JP4829684B2 - 医療用ガイドワイヤ - Google Patents

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Description

本発明は医療用ガイドワイヤに関し、特に、冠状動脈や下肢血管等の血管狭塞部の治療に用いられる医療用ガイドワイヤに関するものである。
血管造影を目的として極細可撓管体のカテーテルを血管内に挿入したり、冠状動脈の閉塞部位の治療にバルーンカテーテルを血管内に挿入したりするのに際し、そのカテーテルの挿入を安全且つ確実にするために、医療用ガイドワイヤ(以下、単にガイドワイヤという)が用いられている。このガイドワイヤは、曲がりくねった複雑な経路の血管や分岐血管に先端部分から挿入するために、可撓性と耐座屈性とが要求される。また、体外に位置する端末部分を回転させながら、血管内の先端部分の方向を操作可能にするために、ステアリング性及び適度な捩じり剛性などが要求される。このため、極細線のコア材の外周に、テーパ状コイルバネを取り付けてなる先端部分を有する先細コイルバネ形態のガイドワイヤが種々開発され提供されてきている(例えば特許文献1、2参照)。
実公昭61−7740号公報 特開平4−309368号公報
図12は、冠状動脈における完全閉塞病変部100を示しており、血管101中の閉塞部102は血栓の器質化が進行することにより、線維性組織に置換される。また、閉塞部102の両端では器質化が早く中央部では遅れる。そして、器質化の進行によって中央通路で硬い組織103の散在が見られる。このような完全閉塞病変部100の場合に、術者は先端部コイルバネの線間間隙を設けた柔軟なガイドワイヤ105を時計、反時計方向に回転を加えながら、完全閉塞病変部100内を押し進めることが一般的である。
しかしながら、ガイドワイヤ105の先端を時計、反時計方向へ繰り返し回転すると、回転によるドリル作用で進行方向以外の方向へ偽腔106と呼ばれる空腔を作り出して拡大してしまい、そこから脱出することができなくなる。この場合には、本来の血管内中央通路である真腔を形成することができない。このため、近年では、図13に示すように、硬い組織103が散在している完全閉塞病変部100に対して、先端部の剛性が高いガイドワイヤ110を用いて真っ直ぐに穿通する手技に変わりつつあり、この手技に対応するガイドワイヤ110の開発が要請されていた。なお、単に先端部の剛性を上げるだけでは、先端部の柔軟性がなくなり、ステアリング性が損なわれてしまうという問題がある。
また、血栓の器質化がさらに進行して、図14に示すように、全周性石灰化病変部115となってしまうと、硬質組織片116を穿通させることはより一層困難になる。この全周性石灰化病変部115による完全閉塞部分は両端部が内側にカップ状に凹んでいる。しかも近位側カップ状硬質部118の厚さは遠位側カップ状硬質部119よりも厚くなっている。このため、近位側カップ状硬質部118の近傍でガイドワイヤ120の先端部は屈曲変形するのみであり、カップ状硬質部118を穿つことができない。また、仮に穿つことができた場合でも、遠位側カップ状硬質部119近傍では中央部が凸状になっているため、中央部分からガイドワイヤ120の先端が外れ易く、偽腔121への迷入を招来し易くなって、いずれにしても全周性石灰化病変部115を穿通させることは極めて困難になる。このため、穿通能力が高いガイドワイヤ先端部の構造の開発が望まれている。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、ステアリング性を損なうことなく高い穿通能力が得られる医療用ガイドワイヤを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、可撓性細長体からなる芯線と、この芯線の先端部に形成される先細り状の芯線先端部と、この芯線先端部に先端及び後端が固着されて取り付けられるコイルバネとを有する冠状動脈治療の医療用ガイドワイヤであって、前記コイルバネを、先端部に少なくとも25mm以上の長さで形成されるテーパ部と、このテーパ部に続き後端に至る等径部とから構成し、前記コイルバネの先端から50mm以内であって、前記テーパ部と前記等径部の境界から外れた位置で、前記等径部に前記コイルバネと前記芯線先端部とを固着する中間固着部を有し、前記先端から前記中間固着部までの前記コイルバネは、線径が等径の素線を用いて、着巻きにより構成し、前記コイルバネの後端側外径D1が0.360mm以下で、前記テーパ部の先端側外径D2に対する前記後端側外径D1の比(テーパ部外径比D1/D2)を1.22以上1.85以下とし、前記テーパ部長さをL1とし、前記境界から前記中間固着部までの等径部長さをL2としたときに、等径部長さL2に対するテーパ部長さL1の比(コイルバネ第1長さ比L1/L2)を1以上とし、前記先端から前記中間固着部までの前記コイルバネと前記芯線先端部との関係が、前記素線の線径をtとし、前記芯線先端部のテーパ部後端芯線径をd1とし、前記芯線先端部のテーパ部先端芯線径をd2としたときに、t≦d2≦(D2−2・t)、t<d1≦(D1−2・t)、1.10≦(d1/d2)≦2.64、であることを特徴とする。
本発明は、可撓性細長体からなる芯線と、この芯線の先端部に形成される先細り状の芯線先端部と、この芯線先端部に先端及び後端が固着されて取り付けられるコイルバネとを有する下肢血管治療の医療用ガイドワイヤであって、前記コイルバネを、先端部に少なくとも25mm以上の長さで形成されるテーパ部と、このテーパ部に続き後端に至る等径部とから構成し、前記コイルバネの先端から50mm以内であって、前記テーパ部と前記等径部の境界から外れた位置で、前記等径部に前記コイルバネと前記芯線先端部とを固着する中間固着部を有し、前記先端から前記中間固着部までの前記コイルバネは、線径が等径の素線を用いて、密着巻きにより構成し、前記コイルバネの後端側外径D1が0.450mm以下で、前記テーパ部の先端側外径D2に対する前記後端側外径D1の比(テーパ部外径比D1/D2)を1.52以上2.31以下とし、前記テーパ部長さをL1とし、前記境界から前記中間固着部までの等径部長さをL2としたときに、等径部長さL2に対するテーパ部長さL1の比(コイルバネ第1長さ比L1/L2)を1以上とし、前記先端から前記中間固着部までの前記コイルバネと前記芯線先端部との関係が、前記素線の線径をtとし、前記芯線先端部のテーパ部後端芯線径をd1とし、前記芯線先端部のテーパ部先端芯線径をd2としたときに、t≦d2≦(D2−2・t)、t<d1≦(D1−2・t)、1.10≦(d1/d2)≦3.68、であることを特徴とする。
本発明は、前記先端から前記中間固着部までの前記コイルバネと前記芯線先端部との関係が、t≦d2≦(D2−2.5・t)、t<d1≦(D1−2.5・t)であることを特徴とする。
本発明は、前記先端から前記中間固着部までのコイルバネが、前記先端に先端等径部を含み、前記テーパ部長さをL1とし、前記先端等径部長さをL3としたときに、先端等径部長さL3に対するテーパ部長さL1の比(コイルバネ第2長さ比L1/L3)を3.1以上24以下とすることを特徴とする。
本発明は、前記コイルバネ第2長さ比L1/L3が3.1以上7.3以下であることを特徴とする。
また、少なくとも先端からテーパ部までのコイルバネが放射線不透過材料からなることが好ましい。また、少なくとも先端からテーパ部までのコイルバネの外周部に、湿潤時に潤滑特性を示す潤滑層が塗布されていることが好ましい。
本発明によれば、前記コイルバネを、先端部に少なくとも25mm以上の長さで形成されるテーパ部と、このテーパ部に続き後端に至る等径部とから構成し、前記コイルバネの先端から50mm以内に前記コイルバネと前記芯線先端部とを固着する中間固着部を有し、前記コイルバネの先端から前記中間固着部までを素線の密着巻きとし、前記テーパ部の先端側外径D2に対する後端側外径D1の比(テーパ部外径比D1/D2)を1.22以上2.31以下とし、前記芯線先端部の最先端外径をd2とし、コイルバネ素線の線径をtとしたとき、d2≧tとすることにより、密着巻き及びテーパ部によってバネ定数を上げることができ、血管内の閉塞病変部の穿通能力を向上することができる。
先端から中間固着部までのコイルバネが、テーパ部と等径部とを含み、テーパ部長さをL1とし、中間固着部までの等径部長さをL2としたときに、等径部長さL2に対するテーパ部長さL1の比(コイルバネ第1長さ比L1/L2)を1以上とすることにより、先端から中間固着部までのテーパ部が占める割合を50%以上として、バネ定数の低下を避けて、血管内の閉塞病変部の穿通能力を向上することができる。また、中間固着部にコイルバネのテーパ部後端側が位置することにより、先端から中間固着部までをテーパ部で構成することができ、コイルバネ先端部のバネ定数を上げて穿通能力の向上が図れる。
また、先端から中間固着部までのコイルバネが、先端等径部とこれに続くテーパ部とこれに続く等径部とを含み、テーパ部長さをL1とし、先端等径部長さをL3としたときに、先端等径部長さL3に対するテーパ部長さL1の比(コイルバネ第2長さ比L1/L3)を3.1以上24以下とすることにより、ガイドワイヤの先端を容易に且つ自在に屈曲させることができる。これにより、先端の屈曲角度を変えた2本のガイドワイヤを用いるパラレルワイヤテクニックによって病変部位を穿通する際に、穿通能力を低下させることなくステアリング性を確保するができる。
図1に示すように、ガイドワイヤ10は、可撓性細長体からなる芯線11と、この芯線11の先端部をテーパ状に形成した芯線先端部12と、芯線先端部12に取り付けられるコイルバネ13とから構成される。芯線11は、SUS304,Ni−Ti等から構成されており、コイルバネ13は、SUS304、または金、白金、タングステンなどの放射線不透過材から構成される。また、ガイドワイヤ10の全長は概ね1400〜3000mmで、コイルバネ13の全長は30〜300mmである。そして、芯線11の後端側(手元側)は、フッ素樹脂等の被覆層が形成され、コイルバネ13の外周部には、ポリアミド、ポリウレタン等の樹脂被覆層及び湿潤時に潤滑性を示す親水性ポリマー材による被覆層が形成されている。
芯線先端部12は先端に向かうに従い次第に径が小さくなるテーパ部12aを有する。また、テーパ部12aの先端には第1細径部12bが形成されており、後端には第2細径部12cが形成されている。
コイルバネ13は、等径部13d,等径部13aとテーパ部13bと必要に応じて設けられる先端等径部13cとを有する。そして、等径部13d,等径部13aが芯線先端部12の後端側に、テーパ部13bが芯線先端部12の先端側に位置するように、芯線先端部12にコイルバネ13が遊嵌された後に、芯線先端部12にコイルバネ13がロウ付けにより取り付けられる。ロウ付けは、コイルバネ13の長さ方向に対し3か所行われ、コイルバネ13の先端に設けられる先端固着部15と、コイルバネ13の後端に設けられる後端固着部16と、これら各固着部15,16の間の中間固着部17とが形成される。
