された駒部材とを備えて構成したので、進退部材の後退の規制あるいは許容を、傾斜面を用いた簡易な構造で実現することができる。その上、取付部から室外に伸びてガイド部を設け、このガイド部に沿って進退部材を進退自在に設け、トリガー部材に設けられた係止部と基部に設けられたロッド部とにコイルばねを係止したので、トリガー部材および進退部材の進退方向を障子の出没方向と合わせることで、ロック機構を正確に作動させることができる。
この構成では、障子を左右にスライドさせる引き戸において、障子がスライドしている状態での枠体への引きこみを規制することができる。しかも、突出維持部品を縦枠材の上部に配置したので、突出維持部品を縦枠材の下部に配置した場合に比べて、突出維持部品が目立ちにくい位置にあるので、外観が良好となる。
この構成の本発明では、面材がスライドしている状態、つまり、空間を完全に閉塞していない状態でのフレームへの引きこみを規制することができる突出維持部品を簡易な構造で提供することができる。
図1から図7において、建具1は、図示しない建物の外壁に取付けられる上枠材11および下枠材12と、左右縦枠材13,14とから枠組みされて成る矩形状の枠体10と、この枠体10の上枠材11および下枠材12に対してそれぞれ対向する位置に設けられ、室外に向けて突き出しおよび引き込みが可能に設けられた上下のレール部材21,22と、これらのレール部材21,22の間の空間20をスライド開閉する障子30と、枠体10に設けられレール部材21,22の枠体10からの突き出しおよび引き込みを案内するガイド機構40と、枠体10とレール部材21,22との間に設けられ障子30を枠体10から平行に突き出す突出機構50と、障子30を施錠する施錠機構3とを備えて構成されている。
なお、障子30がレール部材21,22の間の空間20に位置して枠体10と正対する正面に位置する場合が障子30の半閉鎖位置であり、障子30がレール部材21,22の間の空間20から移動して枠体10に対し最もスライドした状態が開放位置である。半閉鎖位置にある障子30が上下のレール部材21,22ごと枠体10に収納されている状態では、障子30と枠体10とは密閉される閉鎖位置であり、障子30が完全に閉じられている。
障子30は、上框31および下框32と、左右縦框33、34とから框組みされて成る矩形状の框材300およびこの框材300内に設けられたガラス・アクリル板等からなる面材301から構成されている。
図2で左側(図3で右側)に配置された縦枠材13の内周面には、突き出された上下のレール部材21,22を、障子30が空間20に位置して枠体10と正対する正面に位置する半閉鎖位置の状態で枠体10への引きこみを許容し、障子30が空間20から移動して枠体10に対しスライドした状態で枠体10への引きこみを規制する突出維持部品7が設けられている。
障子30は、上框31および下框32と、左右縦框33、34とから框組みされて成る矩形状の框材300およびこの框材300内に設けられたガラス・アクリル板等からなる面材301から構成されている。
図2で左側(図3で右側)に配置された縦枠材13の内周面には、突き出された上下のレール部材21,22を、障子30が空間20に位置して枠体10と正対する正面に位置する半閉鎖位置の状態で枠体10への引きこみを許容し、障子30が空間20から移動して枠体10に対しスライドした状態で枠体10への引きこみを規制する突出維持部品7が設けられている。
なお、上・下・左右縦枠材11,12、左右縦枠材13,14および上・下・左右縦框31、32、33、34並びにレール部材21,22は、アルミや樹脂の押出し、引抜きの成形品或は木製の成形品等から成っている。
図8から図11には突出維持部品7の詳細な構成が示されている。なお、図8から図10では、障子30が閉鎖位置になくスライドした状態が示されている。
図8から図11において、突出維持部品7は、枠体10の内周面の上部に取り付けられた基部70と、この基部70において室外内に進退自在に設けられた進退部材71と、この進退部材71に設けられた付勢部材としてのコイルばね72と、進退部材71の後退を規制あるいは許容するロック機構73と、このロック機構73を作動させるトリガー部材74とを備えている。
