JP4795632B2 - 建築用発泡体を形成するための2成分発泡システムとその使用 - Google Patents
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Description
Claims (62)
- 少なくとも1つのポリオール、場合によってはポリオールとポリイソシアン酸塩を反応させるための触媒、および発泡形成剤としてのポリマーの水性分散剤を有する、ポリオール成分(A)と、
少なくとも1つのポリイソシアン酸塩を有する、ポリイソシアン酸塩成分(B)と、
を有し、その場合に1つまたは複数のポリオールと1つまたは複数のポリイソシアン酸塩は、ポリオール成分(A)をポリイソシアン酸塩成分(B)と規定どおりに混合した場合に、1:5から10:1の、ポリオールのOH−基に対するポリイソシアン酸塩のイソシアン酸塩基のモル比(NCO:OH−比)が得られるように、調整されている、建築目的のための泡を形成する2成分発泡システムにおいて、
ポリマーの水性分散剤は、ポリオール成分(A)の1つないし複数のポリオールの100重量割合当たり20から60重量割合の水割合が得られるような量で、ポリオール成分(A)内に含まれており、
ポリマーの水性分散剤は、ポリマーとしてポリウレタン、ポリビニルアセテート、ポリビニルエーテル、ポリビニルプロピオン酸塩、ポリスチロール、天然または人造のゴム、ポリ(メタ)アクリレートおよび(メタ)アクリレート、アクリルニトリル、ビニルエステル、ビニルエーテル、塩化ビニルおよび/またはスチロールを基剤とするホモポリマーとコポリマーを含むグループの少なくとも1つの代表を有しており、
ポリオール成分(A)は、0.01から5重量%の量の少なくとも1つのセル安定剤を含んでおり、
セル安定剤は、アルコキシル化された脂肪酸、エトキシル化された(C1−C18)−アルキルフェノールおよび/またはエトキシル化されたひまし油を含む群から選択されることを特徴とする建築目的のための泡を形成する2成分発泡システム。 - ポリオールのOH−基に対するポリイソシアン酸塩のイソシアン酸塩基のモル比(NCO:OH−比)が、1:1から2:1であることを特徴とする請求項1に記載の2成分発泡システム。
- ポリマーの水性分散剤は、ポリマーとして、ポリ(メタクリル酸アルキルエステル)、ポリ(アクリル酸アルキルエステル)、ポリ(メタクリル酸アリルエステル)、ポリ(アクリル酸アリルエステル)および/またはn−ブチルアクリレートおよび/またはスチロールを有するコポリマーを含んでいることを特徴とする請求項1または2に記載の2成分発泡システム。
- ポリオール成分(A)は、ポリオール成分(A)の1つないし複数のポリオールの100重量割合当たり、ポリマーの水性分散剤の1つまたは複数のポリマーの20から300重量割合を有していることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の2成分発泡システム。
- ポリオール成分(A)は、ポリオール成分(A)の1つないし複数のポリオールの100重量割合当たり、ポリマーの水性分散剤の1つまたは複数のポリマーの50から150重量割合を有していることを特徴とする請求項4に記載の2成分発泡システム。
- ポリマーの水性分散剤は、5から80重量%の含水量を有していることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の2成分発泡システム。
- ポリマーの水性分散剤は、20から60重量%の含水量を有していることを特徴とする請求項6に記載の2成分発泡システム。
- ポリオール成分(A)は、ポリオールとして、直鎖と分岐、脂肪族、芳香族および/またはアル脂肪族、モノマーとポリマー、のポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、脂肪酸ポリエステルポリオール、アミノポリオールおよびハロゲン化されたポリオールを含むグループの少なくとも1つの代表を含んでいることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の2成分発泡システム。
- ポリオール成分(A)のポリオールが、200から10000の範囲の分子重量と2から6のヒドロキシ基を有することを特徴とする請求項8に記載の2成分発泡システム。
- ポリオール成分(A)は、ポリオールとして、200から3000の数平均分子重量を有するポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールおよびポリブチレングリコール、1.5から5の官能性と100から700のOH−数を有するポリエステルポリオールおよび/またはポリエーテルポリオールの少なくとも1つの代表を含んでいることを特徴とする請求項8に記載の2成分発泡システム。
- 前記数平均分子重量が300から600であることを特徴とする請求項10に記載の2成分発泡システム。
- ポリイソシアン酸塩成分(B)は、2と等しいか、それより大きい官能性と20から40%のNCO−含有量を有するポリイソシアン酸塩を含んでいることを特徴とする請求項8に記載の2成分発泡システム。
- ポリオール成分(A)は、0.1から1.5重量%のセル安定剤を含んでいることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の2成分発泡システム。
- ポリオール成分(A)が少なくとも1つの膨張する材料を含んでいることを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の2成分発泡システム。
- 膨張する材料として、膨張グラファイトおよび/またはバーミキュライトを含んでいることを特徴とする請求項14に記載の2成分発泡システム。
- ポリオール成分(A)は、ポリオールをポリイソシアン酸塩と反応させるための触媒として、芳香族および/または脂肪族アミン、第2アミンまたは第3アミン、Zn、Sn、Mn、Mg、Bi、Sb、PbおよびCaを含むグループからなる金属の金属有機化合物を含んでいることを特徴とする請求項1から15のいずれか1項に記載の2成分発泡システム。
- 金属有機化合物が、Zn、Sn、Mn、Mg、Bi、Sb、PbおよびCaを含むグループからなる金属のオクタン酸塩、ナフテン酸塩またはアセチルアセトン酸塩であることを特徴とする請求項16に記載の2成分発泡システム。
- ポリイソシアン酸塩成分(B)は、脂肪族、環脂肪族、アル脂肪族、芳香族および異種環状のポリイソシアン酸塩を含む群から選択されたポリイソシアン酸塩を含んでいることを特徴とする請求項1から17のいずれか1項に記載の2成分発泡システム。
- ポリイソシアン酸塩成分(B)は、4,4’−メチレンジ(フェニルイソシアン酸塩)、トルイレンジイソシアン酸塩、イソプロピリデンジイソシアン酸塩、ヘキサメチレンジイソシアン酸塩および/またはこれらジイソシアン酸塩のプレポリマーまたはオリゴマーを含んでいることを特徴とする請求項18に記載の2成分発泡システム。
- ポリオール成分(A)および/またはポリイソシアン酸塩成分(B)は、圧縮または液化されたガスを基剤とする噴射剤として、フッ化された炭化水素、ジメチルエーテル、ブタンおよび/またはプロパンを含んでいることを特徴とする請求項1から19のいずれか1項に記載の2成分発泡システム。
- 圧縮または液化されたガスは、空気、窒素、二酸化炭素または亜酸化窒素であることを特徴とする請求項20に記載の2成分発泡システム。
- フッ化された炭化水素は、1,1,1,2−テトラフルオロエタンまたは1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパンであることを特徴とする請求項20に記載の2成分発泡システム。
- ポリオール成分(A)および/またはポリイソシアン酸塩成分(B)は、有機または無機の難燃剤を含んでいることを特徴とする請求項1から22のいずれか1項に記載の2成分発泡システム。
- 有機または無機の難燃剤は、0.1から20重量%の量で含まれていることを特徴とする請求項23に記載の2成分発泡システム。
- 有機または無機の難燃剤は、0.5から5重量%の量で含まれていることを特徴とする請求項24に記載の2成分発泡システム。
- 難燃剤として、赤リン、リン化合物、金属水酸化物、ホウ酸亜鉛、ポリリン酸アンモニウムおよび/または酸化アンチモンが含まれていることを特徴とする請求項23〜25のいずれか1項に記載の2成分発泡システム。
- リン化合物は、トリエチルリン酸塩、トリフェニルリン酸塩および/またはハロゲン化されたリン酸エステルであることを特徴とする請求項26に記載の2成分発泡システム。
- ハロゲン化されたリン酸エステルは、トリクロルエチルリン酸塩、トリ(2−クロルイソプロピル)−リン酸塩またはトリ(2−クロルエチル)−リン酸塩であることを特徴とする請求項27に記載の2成分発泡システム。
- 金属水酸化物は、水酸化アルミニウムまたは水酸化マグネシウムであることを特徴とする請求項26に記載の2成分発泡システム。
- ポリオール成分(A)は、ポリマー分散剤の凝固を促進する薬剤を含んでいることを特徴とする請求項1から29のいずれか1項に記載の2成分発泡システム。
- ポリオール成分(A)は、凝固を促進する薬剤として、粒径が50nmから1mmの微粒の固体、塩または、多価の金属の酸化物または有機酸を含んでいることを特徴とする請求項30に記載の2成分発泡システム。
- 多価の金属は、亜鉛、アルミニウムもしくは鉄、またはアルカリ土類元素である請求項31に記載の2成分発泡システム。
- ポリオール成分(A)は、凝固を促進する薬剤として、少なくとも1つの粒径が50nmから1mmの微粒の無機および/または有機の填料を含んでいることを特徴とする請求項31に記載の2成分発泡システム。
- ポリオール成分(A)は、凝固を促進する薬剤として、金属酸化物、ホウ酸塩、炭酸塩を含む群から選択された、少なくとも1つの粒径が50nmから1mmの微粒の無機の填料を含んでいることを特徴とする請求項33に記載の2成分発泡システム。
- ポリオール成分(A)は、凝固を促進する薬剤として、白亜、ケイ酸塩、カオリン、ガラス粉末、酸化鉄、二酸化チタン、二酸化ケイ素、無機の泡を含む群から選択された、少なくとも1つの粒径が50nmから1mmの微粒の無機の填料を含んでいることを特徴とする請求項33に記載の2成分発泡システム。
- 無機の泡は、発泡された膨張粘土、発泡されたパーライト、発泡されたバーミキュライトおよび/またはケイ化された材料またはガラスからなる中空の小球であることを特徴とする請求項35に記載の2成分発泡システム。
- ポリオール成分(A)は、凝固を促進する薬剤として、少なくとも1つの粒子状および/または繊維形状の植物性および/または動物性のポリマーを含むことを特徴とする請求項33に記載の2成分発泡システム。
- 粒子状および/または繊維形状の植物性および/または動物性のポリマーは、ジャガイモ、トウモロコシ、米、穀物、木材、コルク、紙、皮革、セルロース、麻、木綿またはウールを基剤とすることを特徴とする請求項37に記載の2成分発泡システム。
- 粒子状および/または繊維形状の植物性および/または動物性のポリマーは、澱粉であることを特徴とする請求項37に記載の2成分発泡システム。
- ポリオール成分(A)は、凝固を促進する薬剤として、硝酸カルシウム、硝酸亜鉛、酸化亜鉛、硫化アルミニウム、塩化アルミニウム、硫化鉄、塩化鉄、ギ酸、酢酸、ポリアクリルアミドおよびポリリン酸アンモニウムを含んでいることを特徴とする請求項37に記載の2成分発泡システム。
- ポリオール成分(A)は、さらに、凝固する助剤を含むことを特徴とする請求項30から40のいずれか1項に記載の2成分発泡システム。
- 凝固する助剤は、グリコールであることを特徴とする請求項41に記載の2成分発泡システム。
- 凝固する助剤は、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンディオール−モノイソ酪酸塩であることを特徴とする請求項41に記載の2成分発泡システム。
- ポリオール成分(A)および/またはポリイソシアン酸塩成分(B)は、チクソトロピー剤および/または希釈剤または溶剤を含むことを特徴とする請求項1から43のいずれか1項に記載の2成分発泡システム。
- チクソトロピー剤として、ケイ酸、成層ケイ酸塩、活性化されたベントナイト、セピオナイトまたはアタプルギット、ポリエチレンワックスおよび/またはセルロース誘導体が含まれていることを特徴とする請求項44に記載の2成分発泡システム。
- 成層ケイ酸塩は、合成のマグネシウム成層ケイ酸塩であることを特徴とする請求項45に記載の2成分発泡システム。
- セルロース誘導体は、ヒドロキシエチルセルロースであることを特徴とする請求項45に記載の2成分発泡システム。
- 希釈剤または溶剤として、脂肪族アルコールが含まれていることを特徴とする請求項44に記載の2成分発泡システム。
- 脂肪族アルコールは、ブタノールまたはジプロピレングリコールであることを特徴とする請求項48に記載の2成分発泡システム。
- ポリオール成分(A)および/またはポリイソシアン酸塩成分(B)は、さらに、少なくとも1つの無機および/または有機の填料を含んでいることを特徴とする請求項1から49のいずれか1項に記載の2成分発泡システム。
- 無機の填料として、金属酸化物、ホウ酸塩または炭酸塩を含んでいることを特徴とする請求項50に記載の2成分発泡システム。
- 無機の填料として、白亜、ケイ酸塩、カオリン、ガラス粉末、酸化鉄、二酸化チタン、二酸化ケイ素、または無機の泡を含んでいることを特徴とする請求項50に記載の2成分発泡システム。
- 無機の泡は、発泡された膨張粘土、発泡されたパーライトまたは発泡されたバーミキュライトおよび/またはケイ化された材料またはガラスからなる中空の小球であることを特徴とする請求項52に記載の2成分発泡システム。
- 有機の填料として、粒子状および/または繊維状の植物性および/または動物性ポリマーを含んでいることを特徴とする請求項50に記載の2成分発泡システム。
- 粒子状および/または繊維状の植物性および/または動物性ポリマーは、ジャガイモ、トウモロコシ、米、穀物、木材、コルク、紙、皮革、セルロール、麻、木綿またはウールを基剤とすることを特徴とする請求項54に記載の2成分発泡システム。
- 粒子状および/または繊維状の植物性および/または動物性ポリマーは、澱粉であることを特徴とする請求項54に記載の2成分発泡システム。
- ポリオール成分(A)および/またはポリイソシアン酸塩成分(B)は、さらに、助剤、添加物、安定剤、軟化剤、触媒、溶剤、顔料および/または色素を含んでいることを特徴とする請求項1から56のいずれか1項に記載の2成分発泡システム。
- 軟化剤として、フタル酸、セバシン酸、リン酸、クエン酸または脂肪酸を基剤とするエステルが含まれていることを特徴とする請求項57に記載の2成分発泡システム。
- 脂肪酸は、アジピン酸であることを特徴とする請求項58に記載の2成分発泡システム。
- ポリオール成分(A)とポリイソシアン酸塩成分(B)は、2チャンバ−またはマルチチャンバ装置内で反応を阻止するように分離され、1:5から10:1の、1つないし複数のポリオールのOH−基に対する1つないし複数のイソシアン酸塩のNCO−基の比を維持しながら使用条件の下に保持されていることを特徴とする請求項1から59のいずれか1項に記載の2成分発泡システム。
- 壁、床および/または天井の開口部、ケーブルとパイプの挿通部、天井部分と壁部分の間、外壁開口部と組み込むべき構造部分との間、天井と壁の間、および建物の外壁と前に懸下されるファサードの間の継ぎ目を、固定、断熱および/または防火の目的で、泡で塞ぐための、請求項1から60のいずれか1項に記載の2成分発泡システムの使用方法。
- 組み込むべき構造部分は、窓枠またはドア枠であることを特徴とする請求項61に記載の2成分発泡システムの使用方法。
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