JP4781742B2 - クレアチンキナーゼ活性測定用試薬 - Google Patents
クレアチンキナーゼ活性測定用試薬 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4781742B2 JP4781742B2 JP2005214135A JP2005214135A JP4781742B2 JP 4781742 B2 JP4781742 B2 JP 4781742B2 JP 2005214135 A JP2005214135 A JP 2005214135A JP 2005214135 A JP2005214135 A JP 2005214135A JP 4781742 B2 JP4781742 B2 JP 4781742B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reagent
- activity
- compound
- cydta
- acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
Description
また、G6PDH含有試薬は第一試薬及び第二試薬の二試薬からなることが好ましい。この場合、第一試薬及び/又は第二試薬が凍結乾燥した状態であってもよく、両方の試薬が溶液状態であってもよい。CyDTA及びSH化合物は第一試薬及び第二試薬の何れに含まれていてもよく、両方に含まれていてもよいが、第一試薬に含まれることが好ましい。
CKを含む試料に上記成分を含むCK活性測定用試薬を添加することにより、図1に示すような反応系が構築される。図1において、SH化合物によって活性化されたCKは、クレアチンリン酸及びADPからクレアチン及びATPを生成する反応を触媒する(反応1)。試薬に含まれるHK又はGKは、試薬に含まれるグルコース及び反応1で生成したATPからグルコース−6−リン酸(G6P)及びADPを生成させる(反応2)。さらに試薬に含まれるG6PDHは、反応2で生成したG6P及びNAD又はNADPから6−ホスホグルコノ−δ−ラクトン及びNADH又はNADPHを生成させる(反応3)。NADH又はNADPHが生成すると、試料と試薬との混合液の波長340nm付近での吸光度が上昇する。この吸光度の上昇をモニターすることにより、試料中のCKの活性を測定することができる。
下記に示す物質を下記濃度となるよう精製水に溶解した。
イミダゾール 125mM
酢酸マグネシウム 12.5mM
ADP 2.5mM
AMP 6.25mM
AP5A 12.5μM
グルコース 25mM
NADP 2.5mM
チオグリセロール 44mM
G6PDH 1875U/L
ヘキソキナーゼ 3750U/L
なお、溶液のpHは6.6に調整された。
比較例1では、−80℃で保存していた上記試薬のSH基を定量した。ここでは、キレート剤を添加しておらず、また、温度負荷もかけていない。
比較例2では、キレート剤を添加しないこと以外は実施例1と同様にしてチオグリセロールのSH基の残存量の定量を行なった。
比較例3では、上記組成にCyDTAではなくDTPAを添加し、DTPA濃度の異なる三種類の試薬を調製すること以外は実施例1と同様にしてチオグリセロールのSH基の残存量の定量を行なった。それぞれの試薬のDTPA濃度は1mM、2mM及び4mMであった。
比較例4では、CyDTAではなくグリコールエチレンジアミン四酢酸(GEDTA)を添加し、GEDTA濃度の異なる三種類の試薬を調製すること以外は実施例1と同様にしてチオグリセロールのSH基の残存量の定量を行なった。それぞれの試薬のGEDTA濃度は1mM、2mM及び4mMであった。
比較例5では、CyDTAではなくエチレンジアミン四酢酸(EDTA)を添加し、EDTA濃度の異なる三種類の試薬を調製すること以外は実施例1と同様にしてチオグリセロールのSH基の残存量の定量を行なった。それぞれの試薬のEDTA濃度は1mM、2mM及び4mMであった。
比較例6では、CyDTAではなくEDTA−OHを添加し、EDTA−OH濃度の異なる三種類の試薬を調製すること以外は実施例1と同様にしてチオグリセロールのSH基の残存量の定量を行なった。それぞれの試薬のEDTA−OH濃度は1mM、2mM及び4mMであった。
比較例7では、CyDTAではなくエチレンジアミン二酢酸(EDDA)を添加し、EDDA濃度の異なる三種類の試薬を調製すること以外は実施例1と同様にしてチオグリセロールのSH基の残存量の定量を行なった。それぞれの試薬のEDDA濃度は1mM、2mM及び4mMであった。
下記に示す物質を下記濃度となるよう精製水に溶解してCK活性測定用試薬の第一試薬及び第二試薬を調製し、これらを用いて初期吸光度を測定した。
イミダゾール 125mM
酢酸マグネシウム 12.5mM
ADP 2.5mM
AMP 6.25mM
AP5A 12.5μM
グルコース 30mM
NADP 2.5mM
NAC 44mM
G6PDH 1875U/L
ヘキソキナーゼ 3750U/L
CyDTA 2mM
<第二試薬>pH9.0
クレアチンリン酸 150mM
上記第一試薬の組成のうちCyDTAではなく、別の種類のキレート剤を添加して初期吸光度を測定した。
比較例8では、CyDTAの代わりにDTPAを2mM添加すること以外は実施例2と同様にして初期吸光度を測定した。
比較例9では、CyDTAの代わりにGEDTAを2mM添加すること以外は実施例2と同様にして初期吸光度を測定した。
比較例10では、CyDTAの代わりにEDTAを2mM添加すること以外は実施例1と同様にして初期吸光度を測定した。
比較例11では、CyDTAの代わりにEDTA−OHを2mM添加すること以外は実施例1と同様にして初期吸光度を測定した。
比較例12では、CyDTAの代わりにEDDAを2mM添加すること以外は実施例1と同様にして初期吸光度を測定した。
比較例13では、CyDTAの代わりにニトリロ三酢酸(NTA)を2mM添加すること以外は実施例1と同様にして初期吸光度を測定した。
実施例2で調製した第一試薬及び第二試薬を用いて、CKを約2000U/l含む試料のCK活性を測定した。
比較例14では、比較例8で調製した第一試薬を用いること以外は実施例3と同様にしてCKの活性値を算出した。
比較例15では、比較例9で調製した第一試薬を用いること以外は実施例3と同様にしてCKの活性値を算出した。
比較例16では、比較例10で調製した第一試薬を用いること以外は実施例3と同様にしてCKの活性値を算出した。
比較例17では、比較例11で調製した第一試薬を用いること以外は実施例3と同様にしてCKの活性値を算出した。
比較例18では、比較例12で調製した第一試薬を用いること以外は実施例3と同様にしてCKの活性値を算出した。
比較例19では、比較例13で調製した第一試薬を用いること以外は実施例3と同様にしてCKの活性値を算出した。
Claims (5)
- シクロヘキシルジアミン四酢酸と、SH基を有する化合物とを含有するクレアチンキナーゼ活性測定用試薬。
- 前記SH基を有する化合物が、N−アセチル−L−システイン(NAC)、N−グアニル−L−システイン、システアミン、ジチオスレイトール(DTT)、システイン、グルタチオン、メルカプトコハク酸、チオグルコース、ジチオエリスリトール、メルカプト酢酸、2−メルカプトエタノール、臭化2−アミノエチルイソチオウロニウム、2−メルカプトエタンスルホン酸及びチオグリセロールからなる群より選択される少なくとも一つである請求項1記載のクレアチンキナーゼ活性測定用試薬。
- グルコース−6−リン酸脱水素酵素(G6PDH)、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)又はニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADP)、ヘキソキナーゼ又はグルコキナーゼ、グルコース、アデノシン二リン酸(ADP)及びクレアチンリン酸からなる群より選ばれる少なくとも一つの化合物をさらに含有する請求項1又は2記載のクレアチンキナーゼ活性測定用試薬。
- クレアチンキナーゼのM型サブユニットに特異的に結合する抗体をさらに含有する請求項1〜3の何れかに記載のクレアチンキナーゼ活性測定用試薬。
- シクロヘキシルジアミン四酢酸(CyDTA)、グルコース−6−リン酸脱水素酵素(G6PDH)、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)又はニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADP)、ヘキソキナーゼ又はグルコキナーゼ、グルコース、アデノシン二リン酸(ADP)及びSH基を有する化合物を含有する第一試薬と、クレアチンリン酸を含む第二試薬とからなるクレアチンキナーゼ活性測定用試薬キット。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005214135A JP4781742B2 (ja) | 2005-07-25 | 2005-07-25 | クレアチンキナーゼ活性測定用試薬 |
CN2006100992746A CN1904062B (zh) | 2005-07-25 | 2006-07-25 | 肌酸激酶活性测定用试剂 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005214135A JP4781742B2 (ja) | 2005-07-25 | 2005-07-25 | クレアチンキナーゼ活性測定用試薬 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007028937A JP2007028937A (ja) | 2007-02-08 |
JP4781742B2 true JP4781742B2 (ja) | 2011-09-28 |
Family
ID=37673425
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005214135A Expired - Fee Related JP4781742B2 (ja) | 2005-07-25 | 2005-07-25 | クレアチンキナーゼ活性測定用試薬 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4781742B2 (ja) |
CN (1) | CN1904062B (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102154443B (zh) * | 2011-03-25 | 2013-02-13 | 浙江东瓯诊断产品有限公司 | 一种肌酸激酶mb同工酶活性测定试剂及其制备方法 |
CN104374905B (zh) * | 2014-11-28 | 2016-03-30 | 山东博科生物产业有限公司 | 一种血清肌酸激酶检测试剂 |
CN106093386A (zh) * | 2016-05-27 | 2016-11-09 | 安徽伊普诺康生物技术股份有限公司 | 一种测定肌酸激酶同工酶(ck‑mb)的试剂盒 |
CN107267595A (zh) * | 2017-07-19 | 2017-10-20 | 王贤俊 | 一种肌酸激酶同工酶检测试剂的制备方法 |
CN107402305A (zh) * | 2017-07-19 | 2017-11-28 | 王贤俊 | 一种肌酸激酶同工酶的定量检测试剂盒 |
CN108760656B (zh) * | 2018-05-23 | 2019-11-26 | 西南大学 | 一种快速灵敏地测定腺苷激酶活性的比色法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59140899A (ja) * | 1982-09-29 | 1984-08-13 | Wako Pure Chem Ind Ltd | オキシダ−ゼによる基質の新規定量法 |
JPS62104598A (ja) * | 1985-11-01 | 1987-05-15 | Yatoron:Kk | クレアチンキナ−ゼ測定用試薬 |
JP3161316B2 (ja) * | 1995-01-13 | 2001-04-25 | 和光純薬工業株式会社 | クレアチンキナーゼ活性測定用液状試薬 |
WO2001094370A1 (fr) * | 2000-06-07 | 2001-12-13 | Wako Pure Chemical Industries, Ltd. | Derives de coenzymes et enzymes appropries |
-
2005
- 2005-07-25 JP JP2005214135A patent/JP4781742B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2006
- 2006-07-25 CN CN2006100992746A patent/CN1904062B/zh active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN1904062A (zh) | 2007-01-31 |
JP2007028937A (ja) | 2007-02-08 |
CN1904062B (zh) | 2010-11-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4361611B2 (ja) | 酵素活性および代謝産物の測定におけるnadph類似体およびnadh類似体の使用 | |
US6380380B1 (en) | Use of nicotinamide adenine dinucleotide (NAD) and nicotinamide adenine dinucliotide phosphate (NADP) analogs to measure enzyme activities metabolites and substrates | |
JP4723311B2 (ja) | クレアチンキナーゼ活性測定用試薬 | |
JP4781742B2 (ja) | クレアチンキナーゼ活性測定用試薬 | |
JP4746926B2 (ja) | グルコース−6−リン酸脱水素酵素含有試薬及びグルコース−6−リン酸脱水素酵素安定化方法 | |
JP3588124B2 (ja) | 補酵素還元システムにより安定化されている試薬 | |
JP7328739B2 (ja) | グルタミン合成酵素反応を効率よく行う方法、及び該方法を利用したアンモニア定量方法、並びにグルタミン合成酵素反応用試薬及びそれを含むアンモニア定量用試薬キット | |
JP3538525B2 (ja) | 安定なクレアチンキナーゼ活性測定用液状試薬 | |
JPH07203991A (ja) | カリウムイオンの定量方法 | |
JP5843072B2 (ja) | 特定物質の測定方法および特定物質測定用キット | |
EP0603831A1 (en) | Stable single liquid reagent for the determination of carbon dioxide in serum | |
JP4182859B2 (ja) | クレアチンキナーゼ測定用液状試薬キットおよびその安定化方法 | |
JP3674964B2 (ja) | キサンチンデヒドロゲナーゼの安定化方法 | |
JP2007111045A (ja) | 6−ホスホグルコン酸脱水素酵素含有試薬及び6−ホスホグルコン酸脱水素酵素安定化方法 | |
JP5982608B2 (ja) | クレアチンキナーゼ活性の測定試薬 | |
JP5633669B2 (ja) | Adpの測定方法およびadp測定用キット | |
JP3161316B2 (ja) | クレアチンキナーゼ活性測定用液状試薬 | |
JPS59198999A (ja) | クレアチンキナ−ゼ測定用組成物 | |
JPH10179195A (ja) | クレアチンキナーゼ活性測定用液状試薬 | |
JP2001204493A (ja) | 測定試薬および測定方法 | |
JPH0686693A (ja) | 生体物質の測定方法 | |
JPH09248199A (ja) | クレアチンキナーゼ活性測定用試薬 | |
JP2001238697A (ja) | デヒドロゲナーゼまたはその基質を測定するための安定化補酵素溶液およびその使用 | |
JPH078297A (ja) | 生体物質の測定方法 | |
JPH0937795A (ja) | ビリルビン測定用試薬および測定方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080711 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110215 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110414 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110607 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110706 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140715 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |