JP6058754B1 - ドア装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗りかごの振動を抑制することが可能なドア装置を提供する。【解決手段】実施形態のドア装置80は、かごドア装置60と、乗場ドア装置70と、インターロック機構72と、係合部材62と、当接部材63とを備える。インターロック機構72は、乗場ドア71に設けられる。インターロック機構72は、乗場ドア71を閉じた状態でロック可能である。係合部材62は、かごドア61と一体でかごドア61の開方向及び閉方向に移動する。係合部材62は、インターロック機構72に係合することでロック及びロック解除を行う。当接部材63は、係合部材62とは別個にかごドア装置60に設けられる。当接部材63は、かごドア61及び乗場ドア71が開いた状態でインターロック機構72の一部分である係合ローラ76に当接される。当接部材63は、係合ローラ76の上下方向への移動を抑制する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、ドア装置に関する。
従来、エレベータは、昇降路内を乗りかごが移動することにより、乗りかごを任意のフロアに移動させる。その後、乗りかご側のドアとフロア側のドアとを連動して開くことで乗客を乗降可能な状態とする。
特開2015−37995号公報
従来技術では、例えば乗降時等において、乗りかごの振動を抑制することが求められている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、乗りかごの振動を抑制することが可能なドア装置を提供することを目的とする。
実施形態のドア装置は、かごドア装置と、乗場ドア装置と、インターロック機構と、係合部材と、当接部材とを備える。かごドア装置は、エレベータの乗りかごに設けられた固定部分と固定部分に移動可能に支持され乗りかごの乗降口を開閉可能なかごドアと、を有する。乗場ドア装置は、エレベータが設置される建物のフロアに設けられる。乗場ドア装置は、かごドアと連動してフロアの乗降口を開閉可能な乗場ドアを有する。インターロック機構は、乗場ドアに設けられる。インターロック機構は、乗場ドアを閉じた状態でロック可能である。係合部材は、かごドアに設けられ、かごドアと一体で開方向及び閉方向に移動する。係合部材は、インターロック機構に係合することでロック及びロックの解除を行う。当接部材は、固定部分に設けられる。当接部材は、かごドア及び乗場ドアが開いた状態でインターロック機構の一部分に当接される。当接部材は、一部分の上下方向への移動を抑制する。
実施形態1に係るエレベータの全体構成を模式的に示す図である。 実施形態1に係るドア装置の一例を示す図である。 実施形態1に係るドア装置の一例を示す図である。 実施形態1に係るドア装置の動作の一過程を示す図である。 実施形態1に係るドア装置の動作の一過程を示す図である。 実施形態1に係るドア装置の動作の一過程を示す図である。 実施形態1に係るドア装置の動作の一過程を示す図である。 実施形態2に係るドア装置の一例を示す図である。 実施形態2に係るドア装置の他の例を示す図である。 実施形態3に係るドア装置の一例を示す図である。 実施形態3に係るドア装置の一例を示す図である。 実施形態4に係るドア装置の一例を示す図である。 実施形態4に係るドア装置の一例を示す図である。
以下に、実施形態に係るドア装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
〔実施形態1〕
図1は、実施形態1に係るエレベータ100の全体構成を模式的に示す図である。図1に示すように、エレベータ100は、乗りかご10と、ウェイト20と、メインロープ30と、巻上機40と、制御盤50とを備える。このうち乗りかご10、ウェイト20、メインロープ30及び巻上機40は、建物101の昇降路102に設置されている。なお、建物101の昇降路102の機械室が設置され、巻上機40及び制御盤50については当該機械室に配置されてもよい。
乗りかご10は、利用者が乗降する。乗りかご10は、昇降路102内に設置された図示しない一対のかご用ガイドレールの間に配置される。当該かご用ガイドレールには、案内装置が設けられる。乗りかご10は、当該案内装置を介してかご用ガイドレールに沿って昇降することで、昇降路102内を昇降する。
