JP4766100B2 - 車両の制御装置 - Google Patents

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    • F16H2061/166Preventing or initiating shifts for preventing stall or overspeed of engine

Description

本発明は、エンジン(内燃機関)、トルクコンバータ及び自動変速機が搭載された車両の制御装置に関する。
エンジンを搭載した車両において、エンジンが発生するトルク及び回転速度を車両の走行状態に応じて適切に駆動輪に伝達する変速機として、エンジンと駆動輪との間の変速比を自動的に最適設定する自動変速機が知られている。
車両に搭載される自動変速機としては、例えば、クラッチ及びブレーキ等の摩擦係合要素と遊星歯車装置とを用いてギヤ段を設定する遊星歯車式変速機や、変速比を無段階に調整するベルト式無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)がある。
遊星歯車式の自動変速機が搭載された車両においては、車速とアクセル開度(またはスロットル開度)に応じた最適なギヤ段を得るための変速線(ギヤ段の切り替えライン)を有する変速マップがECU(Electronic Control Unit)等に記憶されており、車速及びアクセル開度に基づいて変速マップを参照して目標ギヤ段を算出し、その目標ギヤ段に基づいて、摩擦係合要素であるクラッチ、ブレーキ及びワンウェイクラッチなどを、所定の状態に係合または解放することによってギヤ段(変速比)を自動的に設定している。
ベルト式無段変速機は、プーリ溝(V溝)を備えたプライマリプーリ(入力側プーリ)とセカンダリプーリ(出力側プーリ)とにベルトを巻き掛け、一方のプーリのプーリ溝の溝幅を拡大すると同時に、他方のプーリのプーリ溝の溝幅を狭くすることにより、それぞれのプーリに対するベルトの巻き掛け半径(有効径)を連続的に変化させて変速比を無段階に設定するように構成されている。
このような自動変速機が搭載された車両においては、エンジンから自動変速機への動力伝達経路にトルクコンバータが配置されている。トルクコンバータは、例えば、エンジン出力軸(クランクシャフト)に連結されるポンプインペラと、自動変速機の入力軸に連結されるタービンランナと、これらポンプインペラとタービンランナとの間にワンウェイクラッチを介して設けられたステータとを備え、エンジン出力軸の回転に伴ってポンプインペラが回転し、そのポンプインペラから吐出された作動油によってタービンランナが回転駆動してエンジンの出力トルクを自動変速機の入力軸に伝達する方式の流体伝動装置である。
トルクコンバータには、入力側(ポンプ側)と出力側(タービン側)とを直結状態にするロックアップクラッチを備えたものが広く採用されており、そのロックアップクラッチを、運転状態に応じて係合(ロックアップオン)または解放(ロックアップオフ)することにより燃料消費率(以下、燃費という)の向上が図られている。
また、この種の自動変速機が搭載された車両においては、運転者(ユーザ)により操作されるシフトレバーが設けられており、そのシフトレバーを操作することにより、自動変速機のシフトポジションを、例えばP位置(パーキングレンジ)、R位置(リバースレンジ)、N位置(ニュートラルレンジ)、D位置(ドライブレンジ)などに切り替えることが可能になっている。また、近年では、手動変速モードの選択が可能な自動変速機も実用化されており、運転者によるシフトレバーの操作によって自動変速機の変速比(ギヤ段)を任意に切り替えることも可能になっている(例えば、特許文献1及び2参照)。
そして、手動変速モードの選択が可能な自動変速機においては、手動変速モードでのダウンシフト時にエンジンのオーバレブ(オーバレボリューション:過回転)を防止するためにダウンシフト許可車速が設定されており、ダウンシフト要求時の車速がダウンシフト許可車速よりも小さい状況のときに自動変速機のダウンシフトを許可している(例えば、特許文献3参照)。
また、手動変速モードの選択が可能な自動変速機においては、手動変速モードが選択されている場合に、エンジン回転数が上限許容回転数に達する状況となった際、自動変速機の変速比を小さくする自動アップシフトを実行することによりエンジンのオーバレブを防止している(例えば、特許文献4参照)。なお、この制御を、以下、「手動変速モード時の自動アップシフト制御」という場合もある。
なお、手動変速モードの選択が可能な自動変速機において、エンジンのオーバレブを防止する技術として下記の特許文献5に記載のものがある。この特許文献5に記載の技術では、手動変速モードにおいて、ダウンシフト要求時のエンジン回転数が過回転数(上限回転数)を超える場合にはダウンシフトを禁止し、エンジン回転数が過回転数以下である状況のときにダウンシフトを許可している。
特開2008−261440号公報 特開2007−139059号公報 特開2001−336627号公報 特開2007−139124号公報 特開平10−89466号公報
ところで、手動変速モードの選択が可能な車両においては、ダウンシフト許可車速を一律に設定している。しかも、車両状態の変化等によってエンジン回転数が変動するため、このような変動を含む、あらゆる状況においても、エンジンオーバレブを防止できるようにマージン(安全度)を見込んでダウンシフト許可車速を低く設定している。このため、ダウンシフト許可領域(手動変速モードでの手動変速可能領域)が狭くなってしまい、車両操作性が低下する場合がある。また、手動変速モード時の自動アップシフト制御においても、同様な理由により、エンジン回転数に対する上限許容回転数を低く設定しているので、この場合も手動変速モードでの手動変速可能領域が制約される。
本発明はそのような実情を考慮してなされたもので、エンジンのオーバレブを防止しながら、手動変速モードでの手動変速可能領域を拡大することが可能な車両の制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、エンジンと、自動変速機と、前記エンジンと自動変速機との間に配設されたトルクコンバータとが搭載されており、車両の走行状態に応じて前記自動変速機を自動的に変速する自動変速モード、または、運転者による手動操作によって前記自動変速機を変速する手動変速モードのいずれか一方を選択することが可能な車両の制御装置を前提としており、このような車両の制御装置において、前記エンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、前記トルクコンバータのタービン回転数を検出するタービン回転数検出手段と、前記エンジン回転数とタービン回転数との差回転であるトルクコンバータ滑り量を算出する滑り量算出手段とを備え、前記トルクコンバータ滑り量に基づいて、前記手動変速モードでの手動変速可能領域の上限値を可変に設定することを特徴としている。
この発明の具体的な構成として、トルクコンバータ滑り量に基づいて手動変速モードでのダウンシフトを許可するダウンシフト許可車速(手動変速可能領域の上限値)を可変に設定するという構成を挙げることができる。この場合、車速に対応する自動変速機の出力軸回転数によってダウンシフト許可車速を規定するようにしてもよい。
また、他の構成として、手動変速モード時の自動アップシフト制御を行う場合、トルクコンバータ滑り量に基づいて前記自動アップシフトを実行する上限許容回転数(手動変速可能領域の上限値)を可変に設定するという構成を挙げることができる。
次に、この発明の課題解決原理について説明する。
まず、車速及び車両加速度が同一の状態であっても、トルクコンバータの滑り量によってエンジンオーバレブに対する余裕度が異なる。具体的に説明すると、トルクコンバータ滑り量が小さい場合と大きい場合とにおいて、車速及び車両加速度が同一状態であると、ダウンシフト前のタービン回転数(自動変速機の出力軸回転数)は同じであるので、ダウンシフト後のエンジン回転数は、トルクコンバータ滑り量が大きい場合の方が大きくなるため、エンジンオーバレブに対する余裕度を大きくとる必要がある。これに対し、トルクコンバータ滑り量が小さい場合(もしくは滑り量が0である場合)には上記した余裕度の見込み量を小さくしても、エンジンオーバレブを防止することができる。
このように、エンジンオーバレブに対する余裕度はトルクコンバータ滑り量の大きさによって異なるので、トルクコンバータ滑り量が小さい場合は大きい場合と比較してエンジンオーバレブに対する余裕度を小さくすることができる。換言すれば、トルクコンバータ滑り量が小さい場合は大きい場合と比較して手動変速モード選択時のダウンシフト許可車速を高速側に設定することができる。
