JP6389772B2 - ホーム柵 - Google Patents

ホーム柵 Download PDF

Info

Publication number
JP6389772B2
JP6389772B2 JP2015023156A JP2015023156A JP6389772B2 JP 6389772 B2 JP6389772 B2 JP 6389772B2 JP 2015023156 A JP2015023156 A JP 2015023156A JP 2015023156 A JP2015023156 A JP 2015023156A JP 6389772 B2 JP6389772 B2 JP 6389772B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
moving
cord
home
winding
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015023156A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016144997A (ja
Inventor
敦史 鈴木
敦史 鈴木
和哉 村上
和哉 村上
茂男 広瀬
茂男 広瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd
Hibot KK
Original Assignee
Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd
Hibot KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd, Hibot KK filed Critical Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2015023156A priority Critical patent/JP6389772B2/ja
Publication of JP2016144997A publication Critical patent/JP2016144997A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6389772B2 publication Critical patent/JP6389772B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Refuge Islands, Traffic Blockers, Or Guard Fence (AREA)
  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
  • Platform Screen Doors And Railroad Systems (AREA)

Description

本発明はホーム柵に関する。
近年、鉄道の駅ではプラットホーム上を軌道側から仕切り、安全に列車を運行するための安全柵、いわゆる「ホーム柵」が積極的に設置されるようになった。初期のホーム柵は、開閉する場所が固定された自動ドアであったために、1車両当たりのドア数が固定の列車でかつ、列車停止位置が固定の列車にしか対応できなかった。しかし、近年では開口位置や開口幅を変更可能として、様々な列車に柔軟に対応可能なホーム柵が提案されつつある。例えば、特許文献1には、戸袋が移動する自走式のホーム柵の技術が開示されている。
国際公開第2011/058940号
しかし、従来の自走式のホーム柵は、大きく且つ重量物の構成要素で構成されているものが多かった。そのため、プラットホーム上の占有面積が大きくなり、乗降客が通行できるプラットホームの床面積が狭くなりがちであった。また、既存のプラットホームにホーム柵を設置する場合、もともとのプラットホームの強度ではホーム柵の重量を支えきれず、付帯的な補強工事が必要であった。また、プラットホーム上に移動ガイド用の溝やレールが必要であったため、この移動ガイド用の溝やレールに乗降客が躓く危険性や、異物が挟まることによるホーム柵の動作障害が起こる可能性があった。
本発明は、こうした背景を鑑みて考案されたものであり、第1の目的は、より軽量なホーム柵を提供することである。第2の目的は、構成要素がプラットホーム上を移動する構成でありながら、プラットホーム上に溝やレールを設けなくて済むホーム柵を提供することである。
上記課題を解決するための第1の発明は、巻き取り機構部を有する固定支柱部と、移動支柱部と、前記移動支柱部を前記固定支柱部に接近する方向(以下「接近方向」という)或いは離隔する方向(以下「離隔方向」という)に移動させる移動機構部と、一端側が前記移動支柱部に固定され、他端側が前記巻き取り機構部に固定された巻き取り可能な索状体を有して構成された旅客の線路軌道内への進入を阻止するための進入阻止体と、前記移動機構部による前記接近方向への移動駆動に連動して前記巻き取り機構部に前記進入阻止体を巻き取らせ、前記移動機構部による前記離隔方向への移動駆動に連動して前記巻き取り機構部に前記進入阻止体を繰り出させる連動部と、を備えたホーム柵である。
また、第2の発明は、前記進入阻止体が、前記移動支柱部と前記固定支柱部との間に、高さ違いの複数の索状体が架け渡されるように設けられ、前記巻き取り機構部は、縦軸で回転する一体の巻き取り軸部で、前記高さ違いの前記索状体を一斉に巻き取り或いは繰り出し可能に構成された、第1の発明のホーム柵である。
第1又は第2の発明によれば、進入阻止体として移動支柱部と固定支柱部との間に架け渡された索状体を用い、移動支柱部と固定支柱部との接近/離隔、すなわちホーム柵の通過口の開/閉に合わせて固定支柱部の巻き取り機構部で索状体を巻き取り/繰り出しが可能に構成される。よって、従来のようなパネル状の進入阻止体を用いたホーム柵よりも、遙かにホーム柵を軽量化できる。
第3の発明は、前記巻き取り軸部が、巻き取り時に前記索状体を案内する螺旋溝を外周部に有し、前記螺旋溝の長さが、前記移動支柱部の移動距離以上の長さに構成された、第2の発明のホーム柵である。