ウェイト20は、乗りかご10の昇降に連動して昇降路102内を昇降する。ウェイト20は、図示しない一対のウェイト用ガイドレールの間に配置される。当該ウェイト用ガイドレールには、不図示の案内装置が設けられる。ウェイト20は、当該案内装置を介してウェイト用ガイドレールに沿って昇降する。ウェイト20は、乗りかご10が所定積載量(例えば、最大積載量に対して0〜1/2程度)の場合に巻上機40を挟んで、乗りかご10と釣り合うように重量が設定されている。
メインロープ30は、乗りかご10とウェイト20とを連結する。メインロープ30は、巻上機40のメインシーブに巻き掛けられている。メインロープ30は、乗りかご10と、ウェイト20とをトラクション式に昇降させる。メインロープ30は、一方の端部が乗りかご10の鉛直方向上部に固定され、他方の端部がウェイト20の鉛直方向上部に固定されている。
巻上機40は、回転可能に設けられる。巻上機40には、不図示の回転駆動部が設けられる。巻上機40は、当該回転駆動部の駆動によって回転することで、メインシーブに巻き掛けられたメインロープ30を巻き上げる。巻上機40は、乗りかご10とウェイト20との昇降方向における相対位置を変化させ、乗りかご10を昇降路102内で昇降させる。巻上機40は、制御盤50と電気的に接続されている。巻上機40は、制御盤50を介して供給される電力により、回転駆動部の駆動制御を行う。
また、エレベータ100は、ドア装置80を備える。ドア装置80は、エレベータ100の乗りかご10と、建物101のフロア103との間を開閉する。図2及び図3は、実施形態1に係るドア装置80の一例を示す図である。図2はドア装置80を上から見た状態を示し、図3はドア装置80をフロア側から見た状態を示す。図2及び図3に示すように、ドア装置80は、乗りかご10に設けられるかごドア装置60と、建物101の各フロア103に設けられる乗場ドア装置70とを備える。
かごドア装置60は、かごドア61と、係合部材62と、当接部材63と、駆動装置64を有している。かごドア61は、乗りかご10のかご側乗降口11を閉塞及び開放する。かごドア61は、かご側乗降口11を覆うように左右に一対設けられる。一対のかごドア61は、不図示のリンク機構により、互いに反対方向に連動して移動可能に設けられる。駆動装置64は、リンク機構を駆動することにより、一対のかごドア61を開方向及び閉方向に移動する。かごドア61は、乗りかご10が昇降する場合、かご側乗降口11を閉塞する。かごドア61は、乗りかご10が建物101のいずれかのフロア103に着床した場合、かご側乗降口11を開放する。乗りかご10には、かごドア61の開閉状態を検出する図示しないセンサなどが設けられている。これらのセンサは、検出結果を制御盤50に入力又は送信可能である。
係合部材62は、一対のかごドア61のうち、一方のかごドア61のフロア103側に取り付けられている。なお、図2及び図3では、一対のかごドア61のうち係合部材62が取り付けられた方のかごドア61を主として示しており、他方のかごドア61については一部構成を省略している。また、以下において、かごドア61について説明する場合には、係合部材62が取り付けられた方のかごドア61を例として説明する。また、以下の説明におけるかごドア61の開方向及び閉方向については、係合部材62が取り付けられた方のかごドア61についてのものである。
係合部材62は、かごドア61と一体で開方向及び閉方向に移動可能である。係合部材62は、本体部62a及び係合片62bを有する。本体部62aは、帯板状に形成され、上下方向に延びた状態で配置される。本体部62aは、ボルトなどの固定部材を介してかごドア61に固定される。係合片62bは、かごドア61の開方向及び閉方向において本体部62aの一方の端辺からフロア103側に突出して設けられる。係合片62bは、乗りかご10がフロア103に着床する際に、後述する係合ローラ75と係合ローラ76との間に配置される。
当接部材63は、係合部材62とは別個にかごドア装置60に設けられる。当接部材63は、かごドア61が開いた状態で乗りかご10の上下方向への振動を抑制する。当接部材63は、板状に形成され、上下方向に延びた状態で設けられる。当接部材63は、かごドア61が全開した状態において、後述する係合ローラ76に当接する位置に配置される。駆動装置64は、例えばモータ装置などの不図示の駆動源を有する。駆動装置64は、例えば制御盤50等に設けられる駆動制御部51によって制御される。
