JP4805600B2 - 半導体装置 - Google Patents
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Description
図1は、本実施の形態における半導体装置100の構成を示す断面図である。
本実施の形態において、図示していないが、半導体装置は、半導体基板上のキャパシタ形成領域とは異なる領域に形成されたトランジスタと、そのトランジスタの上に形成された多層配線構造とを含むロジック領域を含むことができる。キャパシタ形成領域、シールド領域、および浮遊領域等の配線やビアは、ロジック領域の多層配線構造の配線やビアと同時に同工程で形成することができる。
本実施の形態において、第1の電極110および第2の電極112は、一方向に延在する配線形状を有する。キャパシタ形成領域130の平面形状は、多角形状とすることができ、複数のシールド電極114は、キャパシタ形成領域130の各辺に沿って配置される。本実施の形態において、キャパシタ形成領域130は、矩形状の平面形状を有し、複数のシールド電極114は、キャパシタ形成領域130の周囲4辺に配置される。ここで、シールド電極114は、ドット状の平面形状を有し、複数のシールド電極114は、シールド領域132に分散配置される。浮遊電極116は、シールド電極114と同じ平面形状を有する。本実施の形態において、浮遊電極116もドット状の平面形状を有する。複数の浮遊電極116は、シールド領域132の周囲4辺に配置される。複数の浮遊電極116は、浮遊領域134に分散配置される。このように、シールド電極114および浮遊電極116がドット状の平面形状を有するようにすることにより、キャパシタ形成領域130の配線106(第1の電極110および第2の電極112)の寸法精度をあげるためのダミーパターンとしての効果を高めることができる。また、シールド電極114および浮遊電極116の平面形状をドット状とすることにより、第1の電極110や第2の電極112の配置パターンにかかわらず、シールド電極114や浮遊電極116を適切に分散配置することができる。このような構成としても、上下層のシールド電極114がシールドビア115により接続されているので、シールド機能を確保することができる。
ここでは、半導体基板(不図示)上に4つのキャパシタ形成領域130が形成されており、各キャパシタ形成領域130の周囲にシールド領域132が形成されている。また、各シールド領域132の間には、浮遊領域134が形成されている。このような構成とすると、たとえば一つのキャパシタ形成領域130の周囲に形成されたシールド領域132は、そのキャパシタ形成領域130を他の領域から遮断するシールドとして機能するとともに、そのキャパシタ形成領域130に形成された配線106や、他のキャパシタ形成領域130に形成された配線106を形成する際の寸法精度を高めるダミーパターンとしても機能する。これにより、半導体装置100の寸法精度をより高めることができる。
シールド電極114は、第1の電極110や第2の電極112と同様、一方向に延在する配線形状を有する構成とすることもできる。このような構成としても、シールド電極114により、第1の電極110および第2の電極112の繰り返しパターンを維持することができ、半導体装置100の寸法精度を高めることができる。また、このような構成により、シールド機能を高めることができる。
図5において、キャパシタ形成領域130の周囲に浮遊領域134が形成され、さらにその周囲にシールド領域132が形成された点で、図1〜図3に示した例と異なる。
ここでも、図2に示したのと同様、浮遊電極116およびシールド電極114は、キャパシタ形成領域130の周囲にドット状に分散配置される。これにより、配線106等を形成する際の寸法精度を高めることができる。
ここでは、半導体基板(不図示)上に4つのキャパシタ形成領域130が形成されており、各キャパシタ形成領域130の周囲に浮遊領域134が形成されている。また、浮遊領域134で囲まれたキャパシタ形成領域130をさらにその外周から取り囲むようにシールド領域132が形成されている。ここで、シールド領域132の各辺は、隣接するキャパシタ形成領域130で共有に設けられている。上述したように、本例において、キャパシタ形成領域130とシールド領域132との間には浮遊領域134が形成されており、ある程度の距離があり、シールド電極114と第1の電極110または第2の電極112との電位差があっても、その間に容量が発生するのを防ぐことができる。そのため、シールド領域132を複数のキャパシタ形成領域130で共有する構成としても、シールド領域132により、各キャパシタ形成領域130を他の領域から有効に遮断することができる。
以上の例では、半導体装置100が浮遊領域134を有する構成を示したが、半導体装置100は、浮遊領域134を有しない構成とすることもできる。このような構成としても、キャパシタ形成領域130の周囲にシールド領域132を形成することにより、キャパシタ形成領域130を他の領域から遮断することができる。
ここでは、半導体基板(不図示)上に4つのキャパシタ形成領域130が形成されており、各キャパシタ形成領域130の周囲にシールド領域132が形成されている。ここでは、シールド領域132に形成されたシールド電極114が複数のキャパシタ形成領域130で共有されている。このような構成とすることにより、半導体装置100の寸法精度を高めることができる。また、キャパシタ形成領域130を他の領域から遮断することができる。
ここでは、隣接するキャパシタ形成領域130の間に、シールド電極114が2つずつ形成されている。このような構成とすることにより、シールド電極114のダミーパターンとしての効果を高めることができ、半導体装置100の寸法精度をより高めることができる。また、複数のキャパシタ形成領域130の周囲に形成されたシールド領域132は、いずれも接地されて同電位に設定されているため、シールド領域132の遮断機能も高めることができる。
図11において、半導体装置100は、キャパシタ形成領域130のMIMキャパシタの上部または下部を覆うように形成された複数のシールド電極114をさらに含む。これにより、キャパシタ形成領域130を平面方向の外周だけでなく、上下においてもシールド領域132で囲むことができ、キャパシタ形成領域130を他の領域から遮断する効果をより一層高めることができる。ここで、最下層に形成されたシールド電極114は、それぞれ、シールドビア115を介して半導体基板102に接続され、接地される。
このように、最上層において、複数のシールド電極114を、下層のシールド電極114およびシールドビア115を介して半導体基板102と接続され、接地されたいずれかのシールド電極114と接続配線136を介して電気的に接続することにより、すべてのシールド電極114を接地することができる。また、複数のシールド電極114は、層の平坦化を損なわない範囲であれば、接地されたいずれかのシールド電極114と接続されたパターンに形成することもできる。
図13は、本実施の形態における半導体装置100の構成を示す断面図である。
本実施の形態において、シールド電極114が、半導体基板102に接続されていない点で第1の実施の形態と異なる。その他の構成は、第1の実施の形態で説明したのと同様なので、説明を省略する。本実施の形態において、シールド電極114は、第3の電位線138に接続され、第3の電位線138に設定される電位によって、シールド電極114の電位も設定される。
ここでは、浮遊電極116は省略している。本実施の形態において、シールド電極114が形成された複数層の少なくとも一層において、シールド電極114は、第1の電極110や第2の電極112と同様の配線形状に形成することができる。これにより、第1の電極110や第2の電極112の繰り返しパターンを維持しつつ、簡易な構成で複数のシールド電極114間の電気的接続をとることができる。本実施の形態において、他の層では、シールド電極114は、図2に示したのと同様にドット状に形成することもできる。
ここでも、図14に示した構成と同様、複数のシールド電極114は、それぞれ接続配線136を介して電気的に接続される。本例において、少なくとも一つのシールド電極114が、第1の電位線120に接続される点で、図14に示した構成と異なる。このような構成とすることにより、シールド電極114を第1の電極110と同電位に設定することができる。これにより、キャパシタ形成領域130を他の領域から遮断することができる。また、シールド電極114の電位を設定するのに、第1の電位線120が用いられているので、半導体装置100の配線構造を簡略化することができる。なお、ここでは、シールド電極114が第1の電位線120に接続された構成を示すが、シールド電極114は、第2の電位線122に接続された構成とすることもできる。
ここで、第3の電位線138は、複数の電位線138a〜138dを含む構成とすることができる。複数のシールド電極114は、それぞれ異なる電位線138a〜138dに接続される。電位線138a〜138dには、異なる電位を設定することができる。たとえば、第1の電極110に隣接して設けられたシールド電極114に接続された電位線138dには、第1の電極110に設定される電位と同じ電位を設定することができる。また、同様に、第2の電極112に隣接して設けられたシールド電極114に接続された電位線138bには、第2の電極112に設定される電位と同じ電位を設定することができる。また、第1の電極110や第2の電極112の延在方向と略垂直な方向に延在するシールド電極114には、たとえば第1の電極110と第2の電極112にそれぞれ設定される電位の中間電位を設定することもでき、これらは接地することもできる。
図17は、本実施の形態における半導体装置100の構成を示す断面図である。
本実施の形態においても、図示していないが、半導体装置100は、半導体基板102上のキャパシタ形成領域130とは異なる領域に形成されたトランジスタと、そのトランジスタの上に形成された多層配線構造とを含むロジック領域を含むことができる。キャパシタ形成領域130、シールド領域132、および浮遊領域134等の配線やビアは、ロジック領域の多層配線構造の配線やビアと同時に形成することができる。
本実施の形態においても、キャパシタ形成領域130の平面形状は、多角形状とすることができ、複数のシールド電極114は、キャパシタ形成領域130の各辺に配置される。また、第1の電極110(および第2の電極112)は、ドット状の平面形状を有する。シールド電極114もドット状の平面形状を有し、第1の電極110(および第2の電極112)が形成されたキャパシタ形成領域130の周囲4辺に分散配置される。さらに、浮遊電極116もドット状の平面形状を有し、シールド電極114が形成されたシールド領域132の周囲4辺に分散配置される。このような構成とすることにより、シールド領域132により、キャパシタ形成領域130を他の領域から遮断することができる。また、上下層に形成されたシールド電極114は、それぞれ接地されるので、シールド電極114間に容量が発生するのを防ぐことができる。ここでは、シールド電極が接地電位に設定される例を示したが、シールド電極114は、上下層で同電位であれば、他の電位に設定することもできる。
ここでは、キャパシタ形成領域130の周囲に浮遊領域134が形成され、さらにその周囲にシールド領域132が形成される。このような構成とすることによっても、図17および図18に示した半導体装置100と同様の効果が得られる。また、本実施の形態において、第2の電極112が接地されており、第1の電極110は、高電位に設定されている。本実施の形態において、シールド電極114は、半導体基板102に接続されて接地されているため、高電位に設定された第1の電極110の近傍にシールド電極114を配置すると、これらの間で容量が発生するおそれがある。図19に示した例では、キャパシタ形成領域130とシールド領域132との間に浮遊領域134が設けられているため、高電位に設定された第1の電極110とシールド電極114との距離をある程度離すことができ、これらの間の容量の発生を防ぐことができる。
図20(a)は、図17に示した半導体装置100の他の例を示す。図20(b)は、図19(a)に示した半導体装置100の他の例を示す。図17〜図19では、一対の第1の電極110および第2の電極112を含むキャパシタ形成領域130がシールド領域132により囲まれた構成を示したが、キャパシタ形成領域130において、複数対の第1の電極110および第2の電極112が並置された構成とすることもできる。
102 半導体基板
104 層間絶縁膜
106 配線
108 ビア
110 第1の電極
112 第2の電極
114 シールド電極
115 シールドビア
116 浮遊電極
120 第1の電位線
122 第2の電位線
130 キャパシタ形成領域
132 シールド領域
134 浮遊領域
136 接続配線
138 第3の電位線
Claims (20)
- 半導体基板と、
前記半導体基板上に形成された絶縁膜、前記絶縁膜を介して対向配置された第1の電極および第2の電極、を有するMIMキャパシタが形成されたキャパシタ形成領域と、
前記半導体基板上の前記MIMキャパシタと同層において、前記キャパシタ形成領域の外周に形成されるとともに所定電位に設定された複数のシールド電極を含み、前記キャパシタ形成領域を他の領域から遮蔽するシールド領域と、を有し、
前記シールド電極の平面形状はドット状であって、前記複数のシールド電極は、前記シールド領域に分散配置されたことを特徴とする半導体装置。 - 請求項1に記載の半導体装置において、
前記キャパシタ形成領域の平面形状は、多角形状であって、
前記複数のシールド電極は、前記キャパシタ形成領域の各辺に沿って配置され、少なくとも同一辺に形成された前記シールド電極は、同電位に設定されたことを特徴とする半導体装置。 - 請求項1または2に記載の半導体装置において、
前記シールド電極は、前記第1の電極または前記第2の電極と同じ形状、または、前記第1の電極または前記第2の電極よりも小さい形状に形成されたことを特徴とする半導体装置。 - 請求項1乃至3いずれかに記載の半導体装置において、
前記半導体基板上の前記MIMキャパシタと同層において、前記シールド領域と前記キャパシタ形成領域との間、または前記シールド領域と前記他の領域との間に形成された複数の浮遊電極を含む浮遊領域をさらに含むことを特徴とする半導体装置。 - 請求項4に記載の半導体装置において、
前記浮遊電極は、前記シールド電極と同じ平面形状を有することを特徴とする半導体装置。 - 請求項1乃至5いずれかに記載の半導体装置において、
前記キャパシタ形成領域は、複数の層に形成された前記第1の電極および前記第2の電極を含み、
前記シールド領域は、少なくとも前記第1の電極および前記第2の電極が形成された前記層それぞれに形成された複数の前記シールド電極を含むことを特徴とする半導体装置。 - 請求項6に記載の半導体装置において、
前記シールド領域は、前記複数の層に形成された前記複数のシールド電極間を接続するビアをさらに含むことを特徴とする半導体装置。 - 請求項1乃至7いずれかに記載の半導体装置において、
前記シールド領域は、前記MIMキャパシタの上部または下部を覆うように形成された複数のシールド電極をさらに含むことを特徴とする半導体装置。 - 請求項1乃至8いずれかに記載の半導体装置において、
前記キャパシタ形成領域において、前記第1の電極、前記絶縁膜、および前記第2の電極は、同層に並行配置されたことを特徴とする半導体装置。 - 請求項9に記載の半導体装置において、
前記キャパシタ形成領域において、複数の前記第1の電極および前記第2の電極が、前記絶縁膜を介して、同層にそれぞれ交互に並行配置されたことを特徴とする半導体装置。 - 請求項9または10に記載の半導体装置において、
複数の配線層を有する多層配線構造を有し、
前記キャパシタ形成領域は、前記複数の配線層に形成された複数の前記第1の電極および前記第2の電極を含み、
前記シールド領域は、前記複数の第1の電極および第2の電極が形成されたそれぞれの前記配線層について、前記複数の前記第1の電極および前記第2の電極の外周に形成された複数の前記シールド電極と、前記複数の配線層に形成された前記複数のシールド電極間を接続する複数のビアと、を含むことを特徴とする半導体装置。 - 請求項9乃至11いずれかに記載の半導体装置において、
前記半導体基板上の前記キャパシタ形成領域とは異なる領域に形成されたトランジスタと、当該トランジスタの上に形成された多層配線構造を含むロジック領域をさらに含み、
前記第1の電極および前記第2の電極は、前記多層配線構造の配線と同層に形成されたことを特徴とする半導体装置。 - 請求項1乃至8いずれかに記載の半導体装置において、
前記キャパシタ形成領域において、前記第1の電極、前記絶縁膜、前記第2の電極は、異なる層に形成され、
前記複数のシールド電極は、前記第1の電極および第2の電極と同層にそれぞれ設けられたシールド電極対を複数含むことを特徴とする半導体装置。 - 請求項13に記載の半導体装置において、
前記半導体基板上の前記キャパシタ形成領域とは異なる領域に形成されたトランジスタと、当該トランジスタの上に形成された多層配線構造とを含むロジック領域をさらに含み、
前記第1の電極および前記第2の電極の少なくとも一方は、前記ロジック領域の前記多層配線構造の配線と同層に形成されたことを特徴とする半導体装置。 - 請求項1乃至14いずれかに記載の半導体装置において、
少なくとも一の前記シールド電極は、他の前記シールド電極と異なる電位に設定されたことを特徴とする半導体装置。 - 請求項1乃至14いずれかに記載の半導体装置において、
前記複数のシールド電極は、同一の電位に設定されたことを特徴とする半導体装置。 - 請求項1乃至16いずれかに記載の半導体装置において、
少なくとも一の前記シールド電極は、前記第1の電極または前記第2の電極の一方と同一の電位に設定されたことを特徴とする半導体装置。 - 請求項1乃至17いずれかに記載の半導体装置において、
少なくとも一の前記シールド電極は、前記第1の電極または前記第2の電極と電気的に接続されたことを特徴とする半導体装置。 - 請求項1乃至18いずれかに記載の半導体装置において、
少なくとも一の前記シールド電極は、接地されたことを特徴とする半導体装置。 - 請求項1乃至19いずれかに記載の半導体装置において、
少なくとも一の前記シールド電極は、前記第1の電極に設定された電圧と、前記第2の電極に設定された電圧との間の電位に設定されたことを特徴とする半導体装置。
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