第3の発明によれば、巻き取り軸部に索状体をいわば一重巻き(換言すると、重ね巻きをしない)で巻き取ることができる。したがって、巻き取り始めから巻き取り終わりまで、巻き取り軸部の1回転当たりの索状体の巻き取り長さが均一となる。よって、移動機構部による移動支柱部の移動制御を巻き取り軸部の回転と単に同期させれば良いだけになる。その分、巻き取り機構部や移動機構部の構造や制御も簡素化できるので、重量低減効果は勿論、製造コストの低減効果も期待できる。ちなみに、もし、多重巻きで索状体を巻き取る構成とするならば、索状体の巻き取り速度(巻き取りの回転角速度)と移動機構部による移動量制御との対応関係を逐一補正しないと、巻き取り過程で索状体が引っ張りすぎになったり弛んだりすることになる。
第4の発明は、前記索状体が前記巻き取り軸部に巻き取られる位置と、前記一端側の前記移動支柱部の固定位置とが、前記移動支柱部が前記固定支柱部に接近するほど同じ高さに近づくように前記螺旋溝の高さ位置が位置決めされた、第3の発明のホーム柵である。
第4の発明によれば、移動支柱部が固定支柱部に接近することによる索状体の巻き取り軸部への巻き取りが円滑に実現される構成とすることができる。
第5の発明は、前記巻き取り機構部による巻き取り直前位置で前記索状体に押し付けるようにして設置されたガイド部の変位に基づいて前記索状体の破断を検知する破断検知部と、を備えた第1〜第4の何れかの発明のホーム柵である。
第5の発明によれば、索状体の破断検知が可能になる。
第6の発明は、前記移動機構部が、ホーム長手方向に沿って軌道側側面に開口部を有して床面の下方に設けられた設置空間内を、ホーム長手方向に移動する移動体と、前記開口部を通じて、前記移動支柱部を前記移動体に連結して支持する連結支持部と、を有する第1〜第5の何れかの発明のホーム柵である。
第6の発明によれば、ホーム上面に移動支柱部を移動させるためのレールや溝を設けなくて済む。
第7の発明は、前記設置空間において、前記移動体による移動時の接触により、前記床面への荷重を支持する支持姿勢から、前記移動体の通過を可能にする通過姿勢へと変化し、前記移動体の通過による接触解除によって前記通過姿勢から前記支持姿勢へと変化する荷重支持部、を備えた第6の発明のホーム柵である。
第7の発明によれば、移動体の速やかな移動を実現しつつも、旅客が車両へ乗降する際に床面を踏んだ荷重を支持することが可能になる。線路軌道側の開口部から設置空間への動物や異物の進入を防ぐ効果も期待できる。
第8の発明は、一対の前記固定支柱部の間に一対の前記移動支柱部を配して備え、前記移動機構部は、前記一対の固定支柱部の間の前記設置空間内に、上から見て時計回りと反時計回りとに切り替え駆動可能な索状環を有し、前記一対の移動支柱部のうち、一方の移動支柱部の前記移動体が前記索状環のうち軌道側部位に連結され、他方の移動支柱部の前記移動体が前記索状環のうちホーム側部位に連結され、前記索状環が前記時計回りと前記反時計回りとに切り替え駆動されることで前記一対の移動支柱部の間隔が変化して旅客が通過可能な通過口の開閉が行われる、第6又は第7の発明のホーム柵である。
第8の発明によれば、簡易な構造で一対の移動支柱部を同期して移動させることが可能になる。
第9の発明は、前記一対の移動支柱部が隣接して前記通過口を閉じた状態において、前記一対の移動支柱部同士を連結するロック機構部、を備えた第6〜第8の何れかの発明のホーム柵である。
第9の発明によれば、通過口を閉じている時に不用意に移動支柱部が互いに引き離されることがないよう安全性を高めることができる。
ホーム柵の主たる構成例を示す図であり、プラットホームの上方から斜めに見下ろした斜視外観図。 ホーム柵の設置状態を示す軌道側の上方から斜めに見下ろした斜視外観図。 ホーム柵をホーム側から見た正面図であって、(1)通過口が閉じられた全閉状態、(2)通過口が開けられた状態、 固定支柱部の構造例を示す図であって、右の固定支柱部20をホーム側から見た縦断面図。 図4のA−A断面における横断面図。 移動支柱部の構成例を示す図であって、右側の移動支柱部をホーム側から見た縦断面図。 移動支柱部の構成例を示す図であって、右側の移動支柱部の上面視透視図。 移動支柱部の構成例を示す右側の移動支柱部の側面図、兼、基礎部の構成例を示すホーム〜軌道の縦断面図。 移動機構部の構成例を示す図であって、基礎部を上から見た透視図。 連動駆動部の構成例を示す図4のB−B断面図。 移動体の構成例を示す平面図。 揺動式荷重支持部の構成例と作動状況を説明するための軌道側から見た斜視部分断面図。 ホーム柵の変形例を示す図であって、右側の固定支柱部20と右側の移動支柱部40とをホーム側から見た縦断面図。
図1は、本実施形態のホーム柵の主たる構成例を示す図であり、プラットホームの上方から斜めに見下ろした斜視外観図である。また、図2は、同ホーム柵の設置状態を示す軌道側の上方から斜めに見下ろした斜視外観図である。
なお、両図ともに、乗降用の通過口が作られていない状態すなわちホーム柵が全閉の状態を示している。また、理解を容易にするために、以降は特に説明しない限り、電源関連の構成要素や、電線、通信ケーブル、メンテナンス用のハッチ、保安装置等の図示及び説明は省略する。
図1に示すように、ホーム柵10は、概観として左右対称の構造を有し、1)左右一対の固定支柱部20と、2)これらの間でホーム長手方向にスライド移動可能な2本の移動支柱部40と、3)これら移動支柱部40をホーム長手方向に沿って移動させる移動機構(詳細後述)を内蔵する基礎部80と、を備える。そして、ホーム側から見て右側の固定支柱部20と移動支柱部40との間、及び左側の固定支柱部20と移動支柱部40との間には、それぞれ進入阻止体13が架け渡されており、ホーム上の旅客が線路軌道側へ進入・転落するのを防止する。ホーム柵10の全高は適宜設定可能であるが人の腰高程度以上であるのが望ましい。ホーム長手方向の全長は適宜設定可能である。例えば、車両1両分を1つのホーム柵10で対応するとしても良いし、車両1両分を複数のホーム柵10で対応するとしてもよい。
図2に示すように、基礎部80は、ホームの軌道側端部にホーム長手方向に削設された(斫(はつ)られた)凹部内に設置される構造体である。つまり、ホーム柵10は、ホーム3の軌道側端部に、ホーム長手方向に沿って設置される。基礎部80の天板に相当する床板82はホーム3の上面と面一(段差無し又は段差が極めて小さい状態)となるように設定され、車両へ乗り降りする旅客が踏む面を兼ねる。
本実施形態の進入阻止体13は、高さ違いの複数の索状体11を有して構成される。索状体11は、ワイヤー、ロープ、チェーン、ベルトなどの長尺状の線状体である。索状体11は、単線・編み線のどちらでもよい。素材も、鋼、カーボン繊維、PE(ポリエチレン)・ナイロン・PVDF(ポリフッ化ビニリデン)などの合成樹脂、フロロカーボンのようなカーボン繊維と合成樹脂との結合材などから適宜選択可能である。
図3は、ホーム柵10をホーム側から見た正面図であって、(1)通過口が閉じられた全閉状態、(2)通過口が開けられた状態、をそれぞれ示している。
索状体11の一端は移動支柱部40内にて固定され、他端は固定支柱部20に内蔵された巻き取り機構部22に固定されている。
巻き取り機構部22は、垂直縦軸で回転する回転体である。巻き取り機構部22は、固定支柱部20に内蔵された電動モータ30によって回転駆動されるが、その回転駆動は、基礎部80に内蔵された移動機構部90による移動支柱部40の移動駆動に連動する。すなわち、巻き取り機構部22は、移動支柱部40が固定支柱部20へ接近するのに合わせて索状体11を巻き取り、移動支柱部40が固定支柱部20から離れるのに合わせて索状体11を繰り出すことができる。
固定支柱部20の少なくとも一方(本実施形態では右側の固定支柱部20)には、ホーム柵10を統合的に動作制御するための主制御基板70と、無停電電源装置78とを搭載する。主制御基板70は、CPU71や、ICメモリ72、入出力インターフェース回路73、電動モータ30のためのモータ駆動回路74、非接触給電制御回路75、などの電気電子部品を搭載する。入出力インターフェース回路73には、外部装置8とデータ通信するための通信回路9(有線/無線は問わない)等が接続されており、主制御基板70は外部装置8からの開閉命令に従って電動モータ30を駆動制御してホーム柵10を開閉動作させる。停電時は、主制御基板70は無停電電源装置78から電力の供給を受けることができる。
本実施形態では、図3(1)のように移動支柱部40が固定支柱部20から最も離れ、2本の移動支柱部40が隣接した状態になるとホーム柵10は全閉状態となる。対して、図3(2)に示すように移動支柱部40同士が離れ、右左それぞれの側の固定支柱部20に接近すると、移動支柱部40の間に乗降用の通過口が作られることになる。
なお、本実施形態では、ホーム柵10の通過口の位置を左右の固定支柱部20の略中央としているが、左右何れかの固定支柱部20に近寄った位置に通過口を設ける構成とすることもできる。また、通過口の左右幅も適宜設定可能である。また、ホーム柵10の通過口と車両の乗降口(ドア開口部)との対応も一対一に限らず、1つの通過口で車両の複数の乗降口に対応する構成としてもよい。例えば、4ドア車両において、2ドアに対して1つのホーム柵10を対応させることとしてもよい。この場合、左右一対の固定支柱部20,20の間に、対応する当該車両の2ドアが位置するように固定支柱部20,20が配置され、当該車両の2ドアを含む長さの左右幅で通過口を形成するように、移動支柱部40を移動させる構成とすればよい。
次に、索状体11の巻き取り/繰り出しに係る構造について説明する。
図4は、固定支柱部20の構造例を示す図であって、右側の固定支柱部20をホーム側から見た縦断面図である。図5は、図4のA−A断面における横断面図である。なお、左側の固定支柱部20も同様の構成のため説明は省略する。
固定支柱部20の筐体21の内部には、巻き取り機構部22と、破断検知部23と、電動モータ30と、主制御基板70と、無停電電源装置78とが内蔵されている。
索状体11は、筐体21の側面(移動支柱部40との対向側面)に設けられたスリット211を挿通して筐体内部に導かれ、破断検知部23に当接した後、巻き取り機構部22に巻き取られる。従って、破断検知部23は、巻き取り機構部22によって巻き取り或いは繰り出される索状体11に摺接することとなる。
巻き取り機構部22は、ベアリング224により筐体21に対して回転自在に固定された縦軸221に索状体11毎のボビン222が装着された一本の巻き取り軸部223を有する。本実施形態のホーム柵10では、固定支柱部20と移動支柱部40との間に複数の索状体11を架け渡すように張る。このため、巻き取り軸部223は索状体11と同数のボビン222を有し、ボビン222と索状体11とが1対1に対応する。
各ボビン222に着目すると、巻き取り面すなわち外周部には索状体11が嵌まるように螺旋溝が設けられ、索状体11の固定支柱部20側の端部は当該螺旋溝の下端位置に固定されている。なお、索状体11は、ホーム柵10が全閉状態であっても対応するボビン222に2〜3周ほど巻かれた状態の長さとすると好適である。索状体11は、ホーム柵10の通過口が開口されるにつれて索状体11を一重巻きで巻き取る。なお、ボビン222は、移動支柱部40が固定支柱部20に最も近接した状態となるまでの移動距離以上の長さの螺旋溝を有しており、通過口が全閉状態から全開状態に至るまで、索状体11を螺旋溝で一重巻で巻き取る(換言すると、重ね巻きをしないで巻き取る)ことができる。
本実施形態の破断検知部23は、索状体11毎に用意され、対応する索状体11の破断を検知する。具体的には、図5に示すように、破断検知部23は、巻き取り機構部22の巻き取り位置直前に配置されたガイド部である湾曲ガイド231と、索状体11へ当該ガイドを付勢して当接させる付勢スプリング232と、当該ガイドの基準位置からの変位を検知する変位センサ233とを有する。
索状体11にとっては、移動支柱部40からスリット211をまっすぐ通って筐体21内に入り、付勢スプリング232によって付勢された湾曲ガイド231の押し出し面に当接して、ボビン222の外周方向へ案内される構成となっている。
変位センサ233は、変位量を検出するセンサや変位量が既定値に達するとON或いはOFFになるスイッチ等により実現される。もし索状体11が切れると、湾曲ガイド231は付勢スプリング232により平常の突出量を超えて変位することになる。これが変位センサ233により検知される。変位センサ233は主制御基板70(図3参照)に接続されており、主制御基板70は変位センサ233からの検知信号を受信すると、セーフモードに自動移行する。セーフモードでは、例えば所定の警報出力を行ったり、外部装置8からの開閉命令信号の受信如何に関わらずホーム柵10を全閉状体に戻して動作を停止する、など設定された所定の動作状態をとるように制御される。