図8および図11において、取付部700は、縦枠材13の内面に当接する取付片部700Bと、この取付片部700Bに設けられたベース片部700Aと、取付片部700Bおよびベース片部700Aの周縁部に設けられた補強片部700Cとを有する。
取付部700は、後退した進退部材71およびロック部材75を収納できるスペースSを有する。
ガイド部701は、上方に開口701Bを有する断面コ字状部材である(図10参照)。
ロッド部702の基端はベース片部700Aの中央部分に固定されている。ロッド部702はコイルばね72の基端部を係止する。
進退部材71の室内側はL字状に形成されており、そのL字状の内側の空間がロック機構73の可動を許容するスペース71Cとされている。
進退部材71の内部にはトリガー部材74をガイド部701の軸方向に沿って進退自在に保持するための保持孔71Bが形成されている。
図8および図9に示される通り、進退部材71の室外側の下部はトリガー部材74が突出する部分であり、この部分より上方の端面71Aは、障子30が閉鎖位置からスライドした状態では、上框31に当接可能とされている。障子30が閉鎖位置からスライドした状態では、トリガー部材74の先端部は上框31から下方に位置し、縦框33からも左右方向で離れているので、トリガー部材74は障子30に当接しない。
ロック部材75は、角筒状のブロック75Aと、このブロック75Aに一体形成されたフック部75Bとを有する。
ブロック75Aの内周部には、室内側に第一傾斜面751が形成されるとともに室外側に第二傾斜面752が形成されている。ブロック75Aの室外側端面には、進退部材71と当接する当接面753が形成されている。
フック部75Bは、進退部材71のスペース71Cで移動自在とされており、かつ、進退部材71に形成された突起71Dと係合可能な突起754が形成されている。
駒部材76の室外側の端部には第一傾斜面751に係合する駒側傾斜面761が形成されている。
障子30が閉鎖位置にある状態では、トリガー本体77の先端と進退部材71の端面71Aとは縦框33に当接可能とされている(図17参照)。
ロック部材75は、その自重によって下がり、トリガー本体77と駒部材76との間に位置する。この状態では、第二傾斜面752がトリガー側カム面771と係合されるとともに第一傾斜面751が駒側傾斜面761と係合されている。この状態で、トリガー部材74が没入、つまり、駒部材76に向けて移動すると、ロック部材75が上方に持ち上がり、ロック部材75のトリガー部材74と駒部材76との係合が外れる。なお、本実施形態では、ロック部材75を自重によってトリガー本体77と駒部材76との間に位置させる構成に限定されるものではなく、フック部75Bと進退部材71との間にトリガー本体7をトリガー本体77と駒部材76との間に向けて付勢するばねを用いるものでもよい。
係合片部78の室外側の面が進退部材71の室外側に形成された当接片部71Eと当接可能である。係合片部78は、コイルばね72の先端部を係止する係止部を兼ねているものである。そのため、コイルばね72の付勢力で付勢されたトリガー部材74は進退部材71とともに室外側に向けて突出される。なお、トリガー本体77の係合片部78から室内側の部位にはコイルばね72を収納するためのばね収納部77Aが形成されている。
図12において、施錠機構3は、施錠用ハンドル35と、この施錠用ハンドル35に連結され障子30の縦框34の上下に沿って進退自在に設けられた連結部材36と、施錠用ハンドルの回動操作を障子30が完全に閉じられている場合にのみ許容する操作部トリガー機構37と、障子30の枠体10からの突き出しを許容あるいは規制する錠機構38とを備える。
