JP4907508B2 - 建具 - Google Patents

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本発明は、枠体に設けられ回動することにより開閉される障子の開放角度を規制する規制機構を備えた建具に関する。
枠体に設けられ回動することにより開閉される障子の開放角度を規制する規制機構を備えた建具としては、例えば、一端が障子に揺動自在に支持されたアームと、障子が設けられている窓枠に固定されたガイド枠とを備え、揺動するアームの先端側に設けられたスライドピンがガイド枠に設けられたガイド溝でスライド自在に係合されて規制機構が構成された建具が知られている(例えば、特許文献1参照)。ガイド溝は、窓枠に沿って上下方向に長く設けられており、ガイド枠には、障子を閉じた状態にてスライドピンが位置するガイド溝の下端側から、スライドピンが出入り可能となる出入口が設けられている。また、出入口を開閉自在にスライドするシャッターも設けられている。
そして、障子を閉じた状態にてシャッターを開いて障子を開くと、スライドピンがガイド溝の外に出るため障子の開放角度はアームによって規制されることはなく、スライドピンがガイド溝内にあるときに障子を開くとアームが揺動しつつスライドピンがガイド溝内を移動し、スライドピンがガイド溝内で移動不能となった位置にて障子の開放角度が規制されるように構成されている。
特開2001−98827号公報
上記従来の建具は、シャッターが開いているときにのみスライドピンがガイド溝に出入りすることが可能となる。このため、例えば、スライドピンがガイド溝の外側に位置し、且つ、シャッターが閉められた状態にて、誤って障子が閉じられるとスライドピンがシャッターに激しく衝突する場合があり、シャッター、スライドピン、アームなどを損傷する畏れがあるという課題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、障子の開閉角度が規制された状態又は規制が解除された状態のいずれの状態であっても障子を閉止した際に規制機構が損傷されない建具を提供することにある。
かかる目的を達成するために本発明の建具は、枠体と、前記枠体に設けられ回動することにより開閉される障子と、前記障子の開放角度を規制する規制機構と、を備えた建具であって、前記規制機構は、前記枠体と前記障子とのいずれか一方側にスライド自在に設けられたスライド部材と、前記スライド部材に、一端が揺動自在に支持されたアーム本体、及び、前記アーム本体の他端に設けられたピン部材、を有するアームと、前記枠体と前記障子との他方側に設けられ、前記障子が閉じられた状態にて前記一方側に向かって突出されており、前記一方側に位置する前記アームに設けられた前記ピン部材が内部に収容され、前記障子の回動に伴って前記アームが揺動しつつ前記ピン部材を案内するためのガイド溝を有するベース部材と、を備え、前記スライド部材をスライドすることにより、前記ピン部材が前記ガイド溝内に位置する前記開放角度の規制状態と、前記ピン部材が前記ガイド溝外に位置する前記開放角度の規制解除状態と、が切り替えられ、前記障子が開放された状態にて前記規制解除状態から前記規制状態に前記スライド部材がスライドされて移動された前記ピン部材を、当該障子が閉止される際に、前記ベース部材より前記一方側へ案内する案内部を有することを特徴とする建具である。
一方側に位置する前記アームに設けられたピン部材は、開放角度の規制状態では、他方側に設けられ一方側に向かって突出されたベース部材に形成されたガイド溝に収容される。このため、ガイド溝内に収容されたピン部材は、障子が回動して開いたとしてもベース部材に当たってガイド溝から外側に出ることはない。
ところが、ピン部材はガイド溝から外に位置する規制解除状態にて障子が開かれている場合に、スライド部材が規制解除状態から規制状態にスライドされた後、障子が閉められると、ピン部材とベース部材とが干渉することになる。
このとき、上記のような建具によれば、障子が閉止される際に、ピン部材をベース部材より一方側へ案内する案内部を有しているので、ピン部材とベース部材とが干渉する際に案内部によりピン部材が一方側へ案内されるため、ピン部材はベース部材に激しく衝突しない。このため、障子を閉止した際にベース部材と干渉する場合であっても、ピン部材、アーム、ベース部材等を損傷する畏れはない。また、規制解除状態では、ピン部材はベース部材とは干渉しない。このため、障子の開閉角度が規制された状態又は規制が解除された状態のいずれの状態であっても障子を閉止した際に規制機構が損傷されない建具を提供することが可能である。
かかる建具であって、前記案内部は、前記ベース部材の前記一方側に向かう面と繋がった傾斜面であることが望ましい。
このような建具によれば、障子を閉めた際にベース部材と干渉する場合であっても、ピン部材がベース部材の一方側に向かう面と繋がった傾斜面に沿って移動されるので、簡単な構造にて確実に規制機構の損傷を抑えることが可能である。
かかる建具であって、前記枠体と前記障子との間には、前記ベース部材より前記一方側に前記ピン部材が設けられている前記アームを収容可能な空隙を有することが望ましい。
このような建具によれば、ピン部材が案内部により案内されるベース部材より一方側には、ピン部材が設けられたアームを収容可能な空隙が設けられているので、アーム及びピン部材を空隙内に収容させて確実に損傷を抑えることが可能である。
かかる建具であって、前記アームは前記スライド部材にピンにより支持されており、前記ピンと前記アームとの間には、前記ピン部材が前記ベース部材より前記一方側に位置するように前記アームが傾斜することを許容する弾性部材が介在されていることが望ましい。
このような建具によれば、アームをスライド部材に揺動自在に支持しているピンとアームとの間には弾性部材が介在されているので、弾性部材の弾性変形可能な範囲でアームはピンに対して傾斜することが可能である。このため、ピン部材がベース部材より一方側に案内された際に、アームが傾斜することが可能なので、アームの変形を防止することが可能である。
本発明によれば、障子の開閉角度が規制された状態又は規制が解除された状態のいずれの状態であっても障子を閉止した際に規制機構が損傷されない建具を提供することが可能である。
以下、本発明の一実施形態に係る建具について図面を参照して説明する。
以下の説明では、建物等に取り付けられた建具を屋外側から見たときに上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向または見付け方向、屋内外方向である奥行き方向を見込み方向として示す。
本実施形態の建具10は、図1に示すように、建物等に取り付けられた状態にて上下に位置する横枠12aと、左右に位置する縦枠12b、12cとが矩形状に接合された枠体12と、枠体12に設けられて回動することにより開閉される障子14と、障子14の開放角度を規制する規制機構20とを備えている。この建具10は、障子14の見付け方向における一方の端部側(本実施形態では、左側)が上下の横枠12aに回動自在に支持されているとともに、上下の横枠12aに沿って移動可能に設けられ、障子14が回動しつつ他方の端部側(本実施形態では右側)が屋外側に突き出していく縦辷り出し窓である。
障子14は、面材としてのガラス14aを有しガラス14aの上下に位置する横框14bと、左右に位置する縦框14c、14dとが矩形状に接合されている。すなわち、上下の横框14bが左側にて上下の横枠12aに支持されているので、左側の縦框14cが吊元框であり右側の縦框14dが戸先框である。
障子14の戸先框14dの屋内側には、見込み方向に沿う軸を中心として回動するハンドル14eが設けられており、ハンドル14eを回動することにより、縦辷り出し窓の施錠及び解錠状態を切り替える施錠機構が右側の縦枠12cとの間に設けられている。また、障子14の戸先框14dと、右側の縦枠12cとの間に、障子14の開放角度を規制する規制機構20が設けられている。
本実施形態の規制機構20は、図1〜図5に示すように、右側の縦枠(以下、右縦枠という)12cの内側面に基部材22を介してスライド自在に設けられたスライド部材24と、スライド部材24に一端が揺動自在に支持されたアーム本体28、及び、アーム本体28の他端に設けられたピン部材30、を有するアーム26と、障子14の戸先框14dの外面側に設けられピン部材30を案内するためのガイド溝50eを有するベース部材50と、を有している。
戸先框14dと右縦枠12cとの間に設けられた規制機構20は、障子14を閉止した状態において右縦枠12cに設けられたスライド部材24の戸先框14d側にて、上端側が支持されたアーム26は、戸先框14d及び右縦枠12cとほぼ平行に配置され、下端側に設けられたピン部材30が戸先框14d側に設けられたベース部材50に収容されるように配置されている。すなわち、戸先框14d及び右縦枠12cとほぼ平行に配置されたアーム26の上端側であって右縦枠12c側に基部材22及びスライド部材24が設けられ、アーム26の下端側であって戸先框14d側にベース部材50が設けられている。そして、ベース部材50の右縦枠12c側であって、基部材22及びスライド部材24の下方側には、アーム26のピン部材30が設けられている部位が収容可能な空隙16が設けられている。
右縦枠12cに設けられた基部材22は、金属製のほぼ長方形状をなす板材が、上下の端部が段曲げされて形成された固定部22aにて右縦枠12cに固定され、中央部分に右縦枠12cと間隔を隔ててほぼ平行な平面をなす被摺動部22bを有している。被摺動部22bにはスライド部材24が対面するように配置されるとともにスライド自在に取り付けられる。
被摺動部22bには、右縦枠12cの長手方向すなわち上下方向に長く形成され、上下の端部側にそれぞれ設けられた2つの長孔22cと、長孔22cとほぼ平行をなす下長孔部22dと円弧状をなす円弧孔部22eとが繋がった屈曲孔22fと、スライド部材24のスライド方向に間隔を隔てて並べて配置された2つの係合孔22gとが設けられている。また、被摺動部22bの下端にはアーム26がほぼ鉛直の姿勢から屋内側に揺動することを防止するストッパー22hが設けられている。さらに、被摺動部22bの上端側には、スライド部材24がスライドしないようにロックするためのロックねじ21が螺合されるねじ穴22iが形成されている。
スライド部材24は、基部材22の被摺動部22bと対面して摺動する摺動板部24aと、摺動板部24aから屋内側に繋がって当該摺動板部24aとほぼ直角をなすように設けられた操作腕部24bと、操作腕部24bの先端側に屋内側に突出するようにねじ止めされた操作把持部24cとを有している。
摺動板部24aには、基部材22の右縦枠12c側から長孔22cに挿通されたスライドピン24dが、摺動板部24aの上端側の右側の部位と下端側の左側の部位とにそれぞれ固定されている。このため、スライドピン24dが長孔22c内を移動可能な範囲にて、スライド部材24は上下方向にスライドすることが可能である。
スライド部材24の上端側と下端側とに設けられたスライドピン24dの間の領域には、基部材22から離れる方向に僅かに隆起されたアーム支持部24eが形成されている。アーム支持部24eには、上部側にアーム26の回動中心となる一方の端部としての基端部26aが回動自在に支持される回動軸孔24fと、回動軸孔24fと同心にて当該回動軸孔24fの外側に配置された円弧状のアームガイド孔24gが設けられている。アームガイド孔24gは、上下にスライド可能なスライド部材24が上側の位置に配置された状態で、基部材22の円弧孔部22eと重なるように構成されている。
摺動板部24aのアーム支持部24eより上方であって上側のスライドピン24dが設けられた部位の屋外側には、上方側が開放されて下方に湾曲させて切り欠かれた切欠部24hが設けられ、切欠部24hの屋内側の縁の上端には、屋内側に延出された延出部24iが設けられている。この切欠部24hは、スライド部材24がスライドされて上側の位置に配置された状態で、中央に被摺動部22bのねじ穴22iが配置されるように構成されている。スライド部材24が上側にスライドされた後にねじ穴22iにロックねじ21が締め込まれた状態で、スライド部材24を下げようとしても、ロックねじ21より上方に配置された延出部24iがロックねじ21の頭部に突き当たりスライド部材24が下方にスライドされないように構成されている。そして、ロックねじ21が緩められると、ロックねじ21の頭部と被摺動部22bとの間をスライド部材24が通過可能な状態となる。
また、切欠部24hの屋外側には被摺動部22b側に突出する突起24jが設けられている。突起24jは、スライド部材24がスライドする際に、被摺動部22bに設けられた係合孔22gに係合する。スライド部材24が上側の位置に配置された際には突起24jが上側の係合孔22gに係合し、スライド部材24が下側の位置に配置された際には突起24jが下側の係合孔22gに係合して、スライド部材24の位置が維持される。
アーム26は、剛性を高めるために絞り加工された金属板でなるアーム本体28と、アーム本体28の揺動先端側にカシメられたピン部材30と、アーム本体28の基端部26a側に回動中心に設けられる回動ピン27と間隔を隔てて僅かに揺動端側にカシメられた規制ピン29とを有している。ピン部材30は、カシメられている端部とは反対側の先端部が拡径された拡径部30aを有している。規制ピン29はアーム本体28のスライド部材24側に、ピン部材30はアーム本体28のスライド部材24とは反対側にそれぞれ設けられている。
アーム26は、アーム本体28の基端部26a側に設けられた孔28aを貫通する回動ピン27がスライド部材24の回動軸孔24fに固定されている。回動ピン27は、アーム本体28の孔28aより僅かに細い軸部27aと軸部27aより拡径された頭部27bとを有しており、軸部27aは、アーム本体28の厚みより十分に長く形成されている。
アーム本体28と回動ピン27の頭部27bとの間には弾性部材としての円錐コイルばね31が介在されており、アーム26はスライド部材24側に当接されるように円錐コイルばね31により付勢されている。このように、アーム本体28と回動ピン27の頭部27bとの間に円錐コイルばね31が介在されているため、たとえアーム26の揺動先端側が回動ピン27の軸部に沿う方向に移動しても、アーム26は基端部26a側にて円錐コイルばね31を圧縮して傾くことが許容されるので、アーム26の変形を抑えることが可能である。本実施形態では、弾性部材を円錐コイルばねとしたが、ばねの伸縮方向において内径が相違しないコイルばね、皿ばね、板ばねなどのばね及びゴムなどの弾性部材であっても良い。
アーム26がスライド部材24側に当接された状態では、規制ピン29がスライド部材24のアームガイド孔24gと屈曲孔22fとに貫通されている。そして、スライド部材24がスライド可能な範囲の下端に位置するときには、規制ピン29はアームガイド孔24gの最も屋内側に位置するとともに、屈曲孔22fの下長孔部22dの下端側に位置している。このとき、アーム26は下端が僅かに屋外側位置するが、長手方向がほぼ鉛直方向に向くような姿勢を維持している。このとき、スライド部材24の突起24jは、被摺動部22bの下側の係合孔22gと係合している。
そして、操作把持部24cが上方へ操作されてスライド部材24が上方へスライドされると、突起24jが下側の係合孔22gから抜け出て上側の係合孔22gと係合し、スライド部材24がスライド可能な範囲の上端に移動する。このとき、アーム26はほぼ鉛直の姿勢を維持したままでスライド部材24とともに上昇し、規制ピン29はアームガイド孔24gの最も屋内側に位置したままで屈曲孔22fの下長孔部22dの上端側すなわち円弧孔部22eの屋内側の端部に移動する。スライド部材24がスライド可能な範囲の上端に位置すると、アームガイド孔24gと円弧孔部22eとが重なり、規制ピン29は、アームガイド孔24gと円弧孔部22eに沿って円弧状の軌道をとって移動可能となり、アーム26が揺動可能となる。
障子14の戸先框14dの外面側に、右縦枠12c側に向かって突出させて設けられたベース部材50は、金属製のほぼ長方形状をなす板材が、上下の端部が段曲げされて形成された固定部50aが戸先框14dに固定され、上下の固定部50a間の中央部分は戸先框14dと間隔を隔て、右縦枠12cの内周面側に向かう側板部50bを有し、上下の固定部50aと側板部50bとは連結部50cにて繋がっている。側板部50bは、図6に示すように、上方かつ屋内側に向かって戸先框14dとの間隔が狭くなるような傾斜面50dを有し、障子14が開放される際にアーム26が側板部50bと接触しないように構成されている。
側板部50bと下側の連結部50cとには、側板部50bから下側の連結部50cに繋がって、上下方向に沿うガイド溝50eが設けられている。側板部50bの屋外側の縁と屋内側の縁の下端部を除く部位は、戸先框14d側に折り曲げられて剛性が高められている。また、側板部50bの屋内側の縁の下端部には、ベース部材50より右縦枠12c側へピン部材30を案内するための案内部50fが設けられている。案内部50fは側板部50bから繋がった傾斜面50gを形成する部位であり、屋内側に向かって、側板部50bから戸先框14dに傾斜している。案内部50fの位置は、スライド部材24がスライド可能な範囲の上端に配置された際にピン部材30が位置する高さとほぼ同じ位置に設けられている。
戸先框14dに固定されたベース部材50は、障子14が閉じられた状態にて右縦枠12c側に向かって突出されており、右縦枠12c側に設けられたスライド部材24が上側に位置するときに、ベース部材50の右縦枠12c側に位置するアーム本体28に設けられたピン部材30の先端側がベース部材50の内部に収容される。スライド部材24が上側に位置してピン部材30の先端がベース部材50内に位置するときに、障子14が外側に開かれると、障子14の回動に伴ってアーム26が揺動しつつガイド溝50eに案内されてピン部材30が上昇する。そして、ピン部材30がガイド溝50eの上端に当接するか、又は、規制ピン29がアームガイド孔24g或いは円弧孔部22eの屋外側の端部に当接してアーム26が揺動できなくなった位置にて障子14の開放角度が規制される。
また、障子14が閉じられた状態にて右縦枠12c側に設けられたスライド部材24が下側へスライドされると、右縦枠12c側に位置するアーム本体28に設けられたピン部材30は下側の連結部50cのガイド溝50eからベース部材50の下方へ移動しガイド溝50eの外に配置される。スライド部材24が下側に位置する時に、障子14が外側に開かれると、ピン部材30はベース部材50と接触することなく、アーム26はほぼ鉛直方向に向く姿勢を維持して右縦枠12cに支持されている。すなわち、障子14は、規制機構20にて規制されずに最も大きく開放される。
スライド部材24をスライドしてスライド部材24が移動可能な範囲の上端に位置して、ピン部材30がガイド溝50e内に位置する場合には、障子14を開くと開放角度が規制されるので、スライド部材24が上に位置する状態が規制状態であり、スライド部材24をスライドしてスライド部材24が移動可能な範囲の下端に位置して、ピン部材30がガイド溝50e外に位置する場合には、障子14を開いても開放角度は規制されないので、スライド部材24が下に位置する状態が規制解除状態である。すなわち、スライド部材24を上下にスライドすることにより開放角度の規制状態と規制解除状態とを切り替えることが可能である。
ところで、スライド部材24が下側に位置する規制解除状態にて障子14が開放され、スライド部材24がスライドされて規制状態にされた後、障子14が閉められた場合には、右縦枠12cにほぼ鉛直の姿勢にて配置されているアーム26のピン部材30にベース部材50の屋内側の部位が衝突する。ところが、本実施形態のベース部材50にはスライド部材24がスライド可能な範囲の上端に配置された状態、すなわち、開放角度の規制状態にあるピン部材30の高さには、ベース部材50の屋内側に案内部50fが設けられているので、ピン部材30は案内部50fの傾斜面50gに沿って右縦枠12c側に滑るように移動され、大きな衝撃を伴う衝突が避けられる。このとき、図7に示すように、案内部50fの傾斜面50gに沿って右縦枠12c側に移動したピン部材30は、ベース部材50の右縦枠12c側であって、スライド部材24の下方側に設けられた空隙16に移動して収容されるので、アーム26が他の部材と衝突して変形する畏れはない。このため、規制状態にて障子14が閉められたとしても、規制機構20を損傷することを防止することが可能である。また、規制解除状態では、ピン部材30はベース部材50とは干渉しない。このため、開かれた障子14が開閉角度の規制状態又は規制解除状態のいずれの状態であっても、障子を14を閉めた際に規制機構20が損傷されない建具10を提供することが可能である。
また、案内部50fをベース部材50の最も右縦枠12c側に位置する側板部50bと繋がった傾斜面50gを有する構成としたので、簡単な構造にて確実に規制機構20の損傷を抑えることが可能である。
上記実施形態においては、スライド部材24及びアーム26を枠体12側に、ベース部材50を障子14側に設けた例について説明したが、枠体側にベース部材を設け、障子側にスライド部材及びアームを設けた構成としても良い。
上記実施形態においては、建具を縦辷り出し窓としたが、これに限るものではなく、開き窓、横辷り出し窓、突き出し窓、外倒し窓など、回動することにより開放される窓を構成する建具であれば構わない。
また、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
本実施形態に係る建具を屋外側からみた外観図である。 規制機構を説明するための斜視図である。 アームの支持部を説明するための図である。 障子が閉止されたときの規制機構を屋内側から見た図である。 図4におけるA−A矢視図である。 規制機構を示す平面図である。 開いた状態にて規制状態にされた障子を閉めたときの規制機構の状態を屋内側から見た図である。
符号の説明
10 建具、12 枠体、12c 右縦枠、
14 障子、14d 戸先框、16 空隙、
20 規制機構、24 スライド部材、
26 アーム、27 回動ピン、28 アーム本体、
30 ピン部材、31 円錐ばね、50 ベース部材、
50e ガイド溝、50f 案内部、50g 傾斜面

Claims (4)

  1. 枠体と、
    前記枠体に設けられ回動することにより開閉される障子と、
    前記障子の開放角度を規制する規制機構と、
    を備えた建具であって、
    前記規制機構は、前記枠体と前記障子とのいずれか一方側にスライド自在に設けられたスライド部材と、
    前記スライド部材に、一端が揺動自在に支持されたアーム本体、及び、前記アーム本体の他端に設けられたピン部材、を有するアームと、
    前記枠体と前記障子との他方側に設けられ、前記障子が閉じられた状態にて前記一方側に向かって突出されており、前記一方側に位置する前記アームに設けられた前記ピン部材が内部に収容され、前記障子の回動に伴って前記アームが揺動しつつ前記ピン部材を案内するためのガイド溝を有するベース部材と、
    を備え、
    前記スライド部材をスライドすることにより、前記ピン部材が前記ガイド溝内に位置する前記開放角度の規制状態と、前記ピン部材が前記ガイド溝外に位置する前記開放角度の規制解除状態と、が切り替えられ、
    前記障子が開放された状態にて前記規制解除状態から前記規制状態に前記スライド部材がスライドされて移動された前記ピン部材を、当該障子が閉止される際に、前記ベース部材より前記一方側へ案内する案内部を有することを特徴とする建具。
  2. 請求項1に記載の建具であって、
    前記案内部は、前記ベース部材の前記一方側に向かう面と繋がった傾斜面であることを特徴とする建具。
  3. 請求項1または請求項2に記載の建具であって、
    前記枠体と前記障子との間には、前記ベース部材より前記一方側に、前記ピン部材が設けられている前記アームを収容可能な空隙を有することを特徴とする建具。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の建具であって、
    前記アームは前記スライド部材にピンにより支持されており、
    前記ピンと前記アームとの間には、前記ピン部材が前記ベース部材より前記一方側に位置するように前記アームが傾斜することを許容する弾性部材が介在されていることを特徴とする建具。
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