JP4820427B2 - 塗工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、樹脂フィルムまたは紙等からなるシート状の基材に対してその第1面および第2面に塗工剤をベタ塗りする塗工装置の改良に関するものである。
従来、下記特許文献1に示されるように、あらゆる種類の薄い基材に対して塗工剤を極めて精度よく、かつ、確実に均一厚さでべた塗りすることのできるグラビア塗工方法およびグラビア塗工機を提供することを目的として、直径が約20mm〜約50mmの一対の平行な自由回転自在な姿勢制御ロールによって上面が支持された状態で両姿勢制御ロールの軸方向と直交方向に走行している連続体状の基材の両姿勢制御ロール間の下方に、両姿勢制御ロールと平行に配置され、かつ、外周面の全周にグラビアパターンが形成された直径が約20mm〜約50mmのグラビアロールを、基材と相対速度を有する周速度で回転させるとともに、このグラビアロールの表面からドクタブレードによって余剰塗工剤を塗工前に拭取って、定量の塗工剤を基材の上面が自由状態にある位置におけるその基材の下面に塗工して、基材に塗工剤をべた塗りすることが行われている。
また、下記特許文献2に示されるように、基材の走行方向を高い自由度をもって任意に設定することができ、設置スペースの省スペース化を図ることができ、さらに塗工剤の劣化等を防止して適正な塗工を行なうことを目的として、所定方向に走行される連続体状の基材の一面側に配設されたグラビアロールの近傍に、ドクタブレードおよびグラビアロールの周面の一部により内部に塗工剤を貯留させる閉空間を形成するようにしてなる塗工剤貯留ケースを配設し、上記グラビアロールを回転駆動させて塗工剤貯留ケースの内部の塗工剤をグラビアロールの外周面に塗布するとともに、このグラビアロールの外周面に塗布された余剰塗工剤をドクタブレードにより拭取り、定量の塗工剤を上記基材の一面に塗工するように構成したグラビア塗工装置およびその方法が知られている。
特開2001−179151号公報 特開平10−151391号公報
上記特許文献1に開示されたグラビア塗工機では、塗工剤の収容部が開放状態となっているため、上記塗工ロール(グラビアロール)およびこの塗工ロールに塗工剤を供給する塗工剤の収容部を必ず基材の下方に配設しなければならない。したがって、上記基材を略水平状態で搬送するように姿勢制御ロールにより支持しつつ、上記塗工ロールにより塗工剤を塗工する必要があり、例えば塗工ロールを上記基材の上下両側に配設してその表裏両面に塗工剤を塗工することは不可能であった。また、上記グラビアロールを介して基材に塗工剤を精度よく塗工するためには、グラビアロールの反対側に設置された一対の姿勢制御ロールにより基材の上面を適正に支持する必要があり、構造が複雑になることが避けられなかった。
一方、特許文献2に開示されているように、塗工ロールに塗工剤を供給する塗工剤貯留ケースを密閉型とした場合には、基材をガイドロールにより支持しつつ鉛直方向に搬送し、この基材の搬送路に沿って配設された一対の塗工ロールにより基材の表裏両面にそれぞれ塗工剤をベタ塗りすることも可能である。このように基材の表裏両面にそれぞれ塗工剤を塗工する装置において、基材に対する塗工剤の塗工量を均一化するためには、所定距離を置いて配設された一対のガイドロール(展張ロール)により基材に対して所定の展張力を付与した状態で、上記塗工ロールにより塗工剤を塗工する必要があり、これに起因して装置が大型化することが避けられないという問題があった。
また、上記のように密閉型の塗工剤貯留ケースを有する塗工手段を使用した場合には、基材の搬送方向に沿って配設されたガイドロールにより基材を支持しつつ、その反対側に配設された第1の塗工手段により上記基材の一面に塗工剤を塗工した後、その下流側に配設されたガイドロールにより基材を支持しつつ、第1の塗工手段の反対側に配設された第2の塗工手段により上記基材Sの他面に塗工剤を塗工することができるため、基材の表裏両面にそれぞれ塗工剤をベタ塗りすることが可能である。
しかし、例えば図13に示すように、上記基材Sの搬送方向上流側に配設されたガイドロール41,42により基材Sを支持しつつ、その一面に第1の塗工手段43により塗工剤を塗工するとともに、その下流側に配設されたガイドロール44,45により基材Sを支持しつつ、その他面に第2の塗工手段46により塗工剤を塗工するように構成した場合には、上記第1の塗工手段43と、第2塗工手段46用のガイドロール44,45とが基材Sの同一面側に配設されるため、上記第1の塗工手段43により基材Sの一面に塗工剤が塗工された部位が上記ガイドロール44の設置部に到達する前に、上記塗工剤を加熱する等により乾燥させる第1の乾燥器47を配設する必要がある。したがって、上記第1の塗工手段43と第2の塗工手段46とを相隣接させて配設することが不可能であり、かつ上記第2塗工手段46の下流側にも、基材Sの他面に塗工された塗工剤を乾燥させる第2の乾燥器48を配設する必要がある。このため、塗工装置が大型化するとともに、その構造が複雑になることが避けられないという問題があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、簡単かつコンパクトな構成で基材の表裏両面にそれぞれ塗工剤を適正に塗工することができる塗工装置を提供することを目的としている。
請求項1に係る発明は、シート状の基材に対してその第1面および第2面に塗工剤をそれぞれベタ塗りする塗工装置であって、基材を支持する上流側ガイドロールおよび下流側ガイドロールからなる一対のガイドロールと、この上流側ガイドロールおよび下流側ガイドロールの間に配設され、上記基材の搬送方向と逆回転しつつ、基材の第2面を支持する上記下流側ガイドロールと第2塗工ロールとの間で基材の第1面に当接して塗工剤を塗工する第1塗工ロールと、この第1塗工ロールの上流側に一定距離を置いて配設され、上記基材の搬送方向と逆回転しつつ、上記第1塗工ロールと上流側ガイドロールとの間で基材の第2面に当接して塗工剤を塗工する第2塗工ロールと、上記第1,第2塗工ロールに塗工剤を供給する塗工ユニットとを有し、この塗工ユニットには、塗工ロールの周面に沿って設置された塗工ケースと、この塗工ケースに形成された塗工剤溜まり内に塗工剤を給送する塗工剤給送手段と、上記塗工ロールの回転方向上流側部および下流側部をシールして上記塗工剤溜まりを密閉状態とするシール部材とが設けられ、上記下流側ガイドロールが基材の第2面側に配設され、第1,第2塗工ロールのうち下流側に配設された第1塗工ロールと、その下流側に位置する上記下流側ガイドロールとの間に塗工剤の乾燥硬化部が配設されたものである。
請求項2に係る発明は、上記請求項1記載の塗工装置において、上記上流側ガイドロールおよび下流側ガイドロールとの間で、第1面が上方に位置するように基材を傾斜させた状態で搬送するように構成したものである。
請求項に係る発明は、上記請求項1または2に記載の塗工装置において、上記第1,第2塗工ロールの周面には、それぞれ基材の搬送方向を対称軸とした左右対称の塗工用セルパターンが形成されたものである。
請求項に係る発明は、上記請求項1〜のいずれか1項に記載の塗工装置において、上記第1塗工ロールの周面には、基材をその搬送方向と直交する第1方向に移動させるように付勢する塗工用セルパターンが形成され、かつ第2塗工ロールの周面には、基材を上記第1方向と反対の第2方向に移動させるように付勢する塗工用セルパターンが形成されたものである。
請求項1に係る発明では、基材の搬送方向と逆回転しつつその第1面に塗工剤を塗工する第1塗工ロールを上流側ガイドロールおよび下流側ガイドロールの間に配設するとともに、この上流側ガイドロールおよび下流側ガイドロールの間で、第1塗工ロールの流側に一定距離を置いて配設され、上記基材の搬送方向と逆回転しつつ、上記第1塗工ロールと離間した位置でその第2面に当接して塗工剤を塗工する第2塗工ロールを配設したため、上記上流側ガイドロールと第2塗工ロールとにより基材の第2面を支持した状態で、その第1面に第1塗工ロールの周面を圧接させて塗工剤を均一に塗工することができるとともに、上記第1塗工ロールと下流側ガイドロールとにより基材の第1面を支持した状態で、その第2面に第2塗工ロールの周面を圧接させて塗工剤を均一に塗工することができる。したがって、塗工ロールの反対側に設置された一対の姿勢制御ロールにより基材を適正に支持する等の手段を講じることなく、基材の第1,第2面に対して塗工剤をそれぞれ精度よく塗工することが可能であり、効果的に塗工装置をコンパクト化するとともに、その構造を簡略化できるという利点がある。また、上記基材の第1面に塗工剤を塗布する第1塗工ロールとその下流側ガイドロールとの間に塗工剤の乾燥硬化部を配設したため、第1塗工ロールの上流側に配設された上記第2塗工ロールにより基材の第2面に塗工された塗工剤が上記下流側ガイドロールの設置部に到達する前に、第2面の塗工剤を乾燥させることができるため、未硬化の塗工剤が下流側ガイドロールに接触して塗膜が荒れるという事態の発生を効果的に防止することができる。
請求項2に係る発明では、上流側ガイドロールおよび下流側ガイドロールとの間で、第1面が上方に位置するように基材を傾斜させた状態で搬送するように構成したため、塗工領域における基材の鉛直方向および水平方向における寸法を効果的に短縮化して塗工装置をコンパクト化できるという利点がある。また、上流側の第2塗工ロールから基材の第2面に付与される押圧力に応じて上流側ガイドロール1による基材のガイド機能が損なわれの防止できるという利点がある。
請求項に係る発明では、上記第1,第2塗工ロールの周面に、それぞれ基材の搬送方向を対称軸とした左右対称の塗工用セルパターンを形成したため、第1,第2塗工ロールの回転に応じて基材をその搬送方向と直交する方向に付勢する付勢力が作用するのを防止し、基材の蛇行を効果的に抑制できるという利点がある。
請求項に係る発明では、第1塗工ロールの周面に基材をその搬送方向と直交する第1方向に移動させるように付勢する塗工用セルパターンを形成し、かつ第2塗工ロールの周面に基材を上記第1方向と反対の第2方向に移動させるように付勢する塗工用セルパターンを形成したため、第1,第2塗工ロールの回転に応じて基材の搬送方向と直交する方向に付勢する付勢力を作用させる塗工用セルパターンが上記第1,第2塗工ロールに形成されている場合においても、その回転に応じた付勢力が互いに打ち消し合うように作用し、これによって基材が蛇行するのを効果的に防止できるという利点がある。
本発明に係る塗工装置の第1参考例を示す説明図である。 塗工ロールおよび塗工ケースの具体的構成を示す横断面図である。 塗工ロールの具体的構成を示す縦断面図である。 塗工ケースの側端部の構造を示す平面断面図である。 セルパターンの第1例を示す説明図である。 セルパターンの第2例を示す説明図である。 本発明に係る塗工装置の第2参考例を示す説明図である。 本発明に係る塗工装置の第3参考例を示す説明図である。 本発明に係る塗工装置の第4参考例を示す説明図である。 本発明に係る塗工装置の実施形態を示す説明図である。 本発明に係る塗工装置の第5参考例を示す説明図である。 セルパターンの変形例を示す説明図である。 塗工装置の従来例を示す説明図である。
図1および図2は、本発明に係る塗工装置の第1参考例を示し、この塗工装置は、シート状の基材Sに対して、その表裏両面(第1面および第2面)に塗工剤をそれぞれ塗工するものであって、上記基材Sの第2面(裏面)側に配設されて基材Sを支持する上流側ガイドロール1および下流側ガイドロール2と、この上流側ガイドロール1および下流側ガイドロール2の間に配設されて上記基材Sの第1面(表面)に塗工剤を塗工する第1塗工ロール3と、上記上流側ガイドロール1および下流側ガイドロール2の間に配設されて上記基材の第2面に塗工剤を塗工する第2塗工ロール4と、上記第1,第2塗工ロール3,4に塗工剤を供給する塗工ユニット5と有している。
上記基材Sは、上流側ガイドロール1および下流側ガイドロール2の間をその下方から上方に向けて略鉛直に搬送されるように構成されるととともに、両ガイドロール1,2の上流側部に第1塗工ロール3が配設され、かつ上記第1塗工ロール3の下流側において、これに隣接した位置に上記第2塗工ロール4が配設されている。この構成により、上記上流側ガイドロール1と第2塗工ロール4とにより第2面が支持された基材Sの第1面に対し、第1塗工ロール3の周面が0°〜10°の接触角αをもって圧接され、かつこの第1塗工ロール3と上記下流側ガイドロール2とにより第1面が支持された基材Sの第2面に対し、第2塗工ロール4の周面が0°〜10°の接触角αをもって圧接されるようになっている。
また、上記第1塗工ロール3と第2塗工ロール4とは、両者が一定の設置間隔をもって配設されることにより、上記基材Sの搬送方向と逆回転しつつ、互いに離間した位置で基材Sに当接してその第1面および第2面に塗工剤を塗工するように構成されている。つまり図1において、第1塗工ロール3が図外の駆動手段により反時計方向に回転駆動されるとともに、第2塗工ロール4が時計方向に駆動されることにより、下方から上方に移動する基材Sに対する当接面が、それぞれ上方から下方に移動するように構成されている。そして、第1塗工ロール3が基材Sの搬送方向と逆回転することにより基材Sに与えられた反力が、第2塗工ロール4により基材Sの第2面に塗工剤を塗工する際に悪影響を与えることがなく、かつ塗工装置が必要以上に大型化することがないように、上記両ロール3,4の表面間の最短距離が、基材Sに対して非ニップ状態、つまり基材Sの厚さよりも大きくなるように設定されている。
上記塗工ユニット5には、図2に示すように、塗工ロール3,4の周面に対向するように開口した空間部からなる塗工剤溜まり6が形成された塗工ケース7と、この塗工ケース7の前面上端部、つまり上記塗工ロール3,4の回転方向の下流側部に取り付けられたスチールまたはプラスチック等からなるドクター刃8と、塗工ケース7の前面下端部、つまり上記塗工ロール3,4の回転方向の上流側部に設けられたスチールまたはプラスチック等からなるシールプレート9と、塗工剤溜まり6内に塗工剤を給送する塗工剤給送手段10とが設けられている。
上記ドクター刃8およびシールプレート9からなるシール部材の先端部が、上記塗工ロール3,4の周面に圧接されることにより、上記塗工剤溜まり6の前面部上下が上記ドクター刃8およびシールプレート9によりシールされて上記塗工剤溜まり6が密閉状態となるように構成されるとともに、上記塗工ロール3,4の回転に応じて、その周面に付着した余分な塗工剤が上記ドクター刃8により掻き取られるように構成されている。上記塗工剤給送手段10は、図1に示すように、印刷用のインキ等からなる塗工剤が収容された塗工剤タンク11と、この塗工剤タンク11内の塗工剤を吸引して上記塗工ケース7の下部に給送する給送ポンプ12が設けられた塗工剤給送パイプ13と、上記塗工ケース7の上部から排出された塗工剤溜まり7内の塗工剤を上記塗工剤タンク11に戻すリターンパイプ14とを備えている。
上記塗工ロール3,4は、図3および図4に示すように、例えばスチール製のパイプ材等からなるロール本体15と、上記ロール本体15の左右両端部に設けられた回転軸17とを有している。そして、上記ロール本体15の周面部には、セル層18が形成されている。このセル層18には、図5もしくは図6に示すように、正方形状の塗工用セルパターン19aまたは6角形状の塗工用セルパターン19bからなる連続幾何学模様等からなる線対称のセルパターン、つまり基材の搬送方向を対称軸とした左右対称の塗工用セルパターンがレーザ加工等の手段で刻印されている。
上記塗工ケース7の側端部には、塗工剤溜まり6の側端部を覆う側壁板20が設けられるとともに、この側壁板20には、シール部材21が取り付けられている。また、上記塗工ロール3,4の周面左右両端部には、塗工用セルパターン19が刻印されていない平滑面部22が設けられ、この平滑面部22に上記塗工ケース7のシール部材21が圧接されるようになっている。
上記塗工ロール3,4は、その外径を任意の値、例えば40mm〜200mmの範囲内に設定可能であり、40mm〜120mmの範囲内に設定することが好ましい。上記塗工ロール3,4の外径を小径に形成した場合には、基材Sに対する塗工ロール3,4の接触面積を小さくすることができるとともに、塗工ロール3,4と基材Sとの間に大きな摩擦力が作用するのを抑制することができるため、この塗工ロール3,4を介して基材Sに塗工剤を塗工する際に塗工ムラが形成されるのを効果的に抑制できるという利点がある。一方、塗工ロール3,4が長尺でその軸受間距離が大きく、かつ上記基材Sの搬送速度が高速に設定された塗工装置では、塗工剤を塗工する際に塗工ロール3,4に撓みが生じ易い傾向があるので、これに起因した塗工ムラが生じるのを防止するため、上記塗工ロール3,4の直径をある程度、大きく設定することが望ましい。
上記構成において塗工剤給送手段10の給送ポンプ12を作動させることにより、塗工剤タンク11内に収容された塗工剤を、上記第1,第2塗工ロール3,4用の塗工剤を収容する塗工ケース7の塗工剤溜まり6内に供給しつつ、上記第1,第2塗工ロール3,4を所定速度で基材Sの搬送方向と逆方向に回転駆動する。この結果、上記塗工ケース7の塗工剤溜まり6内に供給された塗工剤が、密閉状態で第1,第2塗工ロール3,4の周面に接触して付着するとともに、この第1,第2塗工ロール3,4の周面に付着した余分な塗工剤が上記ドクター刃8によってそれぞれ除去される。
そして、上記第1塗工ロール3の周面に付着した塗工剤が、その回転に応じて上記基材Sとの接触部に搬送され、上流側ガイドロール1と第2塗工ロール4とにより基材Sの第2面が支持された状態で、その第1面に上記第1塗工ロール3を介して塗工剤が塗工される。次いで、上記第2塗工ロール4の周面に付着した塗工剤が、その回転に応じて上記基材Sとの接触部に搬送され、上記第1塗工ロール3と下流側ガイドロール2とにより基材Sの第1面が支持された状態で、その第2面に上記第1塗工ロール4を介して塗工剤が塗工される。
上記のようにシート状の基材Sに対してその第1面および第2面に塗工剤をそれぞれ塗工する塗工装置において、基材Sの第2面側に配設されて基材Sを支持する上流側ガイドロール1および下流側ガイドロール2と、この上流側ガイドロール1および下流側ガイドロール2の間に配設されて上記基材Sの搬送方向と逆方向に回転しつつその第1面に塗工剤を塗工する第1塗工ロール3と、上記上流側ガイドロール1および下流側ガイドロール2の間で第1塗工ロール3の下流側に一定距離を置いて配設され、上記基材Sの搬送方向と逆回転しつつ、上記第1塗工ロール3と離間した位置でその第2面に当接して塗工剤を塗工する第2塗工ロール4と、上記第1,第2塗工ロール3,4に塗工剤を供給する塗工ユニット5とを設け、この塗工ユニット5に、塗工ロール3,4の周面に沿って設置された塗工ケース7と、この塗工ケース7に形成された塗工剤溜まり6内に塗工剤を給送する塗工剤給送手段10と、上記塗工ロール3,4の回転方向上流側部および下流側部をシールして上記塗工剤溜まり6を密閉状態とするドクター刃8およびシールプレート9からなるシール部材とを設けた構造としたため、簡単かつコンパクトな構成で基材Sの表裏両面にそれぞれ塗工剤を適正に塗工できるという利点がある。
すなわち、上記塗工ロール3,4に塗工剤を供給する塗工ケース7の塗工剤溜まり6を密閉型としたため、上記第1参考例に示すように、基材Sをガイドロール1,2により支持しつつ鉛直方向に搬送しつつ、この基材Sの搬送路に沿って配設された一対の塗工ロール3,4により基材Sの第1,第2面にそれぞれ塗工剤を塗工することできる。そして、上記基材Sの第1面に塗工剤を塗工する第1塗工ロール3を上流側ガイドロール1および下流側ガイドロール2の間に配設するとともに、この上流側ガイドロール1および下流側ガイドロール2の間で第1塗工ロール3と一定距離を置いた位置に上記基材Sの第2面に塗工剤を塗工する第2塗工ロール4を配設したため、上記上流側ガイドロール1と第2塗工ロール4とにより第2面が支持された基材Sの第1面に対し、第1塗工ロール3の周面を所定の接触角αで圧接させて塗工剤を均一に塗工することができるとともに、上記第1塗工ロール3と下流側ガイドロール2とにより第1面が支持された基材Sの第2面に対し、第2塗工ロール4の周面を接触角αで圧接させて塗工剤を均一に塗工することができる。
したがって、特許文献1に示されるように、グラビアロールの反対側に設置された一対の姿勢制御ロールにより基材の上面を適正に支持したり、図13に示す従来装置のように、基材Sの搬送方向に沿って配設された一対のガイドロール41,42により基材Sを支持しつつ、その反対側に配設された第1の塗工手段43により上記基材Sの第1面に塗工剤を塗工した後、その下流側に配設された一対のガイドロール44,45により基材Sを支持しつつ、その反対側に配設された第2の塗工手段46により上記基材Sの第2面に塗工剤を塗工するように構成したりすることなく、基材Sの第1,第2面に対して塗工剤をそれぞれ均一かつ適正に塗工することが可能であり、塗工装置を効果的にコンパクト化するとともに、その構造を充分に簡略化できるという利点がある。
また、上記のように第1,第2塗工ロール3,4をそれぞれ基材Sの搬送方向と逆回転させつつ塗工剤を塗工するように構成したため、この塗工剤を基材Sの第1面および第2面に対して適正かつ均一に塗布することができる。しかも、上記第2塗工ロール4を、第1塗工ロール3と離間した位置で基材Sの第2面に当接して塗工剤を塗工するように構成したため、上記第1塗工ロール3の回転力が、第2塗工ロール4により基材Sの第2面に塗工剤を塗工する際に悪影響を与えるのを防止しつつ、第1,第2塗工ロール3,4をそれぞれ基材Sの搬送方向と逆回転させつつ塗工剤を、基材Sの第1面および第2面に精度よく塗工できるという利点がある。
図7は、本発明に係る塗工装置の第2参考例を示している。この塗工装置の第2参考例では、上記第1,第2塗工ロール3,4のうち下流側に配設されたもの、つまり第2塗工ロール4と、その下流側に配設された上記下流側ガイドロール2との間に塗工剤の乾燥硬化部23が配設されている。この乾燥硬化部23は、例えば上記基材Sに塗工された塗工剤に熱風を吹き付けることにより、塗工剤を加熱して硬化させ、または上記基材Sに紫外線あるいは赤外線を照射する等により、塗工剤を硬化させるように構成されている。
上記第2参考例のように、第2塗工ロール4と下流側ガイドロール2との間に塗工剤の乾燥硬化部23を配設した構造とした場合には、上記第2塗工ロール4により基材Sの第2面に塗工された塗工剤が上記下流側ガイドロール2の設置部に到達する前に、第2面の塗工剤を乾燥させることができるため、塗工剤が未硬化の状態で下流側ガイドロール2に接触することはなく、塗膜が荒れるという事態が生じることもない。
なお、上記下流側ガイドロール2として、加圧空気を利用した非接触型のガイドロール等を用いた場合には、その下流側に塗工剤の乾燥硬化部を配設した構造としても、未硬化の塗工剤が下流側ガイドロール2に接触することによる塗膜荒れの発生を抑制することが可能である。しかし、上記のように上記第1,第2塗工ロール3,4のうち下流側に配設された塗工ロール4と、その下流側に配設された上記下流側ガイドロール2との間に塗工剤の乾燥硬化部23を配設した構造とした場合には、上記非接触型のガイドロールを用いることなく、塗工剤が未硬化の状態で下流側ガイドロール2に接触することによる塗膜荒れの発生を簡単な構成で効果的に防止できるという利点がある。
また、図8は、本発明に係る塗工装置の第3参考例を示している。この塗工装置の第3参考例では、上記第1塗工ロール3により乾燥し難い性質を有する塗工剤が基材Sの第1面に塗工されるとともに、上記第2塗工ロール4により乾燥し易い性質を有する塗工剤が基材Sの第2面に塗工されるように構成されている。そして、上記第1,第2塗工ロール3,4とその下流側に位置する下流側ガイドロール2との間には、比較的、小容量の第1乾燥硬化部24が配設されるとともに、下流側ガイドロール2の下流側には、比較的、大容量の第2乾燥硬化部25が配設されている。
上記構成によれば、乾燥し易い性質を有する上記第1塗工剤を小容量の第1乾燥硬化部24により充分に乾燥硬化させることができるため、上記第1乾燥硬化部24をコンパクト化して第2塗工ロール4と下流側ガイドロール2との設置間隔を短縮化することが可能である。したがって、上流側ガイドロール1と下流側ガイドロール2との設置間隔が大きくなることに起因して基材Sの支持力が不足するという事態の発生を効果的に防止し、この基材Sを適正に支持した状態で塗工剤を均一に塗工できるという利点がある。
なお、上記のように第1乾燥硬化部24として比較的に小容量のものを使用した場合には、この第1乾燥硬化部24によって乾燥し難い性質を有する上記第2塗工剤を完全に乾燥硬化させることは困難である。しかし、上記第2塗工剤は、下流側ガイドロール2の非接触面である基材Sの第1面に塗工されるため、上記第2塗工剤が未硬化の状態で上記下流側ガイドロール2の設置部に到達したとしても、これに接触することはなく、上記第2塗工剤からなる塗膜に荒れが生じることもない。したがって、上記上流側ガイドロール1と下流側ガイドロール2との間における基材Sの支持状態に影響のない位置、つまり下流側ガイドロール2の下流側部位に上記第2塗工剤を充分に乾燥させ得る容量を備えた第2乾燥硬化部25を配設することにより、上記基材Sの第2面に塗工された第2塗工剤を適正に硬化させることができる。
また、上記第1〜第3参考例では、基材Sを鉛直方向に搬送しつつ第1,第2塗工ロール3,4により基材Sの第1,第2面にそれぞれ塗工剤を塗工するように構成した例について説明したが、この構成に代え、図9に示す第4参考例のように、上流側ガイドロール1および下流側ガイドロール2の間で、第1面が上方に位置するように基材Sを傾斜させた状態で搬送するように構成してもよい。このように基材Sを傾斜状態で搬送しつつ、このように基材Sを傾斜状態で搬送しつつ塗工剤の塗工を行うように構成した場合には、この塗工領域における基材Sの鉛直方向および水平方向における寸法を効果的に短縮化できるため、塗工装置をコンパクト化できるという利点がある。
上記構成において、第1,第2塗工剤の粘度に差がある場合、もしくは第1,第2塗工剤の塗工厚が相違していること等により両塗工剤の液垂れ性が異なっている場合には、上記基材Sの上方側に配設された第1塗工ロール3により、液垂れし易い性質を有する第1塗工剤を基材Sの上面側に位置する第1面に塗工するとともに、基材Sの下方側に配設された第2塗工ロール4により、第1塗工剤に比べて液垂れし難い性質を有する第2塗工剤を基材Sの第2面に塗工するよう構成することが好ましい。
