JP5623858B2 - 塗工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、樹脂フィルムまたは紙等からなるシート状の基材に塗工剤を塗布する塗工装置の改良に関するものである。
従来、下記特許文献1に示されるように、樹脂フィルム、金属フィルム、あるいは紙等の連続走行しているウェブに塗工液を塗布する塗工装置において、ウェブの全面に塗工液を塗布した場合に、その乾燥工程でウェブがカールしたり、縦縞が入ったりする等の弊害が生じるという問題があるため、コータロール(塗工ロール)の幅寸法をウェブの幅寸法よりも小さくし、あるいはコータロールの両サイドに溝を設け、またはコータロールの両サイドに塗工液を削り落とすためのブレードを設ける等により、ウェブの両側に2mm以上の塗工されない部分を設けるように構成した塗工装置が知られている。
また、下記特許文献2に示されるように、塗工ロールの表面に塗料を供給し、余分な塗料をドクターブレードよって掻き取った後に、塗工ロールの表面の塗料をベースフィルム(ウェブ)上に塗布する塗布装置において、塗工ロールのうちドクターブレードの両端部に対応する位置に、薄いシート状のカバーを設けて非回転状態とすることにより、上記ドクターブレードの両端部に集積された塗料が両端部から滲み出るのを防止し、ミニキスリバース方式の塗布装置を用いて磁性塗料等からなる塗工液の塗布を行った場合においても、ウェブの側辺部に塗工液が付着するのを効果的に抑制することが行われている。
特開昭62−30578号公報 特開平5−220430号公報
上記特許文献1に開示された塗工装置では、ウェブに塗工される塗工液の塗布領域が変化する度に、これに対応した幅寸法等を有するものに塗工ロールを取り替える必要があり、上記塗工液の塗布領域に応じた各種の塗工ロールを取り揃えなければならないために、塗工装置のコストが高く付くとともに、上記塗工液の塗布領域が変化する際に繁雑な塗工ロールの取り替え作業が必要であり、長時間に渡って装置を停止させなければならないという問題があった。
一方、上記特許文献2に示されるように、塗工ロールのうちドクターブレードの両端部に対応する位置に非回転状態でカバーを設けることにより、ウェブの両側辺部に塗工液が塗布されないように構成した場合には、上記薄いシート状のカバーが塗工ロールに接触することにより、塗工液が飛散し易いという懸念がある。また、小径の塗工ロールを高速で回転させて塗工液をウェブに付着させるように構成した場合には、薄いシート状のカバーと塗工ロールとの接触、あるいは該カバーとウェブとの間で擦れが生じて静電気が発生することにより、ゴミが付着して塗工液の塗布面における美観が損なわれる等の問題があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、塗工液の塗布面における美観を良好に維持しつつ、塗工液の塗布領域が変化した場合においても迅速に対応可能な塗工装置を提供することを目的としている。
請求項1に係る発明は、ウェブをガイドしつつ搬送するために上下方向に離間して配設された上流側ガイドロールおよび下流側ガイドロールと、両ガイドロールの間に配設されて上記ウェブに塗工液を塗布する塗工ロールと、該塗工ロールの左右両端部とウェブとの間に配設された持ち上げ部材と、該持ち上げ部材を上記塗工ロールの軸方向に沿ってスライド可能に支持するガイド機構とを備えた塗工装置であって、上記持ち上げ部材は、上記塗工ロールの左右両端部とウェブとの接触部の上方および下方に配設されてウェブの両端部を塗工ロールから離間させるように持ち上げる一対のプレート状部材を有するものである。
請求項2に係る発明は、上記請求項1に記載の塗工装置において、上記ガイド機構は、上記持ち上げ部材の一対のプレート状部材が上下両面に取り付けられるスライドブロックと、該スライドブロックをスライド可能に支持するガイドバーとを備え、上記一対のプレート状部材には、上記塗工ロールとウェブとの間に挿入されてウェブの背面に当接する先窄まり状のテーパ面を有する挿入部がそれぞれ形成されたものである。
請求項3に係る発明は、上記請求項2に記載の塗工装置において、上記スライドブロックに対する持ち上げ部材の取付位置を変更することにより、上記ウェブの両端部の持ち上げ量を調節可能に構成したものである。