乗場ドア装置70は、乗場ドア71と、インターロック機構72とを有している。なお、図2では、乗場ドア装置70の図示を省略している。乗場ドア71は、フロア103のフロア側乗降口111を閉塞する。乗場ドア71は、フロア側乗降口111を覆うように左右に一対設けられる。一対の乗場ドア71は、不図示のリンク機構により、互いに反対方向に連動して移動可能に設けられる。一対の乗場ドア71は、乗りかご10がフロア103に着床した場合、かごドア61に対して奥行方向に並んで配置される。なお、奥行方向は、かごドア61及び乗場ドア71の開方向及び閉方向と直交し、かつ上下方向と直交する方向である。一対の乗場ドア71は、かごドア61に連動して開方向及び閉方向に移動し、フロア側乗降口111を開放及び閉塞する。図3においては、一対の乗場ドア71のうち、係合部材62が取り付けられたかごドア61に対向する乗場ドア71を主として示しており、他方の乗場ドア71を省略している。また、以下において、乗場ドア71について説明する場合には、係合部材62が取り付けられた方のかごドア61に対向する乗場ドア71を例として説明する。
インターロック機構72は、乗場ドア71を閉じた状態でロックする。また、インターロック機構72は、フロア103に着床した乗りかご10のかごドア61が開く場合に、当該かごドア61の移動に連動してロックを解除する。図4は、乗場ドア71がロックされた状態を示している。図4に示すように、インターロック機構72は、回転レバー73と、係止部材74と、係合ローラ75及び76とを有している。回転レバー73は、軸受77により、奥行方向に平行な軸線の軸周り方向に回転可能に支持される。軸受77は、乗場ドア71に固定される。したがって、回転レバー73は、乗場ドア71と一体で開方向及び閉方向に移動する。
回転レバー73は、分岐部において第1部分73aと第2部分73bとに分岐されている。第1部分73aの先端には、フック73cが形成される。係止部材74は、乗場ドア装置70側の不図示の固定部材に固定される。係止部材74には、フック係止部74cが形成される。
係合ローラ75は、回転レバー73の第1部分73aに取り付けられる。また、係合ローラ76は、回転レバー73の第2部分73bに取り付けられる。係合ローラ75及び76は、回転レバー73から昇降路102側に突出して設けられる。係合ローラ75は、かごドア61が閉じる際、係合部材62の係合片62bに係合される。係合ローラ76は、かごドア61が開く際、係合片62bに係合される。
図4に示すように、乗場ドア71が閉塞した状態では、回転レバー73のフック73cが係止部材74のフック係止部74cに係合される。この場合、乗場ドア71が閉塞した状態でロックされる。また、乗りかご10が当該フロア103に着床した場合、図4の一点鎖線部分に示すように、係合部材62の係合片62bが係合ローラ75と係合ローラ76との間に配置される。
この状態でかごドア61が開くと、かごドア61と一体で係合部材62が開方向に移動する。係合部材62の移動により、係合片62bが係合ローラ76を開方向に押していく。これにより、図5に示すように、回転レバー73が回転し、フック73cがフック係止部74cから外れる。このため、乗場ドア71のロックが解除される。
その後、かごドア61が更に開方向に移動すると、係合部材62がかごドア61と一体で移動し、係合ローラ76が係合片62bによって押される。これにより、乗場ドア71は、係合ローラ76と一体で開方向に押され、かごドア61と連動して開いていく。かごドア61及び乗場ドア71が全開となった場合、図6に示すように、係合ローラ76が当接部材63に当接される。このため、係合ローラ76は、係合片62bと当接部材63とで挟まれた状態となる。
図7は、係合片62bと当接部材63とで係合ローラ76を挟んだ状態をより詳細に示す図である。例えば乗りかご10に上下方向の力が作用すると、係合部材62及び当接部材63に対しても乗りかご10と一体で上下方向の力が作用する。図7に示す状態から、乗りかご10に対して例えば上方向に力が作用する場合(図7の白抜き矢印で示す)、係合ローラ76には、係合片62b及び当接部材63からそれぞれ上向きの力が付与される。このため、係合片62b及び当接部材63は、係合ローラ76からそれぞれ下向きの摩擦力を受ける。この摩擦力により、係合片62b及び当接部材63の上方への移動が抑制される。よって、乗りかご10の上方への移動が抑制される。
また、乗りかご10に対して例えば下方向に力が作用する場合(図7の黒塗り矢印で示す)、係合ローラ76には、係合片62b及び当接部材63からそれぞれ下向きの力が付与される。このため、係合片62b及び当接部材63は、係合ローラ76からそれぞれ上向きの摩擦力を受ける。この摩擦力により、係合片62b及び当接部材63の下方への移動が抑制される。よって、乗りかご10の下方への移動が抑制される。
このように、乗りかご10と一体で設けられた係合部材62と当接部材63とで係合ローラ76を開方向及び閉方向に平行な方向に挟むことにより、乗りかご10の上下方向への移動が抑制される。このため、乗りかご10に上下方向の力が加わった場合でも、乗りかご10の振動が抑制される。
なお、駆動制御部51は、かごドア61が全開した位置から更に開く方向に移動するように駆動装置64を駆動させてもよい。これにより、係合片62bから係合ローラ76に対して開方向に作用する力が大きくなるため、当接部材63との間で係合ローラ76を挟む力が大きくなる。これにより、乗りかご10の上下方向への振動が低減される。
以上のように、実施形態1によれば、かごドア装置60に設けられる当接部材63が、かごドア61及び乗場ドア71が開いた状態でインターロック機構72の一部分である係合ローラ76に当接される。この当接部材63は、係合ローラ76の上下方向への移動を抑制する。これにより、例えば乗員が乗降する場合等、乗りかご10に対して上下方向の力が加わった場合でも、乗りかご10の振動が抑制される。
〔実施形態2〕
次に、実施形態2を説明する。実施形態2では、当接部材の構成が実施形態1と異なるため、相違点を中心に説明する。なお、他の構成については、実施形態1と同一である。図8は、実施形態2に係るドア装置180の一部の例を示す図である。図8に示すように、当接部材163は、係合ローラ76を上下方向に挟持する位置に一対設けられる。
当接部材163は、かごドア装置60の一部に固定され、乗りかご10と一体で設けられる。当接部材163は、例えば板状に形成され、水平方向に平行に配置される。当接部材163は、例えばかごドア61及び乗場ドア71が全開となる状態において、係合ローラ76の上端及び下端に当接する位置にそれぞれ配置される。当接部材163が係合ローラ76の上端及び下端に当接することにより、当接部材163と係合ローラ76とが上下方向に係合される。
図8に示す状態から、乗りかご10に対して例えば上下方向に力が作用する場合、当接部材163から係合ローラ76に上下方向の力が作用する。これに対して、当接部材163と係合ローラ76とが上下方向に係合されるため、当接部材163の上下方向への移動が抑制される。このため、乗りかご10に上下方向の力が加わった場合でも、乗りかご10の振動が抑制される。
図9は、変形例に係るドア装置180を示す図である。図9に示すように、当接部材163は、かごドア装置60の一部に固定された構成に限定されるものではなく、例えばダンパ165aや弾性部材165b等の減衰機構165に接続された構成であってもよい。この構成において、減衰機構165は、当接部材163を介して係合ローラ76の上下方向の振動を減衰させる。これにより、乗りかご10に上下方向の力が加わった場合に、乗りかご10において発生する振動を減衰させることができる。
〔実施形態3〕
次に、実施形態3を説明する。実施形態3では、当接部材を移動させる移動機構を有する点で実施形態1と異なるため、相違点を中心に説明する。なお、他の構成については、実施形態1と同一である。図10及び図11は、実施形態3に係るドア装置280の一例を示す図である。図10に示すように、ドア装置280のうちかごドア装置260は、当接部材263と、移動機構の一例である案内機構264とを有する。当接部材263は、案内機構264に連結される。案内機構264は、かごドア61及び乗場ドア71の開方向への移動量に応じて当接部材263を奥行方向に移動させる。案内機構264は、回動部材265と、ローラ266と、ガイド267と、押圧機構268とを有している。
回動部材265は、直線の棒状に形成され、第1端部265a及び第2端部265bを有する。回動部材265の第1端部265aは、軸部材265cを介してかごドア61に連結される。軸部材265cは、上下方向に平行な中心軸を有する。回動部材265は、軸部材265cの中心軸の軸周り方向に回動可能に設けられる。回動部材265は、軸部材265cを介してかごドア61と一体で開方向及び閉方向に移動する。回動部材265の第2端部265bは、軸部材265dを介して当接部材263に連結される。軸部材265dは、上下方向に平行な中心軸を有する。当接部材263は、軸部材265dの中心軸の軸回り方向に回動可能に支持される。
ローラ266は、当接部材263に取り付けられる。ローラ266は、上下方向に平行な回転軸の軸回り方向に回転可能に設けられる。ガイド267は、ローラ266を案内する。ガイド267は、かごドア61とは独立して、乗りかご10の一部に固定される。したがって、かごドア61が開く場合、ガイド267に対してかごドア61が独立して移動する。
ガイド267は、かごドア61の上方に配置される。ガイド267は、第1案内部267aと、第2案内部267bと、第3案内部267cとを有する。第1案内部267a、第2案内部267b及び第3案内部267cは、かごドア61の移動方向に沿って順に並んでいる。第1案内部267a及び第3案内部267cは、かごドア61の移動方向に平行に配置される。第1案内部267aは、かごドア61に対して乗りかご10の内部側に配置される。第3案内部267cは、かごドア61に対してフロア103側に配置される。第2案内部267bは、かごドア61の移動方向に対して傾斜して配置される。第2案内部267bは、第1案内部267aから第3案内部267cにかけて、かごドア61を跨ぐように配置される。
押圧機構268は、回動部材265の第1端部265aに対して弾性力を付与する。押圧機構268は、例えばかごドア61の一部に固定される。押圧機構268による弾性力は、第1端部265aに対してフロア103側に付与される。このため、回動部材265に対しては、軸部材265cを中心として図10における反時計回りに力が作用する。この力により、ローラ266がガイド267に押し付けられた状態となる。このため、かごドア61が移動する場合、ローラ266がガイド267に沿って移動可能となる。
上記のように構成された当接部材263では、閉じた状態のかごドア61が開く場合、回動部材265、当接部材263及びローラ266が一体で移動する。ローラ266は、かごドア61の移動量に応じて、ガイド267の第1案内部267a、第2案内部267b及び第3案内部267cに案内される。ローラ266が第1案内部267aに案内される場合、当接部材263は、図10に示すように、回動部材265がかごドア61の移動方向に平行に配置される。
かごドア61が更に開くと、ローラ266は第2案内部267bを経由して第3案内部267cに案内される。この場合、当接部材263は、図11に示すように、回動部材265が軸部材265cを中心として図11の時計回りに回動し、ローラ266と一体で当接部材263がフロア103側に突出する。この当接部材263は、係合ローラ76の移動経路上に配置される。なお、当接部材263は、ガイド267の第2案内部267bの傾斜角度及び位置を予め調整しておくことにより、乗場ドア71が全開となった場合に係合ローラ76に当接する位置に配置される。このため、乗場ドア71が全開となった場合、係合ローラ76は、係合片62bと当接部材263とで挟まれた状態となる。
以上のように、実施形態3によれば、乗りかご10と一体で設けられた係合部材62と当接部材263とで係合ローラ76を挟むことにより、乗りかご10の上下方向への移動が抑制される。このため、乗りかご10の上下方向の力が加わった場合でも、乗りかご10の振動が抑制される。
〔実施形態4〕
次に、実施形態4を説明する。実施形態4では、当接部材及び移動機構の構成が実施形態3とは異なるため、相違点を中心に説明する。図12及び図13は、実施形態4に係るドア装置380の一例を示す図である。図12はドア装置380を上から見た状態を示し、図13はドア装置380をフロア側から見た状態を示す。
図12に示すように、乗場ドア装置370には、ガード390が設けられる。ガード390は、メインロープ30等のロープが係合ローラ76や係合部材62等に引っ掛かることを抑制するために設けられる。ガード390は、例えば係合ローラ76の下方に配置される。ガード390のうち開方向及び閉方向の各端部には、板状のシュー部391が形成される。
また、図12に示すように、かごドア装置360は、当接部材363と、移動機構の一例であるリンク機構364とを有する。当接部材363は、リンク機構364を介して係合部材62に連結される。リンク機構364は、かごドア61の移動に連動して、当接部材363を第1位置P1と第2位置P2との間で移動させる。具体的には、リンク機構364は、かごドア61が全閉状態にある場合には、当接部材363を第1位置P1に配置させる。第1位置P1は、ガード390のシュー部391から離れた位置である。また、リンク機構364は、かごドア61が全開状態にある場合には、当接部材363を第2位置P2に配置させる。第2位置P2は、シュー部391に当接する位置である。
このような構成により、かごドア61及び乗場ドア71が全開となった場合、図13に示すように、ガード390の一方のシュー部391が係合部材62の係合片62bに当接され、他方のシュー部391が当接部材363に当接される。このため、ガード390は、係合片62bと当接部材363とで挟まれた状態となる。
したがって、乗りかご10に対して上下方向の力が加わる場合、各シュー部391と係合片62b及び当接部材363との間で摩擦力が生じる。この摩擦力により、係合片62b及び当接部材363の上下方向への移動が抑制される。よって、乗りかご10の上下方向の振動が抑制される。
以上のように、実施形態4によれば、乗りかご10と一体で設けられた係合部材62と当接部材363とでガード390を挟むことにより、乗りかご10の上下方向への移動が抑制される。このため、乗りかご10の上下方向の力が加わった場合でも、乗りかご10の振動が抑制される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
P1…第1位置 P2…第2位置 11…かご側乗降口(乗りかごの乗降口) 20…ウェイト 30…メインロープ 40…巻上機 50…制御盤 51…駆動制御部 60、260、360…かごドア装置 61…かごドア 62…係合部材 62a…本体部 62b…係合片 63,163,263,363…当接部材 64…駆動装置 70、370…乗場ドア装置 71…乗場ドア 72…インターロック機構 73…回転レバー 73a…第1部分 73b…第2部分 73c…フック 74c…フック係止部 75、76…係合ローラ(一部分) 77…軸受 80、180、280、380…ドア装置 100…エレベータ 101…建物 102…昇降路 103…フロア 111…フロア側乗降口(フロアの乗降口) 165…減衰機構 165a…ダンパ 165b…弾性部材 264…案内機構(移動機構) 265…回動部材 265a…第1端部 265b…第2端部 265c、265d…軸部材 266…ローラ 267…ガイド 267a…第1案内部 267b…第2案内部 267c…第3案内部 268…押圧機構 364…リンク機構(移動機構) 390…ガード 391…シュー部(一部分)

Claims (4)

  1. エレベータの乗りかごに設けられた固定部分と前記固定部分に移動可能に支持され前記乗りかごの乗降口を開閉可能なかごドアと、を有するかごドア装置と、
    前記エレベータが設置される建物のフロアに設けられ、前記かごドアと連動して前記フロアの乗降口を開閉可能な乗場ドアを有する乗場ドア装置と、
    前記乗場ドアに設けられ、前記乗場ドアを閉じた状態でロック可能なインターロック機構と、
    前記かごドアに設けられ、前記かごドアと一体で前記かごドアの開方向及び閉方向に移動し、前記インターロック機構に係合することで前記ロック及び前記ロックの解除を行う係合部材と、
    前記固定部分に設けられ、前記かごドア及び前記乗場ドアが開いた状態で前記インターロック機構の一部分に当接され、前記一部分の上下方向への移動を抑制する当接部材と
    を備えるドア装置。
  2. 前記インターロック機構は、前記乗場ドアの前記ロック及び前記ロックの解除の際に前記係合部材に係合される係合ローラを有し、
    前記当接部材は、前記係合部材との間で、前記乗場ドアの開方向及び閉方向に平行な方向に前記係合ローラを挟む位置に配置される
    請求項1に記載のドア装置。
  3. 前記かごドアの開閉を駆動する駆動装置と、
    前記駆動装置を制御する駆動制御部と、を更に備え、
    前記当接部材は、前記かごドアが全開した状態で前記係合ローラに当接する位置に配置され、
    前記駆動制御部は、前記かごドアが全開した位置から更に開く方向に移動するように前記駆動装置を駆動させる
    請求項2に記載のドア装置。
  4. 前記当接部材は、上下方向への移動を減衰させる減衰機構に接続される
    請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載のドア装置。
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