巻き取り機構部22は、電動モータ30により回転される。具体的には、縦軸221の下端にはローラチェーンスプロケット226が固定されており、電動モータ30の回転軸とローラチェーン228で連結されている。
図6は、移動支柱部40の構成例を示す図であって、右側の移動支柱部40をホーム側から見た縦断面図である。図7は、同移動支柱部40内の小ボビン42周りの構成を説明するための上面視透視図である。
移動支柱部40は、筐体41内に索状体11別の小ボビン42と、小ボビン42を付勢して索状体11の緩みをとるようにテンションを付与するテンショナー43とを備える。そして、各索状体11は、筐体41の側面(固定支柱部20と対向する側)のスリット411に挿通するようにして筐体内に導かれ、それぞれ小ボビン42に巻き付けられて固定されている。よって、ホーム柵10が開閉動作されても、索状体11は常に移動支柱部40と固定支柱部20との間で張った状態に保たれる。
ここで、1本の索状体11の両端の固定位置に着目すると、索状体11と小ボビン42の固定位置と、同じ索状体11のボビン222での固定位置は高さ違いに設定されている。本実施形態では後者の固定位置のほうが下に設定されており、ホーム柵10を正面から見ると各索状体11は固定支柱部20方向へやや傾いて架け渡されているように見える(図3参照)。ボビン222の螺旋溝に着眼して換言すれば、螺旋溝の高さ位置は、次のように位置決めされている。すなわち、螺旋溝によって索状体11の他端側がボビン222(巻き取り軸部223)に巻き取られる位置と、索状体11の一端側が移動支柱部40の小ボビン42に固定されている位置とは、移動支柱部40が固定支柱部20に接近するほど同じ高さに近づくように構成されている。
また、図6に示すように、2本の移動支柱部40のうち、少なくとも一方には、隣接した状態になった2本の移動支柱部同士をロックするロック機構50を備える。隣接した状態は、ホーム柵10が全閉状態の時に実現する。
本実施形態のロック機構50は、2本の移動支柱部40のうち一方に内蔵される電動アクチュエータ51と、これに揺動される掛金52と、2本の移動支柱部40のうち他方に内蔵される掛金受け53と、電動アクチュエータ51の動作を制御するサブ基板55と、バッテリー57と、を有して構成される。
電動アクチュエータ51は、掛金52の揺動機構の種類により直動形や回転形など適宜選択することができる。
バッテリー57は、無接触給電装置61からの電力を蓄電する蓄電池であり、ロック機構50は、このバッテリー57及び無接触給電装置61に並列に接続されている。平時においては、ホーム柵が全閉状態の際に、無接触給電装置61からバッテリー57及びロック機構50に給電されるように構成されている。
具体的には、本実施形態では、送電デバイス62が基礎部80の上面を構成する床板82に設けられ、受電デバイス63が移動支柱部40の台座45の下部に装着されている。送電デバイス62は、ホーム柵の全閉状態において移動支柱部40の受電デバイス63と所定の給電可能な相対位置条件を満たす位置に設置されている。無接触給電装置61は主制御基板70により制御される。
無接触給電装置61或いはバッテリー57からの給電によりロック機構50が作動し、サブ基板55が主制御基板70からロック機構50の開閉命令信号を受信すると、電動アクチュエータ51を駆動する。
バッテリー57は非常用である。停電時にロック機構50を一定時間作動させることができる。また、ロック機構50は掛金方式以外の構成でもよい。
次に、基礎部80と移動機構部90について説明する。
図8は、移動支柱部40の構成例を示す図であり、右側の移動支柱部40の右側面図(右側の固定支柱部20に対向する側面図)、兼、基礎部80の構成例を示すホーム〜軌道の縦断面図である。
図1〜図3及び図8に示すように、基礎部80は、ホーム3の軌道端に斫られた凹部内に設けられるホーム長手方向に長く薄い箱形の構造体である。具体的には、図4及び図8に示すように、基礎部80は、ホーム3の軌道端に固定される断面L形のベースプレート81と、その上部に被せられてホーム3の上面と面一となる単数または複数の床板82と、床板82の軌道側下面に垂下された複数の揺動式荷重支持部83と、を有する。
基礎部80は、ベースプレート81と床板82とで、ホーム〜軌道方向断面が矩形で軌道側に開口した移動機構部90の設置空間を画成し、揺動式荷重支持部83が開口部の蓋の役割を果たして動物やゴミ等の進入を防止する。
床板82は2本の固定支柱部20に渡る長尺の一枚板としてもよいし、複数枚に分割構成する構成としてもよい。
図9は、移動機構部90の構成例を示す図であって、基礎部80を上から見た透視図である。なお、理解を容易にするために床板82と揺動式荷重支持部83の図示を省略している。
基礎部80により画成された設置空間内には、移動機構部90が設けられている。本実施形態の移動機構部90は、1)左右何れか一方の固定支柱部20の下部に収容された連動駆動部91と、2)基礎部80の設置空間内をホーム長手方向に移動可能な移動支柱部40別の移動体92と、3)左右2つの連動駆動部91と2つの移動体92とを連結するループ状に配置された2本のローラチェーン93と、を有し、移動支柱部40を固定支柱部20に接近する方向或いは離隔する方向に移動させる。
図10は、連動駆動部91の構成例を示す図4のB−B断面図である。
図4及び図10に示すように、本実施形態の連動駆動部91は、電動モータ30と、当該モータによりローラチェーン228を介して駆動される巻き取り機構部22の縦軸221と、縦軸221に固定されたローラチェーンスプロケット912と、を有する。但し、連動駆動部91を内蔵しない側の固定支柱部20は(本実施形態では、左側の固定支柱部20は)、ローラチェーンスプロケット912は有するが、電動モータ30と、ローラチェーン228と、チェーンスプロケット226と、は省略される(図4参照)。
