JP2016125205A - 車両ドア開閉力調整装置 - Google Patents

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Takeshi Yoshimura
健 吉村
博之 植草
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Abstract

【課題】 軽量ドアでもドア開き操作開始時に小さな操作力で確実に開くことができ、ドア閉じ操作開始時にも小さな操作力で確実に閉じ得る、車両ドア開閉力調整装置を提供する。【解決手段】 アーム1と、アーム1が挿通される保持部材7と、アーム1を押圧する押圧部材8を有する車両ドア開閉力調整装置。アーム1は押圧部材8の押圧部80を導くための導溝として第1の導溝15と第2の導溝16をアーム1の長手方向に沿って有する。第1の導溝15の始端部150付近は緩やかに上る傾斜を成し、第2の導溝16が第1の導溝15の始端部150に合流する第2の合流部156付近の第2の導溝16は第2の合流部156へ向かって急峻に下る傾斜を成す。ドア半開状態に対応する第1の合流部165では、押圧部80がドア閉時に於いて位置する時に第2の導溝16の側へ向けて付勢される位置関係となるように第1及び第2の導溝15,16が配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、ドアチェック装置或いはドアチェッカ等と称される車両ドア開閉力調整装置に関する。詳しくは、2つのチェックパターン(後述)を備え、ドアの開閉動作を開始する方向に応じて適切なチェックパターンを確実に選択できる車両ドア開閉力調整装置に関する。本発明によると、例えば、ドアを開き始めるときに必要な操作力を確実に低減可能で、ドアを閉じ終えるときに必要な操作力を確実に低減可能な車両ドア開閉力調整装置を提供することができる。これにより、例えば、ドアが軽量(=慣性力が小さい)であっても、ドア開時の操作性を損なうことなく、ドア閉時にも良好な操作性を得ることが可能な車両ドア開閉力調整装置を提供することができる。
車体(又はドア)側に一端部を揺動可能に支持されるアーム(チェックアーム)と、該チェックアームの他端部側を挿通されてドア(又は車体)側に固定される保持部材(ケース)と、該ケースに設けられ前記挿通されたチェックアームを上下から挟み込んで押圧する押圧部材とを有し、ドアの開閉に伴ってチェックアームがケースに対して相対移動することにより、アーム面を押圧する力が該アーム面に形成されている凹凸(高低;チェックパターン)の変動に対応して変動し、これを利用してドア開閉の操作性を良好にする、いわゆるドアチェック装置が種々提供されている。
かかるドアチェック装置では、2つの異なるチェックパターンが望まれている。
例えば、ドアを開き始めるときには軽い力でドアを開くことができ、或る程度開いた後は過度の勢いがつかないことが望まれる。このため、ドア開時のチェックパターンとしては、例えば、当初は抵抗が軽く、その後、徐々に抵抗が増加するように操作性を制御できるようなパターンが望まれている。
また、ドアを閉じ終えるときには、確実にドアを閉めることができるように、閉じる力を補助できるようなパターンが望まれている。
このように、ドア開時とドア閉時とでは、望まれるチェックパターンが異なる。このため、特開2000−203262号公報(特許文献1)には、ドア開時用のチェックパターン(第1パターン)と、ドア閉時用のチェックパターン(第2パターン)を、アーム面の長手方向に沿って併設し、ドア開時には押圧部材が第1パターンを辿り、ドア閉時には第2パターンを辿るようにして、ドア開時と閉時の何れにも良好な操作性を得ることを企図したドアチェック装置が開示されている。
特開2000−203262号公報
特許文献1の装置では、車体側にて隣接する第1パターン溝の始端部と第2パターン溝の終端部、及び、ドア側にて隣接する第1パターン溝の終端部と第2パターン溝の始端部を、それぞれ、溝で連通しており、ドア開時には、前回のドア閉時に第2パターンを辿って該第2パターンの終端部に位置している押圧部材を、ドアを開き始める時に加わる力によって連通溝を通して第1パターンの始端部に移動させて、ドア開きを開始するようにしている。同様に、ドア閉時には、直前のドア開時に第1パターンを辿ってその終端部に位置している押圧部材を、ドアを閉じ始める時に加わる力によって連通溝を通して第2パターンの始端部に移動させて、ドア閉じを開始するようにしている。
しかし、押圧部材は極めて強い力でチェックアームに押圧されており、その力は、ドアを開き始める時に加わる力やドアを閉じ始める時に加わる力よりも遥かに大きいため、それらの力によって連通溝を通して押圧部材を移動させることは困難である。このため、押圧部材に適切なパターンを辿らせることができず、その結果、所望の効果を得ることが困難であった。
本発明は、かかる事情に鑑みたものであり、ドアを開き始めるときに望まれる操作力を確実に実現でき、且つ、ドアを閉じ終えるときに望まれる操作力を確実に実現できるようにすることを目的とする。これにより、例えば、ドアが軽量(=慣性力が小さい)であっても、開時の操作性を損なうことなく閉時にも良好な操作性を得ることができるようにすることを企図するものである。
本発明の構成を、下記[1]〜[5]に記す。なお、この項([課題を解決するための手段])と次項([発明の効果])に於いて、符号は理解を容易にするために付したものであり、本発明を符号の構成に限定する趣旨ではない。
[1]構成1
車体とドアの一方に一端部11を揺動可能に支持されるアーム1と、該アーム1の他端部12側を挿通されて車体とドアの他方に設けられる保持部材7と、該保持部材7に設けられ前記挿通されたアーム1を押圧する押圧部材8とを有し、ドアの開閉に伴い前記アーム1の被押圧部位が前記保持部材7及び押圧部材8に対して相対移動することによる被押圧面の高低変動に対応して生起される押圧力の変動をドア開閉力の変動とする車両ドア開閉力調整装置であって、
前記アーム1は、前記押圧部材8の押圧部80をドアの開閉に伴って導くための導溝として、前記一端部11寄りの部位を始端部150とし前記他端部12側に向かって第2の導溝16に合流する第1の導溝15と、前記他端部12寄りの部位を始端部160とし前記第1の導溝15が合流する第1の合流部165を経て前記第1の導溝15の始端部150に向かって合流する前記第2の導溝16とを、それぞれアーム長手方向に沿って有し、
前記第1の合流部165では、前記押圧部材8の押圧部80がドア閉時に於いて位置する時に、当該押圧部80が前記第2の導溝16の側へ向けて付勢される(矢印B)位置関係となるように前記第1及び第2の導溝15,16が配置されている、
ことを特徴とする車両ドア開閉力調整装置。
[2]構成2
構成1に於いて、
前記第1の導溝15の始端部150寄りの部位152は、前記他端部12側へ向かって上る傾斜を成し、
前記第2の導溝16が前記第1の導溝15の始端部150に向かって合流する第2の合流部156寄りの前記第2の導溝16の部位167は、該第2の合流部156へ向かって下る傾斜を成し、該下る傾斜の傾斜度合いは前記第1の導溝15の始端部150寄りの部位152の上る傾斜の傾斜度合いより急峻である、
ことを特徴とする車両ドア開閉力調整装置。
[3]構成3
構成1又は構成2に於いて、
前記第1の合流部165には、前記第2の導溝16の溝底が前記第1の導溝15の溝底より低くなる段部1650が形成されて両導溝15,16の境界を成し、
前記第2の合流部156には、前記第1の導溝15の溝底が前記第2の導溝16の溝底より低くなる段部1560が形成されて両導溝15,16の境界を成す、
ことを特徴とする車両ドア開閉力調整装置。
[4]構成4
構成1〜構成3の何れかに於いて、
前記第1の導溝15は、前記第1の合流部165の手前に於いて、前記他端部12側に向かいつつ屈曲して、アーム長手方向に沿って設けられている前記第2の導溝16に合流し、
前記第2の導溝16は、前記第2の合流部156の手前に於いて、前記第1の導溝15の始端部150に向かいつつ屈曲して、アーム長手方向に沿って設けられている前記第1の導溝15に合流する、
ことを特徴とする車両ドア開閉力調整装置。
[5]構成5
構成1〜構成4の何れかに於いて、
前記第1の合流部165に於ける前記第2の導溝16の溝底は、該第2の導溝16のアーム1長手方向での直前直後の溝底より低く形成されている、
ことを特徴とする車両ドア開閉力調整装置。
構成1は、車体とドアの一方に一端部11を揺動可能に支持されるアーム1と、該アーム1の他端部12側を挿通されて車体とドアの他方に設けられる保持部材7と、該保持部材7に設けられ前記挿通されたアーム1を押圧する押圧部材8とを有し、ドアの開閉に伴い前記アーム1の被押圧部位が前記保持部材7及び押圧部材8に対して相対移動することによる被押圧面の高低変動に対応して生起される押圧力の変動をドア開閉力の変動とする車両ドア開閉力調整装置であって、前記アーム1は、前記押圧部材8の押圧部80をドアの開閉に伴って導くための導溝として、前記一端部11寄りの部位を始端部150とし前記他端部12側に向かって第2の導溝16に合流する第1の導溝15と、前記他端部12寄りの部位を始端部160とし前記第1の導溝15が合流する第1の合流部165を経て前記第1の導溝15の始端部150に向かって合流する前記第2の導溝16とを、それぞれアーム1長手方向に沿って有し、前記第1の合流部165では、前記押圧部材8の押圧部80がドア閉時に於いて位置する時に、当該押圧部80が前記第2の導溝16の側へ向けて付勢される(矢印B)位置関係となるように前記第1及び第2の導溝15,16が配置されている車両ドア開閉力調整装置であるため、ドアを開き始めるときに望まれる操作力を確実に実現することができるとともに、ドアを閉じ終えるときに望まれる操作力を確実に実現することができる。
構成2は、構成1に於いて、前記第1の導溝15の始端部150寄りの部位152は前記他端部12側へ向かって上る傾斜を成し、前記第2の導溝16が前記第1の導溝15の始端部150に向かって合流する第2の合流部156寄りの前記第2の導溝16の部位167は該第2の合流部156へ向かって下る傾斜を成し、該下る傾斜の傾斜度合いは前記第1の導溝15の始端部150寄りの部位152の上る傾斜の傾斜度合いより急峻である車両ドア開閉力調整装置であるため、ドアを開き始めるときには比較的緩やかな上る傾斜の第1の導溝15の部位152を確実に辿ることができ、必要な操作力を確実に得ることができる。また、ドアを閉じ終えるときには急峻に下る傾斜の第2の導溝16の部位167を確実に辿ることができ、小さな操作力で確実にドアを閉じ終えることができる。
構成3は、構成1又は構成2に於いて、前記第1の合流部165には、前記第2の導溝16の溝底が前記第1の導溝15の溝底より低くなる段部1650が形成されて両導溝15,16の境界を成し、前記第2の合流部156には、前記第1の導溝15の溝底が前記第2の導溝16の溝底より低くなる段部1560が形成されて両導溝15,16の境界を成す車両ドア開閉力調整装置であるため、構成1や構成2の作用効果を、さらに確実に奏することができる。
構成4は、構成1〜構成3の何れかに於いて、前記第1の導溝15は、前記第1の合流部165の手前に於いて、前記他端部12側に向かいつつ屈曲して、アーム長手方向に沿って設けられている前記第2の導溝16に合流し、前記第2の導溝16は、前記第2の合流部156の手前に於いて、前記第1の導溝15の始端部150に向かいつつ屈曲して、アーム長手方向に沿って設けられている前記第1の導溝15に合流する車両ドア開閉力調整装置であるため、構成1〜3の作用効果を奏するための要素である第1及び第2の導溝15,16の具体的形状を与えることができる。
構成5は、構成1〜構成4の何れかに於いて、前記第1の合流部165に於ける前記第2の導溝16の溝底は、該第2の導溝16のアーム1長手方向での直前直後の溝底より低く形成されている車両ドア開閉力調整装置であるため、構成1〜構成3の作用効果に加えて、押圧部80が合流部165に至った時(ドアが半分程度開かれた時)を、操作力のフィーリングで確実に感じ取ることができる効果がある。
実施の形態のドア開閉力調整装置を示す斜視図であり、(a)は分解状態を示し、(b)は組み立て状態を示す。 (a)は実施の形態のドア開閉力調整装置の要部であるアーム1を示す斜視図、(b)は図1(b)内の矢視2B−2B線断面図、(c)は図1(b)内の矢視2D−2D線断面図、(d)はドア開閉力調整装置を車体側の取付ブラケット95−ドア側のドアパネル90に取り付けた状態を示す概略横断面図である。 実施の形態のドア開閉力調整装置で用いられるアーム1を示し、(a)は平面図、(b)は(a)内矢視B−B線断面図、(c)は(a)内矢視C−C線断面図、(d)は(a)内矢視D−D線端面図、(e)は(a)内矢視E−E線断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施の形態に係るドアチェック装置(車両ドア開閉力調整装置)を説明する。
図1(a)(b)に示すように、ドアチェック装置は、ドア上下方向を長手方向としてドア側に配置されるドアチェックケース(保持部材)7と、ドアチェックケース7に対して直交する方向を長手方向として車体側に揺動可能に支持される長尺状のチェックアーム1とを主要部として構成される。
ドアチェックケース7は、一面が開放されたボックス状のケース76と、このケース76の開放面を閉止する平板状のベース78とによってその外郭が構成される。ケース76の壁部における長手方向の中間部には矩形状の開口762が形成されており、更にその上下には一対の固定ボルト(ウエルドボルト)7622が立設されている。同様に、ベース78の長手方向の中間部には、ケース76に形成された開口762と対向するかたちで矩形状の開口782が形成されている。従って、ケース76にベース78が被嵌された状態では、開口762,782間に挿通空間が形成され、この挿通空間内をチェックアーム1が挿通されるようになっている。
ケース76とベース78とによって形成される内部空間には、押圧部材8が収容されている。即ち、上下一対のスペーサ82(82a,82b),82(82a,82b)、ボール(押圧部)80,80、及び、コイルスプリング85,85が収容されている。スペーサ82(82a,82b)は、側面視で略凸字形状に形成されて互いに平行に配置された一対の側壁部82a,82aと、双方の側壁部82a,82aの中間部同士を水平に繋ぐ所定厚さの受け台82bとによって構成される。このスペーサ82(82a,82b)の受け台82bの中央部にボール80が圧入されて、一対の側壁部82a,82aの各円柱状突起間に転動自在に保持されている。
コイルスプリング85,85は、その一端部が、ケース76の上端内側面又は下端内側面に当接係止され、他端部はスペーサ82の受け台82bの裏面に当接係止される。これにより、一対のコイルスプリング85,85が、一対のスペーサ82(82a,82b),82(82a,82b)、及び、ボール85,85を、互いに接近する方向へ付勢して押圧している。
上述したドアチェックケース7は、図2(d)に示すように、車両用ドアのインナパネル90の前端部の内側面に固定される。具体的には、ケース76から突出された固定ボルト7622に図示しないナットを螺合させることにより、ドアチェックケース7が、ドアインナパネル90の前端部の内側面に固定される。
チェックアーム1は長尺状を成し、その長手方向の一端部11には、上下方向へ貫通する円孔110が形成されている。チェックアーム1は、当該の一端部11の円孔110をボディー側の取付用ブラケット95に対応させ、図示しない固定ピン等の固定手段によって相対回転(揺動)可能に連結されている。なお、固定手段の軸線であるアーム回転中心線Pは、ドアのヒンジセンタQの近傍を通っている。
チェックアーム1の長手方向の中間部は、ドアチェックケース7のケース76の開口762及びベース78の開口782に挿通され、さらに、チェックアーム1の長手方向の他端部12は、ベース78の外側へ突出されている。この他端部12には、方形ブロック状のストッパ19が設けられており、チェックアーム1がドアチェックケース7から抜けることを防止している。また、チェックアーム1は、車室内側方向及び車室外側方向へ揺動されるため、ドアチェックケース7に対して、相対変位する必要がある。このため、その振れ幅(ストローク)を確保するべく、チェックアーム1の幅方向寸法は、ケース76の開口762及びベース78の開口782の各開口幅より、小さめに設定されている。
チェックアーム1の長手方向の中間部の上下面には、ドアチェックケース7内のボール80の軌道を構成する溝(第1の導溝15,第2の導溝16)が、アーム長手方向に略沿って形成されており、それらの溝底のアーム長手方向での凹凸が、それぞれ、チェックパターンを成す。ここで、第1の導溝15はドア閉状態での車室外側(矢視OUT)に配置され、第2の導溝16はドア閉状態での車室内側(矢視IN)に配置されている。第1の導溝15と第2の導溝16とでは、チェックパターンの凹凸関係が異なっているため、両溝15,16の間には、所定の段差(高低差)が設けられている。
第1の導溝15は、チェックアーム1の一端部11寄りの部位を始端部150とし、他端部12側へ向けてチェックアーム1の長手方向に沿って延設された後、チェックアーム1の略中央付近の位置にて第2の導溝16の方向へ屈曲されて、該第2の導溝16に合流する。第1の導溝15のチェックパターン(溝底のアーム長手方向での凹凸が成すパターン)は、平坦部151、緩やかに隆起する緩斜面部152、水平な平坦部153、同様に平坦で第2の導溝16の方向へ屈曲する平坦部154(なお、この平坦部154は下る傾斜の斜面部であってもよい)から、該平坦部154先端の第2の導溝16との境界を成す段部1650を経て、合流部(第1の合流部)165の窪みへ至るパターンを成す。
第2の導溝16は、チェックアーム1の他端部12寄りの部位を始端部160とし、一端部11側へ向けてチェックアーム1の長手方向に沿って延設されて、上記第1の合流部165へ至る。該第1の合流部165からは、更にチェックアーム1の長手方向に沿って延設された後、チェックアーム1の一端部11寄りの手前の位置付近にて第1の導溝15の方向へ屈曲されて、該第1の導溝15の始端部150に向けて合流する。第2の導溝16のチェックパターン(溝底のアーム長手方向での凹凸が成すパターン)は、水平な平坦部161、該平坦部161の端部から窪むように設けられた第1の合流部165、該第1の合流部165の窪みから急峻に立ち上がった後に水平となる平坦部166(なお、この平坦部166は緩やかに上る傾斜の斜面部であってもよい)、急峻に下降する急斜面部167、水平で第1の導溝15の方向へ屈曲する屈曲部168からその先端の第1の導溝15との境界を成す段部1560を経て、落ち込むようにして合流部(第2の合流部)156へ至るパターンを成す。
図2(a)等を参照して、ドア開閉時の動作を説明する。
ドアが閉じられた状態では、ボール80は、第1の導溝15の始端部150に在る。その理由は、後述する。
ドアが開かれ始めると、チェックアーム1は車外側(矢印a方向)へ振られる。その結果、ボール80には、矢印A方向の力が作用する。即ち、チェックアーム1の他端部12側へ向き且つ車外側へ向く力が作用する。また、第1の導溝15の始端部150から直ぐの第2の合流部156と、第2の導溝16の屈曲部168の先端部との間には、第1の導溝15側へ落ち込む段部1560が在る。このため、ボール80は、確実に第1の導溝15の側へ導かれて進み、第1の導溝15が与えるチェックパターンによる作用を受ける。即ち、当初は軽く、次にやや重くなることによって過度の勢いでの開きが抑制され、その後、屈曲する平坦部154によって導かれ、段部1650を経て第1の合流部165に至り、ドア半開状態で安定する。
ドア半開状態から更にドアが開かれると、その方向には導溝が第2の導溝16一つしか無いため、ボール80は、第2の導溝16を進み、その平坦部161を経て、始端部160の窪みに至り、ドア全開状態で安定する。
全開状態からドアが閉じられ始めると、チェックアーム1は車内側(矢印b方向)へ振られる。その結果、ボール80には、矢印B方向の力が作用する。即ち、チェックアーム1の一端部11側へ向き且つ車内側へ向く力が作用する。ボール80は、第2の導溝16の平坦部161を経て、第1の合流部165へ至り、その窪みに嵌まり込んでドア半開状態で安定する。
半開状態から更にドアが閉じられようとすると、上述の全開状態から閉じられ始める場合と同様に、チェックアーム1は車内側(矢印b方向)へ振られる、その結果、ボール80には、矢印B方向の力が作用する。即ち、チェックアーム1の一端部11側へ向き且つ車内側へ向く力が作用する。また、第2の導溝側の部位である第1の合流部165と、第1の導溝15側の部位である屈曲する平坦部154の先端部との間には、第2の導溝16側の部位である第1の合流部165へ落ち込む段部1650が在る。このため、ボール80は、確実に第2の導溝16の側へ導かれて進み、第2の導溝16が与えるチェックパターンによる作用を受ける。即ち、当初は軽く、閉じ終える頃には急峻に下降する急斜面部167により補助されて、軽い操作力であっても確実に、第1の導溝15側の部位である第2の合流部156に合流し、さらに、第1の導溝15の始端部150に至り、ドアが閉じられる。
このように、ドアが開かれるときには、ボール80は、確実に第1の導溝15内を進むため、その作用を受けて、軽い操作力で開かれることができる。また、ドア半開状態から更にドアが開かれるときには、その先には導溝としては第2の導溝16のみが存在するため、ボール80は確実に第2の導溝16内を進み、その作用を受ける。
一方、ドアが半開状態から閉じられるときには、ボール80は、確実に第2の導溝16内を進み、その作用を受けて、軽い操作力で確実に閉じられることができる。
上記では、第2の導溝16が屈曲して第1の導溝15の部位である第2の合流部156へ至っているが、第2の導溝16の当該の部分がアーム長手方向に沿い、第1の導溝15が始端部150から車室外方向へ屈曲して平坦部151へ至るように構成することも可能である。
また、上記では、第1の導溝15が屈曲して第2の導溝16の部位である第1の合流部165へ至っているが、第1の導溝15の当該の部分がアーム長手方向に沿い、第2の導溝16が前記平坦部166から車室外方向へ屈曲して第1の合流部165へ至るように構成することや、両溝15,16の当該の部分がそれぞれ相手側へ屈曲して第1の合流部165へ至るように構成することも可能である。
また、上記では、チェックアーム1の一端部11が車体側に支持され、チェックケース7がドア側に取り付けられているが、これは、逆であっても構成可能である。
また、上記では、コイルスプリング85によってボール80を押圧しているが、コイルスプリング85に代えて、押圧力を付与できる公知の部材、例えば、バネや弾性部材を用いるようにしてもよい。
また、上記では、押圧部としてボール80を用いているが、同様の作用を奏する部材であれば、例えば、半球面状を成す部材を受け台82bに固定するようにしてもよい。
1 アーム(チェックアーム)
11 アームの一端部
110 円孔
12 アームの他端部
15 第1の導溝
150 第1の導溝の始端部
151 平坦部
152 斜面部
153 平坦部
154 平坦部(斜面部であってもよい)
156 第2の合流部
1560 段部
16 第2の導溝
160 第2の導溝の始端部
161 平坦部
165 第1の合流部
1650 段部
166 平坦部
167 急斜面部
168 平坦部(屈曲部)
19 ストッパ
7 保持部材(ドアチェックケース)
8 押圧部材
80 押圧部(ボール)
90 ドアのインナパネル
95 車体側の取付ブラケット

Claims (5)

  1. 車体とドアの一方に一端部を揺動可能に支持されるアームと、該アームの他端部側を挿通されて車体とドアの他方に設けられる保持部材と、該保持部材に設けられ前記挿通されたアームを押圧する押圧部材とを有し、ドアの開閉に伴い前記アームの被押圧部位が前記保持部材及び押圧部材に対して相対移動することによる被押圧面の高低変動に対応して生起される押圧力の変動をドア開閉力の変動とする車両ドア開閉力調整装置であって、
    前記アームは、前記押圧部材の押圧部をドアの開閉に伴って導くための導溝として、前記一端部寄りの部位を始端部とし前記他端部側に向かって第2の導溝に合流する第1の導溝と、前記他端部寄りの部位を始端部とし前記第1の導溝が合流する第1の合流部を経て前記第1の導溝の始端部に向かって合流する前記第2の導溝とを、それぞれアーム長手方向に沿って有し、
    前記第1の合流部では、前記押圧部材の押圧部がドア閉時に於いて位置する時に、当該押圧部が前記第2の導溝の側へ向けて付勢される位置関係となるように前記第1及び第2の導溝が配置されている、
    ことを特徴とする車両ドア開閉力調整装置。
  2. 請求項1に於いて、
    前記第1の導溝の始端部寄りの部位は、前記他端部側へ向かって上る傾斜を成し、
    前記第2の導溝が前記第1の導溝の始端部に向かって合流する第2の合流部寄りの前記第2の導溝の部位は、該第2の合流部へ向かって下る傾斜を成し、該下る傾斜の傾斜度合いは前記第1の導溝の始端部寄りの部位の上る傾斜の傾斜度合いより急峻である、
    ことを特徴とする車両ドア開閉力調整装置。
  3. 請求項1又は請求項2に於いて、
    前記第1の合流部には、前記第2の導溝の溝底が前記第1の導溝の溝底より低くなる段部が形成されて両導溝の境界を成し、
    前記第2の合流部には、前記第1の導溝の溝底が前記第2の導溝の溝底より低くなる段部が形成されて両導溝の境界を成す、
    ことを特徴とする車両ドア開閉力調整装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れかに於いて、
    前記第1の導溝は、前記第1の合流部の手前に於いて、前記他端部側に向かいつつ屈曲して、アーム長手方向に沿って設けられている前記第2の導溝に合流し、
    前記第2の導溝は、前記第2の合流部の手前に於いて、前記第1の導溝の始端部に向かいつつ屈曲して、アーム長手方向に沿って設けられている前記第1の導溝に合流する、
    ことを特徴とする車両ドア開閉力調整装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れかに於いて、
    前記第1の合流部に於ける前記第2の導溝の溝底は、該第2の導溝のアーム長手方向での直前直後の溝底より低く形成されている、
    ことを特徴とする車両ドア開閉力調整装置。
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EP3623551A1 (en) * 2018-09-12 2020-03-18 Ford Global Technologies, LLC A motor vehicle having a door check mechanism

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