コイルバネ13の内、先端等径部13cと、テーパ部13bと、中間固着部17までの等径部13aとは、金,白金,タングステンなどの放射線不透過材料を主成分とする合金製素線14aを周知のバネ巻き機や、芯線先端部と同径(隙間無しの場合)または異径(隙間有りの場合)で構成した巻き芯等を用いて、コイル状に密着させて巻いて構成される。また、中間固着部17から後端までの等径部13dは、SUS304等の汎用材料からなる素線14bが用いられ、高価な放射線不透過材料の使用量を抑えて、コスト低減が図られている。このため、中間固着部17で、材質の異なる素線14a,14b同士をロウ付けにより固着している。この固着部分は、両者の端部を少なくとも一重以上螺嵌させて密着させ、この密着部分をロウ付けしている。なお、コイルバネ13の各素線14a,14bは、材質の他に、線径を変えてもよい。また、コイルバネ13は放射線不透過材と透過材とを溶接により接合した後に、コイル状に成形したものを用いてもよく、一種類の材料でコイル状に成形したものを用いてもよく、重要なことは、先端部から一定の位置で中間固着部分を設けて、この部分のコイルバネ13の密着状態を維持することである。
本発明でいう密着巻きとは、コイルバネ13として巻かれた素線14aが全て完全密着している他に、肉眼にて密着状態に見える状態も含む。この肉眼で密着状態に見える状態とは、レンズなどで拡大して観察したときに、素線14aが離れているものも含み、具体的には、素線14aの線径t1mmに対して9%以下の隙間がある場合も、本発明では密着巻き状態という。なお、この隙間は好ましくは5%以下、より好ましくは3%以下である。
なお、コイルバネ13は、少なくともテーパ部13bを含み、中間固着部17までの部分が放射線不透過材から構成されていればよい。したがって、テーパ部13bを含む先端部分のみを放射線不透過材料で構成しているが、この他に、高価にはなるものの、全体を放射線不透過材料の素線14aを用いてコイルバネを構成してもよい。
[実施例1]
以下、芯線先端部12、コイルバネ13の各部形状及び寸法、ロウ付け固定位置などを変更してなる各実施例について説明する。図2に示す実施例1では、線径t1が0.065mmの白金製の素線14aを密着巻きしてコイルバネ13のテーパ部13b及び等径部13aを形成し、線径t2が0.060mmのSUS304製の素線14bを巻き成形して中間固着部17から後端までのコイルバネ13の等径部13dを形成し、これらを中間固着部17でロウ付けにより接合して、コイルバネ13を形成した。なお、中間固着部17から後端までの等径部13dは、必ずしも密着巻きでなくてもよい。そして、コイルバネ13の後端側外径D1を0.360mm以下とし、テーパ部13bの長さL1を25mm以上とし、後端側外径D1を最小外径D2で除したテーパ部外径比(D1/D2)を1.22以上1.85以下とした。また、先端から中間固着部17までの長さL0を50mmとした。さらに、芯線先端部12は、最先端の外径d2を素線14aの線径t1以上として、先細りとなるテーパ状に形成した。この実施例1は、冠状動脈治療用のガイドワイヤ10として最適なものとなる。以下実施例10までは、冠状動脈治療用のガイドワイヤ10として説明する。なお、本発明のガイドワイヤ10は長さに比べて直径が極めて小さな値となっており、縦横の縮尺率を同じにすると所定のエリアに図示することが困難となる。このため、ガイドワイヤ10の軸方向寸法に比べて直径方向寸法を拡大して誇張して図示している。
コイルバネ13の先端部を密着テーパ状に形成した実施例1では、テーパ部13bによって、先端部への手元側回転力の伝達性能を向上させることができる他に、前進力をも併せて向上させることができる。すなわち、図3に示すように、コイルバネ13への回転力(トルク)T1,T2は腕の長さ比(r1/r2)で決定されることから、D1が0.360mmでD2が0.253mmの場合には、D1及びD2が0.360mmで同径の場合のものと比較して約1.42倍(0.360/0.253)の回転力伝達性能が得られる。
また、コイルバネ13をネジとして考えると、軸方向力は接線力に比例し、この接線力が捩じり力に相当し、捩じり力もD1及びD2を0.360mmで同径としたコイルバネに比べて約1.42倍になることから、軸方向力Pも約1.42倍となる。したがって、回転伝達性能及び軸方向力を上げることができ、穿通能力が向上する。これによって、図12に示す完全閉塞病変部100や、図14に示す全周性石灰化病変部115およびこの病変部の両端カップ部118,119の穿通力を大幅に向上させることができる。
また、同一線径の円筒形コイルバネとテーパ状コイルバネのバネ定数を算出してみると、同一線径で最大径が同じである円筒型コイルバネに対して、テーパ状コイルバネ13のバネ定数は約1.59倍と大きくなる。そして、捩れ角はバネ定数に反比例することから、捩れ角は小さくなる。したがって、手元側からの回転力は、先端部へ小さな捩じり角で且つ大きな回転力として伝えられる。これによって、図4に示すような狭小通路30をガイドワイヤが通過することが容易に可能になる。
図4は狭小通路30を従来のガイドワイヤ105が通過する際のワイヤ先端部105aの挙動を示す説明図である。例えば、血管32内で一方の血管壁32aから突出した大きな突出硬質部33と、他方の血管壁32bから突出した小さな突出硬質部34とによる狭小通路30において、一般的には、(B)に示すように、大きな突出硬質部33の斜面部分33aにガイドワイヤ105の先端部105aを押し付け、撓み変形を生じさせて、少し引き戻しながら回すことにより、(C)に示すように、先端部105aのバネ反力を利用して狭小通路30に先端部105aを通過させている。
この方法では、(B)に示すように、大きな突出硬質部33の斜面部分33aに先端を押し付けた段階で、先端部105aが柔軟な従来のガイドワイヤ105は、先端部105aが弱いため屈曲変形したままとなる。また、屈曲変形により線間間隙は曲率半径が大きい側では、さらに拡大してしまい、その拡大した部分に硬質組織片が食い込み、先端部105aのバネ作用による反力がさらに弱まってしまう。したがって、反力作用による狭小通路30内への突入操作がうまくなされない場合が出てくる。