施錠用ハンドル35は、縦框34に設けられた基部350と、この基部350に回動自在に設けられたレバー部351とを備えている。レバー部351は、その先端が下方に向くオールロック状態(0°)と、長手方向が水平となる一部ロック状態(90°)と、その先端が上方に向くロック解除状態(180°)との3位置に切り換え可能である。
障子30の下框32には、ベース部材361に連結される第一リンク板383が設けられ、この第一リンク板383に連結される第二リンク板384が縦框33に設けられている。これらの第一リンク板383および第二リンク板384は、ベース部材361とともに連動するようになっている。
第二リンク板384には2本のピン部材386が設けられ、これらのピン部材386に係合可能な受材387が縦枠材13の内周面に2箇所設けられている。
レバー部351が0°の位置にあるオールロック状態では、ロックピン381は受部材382と同じ高さ位置であって受部材382より室内側にあり、同様に、ピン部材366は受材387とは同じ高さ位置であって受材387より室内側にあるため、障子30を室側に向けて押し出しても、障子30およびレール部材21,22の突き出しが規制される。レバー部351が図12で示される90°の位置にある一部ロック状態や、180°の位置にあるロック解除状態では、ロックピン381は受部材382より低い位置となり、ピン部材366は受材387より高い位置となるため、障子30を室側に向けて押し出すと、障子30およびレール部材21,22の突き出しが許容される。
図13において、突出機構50は、上枠材11とレール部材21との間に設けられた第一リンク機構51と、下枠材12とレール部材22との間に設けられた第二リンク機構52と、第一リンク機構51と第二リンク機構52とに連結される連動機構60とを備えている。第一リンク機構51と第二リンク機構52とは対となっている。
第一リンク機構51は、上枠材11の長手方向に沿って3個設けられており、3個の第一リンク機構51のうち2個が縦枠材13に近接配置され、残り1個が縦枠材14に近接配置されている。
第二リンク機構52は、下枠材12の長手方向に沿って3個設けられており、3個の第二リンク機構52のうち2個が縦枠材13に近接配置され、残り1個が縦枠材14に近接配置されている。
図13および図14に示される通り、第二リンク機構52は、レール部材22に一端部が回動自在に支持された揺動リンク53と、この揺動リンク53の長さ方向の中間部分に一端が回動自在に支持された回動リンク54と、この回動リンク54の他端部がピン54Aで回動自在に支持された長尺状の固定片55とを備えている。
固定片55は下枠材12の上面に固定されている。固定片55にはレール部材22の長手方向に沿って係合溝55Aが形成されている。この係合溝55Aには、揺動リンク53の他端部に設けられたピン53Aが長手方向に移動自在に係合されている。回動リンク54の他端部は固定片55に回動自在に支持されている。回動リンク54の回動支点であるピン54Aは、係合溝55Aの長手方向に沿った延長線上にある。
第一リンク機構51は、第二リンク機構52とほぼ同じ構造である。
図13および図14において、連動機構60は、第一リンク機構51と第二リンク機構52とのレール部材21,22に対する突出と没入とを連動させるものであり、第一リンク機構51の揺動リンク53に連結された第一リンケージバー61と、第二リンク機構52の揺動リンク53に連結された第二リンケージバー62と、これらの第一リンケージバー61と第二リンケージバー62とを連結した第三枠材としての縦枠材14の上下方向に沿って往復動自在に設けられた第三リンケージバー63とを有する。
第二リンケージバー62と第二リンク機構52の揺動リンク53とは、固定片55の係合溝55Aに係合されたピン53Aで連結されている。第二リンケージバー62には、長手方向に沿って揺動リンク53の回動支点であるピン53Aが第二リンク機構52の数に応じて3箇所形成されている。同様に、第一リンケージバー61と第一リンク機構51の揺動リンク53とは、固定片55の係合溝55Aに係合された図示しないピンで連結されている。