ローラチェーンスプロケット912の直径は、縦軸221の1回転当たりのローラチェーン93の移動量が、縦軸221の1回転当たりのボビン222への索状体11の巻き取り長さ(又は繰り出し長さ)と等しくなるように設定されている。そして、ローラチェーンスプロケット912にはローラチェーン93が架けられている。よって、巻き取り機構部22を駆動する電動モータ30の動力は、そのまま移動機構部90を駆動させる動力としても供給される。すなわち、本実施形態の連動駆動部91は、巻き取り機構部22と移動機構部90とを連動させる連動部として機能する。
なお、連動駆動部91は、動力源を巻き取り機構部22と供用とせず、移動機構部90に専用の電動モータや減速機構を別途設ける構成としてもよい。
図11は、移動体92の構成例を示す平面図である。
図8及び図11に示すように、本実施形態の移動体92は、車輪922を有する全体が略板状の走行体である。基礎部80のベースプレート81の上面には、ホーム長手方向に沿ったガイドレール811が凹設されており、車輪922は当該ガイドレール内を転動するように設定されている。また、車輪922の直径は、床板82の下面に接触しないように設定されている。
移動体92の上面には、右側のローラチェーン93と連結するための第1連結具923と、左側のローラチェーン93と連結するための第2連結具924とが設けられている。第1連結具923と第2連結具924は、ホーム長手方向に沿って、且つ左右のローラチェーン93のループ状の張設線上に配列されている。
図9及び図11に示すように、右側のローラチェーン93の軌道側は右側の移動体92の上を通って左側の移動体92に連結され、同右側のローラチェーン93のホーム側は右側の移動体92に連結されている。一方、左側のローラチェーン93の軌道側は左側の移動体92に連結され、同左側のローラチェーン93のホーム側は左側の移動体92の上を通って右側の移動体92に連結されている。つまり、2本のローラチェーン93は、2つの移動体92で連結され、上から見ると左右の固定支柱部20の連動駆動部91で折り返すループ状に接続された実質的な索状環を形成している。
なお、ローラチェーン93に代えてベルトを採用してもよい。また、2本のローラチェーン93でなく1つの環状のローラチェーンとすることもできる。すなわち、上から見て時計回りと反時計回りとに切り替え駆動可能な索状環であれば、何れの索状体に置き換えることもできる。なお、1つの環状のローラチェーンとした場合、例えば右側の移動体92は当該環状ローラチェーンのホーム側と連結され、左側の移動体92は当該環状ローラチェーンの軌道側と連結される。
図8及び図11に示すように、移動体92は、基礎部80の線路軌道側の開口部を通じて、対応する移動支柱部40の台座45に連結され、連結支持部47を構成する。
移動体92は、それ自体がホーム3よりも軌道側に突出しており、当該突出部には、移動支柱部40の台座45と連結される移動支柱部連結具46が固定されている。すなわち、移動体92の軌道側への突出部と移動支柱部連結具46と台座45とで、連結支持部47を構成している。
換言すると、移動体92と移動支柱部40は、側面視でC字状に移動支柱部連結具46を介して連結結合されており、連結部分が、基礎部80の床板82を軌道側に迂回するように構成されている。従って、移動機構部90が作動して移動体92が移動すると、移動支柱部40もホーム長手方向に沿ってあたかも床板82上をスライドするように移動することになる。
図12は、揺動式荷重支持部83の構成例と作動状況を説明するための軌道側から見た斜視部分断面図である。
基礎部80の軌道側開口部には、複数の揺動式荷重支持部83がホーム長手方向に沿って一列に取り付けられている(図2参照)。揺動式荷重支持部83は、主支持板832がバネ付き蝶番831で床板82の軌道側下面に固定されており、通常はバネ付き蝶番831のバネの付勢力により床板82から垂直に下がる姿勢が維持され、基礎部80の軌道側開口部を塞ぐ状態となる。この状態を「荷重支持姿勢」と呼ぶ。但し、荷重支持姿勢における主支持板832の下端は、基礎部80のベースプレート81より僅かに浮いている。しかし、ホーム柵10の通過口が開き、車両へ乗降する旅客が床板82を踏むと床板82が撓み、それに伴って主支持板832の下端がベースプレート81と当接して踏力荷重を支持するように機能する。
また、主支持板832の左右下端には切り欠き部833が設けられており、移動体92による主支持板832の跳ね上げに用いられる。具体的には、移動体92の軌道側左右側部には、ホーム側斜め上向きの傾斜面を有する跳ね上げ部材925が取り付けられている(図11参照)。移動体92が移動して、荷重支持姿勢の主支持板832に達すると、跳ね上げ部材925が切り欠き部833に当たって主支持板832を跳ね上げるように揺動させる。これにより主支持板832は、移動体92が通過可能な「通過姿勢」になる。通過中は、主支持板832が跳ね上げ部材925の上端に載っているか、移動体92の上に載った状態が維持される。そして、跳ね上げられた主支持板832の下を移動体92が通過しきると、主支持板832は支えを失うので再びバネ付き蝶番831のバネの付勢力により荷重支持姿勢に戻ることができる。
次に、ホーム柵10の動作について説明する。
車両への乗降タイミング以外は、ホーム柵10は図3(1)及び図9(1)で示す通過口の全閉状態にある。2本の移動支柱部40は左右の固定支柱部20の間で隣接した状態で停止している。全閉状態では、主制御基板70からサブ基板55へロック作動命令が送信されている。サブ基板55は当該命令を受信している間、ロック機構50を施錠状態に維持し、2本の移動支柱部40は離れないようにロックされている。
ホーム3に列車が入線し列車が所定の停止位置に停止すると、ホーム柵10は、外部装置8から通過口を開ける命令信号を受信する。そして、主制御基板70は当該命令信号を受信するとサブ基板55へロック解除命令の信号を送信する。すると、サブ基板55はロック機構50を解除状態に移行させて維持する。
一方、主制御基板70は、ロック解除命令の信号を送信した後に、電動モータ30を所定の開動作方向へ駆動させるように制御する。本実施形態では縦軸221を反時計回り方向へ回転させるように駆動制御する。