これに対して、実施例1におけるコイルバネ13は、先端部が縮径されたテーパ形状であり、且つ素線14aが密着して線間の隙間が無いため、最大径が同じである等径コイルバネと比較して、前述したようにバネ定数を高く設定することができる。その結果、高いバネ定数による反力作用を得ることができる。また、素線14aが密着した状態であるため、硬質組織片が食い込み係止するような隙間が開くことがなく、さらに最先端部の径が小さくなっているため、バネ反力利用による狭小通路30の通過に対して極めて有効に作用する。
図5は、2本のガイドワイヤ41,42を用いたパラレルワイヤテクニックを説明する概略図である。パラレルワイヤテクニックとは、例えば冠状動脈血管45内に1本目のガイドワイヤ41を挿入した後に、そのガイドワイヤ41を道案内としてもう1本のガイドワイヤ42を挿入し、2本目のガイドワイヤ42で病変部43の穿通を図る手技のことをいう。この2本目のガイドワイヤ42に本発明のものを用いると、完全閉塞病変部43の穿通、特に病変長が20mm以上と長いび慢性病変部、及び屈曲蛇行の激しい右冠状動脈屈曲蛇行病変部の穿通が極めて容易に行える。
例えば、図5(A)に示すように、1本目のガイドワイヤ41を側枝44へ挿入し、このガイドワイヤ41により屈曲蛇行の血管45を(B)に示すように、伸長させる。次に、この状態で1本目のガイドワイヤ41を道案内にして2本目のガイドワイヤ42を病変部43へ導入させる。かかる場合において、前述したように、遠い側のカップ46は中央部が凸状となっているため、先端部が柔軟な従来のガイドワイヤでは中央部を狙うことができず外れてしまうことが多い。しかも、コイルバネに線間隙間が存在していると、2本目のガイドワイヤ42が1本目のガイドワイヤ41と絡んで交差し易くなるという不都合がある。
これに対して、実施例1では、先端部がテーパ状であり且つ最先端部の径が小さくなっているため、手元操作の押し込み特性において、先端部単位面積当たりの面圧が大となって貫通力が増し、さらに芯線径との一定の関係を有することにより、その力はさらに増大し、硬質組織の穿通・破壊が容易に行える。また、コイルバネ13は素線14aが密着状態であるため、2本目のガイドワイヤ42の1本目へのからみを防ぐことができる。また、最先端部は径が小さいため、仮に血管穿孔が発生したとしても、穿孔径は小さく、等径のものと比較して止血が容易となる。
また、先端から50mm以内にロウ付けによる中間固着部17を設け、コイルバネ13のテーパ部13bの長さを先端から中央固着部17までの長さの半分以上に規定することにより、芯線11とコイルバネ13とのロウ材による一体化固着と、コイルバネ13の密着巻きとの構成が相まって、次のような作用効果が得られる。まず、硬質組織病変部内にワイヤガイド10の先端が侵入しても、特に中間固着部17によるストッパ作用によって先端側のコイルバネ13の素線14a間の間隙が開くことが防止される。さらに、芯線11とコイルバネ13とを固着により一体化した中間固着部17と先端固着部15により、先端部は短い距離で一体化固着部が存在するため、後端固着部16と相まって、先端部への回転力の伝達性能が上がり、穿通能力が向上する。
また、芯線先端部12の直径d2が、素線14aの直径よりも同じか、それよりも大きくする構成により、強度低下が防止される。すなわち、コイルバネ13の巻き最小外径は素線14aの直径の3倍までであり、これよりも小さな巻き外径となると、素線14aの内径側と外径側の長さ比が大きくなって、外径側で多大な引張応力が加わる。これにより、コイルバネの素線の外周側の肌が鱗紋状に肌荒れし、且つ強度不足が生じて折損に至る不都合がある。
コイルバネ13のテーパ部長さL1を25mm以上とすることにより、び慢性病変部に対する適応性が向上する。一般病変長は10〜15mm程度であるのに対し、び慢性病変長はこれより長く20mmを超えるものもあり、これより短いと手元側等径部がかかる硬質組織病変内で拘束され易くなり、余裕をみて、テーパ部長さL1を25mmとすることにより、び慢性病変に対する適応性が向上する。
図2に示すように、テーパ部の長さL1を25mmとし、先端から中間固着部までの長さL0を50mmとすることにより、全長が等径のコイルバネに比べてバネ定数を約1.29倍向上させることができる。また、捩れ角はこのバネ定数に反比例することから、この捩れ角も低減させることができる。これにより、少しの回転角度・回転力で先端部へ大きな回転力を伝達することができ、穿通能力を向上させることができる。
コイルバネ13の先端側外径D2は素線14aの線径t1の3倍以上とすることが、肌荒れ、強度低下防止の観点から望ましい。素線14aの線径t1を例えば0.065mmとすると、芯線先端部12の先端外径d2は0.065mmとなり、そのときコイルバネ13の先端側外径D2は0.195mmとなる。また、この外径D2が0.295mmを超えてくると先端チップ19の先端単位面積当たりの面圧が低下し、穿通能力が低下する。また、ガイドワイヤ10は、バルーンカテーテルの案内具としてカテーテル内で用いられるため、外径寸法はカテーテルの内径寸法の制限を受け、一般的に冠状動脈治療用としては0.360mm以下である。以上のことから、テーパ部外径比を1.22(0.360/0.295)以上1.85(0.360/0.195)以下とすることにより、強度低下を招くことなく、穿通能力を向上させることができる。
[実施例2,3]
実施例2では、図2において、コイルバネ13のテーパ部長さL1を32mmとし、等径部長さL2を18mmとした。その他の形状及び寸法については実施例1と同様に構成した。また実施例3では実施例2の等径部長さL2を6mmとした以外は実施例2と同様に構成した。
等径部長さL2を18mmとしたものでは、全て等径とした等径コイルバネのものと比べて、そのバネ定数が約1.37倍となる。これは、実施例1におけるテーパ部13bと等径部13aとの長さ比L1/L2が1:1であるのに対し、1:1.7となって、テーパ部長さL1が増大し、テーパ形状によるバネ定数が増大したことによると考えられる。
等径部長さL2を6mmとしたものでは、バネ定数はさらに増大し、全て等径とした等径コイルバネの場合と比較して約1.5倍となる。そして、捩じり角及び撓み量はバネ定数に反比例するため、バネ定数の増加とともに、捩じり角及び撓み量は減少する。また、等径部13aにロウ付けによる中間固着部17を設けることにより、テーパ部13bの傾斜面にロウ付けによる固着部がないので、ロウ材が傾斜面で流れることもなく、ロウ付け作業を安定して行うことができ、またロウ材が流れて分散し、芯線との固着強度低下を招くこともなくなる。
[実施例4]
実施例4では、図6に示すように、テーパ部13bの最大外径となる後端近くの等径部13aをロウ付けによる中間固着部17とし(L2=0mm)、且つテーパ部長さL1を25mm以上50mm以下にした以外は実施例1と同様に構成している。テーパ部13bの最大外径となる後端をロウ付け固定位置とすることにより、最大のバネ定数が得られると共に、捩じり角及び撓み量を減少することができる。すなわち、先端から中間固着位置までの間に等径部を含むことなく、全てをテーパ部13bから構成することにより、バネ定数は、全てを等径としたコイルバネに比べて約1.59倍となり、本発明の実施例中で最大のバネ定数が得られる。そして、捩じり角及び撓み量は前述したようにバネ定数に反比例するため、バネ定数の増大に伴って、それぞれ捩じり角及び撓み量が減少する。なお、バネ定数は、バネ定数と撓みの関係を示す式と円筒形及び円錐形コイルバネの撓みを求める一般式とを用いて算出した。
[実施例5,6,7]
実施例5,6,7では、図7に示すように、芯線先端部12をテーパ状に形成しており、その他については、実施例4と同様に構成した。コイルバネ13のテーパ部13b内の芯線先端部12の形状もテーパ状に構成することにより、先端部への回転力の伝達性能が大幅に向上する。すなわち、コイルバネ13のテーパ部13bの後端側の内径寸径まで、芯線先端部12の線径を大きくすることができ、しかも、回転力の伝達性能は腕の長さ比により決定されるため、回転伝達性能が向上する。
具体的には、コイルバネ13の先端外径D2を0.253mmとすると、芯線先端部12の先端径d2はコイルバネ13の線径t1が0.065mmであることから、0.123mmとなる。また、コイルバネ13のテーパ部後端側の外径D1を0.360mmとすると、その芯線先端部12の外径d1は最大で0.230mmとなり、手元側から先端部への回転力の伝達性能は、芯線先端部12の先端外径d2を0.253mmとした円柱状のものに比べて、手元側から先端部への回転力の伝達性能は約1.87倍(0.230/0.123)となり、回転力の伝達性能を増大する。
芯線先端部12のテーパ部12aの径比(d1/d2)を1.10以上2.64以下とすることにより、コイルバネの形状安定性と芯線先端部の強度とを確保しながら、先端部への回転力の伝達性能を増大させることができる。すなわち、先端側へ回転力の伝達性能を伝えるための力と、ロウ材の流れ性を考慮した後端側固着部の芯線径を0.135mmとすると、先端側の芯線径は最大で0.123mm(0.253−0.065×2)となって、その芯線径比は約1.10となる。また、コイルバネの巻き外径の関係によるコイルバネの形状安定性及び芯線先端部の強度確保の観点から、芯線先端部の芯線径d2を0.087mmとすると、後端側固着部の芯線径d1は最大で0.230mm(0.360−0.065×2)となって、その芯線径比(d1/d2)は約2.64(0.230/0.087)となる。なお、芯線先端部のテーパ部の形状は、(A)に示す実施例5のようにコイルバネ13のテーパ部13bに対応させた長さとしてもよく、または、(B)に示す実施例6や(C)に示す実施例7のように、コイルバネ13のテーパ部13bの長さよりも芯線先端部12のテーパ部12aの長さを短く形成して、コイルバネ13への芯線先端部12の挿入が容易に行えるように構成してもよい。
[実施例8]
実施例8は、図8に示すように、芯線先端部12とコイルバネ13との間に空隙C(C1×2)を考慮した実施例であり、芯線先端部12とコイルバネ13との固着部17における空隙Cを素線14aの線径t1の1/2としたものであり、その他は実施例4と同様に構成した。
この実施例8では、芯線先端部12とコイルバネ13との間に一定の空隙C1を設けることにより、ロウ材がこの隙間へ入る流れ性が良くなり、芯線との結合強度が確保される。また、コイルバネ13内への芯線先端部12の挿入が容易となって組み付け性が向上する。そして、ロウ材の流れ性及び組み付け性を向上させつつ、芯線先端部12への回転力の伝達性能を向上させることができる。具体的には、コイルバネ13の先端外径D2を0.253mmとすると、コイルバネ13の線径t1が0.065mmであることから、芯線径d2は0.0905mmとなり、コイルバネ13の後端側外径D1を0.360mmとすると、その芯線径d1は0.1975mmとなって、手元側から先端部への回転力伝達性能を約2.18倍(0.1975/0.0905)と上げることができる。
芯線外径比(d1/d2)を1.10以上2.36以下とすることにより、実施例4のコイルバネの形状安定性と芯線先端部の強度とを確保しながら、先端部へのコイルバネテーパ部と同様に、回転力の伝達性能を増大させることができる。なお、芯線外径比(d1/d2)は、芯線先端部12とコイルバネ13との隙間を確保する観点からは、より好ましくは、1.49以上2.27以下である。芯線外径比(d1/d2)を1.49及び2.27とする根拠は以下の通りである。
先端部への回転伝達性を考慮すると、後端側芯線径d1は0.135mmとなり、そして先端部芯線径d2は、0.0905(0.253−0.065×2.5)となって、その場合の芯線外径比(d1/d2)は、約1.49(0.135/0.0905)となる。一方、コイルバネの形状安定性と芯線先端部の強度を考慮すると、先端部芯線径d2は0.087mmとなり、そして後端側固着部16の芯線径d1は0.1975(0.360−0.065×2.5)となって、その場合の芯線外径比(d1/d2)は、約2.27(0.1975/0.087)となる。したがって、より好ましくは、芯線外径比(d1/d2)は、1.49以上2.27以下である。
[実施例9]
実施例9は、図9に示すように、少なくともコイルバネ13のテーパ部先端側に細径の等径部13cを設けたもので、他の構成は実施例8と同様である。先端等径部13cは、テーパ部13bの先端側外径D2と同一外径であり、先端等径部長さL3に対するテーパ部長さL1の比(L1/L3)が3.1以上7.3以下である。
このようにテーパ部先端側に細径の等径部を設けることにより、ステアリング特性が向上し、真腔が狙い易くなる。一般に術者は、血管部選択性向上のため、ガイドワイヤ先端部を湾曲状にしたり、図10に示すように、曲率を2段階に変えた2つの屈曲部50a,50b,51a,51bを有する先端形状にしたりして、用いる。特に、先端部の剛性の高いガイドワイヤ50,51を用いて、完全閉塞部に対して前述したようなパラレルガイドワイヤテクニックを用いる場合には、1本目のガイドワイヤ50と2本目のガイドワイヤ51の先端形状を異ならせることにより、1本目のルートとは異なる方向へ先端部を導き、真腔を狙い易い形状としている。具体的には、第1屈曲部50a,51aの第2屈曲部50b,51bに対する屈曲角度(第1角度)θ1,θ3、第2屈曲部50b,51bの本体部50c、51cに対する屈曲角度(第2角度)θ2,θ4、及びそれぞれの折り曲げ長さLB1〜LB4を、病変部の状態に応じて可変させている。例えば、θ1=45°、θ2=15°、θ3=45°、θ4=30°、LB1=2mm、LB2=4mm、LB3=2mm、LB4=6mmである。また、先端部の折り曲げ全体長さLB5(=LB1+LB2,=LB3+LB4)は概ね8mm以内である。また、このような2か所曲げの場合には、マイクロカテーテルをそれぞれの曲げポイントまで伸長することにより、屈曲形状を病変症状に応じて任意選択し、手技を行っている。
このように二つの折曲部50a,50b,51a,51bを形成する場合に、曲げ範囲が等径であると曲げ癖が付けやすくなる。これは、テーパ形状であると、それぞれの屈曲部位で剛性が徐変するため、テーパ形状の曲げポイントの位置決めが等径のものに比べて困難となるからである。そして、先端等径部13cとテーパ部13bの長さの比を3.1以上7.3以下とする理由は以下の通りである。先端等径部13cの長さL3が8mmのとき、テーパの最小寸法が25mmであるため、その長さ比(L1/L3)は3.1(25/8)となる。また、先端等径部長さL3が6mmのとき、テーパ部長さL1は44mmであるため、その長さ比は7.3(44/6)となる。したがって、テーパ部13bと先端等径部13cとの好ましい長さ比(L1/L3)は3.1以上7.3以下としている。なお、全てをテーパとした構造と比較して、先端等径部13cを設けることにより、この等径部13cの長さ分の分だけ径小部が増えるため、ガイドワイヤ先端部の柔軟性を確保することができる。
[実施例10]
実施例10は、図11に示すように、コイルバネ13の後端固着部までのコイルバネ外周部に湿潤時に潤滑特性を示す潤滑層60を塗布したものであり、その他の構成は実施例9と同様である。先ず、コイルバネ13の外周部に疎水性材料からなる塗布膜61を形成し、次に、この疎水性材料からなる塗布膜61上に、親水性ポリマーからなる塗布膜62を形成する。これら二層の塗布膜61,62によって、潤滑層60が形成される。この場合に、コイルバネ13は密着巻きであるため、疎水性材料の塗布時に、コイル線間の隙間を通してコイルバネ内に疎水性材料が入り込むことが無く、概ねコイルバネ13の凹凸表面上で略平滑に疎水性材料が塗布される。次に、この疎水性材料からなる塗布膜61の上に、親水性ポリマーを塗布し、塗布膜62を形成する。このように、二重の塗布膜61,62とすることにより、外表面が均一に形成され、隙間の空いたコイルバネに比べて遥かに高い滑り性を発揮させることができる。疎水性材料としては、ポリウレタン、ポリアミド、フッ素樹脂等が用いられ、親水性材料としては、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキサイド、無水マレイン酸エチルエステル等が用いられる。
[実施例11]
コイルバネ13の後端側外径D1を0.450mm以下とし、後端側外径D1と先端側外径D2との外径比(D1/D2)を1.52以上2.31以下とした以外は、図2に示す実施例1と同様に構成して、実施例11を構成した。この実施例11では、下肢血管治療用ガイドワイヤとして最適なものとなる。以下実施例13までは、下肢血管治療用のガイドワイヤ10として説明する。
コイルバネ13の後端側外径D1を太くする理由は以下の通りである。下肢血管閉塞病変部への治療用具の導入は、病変部に近い大腿部からの挿入が望ましいと考えられるが、かかる病変部の血管径は太いため、止血に長時間を要し、虚血による障害が発生しやすい。このため、腕から下肢へアプローチする手技がある。これは、腕の動脈から大動脈弓を経由し、腹部大動脈を通って下肢抹消動脈の閉塞部治療を行うが、かかる場合に、経路が長く、大動脈弓を通過する柔軟性と、目的治療部位までの長い経路に到達することができる押し込み特性が要求される。
