JP3463910B2 - マンニッヒ系ポリオールの製造方法 - Google Patents
マンニッヒ系ポリオールの製造方法Info
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Description
度の経時変化が小さく、特に発泡体の原料として、現場
発泡や注入発泡に適した自触媒能を有する高反応性のマ
ンニッヒ系ポリオールを効率よく製造する方法に関する
ものである。
は第二級モノアミン類によるマンニッヒ反応を利用して
製造されるマンニッヒ系ポリオールは、分子内の第三級
窒素原子に基づく塩基触媒反応促進能を有するため、例
えば反応射出成形法、現場発泡法、注入発泡法などによ
るポリウレタン成形品やポリウレタン系フォーム製造用
として、あるいはエポキシ樹脂用硬化剤などとして有用
であることが知られている。
ルは一般に高粘度で混合性が劣るため、例えばフォーム
用ポリオール原料として用いる場合には、一般に特開平
2−132115号公報や特開平3−121113号公
報に開示されているようなアルキル化又はアルコキシル
化により低粘度化が施されている。また、マンニッヒ系
ポリオールは時間の経過とともに粘度の上昇を生じやす
いという問題があった。また、前記フェノール類の種類
によっては代替フロン系発泡剤、特にHCFC−141
b(ジクロロフルオロエタン)との相容性を欠き、使用
しにくいという欠点があった。
事情のもとで、低粘度で、かつ粘度の経時変化が少ない
上、代替フロン系発泡剤HCFC−141bとの相容性
が改善され、特にフォーム用原料として好適なマンニッ
ヒ系ポリオールを効率よく製造する方法を提供すること
を目的としてなされたものである。
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、第一級、第二
級モノアミン類としてアルカノールアミン及びアルキル
アミンを特定モル比で併用し、かつその用量をフェノー
ル類に対し特定モル比の範囲として、これらとフェノー
ル類とアルデヒド類とを反応させることにより、所望の
マンニッヒ系ポリオールが効率よく得られることを見出
し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
ルデヒド類と、第一級及び第二級モノアミンの中から選
ばれた少なくとも1種のモノアミン類とを反応させてマ
ンニッヒ系ポリオールを製造するに当り、前記モノアミ
ン類として、アルカノールアミンとアルキルアミンとを
モル比1:0.3ないし1:2.4の割合で併用し、か
つその用量をフェノール類1モル当り1.0〜2.0モ
ルの範囲とすることを特徴とするマンニッヒ系ポリオー
ルの製造方法を提供するものである。
てフェノール類、アルデヒド類及びアルカノールアミン
とアルキルアミンとの組合せから成る第一級、第二級モ
ノアミンが用いられる。前記フェノール類としては、芳
香族環の炭素原子に結合した少なくとも1個のフェノー
ル性水酸基と該水酸基に対するオルト位又はパラ位の少
なくとも1か所に反応性水素原子を有し、かつオルト
位、メタ位又はパラ位に置換基を有しない又は例えばア
ルキル基、アリール基、ハロゲン原子などの非反応性置
換基を有するフェノール性化合物が好ましく用いられ
る。このようなフェノール性化合物としては、例えばフ
ェノール、クレゾール、エチルフェノール、キシレノー
ル、p‐ターシャリーブチルフェノール、オクチルフェ
ノール、ノニルフェノール、ドデシルフェノール、p‐
フェニルフェノール、m‐クロロフェノール、o‐ブロ
モフェノール、レゾルシノール、カテコール、ハイドロ
キノン、フロログリシノール、ビスフェノールA[2,
2‐ビス(4‐ヒドロキシフェニル)プロパン]、ビス
フェノールF(4,4´‐ジヒドロキシジフェニルメタ
ン)、α‐ナフトール、β‐ナフトール、β‐ヒドロキ
シアントラセン及びレゾルシノール、カテコール、ビス
フェノールA、ビスフェノールFなどのフェノール性化
合物精製残渣並びにこれらの混合物などが挙げられる
が、一般的にはフェノール、アルキルフェノール及びこ
れらの混合物が使用される。
リン、パラホルムアルデヒド、ポリオキシメチレン、ト
リオキサン、テトラオキサンなどのホルムアルデヒド
類、グリオキザール及びこれらの混合物などが好適であ
るが、特にホルマリン、パラホルムアルデヒド及びこれ
らの混合物が一般に使用される。
ンは、窒素原子に結合した1個又は2個のアルカノール
基やアルキル基を有する脂肪族第一級又は第二級のモノ
アミン類である。このようなアルカノールアミンとして
は、例えばモノエタノールアミン、メチルエタノールア
ミン、エチルエタノールアミン、イソプロパノールアミ
ン、メチルイソプロパノールアミン、エチルイソプロパ
ノールアミン、メチル‐2‐ヒドロキシブチルアミンな
どのモノアルカノールアミン、ジエタノールアミン、エ
タノールイソプロパノールアミン、ジイソプロパノール
アミン、エタノール‐2‐ヒドロキシブチルアミン、イ
ソプロパノール‐2‐ヒドロキシブチルアミンなどのジ
アルカノールアミン及びこれらの混合物などが挙げられ
る。なかでも特にジアルカノールアミン、とりわけジエ
タノールアミンはマンニッヒ系ポリオールに高度の反応
性を付与する効果が大きい点で好ましい。
チルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルア
ミン、ペンチルアミンなどのモノアルキルアミン、ジメ
チルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジブ
チルアミン、ジペンチルアミン、メチルエチルアミン、
メチルプロピルアミン、メチルブチルアミンなどのジア
ルキルアミン及びこれらの混合物などが挙げられる。な
かでも特にジアルキルアミン、とりわけジエチルアミン
はマンニッヒ系ポリオールの粘度低減化効果の点で好ま
しい。
については、アルカノールアミンとアルキルアミンは、
モル比1:0.3ないし1:2.4の割合で用いられ
る。アルキルアミンの使用量が上記範囲より少ない場合
は、得られるマンニッヒ系ポリオールの低粘度化効果及
び粘度の経時変化抑制効果が十分に発揮されないおそれ
があるし、上記範囲より多いとポリウレタン系フォーム
の製造に用いた場合にフォーム特性が悪くなるので好ま
しくない。マンニッヒ系ポリオールの低粘度化効果や粘
度の経時変化抑制効果及びフォーム特性などを考慮する
と、アルカノールアミンとアルキルアミンの特に好まし
い使用割合は、モル比で1:0.5ないし1:1.5の
範囲である。
フェノール類1モル当り1.0〜2.0モルの範囲であ
る。このモノアミン混合物の使用量が1.0モル未満で
は、ポリイソシアネートと反応させた場合、得られるフ
ォームがもろくなるし、また2.0モルを超えるとポリ
イソシアネートとの均一混合性が悪くなり良質のフォー
ムが得られない。一方、アルデヒド類の使用量は、残存
アルデヒド類に起因する複雑な反応による粘度の上昇及
び粘度の経時変化を防止するために、モノアミン混合物
に対し、実質上化学量論量が有利である。
に制限はないが、次に示す反応形式を用いるのが有利で
ある。まず、所要量のフェノール類とアルカノールアミ
ンとを混合し、かきまぜながら、これにアルデヒド類を
発熱の制御を行いながら、好ましくは40℃以下の温度
で添加する。この際の添加方法としては、連続滴下又は
分割投入が有利である。アルデヒド類の添加終了後、原
料の種類や使用割合により異なるが、一般的には40〜
100℃、好ましくは50〜80℃の範囲の温度におい
て、0.5〜5時間程度反応を続行したのち、25〜3
5℃程度に冷却する。次いで、反応液をかきまぜなが
ら、これに所要量のアルキルアミンを添加したのち、前
記と同様にして、残りのアルデヒド類を添加し、反応を
行う。反応終了後、反応混合物を、その水分含有量が好
ましくは1重量%以下、より好ましくは0.5重量%以
下になるまで、減圧下に好ましくは130℃以下の温度
で加熱濃縮することにより、所望のマンニッヒ系ポリオ
ールが得られる。なお、上記方法において、アルカノー
ルアミンとアルキルアミンの添加順序を逆にしてもかま
わない。
類、アルカノールアミン及びアルキルアミンの混合物
に、アルデヒド類を前記方法で添加して反応させる方
法、フェノール類、アルデヒド類、アルカノールアミン
及びアルキルアミンを同時に仕込んで反応させる方法、
アルカノールアミン及びアルキルアミンとアルデヒド類
とを予め反応させたのち、フェノール類を反応させる方
法などが挙げられる。
オールは、粘度が低く、かつ粘度の経時変化が少ない
上、イソシアネートとの反応性が良く、しかも塩基触媒
反応促進能(自触媒能)、例えばエポキシ樹脂などの開
環反応やポリオールとポリイソシアネートの付加反応を
促進する性質を有する。したがって、反応射出成形法、
現場発泡法、注入発泡法などによるポリウレタン系成形
品やポリウレタン系フォームの製造のためのポリオール
として、あるいはエポキシ樹脂用硬化剤などとして極め
て有用である。
低粘度に基づく優れた混合性及び高反応性かつ自触媒能
に基づく優れた施工成形性を有することから、このよう
な性質が重視される現場発泡法や注入発泡法によるポリ
ウレタン系フォームのポリオール成分として好適に使用
される。
ンニッヒ系ポリオールに、必要に応じて従来常用されて
いるポリオール、例えばポリエーテルポリオール、ポリ
エステルポリオール、フェノール樹脂などを加えたポリ
オール成分と、ポリイソシアネート、発泡剤、整泡剤及
び必要に応じて用いられるその他添加成分とを、例えば
高圧衝突混合機などにより混合して液状発泡性組成物を
調製する。次いで、この組成物を、例えば断熱性が要求
される建造物の躯体表面へスプレーガンなどで吹付塗工
したのち、又は建造物躯体、冷凍・冷蔵庫、ハニカム構
造体などの空間部に注入充填したのち、常温で発泡硬化
させることにより上記躯体表面又は空間部内にポリウレ
タン系フォーム層を形成する。
ポリオールの高反応性及び自触媒能を利用し、従来のポ
リオールに配合してその硬化性を改善する例を挙げるこ
とができる。具体的には、まず、従来常用されているポ
リオール、マンニッヒ系ポリオール、ポリイソシアネー
ト、発泡剤、整泡剤及び必要に応じて用いられる他の添
加成分を、例えば高速撹拌混合機などにより混合して液
状発泡性組成物を調製する。次いで、この組成物を、例
えば上下二段のエンドレスコンベア装置により連続搬送
される面材(例えばポリエチレンシート、クラフト紙、
ケイ酸カルシウム板、賦形加工金属薄板など)の上に、
又は横型枠内、ガラス繊維やロックウール繊維マット上
に供給したのち、常温又は加熱下に発泡硬化させる連続
発泡法や含浸発泡法などにより、ポリウレタン系フォー
ムの単一体又は複合体を製造する。
ちのポリエーテルポリオールの例としては、エチレング
リコール、プロピレングリコール、グリセリン、トリメ
チロールプロパン、ソルビトール、庶糖などの多価アル
コール、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、
エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、アニリン、
フェニレンジアミン、キシリレンジアミン、トリレンジ
アミンなどのアミン類など2個以上の活性水素含有化合
物にアルキレンオキシド(例えばエチレンオキシド、プ
ロピレンオキシド、ブチレンオキシドなど)を反応させ
て得られるポリエーテルポリオールなどが挙げられる。
また、ポリエステルポリオールの例としては、多価アル
コールと例えばコハク酸、アジピン酸、セバシン酸、マ
レイン酸、フタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸、
ダイマー酸などのポリカルボン酸を反応させて得られる
ポリエステルポリオール、ラクトン類を開環重合させて
得られるラクトン系ポリエステルポリオールなどが挙げ
られる。
エーテル型フェノール樹脂、該樹脂にアルキレンオキシ
ド、環状炭酸エステル(例えばエチレンカーボネート、
プロピレンカーボネートなど)、エポキシ樹脂などのエ
ポキシ系化合物、尿素樹脂、メラミン樹脂、ポリアミド
樹脂などの含窒素系化合物、キシレン樹脂などの任意の
変性用化合物を反応又は混合させて得られる変性ベンジ
ルエーテル型フェノール樹脂が好適である。また、場合
によっては、レゾール型フェノール樹脂、ノボラック型
フェノール樹脂中にメチロール基やジメチレンエーテル
基を導入したフェノール樹脂、ノボラック型フェノール
樹脂及びこれらの樹脂に前記変性処理を施して得られる
変性フェノール樹脂を単独で又は前記ベンジルエーテル
型フェノール樹脂と組み合わせたものも使用することが
できる。
リオールと反応させる前記ポリイソシアネートは、分子
中にイソシアネート基を2個以上有する有機系イソシア
ネート化合物であって、例えばジフェニルメタンジイソ
シアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、
ポリメチレンポリフェニルイソシアネート(通称、クル
ードMDI)、トリレンジイソシアネート(通称、TD
I)、混合TDI、キシリレンジイソシアネートなどの
芳香族ポリイソシアネート、これらの芳香族ポリイソシ
アネートとポリオールを反応させて得られるウレタン変
性ポリイソシアネートプレポリマーなどが挙げられる。
また、必要に応じてイソホロンジイソシアネート、水添
メチレンジフェニルジイソシアネートなどの脂環式ポリ
イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートなど
の脂肪族ポリイソシアネート、イソシアヌレート変性、
ビュレット変性、カルボジイミド変性ポリイソシアネー
トなどの変性ポリイソシアネートなどが使用される。こ
れらのポリイソシアネートの使用量はフォームの種類
(ウレタン型、ウレタンヌレート型、ヌレート型)、物
性及び用途などにより異なるが、一般的にはポリイソシ
アネートのイソシアネート基(NCO基)とポリオール
の水酸基(OH基)の当量比(NCO基/OH基、以
下、NCO指数という)で0.5〜5.0の範囲で選ば
れる。
しては、通常、ジクロロフルオロエタン(代替フロンH
CFC−141b)、ジクロロペンタフルオロプロパン
(代替フロンHCFC−225)、トリフルオロエタ
ン、テトラフルオロエタン、ペンタフルオロプロパン、
パーフルオロヘキサン、パーフルオロペンタン、メチレ
ンクロリドなどのハロゲン化炭化水素類、ペンタン、ヘ
キサンなどの脂肪族炭化水素類及びポリイソシアネート
と過酸化水素及び水の反応を利用した反応型発泡剤、ア
ミン類の二酸化炭素付加物などの分解型発泡剤及びこれ
らの組み合わせが用いられるが、必要に応じてジエチル
エーテル、ジイソプロピルエーテル等の脂肪族エーテル
類、パラトルエンスルホニルヒドラジッド、オキシビス
ベンゼンスルホニルヒドラジッド、アゾビスイソブチロ
ニトリルなどの熱分解型発泡剤、空気、窒素、二酸化炭
素、ブタン等のガス体なども使用される。発泡剤の使用
量はフォーム密度、発泡剤の種類などにより異なるが、
一般的にはポリオール100重量部当り0.5〜50重
量部の範囲で選ばれる。
剤が好ましく用いられるが、場合によってはアニオン性
界面活性剤のような他の界面活性剤を単独で又は非イオ
ン性界面活性剤と組み合わせて使用される。該非イオン
性界面活性剤の例としては、ポリシロキサンオキシアル
キレン共重合体、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸
エステル、ヒマシ油エチレンオキシド付加物、アルキル
フェノールエチレンオキシド付加物、ラウリル脂肪酸エ
チレンオキシド付加物、ラウリルアルコールエチレンオ
キシド付加物及びこれらの混合物などが挙げられる。こ
の整泡剤の使用量は、通常ポリオール100重量部当り
0.3〜10重量部の範囲で選ばれる。
しては、例えば第三級アミン、ジブチルスズジラウレー
ト、エチルモルホリン、トリエチレンジアミン、テトラ
メチルヘキサメチレンジアミン、ヒドロキシアルキル第
四級アンモニウム塩、ナフテン酸鉛、オクチル酸カリウ
ム、酢酸ナトリウム、ヘキサヒドロトリアジンなどの硬
化触媒、γ‐アミノプロピルトリエトキシシラン、γ‐
グリシドキシプロピルトリメトキシシランなどのシラン
カップリング剤、レゾルシンなどの硬化促進剤、尿素、
メラミンなどのホルムアルデヒド捕捉剤、トリメチルメ
トキシシランなどの気泡微細化剤、メラミン系化合物、
含リン系化合物、含ハロゲン系化合物、水酸化アルミニ
ウムなどの難燃剤、さらには可塑剤、酸化防止剤、防カ
ビ剤、着色剤、充填剤、補強基材などが挙げられる。
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。
フェノール1222g及びジエタノールアミン819g
を仕込み、かきまぜ下に47重量%ホルマリン498g
を40℃を越えないように発熱を制御しつつ滴下した。
滴下終了後、60℃に昇温し、同温度で1時間反応させ
てから30℃に冷却した。引続き、ジエチルアミン38
0gを加え、前記と同様の操作で47重量%ホルマリン
332gを滴下したのち、60℃で1時間反応させてか
ら40℃に冷却した。次いで、かきまぜ下に反応系内を
20〜60mmHg程度の減圧にするとともに、100
℃まで加熱濃縮してマンニッヒ系ポリオールAを調製し
た。得られたマンニッヒ系ポリオールAは、水分含有量
(カールフィシャー法)が0.4重量%、水酸基価(J
IS K0070)が500mgKOH/g、コーンプ
レート粘度計CV−1S(商品名、東亜工業社製、粘度
はコーン型回転子No.5を94rpmで回転開始30
秒後の表示値に8を乗じて算出した数値である)で測定
した初期粘度が44.5ポイズ/30℃、45℃で3日
間放置後の粘度が46.0ポイズ/30℃であり、粘度
の経時変化は僅少であった。また、マンニッヒ系ポリオ
ールに対する代替フロン系発泡剤HCFC141bの最
大溶解量(重量基準)は44%であった。
ルA100重量部に整泡剤としてシリコーン系非イオン
性界面活性剤2重量部、発泡剤として代替フロンHCF
C−141b40重量部及びリン系難燃剤10重量部の
割合で混合して、粘度4.4ポイズ/20℃のポリオー
ル組成物を調製した。このポリオール組成物33.1g
とポリイソシアネートとして20℃に温度調節したクル
ードMDI(三井東圧化学社製、商品名:コスモネート
M100、NCO含有量31重量%)26.9gを紙コ
ップ(容量500cc)内に秤取後、ホモディスパー
(商品名、特殊機化工業社製)で高速撹拌混合して発泡
性組成物を調製し、発泡硬化させて密度24.7kg/
m3(JIS A9511)のポリウレタン系フォーム
を製造した。ポリイソシアネートとポリオール組成物の
混合はNCO指数1.05で実施し、両成分の混合性は
得られたフォームの状態から混合性の良否を判断したと
ころ、混合性は良好であった。また、発泡性組成物の反
応性はクリームタイム(CT)2秒、ゲルタイム(G
T)4秒、タックフリータイム(TFT)6秒、ライズ
タイム(RT)23秒であった。
リオール組成物の混合開始から発泡が始まるまでの時
間、GTとは前記成分の混合開始からフォームの表面が
糸引き可能な粘着性を示すまでの時間、TFTとは前記
成分の混合開始からフォームの表面粘着性がなくなるま
での時間、RTとは前記成分の混合開始から発泡が終了
するまでの時間である。また、フォームの表面硬度(J
IS K6911、バコール硬度計934−1型使用)
は前記成分の混合開始から30秒後で15及び60秒後
で25であった。また、フォームの脆性の有無について
は手触りで確認した。また、フォームの収縮については
カップ内で発泡硬化させて作製したフォームを環境温度
25℃で24時間放置したのち、カップの上縁部で輪切
りにしてカップ周縁部からのフォーム収縮の有無を目視
で確認した。これらの結果を表1に示す。
及びジエタノールアミン1117gを仕込み、かきまぜ
下に47重量%ホルマリン679gを40℃を越えない
ように発熱を制御しつつ滴下した。滴下終了後60℃に
昇温し同温度で1時間反応させてから40℃に冷却し
た。次いで、かきまぜ下に反応系内を20〜60mmH
g程度の減圧にするとともに、90℃まで加熱濃縮して
マンニッヒ系ポリオールBを調製した。得られたマンニ
ッヒ系ポリオールBは、水分含有量が0.5重量%、水
酸基価が800mgKOH/g、初期粘度が112ポイ
ズ/30℃、45℃で3日間放置後の粘度が375ポイ
ズ/30℃であり、粘度の経時変化は大きいものであっ
た。また、発泡剤HCFC141bの最大溶解量(重量
基準)は5%以下であった。
ルB100重量部に対して実施例1で用いたシリコーン
系非イオン性界面活性剤を2重量部及びリン系難燃剤を
10重量部、発泡剤HCFC−141bを40重量部の
割合で添加混合したが、白濁状態を示すとともに静置す
ると相分離を生じるなど均一なポリオール組成物を得る
ことができず、ポリウレタンフォームを製造できなかっ
た。これらの結果を表2に示す。
ールアミン量及びジエチルアミン量を表1及び表2に示
すように変更した以外は、実施例1と同様にしてマンニ
ッヒ系ポリオール(A1〜A3及びB1〜B3)を製造し
た。実施例1に記載の方法に従ってマンニッヒ系ポリオ
ールの水酸基価、水分含有量、粘度(初期、経時後)、
発泡剤HCFC141bの最大溶解量、ポリオール組成
物の粘度、ポリオール組成物とポリイソシアネートとの
混合性、発泡性組成物の反応性及びこれを用いて得たポ
リウレタンフォームの特性(密度、表面硬度、脆性、収
縮)を測定し、評価した。これらの結果を表1又は表2
に示す。
部とフタル酸系ポリエステルポリオールを60重量部と
実施例1で用いたシリコーン系非イオン界面活性剤を1
重量部、リン系難燃剤を20重量部及び発泡剤HCFC
−141bを45重量部とアミン系硬化触媒を3重量部
の割合で混合して、粘度1.8ポイズ/30℃のポリオ
ール組成物を調製した。このポリオール組成物30gと
実施例1で用いた20℃に調節したクルードMDI30
gを紙コップ(容量500cc)に秤取後、ホモディス
パーで高速撹拌混合して発泡性組成物を調製し、これを
発泡硬化させて密度24.8kg/m3のポリウレタン
系フォームを製造した。ポリイソシアネートとポリオー
ル組成物の混合はNCO指数1.60で実施したとこ
ろ、両成分の混合性は良好であった。また、実施例1に
記載の方法で測定した発泡性組成物の反応性はCT2
秒、GT3秒、TFT4秒、RT15秒であり、フォー
ムの表面硬度は30秒後で22、60秒後で38であっ
た。さらに、フォームの収縮については環境温度25℃
及び5℃で実施したところ、いずれの温度でも収縮は認
められなかった。また、フォームの脆性も認められなか
った。これらの結果を表3に示す。
ポリオールの組み合わせ及びその配合割合並びにアミン
系硬化触媒量を表3に示すように変更した以外は、実施
例5と同様にして発泡性組成物を調製し、発泡硬化させ
て密度24.1kg/m3のポリウレタン系フォームを
製造した。また、ポリオール組成物とポリイソシアネー
トとの混合性、発泡性組成物の反応性及びフォーム特性
[表面硬度、脆性、収縮(25℃及び5℃)]を実施例
1記載の方法で測定、評価を行った。これらの結果を表
3に示す。
ンとアルキルアミンの併用により、低粘度で粘度の経時
変化が小さいマンニッヒ系ポリオールや発泡剤HCFC
141bとの相容性が改善されたマンニッヒ系ポリオー
ルを提供することができる。また、得られたマンニッヒ
系ポリオールは、低粘度で、かつ高反応性及び自触媒能
を有するため、施工成形性が最も重視される現場発泡、
注入発泡などの発泡成形法に好適に適用することがで
き、しかも収縮、特に低温での収縮がなく、かつ脆性も
ないポリウレタン系フォームを提供することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 フェノール類と、アルデヒド類と、第一
級及び第二級モノアミンの中から選ばれた少なくとも1
種のモノアミン類とを反応させてマンニッヒ系ポリオー
ルを製造するに当り、前記モノアミン類として、アルカ
ノールアミンとアルキルアミンとをモル比1:0.3な
いし1:2.4の割合で併用し、かつその用量をフェノ
ール類1モル当り1.0〜2.0モルの範囲とすること
を特徴とするマンニッヒ系ポリオールの製造方法。 - 【請求項2】 アルカノールアミンがジエタノールアミ
ンであり、かつアルキルアミンがジエチルアミンである
請求項1記載の製造方法。 - 【請求項3】 マンニッヒ系ポリオールが、ポリウレタ
ン系フォーム製造用のものである請求項1又は2記載の
製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10419597A JP3463910B2 (ja) | 1997-04-22 | 1997-04-22 | マンニッヒ系ポリオールの製造方法 |
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---|---|---|---|
JP10419597A JP3463910B2 (ja) | 1997-04-22 | 1997-04-22 | マンニッヒ系ポリオールの製造方法 |
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