これにより、ループ状に配置されたローラチェーン93の軌道側は図9における左方へ、ホーム側は図9における右方へ移動する。こうしたローラチェーン93の動きに曳かれて、左側の移動体92はガイドレール811に案内されながら図9の左方へ移動して左側の固定支柱部20に接近し、右側の移動体92は図9の右方へ移動して右側の固定支柱部20へ接近する。つまり、図3(2)及び図9(2)に示すように、2本の移動支柱部40は左右に離隔し、そこに旅客が車両に乗り降りするための通過口が形成される。
ここで、各索状体11の両端の固定位置に着目すると、索状体11の一端側が小ボビン42に固定されている位置と、索状体11の他端側がボビン222に巻き取られる位置との高さの差は、対応する移動支柱部40と固定支柱部20との距離に比例する。逆説的に言えば、索状体11の一端側が小ボビン42に固定されている位置と、索状体11の他端側がボビン222に巻き取られる位置とは、移動支柱部40が対応する固定支柱部20に接近するほど同じ高さに近づいてゆく。
また、前述したとおり、ローラチェーンスプロケット912の直径は、巻き取り軸部223の1回転当たりのローラチェーン93の移動量が、巻き取り軸部223の1回転当たりの索状体11の巻き取り長さ(又は繰り出し長さ)と等しくなるように設定されている。従って、移動体92の移動に伴って索状体11が巻き取られる長さと、移動体92の移動距離は等しくなり、索状体11が全閉状態よりも更に引っ張られたり逆に弛むことはない。そして、主制御基板70は、電動モータ30を通過口の幅が所望する値に達するのに適当な回転角度又は所定時間駆動させると停止される。これでホーム柵10の開動作が完了となり、通過口が全開となる。通過口が全開となったならば、主制御基板70は、その旨の信号を外部装置8に出力する。その後、停止した列車の各ドアが開扉されることとなる。
列車の停止時間が経過し、列車の各ドアが閉扉されると、列車に出発進行合図が出される前に、ホーム柵10は外部装置8から通過口を閉じる命令信号を受信する。主制御基板70は、当該信号を受信すると電動モータ30を所定の閉動作方向へ駆動させるように制御する。本実施形態では縦軸221を時計回り方向へ回転させるように駆動制御する。そして、主制御基板70は、通過口の幅が元の閉じた状態に至るのに適当な回転角度又は所定時間、縦軸221を回転駆動させると電動モータ30を停止させる。
次いで、主制御基板70はサブ基板55へロック機構50の施錠命令信号を送信する。サブ基板55はこれを受信すると、ロック機構50を施錠させる。これで、ホーム柵10の閉動作は完了し、元の図3(1)及び図9(1)に示す状態に戻る。通過口が全閉となったならば、主制御基板70は、その旨の信号を外部装置8に出力する。その後、列車に出発進行合図が出され、列車が出発することとなる。
以上、本実施形態のホーム柵10は、進入阻止体を索状体11とし、これを移動支柱部40の移動に応じて固定支柱部20内へ巻き取り或いは繰り出して通過口を開閉する。巻き取り機構部22の構成は、従来のホーム柵に比べて大幅な重量低減を図ることができる。そして、ホーム柵10それ自体を軽量化できることにより、ホーム3に対する付帯的な補強工事を省略することも可能になる。また、ホーム柵10それ自体の製造コスト低減は勿論のこと、付帯工事に関するコストの低減効果はホーム柵10の設置に係る全体コストを低減することができる。
また、本実施形態のホーム柵10は、巻き取り機構部22への動力供給と移動機構部90への動力供給とを1つの電動モータ30で共通化した構造としている。このため、より一層の重量低減と製造コストの低減をもたらし、動作制御の簡素化が図られる。
また、本実施形態によれば、基礎部80の床板82上面は乗降客が車両に乗り込む際に踏まれる床面となるが、移動支柱部40の移動をガイドするための溝やレールなどは設けられていない。よって、従来の可動式ホーム柵のように戸袋部が移動するための溝やレールで乗降客が躓いたり、その溝やレールに異物が挟まるといったことが無い。
〔変形例〕
以上、本発明を適用した実施形態について説明したが、本発明を適用可能な形態は上記実施形態の例に限らず、適宜構成要素の追加・省略・変更が可能である。
(その1)
例えば、上記実施形態では進入阻止体を索状体としたが、巻き取り機構部22により巻き取り可能な素材であれば索状体に限らない。例えば、シート状や、網状などの巻き取り可能な素材とすることができる。
(その2)
また、上記実施形態では、索状体11毎に小ボビン42及びテンショナー43(図6参照)を設ける構成としたがこれに限らない。例えば図13に示すように、索状体11をテンショナー43で付勢されるローラ44に架けて折り返す構成とすることもできる。この場合、1本の索状体11の両端は、上下に隣接する2つのボビン222でそれぞれ固定される。ただし、外観上は、索状体11の一端側が移動支柱部40に、他端側が固定支柱部20に固定されているかのように構成される。
3…ホーム
8…外部装置
9…通信回路
10…ホーム柵
11…索状体
13…進入阻止体
20…固定支柱部
21…筐体
22…巻き取り機構部
221…縦軸
222…ボビン
223…巻き取り軸部
224…ベアリング
226…ローラチェーンスプロケット
228…ローラチェーン
23…破断検知部
231…湾曲ガイド
232…付勢スプリング
233…変位センサ
30…電動モータ
40…移動支柱部
41…筐体
42…小ボビン
43…テンショナー
44…ローラ
45…台座
46…移動支柱部連結具
47…連結支持部
50…ロック機構
51…電動アクチュエータ
52…掛金
53…掛金受け
55…サブ基板
57…バッテリー
61…無接触給電装置
62…送電デバイス
63…受電デバイス
70…主制御基板
71…CPU
72…ICメモリ
73…入出力インターフェース回路
74…モータ駆動回路
75…非接触給電制御回路
78…無停電電源装置
80…基礎部
81…ベースプレート
811…ガイドレール
82…床板
83…揺動式荷重支持部
831…バネ付き蝶番
832…主支持板
833…切り欠き部
90…移動機構部
91…連動駆動部
912…ローラチェーンスプロケット
92…移動体
922…車輪
923…第1連結具
924…第2連結具
925…跳ね上げ部材
93…ローラチェーン