また、下肢血管の病変部の血管径は冠状動脈の血管径と比較して大きく、かつ閉塞病変長が長いのが一般的である。例えば、冠状動脈の血管径は2〜3mm程度であるのに対して、下肢血管病変部の膝から上の部分は4〜6mm、また膝下の部分は2〜4mm程度である。但し、個体差及び病変部位差は存在する。そして、冠状動脈病変長が長い、び慢性病変長は20mmを超える程度であるのに対して、下肢病変長は100mm以上に達する場合が多い。但し、この場合にも個体差及び病変部位差は存在する。
このように、病変部へのアプローチの経路、血管径、及び病変長を考慮したガイドワイヤが必要であり、特に、下肢治療用ガイドワイヤとしては押し込み特性が要求され、冠状動脈治療用ガイドワイヤよりも大きい径のものが要求される傾向にある。
コイルバネ13の外径を0.450mm以下とし、D1/D2が1.52〜2.31とするのは以下の理由による。コイルバネ13の後端側外径D1を太くすることにより、コイルバネ13内の芯線先端部の後端側外径d1を太くすることができる。例えば、外径D1を0.360mmから0.450mmに大きくし、この割合で芯線先端部の外径も太くすることができ、かかる場合に例えば、曲げ剛性は断面2次モーメントに比例することから、約2.4倍に曲げ剛性を増大することができる。その結果、押し込み特性が改良される。
また、テーパ部先端の外径D2が0.295mmを超えてくると、先端チップ19の単位面積当たりの面圧が低下し、穿通能力が劣ってくる。そして、バルーンカテーテルの案内具として、量産仕樣のバルーンカテーテル内で用いられるガイドワイヤ10の最大外径は0.450mmである。以上のことから、外径比D1/D2を1.52(0.450/0.295)以上2.31(0.450/0.195)以下としている。なお、請求項1では、テーパ部外径比(D1/D2)の好ましい範囲を、実施例1の好ましい範囲である1.22以上1.85以下と、実施例11の好ましい範囲である1.52以上2.31以下とに基づき、1.22以上2.31以下としている。
この下肢血管治療用のガイドワイヤ10は、例えば腕の動脈から経皮的に導入されて大きく屈曲する大動脈弓を通過することができる柔軟性と、大動脈弓を経由して腹部大動脈を通って下肢抹消動脈の目的治療部位までの長い経路を到達することができる押し込み性とが要求される。そして、目的治療部位に達した後は、コイルバネのテーパ部形状によって、高い穿通能力が得られる。
[実施例12]
後端側外径D1と先端側外径D2との外径比D1/D2を1.52以上2.31以下とした以外は、実施例11と同様に構成した。また、芯線の外径比(d1/d2)を1.10以上3.68以下とする理由は、実施例4と同様の理由であり、且つコイルバネ外径を考慮したからである。
d1/d2=1.10(=0.135/(0.253−0.065×2))
d1/d2=3.68(=(0.450−0.065×2)/0.087)
[実施例13]
コイルバネ13のテーパ部13bの先端に、細径の先端等径部13cを設けた以外は、実施例11と同様に構成した。テーパ部長さL1/等径部長さL3である長さ比(L1/L3)を3.1以上24以下としたのは、以下の理由による。先端等径部長さL3が8mmのときに、テーパ部長さL1の最小寸法は25mmであるため、その長さ比(L1/L3)は3.1(25/8)となる。また、先端等径部長さL3が2mmのとき、テーパ部長さの最大寸法は48mmであることから、その長さ比は24(48/2)となる。したがって、先端等径部長さL3が2〜8mmの場合を想定して、かかる長さ比とした。
コイルバネ13のテーパ部13bの先端に、細径の先端等径部13cを設け、テーパ部長さ/等径部長さである長さ比(L1/L3)を3.1以上7.3以下とした理由は、先端等径部長さL3が8mmのとき、テーパ部の最小長さL1が25mmであるため、その長さ比(L1/L3)は3.1(25/8)となる。また、先端等径部長さL3が6mmのとき、テーパ部13bの最大長さは44mmであるため、その長さ比(L1/L3)は7.3(44/6)となる。したがって、好ましい先端等径部とテーパ部との長さ比(L1/L3)は3.1以上7.3以下としている。なお、全てがテーパ形状の構造と比較して、先端等径部13cを設けることにより等径部13cの長さ分の分だけ径小部が増えるため、先端部の柔軟性を確保することができる。実施例12、または実施例13のいずれかを採用するかは、病変部の状態により術者が任意に選択する。また、実施例11〜13において、前記実施例10と同様に、コイルバネ13の後端固着部までのコイルバネ外周部に湿潤時に潤滑特性を示す潤滑層を塗布することが好ましい。
なお、上記各実施形態では、コイルバネ13は単線をコイル状にした単条コイル体として説明したが、これに変えて、複数の素線をコイル状にした複条または多条コイル体としてもよい。そして、複条または多条コイル体を形成する場合に、各素線径は同一でもまたは異径であってもよい。複条または多条コイル体は、複数の素線を用いるため、引張強さが高く安全性も高い。また、線径の異なる複条または多条コイル体は、その凸凹形状によって、より一層高い穿孔能力が得られる。
本発明の医療用ガイドワイヤの一部を切り欠いて示す正面図である。 本発明の実施例1,2,3を説明するための概略の断面図である。 実施例1における回転力伝達性能及び軸方向力の向上を説明するための概略図である。 狭小通路を通過する際のガイドワイヤ先端部の挙動を示す概略図である。 パラレルワイヤテクニックを説明するための概略図である。 中間固着部を等径部の先端とした実施例4を説明するための概略図である。 芯線先端部をテーパ形状に形成した実施例5,6,7を説明するための概略図である。 芯線先端部とコイルバネとの間に隙間を設けた実施例8を説明するための概略図である。 コイルバネのテーパ部先端に細径等径部を設けた実施例9を説明するための概略図である。 実施例9における先端部の折り曲げ状態を示す概略図である。 コイルバネ外周部に潤滑層を塗布した実施例10を説明するための概略図である。 冠状動脈における完全閉塞病変部へのガイドワイヤによる穿通を示す概略図である。 硬い組織が散在する閉塞病変部へのガイドワイヤによる穿通を示す概略図である。 全周性石灰化病変部へのガイドワイヤによる穿通を示す概略図である。
符号の説明
10 ガイドワイヤ
11 芯線
12 芯線先端部
12a テーパ部
12b 第1細径部
12c 第2細径部
13 コイルバネ
13a 等径部
13b テーパ部
14a,14b 素線
15 先端固着部
16 後端固着部
17 中間固着部
30 狭小通路
32 血管
33,34 突出硬質部
41 ガイドワイヤ
44 側枝
45 血管
46 カップ
50,51 ガイドワイヤ
50a,50b,51a,51b 屈曲部
60 潤滑層

Claims (8)

  1. 可撓性細長体からなる芯線と、この芯線の先端部に形成される先細り状の芯線先端部と、この芯線先端部に先端及び後端が固着されて取り付けられるコイルバネとを有する冠状動脈治療の医療用ガイドワイヤであって、
    前記コイルバネを、先端部に少なくとも25mm以上の長さで形成されるテーパ部と、このテーパ部に続き後端に至る等径部とから構成し、
    前記コイルバネの先端から50mm以内であって、前記テーパ部と前記等径部の境界から外れた位置で、前記等径部に前記コイルバネと前記芯線先端部とを固着する中間固着部を有し、
    前記先端から前記中間固着部までの前記コイルバネは、線径が等径の素線を用いて、密着巻きにより構成し、
    前記コイルバネの後端側外径D1が0.360mm以下で、前記テーパ部の先端側外径D2に対する前記後端側外径D1の比(テーパ部外径比D1/D2)を1.22以上1.85以下とし、
    前記テーパ部長さをL1とし、前記境界から前記中間固着部までの等径部長さをL2としたときに、等径部長さL2に対するテーパ部長さL1の比(コイルバネ第1長さ比L1/L2)を1以上とし、
    前記先端から前記中間固着部までの前記コイルバネと前記芯線先端部との関係が、前記素線の線径をtとし、前記芯線先端部のテーパ部後端芯線径をd1とし、前記芯線先端部のテーパ部先端芯線径をd2としたときに、
    t≦d2≦(D2−2・t)
    t<d1≦(D1−2・t)
    1.10≦(d1/d2)≦2.64
    であることを特徴とする医療用ガイドワイヤ。
  2. 前記先端から前記中間固着部までの前記コイルバネと前記芯線先端部との関係が、
    t≦d2≦(D2−2.5・t)
    t<d1≦(D1−2.5・t)
    であることを特徴とする請求項1記載の医療用ガイドワイヤ。
  3. 前記先端から前記中間固着部までのコイルバネが、前記先端に先端等径部を含み、前記テーパ部長さをL1とし、前記先端等径部長さをL3としたときに、先端等径部長さL3に対するテーパ部長さL1の比(コイルバネ第2長さ比L1/L3)を3.1以上24以下とすることを特徴とする請求項1または2記載の医療用ガイドワイヤ。
  4. 前記コイルバネ第2長さ比L1/L3が3.1以上7.3以下であることを特徴とする請求項3記載の医療用ガイドワイヤ。
  5. 可撓性細長体からなる芯線と、この芯線の先端部に形成される先細り状の芯線先端部と、この芯線先端部に先端及び後端が固着されて取り付けられるコイルバネとを有する下肢血管治療の医療用ガイドワイヤであって、
    前記コイルバネを、先端部に少なくとも25mm以上の長さで形成されるテーパ部と、このテーパ部に続き後端に至る等径部とから構成し、
    前記コイルバネの先端から50mm以内であって、前記テーパ部と前記等径部の境界から外れた位置で、前記等径部に前記コイルバネと前記芯線先端部とを固着する中間固着部を有し、
    前記先端から前記中間固着部までの前記コイルバネは、線径が等径の素線を用いて、密着巻きにより構成し、
    前記コイルバネの後端側外径D1が0.450mm以下で、前記テーパ部の先端側外径D2に対する前記後端側外径D1の比(テーパ部外径比D1/D2)を1.52以上2.31以下とし、
    前記テーパ部長さをL1とし、前記境界から前記中間固着部までの等径部長さをL2としたときに、等径部長さL2に対するテーパ部長さL1の比(コイルバネ第1長さ比L1/L2)を1以上とし、
    前記先端から前記中間固着部までの前記コイルバネと前記芯線先端部との関係が、前記素線の線径をtとし、前記芯線先端部のテーパ部後端芯線径をd1とし、前記芯線先端部のテーパ部先端芯線径をd2としたときに、
    t≦d2≦(D2−2・t)
    t<d1≦(D1−2・t)
    1.10≦(d1/d2)≦3.68
    であることを特徴とする医療用ガイドワイヤ。
  6. 前記先端から前記中間固着部までの前記コイルバネと前記芯線先端部との関係が、
    t≦d2≦(D2−2.5・t)
    t<d1≦(D1−2.5・t)
    であることを特徴とする請求項5記載の医療用ガイドワイヤ。
  7. 前記先端から前記中間固着部までのコイルバネが、前記先端に先端等径部を含み、前記テーパ部長さをL1とし、前記先端等径部長さをL3としたときに、先端等径部長さL3に対するテーパ部長さL1の比(コイルバネ第2長さ比L1/L3)を3.1以上24以下とすることを特徴とする請求項5または6記載の医療用ガイドワイヤ。
  8. 前記コイルバネ第2長さ比L1/L3が3.1以上7.3以下であることを特徴とする請求項7記載の医療用ガイドワイヤ。
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