請求項1に係る発明では、塗工液の塗布領域に応じた各種の塗工ロールを取り揃えたり、ウェブに塗工される塗工液の塗布領域が変化する度に、これに対応した幅寸法等を有するものに塗工ロールを取り替えたりする等の煩雑な作業を要することなく、簡単かつ安価な構成で塗工液の塗布領域が変化した場合に、これに迅速に対応させることができとともに、各種の塗布領域を有するウェブに対してその塗布領域に塗工液を適正に塗布できるという利点がある。また、上記持ち上げ部材(一対のプレート状部材)を塗工ロールに接触させることなく、上記塗工液の塗布領域を調節することができるため、小径の塗工ロールを高速で回転させて塗工液をウェブに付着させるように構成した場合においても、塗工液が飛散してウェブに付着したり、薄いシート状のカバーと塗工ロールとの間で擦れ等に応じた静電気が発生してゴミが付着したりするという事態の発生を効果的に防止できるという利点がある。
請求項2に係る発明では、ガイドバーに沿ってスライドブロックをスライド変位させてその固定位置を調節するように構成したため、簡易な構成で上記塗工液の塗布領域に応じて持ち上げ部材(一対のプレート状部材)の設置位置を容易かつ適正に調節できるという利点がある。
請求項3に係る発明では、上記スライドブロックに対する持ち上げ部材の取付位置を変更することにより、上記ウェブの両端部の持ち上げ量を調節可能に構成したため、上記ウェブの硬度等に応じて該ウェブの両端部の持ち上げ量を調節することにより、各ウェブの塗布領域に対して塗工液を適正に塗布できるとともに、当該ウェブの外側辺部に塗工液の非塗布領域を適正に形成できるという利点がある。
本発明に係る塗工装置の実施形態を示す説明図である。 塗工ユニットの具体的構成を示す断面図である。 塗工ロールの具体的構造を示す縦断面図である。 塗工ケースの側辺部構造を示す縦断面図である。 セルパターンの一例を示す説明図である。 セルパターンの他の例を示す説明図である。 持ち上げ部材の設置状態を示す斜視図である。 持ち上げ部材の設置状態を示す平面図である。 持ち上げ部材を移動させた状態を示す図8相当図である。
図1および図2は、本発明に係る塗工装置の実施形態を示し、この塗工装置は、シート状のウェブWに塗工剤を塗布するものであって、該ウェブWの搬送路に配設されてウェブWの背面を支持する上流側ガイドロール1および下流側ガイドロール2と、この上流側ガイドロール1および下流側ガイドロール2の間に配設されて上記ウェブWの表面に塗工剤を塗布する塗工ロール3と、該塗工ロール3に塗工剤を供給する塗工ユニット4と、上記塗工ロール3の左右両端部とウェブWとの間に配設されて該ウェブWの両端部を持ち上げる持ち上げ部材5と、該持ち上げ部材5を上記塗工ロール3の軸方向に沿ってスライド可能に支持するガイド機構6とを有している。
上記上流側ガイドロール1および下流側ガイドロール2の間をその下方から上方に向けてウェブWが略鉛直に搬送されるように搬送方向が設定されるととともに、両ガイドロール1,2の間に塗工ロール3が配設されている。この構成により、上記上流側ガイドロール1と下流側ガイドロール2とによりウェブWの背面が支持されつつ、該ウェブWの表面に対して、塗工ロール3の周面が0°〜10°の接触角で圧接されるようになっている。
また、上記塗工ロール3は、ウェブWの搬送方向と逆方向に回転しつつ、該ウェブWに当接してその表面に塗工剤を塗布するように構成されている。つまり図1において、塗工ロール3が図外の駆動手段により反時計方向に回転駆動されることにより、下方から上方に移動するウェブWに対する当接面が、上方から下方に移動するようになっている。
上記塗工ユニット4には、図2に示すように、塗工ロール3の周面に対向するように開口した空間部からなる塗工剤溜まり4aを備えた塗工ケース7と、この塗工ケース7の前面上端部、つまり上記塗工ロール3の回転方向の下流側部に取り付けられたスチール製の板材またはプラスチック製の板材等からなるドクター刃8と、塗工ケース7の前面下端部、つまり上記塗工ロール3の回転方向の上流側部に設けられたスチール製の板材またはプラスチック製の板材等からなるシールプレート9と、上記塗工剤溜まり4a内に塗工剤を給送する塗工剤給送手段10とが設けられている。
上記ドクター刃8およびシールプレート9からなるシール部材の先端部が、上記塗工ロール3の周面に圧接されることにより、上記塗工剤溜まり4aの前面部上下が上記ドクター刃8およびシールプレート9によりシールされて上記塗工剤溜まり4aが密閉状態となるように構成されるとともに、上記塗工ロール3の回転に応じて、その周面に付着した余分な塗工剤が上記ドクター刃8により掻き取られるように構成されている。
上記塗工剤給送手段10は、図1に示すように、印刷用のインキ等からなる塗工剤が収容された塗工剤タンク11と、この塗工剤タンク11内の塗工剤を吸引して上記塗工ケース7の下部に給送する給送ポンプ12が設けられた塗工剤給送パイプ13と、上記塗工ケース7の上部から排出された塗工剤溜まり7内の塗工剤を上記塗工剤タンク11に戻すリターンパイプ14とを備えている。
上記塗工ロール3は、図3および図4に示すように、例えばスチール製のパイプ材等からなるロール本体15と、上記ロール本体15の左右両端部に設けられた回転軸17とを有し、上記ロール本体15の周面部には、セル層18が形成されたグラビア式の塗工ロールからなっている。このセル層18には、図5もしくは図6に示すように、正方形状の塗工用セルパターン19aまたは6角形状の塗工用セルパターン19bからなる連続幾何学模様等からなる線対称のセルパターン、つまり基材の搬送方向を対称軸とした左右対称の塗工用セルパターン19、または斜線などの非対称セルパターンがレーザ加工等の手段で刻印されている。
上記塗工ケース7の側端部には、塗工剤溜まり4aの側端部を覆う側壁板20が設けられるとともに、この側壁板20には、シール部材21が取り付けられている。また、上記塗工ロール3の周面左右両端部には、塗工用セルパターン19が刻印されていない平滑面部22が設けられ、この平滑面部22に上記塗工ケース7のシール部材21が圧接されるようになっている。上記塗工用セルパターン19の刻印領域は、後述するように塗工装置に供給される各種のウェブWの中で、最大の塗布領域L1を有するウェブW1に対応した幅寸法を有している。なお、上記平滑面部22を省略し、塗工ロール3の周面全域に上記セルパターン19を設けた構造としもよい。
上記塗工ロール3は、その外径を任意の値、例えば30mm〜200mmの範囲内に設定可能であり、40mm〜120mmの範囲内に設定することが好ましい。上記塗工ロール3の外径を所定値以下とすることにより、ウェブWに対する塗工ロール3の接触面積を小さくすることができるとともに、塗工ロール3とウェブWとの間に大きな摩擦力が作用するのを抑制することができるため、この塗工ロール3を介してウェブWに塗工剤を塗布する際に塗工ムラが形成されるのを効果的に抑制できるという利点がある。一方、塗工ロール3が長尺でその軸受間距離が大きく、かつ上記ウェブWの搬送速度が高速に設定された塗工装置では、塗工剤を塗布する際に塗工ロール3に撓みが生じ易い傾向があるので、これに起因した塗工ムラが生じるのを防止するため、上記塗工ロール3の直径をある程度、大きく設定することが望ましい。
上記持ち上げ部材5は、図2、図7および図8に示すように、ガイド機構6のスライドブロック23の上下両面に取り付けられて塗工ロール3の左右両端部とウェブWとの接触部の上方および下方に配置される上下一対のプレート状部材からなり、該持ち上げ部材5の各プレート状部材には、塗工ロール3の左右両端部とウェブWとの間に挿入される先窄まりテーパ面を有する挿入部5aがそれぞれ形成されている。そして、該挿入部5aのテーパ面をウェブWの背面に当接させてその両端部を持ち上げることにより、該ウェブWの両端部を塗工ロール3の周面から離間させるように構成されている。
また、上記持ち上げ部材5の基端部には塗工ロール3の軸心と直交する方向に延びる一対の長孔からなる取付孔24が形成されている。該取付孔24を挿通して上記スライドブロック23の上面または下面に螺着されるねじ軸を有する取付ボルト25により、上記持ち上げ部材5がスライドブロック23に固定されている。また、上記取付ボルト25を緩めた状態で、スライドブロック23の側面に形成されたガイド溝23cに沿ってスライド変位させることにより、上記ウェブWの両端部の持ち上げ量、つまり該ウェブWの両端部と塗工ロール3の周面との離間距離を調節可能に構成されている。
上記ガイド機構6は、ウェブWの背面側において上記塗工ロール3と平行に設置された断面正方形状の棒状体からなるガイドバー26と、該ガイドバー26に沿ってスライド可能に支持されるブロック本体23aおよびその一側辺部にボルト止めされる蓋体23bからなるスライドブロック23と、該スライドブロック23をガイドバー26に固定する取付ボルト27と、該ガイドバー26の両端部を支持プレート28に固定するための固定ブロック29とを有している。
そして、上記塗工装置に供給されるウェブWに対する塗布領域の幅寸法が変化した場合には、上記取付ボルト27を緩めた状態で、スライドブロック23をガイドバー26に沿ってスライド変位させることにより、上記挿入部5aのテーパ面をウェブWの背面に当接させてその両端部を持ち上げる持ち上げ領域、つまり該ウェブWの両端部を塗工ロール3の周面から離間させる離間領域を、上記塗布領域L1,L2の幅寸法に応じて調節可能に構成されている。
例えば、図8に示すように、塗工装置に供給される各種のウェブWの中で最大の塗布領域L1を有するウェブW1に対する塗工液の塗布を行う場合には、上記挿入部5aの先端部を、上記塗布領域L1の外端部、つまり上記塗工ロール3の周面左右両端部に形成された塗工用セルパターン19と平滑面部22との境界部に位置させるように上記スライドブロック23の固定位置を調節する。これにより、上記ウェブW1の塗布領域L1に対応する部分を塗工ロール3の周面に接触させ、当該塗布領域L1に塗工液を適正に塗布することができる。また、上記塗布領域L1の外側に位置するウェブW1の外側辺部を塗工ロール3から離間させることにより、ウェブW1の外側辺部に塗工液が付着するのを効果的に防止し、当該ウェブW1の外側辺部に塗工液の非塗布領域を適正に形成することができるようになっている。
上記構成において塗工剤給送手段10の給送ポンプ12を作動させることにより、塗工剤タンク11内に収容された塗工剤を、上記塗工ロール3用の塗工剤を収容する塗工ケース7の塗工剤溜まり4a内に供給しつつ、上記塗工ロール3を所定速度でウェブWの搬送方向と逆方向に回転駆動する。この結果、上記塗工ケース7の塗工剤溜まり4a内に供給された塗工剤が、密閉状態で塗工ロール3周面に接触して付着するとともに、該塗工ロール3の周面に付着した余分な塗工剤が上記ドクター刃8によってそれぞれ除去される。
そして、上記挿入部5aの先端部を、ウェブW1の最大塗布領域L1の外端部に対応した位置に設置した状態で、上記ウェブW1を塗工装置に供給する。これにより、上記塗工ロール3の周面に付着した塗工剤が、その回転に応じて上記ウェブW1との接触部に搬送され、上流側ガイドロール1と下流側ガイドロール2とによりウェブW1の背面が支持された状態で、その表面の塗布領域L1に上記塗工ロール3を介して塗工剤が塗工されるとともに、上記塗布領域L1の外側辺部に塗工液の非塗布領域が形成される。
また、上記最大塗布領域L1を有するウェブW1に比べ、図9に示すように、塗工液の塗布領域L2がやや狭いウェブW2に対して塗工液の塗布を行う場合には、上記取付ボルト27を緩めた状態で、スライドブロック23をガイドバー26に沿ってその中心部側にスライド変位させることにより、上記ウェブW2の塗布領域L2の外端部に対応した位置に上記挿入部5aの先端部を位置させるように調節する。これにより、上記ウェブW1の塗布領域L1に比べて狭い塗布領域L2が上記ウェブW2に形成されることになる。
上記のようにウェブWをガイドしつつ搬送する上流側ガイドロール1と下流側ガイドロール2との間に配設された塗工ロール3により上記ウェブWに塗工液を塗布するように構成された塗工装置において、上記塗工ロール3の左右両端部とウェブWとの間に、該ウェブWの両端部を塗工ロール3から離間させるように持ち上げる持ち上げ部材5と、該持ち上げ部材5を上記塗工ロール3の軸方向に沿ってスライド可能に支持するガイド機構6とを設けたため、塗工液の塗布面における美観を良好に維持しつつ、塗工液の塗布領域L1,L2が変化した場合においても迅速に対応可能であるという利点がある。
すなわち、上記実施形態では、持ち上げ部材5が取り付けられるスライドブロック23と、該スライドブロック23をスライド可能に支持するガイドバー26とを上記ガイド機構6に設けたため、該ガイドバー26に沿って上記スライドブロック23をスライド変位させてその固定位置を調節することにより、上記塗工液の塗布領域L1,L2に応じて持ち上げ部材5の設置位置を容易に調節することができる。このため、各種の塗布領域L1,L2を有するウェブWに対してその塗布領域L1,L2に塗工液を適正に塗布することができるとともに、当該ウェブWの外側辺部に塗工液の非塗布領域を適正に形成できるという利点がある。
したがって、従来装置のように、塗工液の塗布領域に応じた各種の塗工ロール3を取り揃えたり、ウェブWに塗工される塗工液の塗布領域が変化する度に、これに対応した幅寸法等を有するものに塗工ロール3を取り替えたりする等の煩雑な作業を要することなく、簡単かつ安価な構成で塗工液の塗布領域L1,L2が変化した場合に、これに迅速に対応させることができとともに、各種の塗布領域L1,L2を有するウェブWに対してその塗布領域L1,L2に塗工液を適正に塗布できるという利点がある。
しかも、上記持ち上げ部材5を塗工ロール3に接触させることなく、上記塗工液の塗布領域L1,L2を調節することができるため、小径の塗工ロール3を高速で回転させて塗工液をウェブWに付着させるように構成した場合には、薄いシート状のカバーが塗工ロールに接触させるように構成した従来装置のように、塗工液が飛散してウェブに付着したり、薄いシート状のカバーと塗工ロールとの間に生じる擦れ等に応じた静電気が発生してゴミが付着したりするという事態の発生を効果的に防止できるという利点がある。
なお、上記持ち上げ部材5が取り付けられたスライドブロック23をガイドバー26に沿ってスライドさせるように構成してなる上記実施形態に代え、持ち上げ部材5を塗工ロール3の軸方向に沿って押動するソレノイドアクチュエータまたは駆動シリンダ等から駆動手段を設け、該駆動手段を作動させることにより、上記塗工液の塗布領域L1,L2に応じて持ち上げ部材5の設置位置を調節するように構成してもよい。しかし、上記実施形態に示すようにガイドバー26に沿って上記スライドブロック23をスライド変位させてその固定位置を調節するように構成した場合には、簡易な構成で上記塗工液の塗布領域L1,L2に応じて持ち上げ部材5の設置位置を容易かつ適正に調節できるという利点がある。
また、上記実施形態に示すように、持ち上げ部材5の基端部に塗工ロール3の軸心と直交する方向に延びる一対の長孔からなる取付孔24を形成し、該取付孔24を挿通して上記スライドブロック23の上面または下面に螺着される取付ボルト25を緩めた状態で、スライドブロック23に対する持ち上げ部材5の取付位置を変更可能に構成した場合には、上記ウェブWの硬度等に応じて該ウェブWの両端部の持ち上げ量を調節することにより、各ウェブWの塗布領域L1,L2に対して塗工液を適正に塗布できるとともに、当該ウェブWの外側辺部に塗工液の非塗布領域を適正に形成できるという利点がある。
例えば、ウェブWの硬度が高いために、上記持ち上げ部材5によるウェブWの両端部の持ち上げ量を小さく設定しても、該ウェブWの両端部と塗工ロール3の周面とを適正に離間させることができる場合には、上記ウェブWの両端部の持ち上げ量を小さく設定することにより、硬度の硬いウェブWが必要以上に大きく折り曲げられて皺が形成されることを防止できる等の利点がある。逆に、ウェブWの硬度が低く、上記持ち上げ部材5によるウェブWの両端部の持ち上げ量を大きく設定しないと、該ウェブWの両端部と塗工ロール3の周面とを適正に離間させることができない場合には、上記ウェブWの両端部の持ち上げ量を大きく設定することにより、各ウェブWの塗布領域L1,L2に対して塗工液を適正に塗布できるとともに、当該ウェブWの外側辺部に塗工液の非塗布領域を適正に形成できるという利点がある。
1 上流側ガイドロール
2 下流側ガイドロール
3 塗工ロール
5 持ち上げ部材
6 ガイド機構
23 スライドブロック
26 ガイドバー

Claims (3)

  1. ウェブをガイドしつつ搬送するために上下方向に離間して配設された上流側ガイドロールおよび下流側ガイドロールと、
    両ガイドロールの間に配設されて上記ウェブに塗工液を塗布する塗工ロールと、
    塗工ロールの左右両端部とウェブとの間に配設された持ち上げ部材と、
    該持ち上げ部材を上記塗工ロールの軸方向に沿ってスライド可能に支持するガイド機構とを備え
    上記持ち上げ部材は、上記塗工ロールの左右両端部とウェブとの接触部の上方および下方に配設されてウェブの両端部を塗工ロールから離間させるように持ち上げる一対のプレート状部材を有することを特徴とする塗工装置。
  2. 上記ガイド機構は、上記持ち上げ部材の一対のプレート状部材が上下両面に取り付けられるスライドブロックと、該スライドブロックをスライド可能に支持するガイドバーとを備え
    上記一対のプレート状部材には、上記塗工ロールとウェブとの間に挿入されてウェブの背面に当接する先窄まり状のテーパ面を有する挿入部がそれぞれ形成されたことを特徴とする請求項1に記載の塗工装置。
  3. 上記スライドブロックに対する持ち上げ部材の取付位置を変更することにより、上記ウェブの両端部の持ち上げ量を調節可能に構成したことを特徴とする請求項2に記載の塗工装置。
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