このような点に着目し、この発明では、トルクコンバータ滑り量に応じてダウンシフト許可車速を可変に設定することで、手動変速モードでのダウンシフト許可車速の適正化を図っている。これにより、エンジンオーバレブを防止しながら、手動変速モード選択時のダウンシフト許可領域(手動変速モードでの手動変速可能領域)を広げることができる。その結果として、車両操作性の向上を図ることができる。
また、手動変速モード時の自動アップシフト制御についても、エンジンオーバレブに対する余裕度に関して上記したダウンシフト許可車速の場合と同様な考え方ができるので、トルクコンバータ滑り量が小さいほど上限許容回転数(手動変速可能領域の上限値)を高回転側に設定することができる。従って、この場合も、トルクコンバータ滑り量に応じて上限許容回転数を可変に設定することにより、エンジンのオーバレブを防止しながら、手動変速モードでの手動変速可能領域を広げることができ、車両操作性の向上を図ることができる。
次に、この発明の更に具体的な構成について説明する。
まず、トルクコンバータ滑り量が0のときのダウンシフト許可車速(またはダウンシフト許可出力軸回転数)を基準許可車速(または基準許可出力軸回転数)とし、この基準許可車速と、ダウンシフト後の自動変速機の変速比とを用い、前記滑り量算出手段にて算出される現在のトルクコンバータ滑り量及び前記ダウンシフト後の変速比に基づいて許可車速補正量を求め、前記基準許可車速から前記許可車速補正量を減算した値をダウンシフト許可車速とするという構成を挙げることができる。この構成によれば、実際のトルクコンバータ滑り量に見合った適正なダウンシフト許可車速を設定することができるので、手動変速モード選択時のダウンシフト許可領域をより効果的に拡大することができる。
他の具体的な構成として、トルクコンバータ滑り量が0のときのダウンシフト許可車速(またはダウンシフト許可出力軸回転数)を基準許可車速(または基準許可出力軸回転数)とし、この基準許可車速と許可車速補正係数とを用い、前記滑り量算出手段にて算出される現在のトルクコンバータ滑り量に前記許可車速補正係数を乗じて許可車速補正量を求め、前記基準許可車速から前記許可車速補正量を減算した値を前記ダウンシフト許可車速とするという構成を挙げることができる。
この構成において、許可車速補正係数(または許可出力軸回転数補正係数)は一定値としてもよい。また、車両加速度が小さい場合は大きい場合と比較して許可車速補正係数を小さく設定するようにしてもよい。このように車両加速度に応じて許可車速補正係数を可変に設定すると、手動変速モード選択時のダウンシフトの許可領域をより効果的に拡大することができる。
すなわち、車両加速度が大きい場合と小さい場合(例えば定速走行)とを比較すると、車両加速度が大きい場合、ダウンシフト要求があった時点のタービン回転数に対し、変速終了時点でのタービン回転数が車速の増加分だけ大きくなるため、ダウンシフト要求時点の運転状態でダウンシフト許可判定を行うと、エンジンオーバレブが発生する可能性がある。これを回避するため、マージン(安全度)を多く見込んでダウンシフト許可車速を設定する必要がある。これに対し、車両加速度が小さい場合(例えば定速走行の場合)、ダウンシフト変速中にタービン回転数がさほど変化しないので、エンジンオーバレブが発生する可能性が低く、その分だけマージンを小さくすることができる。しかも、車両加速度が小さいほどマージンを小さくすることができる。このようなことから、車両加速度が小さいほどダウンシフト許可車速を高速側に設定することが可能となり、手動変速モード選択時のダウンシフト許可領域を広げることができる。
また、他の具体的な構成として、前記滑り量算出手段にて算出されるトルクコンバータ滑り量に対し、互いに大きさの異なる複数の閾値を段階的に設定するとともに、それらの各閾値ごとにダウンシフト許可車速が当該閾値が大きいほど小さくなるように設定する。そして、手動変速モード中に前記滑り量算出手段にて算出される現在のトルクコンバータ滑り量を前記複数の閾値と比較してダウンシフト許可車速を求めるという構成を挙げることができる。
本発明の他の解決手段として、エンジンと、自動変速機と、前記エンジンと自動変速機との間に配設されたトルクコンバータと、前記トルクコンバータの入力側と出力側とを直結状態にするロックアップクラッチとが搭載されており、車両の走行状態に応じて前記自動変速機を自動的に変速する自動変速モード、または、運転者による手動操作によって前記自動変速機を変速する手動変速モードのいずれか一方を選択することが可能な車両の制御装置を対象とし、このような車両の制御装置において、前記エンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、前記トルクコンバータのタービン回転数を検出するタービン回転数検出手段と、前記エンジン回転数とタービン回転数との差回転であるトルクコンバータ滑り量を算出する滑り量算出手段と、前記トルクコンバータ滑り量から前記ロックアップクラッチのロックアップ状態を判定するロックアップ状態判定手段とを備え、前記ロックアップ状態に基づいて手動変速モードでの手動変速可能領域の上限値を可変に設定するという構成を挙げることができる。
この発明の具体的な構成として、ロックアップクラッチのロックアップ状態に基づいて手動変速モードでのダウンシフト許可車速(手動変速可能領域の上限値)を可変に設定するという構成を挙げることができる。この場合、車速に対応する自動変速機の出力軸回転数によってダウンシフト許可車速を規定するようにしてもよい。
この発明の課題解決原理について説明する。
ロックアップクラッチがロックアップオンであるときはエンジン回転数とタービン回転数とは同じであるが、ロックアップオフのときにはエンジン回転数とタービン回転数とに差回転(滑り量)が生じる場合があるので、上記したトルクコンバータ滑り量の場合と同様な理由により、ロックアップオンである場合、ロックアップオフの場合と比較してエンジンオーバレブに対する余裕度を小さくすることが可能である。
このような点を考慮して、この発明では、ロックアップ状態(具体的には、ロックアップオンまたはロックアップオフ)に基づいて、手動変速モードでのダウンシフト許可車速(手動変速可能領域の上限値)を可変に設定するという構成を採用している。そして、このような構成により、手動変速モードでのダウンシフト許可車速の適正化を図ることができ、これによって、エンジンオーバレブを防止しながら、手動変速モード選択時のダウンシフト許可領域を広げることができる。その結果として、車両操作性の向上を図ることができる。
なお、この発明においても、手動変速モード時の自動アップシフト制御を行う場合、ロックアップクラッチのロックアップ状態(ロックアップオンまたはロックアップオフ)に基づいて上限許容回転数(手動変速可能領域の上限値)を可変に設定することにより、エンジンオーバレブを防止しながら、手動変速モードでの手動変速可能領域を広げることが可能となり、車両操作性の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明を適用する車両の一例を示す概略構成図である。
この例の車両は、FR(フロントエンジン・リアドライブ)型車両であって、エンジン1、トルクコンバータ2を有する自動変速機3、及び、ECU100などを備えており、そのECU100により実行されるプログラムによって本発明の車両の制御装置が実現される。これらエンジン1、トルクコンバータ2、自動変速機3、及び、ECU100の各部について以下に説明する。
−エンジン−
エンジン1は、例えば4気筒ガソリンエンジンであって、図2に示すように、各気筒を構成するシリンダブロック1a内に、上下方向に往復運動するピストン1bが設けられている。ピストン1bはコネクティングロッド17を介してクランクシャフト11に連結されており、ピストン1bの往復運動がコネクティングロッド17によってクランクシャフト11の回転へと変換される。クランクシャフト11はトルクコンバータ2の入力軸に接続される。
クランクシャフト11の回転数(エンジン回転数Ne)は、エンジン回転数センサ201によって検出される。エンジン回転数センサ201は、例えば電磁ピックアップであって、クランクシャフト11が回転する際にシグナルロータ18の突起18aに対応するパルス状の信号(出力パルス)を発生する。
エンジン1のシリンダブロック1aには、エンジン水温(冷却水温)を検出する水温センサ207が配置されている。エンジン1の燃焼室1cには点火プラグ15が配置されている。点火プラグ15の点火タイミングはイグナイタ16によって調整される。イグナイタ16はECU100によって制御される。
エンジン1の燃焼室1cには吸気通路1dと排気通路1eとが接続されている。吸気通路1dと燃焼室1cとの間に吸気バルブ1fが設けられており、この吸気バルブ1fを開閉駆動することにより、吸気通路1dと燃焼室1cとが連通または遮断される。また、燃焼室1cと排気通路1eとの間に排気バルブ1gが設けられており、この排気バルブ1gを開閉駆動することにより、燃焼室1cと排気通路1eとが連通または遮断される。これら吸気バルブ1f及び排気バルブ1gの開閉駆動は、クランクシャフト11の回転が伝達される吸気カムシャフト及び排気カムシャフトの各回転によって行われる。
吸気通路1dには、熱線式のエアフロメータ(吸入空気量センサ)208、吸気温センサ209(エアフロメータ208に内蔵)、及び、エンジン1の吸入空気量を調整する電子制御式のスロットルバルブ12が配置されている。スロットルバルブ12はスロットルモータ13によって駆動される。スロットルバルブ12は、運転者のアクセルペダル操作とは独立してスロットル開度を電子的に制御することが可能であり、その開度(スロットル開度)はスロットル開度センサ202によって検出される。また、スロットルモータ13はECU100によって駆動制御される。
具体的には、エンジン回転数センサ201によって検出されるエンジン回転数Neと運転者のアクセルペダル踏み込み量(アクセル開度)等のエンジン1の運転状態に応じた最適な吸入空気量(目標吸気量)が得られるようにスロットルバルブ12のスロットル開度を制御している。より詳細には、スロットル開度センサ202を用いてスロットルバルブ12の実際のスロットル開度を検出し、その実スロットル開度が、上記目標吸気量が得られるスロットル開度(目標スロットル開度)に一致するようにスロットルバルブ12のスロットルモータ13をフィードバック制御している。
そして、吸気通路1dには燃料噴射用のインジェクタ(燃料噴射弁)14が配置されている。インジェクタ14には、燃料タンクから燃料ポンプによって所定圧力の燃料が供給され、吸気通路1dに燃料が噴射される。この噴射燃料は吸入空気と混合されて混合気となってエンジン1の燃焼室1cに導入される。燃焼室1cに導入された混合気(燃料+空気)は点火プラグ15にて点火されて燃焼・爆発する。この混合気の燃焼室1c内での燃焼・爆発によりピストン1bが往復運動してクランクシャフト11が回転する。以上のエンジン1の運転状態はECU100によって制御される。
−トルクコンバータ−
トルクコンバータ2は、図3に示すように、入力軸側のポンプインペラ21と、出力軸側のタービンランナ22と、トルク増幅機能を発現するステータ23と、ワンウェイクラッチ24とを備え、ポンプインペラ21とタービンランナ22との間で流体を介して動力伝達を行う。
トルクコンバータ2には、入力側と出力側とを直結状態にするロックアップクラッチ25が設けられており、このロックアップクラッチ25を完全係合させることにより、ポンプインペラ21とタービンランナ22とが一体回転する。また、ロックアップクラッチ25を所定のスリップ状態で係合させることにより、駆動時には所定のスリップ量でタービンランナ22がポンプインペラ21に追随して回転する。トルクコンバータ2と自動変速機3とは回転軸によって接続される。トルクコンバータ2のタービン回転数Ntは、タービン回転数センサ203によって検出される。トルクコンバータ2のロックアップクラッチ25の係合または解放は、油圧制御回路300及びECU100によって制御される。
−自動変速機−
自動変速機3は、図3に示すように、ダブルピニオン型の第1遊星歯車装置31、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置32、及び、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置33を備えた遊星歯車式の変速機である。自動変速機3の出力軸34から出力される動力は、プロペラシャフト、デファレンシャルギヤ及びドライブシャフト等を介して駆動輪に伝達される。
自動変速機3の第1遊星歯車装置31のサンギヤS1はクラッチC3を介して入力軸30に選択的に連結される。また、サンギヤS1は、ワンウェイクラッチF2及びブレーキB3を介してハウジングに選択的に連結され、逆方向(入力軸30の回転と反対方向)の回転が阻止される。第1遊星歯車装置31のキャリアCA1は、ブレーキB1を介してハウジングに選択的に連結されるとともに、そのブレーキB1と並列に設けられたワンウェイクラッチF1により、常に逆方向の回転が阻止される。第1遊星歯車装置31のリングギヤR1は、第2遊星歯車装置32のリングギヤR2と一体的に連結されており、ブレーキB2を介してハウジングに選択的に連結される。
第2遊星歯車装置32のサンギヤS2は、第3遊星歯車装置33のサンギヤS3と一体的に連結されており、クラッチC4を介して入力軸30に選択的に連結される。また、サ
ンギヤS2は、ワンウェイクラッチF0及びクラッチC1を介して入力軸30に選択的に連結され、その入力軸30に対して相対的に逆方向へ回転することが阻止される。
第2遊星歯車装置32のキャリアCA2は、第3遊星歯車装置33のリングギヤR3と一体的に連結されており、クラッチC2を介して入力軸30に選択的に連結されるとともに、ブレーキB4を介してハウジングに選択的に連結される。また、キャリアCA2は、ブレーキB4と並列に設けられたワンウェイクラッチF3によって、常に逆方向の回転が阻止される。そして、第3遊星歯車装置33のキャリアCA3は出力軸34に一体的に連結されている。出力軸34の回転数は、出力軸回転数センサ204によって検出される。
以上の自動変速機3のクラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B4、及び、ワンウェイクラッチF0〜F3の係合・解放状態を図4の作動表に示す。図4の作動表において「○」は「係合」を表し、「空欄」は「解放」を表している。また、「◎」は「エンジンブレーキ時の係合」を表し、「△」は「動力伝達に関係しない係合」を表している。
図4に示すように、この例の自動変速機3において、前進ギヤ段の1速(1st)では、クラッチC1が係合され、ワンウェイクラッチF0,F3が作動する。前進ギヤ段の2速(2nd)では、クラッチC1及び第3ブレーキB3が係合され、ワンウェイクラッチF0,F1,F2が作動する。
前進ギヤ段の3速(3rd)では、クラッチC1,C3が係合されるとともに、ブレーキB3が係合され、ワンウェイクラッチF0,F1が作動する。前進ギヤ段の4速(4th)では、クラッチC1,C2,C3が係合されるとともに、ブレーキB3が係合され、ワンウェイクラッチF0が作動する。
前進ギヤ段の5速(5th)では、クラッチC1,C2,C3が係合されるとともに、ブレーキB1,B3が係合される。前進ギヤ段の6速(6th)では、クラッチC1,C2が係合されるとともに、ブレーキB1,B2,B3が係合される。また、後進ギヤ段(R)では、クラッチC3が係合されるとともに、ブレーキB4が係合され、ワンウェイクラッチF1が作動する。
以上のように、この例の自動変速機3では、摩擦係合要素であるクラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B4、及び、ワンウェイクラッチF0〜F3などが、所定の状態に係合または解放されることによってギヤ段(変速比)が設定される。これらクラッチC1〜C4及びブレーキB1〜B4の係合または解放は油圧制御回路300及びECU100によって制御される。
−シフト操作装置−
一方、車両の運転席の近傍には図5に示すようなシフト装置5が配置されている。シフト装置5にはシフトレバー51が変位可能に設けられている。
この例のシフト操作装置5には、P(パーキング)ポジション、R(リバース)ポジション、N(ニュートラル)ポジション、及び、D(ドライブ)ポジションが設定されており、ドライバが所望のポジションへシフトレバー51を変位させることが可能となっている。これらPポジション、Rポジション、Nポジション、Dポジション(下記のSポジションのアップシフト(+)位置及びダウンシフト位置(−)位置も含む)の各位置は、シフトポジションセンサ206(図6参照)によって検出される。シフトポジションセンサ206の出力信号はECU100に入力される。なお、ECU100は、シフトポジションセンサ206の出力信号に基づいて、自動変速モードまたは手動変速モードのいずれのモードが選択されているのかを判別することができる。
