JP5699370B2 - ドクターブレード装置 - Google Patents
ドクターブレード装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5699370B2 JP5699370B2 JP2010280379A JP2010280379A JP5699370B2 JP 5699370 B2 JP5699370 B2 JP 5699370B2 JP 2010280379 A JP2010280379 A JP 2010280379A JP 2010280379 A JP2010280379 A JP 2010280379A JP 5699370 B2 JP5699370 B2 JP 5699370B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- doctor blade
- roller
- blade
- coating
- pressing plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Coating Apparatus (AREA)
- Paper (AREA)
Description
塗工液の厚みを一定にするために、凹状パターンを持つ版ローラを製作し、版ローラを塗工液に浸漬するようにし回転させている。塗工液は多めに版ローラに付着しているが、ドクターブレードにより版ローラ上の不要部分を掻き落とし、凹状パターンに残った塗工液を紙やフィルム等の長尺形状の媒体へ転移させた後、乾燥させて塗工品を製作している。この方法は、版ローラの凹状パターンが彫刻やエッチングなどの製法により制作されており、製造コストや製造時間が過分にかかり問題を呈していた。特に紙やフィルム等の長尺媒体の全幅を塗工するものにおいては、幅方向(版ローラ長手方向)における微量な調整が出来ない等の課題がある。(特許文献1参照)
そこで本発明は、装置が稼動している最中であっても、ローラの長手方向に塗工量を設定可能な機構を考案し提供することを目的とする。
前記押さえ板は複数に分割された分割押さえ板をドクターブレードの長手方向に沿って配列し、それぞれの分割押さえ板毎に、前記ローラとドクターブレードとの接触圧を調整するために、それぞれの分割押さえ板のドクターブレード先端側背面に接して押圧する繰り出しロッドを設け、該繰り出しロッドの繰り出し量によって前記接触圧を調整する接触圧調整手段を設けたドクターブレード装置において、
前記ドクターブレードは、前記ブレードホルダーと前記押さえ板に挟まれて、当該ブレード装置の筐体の一部である装置フレームに固定され、
前記押さえ板と対向するブレードホルダーに、塗工ローラとドクターブレードとの接触圧調整時に前記押さえ板の内部に発生する圧縮応力を吸収する応力開放溝を設けたことを特徴とするドクターブレード装置である。
本発明では、筐体の一部である装置フレームに取り付けた雌螺子と、繰り出しロッドの片端に形成した雄螺子とからなる螺子調整手段が分割押さえ板の個数分だけ設けられ、前記繰り出しロッドの他端は各分割押さえ板に取り付けた駒により力の方向が変換出来るように固定されている。これにより装置フレーム側に設けられた各繰り出しロッドの螺子調整手段によって各繰り出しロッドと各分割押さえ板に取り付けた駒との間の距離を伸縮させる。この間の距離を伸ばすことは、駒が各分割押さえ板を押圧することになり、これにより同一筐体内にある塗工ローラと分割押さえ板の相対距離が縮まり、分割押さえ板に密着しているドクターブレードと塗工ローラとの間の接触圧が高まる。
また、ドクターブレード、分割押さえ板、ブレードホルダーからなるドクターブレード装置は、ブレードホルダーが装置フレームに接続する部分にブレードホルダー固定円柱を設け、装置フレームに対して回転することが出来る。
さらに、ブレードホルダーと押さえ板の間に発生する剪断応力により、接触圧の微調整が妨げられるため剪断応力を逃がす応力開放溝を設けることで接触圧の微調整が出来るようになり、より高い精度の塗工が出来る。
図1は全体の概略図である。
連続して左上方向へ走行する被塗工基材8は、塗工液7が塗工ローラ6より転写ローラ21に転移し塗工されている。本装置は塗工ローラ6とドクターブレード4との接触圧を調整することで粘性の高い塗工液7を所定の塗工量に調整出来る。1つの筐体12には、装置フレーム1、螺子調整手段5、駒19、ドクターブレード装置14、塗工ローラ6、転写ローラ21、塗工液7を一定量溜めている収容浴13、被塗工基材8の走行のためのガイド機構、等が組込まれている。
図2に示すように、ドクターブレード4は、ブレードホルダー3の一方の長辺側近傍に対して、複数に分割された分割押さえ板で挟み込まれている。前記ブレードホルダー3は、長板状の剛体からなり長辺方向の長さと略同じである。前記ブレードホルダー3の他方の長辺側は、ブレードホルダーを筐体12に対して円弧状に回転できるように固定するためにブレードホルダーの長辺方向に沿って固定円柱18が設けられている。これによりブレードホルダー3は、筐体12の一部である装置フレーム1により支持され回転出来る。
ドクターブレード装置14は、ドクターブレード4、複数の分割した押さえ板2、ブレードホルダー3、螺子9、螺子11、ブレードホルダー固定円柱18、から構成されている。
ドクターブレード4は、塗工ローラ6の全幅に対峙した柔軟性のある樹脂またはゴム系の材料を用いることが出来る。例えばウレタンゴム等を使用出来る。
分割押さえ板2は、図3に示すように長さは同じであるが、2種以上の横幅寸法が異なる形態で適度な剛性を持つ。材料は例えば高炭素鋼(S45C)等が使用出来る。
3つの長穴の上方にある2つの穴は雌螺子になっていて、駒19を分割押さえ板2に固定するための螺子17を受けている。
図2(b)は、図2(a)の押さえ板2aにおけるA−A´の断面を示す。
ドクターブレード4は、分割押さえ板2とブレードホルダー3により挟まれ、螺子11で固定されている。またドクターブレード4の他方の塗工ローラ6に接する側については、螺子9が通るように穴が開いている。螺子9により分割押さえ板2とブレードホルダー3が締り、その間にあるドクターブレード4が固定される。
複数に分割し配列した剛性のある分割押さえ板2a、2bのすべてについて、駒19と繰り出しロッド20がそれぞれ備わっている。繰り出しロッド20の片端は駒19に連結し、繰り出しロッド20の他端部は、雄螺子が形成してある。
図5で示す装置フレーム1に取り付けた螺子調整手段5は、繰り出しロッド20の片端部に形成された雄螺子を案内に用いて、装置フレーム1と駒19との間の距離を伸縮させる螺子機構である。
また螺子調整手段5により、繰り出しロッド20を逆に戻すと、装置フレーム1と駒19との間の距離が縮まり、繰り出しロッド20には駒19を装置フレーム1の方向へ引っ張る力が生まれるため、駒19に接合した分割押さえ板2を持ち上げ、同時にドクターブレード4を塗工ローラ6から離す力となる。これにより塗工ローラ6上の塗工液の付着量が増える。
図7(a)は、図5、図6に示す駒19、繰り出しロッド20を表す図であり、駒19は、螺子17により図5、図6に示す分割押え板2(2a、2b)に接合されている。
図7(a)のX−X´で示す切断面23及び20の断面を図7(c)に示す。繰り出しロッド20の片端には雄螺子を形成し、他端はT字の横棒となる円筒部を形成する。図7(b)は、図7(a)の側面図で雄螺子が形成されている端面側から見た図である。駒19は分割面23で上下2つに分かれるブロック形状である。繰り出しロッド20の片端に設けたT字の横棒である円筒部が、駒19に対して回転出来るように前記の2つのブロックで挟み、螺子17により一体にして分割押え板2へ接合する。繰り出しロッド20の駒19に対する動きは、図7(a)に示す円弧矢印のように回転する。
2 分割押さえ板 2a、2b
3 ブレードホルダー
4 ドクターブレード
5 螺子調整手段
6 塗工ローラ
7 塗工液
8 連続被塗工基材
9 螺子
10 応力開放溝
11 螺子
12 筐体
13 収容浴
14 ドクターブレード装置
15 長穴
16 長穴
17 螺子
18 ブレードホルダー固定円柱
19 駒
20 繰り出しロッド
21 螺子
22 転写ローラ
23 分割面
Claims (1)
- 連続的に走行する被塗工基材に対して、塗工ローラを介して所定量の塗工液を塗工するために、前記ローラに当接するドクターブレードと前記ドクターブレードを支持するブレードホルダーと前記ドクターブレードを前記ローラに押し当てる押さえ板とを備え、
前記押さえ板は複数に分割された分割押さえ板をドクターブレードの長手方向に沿って配列し、それぞれの分割押さえ板毎に、前記ローラとドクターブレードとの接触圧を調整するために、それぞれの分割押さえ板のドクターブレード先端側背面に接して押圧する繰り出しロッドを設け、該繰り出しロッドの繰り出し量によって前記接触圧を調整する接触圧調整手段を設けたドクターブレード装置において、
前記ドクターブレードは、前記ブレードホルダーと前記押さえ板に挟まれて、当該ブレード装置の筐体の一部である装置フレームに固定され、
前記押さえ板と対向するブレードホルダーに、塗工ローラとドクターブレードとの接触圧調整時に前記押さえ板の内部に発生する圧縮応力を吸収する応力開放溝を設けたことを特徴とするドクターブレード装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010280379A JP5699370B2 (ja) | 2010-12-16 | 2010-12-16 | ドクターブレード装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010280379A JP5699370B2 (ja) | 2010-12-16 | 2010-12-16 | ドクターブレード装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012127026A JP2012127026A (ja) | 2012-07-05 |
JP5699370B2 true JP5699370B2 (ja) | 2015-04-08 |
Family
ID=46644364
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010280379A Active JP5699370B2 (ja) | 2010-12-16 | 2010-12-16 | ドクターブレード装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5699370B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015100772A (ja) * | 2013-11-27 | 2015-06-04 | 大日本印刷株式会社 | 接触圧管理システム、接触圧管理方法、塗工機 |
WO2016076873A1 (en) * | 2014-11-13 | 2016-05-19 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Blading a substrate coating material |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE9109785U1 (de) * | 1991-08-07 | 1992-09-17 | J.M. Voith Gmbh, 7920 Heidenheim | Rakelvorrichtung mit Rakelbalken |
JP3667003B2 (ja) * | 1996-09-03 | 2005-07-06 | 大日本印刷株式会社 | ドクタホルダ |
-
2010
- 2010-12-16 JP JP2010280379A patent/JP5699370B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012127026A (ja) | 2012-07-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5699370B2 (ja) | ドクターブレード装置 | |
JP2014008465A (ja) | ダイヘッド、丁合装置およびダイヘッドのスリットの隙間の大きさの調整方法 | |
KR102125829B1 (ko) | 정밀 인압 제어부를 갖는 롤투롤 인쇄 장치 | |
JP2008080212A (ja) | 塗布装置及び塗布方法 | |
JP2006346649A (ja) | 塗工装置 | |
JP2011212863A (ja) | 印刷用摺動部材および印刷装置 | |
JP5668304B2 (ja) | 塗工量を調整するブレード装置 | |
JP5623858B2 (ja) | 塗工装置 | |
JP6435329B2 (ja) | ドクターブレードホルダ装置 | |
JP6330414B2 (ja) | 塗布ヘッド、塗布装置及び塗布方法 | |
JP3168880U (ja) | 板材のコーティング装置 | |
US20190240972A1 (en) | Doctor blade and printing apparatus | |
US10046354B2 (en) | Blade device, and printer and coating apparatus provided with said blade device | |
KR102224515B1 (ko) | 진공에서 가요성 기판을 연속적으로 프로세싱하기 위한 장치 및 이를 위한 방법 | |
JP2007069559A (ja) | 塗布装置及び塗布方法 | |
JP6329865B2 (ja) | 塗布装置 | |
JP2005035072A (ja) | 印刷機のインキ壷装置 | |
JP4249565B2 (ja) | バー塗布方法 | |
KR102170768B1 (ko) | 익스팬더 롤을 이용한 정밀 인압 제어부를 갖는 롤투롤 인쇄 장치 | |
JP2014188395A (ja) | ドクター装置 | |
JP4419468B2 (ja) | バー塗布装置 | |
KR20050123102A (ko) | 편광 필름 제조 장치 | |
JP2007075724A (ja) | 塗布方法及び塗布装置 | |
WO2019142287A1 (ja) | 塗布方法 | |
JP2014226636A (ja) | 印刷塗工装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20130823 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20131017 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140708 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140724 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150113 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150126 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5699370 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |