JPH10140134A - 建築補修用シーラー - Google Patents

建築補修用シーラー

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JPH10140134A
JPH10140134A JP8311279A JP31127996A JPH10140134A JP H10140134 A JPH10140134 A JP H10140134A JP 8311279 A JP8311279 A JP 8311279A JP 31127996 A JP31127996 A JP 31127996A JP H10140134 A JPH10140134 A JP H10140134A
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JP
Japan
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isocyanate
water
aqueous
sealer
value
Prior art date
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Application number
JP8311279A
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English (en)
Inventor
Keiji Tanaka
敬次 田中
Yoshihisa Ota
義久 太田
Shinako Fukamizu
姿子 深水
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Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水分散状態で長時間安定であり、常温架橋性
を有し良好な塗膜物性を与える建築補修用シーラーを提
供する。 【解決手段】 イソシアネート水分散体(A)と活性水
素基含有水性樹脂(B)からなり、(B)/(A)の配
合比が、固形分重量比で1〜1000である建築補修用
シーラー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建築補修用シーラー
に関する。更に詳しくは、必須成分として、イソシアネ
ート水分散体と活性水素基含有水性樹脂とを含んでな
る、建材や建築構造物などの補修に用いられる一液水系
シーラーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築補修用シーラーは低公害、省資源、
安全衛生等の面から従来の溶剤系から水系に移行しつつ
あるが、耐水性、耐溶剤性等の物性を向上させる目的で
常温架橋が可能となる水系シーラーが研究されている。
その一つにイソシアネートによる架橋が挙げられる。水
系の接着剤、被覆剤等に水性のイソシアネート系架橋剤
を使用しているも例は幾つか挙げられ、例えば疎水性有
機溶媒に溶解したイソシアネート化合物をポリビニルア
ルコール水溶液と混合して使用する水性ビニルウレタン
(特開昭50−69137号公報、特開昭58−238
68号公報等)や、ポリイソシアネートの乳化剤として
ポリエチレングリコール変性イソシアネート化合物等を
用いた水分散性イソシアネートを含むもの(特開昭51
−42751号公報、特開昭62−96577号公報
等)等が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
水性ビニルウレタン及び水分散性イソシアネートは共に
可使時間が数時間から数日と短く、架橋剤として使用の
度に配合する必要があったため用途が限定されていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決するため、有機ポリイソシアネート化合物の遊
離イソシアネート基を水中に安定に分散させ、且つ、活
性水素含有水性樹脂共存下でも長期にわたり安定に存在
させる方法について鋭意検討を重ねた結果、本発明に到
達した。すなわち本発明は、イソシアネート水分散体
(A)と活性水素基含有水性樹脂(B)からなり、
(B)/(A)の配合比が、固形分重量比で1〜100
0である建築補修用シーラーである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明におけるイソシアネ−ト水
分散体(A)を構成するポリイソシアネート(a1)と
しては、例えばイソシアネートモノマー〔(芳香族イ
ソシアネート:トリレンジイソシアネート、ジフェニル
メタンジイソシアネートなど)、(芳香族脂肪族イソシ
アネート:p−キシリレンジイソシアネート、α、α、
α’、α’−テトラメチルキシリレンジイソシアネート
など)、(脂環式イソシアネート:イソホロンジイソシ
ネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネートな
ど)、(脂肪族イソシアネート:ヘキサメチレンジイソ
シアネート、ドデカメチレンジイソシアネートな
ど)〕;これらイソシアネートモノマーの変性体(イ
ソシアヌレート体、ビュウーレット体、ウレトジオン
体、トリメチロールプロパン付加体など);イソシア
ネートプレポリマー(たとえば疎水性ポリオールと過剰
のイソシアネート化合物との反応物);イソシアネー
ト重合体(ジフェニルメタンジイソシアネート重合体な
ど)およびこれらの変性体があげられ、2種類以上併用
してもよい。これらのうち好ましいものはSP値の小さ
いイソシアネートであり、脂環式イソシアネート、脂肪
族イソシアネート、芳香脂肪族イソシアネート及びこれ
らの変性体である。特に好ましいものは脂環式イソシア
ネートのイソシアヌレート変性体である。
【0006】該イソシアネート水分散体(A)を構成す
る疎水性化合物(a2)としては、高分子化合物、低分
子化合物のいずれのものであってもよく、また併用して
も良い。疎水性高分子化合物としては、例えばオレフ
ィン系(エチレン、プロピレン、ブタジエン重合体
等);パラフィン系(イソプレン、ブテン重合体
等);(メタ)アクリル系(炭素数4〜20の長鎖ア
ルキル(メタ)アクリレート重合体等);芳香族ビニ
ル系(スチレン、α−メチルスチレン重合体等)及びこ
れらの共重合体もしくは混合物が挙げられる。また、疎
水性低分子化合物としては、脂肪族炭化水素(n−ヘ
プタン、ミネラルスピリット等);脂環式炭化水素
(シクロヘキサン、デカリン等);芳香族炭化水素
(キシレン、ジエチルベンゼン等);塩素化炭化水素
(テトラクロルエチレン、クロルベンゼン等);フタ
ル酸エステル類(ジオクチルフタレート、ジイソデシル
フタレート等);脂肪族二塩基酸エステル類(アジピン
酸エステル、セバチンエステル等);高級脂肪酸エステ
ル類(ヒマシ油等);及びこれらの2種類以上の混合物
が挙げられる。これら疎水性化合物は、SP値が大きい
ものが好ましく、具体的には、疎水性高分子化合物とし
ては、及びこれらの共重合系、疎水性低分子化合物
としては、およびこれらの混合物が好ましい。
【0007】該イソシアネート水分散体(A)を構成す
る乳化剤(a3)としては、その親水基(イオン性基)
についてはアニオン性、カチオン性、非イオン性いずれ
のものであってもよい。疎水基については、本発明の効
果を出すために使用できるものとして炭素数10〜2
0のアルキル基;炭素数8〜12のアルキル基を有す
るアルキルフェニ−ル基;スチレン1〜4モル付加ス
チリル化フェニール基;炭素数4〜20のアルキル基
を有する(メタ)アクリレート(共)重合体構造;芳
香族ビニル(共)重合体構造;前記との共重合体
構造等が挙げられる。これらの疎水基のうち好ましいも
のは、SP値の大きい、及びである。
【0008】該活性水素基含有水性樹脂(B)として
は、水酸基、カルボキシル基及びアミノ基の少なくとも
1種を含有する水溶性または水分散性の水性樹脂が含ま
れる。このような水性樹脂としては、例えば(メタ)
アクリル系重合体(ヒドロキシエチルアクリレート共重
合体、ヒドロキシプロピルアクリレート共重合体等);
ビニル系重合体(酢酸ビニル共重合体の部分鹸化物
等);オレフィン系重合体(エチレン−酢酸ビニル共
重合体、プロピレン重合体のヒドロキシエチルアクリレ
ートグラフト体等);エステル系重合体(植物油脂−
二塩基酸−グリコール縮重合体、芳香族二塩基酸−脂肪
族二塩基酸−グリコール縮重合体等);エポキシ系重
合体(ビスフェノール−エピクロルヒドリン縮重合体
等);ウレタン系重合体(ジイソシアネート−グリコ
ール−多価アルコール付加体、分子内にカルボキシル基
またはそのアミン塩を含むポリウレタン樹脂、イソシア
ネート基末端ウレタンプレポリマーのアルカノールアミ
ンプロック化物等);セルロース系重合体(澱粉、C
MC等);及びこれらの2種以上の混合物が挙げられ
る。該活性水素基含有水性樹脂(B)の粘度は、通常2
5℃において1〜105Pa・sであり、好ましくは5
〜102Pa・sである。(B)の粘度が1Pa・sよ
り小さいと、硬化塗膜が軟らかくなり、充分な物性が期
待できない。また、105Pa・sを超えると、基材へ
の浸透による密着性が低下し、シーラーとしての機能が
充分発揮されなくなる。
【0009】本発明における該イソシアネート水分散体
(A)を構成する疎水性化合物(a2)及び乳化剤(a
3)の疎水基の平均SP値は、ポリイソシアネート(a
1)のイソシアネート残基の平均SP値と等しいか大で
あり、且つ、その差が通常0〜2、好ましくは0.1〜
1.2である。SP値の差が0未満では分散体粒子内に
水が浸透しやすくなり、(A)の安定性が保持できな
い。また、SP値の差が2を越えるとイソシアネートと
の相溶性が低下するため安定性が悪くなる。SP値はF
edors法[Polym.Eng.Sci.14
(2)152,(1974)]によって計算できる。
【0010】該イソシアネート水分散体(A)中の疎水
性化合物(a2)の量は、ポリイソシアネート(a1)
の重量に対して通常10〜50重量%、好ましくは20
〜40重量%である。10重量%未満では(A)の安定
性が不十分となり、50重量%を越えても安定性のさら
なる向上効果はない。また、乳化剤(a4)の量は、
(a1)の重量に対して通常1〜30重量%、好ましく
は5〜20重量%である。1重量%未満では乳化性が不
十分であり、30重量%を越えると硬化塗膜の耐水性が
低下することがある。
【0011】該イソシアネート水分散体(A)の製造方
法については特に限定はされないが、例えば(a
1)、(a2)及び(a3)を予め混合し、その中へ水
を滴下分散させる方法、(a1)及び(a2)を予め
混合しその中へ(a3)の入った水を滴下分散させる方
法、(a1)、(a2)を予め混合し(a3)の入っ
た水の中へ滴下分散させる方法、(a1)、(a
2)、(a3)及び水を一括混合分散させる方法等が挙
げられる。これらの方法のうち、水とイソシアネートと
の直接接触をさせるためには〜の方法が好ましい。
【0012】該イソシアネート水分散体(A)の製造に
あたりその分散装置については特に限定はされないが、
例えば錨型撹拌方式、羽車式撹拌方式、固定子、
回転子方式、高圧衝撃方式、超音波衝撃方式等が挙
げられる。これら分散装置のうちまたはは予備混合
装置として、、またはは微分散装置として使用す
るのが好ましい。
【0013】例えば、予備混合を前記の錨型撹拌方式
で行い、分散をの固定子、回転子方式で行う場合の好
ましい分散条件としては、分散温度は通常10〜60
℃、回転数は通常5000〜20000RPM、分散時
間は通常1〜10分である。
【0014】該イソシアネート水分散体(A)は、コロ
イダルまたはエマルション状の水性分散体であって、且
つイソシアネート基は長期にわたって安定に保持され
る。すなわち、水に分散した状態では疎水性のイソシア
ネート基はミセル内にあり、水と遮断されて安定に保持
されるが、塗膜にすると水が揮発してミセルが破壊さ
れ、イソシアネート基と混合されている水性樹脂(B)
中の活性水素または水との反応が起こり架橋する。
【0015】本発明のシーラーにおいて、イソシアネー
ト水分散体(A)と活性水素基含有水性樹脂(B)の配
合比(B)/(A)は、固形分重量比で通常1〜100
0、好ましくは2〜50である。(B)/(A)が1未
満では硬化塗膜が脆くなり耐衝撃性が低下する。また、
1000を越えると十分な架橋が得られず、硬化塗膜の
物性向上効果が期待できない。
【0016】本発明のシーラーにおいて、イソシアネー
ト水分散体(A)と活性水素含有水性樹脂(B)との混
合方法は特に限定されず、例えば、(B)の溶液または
水性分散体と(A)とを、通常の攪拌混合装置(錨型、
プロペラ型など)を用いて混合する方法等が挙げられ
る。
【0017】本発明のシーラーには、必要により(B)
として挙げた水性樹脂以外にも活性水素基を含有してい
ない水性樹脂を配合してもよい。また、シーラーに通常
用いられている添加剤を任意に配合することができる。
添加剤としては、例えば他の架橋剤(エポキシ系、アジ
リジン系、カルボジイミド系、オキサゾリン系、シリコ
ーン系、ヒドラジッド系、カルボニル系、アミド系
等)、酸化防止剤、耐熱性向上剤、レベリング剤、贈膜
補助剤、たれ防止剤、硬化促進剤等が挙げられる。
【0018】本発明のシーラーを使用する場合、その塗
布方法としては、例えば刷毛塗り、ロール塗り、スプレ
ー塗り等の方法が挙げられ、塗布後は常温で乾燥すれば
架橋が進行し、塗膜は硬化する。また、必要により加熱
して架橋を促進させることもできる。
【0019】
【実施例】以下実施例により本発明を更に詳細に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。尚、以
下において「部」、「%」、「比」は重量基準である。
【0020】製造例、実施例及び比較例における使用原
料の略号の意味及びSP値(Fedors法)は下記の
通りである。 [ポリイソシアネート(a1)成分] IPDI−N:イソホロンジイソシアネートのイソシアヌレート変性体(NCO 残基SP値 8.7) IPDI :イソホロンジイソシアネート(NCO残基SP値 8.7) TMXDI :α、α、α’、α’−テトラメチルキシリレンジイソシアネート (NCO残基SP値 9.8) H12MDI :水添MDI(NCO残基SP値 9.9) HDI−N :ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート変性体(N CO残基SP値 8.5) [疎水性化合物(a2)成分] PS :ポリスチレン(SP値 10.6) SB :スチレン/ブチルメタアクリレート(4/6)コポリマー(SP 値 9.9) BA :ブチルメタアクリレートホモポリマー(SP値 9.4) DEB :ジエチルベンゼン(SP値 9.0) TL :テトラリン(SP値 9.5) NP :ナフタレン(SP値 10.5) [乳化剤(a3)成分] 乳化剤A :ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル硫酸アンモニウム (三洋化成工業製、疎水基SP値 10.1) 乳化剤B :ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウム(三 洋化成工業製、疎水基SP値 9.2) 乳化剤C :ラウリル硫酸ナトリウム(三洋化成工業製、疎水基SP値 8.2) [活性水素基含有水性樹脂(B)] EVA :エチレン−酢酸ビニル樹脂水分散体(住化フレックスS−430 住友化学工業製、固形分濃度45%) EAA :エチレン−アクリル酸 共重合体樹脂水分散体(ザイクセンA、 製鉄化学工業製、固形分濃度28%) PES :ポリエステル樹脂水分散体(バイロナールMD−1200、東洋 紡績製、固形分濃度33%) EP :エポキシ樹脂水分散体(エポキシEM−0140A、三洋化成工 業製、固形分濃度47%) PU :ポリウレタン樹脂水分散体(サンプレンUXA−3005、三洋 化成工業製、固形分濃度40%)
【0021】製造例1〜5(イソシアネート水分散体の
製造) 表1に示すポリイソシアネート化合物、疎水性化合物、
乳化剤及び水を用いて下記の操作でイソシアネート水分
散体A1〜A5を作成した。使用した各成分の配合量、
SP値の差(疎水性化合物及び乳化剤の疎水基の平均S
P値とポリイソシアネートのイソシアネート残基のSP
値の差)及び得られた水分散体中のイソシアネート(N
CO)含有量を表1に示す。ポリイソシアネート及び疎
水性化合物の表1に示す量を300mlのビーカーに入
れ錨型攪拌装置を用いて60℃で30分間混合し均一溶
液とした。次いでこの溶液を30℃まで冷却し、表1に
示す乳化剤水溶液を投入し、回転子固定子型分散機(ウ
ルトラデイスパーザーLK−22型(株)YAMATO
製)を使用し、30℃にて13500RPMで5分間分
散した。
【0022】
【表1】
【0023】実施例1〜5 窒素ガス吹き込み管、滴下ロート、温度計、冷却管及び
撹拌機を備えた2L反応装置に、メチルエチルケトン3
68部を仕込み、窒素ガス雰囲気下で80℃まで昇温
し、下記単量体混合液を3時間かけて滴下重合し、更に
同温度で1時間熟成反応を行った。 (単量体混合液組成) アクリル酸 35部 メチルメタクリレート 35部 ブチルアクリレート 200部 2−ヒドロキシエチルアクリレート 20部 スチレン 60部 アゾイソブチロニトリル 18部 得られたアクリル樹脂溶液を60℃まで冷却し、28%
アンモニア水30部及び水733部を加えて混合した
後、減圧下60℃でメチルエチルケトンを溜去し、樹脂
分水酸基価28、固形分35%のアクリル樹脂水溶液を
得た。この樹脂水溶液と製造例1〜5で得たイソシアネ
ート水分散体A1〜A5とを表2に示す配合割合で混合
し、本発明の組成物P1〜P5を得た。該P1〜P5を
密閉下30℃で1ヶ月保存し、1日後、10日後および
30日後のNCO含量を行った。その結果を表2に示
す。
【0024】
【表2】
【0025】実施例6〜10 製造例1で得たイソシアネート水分散体A1と水性樹脂
とを表3に示す配合割合で混合し本発明の組成物P6〜
P10を得た。該P6〜P10を密閉下30℃で1ヶ月
間保存し、1日後、10日後及び30日後のNCO含量
の測定を行った。その結果を表3に示す。
【0026】
【表3】
【0027】比較例1 特開昭58−23868号公報に記載の実施例2にした
がって比較の水性樹脂分散体(水性ビニルウレタン)を
作成し、30℃で保存したところ1日後には固化しNC
O含量の測定は不可能であった。
【0028】比較例2 特開昭62−96577号公報に記載の実施例1にした
がって水分散性イソシアネートを作成した。該水分散性
イソシアネート7部と実施例1で用いたアクリル樹脂水
溶液100部とを混合し、比較の水性樹脂組成物を得
た。このものを密閉下30℃で保存したところ1日後に
は固化し、NCO含量の測定は不可能であった。
【0029】性能試験例 実施例1〜10で得た本発明の組成物P1〜P10及び
比較例2の水性樹脂組成物を白色塗装鋼板の上にアプリ
ケーターでコーテイングし(乾燥膜厚は20〜30
μ)、表4に示す条件(室温:7日放置)で硬化させ、
下記の試験方法により塗膜の性能を評価した。その結果
を表4に示す。 (塗膜試験方法) 硬 度:鉛筆硬度(三菱ユニ鉛筆を使用) 耐溶剤性:キシレンラビング 20回 ○:異常なし、 △:若干異常あり、 ×:溶解 耐水性 :80℃の温水に5時間浸漬後の皮膜の状態 ○:変化なし、 △:僅かにかすみ ×:白化 密着性 :碁盤目法(2mm角、25個でセロテープ剥
離) ○:25/25、 △:10〜20/25、 ×:0〜
5/25
【0030】
【表4】
【0031】
【発明の効果】本発明の建築補修用シーラーは従来技術
では達し得なかった下記の効果を有する。 (1)遊離イソシアネート基を含有していながら、一液
水分散状態での保存安定性が極めて良好である。 (2)水の蒸発により、ポリイソシアネート本来の機能
を発現し、常温で水性樹脂の架橋が進行し、塗膜が硬化
する。また、低温度での加熱による硬化促進も可能であ
る。 (3)水系であるので取り扱いが容易であり、安全性が
高い。 (4)活性水素基含有樹脂との配合物が硬化した皮膜
は、優れた耐溶剤性、耐水性、耐酸性、各種基材に対す
る密着性等の物性を示す。 上記効果を奏することから、本発明の建築補修用シーラ
ーは、広範囲な建築材(ガラス、スレート、窯業系等の
無機材、アルミ等の金属材、木材、プラスチック材等)
の補修に適用できる。具体的には、例えばスレート屋根
等の屋根補修、スレート外壁等の外装補修、雨どいの補
修等の外装補修、及び、耐水性、耐薬品性を必要とする
場所での床、天井、内壁等の水まわり内装補修に極めて
有用である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イソシアネート水分散体(A)と活性水
    素基含有水性樹脂(B)からなり、(B)/(A)の配
    合比が、固形分重量比で1〜1000である建築補修用
    シーラー。
  2. 【請求項2】 (B)の粘度が、25℃において1〜1
    5Pa・sである請求項1記載のシーラー。
  3. 【請求項3】 (A)が、ポリイソシアネート(a1)
    と疎水性化合物(a2)及び乳化剤(a3)とからな
    り、(a2)及び(a3)の疎水基の平均SP値が(a
    1)のイソシアネート残基の平均SP値と等しいか大で
    あり、その差が0〜2である請求項1または2記載のシ
    ーラー。
  4. 【請求項4】 建築補修用が屋根補修用、外壁補修用、
    雨どい補修用又は水まわり内装補修用である請求項1〜
    3のいずれか記載のシーラー。
JP8311279A 1996-11-06 1996-11-06 建築補修用シーラー Pending JPH10140134A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004131730A (ja) * 2002-09-23 2004-04-30 Hilti Ag 建築用発泡体を形成するための2成分発泡システムとその使用

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