上記第2塗工剤に比べて粘度が低く、あるいは塗工厚が大きいこと等に起因して上記第1塗工剤が高い流動性を有している場合には、上記第1塗工ロール3により基材Sの第1面に塗工された第1塗工剤が乾燥硬化する前に、重力の影響により流動して塗膜が荒れ易いが、上記のように第1塗工ロール3により基材Sの上方側に位置する第2面に塗工することにより、この第1塗工剤が重力の影響を受けて流動し難いように構成している。一方、上記第2塗工剤は、第1塗工剤に比べて粘度が高く、あるいは第1塗工剤に比べて塗工厚が小さいこと等に起因して流動性が低い等により、重力の影響を受け難い性質を有しているため、上記基材Sの下方側に位置する第2面に上記第2塗工剤を塗工した場合でも、この第2塗工剤が搬送中に流動することに起因した第2塗工剤の塗膜荒れを効果的に防止できるという利点がある。
なお、上記上流側ガイドロール1および下流側ガイドロール2の間で、基材Sを水平状態で搬送してその第1面を上方に位置させるとともに、上記基材Sの上方側に配設された第1塗工ロール3により、液垂れし易い性質を有する第1塗工剤を基材Sの上面側に位置する第1面に塗工するとともに、基材Sの下方側に配設された第2塗工ロール4により、第1塗工剤に比べて液垂れし難い性質を有する第2塗工剤を基材Sの第2面に塗工するよう構成した場合においても、同様の作用効果が得られることは勿論である。
また、上記上流側ガイドロール1および下流側ガイドロール2の間において、その上流側に基材Sの第1面に塗工剤を塗工する第1塗工ロール3を配設するとともに、その下流側に第2塗工ロール4を配設した構造とした上記参考例に代え、図10に示す本発明の実施形態では、ガイドロール1,2間の上流側に基材Sの第2面に塗工剤を塗工する第2塗工ロール4を配設するとともに、その下流側に基材Sの第1面に塗工剤を塗工する第1塗工ロール3を配設している。この場合、第2塗工ロール4から基材Sの第2面に付与される押圧力に応じて上流側ガイドロール1による基材Sのガイド機能が損なわれ易い傾向があるため、上記のように上流側ガイドロール1および下流側ガイドロール2との間で、第1面が上方に位置するように基材Sを傾斜させた状態で搬送するように構成して、上流側ガイドロール1に対する基材Sの巻付角度βを極力大きくすることにより、基材Sのガイド機能を維持する必要があり、例えば上記巻付角度βを90°以上に設定することが好ましい。
図11は、本発明に係る塗工装置の第5参考例を示している。この第5参考例に係る塗工装置では、上記第1,第2塗工ロール3,4によりラミネート用接着剤からなる塗工剤が基材Sの第1,第2面に塗工されるとともに、第1,第2塗工ロール3,4とその下流側に配設された下流側ガイドロール2との間には、上記第1,第2塗工剤を加熱してその溶剤を気化させる乾燥硬化部26と、その下流側において基材Sの第1,第2面にラミネート材27,28をラミネートする一対のラミネートロール29,30と、各ラミネートロール29,30に対して上記ラミネート材27,28を案内する案内ロール31,32とが配設されている。
上記のように基材Sの第1面および第2面にラミネート材27,28をラミネートするよう構成されたラミネート機において、上記基材Sの第1面にラミネート用接着剤からなる塗工剤を塗工する第1塗工ロール3を上流側ガイドロール1および下流側ガイドロール2の間に配設するとともに、この上流側ガイドロール1および下流側ガイドロール2の間で第1塗工ロール3に隣接した位置に、上記基材Sの第2面にラミネート用接着剤からなる塗工剤を塗工する第2塗工ロール4を配設したため、上記上流側ガイドロール1と第2塗工ロール4とにより第2面が支持された基材Sの第1面に対し、第1塗工ロール3の周面を所定の接触角で圧接させて上記塗工剤を均一に塗工することができるとともに、上記第1塗工ロール3と下流側ガイドロール2とにより第1面が支持された基材Sの第2面に対し、第2塗工ロール4の周面を接触角で圧接させて上記塗工剤を均一に塗工することができる。
また、上記第5参考例に示すように、第2塗工ロール4とその下流側に配設されたラミネートロール29,30との間に、上記第1,第2塗工剤を加熱してその溶剤を気化させる乾燥硬化部26を配設した構造とした場合には、上記第1,第2塗工剤の塗工部がラミネート材27,28で覆われるによる弊害、つまり上記第1,第2塗工剤の溶剤の気化が上記ラミネート材27,28により妨げられることを防止できるという利点がある。したがって、上記溶剤を確実に気化させた状態で基材Sの第1面および第2面にラミネート材27,28を適正にラミネートすることができる。
なお、上記ラミネート用接着剤として無溶剤タイプの塗工剤を使用し、あるいは上記ラミネート材27,28として通気性を有するシート材を使用した場合には、上記第1,第2塗工剤の塗工部がラミネート材27,28で覆われることによる弊害が生じることはないため、ラミネートロール29,30の下流側に上記第1,第2塗工剤を加熱して乾燥硬化させる乾燥硬化部を設けた構造とすることが可能である。
上記実施形態では、正方形または6角形等の連続幾何学模様等からなる左右対称の塗工用セルパターン、つまり基材Sの搬送方向を対称軸とした左右対称の塗工用セルパターン19を第1,第2塗工ロール3,4の周面部にそれぞれ形成したため、この第1,第2塗工ロール3,4の回転に応じて基材をその搬送方向と直交する方向に付勢する付勢力が作用するのを簡単な構成で確実に防止し、基材の蛇行を効果的に抑制できるという利点がある。
また、上記構成に代え、第1,第2塗工ロール3,4の回転に応じて基材Sにそれぞれ逆方向の付勢力を作用させるような塗工用セルパターンを、上記第1,第2塗工ロール3,4の周面部に形成した構造としてもよい。例えば図12に示すように、第1,第2塗工ロール3,4にそれぞれ一定方向に傾斜した傾斜溝からなる塗工用セルパターン33,34を形成してもよい。このような塗工用セルパターン33を第1塗工ロール3に形成した場合、その回転に応じて基材Sをその搬送方向と直交する第1方向Uに移動させる方向の付勢力が作用することになる。このため、上記第2塗工ロール4の周面には、基材Sを上記第1方向Tと反対の第2方向Wに移動させるように付勢する塗工用セルパターン34を形成することにより、上記第1,第2塗工ロール3,4の回転に応じた付勢力を互いに打ち消し合うように作用させて基材Sが蛇行するのを防止するように構成することが望ましい。
1 上流側ガイドロール
2 下流側ガイドロール
3 第1塗工ロール
4 第2塗工ロール
5 塗工ユニット
6 塗工剤溜まり
7 塗工ケース
8 ドクター刃(シール部材)
9 シールプレート(シール部材)
10 塗工剤給送手段
19 塗工用セルパターン
23 乾燥硬化部
24 第1乾燥硬化部
25 第2乾燥硬化部
33,34 塗工用セルパターン

Claims (4)

  1. シート状の基材に対してその第1面および第2面に塗工剤をそれぞれベタ塗りする塗工装置であって、基材を支持する上流側ガイドロールおよび下流側ガイドロールからなる一対のガイドロールと、この上流側ガイドロールおよび下流側ガイドロールの間に配設され、上記基材の搬送方向と逆回転しつつ、基材の第2面を支持する上記下流側ガイドロールと第2塗工ロールとの間で基材の第1面に当接して塗工剤を塗工する第1塗工ロールと、この第1塗工ロールの上流側に一定距離を置いて配設され、上記基材の搬送方向と逆回転しつつ、上記第1塗工ロールと上流側ガイドロールとの間で基材の第2面に当接して塗工剤を塗工する第2塗工ロールと、上記第1,第2塗工ロールに塗工剤を供給する塗工ユニットとを有し、この塗工ユニットには、塗工ロールの周面に沿って設置された塗工ケースと、この塗工ケースに形成された塗工剤溜まり内に塗工剤を給送する塗工剤給送手段と、上記塗工ロールの回転方向上流側部および下流側部をシールして上記塗工剤溜まりを密閉状態とするシール部材とが設けられ、上記下流側ガイドロールが基材の第2面側に配設され、第1,第2塗工ロールのうち下流側に配設された第1塗工ロールと、その下流側に位置する上記下流側ガイドロールとの間に塗工剤の乾燥硬化部が配設されたことを特徴とする塗工装置。
  2. 上記上流側ガイドロールおよび下流側ガイドロールとの間で、第1面が上方に位置するように基材を傾斜させた状態で搬送するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の塗工装置。
  3. 上記第1,第2塗工ロールの周面には、それぞれ基材の搬送方向を対称軸とした左右対称の塗工用セルパターンが形成されたことを特徴とする上記請求項1または2に記載の塗工装置。
  4. 上記第1塗工ロールの周面には、基材をその搬送方向と直交する第1方向に移動させるように付勢する塗工用セルパターンが形成され、かつ第2塗工ロールの周面には、基材を上記第1方向と反対の第2方向に移動させるように付勢する塗工用セルパターンが形成されたことを特徴とする上記請求項1〜3のいずれか1項に記載の塗工装置。
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