JP4812009B2 - スピニングリール取付用のリールシート - Google Patents
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Description
請求項1に係る発明の特徴構成は、二つのフードでリール脚を保持するとともに少なくとも一方を可動フードに構成しその可動フードを他方のフードに対して竿先側に配置し、前記可動フードは、竿軸芯を挟んで180°対角位置に、前記リール脚の一方を挿入し押さえつけ固定するためのリール脚挿入部と、リールシートを握り操作をする場合に手指の親指が載置される部分である親指載置部とが形成されるとともに、前記親指載置部の前記他方のフードに対向する一端を、前記リール脚挿入部の前記他方のフードに対向する開口端より、他方のフード側に向けて突出するように構成し、親指載置部からリール脚挿入部に掛けての開口縁は、親指載置部に対応する部分からリール脚挿入部に対応する部分に掛けて徐々に、突出量を減少させるように構成され、前記可動フードを装着しているシートベースは、竿先側に小径状部分が、竿尻側に大径状部分が配置され、前記大径状部分における前記リール脚の他方を載置するためのリール脚載置部に対して竿軸芯を挟んで反対側に位置する部分が、径方向の外方に突出する膨出部分に形成され、前記大径状部分の両横側面は、円弧状の断面の一部を削り取った面であり、前記竿軸芯に沿った方向において、竿先側部分と竿尻側部分との中間位置に向けて徐々に凹入しているスピニングリール取付用のリールシート。
リール脚挿入部分の開口端に比べて親指載置部の一端を竿尻端側に突出させる構成によって、親指載置部の一端を親指の基端部側に寄せることができ、これによって、可動フードに当てがわれる親指は、親指載置部の一端に掛かることが少なく、痛みを感じることは少ない。
しかも、可動フードのリール脚挿入部分の開口端は親指載置部の一端程、他方のフード側に突出させる必要はないので、可動フードと他方のフードとの間隔はリール脚を保持するに十分な間隔を維持でき、可動フードの機能を損なうことが少ない。
リールの保持機能を十分に生かしながら、釣り竿を握る手の違和感を少なくでき、安定した手返し操作を長期に亘って快適に行えるようになった。
リールシートを握る手の掌は、リールシートにおけるリール脚載置部とは竿軸芯を挟んで反対側に位置する部分にあてがわれる。そして、この掌があてがわれる部分が、径方向の外方に突出位置する膨出部に構成されているので、手の掌がその膨出部に係止されて竿軸線方向に動きにくく、釣り竿を持つ手が安定する。これによって、竿を保持したり手返し操作をすることが容易迅速に行えるようになる。
前記可動フードの親指載置部の端面と、前記シートベースの前記膨出部分の端面とを密着当接する状態で配置してあるので、手の掌部分がこの境界面にあてがわれても、段差を感じる事が少なく、違和感なくリールシートを握ることができる。
しかも、前記親指載置部の外周面と前記膨出部分の外周面とが面一状態で配置されているので、リール脚のサイズによって、前記密着すべき部分に間隙ができた場合にも、段差を感じることなく握り操作ができるので、握る場合の違和感を最小限に抑えることができる。
ナット部材を二部材で構成することによって、雌ネジを備えた部分とその雌ネジを備えた部分を駆動する操作部とを別個の部材で構成できる。つまり、雌ネジ部を備える雌ネジ部材においては、ネジ部を構成するだけで強度のある部材で構成することができ、摘まみ操作部においては、摘まみ易い材料等夫々の機能に応じた部材が選択でき、それに応じた製作加工も採れる。
しかも、雌ネジ部材には可動フードとの連結構造を必要とするところから、このような特別の構造を雌ネジ部材だけを利用して構築することができ、製作上の容易さを享受できる。
図1及び図3に示すように、可動フード1と他方のフードとしての固定フード2と、両フード1,2を装備するシートベース3とを備えてリールシートAを構成する。リールシートAの竿尻側にはリアグリップ4が設けてあり、釣り竿の手元側操作部が形成してある。シートベース3の竿尻側部分に固定フード2を一体形成するとともに、シートベース3の竿先側に可動フード取付座3Aを形成し、可動フード1を装着してある。
したがって、上記した膨出部分3Gの張出し構造との協働によって、リールと釣り竿とを伴握りする際の握り状態が安定し、釣り操作が円滑に行える。
親指載置部1Cは、図1に示すように、リールシート3を握る手指の親指が載置される部分となる。
上記したように、リールを釣り竿に取り付け握り操作する場合には、4本指はリール脚8に巻き付けるようにして握り込むが、親指は親指載置部1Cに当て付けられる。この場合に、前記したように、親指載置部1Cが大径状部分3Dに十分に近接する位置まで延出されているので、親指の掌が親指載置部1Cと大径状部分3Dとの接続部位に掛からないこととなって、釣り竿を保持する際に親指に痛みを感じ難い。
竿尻端側の大径係合部7aに対しては、補強構造として、口金7hが被せてある。また、雌ネジ部材7Aに外嵌装着して摘まみ操作部7Bの竿尻端と口金7hとの間には、パッキン材11が介在され、シール機能等を発揮する構成となっている。
(1) 他方のフードとして固定フード2を採用する形態を示したが、可動フードに構成してもよい。
(2) 請求項1に記載した、前記可動フードに竿軸芯を挟んで180°対角位置にリール脚挿入部と親指載置部とを形成するとともに、前記親指載置部の前記他方のフードに対向する一端を、前記リール脚挿入部の前記他方のフードに対向する開口端より、他方のフード側に突出位置するように構成してある、とする構成について、実施形態においては、リール脚挿入部の開口端から親指載置部の開口端に掛けて徐々に突出量を減少させる構成を提示したが、徐々に減少するものではなく、段階的に減少するもの、或いは、中間位置より急激に減少するように構成してもよい。
(3) 請求項2において、前記可動フードを装着しているシートベースにおけるリール脚載置部とは竿軸芯を挟んで反対側に位置する部分が径方向の外方に突出する膨出部である点を記載しているが、必ずしも、膨出部に形成する必要はなく、竿軸線方向に沿って一定の径を維持するものであってもよい。
(4) 請求項3において、前記親指載置部の外周面と前記膨出部分の外周面とを、前記密着当接する状態で面一状態となるように形成してある点を記載しているが、必ずしも、面一状態である必要はなく、ある程度の段差部を持って形成されていてもよい。
(5) ナット部材7を二部材で構成しているが、必ずしも、二部材で構成する必要はなく、一部材で構成してもよい。
1B リール脚挿入部
1C 親指載置部
2 他方のフード
3 シートベース
3A 可動フード取付座
3F リール脚載置部
3G 膨出部分
7 ナット部材
7A 雌ネジ部材
7B 摘まみ操作部
Claims (3)
- 二つのフードでリール脚を保持するとともに少なくとも一方を可動フードに構成しその可動フードを他方のフードに対して竿先側に配置し、
前記可動フードは、竿軸芯を挟んで180°対角位置に、前記リール脚の一方を挿入し押さえつけ固定するためのリール脚挿入部と、リールシートを握り操作をする場合に手指の親指が載置される部分である親指載置部とが形成されるとともに、前記親指載置部の前記他方のフードに対向する一端を、前記リール脚挿入部の前記他方のフードに対向する開口端より、前記他方のフード側に向けて突出するように構成し、
前記親指載置部から前記リール脚挿入部に掛けての開口縁は、前記親指載置部に対応する部分から前記リール脚挿入部に対応する部分に掛けて徐々に、突出量を減少させるように構成され、
前記可動フードを装着しているシートベースは、竿先側に小径状部分が、竿尻側に大径状部分が配置され、前記大径状部分における前記リール脚の他方を載置するためのリール脚載置部に対して竿軸芯を挟んで反対側に位置する部分が、径方向の外方に突出する膨出部分に形成され、前記大径状部分の両横側面は、円弧状の断面の一部を削り取った面であり、前記竿軸芯に沿った方向において、竿先側部分と竿尻側部分との中間位置に向けて徐々に凹入しているスピニングリール取付用のリールシート。 - 前記シートベースには、前記可動フードを装着するための前記可動フード取付座が形成されるとともに、前記可動フード取付座に取付られた前記可動フードの親指載置部の端面と、前記シートベースの前記大径状部分の端面とを密着当接する状態で配置し、前記親指載置部の外周面と前記大径状部分の外周面とを、前記密着当接する状態で面一状態となるように形成してある請求項1記載のスピニングリール取付用のリールシート。
- 前記可動フードを前記シートベースの軸線方向に駆動移動させるナット部材を、前記可動フードに連結される雌ネジ部材とこの雌ネジ部材をシートベースの軸芯周りで回転駆動させる摘まみ操作部とで構成してある請求項1又は2に記載のスピニングリール取付用のリールシート。
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