Claims (10)

  1. 所定軸が回転することによって所定の回転体が回転して巻き取り及び繰り出しを行う巻き取り機構部を有する固定支柱部と、
    移動支柱部と、
    前記所定軸が回転することによって前記移動支柱部を前記固定支柱部に接近する方向(以下「接近方向」という)或いは離隔する方向(以下「離隔方向」という)に移動させる移動機構部と、
    一端側が前記移動支柱部に固定され、他端側が前記巻き取り機構部に固定された巻き取り可能な索状体を有して構成された旅客の線路軌道内への進入を阻止するための進入阻止体と、
    前記所定軸を回転させるモータを有し、前記移動機構部による前記接近方向への移動前記巻き取り機構部による前記進入阻止体巻き取りとを連動して駆動させ、前記移動機構部による前記離隔方向への移動前記巻き取り機構部による前記進入阻止体繰り出しとを連動して駆動させる連動部と、
    を備えたホーム柵。
  2. 前記進入阻止体は、前記移動支柱部と前記固定支柱部との間に、高さ違いの複数の索状体が架け渡されるように設けられ、
    前記巻き取り機構部は、縦軸で回転する一体の巻き取り軸部で、前記高さ違いの前記索状体を一斉に巻き取り或いは繰り出し可能に構成された、
    請求項1に記載のホーム柵。
  3. 前記巻き取り軸部は、巻き取り時に前記索状体を案内する螺旋溝を外周部に有し、
    前記螺旋溝の長さは、前記移動支柱部の移動距離以上の長さに構成された、
    請求項2に記載のホーム柵。
  4. 前記索状体が前記巻き取り軸部に巻き取られる位置と、前記一端側の前記移動支柱部の固定位置とが、前記移動支柱部が前記固定支柱部に接近するほど同じ高さに近づくように前記螺旋溝の高さ位置が位置決めされた、
    請求項3に記載のホーム柵。
  5. 前記巻き取り機構部による巻き取り直前位置で前記索状体に押し付けるようにして設置したガイド部の変位に基づいて前記索状体の破断を検知する破断検知部と、
    を備えた請求項1〜4の何れか一項に記載のホーム柵。
  6. 前記移動機構部は、
    ホーム長手方向に沿って軌道側側面に開口部を有して床面の下方に設けられた設置空間内を、ホーム長手方向に移動する移動体と、
    前記開口部を通じて、前記移動支柱部を前記移動体に連結して支持する連結支持部と、
    を有する請求項1〜5の何れか一項に記載のホーム柵。
  7. 巻き取り機構部を有する固定支柱部と、
    移動支柱部と、
    前記移動支柱部を前記固定支柱部に接近する方向(以下「接近方向」という)或いは離隔する方向(以下「離隔方向」という)に移動させる移動機構部と、
    一端側が前記移動支柱部に固定され、他端側が前記巻き取り機構部に固定された巻き取り可能な索状体を有して構成された旅客の線路軌道内への進入を阻止するための進入阻止体と、
    前記移動機構部による前記接近方向への移動駆動に連動して前記巻き取り機構部に前記進入阻止体を巻き取らせ、前記移動機構部による前記離隔方向への移動駆動に連動して前記巻き取り機構部に前記進入阻止体を繰り出させる連動部と、
    を備え、
    前記移動機構部は、
    ホーム長手方向に沿って軌道側側面に開口部を有して床面の下方に設けられた設置空間内を、ホーム長手方向に移動する移動体と、
    前記開口部を通じて、前記移動支柱部を前記移動体に連結して支持する連結支持部と、
    を有する
    ホーム柵。
  8. 前記設置空間において、前記移動体による移動時の接触により、前記床面への荷重を支持する支持姿勢から、前記移動体の通過を可能にする通過姿勢へと変化し、前記移動体の通過による接触解除によって前記通過姿勢から前記支持姿勢へと変化する荷重支持部、
    を備えた請求項6又は7に記載のホーム柵。
  9. 一対の前記固定支柱部の間に一対の前記移動支柱部を配して備え、
    前記移動機構部は、前記一対の固定支柱部の間の前記設置空間内に、上から見て時計回りと反時計回りとに切り替え駆動可能な索状環を有し、
    前記一対の移動支柱部のうち、一方の移動支柱部の前記移動体が前記索状環のうち軌道側部位に連結され、他方の移動支柱部の前記移動体が前記索状環のうちホーム側部位に連結され、
    前記索状環が前記時計回りと前記反時計回りとに切り替え駆動されることで前記一対の移動支柱部の間隔が変化して旅客が通過可能な通過口の開閉が行われる、
    請求項6〜8の何れか一項に記載のホーム柵。
  10. 前記一対の移動支柱部が隣接して前記通過口を閉じた状態において、前記一対の移動支柱部同士を連結するロック機構部、
    を備えた請求項に記載のホーム柵。
JP2015023156A 2015-02-09 2015-02-09 ホーム柵 Expired - Fee Related JP6389772B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015023156A JP6389772B2 (ja) 2015-02-09 2015-02-09 ホーム柵

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015023156A JP6389772B2 (ja) 2015-02-09 2015-02-09 ホーム柵

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016144997A JP2016144997A (ja) 2016-08-12
JP6389772B2 true JP6389772B2 (ja) 2018-09-12

Family

ID=56685906

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015023156A Expired - Fee Related JP6389772B2 (ja) 2015-02-09 2015-02-09 ホーム柵

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6389772B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6817672B2 (ja) * 2018-09-28 2021-01-20 株式会社音楽館 プラットホーム用ゲート装置
CN109187053B (zh) * 2018-11-02 2023-09-26 安徽安凯汽车股份有限公司 一种客车乘客车门模拟检验平台
JP6757993B1 (ja) * 2019-03-27 2020-09-23 株式会社音楽館 プラットホーム用ゲート装置
JP2020189631A (ja) * 2020-08-25 2020-11-26 株式会社音楽館 プラットホーム用ゲート装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS524781U (ja) * 1975-06-25 1977-01-13
JP3595030B2 (ja) * 1995-06-19 2004-12-02 東日本旅客鉄道株式会社 プラットホ−ムの簡易可動柵
JP5459893B1 (ja) * 2013-09-30 2014-04-02 操 岡村 開閉ゲート

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016144997A (ja) 2016-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5827347B2 (ja) 電動車プラットフォーム安全装置
JP6389772B2 (ja) ホーム柵
JP4275984B2 (ja) プラットホームの簡易可動柵
JP5504522B2 (ja) 索道システムおよびその運転方法
EP1879780B1 (en) Platform door system
EP2824010A1 (en) Safety apparatus for train platform
CN101362567A (zh) 电梯的轿厢固定装置
CN106414853A (zh) 用于人群引导系统的可伸缩的带式立柱
JP4912747B2 (ja) 回転可能な索道輸送装置を持つ索道設備
KR20150013410A (ko) 수직개폐형 스크린도어의 승하강장치
KR20130101698A (ko) 전동차 플랫폼 안전장치
KR20150013411A (ko) 수직개폐형 스크린도어의 승하강장치
KR20140134887A (ko) 수직개폐형 스크린도어의 승하강장치
CN110304528A (zh) 电梯轿厢天花板进入系统
US20080245484A1 (en) Overhead door cable engagement apparatus
US20150345157A1 (en) Equipment for moving people in height in non horizontal surfaces with vertical and horizontal translation
JP4747642B2 (ja) 可動柵装置
KR101531701B1 (ko) 관절형 플랫폼 스크린도어
CN102781809A (zh) 用于驾驶室门的安全接触条带
JP5851176B2 (ja) プラットホーム用可動柵装置
JP6789501B2 (ja) ホームドア
JP2007002607A (ja) ヒンジ装置、及び該ヒンジ装置を備えた折り畳み式の自動昇降ゲート
KR101306648B1 (ko) 상해방지장치를 갖는 로프형 플랫폼 안전장치
EP1780163A1 (en) Door system
JP6058754B1 (ja) ドア装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170315

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180123

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180309

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180807

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180820

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6389772

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees