JP4826213B2 - レベルシフト回路およびシフトレジスタ並びに表示装置 - Google Patents
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Description
図41に示すカレントミラー型レベルシフト回路200は、回路動作制御部201と、2つのバイアスシフト部202および203と、レベルシフト部204と、出力部205とを有する。
p型MOSトランジスタQp201およびn型MOSトランジスタQn201は、正側の電源電圧VDDが供給される電源ライン(以下、「電源ラインVDD」と表記する)と、負側の電源電圧VSSが供給される電源ライン(以下、「電源ラインVSS」と表記する)との間に直列に接続され、ゲート同士およびドレイン同士がそれぞれ共通に接続されている。
p型MOSトランジスタQp202は、そのソースが電源ラインVDDに接続され、そのゲートがp型MOSトランジスタQp201およびn型MOSトランジスタQn201の各ゲートに接続される。
p型MOSトランジスタp203およびn型MOSトランジスタQn202は、電源ラインVDDと電源ラインVSSとの間に直列に接続され、互いのゲートがp型MOSトランジスタQp201およびn型MOSトランジスタQn201のドレインに共通に接続される。p型MOSトランジスタQp204は、n型MOSトランジスタQn202と並列に接続され、そのゲートにクロック信号CKが入力される。
このバイアスシフト部202においては、クロック信号CKの直流バイアスをシフトする動作が行われる。
p型MOSトランジスタQp205およびn型MOSトランジスタQn203は、電源ラインVDDと電源ラインVSSとの間に直列に接続され、互いのゲートが共通に接続される。p型MOSトランジスタQp206は、n型MOSトランジスタQn203と並列に接続され、そのゲートにクロック信号xCKが入力される。クロック信号xCKは、クロック信号CKに対して逆相の信号である。
このバイアスシフト部203においては、逆相のクロック信号xCKの直流バイアスをシフトする動作が行われる。
p型MOSトランジスタQp207およびQp208は、カレントミラー回路を構成する。p型MOSトランジスタQp207およびQp208のソースは電源ラインVDDに共通接続され、そのゲートはp型MOSトランジスタQp207のドレインに共通接続される。p型MOSトランジスタQp207のドレインは、p型MOSトランジスタQp202のドレインに接続される。
n型MOSトランジスタQn204は、そのドレインがp型MOSトランジスタQp207のドレインに接続され、そのゲートがp型MOSトランジスタQp203およびn型MOSトランジスタQn202のドレインに接続され、そのソースにクロック信号xCKが入力される。n型MOSトランジスタQn205は、そのドレインがp型MOSトランジスタQp208のドレインに接続され、そのゲートがp型MOSトランジスタQp205およびn型MOSトランジスタQn203のドレインに接続され、そのソースにクロック信号CKが入力される。
このレベルシフト部204は、互いに逆位相のクロック信号xCKおよびCKをn型MOSトランジスタQn204およびn205のソースに入力するカレントミラーアンプを構成する。
上記シフト段は、前段からパルス信号が入力される期間、並びに、次段へパルス信号が出力される期間を検出する検出回路と、上記検出回路が検出したパルス信号の入力期間および出力期間において、入力されるクロック信号の1サイクル内に含まれるパルス信号をレベルシフトして出力するレベルシフト回路と、上記検出回路が検出したパルス信号の入力期間および出力期間において、上記レベルシフト回路から出力される信号をパルス信号として次段に出力し、上記レベルシフト回路を初期化する所定の期間において、一定のレベルの信号を次段に出力する出力回路とを有する。
上記レベルシフト回路は、第1のノードの電圧が、第1の電圧から第2の電圧までの範囲に含まれる第1のしきい値に対して上記第2の電圧側にある場合にオンし、上記第1のノードの電圧が、上記第1のしきい値に対して上記第1の電圧側にある場合にオフし、当該オンのとき、レベルシフト信号の出力端子へ上記第1の電圧を出力する第1のスイッチと、第2のノードの電圧が、上記第1の電圧から上記第2の電圧までの範囲に含まれる第2のしきい値に対して上記第1の電圧側にある場合にオンし、上記第2のノードの電圧が、上記第2のしきい値に対して上記第2の電圧側にある場合にオフし、当該オンのとき、上記出力端子へ上記第2の電圧を出力する第2のスイッチと、一方の端子に上記クロック信号を入力し、他方の端子が上記第1のノードに接続される第1のキャパシタと、一方の端子に上記クロック信号を入力し、他方の端子が上記第2のノードに接続される第2のキャパシタと、上記所定の期間において、上記第1のノードを上記第2の電圧で充電した状態から当該第1のノードの電圧を上記第1のしきい値に設定し、上記第2のノードを上記第1の電圧で充電した状態から当該第2のノードの電圧を上記第2のしきい値に設定する電圧設定回路と、上記検出回路が検出したパルス信号の入力期間および出力期間において、上記クロック信号を上記第1のキャパシタおよび上記第2のキャパシタに入力する第1の入力回路と、上記電圧設定回路が上記第1のノードおよび上記第2のノードの電圧設定を行う期間において、第3の電圧から第4の電圧までの範囲に含まれる所定の電圧を上記クロック信号の代わりに上記第1のキャパシタおよび上記第2のキャパシタに入力する第2の入力回路とを有する。
上記クロック信号は、上記第3の電圧と上記第4の電圧を交互に繰り返す信号であり、縦続接続される2つのシフト段は、互いの周期が等しく位相が異なるクロック信号を入力する。
この状態で、上記第1の入力信号の電圧が僅かに変化すると、上記第1のノードはフローティング状態にあるため、上記第1の入力信号の電圧変化に応じて上記第1のノードの電圧が上記第1のしきい値から変化し、上記第1のスイッチのオンとオフが切り換わる。
また、この状態で、上記第2の入力信号の電圧が僅かに変化すると、上記第2のノードはフローティング状態にあるため、上記第2の入力信号の電圧変化に応じて上記第2のノードの電圧が上記第2のしきい値から変化し、上記第2のスイッチのオンとオフが切り換わる。
例えば、上記第1のスイッチがオフからオン、上記第2のスイッチがオンからオフへ変化するように上記第1の入力信号および上記第2の入力信号の電圧が僅かに変化すると、上記出力端子の電圧は、上記第2の電圧から上記第1の電圧へ変化する。逆に、上記第2のスイッチがオンからオフ、上記第2のスイッチがオフからオンへ変化するように上記第1の入力信号および上記第2の入力信号の電圧が僅かに変化すると、上記出力端子の電圧は、上記第1の電圧から上記第2の電圧へ変化する。
このように、上記第1の入力信号および上記第2の入力信号の僅かな電圧変化によって、上記出力端子からは、上記第1の電圧と上記第2の電圧との間で変化するレベルシフト信号が出力される。
また、好適には、上記第1のスイッチは、上記第1のノードの電圧が上記第1のしきい値に対して上記第2の電圧側にある場合にオンし、上記第1の電圧側にある場合にオフし、上記第2のスイッチは、上記第2のノードの電圧が上記第2のしきい値に対して上記第1の電圧側にある場合にオンし、上記第2の電圧側にある場合にオフする。
この場合、上記電圧設定回路は、第1の期間において、上記第1のノードの電圧が上記第1のしきい値に対して上記第2の電圧側にあるように上記第1のキャパシタを充電し、当該充電後の第2の期間において、オン状態の上記第1のスイッチから出力される電圧を上記第1のノードに供給し、第3の期間において、上記第2のノードの電圧が上記第2のしきい値に対して上記第1の電圧側にあるように上記第2のキャパシタを充電し、当該充電後の第4の期間において、オン状態の上記第2のスイッチから出力される電圧を上記第2のノードに供給しても良い。
この場合、好適には、上記電圧設定回路は、上記第1の期間において、上記第2のノードの電圧が上記第2のしきい値に対して上記第2の電圧側にあるように上記第2のキャパシタを充電する。
また、この場合、上記電圧設定回路は、上記第1の期間、上記第2の期間、上記第3の期間および上記第4の期間において、上記第1のスイッチと上記出力端子とを遮断しても良いし、上記第2のスイッチと上記出力端子とを遮断しても良い。
あるいは、上記電圧設定回路は、上記第1の期間および上記第2の期間において、上記第1のスイッチと上記出力端子とを遮断し、上記第2のスイッチと上記出力端子とを接続し、上記第3の期間および上記第4の期間において、上記第1のスイッチと上記出力端子とを接続し、上記第2のスイッチと上記出力端子とを遮断しても良い。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るレベルシフト回路の構成の一例を示す図である。
図1に示すレベルシフト回路は、p型MOSトランジスタQp1と、n型MOSトランジスタQn1と、キャパシタCAと、キャパシタCBと、電圧設定回路1とを有する。
n型MOSトランジスタQn1を含む回路は、本発明の第2のスイッチの一実施形態である。
キャパシタCAは、本発明の第1のキャパシタの一実施形態である。
キャパシタCBは、本発明の第2のキャパシタの一実施形態である。
p型MOSトランジスタQp1は、ノードNAの電圧が‘VDD−Vthp’より高い場合にオフし、‘VDD−Vthp’より低い場合にオンする。
図1の例に示すように、p型MOSトランジスタQp1のソースは電源ラインVDDに接続され、そのドレインはレベルシフト信号Oの出力端子に接続され、そのゲートはノードNAに接続される。
n型MOSトランジスタQn1は、ノードNBの電圧が‘VSS+Vthn’より高い場合にオンし、‘VSS+Vthn’より低い場合にオフする。
図1の例に示すように、n型MOSトランジスタQn1のソースは電源ラインVSSに接続され、そのドレインはレベルシフト信号Oの出力端子に接続され、そのゲートはノードNBに接続される。
すなわち、電圧設定回路1は、まず第1の期間において、ノードNAの電圧が‘VDD−Vthp’より低い電圧になるようにキャパシタCAを充電し、この充電後の第2の期間において、オン状態にあるp型MOSトランジスタQp1から出力される電圧をノードNAに供給する。これにより、ノードNAの電圧は電圧‘VDD’に向かって上昇し、その電圧が‘VDD−Vthp’に達したところで、p型MOSトランジスタQp1が自らオフする。その結果、ノードNAの電圧は‘VDD−Vthp’に設定される。
また、電圧設定回路1は、第3の期間において、ノードNBの電圧が‘VSS+Vthn’より高い電圧になるようにキャパシタCBを充電し、この充電後の第4の期間において、オン状態にあるn型MOSトランジスタQn1から出力される電圧をノードNBに供給する。これにより、ノードNBの電圧は電圧‘VSS’に向かって低下し、その電圧が‘VSS+Vthn’に達したところで、n型MOSトランジスタQn1が自らオフする。その結果、ノードNBの電圧は‘VSS+Vthn’に設定される。
所定の期間において、ノードNAおよびNBの電圧は、p型MOSトランジスタQp1およびn型MOSトランジスタQn1のオン/オフの切り換わり点の電圧(‘VDD−Vthp’,‘VSS+Vthn’)にそれぞれ設定される。そして、上記所定の期間の後、ノードNAおよびNBは、フローティング状態に設定される。
この状態で、第1の入力信号IN1の電圧が低下する方向に変化すると、ノードNAはフローティング状態にあるため、ノードNAの電圧も第1の入力信号IN1に応じて‘VDD−Vthp’より低下する方向に変化する。これにより、p型MOSトランジスタQp1はオンする。また、第2の入力信号の電圧が低下する方向に変化すると、ノードNBはフローティング状態にあるため、ノードNBの電圧も第2の入力信号IN2に応じて‘VSS+Vthn’より低下する方向に変化する。これにより、n型MOSトランジスタQn1はオフする。したがって、この場合、p型MOSトランジスタQp1がオン、n型MOSトランジスタQn1がオフするため、レベルシフト信号Oの電圧は‘VDD’になる。
逆に、第1の入力信号IN1および第2の入力信号IN2の電圧が共に上昇する方向に変化すると、ノードNAおよびNBの電圧もこれに応じて共に上昇する方向に変化するため、p型MOSトランジスタQp1はオフし、n型MOSトランジスタQn1はオンする。その結果、レベルシフト信号Oの電圧は‘VSS’になる。
このように、図1に示すレベルシフト回路によれば、比較的小さい振幅を持つ第1の入力信号IN1および第2の入力信号IN2を、電源電圧VDD〜VSSの範囲で変化する振幅の大きいレベルシフト信号Oに変換することができる。
したがって、図1に示すレベルシフト回路によれば、トランジスタ(Qp1,Qn1)のしきい電圧のばらつきに影響されることなく、安定したレベルシフト動作を行うことができる。
したがって、図1に示すレベルシフト回路によれば、レベルシフト動作に伴うリーク電流を抑制し、消費電力を小さくすることができる。
したがって、図1に示すレベルシフト回路によれば、トランジスタのしきい電圧より小さい振幅の信号であっても、電源電圧VDD〜VSSの範囲で変化する振幅の大きい信号に変換することが可能であり、信号の変換範囲を広くすることができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
本実施形態に係るレベルシフト回路は、上述した第1の実施形態に係るレベルシフト回路における電圧設定回路の構成をより具体化したものである。
図2に示すレベルシフト回路は、図1に示すレベルシフト回路における電圧設定回路1として、p型MOSトランジスタQp2,Qp3と、n型MOSトランジスタQn2,Qn3,Qn4と、制御回路10とを有しており、他の構成については図1に示すレベルシフト回路と同じである。
n型MOSトランジスタQn1を含む回路は、本発明の第2のスイッチの一実施形態である。
キャパシタCAは、本発明の第1のキャパシタの一実施形態である。
キャパシタCBは、本発明の第2のキャパシタの一実施形態である。
n型MOSトランジスタQn3およびQn4を含む回路は、本発明の第1の電圧供給回路の一実施形態である。
p型MOSトランジスタQp3を含む回路は、本発明の第2の電圧供給回路の一実施形態である。
p型MOSトランジスタQp2を含む回路は、本発明の第3のスイッチの一実施形態である。
n型MOSトランジスタQn2を含む回路は、本発明の第4のスイッチの一実施形態である。
すなわち、第1の期間(t1〜t2)において、制御信号S1を電圧‘VDD’に設定し、他の期間において、制御信号S1を電圧‘VSS’に設定する。
第1の期間に続く第2の期間(t2〜t3)において、制御信号S2を電圧‘VSS’に設定し、他の期間において、制御信号S2を電圧‘VDD’に設定する。
第2の期間に続く第3の期間(t3〜t4)において、制御信号S3を電圧‘VSS’に設定し、他の期間において、制御信号S3を電圧‘VDD’に設定する。
第3の期間に続く第4の期間(t4〜t5)において、制御信号S4を電圧‘VDD’に設定し、他の期間において、制御信号S4を電圧‘VSS’に設定する。
図3(A)は、制御信号S1の電圧波形を示す。
図3(B)は、制御信号S2の電圧波形を示す。
図3(C)は、制御信号S3の電圧波形を示す。
図3(D)は、制御信号S4の電圧波形を示す。
図3(E)は、第1の入力信号IN1の電圧波形を示す。
図3(F)は、第2の入力信号IN2の電圧波形を示す。
図3(G)は、ノードNAの電圧V_NAの電圧波形を示す。
図3(H)は、ノードNBの電圧V_NBの電圧波形を示す。
図3(I)は、レベルシフト信号Oの電圧波形を示す。
第1の期間(t1〜t2)においてn型MOSトランジスタQn1をオフすることにより、p型MOSトランジスタQp1およびn型MOSトランジスタQn1が同時にオンすることによる貫通電流の発生を防止することができる。
このとき、p型MOSトランジスタQp1はオン状態にあり、電源ラインVDDからp型MOSトランジスタQp1を介してノードNAに電流が流れるため、ノードNAの電圧V_NAは電圧‘VDD’に向かって上昇する。
電圧V_NAが‘VDD−Vthp’に達すると、p型MOSトランジスタQp1が自らオフするため、電圧V_NAの上昇は停止する。その結果、ノードNAの電圧V_NAは‘VDD−Vthp’に設定される。
このとき、n型MOSトランジスタQn1はオン状態にあり、ノードNBからn型MOSトランジスタQn1を介して電源ラインVSSに電流が流れるため、ノードNBの電圧V_NBは電圧‘VSS’に向かって低下する。
電圧V_NBが‘VSS+Vthn’に達すると、n型MOSトランジスタQn1が自らオフするため、電圧V_NBの低下は停止する。その結果、ノードNBの電圧V_NBは‘VSS+Vthn’に設定される。
例えば時刻t6〜t7において、第1の入力信号IN1および第2の入力信号IN2がローレベル(VSS)になり、電圧V_NAは‘VDD−Vthp−Vin’、電圧V_NBは‘VSS+Vthn’になる。これにより、p型MOSトランジスタQp1がオン、n型MOSトランジスタQn1がオフするため、レベルシフト信号Oは電圧‘VDD’になる。
また、例えば時刻t7〜t8において、第1の入力信号IN1および第2の入力信号IN2がハイレベル(Vin)になり、電圧V_NAは‘VDD−Vthp’、電圧V_NBは‘VSS+Vthn+Vin’になる。これにより、n型MOSトランジスタQn1がオン、p型MOSトランジスタQp1がオフするため、レベルシフト信号Oは電圧‘VSS’になる。
また、ノードNAおよびNBの電圧設定期間(t1〜t5)やレベルシフト動作の期間において、p型MOSトランジスタQp1およびn型MOSトランジスタQn1が同時にオンすることを防止できるため、レベルシフト動作に伴うリーク電流を抑制し、消費電力を小さくすることができる。
更に、ノードNAおよびNBの電圧が、p型MOSトランジスタQp1およびn型MOSトランジスタQn1のオン/オフの切り換わり点の電圧にそれぞれ設定されるため、トランジスタのしきい電圧より小さい振幅の信号であってもレベルシフト動作が可能であり、信号の変換範囲を広くすることができる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
第2の実施形態に係るレベルシフト回路(図2)では、高電位側のノードNAの電圧設定を行った後に低電位側のノードNBの電圧設定を行うが、本実施形態に係るレベルシフト回路(図4)では、低電位側のノードNBの電圧設定を行った後に高電位側のノードNAの電圧設定を行う。
図4に示すレベルシフト回路は、図1に示すレベルシフト回路における電圧設定回路1として、p型MOSトランジスタQp2,Qp3,Qp4と、n型MOSトランジスタQn2,Qn3と、制御回路10Aとを有しており、他の構成については図1に示すレベルシフト回路と同じである。
p型MOSトランジスタQp1を含む回路は、本発明の第2のスイッチの一実施形態である。
キャパシタCBは、本発明の第1のキャパシタの一実施形態である。
キャパシタCAは、本発明の第2のキャパシタの一実施形態である。
p型MOSトランジスタQp3およびQp4を含む回路は、本発明の第1の電圧供給回路の一実施形態である。
n型MOSトランジスタQn3を含む回路は、本発明の第2の電圧供給回路の一実施形態である。
n型MOSトランジスタQn2を含む回路は、本発明の第3のスイッチの一実施形態である。
p型MOSトランジスタQp2を含む回路は、本発明の第4のスイッチの一実施形態である。
すなわち、第1の期間(t11〜t12)において、制御信号S3を電圧‘VSS’に設定し、他の期間において、制御信号S3を電圧‘VDD’に設定する。
第1の期間に続く第2の期間(t12〜t13)において、制御信号S4を電圧‘VDD’に設定し、他の期間において、制御信号S4を電圧‘VSS’に設定する。
第2の期間に続く第3の期間(t13〜t14)において、制御信号S1を電圧‘VDD’に設定し、他の期間において、制御信号S1を電圧‘VSS’に設定する。
第3の期間に続く第4の期間(t14〜t15)において、制御信号S2を電圧‘VSS’に設定し、他の期間において、制御信号S2を電圧‘VDD’に設定する。
図5(A)〜(I)の信号波形は、図3(A)〜(I)の信号波形に対応する。
また、この初期の状態において、第1の入力信号IN1はハイレベルの電圧‘Vin’に設定され、第2の入力信号IN2はローレベルの電圧‘VSS’に設定される。
第1の期間(t11〜t12)においてp型MOSトランジスタQp1をオフすることにより、p型MOSトランジスタQp1およびn型MOSトランジスタQn1が同時にオンすることによる貫通電流の発生を防止することができる。
このとき、n型MOSトランジスタQn1はオン状態にあり、ノードNBからn型MOSトランジスタQn1を介して電源ラインVSSに電流が流れるため、ノードNBの電圧V_NBは電圧‘VSS’に向かって低下する。
電圧V_NBが‘VSS+Vthn’に達すると、n型MOSトランジスタQn1が自らオフするため、電圧V_NBの低下は停止する。その結果、ノードNBの電圧V_NBは‘VSS+Vthn’に設定される。
このとき、p型MOSトランジスタQp1はオン状態にあり、電源ラインVDDからp型MOSトランジスタQp1を介してノードNAに電流が流れるため、ノードNAの電圧V_NAは電圧‘VDD’に向かって上昇する。
電圧V_NAが‘VDD−Vthp’に達すると、p型MOSトランジスタQp1が自らオフするため、電圧V_NAの上昇は停止する。その結果、ノードNAの電圧V_NAは‘VDD−Vthp’に設定される。
例えば時刻t16〜t17において、第1の入力信号IN1および第2の入力信号IN2がローレベル(VSS)になると、p型MOSトランジスタQp1がオン、n型MOSトランジスタQn1がオフし、レベルシフト信号Oは電圧‘VDD’になる。
また、例えば時刻t17〜t18において、第1の入力信号IN1および第2の入力信号IN2がハイレベル(Vin)になると、n型MOSトランジスタQn1がオン、p型MOSトランジスタQp1がオフし、レベルシフト信号Oは電圧‘VSS’になる。
すなわち、ノードNAの電圧が‘VDD−Vthp’、ノードNBの電圧が‘VSS+Vthn’に設定されるため、トランジスタ(Qp1,Qn1)のしきい電圧のばらつきに影響されることなく、安定したレベルシフト動作を行うことができる。
また、p型MOSトランジスタQp1およびn型MOSトランジスタQn1が同時にオンすることを防止できるため、レベルシフト動作に伴うリーク電流を抑制できる。
また、ノードNAおよびNBの電圧が、p型MOSトランジスタQp1およびn型MOSトランジスタQn1のオン/オフの切り換わり点の電圧にそれぞれ設定されるため、トランジスタのしきい電圧より小さい振幅の信号であってもレベルシフト動作が可能である。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
第2および第3の実施形態に係るレベルシフト回路では、p型MOSトランジスタQp1およびn型MOSトランジスタQn1が同時にオンすることによる貫通電流の発生を防ぐため、ノードNAおよびNBの電圧設定が別々に行われているが、本実施形態に係るレベルシフト回路では、両者の電圧設定を並行に行う。
図6に示すレベルシフト回路は、図1に示すレベルシフト回路における電圧設定回路1として、p型MOSトランジスタQp2,Qp3,Qp5と、n型MOSトランジスタQn2,Qn3,Qn5と、制御回路10Bとを有しており、他の構成については図1に示すレベルシフト回路と同じである。
n型MOSトランジスタQn1を含む回路は、本発明の第2のスイッチの一実施形態である。
キャパシタCAは、本発明の第1のキャパシタの一実施形態である。
キャパシタCBは、本発明の第2のキャパシタの一実施形態である。
n型MOSトランジスタQn3を含む回路は、本発明の第1の電圧供給回路の一実施形態である。
p型MOSトランジスタQp3を含む回路は、本発明の第2の電圧供給回路の一実施形態である。
p型MOSトランジスタQp2を含む回路は、本発明の第3のスイッチの一実施形態である。
n型MOSトランジスタQn2を含む回路は、本発明の第4のスイッチの一実施形態である。
p型MOSトランジスタQp5およびn型MOSトランジスタQn5を含む回路は、本発明の第5のスイッチの一実施形態である。
すなわち、第1の期間(t21〜t22)において、制御信号S1を電圧‘VDD’、制御信号S3を電圧‘VSS’に設定し、他の期間において、制御信号S1を電圧‘VSS’、制御信号S3を電圧‘VDD’に設定する。制御信号S1およびS3は逆相の信号となる。
また、第1の期間に続く第2の期間(t22〜t23)において、制御信号S2を電圧‘VSS’、制御信号S4を電圧‘VDD’に設定し、他の期間において、制御信号S2を電圧‘VDD’、制御信号S4を電圧‘VSS’に設定する。制御信号S2およびS4は逆相の信号となる。
更に、第1の期間および第2の期間(t21〜t23)において、制御信号S5を電圧‘VDD’、制御信号S6を電圧‘VSS’に設定し、他の期間において、制御信号S5を電圧‘VSS’、制御信号S6を電圧‘VDD’に設定する。制御信号S5およびS6は逆相の信号となる。
図7(A)は、制御信号S3の電圧波形を示す。
図7(B)は、制御信号S2の電圧波形を示す。
図7(C)は、制御信号S5の電圧波形を示す。
図7(D)〜(H)の信号波形は、図3(E)〜(I)の信号波形に対応する。
制御信号S4の電圧波形は、図7(B)に示す制御信号S2に対して逆相になる。
制御信号S6の電圧波形は、図7(C)に示す制御信号S5に対して逆相になる。
また、この初期の状態において、第1の入力信号IN1はハイレベルの電圧‘Vin’に設定され、第2の入力信号IN2はローレベルの電圧‘VSS’に設定される。
一方、このとき制御回路10Bは制御信号S5を電圧‘VDD’、制御信号S6を電圧‘VSS’に設定するため、p型MOSトランジスタQp5およびn型MOSトランジスタQn5が共にオフする。そのため、p型MOSトランジスタQp1およびn型MOSトランジスタQn1が同時にオンしても、貫通電流は流れない。
このとき、p型MOSトランジスタQp1はオン状態にあるため、ノードNAの電圧V_NAは電圧‘VDD’に向かって上昇し、この電圧V_NAが‘VDD−Vthp’に達したところで、p型MOSトランジスタQp1が自らオフする。また、n型MOSトランジスタQn1はオン状態にあるため、ノードNBの電圧V_NBは電圧‘VSS’に向かって低下し、この電圧V_NBが‘VSS+Vthn’に達したところで、n型MOSトランジスタQn1が自らオフする。
その結果、ノードNAの電圧V_NAは‘VDD−Vthp’に設定され、ノードNBの電圧V_NBは‘VSS+Vthn’に設定される。
すなわち、ノードNAの電圧が‘VDD−Vthp’、ノードNBの電圧が‘VSS+Vthn’に設定されるため、トランジスタ(Qp1,Qn1)のしきい電圧のばらつきに影響されることなく、安定したレベルシフト動作を行うことができる。
また、ノードNAおよびNBの電圧が、p型MOSトランジスタQp1およびn型MOSトランジスタQn1のオン/オフの切り換わり点の電圧にそれぞれ設定されるため、トランジスタのしきい電圧より小さい振幅の信号であってもレベルシフト動作が可能である。
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
図8に示すレベルシフト回路は、図6に示すレベルシフト回路における制御回路10Bを制御回路10Cに置き換え、更に、キャパシタCAおよびCBに対して共通の入力信号INを印加したものであり、他の構成については図6に示すレベルシフト回路と同じである。
すなわち、第1の期間(図9の時刻t31〜t32)において、制御信号S1を電圧‘VDD’に設定し、他の期間において、制御信号S1を電圧‘VSS’に設定する。
第1の期間に続く第2の期間(図9の時刻t32〜t33)において、制御信号S2を電圧‘VSS’に設定し、他の期間において、制御信号S2を電圧‘VDD’に設定する。
第2の期間に続く第3の期間(図9の時刻t33〜t34)において、制御信号S3を電圧‘VSS’に設定し、他の期間において、制御信号S3を電圧‘VDD’に設定する。
第3の期間に続く第4の期間(図9の時刻t34〜t35)において、制御信号S4を電圧‘VDD’に設定し、他の期間において、制御信号S4を電圧‘VSS’に設定する。
制御信号S5は、第1の期間〜第4の期間(図9の時刻t31〜t35)において電圧‘VDD’に設定し、他の期間において電圧‘VSS’に設定する。
制御信号S6は、第1の期間〜第4の期間(図9の時刻t31〜t35)において電圧‘VSS’に設定し、他の期間において電圧‘VDD’に設定する。
図9(A)〜(D),(H)〜(J)の信号波形は、図3(A)〜(D),(G)〜(I)の信号波形に対応する。
図9(E)は、制御信号S5の電圧波形を示す。
図9(F)は、制御信号S6の電圧波形を示す。
図9(G)は、入力信号INの電圧波形を示す。
一方、この初期の状態において、入力信号INは、ハイレベル(Vin)とローレベル(VSS)との間で任意に変化する状態にある。
このとき、p型MOSトランジスタQp1はオン状態にあるため、ノードNAの電圧V_NAは電圧‘VDD’に向かって上昇する。電圧V_NAが‘VDD−Vthp’に達したところで、p型MOSトランジスタQp1が自らオフし、ノードNAの電圧V_NAは‘VDD−Vthp’に設定される。
このとき、n型MOSトランジスタQn1はオン状態にあるため、ノードNBの電圧V_NBは電圧‘VSS’に向かって低下する。電圧V_NBが‘VSS+Vthn’に達したところで、n型MOSトランジスタQn1が自らオフし、ノードNBの電圧V_NBは‘VSS+Vthn’に設定される。
すなわち、ノードNAの電圧が‘VDD−Vthp’、ノードNBの電圧が‘VSS+Vthn’に設定されるため、トランジスタ(Qp1,Qn1)のしきい電圧のばらつきに影響されることなく、安定したレベルシフト動作を行うことができる。
また、ノードNAおよびNBの電圧が、p型MOSトランジスタQp1およびn型MOSトランジスタQn1のオン/オフの切り換わり点の電圧にそれぞれ設定されるため、トランジスタのしきい電圧より小さい振幅の信号であってもレベルシフト動作が可能である。
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。
図10(A)〜(J)の信号波形は、図9(A)〜(J)の信号波形に対応する。
つまり、本実施形態に係るレベルシフト回路によれば、ノードNAおよびNBの電圧設定と並行して、レベルシフト信号Oを出力することができる。
次に、本発明の第7の実施形態について説明する。
すなわち、第7の実施形態に係るレベルシフト回路は、ノードNAに電圧‘VSS’を供給する期間(第1の期間)において、p型MOSトランジスタQp2がオンする。また、ノードNBに電圧‘VDD’を供給する期間(第3の期間)において、n型MOSトランジスタQn2がオンする。
これにより、第1の期間においてp型MOSトランジスタQp1のドレイン電圧を‘VSS’に初期化するとともに、第3の期間においてn型MOSトランジスタQn1のドレイン電圧を‘VDD’に初期化する。
図11(A)〜(J)の信号波形は、図9(A)〜(J)の信号波形に対応する。
第1の期間(t31〜t32)においてp型MOSトランジスタQp5がオフしているため、このときp型MOSトランジスタQp2がオフすると、p型MOSトランジスタQp1のドレインはフローティング状態になる。これに対し、本実施形態に係るレベルシフト回路では、第1の期間においてp型MOSトランジスタQp2がオンするため、p型MOSトランジスタQp1のドレイン電圧安定化することができる。
第3の期間(t33〜t34)においてn型MOSトランジスタQn5がオフしているため、このときn型MOSトランジスタQn2がオフすると、n型MOSトランジスタQn1のドレインはフローティング状態になる。これに対し、本実施形態に係るレベルシフト回路では、第3の期間においてn型MOSトランジスタQn2がオンするため、n型MOSトランジスタQn1のドレイン電圧を安定化することができる。
もし、p型MOSトランジスタQp2をn型MOSトランジスタに置換し、n型MOSトランジスタQn2をp型MOSトランジスタQに置換すれば、制御信号S2とS5を共通化し、制御信号S4とS6を共通化できるため、制御回路を更に簡易化することができる。
次に、本発明の第8の実施形態について説明する。
本実施形態に係るレベルシフト回路は、図12に示すように、図8に示すレベルシフト回路におけるp型MOSトランジスタQp2をn型MOSトランジスタQn21に置換し、n型MOSトランジスタQn2をp型MOSトランジスタQp21に置換し、更にブートストラップ方式の駆動回路としてn型MOSトランジスタQn7およびp型MOSトランジスタQp7を設けたものである。
n型MOSトランジスタQn21は、本発明の第1スイッチ素子の一実施形態である。
n型MOSトランジスタQn7は、本発明の第2スイッチ素子の一実施形態である。
p型MOSトランジスタQp21は、本発明の第3スイッチ素子の一実施形態である。
p型MOSトランジスタQp7は、本発明の第4スイッチ素子の一実施形態である。
p型MOSトランジスタQp7は、そのゲートが電源ラインVDDに接続され、そのソースがp型MOSトランジスタQp21のゲートに接続され、そのドレインに制御信号S4が入力される。
図13(A)〜(I),(L)の信号波形は、図10(A)〜(I),(J)の信号波形にそれぞれ対応する。
図13(J)の信号波形は、n型MOSトランジスタQn21のゲートとn型MOSトランジスタQn7のソースとが接続されるノードNCの電圧‘V_NC’を示す。
図13(K)の信号波形は、p型MOSトランジスタQp21のゲートとp型MOSトランジスタQp7のソースとが接続されるノードNDの電圧‘V_ND’を示す。
‘Vthp(Qp7)’、‘Vthp(Qp21)’はそれぞれp型MOSトランジスタQp7、Qp21のしきい電圧を示す。
‘Vthp(Qp1)’、‘Vthn(Qn1)’はそれぞれp型MOSトランジスタQp1、n型MOSトランジスタQn1のしきい電圧を示す。
制御信号S2がハイレベル(VDD)に設定されると、ノードNCにはn型MOSトランジスタQn7を介して電圧‘VDD’が供給されるため、ノードNCの電圧V_NCは‘VDD−Vthn(Qn7)’に設定される。これにより、n型MOSトランジスタQn21がオンする。
n型MOSトランジスタQn21がオンすると、ノードNAにはp型MOSトランジスタQp1およびn型MOSトランジスタQn21を介して電圧‘VDD’が供給されるため、ノードNAの電圧V_NAが時間と共に上昇する(図13(H))。
ノードNAの電圧V_NAが‘VDD−Vthp(Qp1)’に達すると、p型MOSトランジスタQp1がオンからオフへ切り替わり、ノードNAの電圧上昇が停止する。これにより、ノードNAの電圧は‘VDD−Vthp(Qp1)’に設定される。
制御信号S4がローレベル(VSS)に設定されると、ノードNDにはp型MOSトランジスタQp7を介して電圧‘VSS’が供給されるため、ノードNDの電圧V_NDは‘VDD+Vthp(Qp7)’に設定される。これにより、p型MOSトランジスタQp21がオンする。
p型MOSトランジスタQp21がオンすると、ノードNBにはn型MOSトランジスタQn1およびp型MOSトランジスタQp21を介して電圧‘VSS’が供給されるため、ノードNBの電圧V_NBが時間と共に低下する(図13(I))。
ノードNBの電圧V_NBが‘VSS+Vthn(Qn1)’に達すると、n型MOSトランジスタQn1がオンからオフへ切り替わり、ノードNBの電圧低下が停止する。これにより、ノードNBの電圧は‘VDD+Vthn(Qn1)’に設定される。
また、n型MOSトランジスタQn1のドレインとゲートを接続するためのスイッチにp型MOSトランジスタQp21,Qp7によるブートストラップ方式のスイッチを用いるため、n型MOSトランジスタQnのしきい値Vthn(Qn1)が比較的小さい場合でも、ノードNBの電圧を確実に‘VSS+Vthn(Qn1)’まで低下させることができる。
次に、本発明の第9の実施形態について説明する。
図14に示すレベルシフト回路LS1Aは、図12に示すレベルシフト回路の制御回路10Cを制御回路10Eに置換し、更にn型MOSトランジスタQn8〜Qn11と、p型MOSトランジスタQp11と、キャパシタC3とを設けたものであり、他の構成は図12に示すレベルシフト回路と同じである。
n型MOSトランジスタQn10は、本発明の第2の入力回路の一実施形態である。
キャパシタC3は、本発明の第3のキャパシタの一実施形態である。
n型MOSトランジスタQn8およびQn9によって構成される回路は、本発明の第3の電圧供給回路の一実施形態である。
n型MOSトランジスタQn9は、そのドレインに電圧‘Vin’が入力され、そのゲートに制御信号S9が入力される。
n型MOSトランジスタQn10は、そのソースがノードNEに接続され、そのドレインに電圧‘Vin’が入力され、そのゲートに制御信号S10が入力される。
すなわち、第1の期間(図15の時刻t41〜t42)において、制御信号S1を電圧‘VDD’、制御信号S3を電圧‘VSS’に設定し、他の期間において、制御信号S1を電圧‘VSS’、制御信号S3を電圧‘VDD’に設定する。第1の期間では、ノードNAの電圧を‘VDD’に初期化する動作と、ノードNBの電圧を‘VSS’に初期化する動作が実行される。
図15(A)は、制御信号S1の電圧波形を示す。制御信号S3の電圧波形は、この制御S1の電圧波形を論理反転したものに相当する。
図15(B)は、制御信号S2の電圧波形を示す。制御信号S4の電圧波形は、この制御S2の電圧波形を論理反転したものに相当する。
図15(C)は、制御信号S5およびS8の電圧波形を示す。制御信号S6の電圧波形は、この制御信号S5,S8の電圧波形を論理反転したものに相当する。
図15(D)は、制御信号S9の電圧波形を示す。
図15(E)は、制御信号S10およびS11の電圧波形を示す。
図15(F)は、入力信号INの電圧波形を示す。
図15(G)は、ノードNAの電圧V_NAの波形を示す。
図15(H)は、ノードNBの電圧V_NBの波形を示す。
図15(I)は、ノードNEの電圧V_NEの波形を示す。
図15(J)は、出力信号Oの電圧波形を示す。
また、この第1の期間および第2の期間において、制御回路10Eは制御信号S8を電圧‘VDD’に設定する。これにより、n型MOSトランジスタQn8がオンし、キャパシタC3に電圧‘Vthn(Qn1)’が充電される。
また第6の期間において、制御回路10Eは、制御信号S8を電圧‘VSS’、制御信号S9を電圧‘VDD’に設定する。これにより、n型MOSトランジスタQn8がオフ、n型MOSトランジスタQn9がオンし、キャパシタC3の一方の端子(ノードNBに接続されていない方の端子)の電圧は‘VSS’から‘VSS+Vin’へ上昇する。ここで、キャパシタC3の容量値がキャパシタCBに比べて十分大きい場合(例えば3倍以上の場合)、‘VSS’と‘VSS+Vin’との差分(Vin)だけノードNBの電圧V_NBが上昇する。すなわち、ノードN_NBの電圧は‘VSS+Vthn(Qn1)’から‘VSS+Vthn(Qn1)+Vin’へ正側にシフトする。これにより、n型MOSトランジスタQn1はオフからオンへ切り替わる。
他方、入力信号INが‘VSS’のとき、ノードNAおよびNBの電圧が負側へ電圧‘Vin’だけシフトする。すなわち、ノードNAの電圧が‘VDD−Vthp(Qp1)’から‘VDD−Vthp(Qp1)−Vin’へシフトし、ノードNBの電圧が‘VSS+Vthn(Qn1)+Vin’から‘VSS+Vthn(Qn1)’へシフトする。そのため、p型MOSトランジスタQp1がオン、n型MOSトランジスタQn1がオフし、出力信号Oが電圧‘VDD’になる。
図15では第1の期間(t41〜t42)、第2の期間(t42〜t43)、第6の期間(t43〜t44)を入力信号INのタイミングに合わせているが、本実施形態に係るレベルシフト回路では、この期間を入力信号INのタイミングに依存しない任意の時間幅に設定することが可能である。
このように、入力信号INのタイミングと無関係にノードNAおよびNBの電圧を初期化することが可能になると、回路システム内のグローバルな信号(例えばシステムクロック信号など)を入力信号INとして直接用いることが可能になるため、特別なクロック信号を生成する必要がなくなり、回路構成を簡易化することができる。
また、n型MOSトランジスタQn1のしきい値Vthn(Qn1)が比較的大きく、p型MOSトランジスタQp7およびQp21のしきい値Vthp(Qp7),Vthp(Qp21)が比較的小さい場合、ノードNBの電圧が‘VSS+Vthn(Qn1)’まで低下した状態でも、‘VSS’のゲート電圧によってp型MOSトランジスタQp21をオンに駆動することが可能である。
第2の構成例では、図16に示すようにブートストラップ動作用のトランジスタ(Qn7,Qp7)を省略することによって、回路構成を簡易化することができる。
図18(A)〜(J)の信号波形は、図15(A)〜(J)の信号波形と対応する。
他方、入力信号INが‘VDD’のとき、ノードNAおよびNBの電圧が正側へ電圧‘Vin’だけシフトする。すなわち、ノードNAの電圧が‘VDD−Vthp(Qp1)−Vin’から‘VDD−Vthp(Qp1)’へシフトし、ノードNBの電圧が‘VSS+Vthn(Qn1)’から‘VSS+Vthn(Qn1)+Vin’へシフトする。そのため、n型MOSトランジスタQn1がオン、p型MOSトランジスタQp1がオフし、出力信号Oが電圧‘VSS’になる。
図16に示す第2の構成例のレベルシフト回路LS1Bと同様に、p型MOSトランジスタQp1およびn型MOSトランジスタQn1のしきい値が比較的大きく、n型MOSトランジスタQn7,Qn21およびp型MOSトランジスタQp7,Qp21のしきい値が比較的小さい場合、ブートストラップ動作を行わなくても、n型MOSトランジスタQn21およびp型MOSトランジスタQp21をオンに駆動することが可能である。
第4の構成例では、図19に示すようにブートストラップ動作用のトランジスタ(Qn7,Qp7)を省略することによって、回路構成を簡易化することができる。
次に、本発明の第10の実施形態について説明する。
図20に示すシフトレジスタは、縦続接続された複数のシフト段SR1_1,SR1_2,SR1_3,…を有する。
偶数段のシフト段(SR1_2,SR1_4,SR1_6,…)におけるクロック信号CKの端子には、クロック信号CK1を論理反転したクロック信号xCK1が共通に入力される。
また、初段(SR1_1)における入力信号PRの入力端子には、スタート信号STが入力される。
図21に示すシフト段SR1Aは、レベルシフト回路LS1と、インバータ回路INV1〜INV4と、NOR回路U1と、p型MOSトランジスタQp101と、n型MOSトランジスタQn101およびQn102とを有する。
p型MOSトランジスタQp101、n型MOSトランジスタQn101およびQn102によって構成される回路は、本発明の出力回路の一実施形態である。
レベルシフト回路LS1は、例えば図14に示すレベルシフト回路LS1Aや図16に示すレベルシフト回路LS1Bと同様な構成を有する。ただし、各制御信号は外部から供給されるため、制御回路10Eは省略される。
インバータINV2は、シフト段SR1Aに入力される制御信号S2を論理反転し、制御信号S4を生成する。
インバータINV3は、シフト段SR1Aに入力される制御信号S58を論理反転し、制御信号S6を生成する。
インバータINV4は、NOR回路U1から出力される制御信号S11を論理反転し、制御信号xS11を生成する。
シフト段SR1Aに入力される制御信号S58は、制御信号S5およびS8としてレベルシフト回路LS1に入力される。
シフト段SR1Aに入力される制御信号S9は、そのまま制御信号S9としてレベルシフト回路LS1に入力される。
他方、制御信号S58がローレベル(VSS)のとき、トランスファーゲート(Qp101,Qn101)がオンし、n型MOSトランジスタQn102がオフする。すなわち、ノードNAおよびNBの電圧設定が終了し、レベルシフト回路LS1の出力信号Oがハイレベルまたはローレベルに確定する期間において、次段にはレベルシフト回路LS1の出力信号Oが出力される。
図22に示すシフト段SR1Bは、図21に示すシフト段SR1Aと同様の構成を有しており、両者の違いはp型MOSトランジスタQp101およびn型MOSトランジスタQn101のゲートに入力される制御信号にある。
すなわち、シフト段SR1Bでは、p型MOSトランジスタQp101およびn型MOSトランジスタQn102のゲートに制御信号S11が入力され、n型MOSトランジスタQn101のゲートに制御信号xS11が入力される。
他方、制御信号S11がローレベル(VSS)、制御信号xS11がハイレベル(VDD)のとき、トランスファーゲート(Qp101,Qn101)がオンし、n型MOSトランジスタQn102がオフする。すなわち、レベルシフト回路LS1においてレベルシフト動作が行われる期間において、次段にはレベルシフト回路LS1の出力信号Oが出力される。
図23に示すシフト段SR1Cは、図22に示すシフト段SR1Bにおけるレベルシフト回路LS1(LS1AまたはLS1B)を次に述べるLS1’(LS1CまたはLS1D)に置換し、更にOR回路U2を追加したものであり、他の構成はシフト段SR1Bと同じである。
図24に示すレベルシフト回路LS1Cは、図14に示すレベルシフト回路LS1Aにp型MOSトランジスタQp12を追加したものであり、他の構成要素はレベルシフト回路LS1Aと同じである。
p型MOSトランジスタQp12は、p型MOSトランジスタQp1のソースと電源ラインVDDとを接続する経路に挿入され、そのゲートに制御信号CUTが入力される。
図25に示すレベルシフト回路LS1Dは、図16に示すレベルシフト回路LS1Bにp型MOSトランジスタQp12を追加したものであり、他の構成要素はレベルシフト回路LS1Bと同じである。
p型MOSトランジスタQp12は、レベルシフト回路LS1Cと同様に、p型MOSトランジスタQp1のソースと電源ラインVDDとを接続する経路に挿入され、そのゲートに制御信号CUTが入力される。
他方、制御信号S5がローレベル(VSS)かつ制御信号xS11がローレベル(VSS)のとき、NOR回路U2より出力される制御信号CUTはハイレベル(VDD)となり、p型MOSトランジスタQp12はオフする。すなわち、ノードNAおよびNBの電圧設定が行われておらず、かつ、レベルシフト回路LS1’においてレベルシフト動作が行われていない期間において、p型MOSトランジスタQp1のソースは電源ラインVDDから遮断される。したがって、p型MOSトランジスタQp1に電流を流す必要がないときには、p型MOSトランジスタQp1のソースを電源ラインVDDから遮断することによって、p型MOSトランジスタQp1に流れる無駄なリーク電流を抑制する。
図26(A)は、制御信号S1の電圧波形を示す。
図26(B)は、制御信号S2の電圧波形を示す。
図26(C)は、制御信号S58の電圧波形を示す。
図26(D)は、制御信号S9の電圧波形を示す。
図26(E)は、クロック信号CK1の電圧波形を示す。
図26(F)は、スタート信号STの電圧波形を示す。
図26(G)は、1段目のシフト段SR1_1の内部で生成される制御信号S11の電圧波形を示す。
図26(H)は、1段目のシフト段SR1_1の出力信号O_1を示す。
図26(I)は、2段目のシフト段SR1_2の内部で生成される制御信号S11の電圧波形を示す。
図26(J)は、2段目のシフト段SR1_2の出力信号O_2を示す。
すなわち、第1の期間(t51〜t52)においては、ノードNAが電圧‘VSS’、ノードNBが‘電圧VDD’に設定される。第2の期間(t52〜t53)においては、ノードNAが電圧‘VDD−Vthp(Qp1)’に設定され、ノードNBが電圧‘VSS+Vthn(Qn1)’に設定される。第6の期間(t53〜t54)においては、ノードNBが電圧‘VSS+Vthn(Qn1)+Vin’に設定される。
この場合、シフト段の入力信号PRおよび出力信号OUTがローレベル(VSS)になるため、シフト段内部のNOR回路U1で生成される制御信号S10およびS11は全てハイレベル(VDD)になる。
制御信号S10およびS11がハイレベルになると、レベルシフト回路のノードNEに電圧‘Vin’が供給される。ノードNEが電圧‘Vin’になると、図15に示すように、ノードNA,NBの電圧設定を行う第1および第2の期間(t51〜t53)を除いて、出力信号Oがローレベル(VSS)になる。
ノードNA,NBの電圧設定を行う第1および第2の期間(t51〜t53)では、レベルシフト回路の出力に接続されるトランスファーゲート(Qn101,Qp101)がオフし、n型MOSトランジスタQn102がオンすることにより、シフト段の出力信号OUTはローレベル(VSS)になる。
したがって、シフト動作を行う前の初期状態において、各シフト段の入出力信号はローレベル(VSS)に保たれる。
制御信号S11がローレベル(VSS)になると、1段目のシフト段SR1_1に含まれるレベルシフト回路LS1(LS1’)のノードNEに、クロック信号CK1が入力される。クロック信号CK1が時刻t56においてハイレベル(Vin)からローレベル(VSS)に立ち下がると、レベルシフト回路LS1(LS1’)の出力信号OUT(=‘O_1’)はローレベル(VSS)からハイレベル(VDD)に立ち上がる(図26(H))。
制御信号S11がローレベル(VSS)になると、2段目のシフト段SR1_2に含まれるレベルシフト回路LS1(LS1’)のノードNEに、クロック信号xCK1が入力される。クロック信号xCK1は時刻t56の後にハイレベル(Vin)になるため、レベルシフト回路LS1(LS1’)の出力信号OUT(=‘O_2’)はローレベル(VSS)になる(図26(J))。
以降、同様な動作によって、ハイレベルのパルス信号がクロック信号CK1およびxCK1に同期しながら、後段のシフト段へ順次に伝播される。
図27に示す回路は、インバータ回路INV30〜INV33と、NAND回路U30と、p型MOSトランジスタQp201と、n型MOSトランジスタQn201とを有する。
n型MOSトランジスタQn201は、そのソースが電源ラインVSSに接続され、そのドレインがノードNFに接続され、そのゲートに制御信号S9が入力される。
時刻t61において制御信号S1がハイレベル、制御信号S9がローレベルになると、p型MOSトランジスタQp201がオン、n型MOSトランジスタQn201がオフするため、制御信号S58はハイレベルになる(図28(C))。また、このとき、インバータ回路INV30の出力信号はローレベルであるため、制御信号S2はローレベルになる。
時刻t62において制御信号S1がローレベルになると、p型MOSトランジスタQp201がオフする。このとき、ノードNFの電圧は、リング状に接続されたインバータ回路INV31およびINV32によって保持されるため、ハイレベルに保持される。また、NAND回路U30の2つの入力信号は共にハイレベルになるため、制御信号S2はハイレベルになる。
時刻t63において制御信号S9がハイレベルになると、n型MOSトランジスタQn201がオンするため、制御信号S58はローレベルになる。また、このとき、NAND回路U30にローレベルの制御信号S58が入力されるため、制御信号S2もローレベルになる。
次に、本発明の第11の実施形態について説明する。
図29に示すシフトレジスタは、縦続接続された複数のシフト段SR2_1,SR2_2,SR2_3,…を有する。
偶数段のシフト段(SR2_2,SR2_4,SR2_6,…)におけるクロック信号CKの端子には、クロック信号CK1を論理反転したクロック信号xCK1が共通に入力される。
また、初段(SR2_1)における入力信号PRの入力端子には、スタート信号STが入力される。
図30に示すシフト段SR2Aは、レベルシフト回路LS2と、インバータ回路INV1〜INV4と、NAND回路U3と、p型MOSトランジスタQp101,Qp102と、n型MOSトランジスタQn101とを有する。
p型MOSトランジスタQp101,Qp102およびn型MOSトランジスタQn101によって構成される回路は、本発明の出力回路の一実施形態である。
レベルシフト回路LS2は、例えば図17に示すレベルシフト回路LS2Aや図19に示すレベルシフト回路LS2Bと同様な構成を有する。ただし、各制御信号は外部から供給されるため、制御回路10Fは省略される。
インバータINV2は、シフト段SR2Aに入力される制御信号S2を論理反転し、制御信号S4を生成する。
インバータINV3は、シフト段SR2Aに入力される制御信号S59を論理反転し、制御信号S6を生成する。
インバータINV4は、NAND回路U3から出力される制御信号xS11を論理反転し、制御信号S10およびS11を生成する。
シフト段SR2Aに入力される制御信号S59は、制御信号S5およびS9としてレベルシフト回路LS2に入力される。
シフト段SR2Aに入力される制御信号S8は、そのまま制御信号S8としてレベルシフト回路LS2に入力される。
他方、制御信号S59がローレベル(VSS)のとき、トランスファーゲート(Qp101,Qn101)がオンし、p型MOSトランジスタQp102がオフする。すなわち、ノードNAおよびNBの電圧設定が終了し、レベルシフト回路LS2の出力信号Oがハイレベルまたはローレベルに確定する期間において、次段にはレベルシフト回路LS1の出力信号Oが出力される。
図31に示すシフト段SR2Bは、図30に示すシフト段SR2Aと同様の構成を有しており、両者の違いはp型MOSトランジスタQp101,Qp102およびn型MOSトランジスタQn101のゲートに入力される制御信号にある。
すなわち、シフト段SR2Bでは、n型MOSトランジスタQn101およびp型MOSトランジスタQp102のゲートに制御信号xS11が入力され、p型MOSトランジスタQp101のゲートに制御信号S11が入力される。
他方、制御信号S11がローレベル(VSS)、制御信号xS11がハイレベル(VDD)のとき、トランスファーゲート(Qp101,Qn101)がオンし、p型MOSトランジスタQp102がオフする。すなわち、レベルシフト回路LS2においてレベルシフト動作が行われる期間において、次段にはレベルシフト回路LS2の出力信号Oが出力される。
図32に示すシフト段SR2Cは、図31に示すシフト段SR2Bにおけるレベルシフト回路LS2(LS2AまたはLS2B)を次に述べるLS2’(LS2CまたはLS2D)に置換し、更にNAND回路U4を追加したものであり、他の構成はシフト段SR2Bと同じである。
図33に示すレベルシフト回路LS2Cは、図17に示すレベルシフト回路LS2Aにn型MOSトランジスタQn12を追加したものであり、他の構成要素はレベルシフト回路LS2Aと同じである。
n型MOSトランジスタQn12は、n型MOSトランジスタQn1のソースと電源ラインVSSとを接続する経路に挿入され、そのゲートに制御信号CUTが入力される。
図34に示すレベルシフト回路LS2Dは、図19に示すレベルシフト回路LS2Bにn型MOSトランジスタQn12を追加したものであり、他の構成要素はレベルシフト回路LS2Bと同じである。
n型MOSトランジスタQn12は、レベルシフト回路LS2Cと同様に、n型MOSトランジスタQn1のソースと電源ラインVSSとを接続する経路に挿入され、そのゲートに制御信号CUTが入力される。
他方、制御信号S6がハイレベル(VDD)かつ制御信号S11がハイレベル(VDD)のとき、NAND回路U4より出力される制御信号CUTはローレベル(VSS)となり、n型MOSトランジスタQn12はオフする。すなわち、ノードNAおよびNBの電圧設定が行われておらず、かつ、レベルシフト回路LS2’においてレベルシフト動作が行われていない期間において、n型MOSトランジスタQn1のソースは電源ラインVSSから遮断される。したがって、n型MOSトランジスタQn1に電流を流す必要がないときには、n型MOSトランジスタQn1のソースを電源ラインVSSから遮断することによって、n型MOSトランジスタQn1に流れる無駄なリーク電流を抑制する。
図35(A)は、制御信号S1の電圧波形を示す。
図35(B)は、制御信号S2の電圧波形を示す。
図35(C)は、制御信号S59の電圧波形を示す。
図35(D)は、制御信号S8の電圧波形を示す。
図35(E)は、クロック信号CK1の電圧波形を示す。
図35(F)は、スタート信号STの電圧波形を示す。
図35(G)は、1段目のシフト段SR2_1の内部で生成される制御信号S11の電圧波形を示す。
図35(H)は、1段目のシフト段SR2_1の出力信号O_1を示す。
図35(I)は、2段目のシフト段SR2_2の内部で生成される制御信号S11の電圧波形を示す。
図35(J)は、2段目のシフト段SR2_2の出力信号O_2を示す。
すなわち、第1の期間(t71〜t72)においては、ノードNAが電圧‘VSS’、ノードNBが‘電圧VDD’に設定される。第2の期間(t72〜t73)においては、ノードNAが電圧‘VDD−Vthp(Qp1)’に設定され、ノードNBが電圧‘VSS+Vthn(Qn1)’に設定される。第6の期間(t73〜t74)においては、ノードNAが電圧‘VDD−Vthn(Qp1)−Vin’に設定される。
この場合、シフト段の入力信号PRおよび出力信号OUTがハイレベル(VDD)になるため、シフト段内部で生成される制御信号S10およびS11は全てハイレベル(VDD)になる。
制御信号S10およびS11がハイレベルになると、レベルシフト回路のノードNEに電圧‘VSS’が供給される。ノードNEが電圧‘VSS’になると、図18に示すように、ノードNA,NBの電圧設定を行う第1および第2の期間(t71〜t73)を除いて、出力信号Oがハイレベル(VDD)になる。
ノードNA,NBの電圧設定を行う第1および第2の期間(t71〜t73)では、レベルシフト回路の出力に接続されるトランスファーゲート(Qn101,Qp101)がオフし、p型MOSトランジスタQp102がオンすることにより、シフト段の出力信号OUTはハイレベル(VDD)になる。
したがって、シフト動作を行う前の初期状態において、各シフト段の入出力信号はハイレベル(VDD)に保たれる。
制御信号S11がローレベル(VSS)になると、1段目のシフト段SR2_1に含まれるレベルシフト回路LS2(LS2’)のノードNEに、クロック信号CK1が入力される。クロック信号CK1が時刻t76においてローレベル(VSS)からハイレベル(Vin)に立ち上がると、レベルシフト回路LS2(LS2’)の出力信号OUT(=‘O_1’)はハイレベル(VDD)からローレベル(VSS)に立ち下がる(図35(H))。
制御信号S11がローレベル(VSS)になると、2段目のシフト段SR2_2に含まれるレベルシフト回路LS2(LS2’)のノードNEに、クロック信号xCK1が入力される。クロック信号xCK1は時刻t76の後にローレベル(VSS)になるため、レベルシフト回路LS2(LS2’)の出力信号OUT(=‘O_2’)はハイレベル(VDD)になる(図35(J))。
以降、同様な動作によって、ローレベルのパルスがクロック信号CK1およびxCK1に同期しながら、後段のシフト段へ順次に伝播される。
特に、図33や図34に示すレベルシフト回路LS2’で構成されたシフト段SR2Cを用いた場合、n型MOSトランジスタQn1に電流を流す必要がない期間(レベルシフト回路LS’2の入力信号PRおよび出力信号OUTが非パルスのハイレベルになり、かつ、ノードNA,NBの電圧設定が行われない制御信号S6がハイレベルの期間)において、n型MOSトランジスタQn12がオフし、n型MOSトランジスタQn1と電源ラインVDDとが遮断される。これにより、ノードNA,NBの電圧が飛び込みノイズや電源電圧変動などで不安定になった場合でも、n型MOSトランジスタQn1に流れるリーク電流をn型MOSトランジスタQn12によって効果的に遮断することができる。
次に、本発明の第12の実施形態について説明する。
図36に示すシフトレジスタは、縦続接続された複数のシフト段SR1_1,SR1_2,SR2_3,SR2_4,SR1_5…と、インバータ回路INV10_2,INV10_3,INV10_4,…と、NAND回路U10_1,U10_2,U10_3,…とを有する。
第(4k+1)段のシフト段SR1_(4k+1)は、例えば図21に示すシフト段SR1Aや、図22に示すシフト段SR1B、図23に示すシフト段SR1Cと同様な構成を有する。
偶数段のシフト段(SR1_2,SR2_4,SR1_6,SR2_8…)におけるクロック信号CKの端子には、クロック信号CK1と同一の周期で位相がずれたクロック信号CK2が共通に入力される。
NOR回路U1は、ローレベル(VSS)のクロック信号CK1(CK2)がレベルシフト回路LS1(LS1’)においてレベルシフトされてハイレベル(VDD)の出力信号Oが出力される期間において、ローレベル(VSS)の信号(制御信号S11)を出力する。NOR回路U1がローレベル(VSS)の信号を出力する期間は、ハイレベル(VDD)のパルスが前段から入力信号PRとして入力される期間か、または、ハイレベル(VDD)のパルスが次段へ出力信号OUTとして出力される期間を示す。この期間において、レベルシフト回路LS1(LS1’)内部のトランスファゲート(Qn11,Qp11)がオンするため、NOR回路U1を含んだシフト段(SR1A,SR1B,SR1C)のレベルシフト動作が有効になる。
他方、NAND回路U3は、ハイレベル(VDD)のクロック信号CK1(CK2)がレベルシフト回路LS2(LS2’)においてレベルシフトされてローレベル(VSS)の出力信号Oが出力される期間において、ハイレベル(VDD)の信号(制御信号xS11)を出力する。NAND回路U3がハイレベル(VDD)の信号を出力する期間は、ローレベル(VSS)のパルスが前段から入力信号PRとして入力される期間か、または、ローレベル(VSS)のパルスが次段へ出力信号OUTとして出力される期間を示す。この期間において、レベルシフト回路LS2(LS2’)内部のトランスファゲート(Qn11,Qp11)がオンするため、NAND回路U3を含んだシフト段(SR2A,SR2B,SR2C)のレベルシフト動作が有効になる。
同様に、クロック信号CK2を入力するシフト段SR2_(4k+3)と、その後段のシフト段SR2_(4k+4)は、何れも内部にNAND回路U3を有するシフトレジスタ(SR2A,SR2B,SR2C)である。そのため、この2つのシフト段は共に、ハイレベル(Vin)のクロック信号(CK1またはCK2)を1サイクル分だけレベルシフト回路LS2(LS2’)においてレベルシフトすることにより、ローレベル(VSS)のパルス信号を生成する。
図37(A)は、制御信号S1の電圧波形を示す。
図37(B)は、制御信号S2の電圧波形を示す。
図37(C)は、制御信号S5の電圧波形を示す。
図37(D)は、制御信号S89の電圧波形を示す。
図37(E)は、クロック信号CK1の電圧波形を示す。
図37(F)は、クロック信号CK2の電圧波形を示す。
図37(G)は、スタート信号STの電圧波形を示す。
図37(H)〜(L)は、それぞれ、1段目〜5段目のシフト段から出力される出力信号OUTの電圧波形を示す。
図37(M)〜(O)は、それぞれ、出力信号O_1〜O_3の電圧波形を示す。
すなわち、第1の期間(t81〜t82)においては、ノードNAが電圧‘VSS’、ノードNBが‘電圧VDD’に設定される。第2の期間(t82〜t83)においては、ノードNAが電圧‘VDD−Vthp(Qp1)’に設定され、ノードNBが電圧‘VSS+Vthn(Qn1)’に設定される。第6の期間(t83〜t84)においては、ノードNBが電圧‘VSS+Vthn(Qn1)+Vin’に設定されるか、または、ノードNAが電圧‘VDD−Vthp(Qp1)−Vin’に設定される。
制御信号S10およびS11がハイレベルになると、レベルシフト回路LS1(LS1’)のノードNEに電圧‘Vin’が供給される。ノードNEが電圧‘Vin’になると、図15に示すように、ノードNA,NBの電圧設定を行う第1および第2の期間(t81〜t83)を除いて、出力信号Oがローレベル(VSS)になる。
ノードNA,NBの電圧設定を行う第1および第2の期間(t81〜t83)では、レベルシフト回路LS1(LS1’)の出力に接続されるトランスファーゲート(Qn101,Qp101)がオフし、n型MOSトランジスタQn102がオンすることにより、シフト段の出力信号OUTはローレベル(VSS)になる。
したがって、シフト動作を行う前の初期状態において、シフト段SR1_(4k+1),SR1_(4k+2)の入出力信号はローレベル(VSS)に保たれる。
制御信号S10およびS11がハイレベルになると、レベルシフト回路LS2(LS2’)のノードNEに電圧‘VSS’が供給される。ノードNEが電圧‘VSS’になると、図18に示すように、ノードNA,NBの電圧設定を行う第1および第2の期間(t81〜t83)を除いて、出力信号Oがハイレベル(VDD)になる。
ノードNA,NBの電圧設定を行う第1および第2の期間(t81〜t83)では、レベルシフト回路LS2(LS2’)の出力に接続されるトランスファーゲート(Qn101,Qp101)がオフし、p型MOSトランジスタQp102がオンすることにより、シフト段の出力信号OUTはハイレベル(VDD)になる。
したがって、シフト動作を行う前の初期状態において、シフト段SR2_(4k+3),SR2_(4k+4)の入出力信号はハイレベル(VDD)に保たれる。
このパルスは、例えば図37(G)に示すように、クロック信号CK2に同期している。クロック信号CK1のハイレベル(Vin)からローレベル(VSS)への立下り時(t86)においてハイレベル(VDD)となり、かつクロック信号CK1の1サイクルの期間よりパルス幅が短くなるように生成される(t85〜t87)。
2段目のシフト段SR1_2の出力信号OUTがハイレベル(VDD)になると、3段目のシフト段SR2_3には、インバータ回路INV10_2を介してローレベル(VSS)のパルスが入力信号PRとして入力される。そのため、3段目のシフト段SR2_3に含まれるNAND回路U3においてハイレベル(VDD)の制御信号xS11が生成され、そのレベルシフト回路LS2(LS2’)のノードNEにクロック信号CK1が入力される。クロック信号CK1は時刻t87においてローレベル(VSS)であるため、3段目のシフト段SR2_3の出力信号OUTはハイレベル(VDD)のままである(図37(J))。
以降、同様な動作によって、ハイレベルまたはローレベルのパルスがクロック信号CK1およびCK2に同期しながら、後段のシフト段へ順次に伝播される。
例えば、1段目および2段目のシフト段からハイレベルのパルスが出力される期間(t87〜t88)において、出力信号O_1がローレベルになる(図37(M))。2段目のシフト段からハイレベルのパルス、3段目のシフト段からローレベルのパルスが出力される期間(t88〜t89)において、出力信号O_2がローレベルになる(図37(N))。3段目および4段目のシフト段からローレベルのパルスが出力される期間(t89〜t810)において、出力信号O_3がローレベルになる。
そのため、単一のクロック信号を用いる図20や図29に示したシフトレジスタに比べて、クロック信号CK1,CK2の周波数を半分に下げても、これらと同等のスピードでパルス信号をシフトさせることができる。クロック信号の周波数を下げることにより、クロック信号を伝送する配線の寄生容量の充放電によって無駄に消費される電力が減るため、消費電力を低減できる。また、クロック信号を駆動する回路の負荷が小さくなるため、回路サイズを小型化することができる。
図39(A)〜(O)の信号波形は、それぞれ、図37(A)〜(O)の信号波形に対応する。
図37と図39を比較して分かるように、各シフト段をパルス信号がシフトするタイミングに関して、図36に示すシフトレジスタと図38に示すシフトレジスタの動作は同じである。図38に示すシフトレジスタは、図39(M)〜(N)に示すように、順次にシフトする出力信号O_1,O_2,O_3,…のパルスがハイレベル(VDD)のパルスである点で、図36に示すシフトレジスタと異なっている。
次に、本発明の第13の実施形態について説明する。
図40に示す表示装置105は、画素アレイ部102と、垂直駆動回路103と、水平駆動回路104と、レベルシフト回路群106と、インバータ回路群107と、バッファ回路108〜111とを有する。
例えば画素101が液晶素子の場合、画素アレイ部102は、2枚の透明な絶縁性基板(例えば、ガラス基板)に形成される。一方の基板には、画素アレイ部102のm行の走査線112(112−1〜112−m)とn列の信号線113(113−1〜113−n)とが格子状に形成される。2つの基板は、所定の間隙をもって対向配置され、その間隙部分に液晶層が保持される。液晶層を挟む2つの基板の一方には、不図示のバックライトによって光が照射される。走査線112と信号線113との交点部分には、画素101が形成される。
薄膜トランジスタは、そのゲートが走査線112に接続され、そのソースが信号線113に接続される。
薄膜トランジスタTFTのドレインには、液晶セルLCの一方の電極(画素電極)と保持容量CSの一方の電極とが接続される。ここで、液晶セルLCは、画素トランジスタTFTに接続される画素電極と、この画素電極が形成される基板の対向基板に形成される対向電極と、これらの電極に挟まれる液晶とを含んでいる。液晶セルLCの対向電極は、例えば保持容量CSの他方の電極と共に、コモン線114に接続される。
垂直走査用のシフトレジスタは、画素アレイ部102の第1行から第m行までの各行を順番に選択するパルス信号を発生する。このシフトレジスタは、垂直スタートパルスVSTに応じたタイミングで第1行のパルス信号を発生し、垂直クロック信号VCKおよびxVCKに同期したタイミングで、第1行,第2行,…,第m行の順にパルス信号をシフトする。
垂直走査用のシフトレジスタが発生するパルス信号によって第i行(1≦i≦m)が選択されると、画素アレイ部102の第i行の画素列に対応する駆動信号出力回路が走査線112−iに駆動信号を供給する。これにより、第i行の画素列が信号線113−1〜113−nを通じて駆動可能になる。
水平走査用のシフトレジスタは、画素アレイ部102の第1列から第n列までの各列を順番に選択するパルス信号を発生する。このシフトレジスタは、水平スタートパルスHSTに応じたタイミングで第1列のパルス信号を発生し、水平クロック信号HCKおよびxHCKに同期したタイミングで、第1列,第2列,…,第n列の順にパルス信号をシフトする。
水平走査用のシフトレジスタが発生するパルス信号によって第j列(1≦j≦n)が選択されると、画素アレイ部102の第j列の画素列に対応する駆動信号出力回路が信号線113−jに映像信号を出力する。これにより、第j列の信号線113−jに接続され、かつ、このとき垂直駆動回路103によって選択中の行に属する画素に対して映像信号が書き込まれる。
バッファ回路群107において増幅された垂直スタートパルス信号VSTは、垂直駆動回路105に入力される。
バッファ回路群107において増幅された垂直クロック信号VCKおよびXVCKは、バッファ回路108および109において更に増幅された後、垂直駆動回路103に入力される。
バッファ回路群107において増幅された水平スタートパルス信号HSTは、水平駆動回路104に入力される。
バッファ回路群107において増幅された水平クロック信号HCKおよびXHCKは、バッファ回路110および111において更に増幅された後、水平駆動回路104に入力される。
したがって、製造ばらつきによるトランジスタのしきい電圧のばらつき等によってレベルシフト動作が影響を受け難くなるため、安定した動作を実現することができる。また、ノードNA,NBの電圧設定時やレベルシフト動作時におけるレベルシフト回路のリーク電流が低減するため、装置の消費電力を削減することができる。
しかしながら、本発明に係るレベルシフト回路は、第4の実施形態に係るレベルシフト回路のように、第1の期間および第3の期間の動作、並びに、第2の期間および第4の期間の動作を、それぞれ同時に行う場合にのみ限定されない。例えば、第1の期間および第2の期間の一部と第3の期間および第4の期間の一部とが重なるようにしても良い。この重なりの期間(第5の期間)において、p型MOSトランジスタQp5およびn型MOSトランジスタQn5の少なくとも一方を遮断することにより、貫通電流の発生を防止することができる。
また、本発明のレベルシフト回路は、表示装置用に限定されるものではなく、信号振幅の変換が必要な種々の装置に広く適用可能である。
Claims (17)
- 入力信号をレベルシフトして出力するレベルシフト回路であって、
第1のノードの電圧に応じてオンまたはオフし、当該電圧が第1のしきい値のときにオンとオフとを切り換え、当該オンのとき、レベルシフト信号の出力端子へ第1の電圧を出力する第1のスイッチと、
第2のノードの電圧に応じてオンまたはオフし、当該電圧が第2のしきい値のときにオンとオフとを切り換え、当該オンのとき、上記出力端子へ第2の電圧を出力する第2のスイッチと、
一方の端子に第1の入力信号を入力し、他方の端子が上記第1のノードに接続される第1のキャパシタと、
一方の端子に第2の入力信号を入力し、他方の端子が上記第2のノードに接続される第2のキャパシタと、
所定の期間において、上記第1のノードを上記第2の電圧で充電した状態から当該第1のノードの電圧を上記第1のしきい値に設定し、上記第2のノードを上記第1の電圧で充電した状態から当該第2のノードの電圧を上記第2のしきい値に設定する電圧設定回路と
を有するレベルシフト回路。 - 上記第1のしきい値および上記第2のしきい値は、上記第1の電圧から上記第2の電圧までの範囲に含まれており、
上記第1のスイッチは、上記第1のノードの電圧が上記第1のしきい値に対して上記第2の電圧側にある場合にオンし、上記第1の電圧側にある場合にオフし、
上記第2のスイッチは、上記第2のノードの電圧が上記第2のしきい値に対して上記第1の電圧側にある場合にオンし、上記第2の電圧側にある場合にオフし、
上記電圧設定回路は、第1の期間において、上記第1のノードの電圧が上記第1のしきい値に対して上記第2の電圧側にあるように上記第1のキャパシタを充電し、当該充電後の第2の期間において、オン状態の上記第1のスイッチから出力される電圧を上記第1のノードに供給し、第3の期間において、上記第2のノードの電圧が上記第2のしきい値に対して上記第1の電圧側にあるように上記第2のキャパシタを充電し、当該充電後の第4の期間において、オン状態の上記第2のスイッチから出力される電圧を上記第2のノードに供給する、
請求項1に記載のレベルシフト回路。 - 上記電圧設定回路は、上記第2の期間において上記第1のスイッチがオフした後、上記第3の期間における上記第2のキャパシタの充電を行う、
請求項2に記載のレベルシフト回路。 - 上記電圧設定回路は、上記第1の期間において、上記第2のノードの電圧が上記第2のしきい値に対して上記第2の電圧側にあるように上記第2のキャパシタを充電する、
請求項3に記載のレベルシフト回路。 - 上記電圧設定回路は、
上記第1の期間において、上記第1のしきい値に対して上記第2の電圧側にある所定の電圧を上記第1のノードに供給する第1の電圧供給回路と、
上記第2の期間において、オンのときに上記第1の電圧が出力される上記第1のスイッチの一方の端子と上記第1のノードとを接続する第3のスイッチと、
上記第3の期間において、上記第2のしきい値に対して上記第1の電圧側にある所定の電圧を上記第2のノードに供給する第2の電圧供給回路と、
上記第4の期間において、オンのときに上記第2の電圧が出力される上記第2のスイッチの一方の端子と上記第2のノードとを接続する第4のスイッチと
を含む、
請求項3に記載のレベルシフト回路。 - 上記電圧設定回路は、上記第1の期間、上記第2の期間、上記第3の期間および上記第4の期間において、上記第1のスイッチと上記出力端子とを遮断する、および/または、上記第2のスイッチと上記出力端子とを遮断する、
請求項3に記載のレベルシフト回路。 - 上記電圧設定回路は、上記第1の期間および上記第2の期間において、上記第1のスイッチと上記出力端子とを遮断し、上記第2のスイッチと上記出力端子とを接続し、上記第3の期間および上記第4の期間において、上記第1のスイッチと上記出力端子とを接続し、上記第2のスイッチと上記出力端子とを遮断する、
請求項3に記載のレベルシフト回路。 - 上記電圧設定回路は、上記第1の期間および上記第2の期間の少なくとも一部と上記第3の期間および上記第4の期間の少なくとも一部とが重なる第5の期間において、上記第1のスイッチと上記出力端子とを遮断する、および/または、上記第2のスイッチと上記出力端子とを遮断する、
請求項2に記載のレベルシフト回路。 - 上記電圧設定回路は、
上記第1の期間において、上記第1のしきい値に対して上記第2の電圧側にある所定の電圧を上記第1のノードに供給する第1の電圧供給回路と、
上記第1の期間および上記第2の期間において、オンのときに上記第1の電圧が出力される上記第1のスイッチの一方の端子と上記第1のノードとを接続する第3のスイッチと、
上記第3の期間において、上記第2のしきい値に対して上記第1の電圧側にある所定の電圧を上記第2のノードに供給する第2の電圧供給回路と、
上記第3の期間および上記第4の期間において、オンのときに上記第2の電圧が出力される上記第2のスイッチの一方の端子と上記第2のノードとを接続する第4のスイッチと、
上記第1の期間および上記第2の期間において上記第1のスイッチと上記出力端子とを遮断し、上記第3の期間および上記第4の期間において上記第2のスイッチと上記出力端子とを遮断する第5のスイッチと
を含む、
請求項2に記載のレベルシフト回路。 - 上記電圧設定回路は、
上記第1の期間において、上記第1のしきい値に対して上記第2の電圧側にある所定の電圧を上記第1のノードに供給する第1の電圧供給回路と、
上記第2の期間において、オンのときに上記第1の電圧が出力される上記第1のスイッチの一方の端子と上記第1のノードとを接続する第3のスイッチと、
上記第3の期間において、上記第2のしきい値に対して上記第1の電圧側にある所定の電圧を上記第2のノードに供給する第2の電圧供給回路と、
上記第4の期間において、オンのときに上記第2の電圧が出力される上記第2のスイッチの一方の端子と上記第2のノードとを接続する第4のスイッチと
を含み、
上記第3のスイッチは、
上記第1のスイッチに接続される第1端子と、上記第1のノードに接続される第2端子と、当該第1端子と当該第2端子との間の導通状態を制御する電圧を入力する制御端子とを有する第1スイッチ素子と、
上記第1スイッチ素子の制御端子と第1端子との間に接続される第1容量素子と、
上記第1スイッチ素子をオンまたはオフに駆動する電圧を入力する第1駆動入力ノードと、
上記第1駆動入力ノードと上記第1スイッチ素子の制御端子との間に接続され、上記第1スイッチ素子をオンに駆動する電圧が上記第1駆動入力ノードに入力されている状態で、上記第1スイッチ素子の制御端子の電圧が上記第1の電圧と上記第2の電圧との間の所定のしきい値に対して上記第2の電圧側にある場合にオンし、当該しきい値に対して上記第1の電圧側にある場合にオフする第2スイッチ素子と
を含み、
上記第4のスイッチは、
上記第2のスイッチに接続される第1端子と、上記第2のノードに接続される第2端子と、当該第1端子と当該第2端子との間の導通状態を制御する電圧を入力する制御端子とを有する第3スイッチ素子と、
上記第3スイッチ素子の制御端子と第1端子との間に接続される第2容量素子と、
上記第3スイッチ素子をオンまたはオフに駆動する電圧を入力する第2駆動入力ノードと、
上記第2駆動入力ノードと上記第3スイッチ素子の制御端子との間に接続され、上記第3スイッチ素子をオンに駆動する電圧が上記第2駆動入力ノードに入力されている状態で、上記第3スイッチ素子の制御端子の電圧が上記第1の電圧と上記第2の電圧との間の所定のしきい値に対して上記第1の電圧側にある場合にオンし、当該しきい値に対して上記第2の電圧側にある場合にオフする第4スイッチ素子と
を含む、
請求項2に記載のレベルシフト回路。 - 上記出力端子からレベルシフト信号を出力する期間において、第3の電圧から第4の電圧までの電圧を有する入力信号を上記第1の入力信号および上記第2の入力信号として上記第1のキャパシタおよび上記第2のキャパシタに入力する第1の入力回路と、
上記電圧設定回路が上記第1のノードおよび上記第2のノードの電圧設定を行う期間において、上記第3の電圧から上記第4の電圧までの範囲に含まれる所定の電圧を上記第1の入力信号および上記第2の入力信号として上記第1のキャパシタおよび上記第2のキャパシタに入力する第2の入力回路と
を有する、
請求項2に記載のレベルシフト回路。 - 初段に入力されたパルス信号を後段へ順次に伝送する、縦続接続された複数のシフト段を具備し、
上記シフト段は、
前段からパルス信号が入力される期間、並びに、次段へパルス信号が出力される期間を検出する検出回路と、
上記検出回路が検出したパルス信号の入力期間および出力期間において、入力されるクロック信号の1サイクル内に含まれるパルス信号をレベルシフトして出力するレベルシフト回路と、
上記検出回路が検出したパルス信号の入力期間および出力期間において、上記レベルシフト回路から出力される信号をパルス信号として次段に出力し、上記レベルシフト回路を初期化する所定の期間において、一定のレベルの信号を次段に出力する出力回路と
を有し、
上記レベルシフト回路は、
第1のノードの電圧が、第1の電圧から第2の電圧までの範囲に含まれる第1のしきい値に対して上記第2の電圧側にある場合にオンし、上記第1のノードの電圧が、上記第1のしきい値に対して上記第1の電圧側にある場合にオフし、当該オンのとき、レベルシフト信号の出力端子へ上記第1の電圧を出力する第1のスイッチと、
第2のノードの電圧が、上記第1の電圧から上記第2の電圧までの範囲に含まれる第2のしきい値に対して上記第1の電圧側にある場合にオンし、上記第2のノードの電圧が、上記第2のしきい値に対して上記第2の電圧側にある場合にオフし、当該オンのとき、上記出力端子へ上記第2の電圧を出力する第2のスイッチと、
一方の端子に上記クロック信号を入力し、他方の端子が上記第1のノードに接続される第1のキャパシタと、
一方の端子に上記クロック信号を入力し、他方の端子が上記第2のノードに接続される第2のキャパシタと、
上記所定の期間において、上記第1のノードを上記第2の電圧で充電した状態から当該第1のノードの電圧を上記第1のしきい値に設定し、上記第2のノードを上記第1の電圧で充電した状態から当該第2のノードの電圧を上記第2のしきい値に設定する電圧設定回路と、
上記検出回路が検出したパルス信号の入力期間および出力期間において、上記クロック信号を上記第1のキャパシタおよび上記第2のキャパシタに入力する第1の入力回路と、
上記電圧設定回路が上記第1のノードおよび上記第2のノードの電圧設定を行う期間において、第3の電圧から第4の電圧までの範囲に含まれる所定の電圧を上記クロック信号の代わりに上記第1のキャパシタおよび上記第2のキャパシタに入力する第2の入力回路と
を有し、
上記クロック信号は、上記第3の電圧と上記第4の電圧を交互に繰り返す信号であり、
縦続接続される2つのシフト段は、互いの周期が等しく位相が異なるクロック信号を入力する、
シフトレジスタ。 - 縦続接続される2つのシフト段は、互いに位相が反転したクロック信号を入力し、
各シフト段に含まれる検出回路は、上記第4の電圧を有するクロック信号が上記レベルシフト回路においてレベルシフトされる期間を、パルス信号の出力期間として検出する、
請求項12に記載のシフトレジスタ。 - 縦続接続される2つのシフト段は、その一方が第1のクロック信号、他方が第2のクロック信号を入力し、
1のシフト段を間に挟んで離れた2つのシフト段の一方に含まれる検出回路は、上記第3の電圧を有するクロック信号が上記レベルシフト回路においてレベルシフトされる期間を、パルス信号の出力期間として検出し、
当該離れた2つのシフト段の他方に含まれる検出回路は、上記第4の電圧を有するクロック信号が上記レベルシフト回路においてレベルシフトされる期間を、パルス信号の出力期間として検出し、
上記第1のクロック信号を入力するシフト段に含まれる検出回路と、当該シフト段の後段に含まれる検出回路は、互いに同じ電圧を有するクロック信号が上記レベルシフト回路においてレベルシフトされる期間を、パルス信号の出力期間として検出し、
上記第1のクロック信号は、上記第2のクロック信号が上記第3の電圧のとき、上記第3の電圧から上記第4の電圧へ変化する、
請求項12に記載のシフトレジスタ。 - 上記レベルシフト回路は、上記第1のスイッチに上記第1の電圧を入力する経路、および/または、上記第2のスイッチに上記第2の電圧を入力する経路に挿入され、少なくとも上記検出回路が検出するパルス信号の入力期間および出力期間並びに上記所定の期間においてオンし、他の期間においてオフする第6のスイッチを有する、
請求項12に記載のシフトレジスタ。 - 入力信号をレベルシフトして出力するレベルシフト回路と、
複数の画素を含む画素アレイ部と、
上記レベルシフト回路から出力されるレベルシフト信号に応じて上記画素アレイ部の各画素を駆動する駆動回路と
を具備し、
上記レベルシフト回路は、
第1のノードの電圧に応じてオンまたはオフし、当該電圧が第1のしきい値のときにオンとオフとを切り換え、当該オンのとき、上記レベルシフト信号の出力端子へ第1の電圧を出力する第1のスイッチと、
第2のノードの電圧に応じてオンまたはオフし、当該電圧が第2のしきい値のときにオンとオフとを切り換え、当該オンのとき、上記出力端子へ第2の電圧を出力する第2のスイッチと、
一方の端子に第1の入力信号を入力し、他方の端子が上記第1のノードに接続される第1のキャパシタと、
一方の端子に第2の入力信号を入力し、他方の端子が上記第2のノードに接続される第2のキャパシタと、
上記第1のノードを上記第2の電圧で充電した状態から当該第1のノードの電圧を上記第1のしきい値に設定し、上記第2のノードを上記第1の電圧で充電した状態から当該第2のノードの電圧を上記第2のしきい値に設定する電圧設定回路と
を有する、
表示装置。 - 行列状に配列された複数の画素を含む画素アレイ部と、
上記画素アレイ部の各行を順番に選択するパルス信号を発生する第1のシフトレジスタと、当該選択した行に属する各画素を順番に選択するパルス信号を発生する第2のシフトレジスタとを有し、選択した画素を駆動する駆動回路と
を具備し、
上記第1のシフトレジスタおよび上記第2のシフトレジスタは、
初段に入力されたパルス信号を後段へ順次に伝送する、縦続接続された複数のシフト
を具備し、
上記シフト段は、
前段からパルス信号が入力される期間、並びに、次段へパルス信号が出力される期間を検出する検出回路と、
上記検出回路が検出したパルス信号の入力期間および出力期間において、入力されるクロック信号の1サイクル内に含まれるパルス信号をレベルシフトして出力するレベルシフト回路と、
上記検出回路が検出したパルス信号の入力期間および出力期間において、上記レベルシフト回路から出力される信号をパルス信号として次段に出力し、上記レベルシフト回路を初期化する所定の期間において、一定のレベルの信号を次段に出力する出力回路と
を有し、
上記レベルシフト回路は、
第1のノードの電圧が、第1の電圧から第2の電圧までの範囲に含まれる第1のしきい値に対して上記第2の電圧側にある場合にオンし、上記第1のノードの電圧が、上記第1のしきい値に対して上記第1の電圧側にある場合にオフし、当該オンのとき、レベルシフト信号の出力端子へ上記第1の電圧を出力する第1のスイッチと、
第2のノードの電圧が、上記第1の電圧から上記第2の電圧までの範囲に含まれる第2のしきい値に対して上記第1の電圧側にある場合にオンし、上記第2のノードの電圧が、上記第2のしきい値に対して上記第2の電圧側にある場合にオフし、当該オンのとき、上記出力端子へ上記第2の電圧を出力する第2のスイッチと、
一方の端子に上記クロック信号を入力し、他方の端子が上記第1のノードに接続される第1のキャパシタと、
一方の端子に上記クロック信号を入力し、他方の端子が上記第2のノードに接続される第2のキャパシタと、
上記所定の期間において、上記第1のノードを上記第2の電圧で充電した状態から当該第1のノードの電圧を上記第1のしきい値に設定し、上記第2のノードを上記第1の電圧で充電した状態から当該第2のノードの電圧を上記第2のしきい値に設定する電圧設定回路と、
上記検出回路が検出したパルス信号の入力期間および出力期間において、上記クロック信号を上記第1のキャパシタおよび上記第2のキャパシタに入力する第1の入力回路と、
上記電圧設定回路が上記第1のノードおよび上記第2のノードの電圧設定を行う期間において、第3の電圧から第4の電圧までの範囲に含まれる所定の電圧を上記クロック信号の替わりに上記第1のキャパシタおよび上記第2のキャパシタに入力する第2の入力回路と
を有し、
上記クロック信号は、上記第3の電圧と上記第4の電圧を交互に繰り返す信号であり、
縦続接続される2つのシフト段は、互いの周期が等しく位相が異なるクロック信号を入力する、
表示装置。
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