JP5941392B2 - 窓用ステー及び辷り出し窓 - Google Patents

窓用ステー及び辷り出し窓 Download PDF

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Description

本発明は、窓用ステー及びこれを適用した辷り出し窓に関するものである。
辷り出し窓に適用される窓用ステーには、開口枠に取り付けられるベースリンクと、障子に取り付けられる開閉リンクとの間に、従動リンク及び駆動リンクを介在させて四節リンクを構成するようにしたものが提供されている。ベースリンクと駆動リンクの一端部との間にはベースリンクの長手方向に沿って摺動するスライダが介在されている。
この窓用ステーでは、スライダがベースリンクと従動リンクとの連結部からもっとも離隔した上限位置に配置された場合、駆動リンクがベースリンクに沿った平行姿勢に配置され、従動リンク及び開閉リンクがそれぞれベースリンクに沿って配置された状態となり、開口枠に対して障子が閉じた状態に維持される。
この状態から開口枠に対して障子の戸先框を開くように移動させると、スライダがベースリンクに沿ってベースリンクと従動リンクとの連結部に近接するように摺動し、駆動リンクがベースリンクに設けたリンクガイドに当接することにより駆動リンクが揺動して他端部がベースリンクから突出した傾斜姿勢となり、その後、駆動リンクの端面がリンクガイドに当接して傾斜姿勢が維持される。このため、辷り出し窓の障子は、戸尻框が開口枠から離隔され、その後、この状態を維持したまま戸尻框が開口枠に沿って戸先枠に近接するように摺動して開くことになる。
一方、障子を閉じる場合にも、障子の戸尻框が開口枠から離隔した状態で開口枠に沿って戸尻枠に近接するように摺動する。その後、スライダが上限位置に戻る以前にベースリンクに設けた収納ガイドに当接することによって駆動リンクがベースリンクに沿うように揺動し、開口枠に対して障子が閉じられる。
上記のような窓用ステーを適用した辷り出し窓によれば、障子の戸尻枠が開口枠に沿って摺動する際に障子との間に介在させたタイト材が擦れることなく、その損傷を来す恐れもないため、気密性及び水密性を長期に渡って確保することができるようになる。
ところで、開いた状態の障子を閉じる方向に操作すると、窓用ステーには開閉リンクと駆動リンクとの連結部がベースリンクと従動リンクとの連結部から離隔するように力が加えられる。この力は、スライダを上限位置に復帰させるように作用するとともに、駆動リンクを平行姿勢に向けて揺動するように作用するものである。従って、ベースリンクに対してスライダが直ちに上限位置に向けて滑らかに摺動すれば問題とはならないが、スライダの摺動が滑らかでない等、スライダの摺動状態によっては駆動リンクを平行姿勢に向けて揺動させるように力が作用する。上述したように、障子が開いた状態では、駆動リンクの端面がリンクガイドに当接して傾斜姿勢が維持されているが、平行姿勢に向けて揺動させるように大きな力が加えられた場合、駆動リンクがリンクガイドを乗り越えて揺動し、窓用ステーとしての機能を損なう恐れがある。
このため従来では、ベースリンクに長手方向に沿ってリブ状のガイドレール部を設けるとともに、スライダにはガイドレール部に嵌合する溝を有したガイドピンを突設し、駆動リンクが傾斜姿勢に配置された場合にガイドピンの溝にベースリンクのガイドレール部を嵌合させるようにしている。こうした窓用ステーによれば、駆動リンクが傾斜姿勢に配置された場合、つまり開口枠に対して障子が開いた状態の場合、ガイドピンとガイドレール部とによって駆動リンクの揺動が規制されることになる。従って、開いた状態の障子を閉じる方向に操作した場合に、駆動リンクがリンクガイドを乗り越えて揺動する事態を招来する恐れがなくなる(例えば、特許文献1参照)。
特許第4775857号公報
特許文献1に記載の窓用ステーでは、駆動リンクの揺動により、ガイドピンの溝にガイドレール部が嵌合した状態と逸脱した状態とに切り換えなければならないため、ベースリンクの全長に渡ってガイドレール部を設けることができず、ガイドピンを受け入れるための挿入端部を設けなければならない。しかも、ガイドピンとしては、駆動リンクが揺動することによって溝の内部にガイドレール部を嵌合させなければならないものであるため、溝の長さを大きく確保することが困難であり、ガイドレール部に対して局所的に接触せざるを得ない。このため、例えば、ガイドレール部の挿入端部近傍にガイドピンが嵌合している状態にあっては、障子を閉じる方向に操作した際の力がガイドレール部の開放端部に局所的に加えられることによって容易に変形を来し、障子の開閉操作性が損なわれる事態を招来する恐れがある。
本発明は、上記実情に鑑みて、障子の開閉操作性を確保することのできる窓用ステー及び辷り出し窓を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る窓用ステーは、リンクガイドを有したベースリンクと、一端部を介して前記ベースリンクに揺動可能に支持させた従動リンクと、前記ベースリンクの長手方向に沿って摺動可能に配設したスライダと、一端部を介して前記スライダに揺動可能に支持させてあり、前記スライダを前記ベースリンクの一端部から前記従動リンクの支持点に向けて摺動させた場合に前記リンクガイドに当接することよって前記スライダに対する姿勢が変更される駆動リンクと、前記駆動リンクの他端部と前記従動リンクの他端部との間を接続することによってこれらベースリンク、従動リンク及び駆動リンクとともに四節リンクを構成し、前記ベースリンクの長手方向に沿って配置される収納位置と、前記ベースリンクに対し交差する方向に沿って配置される押出位置とに変位可能に配設した開閉リンクとを備え、前記リンクガイドは前記スライダが前記ベースリンクの一端部に配置された場合に前記駆動リンクを介して前記開閉リンクを前記収納位置に配置させる一方、前記スライダが前記従動リンクの支持点に向けて移動した場合に前記駆動リンクを介して前記開閉リンクを前記押出位置に維持させるように構成した窓用ステーにおいて、前記駆動リンクの板厚よりも厚肉に構成し、前記リンクガイドに対向した当接面の幅を増大させる当接ガイドを前記駆動リンクに設け、前記当接ガイドの当接面を介して前記駆動リンクを前記リンクガイドに当接させることを特徴とする。
この発明によれば、駆動リンクとリンクガイドとの間に当接ガイドを設けることにより、別途ガイドピンを設けてガイドレール部に嵌合させることなく、駆動リンクがリンクガイドを乗り越えて揺動する事態を防止することができる。
また、本発明は、上述した窓用ステーにおいて、前記ベースリンクは、基板部の一側縁部を略コの字状に成形することによって前記基板部に対して対向配置されるガイド板部を構成し、このガイド板部の端縁部に前記リンクガイドを構成したものであり、前記当接ガイドは、前記駆動リンクにおいて前記リンクガイドに対向する部位に配設し、前記リンクガイドよりも幅の大きな厚肉状の部材であることを特徴とする。
この発明によれば、リンクガイドに対して摺動する駆動リンクに当接ガイドを設けているため、当接ガイドが長大化する事態を招来しない。
また、本発明は、上述した窓用ステーにおいて、前記当接ガイドは第1従動面及び第2従動面を有し、前記第1従動面を介して前記リンクガイドに当接するものであり、前記ベースリンクには、前記スライダを一端部側に摺動させた場合に前記当接ガイドの第2従動面に当接し、前記駆動リンクを介して前記開閉リンクを前記収納位置に移動させる収納ガイドを設けたことを特徴とする。
この発明によれば、スライダが一端部側に摺動すれば、収納ガイドによって駆動リンクが揺動し、開閉リンクが収納位置に案内される。
また、本発明は、上述した窓用ステーにおいて、前記ベースリンクには、前記基板部の一側縁部において前記基板部と前記ガイド板部との間を連結する立板部の特定箇所に挿入孔を形成し、前記スライダには、前記ガイド板部と前記基板部との間を通過する状態で前記ベースリンクの長手方向に対して直交する方向に沿って移動可能に配設し、前記挿入孔に挿通させた場合に前記ベースリンクに対する前記スライダの移動を規制するストッパ片を設けたことを特徴とする。
この発明によれば、ストッパ片を挿入孔に挿通させ、ベースリンクに対するスライダの移動を規制することで、開口枠に対して障子を所定の開き角度に維持することが可能となる。
また、上記の目的を達成するため、本発明に係る辷り出し窓は、上述した窓用ステーのいずれか一つを適用して、前記ベースリンクを開口枠の見込み面に取り付けるとともに、前記開閉リンクを障子の見込み面に取り付けて構成し、前記開閉リンクを前記収納位置に配置させた場合に前記開口枠に対して前記障子を閉じた状態に維持する一方、前記開閉リンクを前記押出位置に配置した場合に前記開口枠に対して前記障子を開いた状態に維持するように構成したことを特徴とする。
この発明によれば、駆動リンクとリンクガイドとの間に当接ガイドを設けることにより、別途ガイドピンを設けてガイドレール部に嵌合させることなく、駆動リンクがリンクガイドを乗り越えて揺動する事態を防止することができる。
本発明によれば、駆動リンクとリンクガイドとの間に当接ガイドを設けることにより、別途ガイドピンを設けてガイドレール部に嵌合させることなく、駆動リンクがリンクガイドを乗り越えて揺動する事態を防止することができるため、局所的に力が集中することで変形を来す恐れもなく、障子に良好な開閉操作性を確保することができる。
図1は、本発明の実施の形態である窓用ステーを示す斜視図である。 図2は、図1に示した窓用ステーを適用した辷り出し窓が閉じた状態の縦断面図である。 図3は、図1に示した窓用ステーを適用した辷り出し窓が開き始めた状態の縦断面図である。 図4は、図1に示した窓用ステーを適用した辷り出し窓がさらに開いた状態の縦断面図である。 図5は、図1に示した窓用ステーを適用した辷り出し窓が水平まで開いた状態の縦断面図である。 図6は、図1に示した窓用ステーの要部を示す断面斜視図である。 図7は、図1に示した窓用ステーの要部を示す断面斜視図である。 図8は、図1におけるA−A線断面図である。 図9は、図1におけるB−B線断面図である。 図10は、図1におけるC−C線断面図である。 図11は、図1に示した窓用ステーの要部を拡大した図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る窓用ステー及び辷り出し窓の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態である窓用ステーを示したものである。ここで例示する窓用ステー30は、図2〜図5に示すように、障子10の下框11が戸先で上框12が戸尻となり、左右方向に沿った軸を中心に障子10の下框11が開口枠20に対して室外側に押し出されるように開閉する横辷り出し窓に適用するもので、ベースリンク31を備えている。ベースリンク31は、縦枠21の見込み面に長手方向に沿って取り付けられる金属製の長尺部材であり、基板部31a、立板部31b、ガイド板部31cを有している。
基板部31aは、ネジ孔31dを有した長尺の薄板状を成し、ネジ孔31dを介して開口枠20の縦枠21に取付ネジ(図示せず)を締結することにより、縦枠21の見込み面に取り付けられるものである。
立板部31bは、図6〜図10に示すように、基板部31aの一方の側縁部から略直角に屈曲することにより基板部31aの面外方向に突出した部分であり、基板部31aのほぼ全長に渡って設けてある。基板部31aからの立板部31bの突出寸法は、基板部31aの幅の1/3程度に設定してある。
ガイド板部31cは、立板部31bの突出端部から略直角に屈曲することにより基板部31aに対向するように配置された部分であり、端縁部にリンクガイド31eを構成している。ガイド板部31cの幅は、基板部31aの幅の1/3程度であり、立板部31bの突出寸法よりはわずかに大きくなるように設定してある。図1及び図5に示すように、ガイド板部31cの上端部は、上方に向かうに従って立板部31bからの幅が漸次小さくなるように傾斜状に構成してあり、ベースリンク31の上端よりも下方となる位置で終端となっている。
リンクガイド31eは、図6〜図10に示すように、ベースリンク31の長手方向に沿って延在する直線状の摺動ガイド部31e1と、ガイド板部31cの上端に形成した傾斜に沿って延在する揺動ガイド部31e2とを有している。摺動ガイド部31e1は、ガイド板部31cの端縁部を基板部31aに向けて屈曲させることにより、ガイド板部31cの板厚よりも大きな寸法のガイド面を有するように構成してある。摺動ガイド部31e1として設定したガイド板部31cの屈曲寸法は、立板部31bの1/3程度であり、基板部31aとの間には間隙が確保してある。
基板部31aのもう一方の側縁部には、ガイドレール部31fが設けてある。ガイドレール部31fは、立板部31bと同様、基板部31aから略直角に屈曲することにより、基板部31aの面外方向に突出した部分であり、基板部31aのほぼ全長に渡る部位に形成してある。基板部31aからのガイドレール部31fの突出寸法は、摺動ガイド部31e1として設定したガイド板部31cの屈曲寸法とほぼ同じに設定してある。
このベースリンク31には、図1〜図5に示すように、下端部に従動リンク32が支持させてあるとともに、図6〜図10に示すように、従動リンク32の支持点よりも上方側となる部位に合成樹脂材から成るスライダ33が配設してある。
従動リンク32は、ベースリンク31よりも短い長さに形成した金属製の薄板状部材である。この従動リンク32は、基板部31aに直交する従動リンク軸34により一端部を介してベースリンク31に揺動可能に支持させてあり、図2に示すように、他端部が上方に向いた状態でベースリンク31に沿って重なるように配置される重合姿勢と、図3〜図5に示すように、上方に向かうに従って他端部が漸次摺動ガイド部31e1から離隔するように室外側に傾斜して突出される突出姿勢との間を移動することが可能である。
スライダ33は、図6〜図10に示すように、薄肉部33aと厚肉部33bとを一体に成形したブロック状部材であり、ベースリンク31の基板部31aとガイド板部31cとの間に薄肉部33aを介在させ、かつ基板部31aにおいて摺動ガイド部31e1とガイドレール部31fとの間に厚肉部33bを配置した状態でベースリンク31の長手方向に沿って摺動可能に配設してある。図6及び図7に示すように、このスライダ33は、室外側に位置する側面にベースリンク31のガイドレール部31fが当接した状態にあり、かつスライダ33の薄肉部33aと厚肉部33bとの間に形成したガイド溝33cに摺動ガイド部31e1が嵌合した状態にあり、ベースリンク31に対してもっとも上方となる上限位置から従動リンク軸34に近接した下限位置までの間を摺動する際に見込み方向に沿った位置がずれることはない。図2〜図5に示すように、スライダ33には、駆動リンク35及びストッパ片36が設けてある。
駆動リンク35は、従動リンク軸34と平行となる駆動リンク軸37により一端部を介してスライダ33の上端部に揺動可能に支持させてあり、図2に示すように、他端部が上方に向いた状態でベースリンク31に沿って配置される平行姿勢と、図3〜図5に示すように、上方に向かうに従って他端部が漸次摺動ガイド部31e1から離隔するように室外側に傾斜して配置される傾斜姿勢との間を移動することが可能である。
図からも明らかなように、駆動リンク35は、従動リンク32よりも短い長さ、具体的には1/3程度の長さに形成してあり、その他端部に第1開閉リンク軸38を介して開閉リンク39の一端部を支持している。開閉リンク39は、従動リンク32とほぼ同じ長さに形成した金属製の薄板状部材であり、第2開閉リンク軸40を介して中間部を従動リンク32の他端部に支持させることにより、ベースリンク31、従動リンク32及び駆動リンク35とともに四節リンクを構成している。本実施の形態では、開閉リンク39において第1開閉リンク軸38から全長のほぼ2/3の位置に第2開閉リンク軸40が設けてある。
この開閉リンク39は、図2に示すように、駆動リンク35が平行姿勢に配置され、かつ従動リンク32が重合姿勢に配置された場合、ベースリンク31との間に駆動リンク35及び従動リンク32を収容した状態でこれらベースリンク31、駆動リンク35及び従動リンク32に対して互いに重なるように配置される。一方、図3及び図4に示すように、駆動リンク35が押出姿勢に配置され、かつ従動リンク32が突出姿勢に配置された場合、開閉リンク39は他端部のみがベースリンク31から漸次離隔することにより、ベースリンク31に対して交差する方向に沿って配置された状態となる。ベースリンク31に対する開閉リンク39の交差角度は、スライダ33が下限位置に近接するに従って次第に大きくなり、スライダ33を下限位置に配置した場合、図5に示すように、ベースリンク31に対してほぼ直角の状態、つまり開閉リンク39がほぼ水平の状態となる。
図2〜図5からも明らかなように、駆動リンク35は、駆動リンク軸37と第1開閉リンク軸38との間において室内側に位置する縁部が室内側に向けて突出しており、この突出部分に当接ガイド50を備えている。当接ガイド50は、図1、図6、図8に示すように、駆動リンク35の突出部分を覆うように駆動リンク35に取り付けられたもので、ベースリンク31の摺動ガイド部31e1として設定したガイド板部31cの屈曲寸法よりも大きな板厚を有するように合成樹脂材によって構成してある。当接ガイド50においてスライダ33よりも上方に位置する部分は、ベースリンク31の基板部31aに当接した状態にあり、基板部31aに摺接することによって駆動リンク35が揺動する際のガイドとして機能する。
この当接ガイド50は、室内側に位置する部分がリンクガイド31eに当接する第1従動面50aを構成し、かつ室外側に位置する部分がベースリンク31に設けた収納ガイド31gに当接する第2従動面50bを構成している。
第1従動面50aは、駆動リンク35が傾斜姿勢に配置された場合にリンクガイド31eの摺動ガイド部31e1に沿って延在し、スライダ33が下方に移動した場合に摺動ガイド部31e1に当接することにより駆動リンク35が傾斜姿勢を維持するように機能する。スライダ33が上限位置に配置された場合には、駆動リンク35が室内側に揺動して第1従動面50aが揺動ガイド部31e2に当接することにより、駆動リンク35が平行姿勢に配置された状態となる。さらに、駆動リンク35が平行姿勢にある状態からスライダ33が下方に移動した場合には、第1従動面50aがベースリンク31の揺動ガイド部31e2に当接することによって駆動リンク35が揺動し、傾斜姿勢に配置されることになる。
第2従動面50bが当接する収納ガイド31gは、図11に示すように、トリガ凸部31g1と偏向板部31g2とを有して構成してある。トリガ凸部31g1は、ガイドレール部31fの上端部から室内側に向けて突出した部分である。このトリガ凸部31g1は、第1従動面50aがリンクガイド31eの摺動ガイド部31e1を超えてスライダ33が上方に位置した場合に第2従動面50bと当接し、駆動リンク35を室内側に向けて揺動させる位置に設けてある。偏向板部31g2は、基板部31aから突出した平板部分であり、その下面が室内側に向けて漸次上方に傾斜している。この偏向板部31g2は、トリガ凸部31g1によって駆動リンク35の上端部が室内側に揺動した状態でスライダ33がさらに上方に摺動した場合に第2従動面50bと当接し、駆動リンク35をさらに室内側に向けて揺動させる位置に設けてある。当接ガイド50の第2従動面50bが偏向板部31g2に当接した状態でスライダ33が上限位置に配置された場合には、駆動リンク35が平行姿勢となる。
ストッパ片36は、図2〜図5及び図10に示すように、基端部が屈曲した平板状を成すもので、ベースリンク31の基板部31aに対して平行となる状態でスライダ33に対して見込み方向に移動可能に配設してあり、先端部がベースリンク31の立板部31bに当接することが可能である。ストッパ片36とスライダ33の間には、ストッパ片36の先端部を常時立板部31bに向けて付勢するストッパバネ41が介在させてある。本実施の形態では、ストッパバネ41としてねじりコイルバネを適用している。ストッパ片36の屈曲した基端部は、常時スライダ33の室外側に位置する部分から外部に突出した状態にあり、ストッパ片36を操作する際の操作部として機能する。
ストッパ片36の先端部には、ピン嵌入溝36a及び係合片部36bが形成してある。ピン嵌入溝36aは、ストッパ片36の先端部を上下に二分するように水平に形成した切欠である。係合片部36bは、ストッパ片36の先端部においてピン嵌入溝36aよりも上方となる部分に構成される狭幅部分である。係合片部36bの先端部には、先端に向けて漸次下方に傾斜する上方傾斜ガイド面36cが形成してあるとともに、ほぼ水平方向に沿ったストッパ面36dが形成してあり、ベースリンク31の立板部31bに形成した挿入孔31hに挿通することが可能である。
立板部31bの挿入孔31hは、図1に示すように、上下方向の寸法が係合片部36bの幅よりも大きく形成した矩形状の開口である。ストッパ片36の係合片部36bが立板部31bの挿入孔31hに挿通された場合には、ほぼ水平方向に沿ったストッパ面36dが挿入孔31hの開口下縁に当接することにより、ベースリンク31の下方への移動が規制された状態となる。ストッパ片36の係合片部36bが立板部31bの挿入孔31hに挿通された状態であっても、ベースリンク31に対してスライダ33を上方に移動させれば、上方傾斜ガイド面36cが挿入孔31hの開口上縁に当接することにより、ストッパバネ41の付勢力に抗してストッパ片36が室外側に移動され、スライダ33の上限位置への移動が可能になる。
本実施の形態では、図4に示すように、ベースリンク31に対する開閉リンク39の交差角度がほぼ30°となった場合と、図5に示すように、スライダ33が下限位置に配置されて開閉リンク39がほぼ水平の状態となった場合に、それぞれストッパ片36の係合片部36bが挿通されるようにベースリンク31の立板部31bに挿入孔31hが設けてある。
尚、スライダ33が下限位置に配置されてストッパ片36の係合片部36bが立板部31bの挿入孔31hに挿通された場合には、ストッパ片36のピン嵌入溝36aがベースリンク31の基板部31aとガイド板部31cとの間を連結するように設けたストッパピン42に嵌入された状態となる。この状態においては、スライダ33を上方に向けて移動させた場合にも、ストッパピン42がピン嵌入溝36aの下縁に当接することになり、上方傾斜ガイド面36cと挿入孔31hの開口上縁とが当接する状態に至らないため、スライダ33を上限位置へ向けて移動させることができない。但し、基端部を操作してストッパ片36を室外側に移動させれば、スライダ33を上限位置に向けて移動させることは可能である。
上記のように構成した窓用ステー30は、図2〜図5に示すように、横辷り出し窓に対して、基板部31aを介してベースリンク31を開口枠20の縦枠21に取り付け、かつ開閉リンク39を障子10の縦框13に取り付けることにより、左右方向に沿った軸を中心に障子10の下框11が開口枠20に対して室外側に押し出されるように、開口枠20に対して障子10を開閉可能に支持する。
すなわち、図2に示すように、駆動リンク35が平行姿勢に配置され、かつ従動リンク32が重合姿勢に配置された状態では、開口枠20の縦枠21に対して障子10の縦框13が対向し、障子10が閉じた状態に維持される。このとき、スライダ33は、上限位置に配置された状態にある。また、開口枠20において障子10に対向する部位に設けたタイト材25は、これら開口枠20と障子10との間に圧接された状態にあり、所望の気密性及び水密性を確保している。
この状態から障子10の下框11を室外側に移動させると、図3に示すように、スライダ33が下限位置に向けて摺動し、当接ガイド50の第1従動面50aがリンクガイド31eの揺動ガイド部31e2に当接することにより駆動リンク35が揺動して他端部がベースリンク31から突出した傾斜姿勢となり、その後、当接ガイド50の第1従動面50aがリンクガイド31eに当接して傾斜姿勢が維持される。このため、辷り出し窓の障子10は、下框11が開口枠20から離隔され、その後、この状態を維持したまま下框11が開口枠20に沿って下枠22に近接するように摺動して開くことになる。
障子10の開き角度が大きくなり、スライダ33が下方に移動して図4に示す状態となると、ストッパバネ41の付勢力によってストッパ片36が室内側に移動し、係合片部36bがベースリンク31の挿入孔31hに挿通することでスライダ33の移動が規制され、障子10がほぼ30°開いた状態で停止する。
一方、図4に示す状態から、障子10の下框11を室内側に移動させると、上方傾斜ガイド面36cが挿入孔31hの開口上縁に当接することにより、ストッパバネ41の付勢力に抗してストッパ片36が室外側に移動され、ベースリンク31に対してスライダ33が上限位置に向けて移動する。スライダ33の移動によって当接ガイド50の第2従動面50bがトリガ凸部31g1及び偏向板部31g2に順次当接することにより、駆動リンク35が平行姿勢となって障子10が開口枠20に対して閉じた位置となる。
また、図4に示す状態から、操作部を介してストッパ片36を室外側に移動させれば、ベースリンク31に対してスライダ33を下方に移動させ、障子10を図5に示す状態に配置することができる。
これら障子10の開閉動作の間、障子10の下框11が開口枠20から離隔した状態となるため、開口枠20に設けたタイト材25が障子10の框11,12,13と擦れることがない。これにより、障子10の開閉動作によってはタイト材25に損傷を来す恐れがなく、横辷り出し窓の気密性及び水密性を長期に渡って確保することができるようになる。
さらに、ベースリンク31の摺動ガイド部31e1として設定したガイド板部31cの屈曲寸法よりも大きな板厚を有する当接ガイド50を駆動リンク35に設け、この当接ガイド50を摺動ガイド部31e1に当接させるようにしている。このため、別途ガイドピンを設けてガイドレール部31fに嵌合させなくとも、駆動リンク35が傾斜姿勢から平行姿勢に揺動する際に駆動リンク35がリンクガイド31eの摺動ガイド部31e1を乗り越えることがなく、障子10の開閉操作性が損なわれる恐れがなくなる。
しかも、リンクガイド31eに対して摺動する駆動リンク35に当接ガイド50を設けているため、当接ガイド50として長大化したものを適用する必要がなく、製造コストを低減する上で有利となる。また、当接ガイド50として合成樹脂材によって成形したものを適用しているため、障子10を開閉操作する際に金属同士が当接して騒音を発生することもない。
尚、上述した実施の形態では、横辷り出し窓を例示しているが、実施の形態と同様の構成の窓用ステーを適用して縦辷り出し窓を構成することも可能である。
10 障子
20 開口枠
30 窓用ステー
31 ベースリンク
31a 基板部
31b 立板部
31c ガイド板部
31e リンクガイド
31g 収納ガイド
31h 挿入孔
32 従動リンク
33 スライダ
35 駆動リンク
36 ストッパ片
39 開閉リンク
50 当接ガイド
50a 第1従動面
50b 第2従動面

Claims (5)

  1. リンクガイドを有したベースリンクと、
    一端部を介して前記ベースリンクに揺動可能に支持させた従動リンクと、
    前記ベースリンクの長手方向に沿って摺動可能に配設したスライダと、
    一端部を介して前記スライダに揺動可能に支持させてあり、前記スライダを前記ベースリンクの一端部から前記従動リンクの支持点に向けて摺動させた場合に前記リンクガイドに当接することよって前記スライダに対する姿勢が変更される駆動リンクと、
    前記駆動リンクの他端部と前記従動リンクの他端部との間を接続することによってこれらベースリンク、従動リンク及び駆動リンクとともに四節リンクを構成し、前記ベースリンクの長手方向に沿って配置される収納位置と、前記ベースリンクに対し交差する方向に沿って配置される押出位置とに変位可能に配設した開閉リンクと
    を備え、前記リンクガイドは前記スライダが前記ベースリンクの一端部に配置された場合に前記駆動リンクを介して前記開閉リンクを前記収納位置に配置させる一方、前記スライダが前記従動リンクの支持点に向けて移動した場合に前記駆動リンクを介して前記開閉リンクを前記押出位置に維持させるように構成した窓用ステーにおいて、
    前記駆動リンクの板厚よりも厚肉に構成し、前記リンクガイドに対向した当接面の幅を増大させる当接ガイドを前記駆動リンクに設け、前記当接ガイドの当接面を介して前記駆動リンクを前記リンクガイドに当接させることを特徴とする窓用ステー。
  2. 前記ベースリンクは、基板部の一側縁部を略コの字状に成形することによって前記基板部に対して対向配置されるガイド板部を構成し、このガイド板部の端縁部に前記リンクガイドを構成したものであり、
    前記当接ガイドは、前記駆動リンクにおいて前記リンクガイドに対向する部位に配設し、前記リンクガイドよりも幅の大きな厚肉状の部材であることを特徴とする請求項1に記載の窓用ステー。
  3. 前記当接ガイドは第1従動面及び第2従動面を有し、前記第1従動面を介して前記リンクガイドに当接するものであり、
    前記ベースリンクには、前記スライダを一端部側に摺動させた場合に前記当接ガイドの第2従動面に当接し、前記駆動リンクを介して前記開閉リンクを前記収納位置に移動させる収納ガイドを設けたことを特徴とする請求項2に記載の窓用ステー。
  4. 前記ベースリンクには、前記基板部の一側縁部において前記基板部と前記ガイド板部との間を連結する立板部の特定箇所に挿入孔を形成し、
    前記スライダには、前記ガイド板部と前記基板部との間を通過する状態で前記ベースリンクの長手方向に対して直交する方向に沿って移動可能に配設し、前記挿入孔に挿通させた場合に前記ベースリンクに対する前記スライダの移動を規制するストッパ片を設けたことを特徴とする請求項2に記載の窓用ステー。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一つに記載した窓用ステーを適用して、前記ベースリンクを開口枠の見込み面に取り付けるとともに、前記開閉リンクを障子の見込み面に取り付けて構成し、前記開閉リンクを前記収納位置に配置させた場合に前記開口枠に対して前記障子を閉じた状態に維持する一方、前記開閉リンクを前記押出位置に配置した場合に前記開口枠に対して前記障子を開いた状態に維持するように構成したことを特徴とする辷り出し窓。
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