JP2007202454A - 釣竿 - Google Patents

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Abstract

【課題】手の大きさや把持位置の変動に対応して把持する部位を調節することのできる釣竿を提供すること。
【解決手段】強化繊維に合成樹脂を含浸させた繊維強化プリプレグを巻回して形成した竿杆8を内部に挿通し、魚釣用リールの取付脚部6を載置するリール脚載置面26を一側に形成したリールシート本体18を備え、このリールシート本体18は、リール脚載置面26の後方側に、魚釣用リールの取付脚部6の一端を保持する固定フード30を有し、この固定フード30の後方に、このリールシート本体18に対して長手方向に移動可能な補助シート部材42が設けられる釣竿10。
【選択図】図7

Description

本発明は、釣竿に関し、特に、魚釣用リールの取付脚部を載置するリール脚載置面を一側に形成したリールシート本体を有する釣竿に関する。
一般に、釣竿に魚釣用リールを取付けるリールシートは、リールの取付脚部を載置するリール脚載置面をリールシート本体に形成し、このリール脚載置面の長手方向に沿って対向配置した一対のフードにより、リールの取付脚部をこのリール脚載置面上に保持する。これらの一対のフードは、それぞれが取付脚部を受け入れる開口部を有し、かつ、一方がリール脚載置面に対して移動し、所要位置に固定可能な移動フードとして形成され、これらの一対のフード間に取付脚部を挟持させることにより、リールを釣竿に装着する。
このようなリールシートを備えた釣竿には、リールシートの前方と竿元とに固定グリップを設け、竿元に設けた固定グリップの上に弾性を有するパイプ状に形成された移動グリップを、長手方向に移動自在にかつ任意の位置に固定可能とし、キャスティング時、あるいはキャスティング後の釣竿操作の必要に応じて移動グリップを移動し、把持する部位あるいは脇に挟む部位の径を選択することにより、操作性を向上させることのできる釣竿が開発されている(例えば特許文献1参照)。
特開2001−157533
しかし、このような移動グリップは、釣竿上で移動して把持する部位の全体の径を変更させることが可能であるとしても、例えばリールシートを魚釣用リールと共に把持した手の掌あるいは指の当たる位置の径を変更するものではない。特に、手の大きさが異なる場合や同じグリップ上で把持位置を変更する場合等は、しっくりとした状態で把持することができない。
本発明は、このような事情に基づいてなされたもので、手の大きさや把持位置の変動に対応して把持する部位を調節することのできる釣竿を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の釣竿は、強化繊維に合成樹脂を含浸させた繊維強化プリプレグを巻回して形成した竿杆を内部に挿通し、魚釣用リールの取付脚部を載置するリール脚載置面を一側に形成したリールシート本体を備え、このリールシート本体は、リール脚載置面の後方側に、前記魚釣用リールの取付脚部の一端を保持する固定フードを有し、この固定フードの後方に、このリールシート本体に対して長手方向に移動可能な補助シート部材が設けられることを特徴とする。
更に、強化繊維に合成樹脂を含浸させた繊維強化プリプレグを巻回して形成した竿杆を内部に挿通し、魚釣用リールの取付脚部を載置するリール脚載置面を一側に形成したリールシート本体を備え、このリールシート本体は、リール脚載置面の後方側に、前記魚釣用リールの取付脚部の一端を保持する固定フードを有しかつこの固定フードの後端部で終端しており、更に、この固定フードおよび前記リール脚載置面に対向する他側に装着され、前記固定フードの後方側に位置するリールシート本体の終端部を超えて後方に延設されるカバー部材を備え、このカバー部材の後方側に、このリールシート本体に対して長手方向に移動可能な補助シート部材が設けられることを特徴とする釣竿が提供される。
前記補助シート部材は、カバー部材よりも硬質材料で形成されてリールシート本体に先端側が連結される連結部と、この連結部の後端側の外周部に装着された補助カバー部材とを有してもよい。
前記補助シート部材は、先端側が前記リールシート本体に螺合され、このリールシート本体に対して回動することにより長手方向に移動可能とすることができる。
前記補助シート部材は、周方向に沿って外方に開口し、軸方向長さが20mm以内の範囲で可変の窪み部を前記固定フード側に形成可能であることが好ましい。
本発明の釣竿によると、リールシート本体に形成した固定フードの後方に配置した補助シート部材をこのリールシート本体に対して移動することにより、リールシート本体の長さを実質的に変更すると共に、リールシート本体と補助シート部材との間に外方に開口する窪み部を形成することができ、これにより、把持する手の大きさや把持位置が変動しても、窪み部に掌や小指等を当接させて確実に把持することができる。
また、リールシート本体にカバー部材を装着した釣竿は、手の大きさや把持位置が変動しても、リールシートを介して安定して把持することができることに加え、カバー部材をリールシート本体とは別の材料、例えば把持感がソフトで冷たくなく、しかも滑り難い材料で形成することにより、リールシート本体よりも曲げ剛性を小さくし、竿杆に作用する応力を軽減することができる。
補助シート部材のリールシート本体と連結される連結部が、カバー部材よりも硬質材料で形成される場合には、カバー部材の前部に、外方に開口する窪み部が形成されると共に、この窪み部の底部がカバー部材よりも硬質材料で形成される連結部で形成されることにより、しっかりと把持したときに、安定感が得られ、確実に把持することができる。
補助シート部材がリールシート本体に螺合される場合には、この補助シート部材の位置調節を極めて簡単に行うことができ、実釣の途中でも位置調節することで最適の魚釣操作を行うことができる。
補助シート部材が固定フード側に形成する窪み部の軸方向長さを20mm以内の範囲で変更可能とすることにより、釣人の手に合わせて窪み部を調整し、操作し易い釣竿を形成することができる。
図1から図3は、本発明の好ましい実施形態による釣竿10の元側すなわち後方側を示す。
この釣竿10は、ルアーロッドとして形成され、強化繊維に合成樹脂を含浸させた繊維強化プリプレグを巻回して中空構造あるいは中実構造に形成される竿杆8の元側あるいは後方側に、魚釣用スピニングリール(図示しない)を取付けるためのリールシート12と、このリールシート12の後端側に配置されたグリップ14とを備える。竿杆8は、リールシート12の後端部に近接した位置で、例えば5mm〜13mmの範囲の種々の外径を有するものを用いることができる。また、リールシート12の後方に設けられたグリップ14は、握持する手で握り込んだときに、握持しやすい例えばエチレン酢酸ビニル樹脂(EVA)等の軟質樹脂、コルク、発泡材、ゴム、エラストマー等の柔軟性を有する材料で形成するのが好ましい。本実施形態では、グリップ14は、リールシート12から後方に離隔した位置に配置してあり、このリールシート12とグリップ14との間には、竿杆8の外面を保護する保護スリーブ16を配置してある。
本実施形態のリールシート12は、中空管状構造のリールシート本体18を備え、このリールシート本体18の例えば前端側である軸方向の一端側に形成した図示しないねじ部に螺合されるナット部材20により、後方に開口部を開口させた移動フード22が軸方向に沿って移動自在に装着される。このリールシート本体18の内部に挿通される竿杆8との間には、スペーサ部材24が介挿されている。このスペーサ部材24は、リールシート本体18と同様な後述する構造用合成樹脂材料、金属材料あるいはFRPや発泡材料等で形成するのが好ましい。これらの竿杆8とスペーサ部材24とリールシート本体18とは、例えば接着剤を用いて互いに強固な一体構造に固着される。
このようなスペーサ部材24が、リールシート本体18と同様な構造用合成樹脂材料で形成される場合は、リールシート本体18と一体構造に形成してもよい。この場合には、部品点数が減少し、材料および組立コストを低減することができる。また、竿杆8との間に介挿されることにより、例えば発泡材料の場合、釣竿10を軽量化することができると共に、リールシート本体18の外形形状を釣人が把持し易い大きさおよび形状を維持した上で、上述のように例えばバス、シーバス等のルアーロッドとして、例えば5mmの細い外径を有するものから13mmの比較的太い外径を有するものまで、種々の外径を有する釣竿に対応することができる。
本実施形態のリールシート本体18は、構造用合成樹脂(例えばABS、ポリアミド、ポリスチロール、ポリプロピレン、ポリカーボネート等)あるいは金属(例えばSUS、アルミニウム、チタン、真鍮等)等の適宜の材料から硬質の筒状構造に形成され、図では下側に示す一側に、魚釣用リールの取付脚部6(図7参照)を載置するリール脚載置面26が形成されている。更に、このリールシート本体18には、移動フード22に向けて開口部28を開口させた固定フード30が一体的に設けられている。この固定フード30の開口部28は、移動フード22の開口部とは逆に、後端側に向けて次第に高さが低くなり、この開口部28から受入れた取付脚部6の足部6a(図5参照)の一端が内方に押圧されたときに、この取付脚部6を移動フード22と共にリール脚載置面26側に付勢する。本実施形態の固定フード30は、リールシート本体18と一体構造に形成してある。これに代え、金属又は硬質の合成樹脂でリールシート本体18と別体構造に形成し、リールシート本体18に強固に固定してもよい。金属で形成する場合には、取付脚部6の足部6aに当接する部位に樹脂製部材を配置し、金属同士の接触による各部材の損傷を防止することが好ましい。
図2および図3に示すように、このリールシート本体18は、リール脚載置面26の後方側に配置した固定フード30から更に後方側に延長部18aを延設してある。この延長部18aには、大径内孔部32を形成してあり、上述のスペーサ部材24を内部に密に嵌合した小径内孔部34との間に形成される環状面34aおよびスペーサ部材24の端面24aと共に、後方に開口する環状溝38を竿杆8の外周面との間に区画する。また、この延長部18aの大径内孔部32は、後方に開口した後端側の部位に、後述する補助シート部材の軸方向移動距離にわたって雌ネジ40を形成し、この雌ネジ40と環状面34aとの間は雌ネジを形成することなく滑らかな円筒状面に形成してある。
このリールシート本体18の後方には、竿杆8上を長手方向に移動可能な補助シート部材42が設けられている。この補助シート部材42は、上述のスペーサ部材24と同様なスペーサ部材44と、このスペーサ部材44の外周部に配置した操作体46とを有する。この操作体46の後端側には、リールシート本体18の延長部18aの外径D1とほぼ等しい外径D2に形成された大径構造の円筒状部48が配置され、前端側には、リールシート本体18と竿杆8との間に形成された環状溝38内を移動可能な小径構造の連結部50が配置され、この連結部50の先端側には、リールシート本体18の延長部18a内に形成した雌ネジ40と螺合する雄ネジ52が形成されている。特に、これらの外径D1,D2は、18mm〜25mmの範囲に形成し、その差を±2%程度以内とすることにより、安定した状態で把持することができる。
操作体46の内周側に配置されるスペーサ部材44には、後方に開口する環状溝54を竿杆8との間に形成してある。この環状溝54は、リールシート12とグリップ14との間に配置した保護スリーブ16の前端部を内部に受入れ、底壁44aに当接することにより、補助シート部材42の後方移動を規制することができる。この環状溝54は、図2に示すように、保護スリーブ16の前端が環状溝54の底壁44aに当接したときすなわち補助シート部材42が最も後方位置に配置されたときに、円筒状部48の前端面49とリールシート本体18の後端面19との間にほぼ20mm程度の軸方向長さを有する周溝状の窪み部56を形成し、図3に示すように、円筒状部48の前端面49とリールシート本体18の後端面19とが当接して補助シート部材42が最も前方位置に配置されたときに、保護スリーブ16の先端が環状溝54の後端部の開口を閉じ、竿杆8を露出しない軸方向長さを有することが好ましい。この窪み部56の深さ、すなわち円筒状部48と連結部50との半径の差は、ほぼ1mm〜4mm程度にすることが好ましい。
この補助シート部材42は、最も後方位置に配置されたときに、連結部50の先端側外周面に形成される雄ネジ52が、図2に示すように、リールシート本体18の後端面19に開口する環状溝38内に位置し、外部に露出しないことが好ましい。この場合には、把持した手に雄ネジ52が当接することがなく、雄ネジ52との当接による痛みを防止することができる。また、補助シート部材42が最も前方位置に配置されたときに、この雄ネジ52は、図3に示すように、雌ネジ40が形成されていない滑らかな円筒状面側に配置され、雌ネジ40との螺合が解除されるのが好ましい。これにより、補助シート部材42を回転しても軸方向に移動するのが阻止される。この際、上記雌ネジ40が形成されていない滑らかな円筒状面の内面に補助シート部材42の回転を抑える様な被膜又は介在部材を設けても良い。このリールシート本体18と補助シート部材42との間に形成される窪み部56は、釣竿10の周方向に沿って外方に開口しており、この窪み部56を形成するリールシート本体18の後端面19と円筒状部48の前端面49とのそれぞれの把持する手が当たる外周縁部を面取りし、あるいは湾曲面を形成することが好ましい。
したがって、補助シート部材42は、円筒状部48を保持して回転するだけで、雄ネジ52と雌ネジ40との螺合状態を変更することにより、図2に示す後方位置と図3に示す前方位置との間で、軸方向長さが20mm以内の範囲の窪み部56を固定フード30の後方に形成する。これにより、補助シート部材42を回転するだけで、この補助シート部材42の位置調節を極めて簡単に行うことができ、実釣の途中でも位置調節して最適な魚釣操作を行うことができる。また、補助シート部材42の位置調節を行うことで、釣人の手に合わせて窪み部56の幅すなわち軸方向長さを調整し、操作し易い釣竿を形成することができる。
上述の実施形態による釣竿10では、補助シート部材42をリールシート本体18に対して移動することにより、リールシート本体18の長さを実質的に変更すると共に、リールシート本体18と補助シート部材42との間に外方に開口する窪み部56を形成することができ、これにより、把持する手の大きさや把持位置が変動しても、窪み部56に掌や小指等を当接させて確実に把持することができる。この補助シート部材42の移動は、釣竿10上でこの補助シート部材42自体を回転することにより容易に行うことができるため、実釣中であっても、極めて簡単かつ容易に行うことが可能となる。
なお、上述の実施形態では、補助シート部材42の操作体46とスペーサ部材44とを別部材としたが、スペーサ部材44を操作体46と一体に形成してもよく、また、この操作体をリールシート本体18と同様な材料で形成してもよい。
図4から図7は、他の実施形態による釣竿10の元側を示す。なお、本実施形態においても、基本的には上述の実施形態と同様であるため、同様な部位には同様な符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施形態のリールシート本体18は、固定フード30の後端部で終端しており、上述の実施形態における延長部18aに代えてリング状部材58が設けられ、このリング状部材58の内周部に雌ネジ40が形成されている。また、リール脚載置面26に対向する側は薄肉構造に形成され、後端側の端面には、断面楔状の切込み部31が形成され、この切込み部31内にリング状部材58の前端部の一部が収容される。このようにリールシート本体18の一側に形成された固定フード30およびリール脚載置面26に対向する他側、および固定フード30の後方側に位置するリールシート本体18の後端面19よりも後方のリング状部材58上に、カバー部材60が設けられている。
このカバー部材60は、リールシート本体18を形成する上述の硬質材料とは別材料、例えば把持感がソフトで冷たくなく、しかも滑り難い材料で形成してある。このようなカバー部材60を形成する材料は、例えばゴム、エラストマー、EVA等の柔軟な材料であることが好ましい。
本実施形態のリールシート12Aは、スペーサ部材24の後端側が小径部25として形成され、リング状部材58を超えて後方に延びる。この小径部25は、端面24aと、リールシート本体18およびリング状部材58の内周面と共に、後方に開口して後述する補助シート部材42の連結部を受入れる環状溝38を形成する。更に、このスペーサ部材24の小径部25は、リング状部材58を超えて、補助シート部材42に向けて後方に延びる。
リールシート本体18の後方に配置される補助シート部材42は、スペーサ部材24の小径部25上に装着されるスペーサ部材44と、このスペーサ部材44の後端側に一体的に固定された円筒状の操作体46とを有し、この操作体46の後端に固定板62が取付けられている。このスペーサ部材44の操作体46から前方に突出する突出部は、リング状部材58に形成した雌ネジ40に螺合する雄ネジ52を先端側に設けてあり、リールシート本体18に対する連結部として環状溝38内に収容される。また、円筒状の操作体46は、リールシート本体18に設けたカバー部材60と同じ材料で形成してあり、把持したときに、カバー部材60と同様な機能を発揮する補助カバー部材として形成される。
なお、スペーサ部材24の小径部25は補助シート部材42を貫通して延びるものではないが、補助シート部材42の固定板62を貫通して、例えば保護スリーブ16に当接するまで延長してもよく。逆に、保護スリーブ16を補助シート部材42内あるいはリールシート本体18内にまで延設することも可能である。
この実施形態によるリールシート12Aも、図4および図5に示すように、補助シート部材42を、固定フード30の後方に窪み部56を形成する位置と、図6に示すように窪み部56の無い位置とに配置することができ、窪み部56の幅すなわち軸方向長さもほぼ20mm以内の範囲で自由に設定することができる。
特に、本実施形態のように、リールシート本体18にカバー部材60を装着した釣竿10は、手の大きさや把持位置が変動しても、リールシート12Aを介して安定して把持することができることに加え、カバー部材60をリールシート本体18とは別の材料、例えば把持感がソフトで冷たくなく、しかも滑り難い材料で形成することにより、リールシート本体18よりも曲げ剛性を小さくし、竿杆8に作用する応力を軽減することができる。
図7に示すように、固定フード30の後方に窪み部56を形成した状態でこのリールシート12Aを把持するときに、魚釣用リールの取付脚部6を把持する手の中指と薬指とで挟んだ状態で握りこむと、掌のほぼ中央部がカバー部材60に接触し、小指側の手首側部位(掌根)が窪み部56に食込むように当接する。一方、取付脚部6を薬指と小指又は人差し指と中指との間に挟み込んで把持すると、より手首に近い部位あるいは小指に近い部位が窪み部56に当接する。このとき、補助シート部材42を竿杆8に沿って移動することにより、補助シート部材42の前縁部の位置および窪み部56の寸法が変化し、したがって、手の大きさや把持位置が変動した場合でも、この窪み部56に掌や小指等の適宜部位を当接させることができ、確実に把持することができる。
また、固定フード30よりも後方側に、柔軟な材料で形成されたカバー部材60および補助カバー部材である操作体46が設けられていることにより、リールシート12Aを強く握りこんでも、これらのカバー部材60および操作体46が変形し、竿杆8に大きな応力を作用させない。また、リールシート12A自体が、特に窪み部56の近部で柔軟性を有するため、竿杆8に応力集中が発生し難い。
更に、これらのカバー部材60および操作体46が強く握り込まれた場合でも、カバー部材60よりも硬質な材料で形成されたスペーサ部材44が、連結部あるいは窪み部56の底壁部として配置されていることにより、例えば釣竿10を立てた状態で魚とやり取りする等の強い力で握ったときでも、握持する手が前後方向あるいは上下方向にずれるのを防止して、安定感を付与し、確実に把持することができる。
更に、このような窪み部56が不要な場合には、補助シート部材42を前方に移動して、図6に示すように窪み部56の無い状態とすることができる。
なお、上述の各実施形態では、補助シート部材42をリールシート本体18に直接あるいはリング状部材58を介して螺合することにより連結したが、これに代え、例えばキー溝と板バネとの組合せにより、補助シート部材42の回転を抑えて前後動するようにしてもよい。
本発明の好ましい実施形態による釣竿の元部側の一部を断面とした説明図。 図1に示す釣竿のリールシートの内部構造を示す拡大断面図。 リールシートの窪み部を無くした状態を示す図2と同様な断面図。 他の実施形態による釣竿の元部側の一部を断面とした図1と同様な説明図。 図4に示す釣竿のリールシートの内部構造を示す拡大断面図。 リールシートの窪み部を無くした状態を示す図5と同様な断面図。 図4に示すリールシートを把持した状態の説明図。
符号の説明
6…取付脚部、8…竿杆、10…釣竿、12,12A…リールシート、18…リールシート本体、26…リール脚載置面、30…固定フード、42…補助シート部材、60…カバー部材。

Claims (5)

  1. 強化繊維に合成樹脂を含浸させた繊維強化プリプレグを巻回して形成した竿杆を内部に挿通し、魚釣用リールの取付脚部を載置するリール脚載置面を一側に形成したリールシート本体を備え、このリールシート本体は、リール脚載置面の後方側に、前記魚釣用リールの取付脚部の一端を保持する固定フードを有し、この固定フードの後方に、このリールシート本体に対して長手方向に移動可能な補助シート部材が設けられることを特徴とする釣竿。
  2. 強化繊維に合成樹脂を含浸させた繊維強化プリプレグを巻回して形成した竿杆を内部に挿通し、魚釣用リールの取付脚部を載置するリール脚載置面を一側に形成したリールシート本体を備え、このリールシート本体は、リール脚載置面の後方側に、前記魚釣用リールの取付脚部の一端を保持する固定フードを有しかつこの固定フードの後端部で終端しており、更に、この固定フードおよび前記リール脚載置面に対向する他側に装着され、前記固定フードの後方側に位置するリールシート本体の終端部を越えて後方に延設されるカバー部材を備え、このカバー部材の後方側に、このリールシート本体に対して長手方向に移動可能な補助シート部材が設けられることを特徴とする釣竿。
  3. 前記補助シート部材は、前記カバー部材よりも硬質材料で形成されて前記リールシート本体に先端側が連結される連結部と、この連結部の後端側の外周部に装着された補助カバー部材とを有することを特徴とする請求項2に記載の釣竿。
  4. 前記補助シート部材は、先端側が前記リールシート本体に螺合され、このリールシート本体に対して回動することにより長手方向に移動可能であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の釣竿。
  5. 前記補助シート部材は、周方向に沿って外方に開口し、軸方向長さが20mm以内の範囲で可変の窪み部を前記固定フード側に形成可能であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の釣竿。
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