図13において、第一リンケージバー61と第三リンケージバー63とはコーナー用連結部材65で連結されている。このコーナー用連結部材65は、上枠材11と縦枠材13との接続部分に固定された案内部材66に案内されている。同様に、第二リンケージバー62と第三リンケージバー63とはコーナー用連結部材65で連結されている。このコーナー用連結部材65は、下枠材12と縦枠材13との接続部分に固定された案内部材66に案内されている。
図3から図7に戻り、障子30の上框31にはレール部材21に当接して転動する上部ローラ部23が設けられ、障子30の下框32にはレール部材22に当接して転動する下部ローラ部24が設けられている。
図15に示される通り、レール部材22は、第二リンク機構52に連結され水平方向に伸びて形成された連結板部221と、この連結板部221から折り曲げて形成され下部ローラ部24を案内するレール本体222とを有する。なお、上のレール部材21は下のレール部材22とは上下が逆となる形状である。
図15において、ガイド機構40は、下枠材12から室外側に突出して設けられたガイド片41と、これらのガイド片41の上面にそれぞれ転動するガイドローラ42とを有する。
ガイドローラ42は、第二レール部材22の下面に基端部が固定された取付片部421と、この取付片部421の室側側先端に設けられたローラ本体422とを有する。
本実施形態の作用を図16から図19を参照して説明する。図16から図19には障子30が閉鎖位置に位置する状態の障子30と突出維持部品7との関係が示されている。
まず、窓が全開の状態では、第一レール部材21および第二レール部材22が枠体10から突き出されているとともに、障子30がスライドして開放位置にある。この状態から、窓を閉じるには、障子30を閉鎖位置までスライドさせる。障子30が閉鎖位置にある状態では、障子30は枠体10の正面に位置するので、障子30の縦框33は、突出維持部品7が設けられた縦枠材13に近接することになる。
さらに、障子30が枠体10に引き込まれ続けると、図17(B)、図18および図19に示される通り、進退部材71の端面が縦框33に当接してトリガー部材74とともに後退する。これにより、障子30は突出維持部品7とともに枠体10に収納されることになる。
枠体10に障子30が引き込まれたら、施錠用ハンドル35を操作して施錠する。
従って、本実施形態では次の作用効果を奏することができる。
(1)第一レール部材21と第二レール部材22との長手方向に沿って障子30をスライド開閉自在とし、枠体10から突き出された第一レール部材21および第二レール部材22を、障子30が閉鎖位置に位置する状態で枠体10への引きこみを許容し、障子30が閉鎖位置からスライドしている状態で枠体10への引きこみを規制する突出維持部品7を設けたから、障子30がスライドした状態で、障子30を第一レール部材21および第二レール部材22ごと枠体10へ引き込もうとすると、障子30が突出維持部品7に当接することになり、障子30の枠体10への引き込みが規制される。そのため、障子30が枠体10や外壁に干渉することがないので、障子30の破損等を防止することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、本発明では、建具を、図20から図22に示される通り、段差無し引き違い窓に適用することができる。
障子30Aは、左右の縦框33A,34A、上框31Aおよび図示しない下框に面材300Aが設けられた構造である。この面材300Aは網が内部に設けられたガラス板である。同様に、固定窓30Bは、左右の縦框33B,34Bおよび図示しない上框および下框に面材300Aが設けられた構造である。
障子30Aは、上下に配置された図示しない第一レール部材と第二レール部材とで案内されて図中左右にスライド自在であり、これらのレール部材は、図中、左側に配置された縦枠材14Aと中央縦枠材15Aとの間に設けられた上枠材と下枠材とから突き出し引き込み可能とされている。
さらに、突出維持部品を建具に用いるものに限定されるものではなく、建具以外、例えば、自動車のスライドドア機構に用いるものでもよい。つまり、自動車のフレームから一つの面材保持用レールを突き出し可能とし、突き出された一対の面材保持用レールに閉鎖位置から開放位置まで面材としてのスライドドアをスライド自在に設けた自動車にも適用することができる。この場合、突出維持部品は、スライドドアが一対の面材保持用レールの閉鎖位置にある状態でスライドドアのフレームへの引きこみを許容し、スライドドアが閉鎖位置からスライドしている状態でスライドドアのフレームへの引きこみを規制する構成とするものであり、具体的には、前記実施形態の突出維持部品7と同じ構造である。
また、前記実施形態では、レール部材を上下のレール部材21,22としたが、本発明では、これに限定されるものではなく、例えば、一対のレール部材を左右に配置されたレール部材とし、これらのレール部材に沿って障子を上下にスライドさせ、障子にスパイラルバランサを設ける構成としてもよい。障子を上下にスライドさせるタイプの建具では、第一框と第二框が左右の縦框であり、第三框が上框あるいは下框となる。
また、係合片部78は、コイルばね72の先端部を係止する係止部を兼ねた構成としたが、係止部を係合片部78とは別に設けるものでもよい。
さらに、コイルばね72を1本の部材で構成したが、本発明では、コイルばねを、進退部材71を付勢するためのものとトリガー部材74を付勢するものとの2種類を設けてもよい。
また、付勢部材をコイルばね72に代えてゴム部材としてもよい。
さらに、前記実施形態では、障子30の上框31に上部ローラ部23が設けられ、下框32に下部ローラ部24が設けられた構成であるが、本発明では、必ずしも上部ローラ部23および下部ローラ部24を障子30に設けることを要しない。これらのローラ部を設けるとしても、その構造は、前記実施形態に限定されるものではなく、通常、障子に用いられる戸車であってもよい。
本発明における第一レール部材21および第二レール部材22の断面形状は前記実施形態の断面形状に限定されるものではなく、障子などとの関係で適宜決定される。すなわち、レール部は、障子をスライドさせることが可能であれば、その断面形状は、襖の敷居や鴨居などのような凹状でもよく、凸状でも、あるいはヒレ状でもよい。レール部の材質は金属に限定されるものではなく、合成樹脂などでもよい。
Claims (5)
- 枠体と、
この枠体に対して枠体の見込み方向に突き出しおよび引き込み可能に設けられた第一レール部材および第二レール部材と、
前記第一レール部材に案内される第一框および前記第二レール部材に案内される第二框を有し、前記第一レール部材および前記第二レール部材の長手方向に沿って閉鎖位置からスライド可能とされた障子と、
前記障子が閉鎖位置に位置する状態では、前記第一レール部材および前記第二レール部材の前記枠体への引きこみを許容し、前記障子が閉鎖位置からスライドしている状態では、前記第一レール部材および前記第二レール部材の前記枠体への引きこみを規制する突出維持部品と、を備え、
前記障子は、前記第一框および前記第二框の両端部同士を接続する第三框および第四框を有し、
前記突出維持部品は、
前記第一レール部材および前記第二レール部材の突き出し方向に出没自在とされたトリガー部材を備え、
前記障子が前記閉鎖位置に位置する状態で、前記第一レール部材および前記第二レール部材を前記枠体に引き込むと、前記トリガー部材が前記第三框に当接し、前記第一レール部材および前記第二レール部材の前記枠体への引き込みが許容され、前記障子が前記閉鎖位置からスライドしている状態で、前記第一レール部材および前記第二レール部材を前記枠体に引き込むと、前記トリガー部材が前記障子に当接せず、前記第一レール部材および前記第二レール部材の前記枠体への引き込みが規制される建具。 - 前記突出維持部品は、
前記枠体に取り付けられた基部と、
この基部に対して、前記第一レール部材および前記第二レール部材の突き出し方向に進退自在に設けられ前記トリガー部材が出没自在に設けられた進退部材と、
前記進退部材を前記突き出し方向に付勢し、前記トリガー部材を前記進退部材から前記突き出し方向に付勢する付勢部材と、
前記トリガー部材が突き出されている場合に前記進退部材の後退を規制し、前記トリガー部材が没入されている場合に前記進退部材の後退を許容するロック機構と、を備え、
前記障子が前記閉鎖位置に位置する状態で、前記第一レール部材および前記第二レール部材を前記枠体に引き込むと、前記トリガー部材が前記障子の第三框に当接して没入し、前記第一レール部材および前記第二レール部材の前記枠体への引き込みが許容され、
前記障子が前記閉鎖位置からスライドしている状態で、前記第一レール部材および前記第二レール部材を前記枠体に引き込むと、前記トリガー部材が前記障子に当接せず、前記進退部材の後退が規制されて前記第一レール部材および前記第二レール部材の前記枠体への引き込みが規制される請求項1に記載の建具。 - 前記基部は、前記枠体に取り付ける取付部と、この取付部から室外に伸びて設けられたガイド部と、このガイド部に沿って配置され基端が前記取付部に固定されたロッド部とを有し、
前記進退部材は、前記ガイド部に進退自在に設けられ、かつ、室外側に前記第一框に当接可能な端面が形成され、
前記ロック機構は、前記進退部材の進退方向とは交差する方向に進退自在に設けられかつ室内側に第一傾斜面が形成されるとともに室外側に第二傾斜面が形成されたロック部材と、前記第一傾斜面に係合する駒側傾斜面が形成され前記進退部材に設けられた駒部材と、を備え、
前記トリガー部材は、前記駒部材より室外側に配置され前記第二傾斜面と係合するトリガー側カム面が形成され、かつ、前記進退部材に没入することで前記ロック部材と前記駒部材との係合を解除するトリガー本体と、このトリガー本体に設けられ前記付勢部材の一端を係止する係止部とを有し、
前記付勢部材は、前記係止部に一端が係止され他端側が前記ロッド部に内部が案内されるコイルばねを有する請求項2に記載の建具。 - 前記第一框は上框であり、前記第二框は下框であり、前記第三框は縦框であり、
前記枠体は、上枠材、下枠材、および左右の縦枠材を備え、
前記突出維持部品は、前記突出維持部品は前記縦枠材の上部に配置され、かつ、前記障子が前記閉鎖位置に位置する状態で、前記トリガー部材の先端部が前記縦框に当接可能とされ、前記障子が前記閉鎖位置からスライドしている状態で、前記進退部材の先端が前記上框に当接可能とされる請求項3に記載の建具。 - フレームに対してフレームの見込み方向に突き出しおよび引き込み可能に設けられた一対の面材保持用レールの長手方向に沿って閉鎖位置からスライド開閉自在とされた面材が閉鎖位置に位置している状態では前記面材の前記フレームへの引き込みを許容し前記面材が閉鎖位置からスライドしている状態では、前記面材保持用レールの前記フレームへの引きこみを規制する突出維持部品であって、
前記フレームに取り付けられた基部と、
この基部に対して、前記面材保持用レールの突き出し方向に進退自在に設けられた進退部材と、
前記進退部材から前記面材保持用レールの突き出し方向に出没自在とされたトリガー部材と、
前記進退部材を前記突き出し方向に付勢し、前記トリガー部材を前記進退部材から前記突き出し方向に付勢する付勢部材と、
前記トリガー部材が突き出されている場合に前記進退部材の後退を規制し、前記トリガー部材が没入されている場合に前記進退部材の後退を許容するロック機構と、を備え、
前記面材が前記閉鎖位置に位置する状態で、前記面材保持用レールを前記フレームに引き込むと、前記トリガー部材が前記面材に当接して没入し、前記面材保持用レールの前記フレームへの引き込みが許容され、
前記面材が前記閉鎖位置からスライドしている状態で、前記面材保持用レールを前記フレームに引き込むと、前記トリガー部材が前記面材に当接せず、前記進退部材の後退が規制されて前記面材保持用レールの前記フレームへの引き込みが規制される突出維持部品。
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