Pポジション及びNポジションは、車両を走行させないときに選択される非走行ポジションであり、Rポジション及びDポジションは、車両を走行させるときに選択される走行ポジションである。
シフトレバー51にてPポジションが選択されると、図4に示すように、自動変速機3のクラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B4、及び、ワンウェイクラッチF0〜F3の全てが解放されるとともに、パーキング機構(図示せず)によって出力軸34がロックされる。Nポジションが選択されると、自動変速機3のクラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B4、及び、ワンウェイクラッチF0〜F3の全てが解放される。
Dポジションが選択されると、車両の運転状態などに応じて自動変速機3を自動的に変速する自動変速モードが設定され、自動変速機3の複数の前進ギヤ段(前進6速)が自動的に変速制御される。Rポジションが選択されると、自動変速機3は後進ギヤ段に切り替えられる。
また、シフト操作装置5には、図5(b)に示すように、S(シーケンシャル)ポジション52が設けられており、シフトレバー51がSポジション52に操作されたときに、手動にて変速操作を行う手動変速モード(シーケンシャルモード)が設定される。この手動変速モードにおいてシフトレバー51がアップシフト(+)またはダウンシフト(−)に操作されると、自動変速機3の前進ギヤ段がアップまたはダウンされる。具体的には、アップシフト(+)への1回操作ごとにギヤ段が1段ずつアップ(例えば1st→2nd→・・→6th)される。一方、ダウンシフト(−)への1回操作ごとにギヤ段が1段ずつダウン(例えば6th→5th→・・→1st)される。
−ECU−
ECU100は、図6に示すように、CPU101、ROM102、RAM103及びバックアップRAM104などを備えている。
ROM102には、車両の基本的な運転に関する制御の他、車両の走行状態に応じて自動変速機3のギヤ段を設定する変速制御を実行するためのプログラムを含む各種プログラムなどが記憶されている。この変速制御の具体的な内容については後述する。
CPU101は、ROM102に記憶された各種制御プログラムやマップに基づいて演算処理を実行する。また、RAM103はCPU101での演算結果や各センサから入力されたデータ等を一時的に記憶するメモリであり、バックアップRAM104はエンジン1の停止時にその保存すべきデータ等を記憶する不揮発性のメモリである。
これらCPU101、ROM102、RAM103、及び、バックアップRAM104はバス107を介して互いに接続されるとともに、入力インターフェース105及び出力インターフェース106と接続されている。
入力インターフェース105には、エンジン回転数センサ201、スロットル開度センサ202、タービン回転数センサ203、出力軸回転数センサ204、アクセルペダル4の開度を検出するアクセル開度センサ205、シフトポジションセンサ206、水温センサ207、エアフロメータ208、吸気温センサ209、及び、車両の前後方向及び左右方向の加速度を検出する加速度センサ210などが接続されており、これらの各センサからの信号がECU100に入力される。
出力インターフェース106には、スロットルバルブ12のスロットルモータ13、インジェクタ14、点火プラグ15のイグナイタ16、及び、油圧制御回路300などが接続されている。
ECU100は、上記した各種センサの出力信号に基づいて、エンジン1のスロットルバルブ12の開度制御、点火時期制御(イグナイタ16の駆動制御)、燃料噴射量制御(
インジェクタ14の開閉制御)などを含むエンジン1の各種制御を実行する。
また、ECU100は、自動変速機3のギヤ段を設定するソレノイド制御信号(油圧指令信号)を油圧制御回路300に出力する。このソレノイド制御信号に基づいて、油圧制御回路300のリニアソレノイドバルブやON−OFFソレノイドバルブの励磁・非励磁などが制御され、所定の変速ギヤ段(1速〜6速)を構成するように、自動変速3のクラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B4、及び、ワンウェイクラッチF0〜F3などが、所定の状態に係合または解放される。
さらに、ECU100は、油圧制御回路300にロックアップクラッチ制御信号(油圧指令信号)を出力する。このロックアップクラッチ制御信号に基づいて、油圧制御回路300のロックアップコントロールバルブ301などが制御されてトルクコンバータ2のロックアップクラッチ25が係合、半係合または解放される。
以上のECU100が実行する「変速制御」、「ロックアップ制御」、及び、「手動変速モード時の変速制御」について以下に説明する。
−変速制御−
まず、この例の変速制御に用いる変速マップについて図7を参照して説明する。
図7に示す変速マップは、車速V及びアクセル開度Accをパラメータとし、それら車速V及びアクセル開度Accに応じて、適正なギヤ段(最適な燃費となるギヤ段)を求めるための複数の領域が設定されたマップであって、ECU100のROM102内に記憶されている。変速マップの各領域は複数の変速線(ギヤ段の切り替えライン)によって区画されている。
なお、図7に示す変速マップにおいて、シフトアップ線(変速線)を実線で示し、ダウンシフト線(変速線)を破線で示している。また、シフトアップ及びダウンシフトの各切り替え方向を図中に数字と矢印とを用いて示している。
次に、変速制御の基本動作について説明する。
ECU100は、出力軸回転数センサ204の出力信号に基づいて車速Vを算出するとともに、アクセル開度センサ205の出力信号からアクセル開度Accを算出し、それら車速V及びアクセル開度Accに基づいて図7の変速マップを参照して目標ギヤ段を算出し、その目標ギヤ段と現状ギヤ段とを比較して変速操作が必要であるか否かを判定する。
その判定結果により、変速の必要がない場合(目標ギヤ段と現状ギヤ段とが同じで、ギヤ段が適切に設定されている場合)には、現状ギヤ段を維持するソレノイド制御信号(油圧指令信号)を油圧制御回路300に出力する。
一方、目標ギヤ段と現状ギヤ段とが異なる場合には変速制御を行う。例えば、自動変速機3のギヤ段が「5速」の状態で走行している状況から、車両の走行状態が変化して、例えば図7に示す点Paから点Pbに変化した場合、ダウンシフト変速線[5→4]を跨ぐ変化となるので、変速マップから算出される目標ギヤ段が「4速」となり、その4速のギヤ段を設定するソレノイド制御信号(油圧指令信号)を油圧制御回路300に出力して、5速のギヤ段から4速のギヤ段への変速(5→4ダウンシフト変速)を行う。
−ロックアップ制御−
この例のロックアップ制御に用いる係合マップについて図8を参照して説明する。
図8に示す係合マップは、車速V及びアクセル開度Accをパラメータとし、それら車速V及びアクセル開度Accに応じて、ロックアップクラッチ25の係合または解放を判定するための領域(ON領域、OFF領域)が設定されたマップであって、ECU100のROM102内に記憶されている。
図8に示す係合マップにおいて、ロックアップON線を実線で示し、ロックアップOFF線を破線で示している。これらロックアップON線(実線)とロックアップOFF線(破線)とは所定のヒステリシスを有して設定されている。このようにヒステリシスを設ける理由はハンチングを防止するためである。また、図8に示す係合マップにおいて、ロックアップON線及びロックアップOFF線は、車速V及びアクセル開度Accに応じて燃費が最適となるように設定されている。
そして、ECU100は、出力軸回転数センサ204及びアクセル開度センサ205の各センサの出力信号から得られる車速V及びアクセル開度Accに基づいて、図8の係合マップを参照してロックアップクラッチ25の係合または解放を行う。
具体的には、ロックアップクラッチ25が解放(OFF)状態にあるときから、車速Vが高車速側に変化したり、アクセル開度Accが低アクセル開度側に変化してロックアップON線(実線)を横切った場合(例えば図8に示すPcからPdに変化(ロックアップOFF→ON)した場合)には、ロックアップオンと判断してロックアップクラッチ25を係合する。
一方、ロックアップクラッチ25が係合(ON)状態にあるときから、車速が低車速側に変化したり、アクセル開度が高アクセル開度側に変化してロックアップOFF線(破線)を横切った場合(ロックアップON→OFF)には、上記ロックアップオフと判断してロックアップクラッチ25を解放する。
−手動変速モード時の変速制御(1)−
この例においては、手動変速モード中にダウンシフト要求があった場合、そのダウンシフト要求時の車速(出力軸回転数)がダウンシフト許可車速よりも小さい状況のときに自動変速機3のダウンシフトを許可する制御を実行するとともに、ダウンシフト許可車速(ダウンシフト許可出力軸回転数)を可変に設定する点に特徴がある。
その具体的な制御の一例について、図9に示すフローチャートを参照して説明する。図9の制御ルーチンはECU100において所定周期毎に繰り返して実行される。
ステップST101では、シフトポジションセンサ206の出力信号に基づいて現在の変速モードが手動変速モードであるか否かを判定し、その判定結果が肯定判定である場合はステップST102に進む。ステップST101の判定結果が否定判定である場合はリターンする。
ステップST102では、自動変速機3のダウンシフト要求が発生しているか否かを判定する。具体的には、シフトポジションセンサ206の出力信号に基づいてシフトレバー51がSポジション52のダウンシフト(−)位置(図5参照)に操作された否かを判定し、その判定結果が肯定判定である場合はステップST103に進む。ステップST102の判定結果が否定判定である場合はリターンする。
ステップST103においては、エンジン回転数センサ201の出力信号からエンジン回転数Neを算出するとともに、タービン回転数センサ203の出力信号からタービン回転数Ntを算出し、それらエンジン回転数Neとタービン回転数Ntとの差回転であるトルクコンバータ滑り量nslp1(Ne−Nt)を算出する。
次に、ステップST104において、最終のダウンシフト許可出力軸回転数SPDENを算出する。具体的には、ステップST103で算出した現在のトルクコンバータ滑り量nslp1、後述する基準ダウンシフト許可出力軸回転数spdnor、及び、ダウンシフト後の自動変速機3の変速比in-1を用いて、下記の演算式(1)に基づいて最終のダウンシフト許可出力軸回転数SPDENを算出する。
SPDEN=spdnor−nslp1/in-1 ・・・(1)
なお、これらトルクコンバータ滑り量nslp、基準ダウンシフト許可出力軸回転数spdnor、及び、ダウンシフト許可出力軸回転数SPDENの関係をグラフで表すと、図12に示すような関係となる。
そして、ステップST105において、出力軸回転数センサ204の出力信号から算出される現在の出力軸回転数Noutが、上記ステップST104で算出した最終のダウンシフト許可出力軸回転数SPDEN未満であるか否かを判定し、その判定結果が肯定判定である場合(Nout<SPDEN)は自動変速機3のダウンシフトを実行する(ステップST106)。ステップST105の判定結果が肯定判定である場合は、自動変速機3のダウンシフトを実行せずにリターンする。
次に、この例の発明解決原理について図10及び図11を参照して説明する。
車速V及び車両加速度Gが同一の状態であっても、トルクコンバータ滑り量nslpの大きさによってエンジンオーバレブに対する余裕度が異なる。この点について具体的に説明する。
まず、トルクコンバータ2に滑りがない場合(滑り量nslp=0)、エンジン回転数Neとタービン回転数Ntとは同じ(Ne=Nt)であるので、図10に示すように、ダウンシフト後(n速−1)のタービン回転数Ntがエンジン許容回転数の近くにまで達しても、エンジンオーバレブが発生することがない。
これに対し、車速V及び車両加速度Gが同じで、ダウンシフト前(n速)のタービン回転数Ntが図10の場合と同じであっても、トルクコンバータ2に滑りがある場合(滑り量nslp≠0)、タービン回転数Ntよりもエンジン回転数Neが大きい(Ne>Nt)ので、タービン回転数Ntがエンジン許容回転数の近くにまで上昇すると、図11(a)に示すように、ダウンシフト後にエンジン回転数Neのオーバレブが発生する。これを回避するために、ダウンシフト後のタービン回転数Ntを下げる必要があり(図11(b)参照)、そのタービン回転数Ntを下げる分だけ、エンジンオーバレブに対する余裕度(図10参照)を大きくとる必要がある。
このように、エンジンオーバレブに対する余裕度はトルクコンバータ滑り量nslpの大きさによって異なるので、トルクコンバータ滑り量nslpが小さい場合(もしくは滑り量nslp=0である場合)には、トルクコンバータ滑り量nslpが大きい場合と比較して上記した余裕度の見込み量を小さくしても(図10参照)、エンジンオーバレブを防止することができる。換言すれば、トルクコンバータ滑り量nslpが小さい場合は大きい場合と比較して手動変速モードでのダウンシフト許可車速を高速側に設定することができる。
このような点に着目して、この例では、トルクコンバータ滑り量nslpに応じてダウンシフト許可車速を可変に設定することで、手動変速モードでのダウンシフト許可車速の適正化を図っている。
具体的には、上述したように、トルクコンバータ滑り量nslpが0のときのダウンシフト許可車速を自動変速機3の出力軸回転数Noutで規定し、その値を基準ダウンシフト許可出力軸回転数spdnorとする。また、現在のトルクコンバータ滑り量をnslp1とし、ダウンシフト後の自動変速機3の変速比をin-1として、上記した演算式(1)を用いて最終のダウンシフト許可出力軸回転数SPDENを算出することで、トルクコンバータ滑り量nslpに応じてダウンシフト許可出力軸回転数SPDENを可変に設定している。このような設定により、実際のトルクコンバータ滑り量nslpに応じた適正なダウンシフト許可出力軸回転数(ダウンシフト許可車速)を設定することができるので、手動変速モード選択時のダウンシフト許可領域をより効果的に拡大することができる。
なお、この例では、車速に対応する自動変速機3の出力軸回転数によってダウンシフト許可車速を規定しているが、ダウンシフト許可車速を直接算出するようにしてもよい。
この場合、トルクコンバータ滑り量nslpが0のときのダウンシフト許可車速を基準ダウンシフト許可車速とし、その基準ダウンシフト許可車速と、ダウンシフト後の自動変速機3の変速比とを用い、現在のトルクコンバータ滑り量nslp及び前記ダウンシフト後の変速比に基づいてダウンシフト許可車速補正量を求め、前記基準ダウンシフト許可車速から前記ダウンシフト許可車速補正量を減算した値をダウンシフト許可車速とすればよい。
また、自動変速機3から駆動輪までの最終減速比及び駆動輪の車輪径(車輪の半径)を上記した演算式(1)に組み入れて、最終のダウンシフト許可車速を算出するようにしてもよい。
次に、ECU100が実行する手動変速モード時の変速制御の他の例(2)〜(5)について説明する。
−手動変速モード時の変速制御(2)−
手動変速モード時の変速制御の他の例を図13のフローチャートを参照して説明する。図13の制御ルーチンはECU100において所定周期毎に繰り返して実行される。
ステップST201〜ST203の各処理は図9のステップST101〜ST103と同じである。すなわち、現在の変速モードが手動変速モードであり、その手動変速モード中にダウンシフト要求があった場合(ステップST201及びST202の判定結果が共に肯定判定である場合)に、エンジン回転数Neとタービン回転数Ntとの差回転であるトルクコンバータ滑り量nslp1(Ne−Nt)を算出する(ステップST203)。
次に、ステップST204において、最終のダウンシフト許可出力軸回転数SPDENを算出する。具体的には、ステップST203で算出した現在のトルクコンバータ滑り量nslp1、基準ダウンシフト許可出力軸回転数spdnor(トルクコンバータ滑り量nslpが0のときのダウンシフト許可車速)、及び、後述するダウンシフト許可出力軸回転数補正係数Aを用いて、下記の演算式(2)に基づいて最終のダウンシフト許可出力軸回転数SPDENを算出する。
SPDEN=spdnor−A×nslp1 ・・・(2)
そして、ステップST205において、出力軸回転数センサ204の出力信号から算出される現在の出力軸回転数Noutが、上記ステップST204で算出した最終のダウンシフト許可出力軸回転数SPDEN未満であるか否かを判定し、その判定結果が肯定判定である場合(Nout<SPDEN)は自動変速機3のダウンシフトを実行する(ステップST206)。ステップST205の判定結果が否定判定である場合は、自動変速機3のダウンシフトを実行せずにリターンする。
この例の手動変速モード時の変速制御においても、トルクコンバータ滑り量nslpに応じてダウンシフト許可出力軸回転数(ダウンシフト許可車速)を可変に設定しているので、手動変速モードでのダウンシフト許可出力軸回転数の適正化を図ることができる。これにより、エンジンオーバレブを防止しながら、手動変速モード選択時のダウンシフト許可領域を広げることができる。その結果として、車両操作性の向上を図ることができる。
なお、この例において、最終のダウンシフト許可出力軸回転数SPDENの算出に用いるダウンシフト許可出力軸回転数補正係数Aは、上記[手動変速モード時の変速制御(1)]で説明したトルクコンバータ滑り量nslpとエンジンオーバレブに対する余裕度との関係を考慮して、実験・計算等によって適合した値を設定する。
ところで、トルクコンバータ滑り量nslpが同じであっても、車両加速度の大小によってエンジンオーバレブに対する余裕度が異なる。この点について図14を参照して説明する。
まず、例えば、平地で加速状態で走行している場合、ダウンシフトが要求された時点から変速終了するまでの間において車両運転状態が変化する。例えば図14に示すように、加速走行時ではダウンシフト変速中においてタービン回転数Ntが車速の増加に伴って変化(上昇)するので、ダウンシフト要求があった時点のタービン回転数Ntに対し、変速終了時点でのタービン回転数Ntが大きくなる。このため、ダウンシフト要求時点の運転状態でダウンシフト許可判定を行うと、エンジン回転数Neのオーバレブが発生する可能性があるので、図14に示すようなマージンを見込んでダウンシフト許可車速を低く設定する必要がある。しかも、車両加速度が大きいほどマージンを大きく見込む必要がある。
これに対し、登坂路でロードロードがつりあった状態で定速走行している場合は、ダウンシフト要求時から変速終了直前までの間においてタービン回転数Ntがさほど変化しないので(図14の2点鎖線参照)、上記したマージンを見込む必要はない。また、同様な理由から、車両加速度が小さいほどマージンを小さくすることができる。つまり、車両加速度が小さいほどダウンシフト許可車速を高く設定することができる。
このような点を考慮して、上記したダウンシフト許可出力軸回転数補正係数Aを車両加速度に応じて可変に設定するようにしてもよい。具体的には、加速度センサ210の出力信号から車両加速度Gを算出し、その算出した車両加速度Gに基づいて図15に示すマップを参照してダウンシフト許可出力軸回転数補正係数Aを算出する。このような補正により、ダウンシフト変速中のトルクコンバータ滑り量nslpの変動を反映した適正なダウンシフト許可出力軸回転数(ダウンシフト許可車速)を設定することができるので、手動変速モード選択時のダウンシフト許可領域をより効果的に拡大することができる。
図15に示すマップは、車両加速度をパラメータとし、上記したダウンシフト中のタービン回転数Ntの変動などを考慮して、ダウンシフト許可出力軸回転数補正係数Aを実験・計算等によって適合した値をマップ化したものであり、ECU100のROM102内に記憶されている。図15のマップにおいて、車両加速度Gが小さいほどダウンシフト許可出力軸回転数補正係数Aが小さくなるように設定されている。
以上のような、車両加速度Gに応じてダウンシフト許可出力軸回転数(ダウンシフト許可車速)を可変に設定する方法は、上記した[手動変速モード時の変速制御(1)]にも適用可能である。具体的には、上記演算式(1)の右辺第2項[nslp1/in-1]に、車両加速度Gに応じて変化する補正係数を掛ければよい。
なお、この例では、車速に対応する自動変速機3の出力軸回転数によってダウンシフト許可車速を規定しているが、ダウンシフト許可車速を直接算出するようにしてもよい。
この場合、トルクコンバータ滑り量nslpが0のときのダウンシフト許可車速を基準ダウンシフト許可車速とし、その基準ダウンシフト許可車速とダウンシフト許可車速補正係数A′とを用い、現在のトルクコンバータ滑り量nslpにダウンシフト許可車速補正係数A′を乗じて許可車速補正量を求め、前記基準ダウンシフト許可車速から前記ダウンシフト許可車速補正量を減算した値をダウンシフト許可車速とすればよい。
また、自動変速機3から駆動輪までの最終減速比及び駆動輪の車輪径(車輪の半径)を上記した演算式(2)に組み入れて、最終のダウンシフト許可車速を算出するようにしてもよい。
−手動変速モード時の変速制御(3)−
この例では、図16に示すマップを用いて最終のダウンシフト許可出力軸回転数SPDENを算出する点に特徴がある。
図16に示すマップは、トルクコンバータ滑り量nslpに対して複数(5つ)の閾値Th1,Th2,Th3,Th4,Th5(Th1>Th2>Th3>Th4>Th5)が段階的に設定されており、その各閾値Th1〜Th5ごとにダウンシフト許容出力軸回転数SPDEN1,SPDEN2,SPDEN3,SPDEN4,SPDEN5が、当該閾値Th1〜Th5が大きいほど小さくなるように設定されている。
この図16のマップにおいて、トルクコンバータ滑り量nslpが、例えば[Th3<nslp≦Th2]の範囲にある場合、ダウンシフト許容出力軸回転数は[SPDEN2]であり、[Th5<nslp≦Th4]の範囲にある場合、ダウンシフト許容出力軸回転数は[SPDEN4]である。また、トルクコンバータ滑り量nslpが閾値Th5以下[nslp≦Th5]である場合、ダウンシフト許容出力軸回転数は[SPDEN5]である。
なお、図16のマップは、トルクコンバータ滑り量nslpをパラメータとし、上記[手動変速モード時の変速制御(1)]で説明したトルクコンバータ滑り量nslpとエンジンオーバレブに対する余裕度との関係を考慮して、閾値Th1〜Th5とダウンシフト許可出力軸回転数SPDEN1〜SPDEN5とを実験・計算等によって適合した値をマップ化したものであり、ECU100のROM102内に記憶されている。
次に、この例の手動変速モード時の変速制御を、図17のフローチャートを参照して説明する。図17の制御ルーチンはECU100において所定周期毎に繰り返して実行される。
ステップST301〜ST303の各処理は図9のステップST101〜ST103と同じである。すなわち、現在の変速モードが手動変速モードであり、その手動変速モード中にダウンシフト要求があった場合(ステップST301及びST302の判定結果が共に肯定判定である場合)に、エンジン回転数Neとタービン回転数Ntとの差回転であるトルクコンバータ滑り量nslp1(Ne−Nt)を算出する(ステップST303)。
次に、ステップST304において、最終のダウンシフト許可出力軸回転数SPDENを算出する。具体的には、ステップST303で算出した現在のトルクコンバータ滑り量nslp1を用いて図16のマップを参照して、最終のダウンシフト許可出力軸回転数SPDENを読み取る。例えば、トルクコンバータ滑り量nslp1が[Th3<nslp≦Th2]の範囲にある場合は[SPDEN2]を読み取る。
そして、ステップST305において、出力軸回転数センサ204の出力信号から算出される現在の出力軸回転数Noutが、上記ステップST304で求めた最終のダウンシフト許可出力軸回転数SPDEN未満であるか否かを判定し、その判定結果が肯定判定である場合(Nout<SPDEN)は自動変速機3のダウンシフトを実行する(ステップST306)。ステップST305の判定結果が否定判定である場合は、自動変速機3のダウンシフトを実行せずにリターンする。
この例の手動変速モード時の変速制御においても、トルクコンバータ滑り量nslpに応じてダウンシフト許可出力軸回転数(ダウンシフト許可車速)を可変に設定しているので、手動変速モードでのダウンシフト許可出力軸回転数の適正化を図ることができる。これにより、エンジンオーバレブを防止しながら、手動変速モード選択時のダウンシフト許可領域を広げることができる。その結果として、車両操作性の向上を図ることができる。
なお、この例では、車速に対応する自動変速機3の出力軸回転数によってダウンシフト許可車速を規定しているが、これに限定されない。例えば、トルクコンバータ滑り量nslpをパラメータとしてダウンシフト許可車速を求めるマップを作成しておき、現在のトルクコンバータ滑り量nslpに基づいてマップを参照してダウンシフト許可車速を可変に設定するようにしてもよい。
−手動変速モード時の変速制御(4)−
手動変速モード時の変速制御の他の例を図18のフローチャートを参照して説明する。図18の制御ルーチンはECU100において所定周期毎に繰り返して実行される。
ステップST401では、シフトポジションセンサ206の出力信号に基づいて現在の変速モードが手動変速モードであるか否かを判定し、その判定結果が肯定判定である場合はステップST402に進む。ステップST401の判定結果が否定判定である場合はリターンする。
ステップST402では、自動変速機3のダウンシフト要求が発生しているか否かを判定する。具体的には、シフトポジションセンサ206の出力信号に基づいてシフトレバー51がSポジション52のダウンシフト(−)位置に操作された否かを判定し、その判定結果が肯定判定である場合はステップST403に進む。ステップST402の判定結果が否定判定である場合はリターンする。
ステップST403においては、ロックアップクラッチ25がロックアップオンであるか否かを判定する。具体的には、エンジン回転数センサ201の出力信号からエンジン回転数Neを算出するとともに、タービン回転数センサ203の出力信号からタービン回転数Ntを算出し、それらエンジン回転数Neとタービン回転数Ntとの差回転であるトルクコンバータ滑り量nslp(Ne−Nt)を算出する。そして、その算出したトルクコンバータ滑り量nslpが0(滑り量nslp=0)である場合はロックアップオンであると判定してステップSTステップST404に進む。一方、トルクコンバータ滑り量nslpが0でない場合(滑り量nslp≠0)はロックアップオフであると判定してステップST405に進む。
ステップST404では、後述する基準ダウンシフト許可車速luspdnor及び車速補正量luadjを用い、その基準ダウンシフト許可車速luspdnorに車速補正量luadjを加えて最終のダウンシフト許可車速LUSPDEN[LUSPDEN=luspdnor+luadj]を算出する。一方、ステップST405では、基準ダウンシフト許可車速luspdnorを最終のダウンシフト許可車速LUSPDENとする(LUSPDEN=luspdnor)。
そして、ステップST403が肯定判定でロックアップ状態がロックアップオンである場合は、ステップST406において、出力軸回転数センサ204の出力信号に基づいて車速Vを算出し、その車速Vが上記ステップST404で算出した最終のダウンシフト許可車速LUSPDEN未満であるか否かを判定し、その判定結果が肯定判定である場合(車速V<LUSPDEN)は自動変速機3のダウンシフトを実行する(ステップST407)。ステップST406の判定結果が否定判定である場合は、自動変速機3のダウンシフトを実行せずにリターンする。
一方、ステップST403が否定判定でロックアップ状態がロックアップオフである場合は、ステップST406において、上記した車速Vが上記ステップST405で算出した最終のダウンシフト許可車速LUSPDEN未満であるか否かを判定し、その判定結果が肯定判定である場合(車速V<LUSPDEN)は自動変速機3のダウンシフトを実行する(ステップST407)。ステップST406の判定結果が否定判定である場合は、自動変速機3のダウンシフトを実行せずにリターンする。
なお、この例に用いる基準ダウンシフト許可車速luspdnor及び車速補正量luadjはECU100のROM102内に記憶されている。
次に、この例の発明解決原理について図19(a)及び(b)を参照して説明する。
車速V及び車両加速度Gが同一の状態であっても、ロックアップクラッチ25のロックアップ状態、つまり、ロックアップオンの場合とロックアップオフの場合とでは、エンジンオーバレブに対する余裕度が異なる場合がある。この点について具体的に説明する。
まず、例えばアクセルオフ・ダウンシフト後に再度加速(アクセルオン)されるという運転が、ロックアップオフの状態で実行された場合、図19(a)に示すように、ダウンシフト要求後の変速過程においてアクセルオンとなった後に、エンジン回転数Neがタービン回転数Ntをオーバシュートしてしまうので、そのオーバシュート分を考慮してエンジンオーバレブに対する余裕度を見込む必要がある。これに対し、ロックアップオンの場合は、エンジン回転数Neとタービン回転数Ntとが同じであるので、上記した余裕度の見込み量を小さくしても、エンジンオーバレブを防止することができる。換言すれば、ロックアップオンの場合はロックアップオフの場合と比較して、手動変速モードでのダウンシフト許可車速を高車速化することが可能である(図10(b)参照)。
そこで、この例では、ロックアップオフ状態のときの、上記したエンジンオーバレブに対する余裕度(マージン)を見込んだダウンシフト許可車速を「基準ダウンシフト許可車速luspdnor」とし、ロックアップオン状態である場合には、上記した高車速化可能分(図10(b)参照)を考慮した車速補正量luadjを用いてダウンシフト許可車速LUSPDENを高速側に設定(LUSPDEN=luspdnor+luadj)する。
このような設定により、ロックアップクラッチ25の状態(ロックアップオン状態またはロックアップオフ状態)に応じた適正なダウンシフト許可車速を設定することができるので、手動変速モード選択時のダウンシフト許可領域を拡大することができる。
なお、この例では、基準ダウンシフト許可車速luspdnor及びその補正量(車速補正量luadj)を用いて手動変速モードでのダウンシフト許可車速を可変に設定しているが、これに限られることなく、車速に対応する自動変速機3の出力軸回転数Noutを手動変速モード時の変速制御に適用し、上記した基準ダウンシフト許可車速luspdnorに相当する基準ダウンシフト許可出力軸回転数及びその補正量を用いて、最終のダウンシフト許可出力軸回転数を可変に設定するようにしてもよい。
−手動変速モード時の変速制御(5)−
まず、この例では、ECU100が、手動変速モード時の自動アップシフト制御、つまり、手動変速モードが選択されている場合に、エンジン回転数が上限許容回転数に達する状況となった際、自動変速機の変速比を小さくする自動アップシフトを実行することによりエンジンのオーバレブを防止するという制御を実行する。
このような手動変速モード時の自動アップシフト制御においても、[手動変速モード時の変速制御(1)]で説明した発明解決原理(トルクコンバータ滑り量nslpとエンジンオーバレブに対する余裕度との関係)と同様な考え方ができるので、トルクコンバータ滑り量nslpが小さいほど、手動変速モードでの上限許容回転数(手動変速モードでの手動変速可能領域の上限値)を高回転側に設定することができる。従って、この場合も、トルクコンバータ滑り量nslpに応じて上限許容回転数を可変に設定することにより、エンジンのオーバレブを防止しながら、手動変速モード選択時の手動変速可能領域を広げることができ、車両操作性の向上を図ることができる。
具体的には、例えば、上記した演算式(1)の基準ダウンシフト許可出力軸回転数spdnor(滑り量nslp=0のときのダウンシフト許可出力回転数)に相当する、基準上限許容回転数nespdnorを実験・計算等により適合しておき、下記の演算式(3)に基づいて最終の上限許容回転数NESPDENを可変に設定するようにしてもよい。
NESPDEN=nespdnor−nslp1/in-1 ・・・(3)
ただし、nslp1:現在のトルクコンバータ滑り量、in-1:変速後の自動変速機3の変速比である。
また、上記した[手動変速モード時の変速制御(2)]と同様な考え方で、基準上限許容回転数nespdnorと許可回転数補正係数Bとを用い、下記の演算式(4)に基づいて最終の上限許容回転数NESPDENを可変に設定するようにしてもよい。
NESPDEN=nespdnor−B×nslp1 ・・・(4)
なお、許可回転数補正係数Bは、上記[手動変速モード時の変速制御(1)]で説明したトルクコンバータ滑り量nslpとエンジンオーバレブに対する余裕度との関係を考慮して、実験・計算等によって適合した値を適用する。また、この場合、車両加速度Gが小さいほど許可車速補正係数Bが小さくなるように設定してもよい。
さらに、手動変速モード時の自動アップシフト制御を行う場合、トルクコンバータ滑り量nslpをパラメータとし、上記[手動変速モード時の変速制御(1)]で説明したトルクコンバータ滑り量nslpとエンジンオーバレブに対する余裕度との関係を考慮して、上記した図16のマップに対応するマップ(トルクコンバータ滑り量nslpと複数の閾値とからエンジン回転数の上限許容回転数を求めるマップ)を作成し、その作成したマップを用いて最終の上限許容回転数NESPDENを可変に設定するようにしてもよい。
また、上記した[手動変速モード時の変速制御(4)]と同様な考え方で、ロックアップクラッチ25のロックアップ状態(ロックアップオンまたはロックアップオフ)に基づいて、最終の上限許容回転数NESPDENを可変に設定するようにしてもよい。
−他の実施形態−
以上の例では、前進6段変速の自動変速機が搭載された車両の制御に本発明を適用した例を示したが、本発明はこれに限られることなく、他の任意の変速段の遊星歯車式自動変速機が搭載された車両の制御にも適用可能である。
以上の例では、クラッチ及びブレーキと遊星歯車装置とを用いて変速比を設定する遊星歯車式変速機が搭載された車両の制御に本発明を適用した例を示したが、本発明はこれに限られることなく、ロックアップクラッチ付きトルクコンバータを有するベルト式無段変速機(CVT)が搭載された車両の制御にも適用可能である。
以上の例では、ポート噴射型ガソリンエンジンを搭載した車両の制御に本発明を適用した例を示したが、本発明はこれに限られることなく、筒内直噴型ガソリンエンジンを搭載した車両の制御にも適用可能である。また、本発明は、ガソリンエンジンを搭載した車両の制御に限られることなく、ディーゼルエンジン等の他のエンジンを搭載した車両の制御にも適用可能である。
さらに、本発明は、FR(フロントエンジン・リアドライブ)型車両に限れられることなく、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)型車両や、4輪駆動車の制御にも適用できる。
本発明を適用する車両の一部を示す概略構成図である。 図1の車両に適用されるエンジンの概略構成図である。 図1の車両に適用されるエンジン、トルクコンバータ、自動変速機の概略構成図及び制御系のブロック図を併記して示す図である。 図3に示す自動変速機の作動表である。 シフト操作装置の要部斜視図(a)及びシフト操作装置のシフトゲート(b)を併記して示す図である。 ECU等の制御系の構成を示すブロック図である。 変速制御に用いるマップの一例を示す図である。 ロックアップ制御に用いるマップの一例を示す図である。 ECUにおいて実行する手動変速モード時の変速制御の一例を示すフローチャートである。 ダウンシフト変速時のエンジン回転数Neの変化の一例を示すタイミングチャートである。 ダウンシフト変速時のエンジン回転数Ne及びタービン回転数Ntの変化の一例を示すタイミングチャートである。 トルクコンバータ滑り量nslp、基準ダウンシフト許可車速spdnor、及び、ダウンシフト許可車速SPDENの関係を示すグラフである。 ECUにおいて実行する手動変速モード時の変速制御の他の例を示すフローチャートである。 加速走行時及び定速走行時にダウンシフトが実行された場合のタービン回転数Ntの変化の一例を示すタイミングチャートである。 ダウンシフト許可出力軸回転数補正係数を求めるマップの一例を示す図である。 ダウンシフト許可出力軸回転数SPDENを求めるマップの一例を示す図である。 ECUにおいて実行する手動変速モード時の変速制御の他の例を示すフローチャートである。 ECUにおいて実行する手動変速モード時の変速制御の他の例を示すフローチャートである。 アクセルオフ・ダウンシフト後にアクセルオン操作された場合のエンジン回転数Ne及びタービン回転数Ntの変化を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1 エンジン
2 トルクコンバータ
25 ロックアップクラッチ
3 自動変速機
100 ECU
201 エンジン回転数センサ
202 スロットル開度センサ
203 タービン回転数センサ
204 出力軸回転数センサ
205 アクセル開度センサ
206 シフトポジションセンサ
210 加速度センサ
300 油圧制御回路
301 ロックアップコントロールバルブ

Claims (7)

  1. エンジンと、自動変速機と、前記エンジンと自動変速機との間に配設されたトルクコンバータとが搭載されており、車両の走行状態に応じて前記自動変速機を自動的に変速する自動変速モード、または、運転者による手動操作によって前記自動変速機を変速する手動変速モードのいずれか一方を選択することが可能な車両の制御装置において、
    前記エンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、前記トルクコンバータのタービン回転数を検出するタービン回転数検出手段と、前記エンジン回転数から前記タービン回転数を減算した差回転であるトルクコンバータ滑り量を算出する滑り量算出手段とを備え、
    前記トルクコンバータ滑り量に基づいて、前記手動変速モードでの手動変速可能領域の上限値を可変に設定し、
    前記トルクコンバータ滑り量に基づいて、前記手動変速モードでのダウンシフトを許可するダウンシフト許可車速を可変に設定し、
    前記トルクコンバータ滑り量が0のときのダウンシフト許可車速を基準許可車速とし、前記基準許可車速と、ダウンシフト後の前記自動変速機の変速比とを用い、前記滑り量算出手段にて算出される現在のトルクコンバータ滑り量及び前記ダウンシフト後の変速比に基づいて許可車速補正量を求め、前記基準許可車速から前記許可車速補正量を減算した値を前記ダウンシフト許可車速とすることを特徴とする車両の制御装置。
  2. エンジンと、自動変速機と、前記エンジンと自動変速機との間に配設されたトルクコンバータとが搭載されており、車両の走行状態に応じて前記自動変速機を自動的に変速する自動変速モード、または、運転者による手動操作によって前記自動変速機を変速する手動変速モードのいずれか一方を選択することが可能な車両の制御装置において、
    前記エンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、前記トルクコンバータのタービン回転数を検出するタービン回転数検出手段と、前記エンジン回転数から前記タービン回転数を減算した差回転であるトルクコンバータ滑り量を算出する滑り量算出手段とを備え、
    前記トルクコンバータ滑り量に基づいて、前記手動変速モードでの手動変速可能領域の上限値を可変に設定し、
    前記トルクコンバータ滑り量に基づいて、前記手動変速モードでのダウンシフトを許可するダウンシフト許可車速を可変に設定し、
    前記トルクコンバータ滑り量が0のときのダウンシフト許可車速を基準許可車速とし、前記基準許可車速と許可車速補正係数とを用い、前記滑り量算出手段にて算出される現在のトルクコンバータ滑り量に前記許可車速補正係数を乗じて許可車速補正量を求め、前記基準許可車速から前記許可車速補正量を減算した値を前記ダウンシフト許可車速とすることを特徴とする車両の制御装置。
  3. 請求項2記載の車両の制御装置において、
    前記許可車速補正係数は、車両加速度が小さいほど小さい値とすることを特徴とする車両の制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の車両の制御装置において、
    車速に対応する前記自動変速機の出力軸回転数によって前記ダウンシフト許可車速を規定することを特徴とする車両の制御装置。
  5. エンジンと、自動変速機と、前記エンジンと自動変速機との間に配設されたトルクコンバータと、前記トルクコンバータの入力側と出力側とを直結状態にするロックアップクラッチとが搭載されており、車両の走行状態に応じて前記自動変速機を自動的に変速する自動変速モード、または、運転者による手動操作によって前記自動変速機を変速する手動変速モードのいずれか一方を選択することが可能な車両の制御装置において、
    前記エンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、前記トルクコンバータのタービン回転数を検出するタービン回転数検出手段と、前記エンジン回転数から前記タービン回転数を減算した差回転であるトルクコンバータ滑り量を算出する滑り量算出手段と、前記トルクコンバータ滑り量から前記ロックアップクラッチのロックアップ状態を判定するロックアップ状態判定手段とを備え、前記ロックアップ状態に基づいて手動変速モードでの手動変速可能領域の上限値を可変に設定することを特徴とする車両の制御装置。
  6. 請求項5記載の車両の制御装置において、
    前記ロックアップ状態に基づいて、前記手動変速モードでのダウンシフトを許可するダウンシフト許可車速を可変に設定することを特徴とする車両の制御装置。
  7. 請求項6記載の車両の制御装置において、
    車速に対応する前記自動変速機の出力軸回転数によって前記ダウンシフト許可車速を規
    定することを特徴とする車両の制御装置。
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