JP4758553B2 - 植栽屋根構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、防水層を設けた屋根上に、植栽部を設けてある植栽屋根構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
屋根上に形成される植栽部としては、土を積層させて形成するものや、マット状に形成した植栽マットを敷設するもの等、様々な形態のものがあるが、屋根の上に設けられる関係上、建物本体への負担を減らす意味で植栽部の重量が小さいことが好ましい。
しかしながら、屋根上には、風による揚圧力が作用することがあるから、植栽部の重量が小さくなれば吹き飛ばされる危険性があり、これを防止するために、植栽部を支持する支持具を屋根上に設けてあることが多い。
従来、この種の植栽屋根構造としては、図10に示すように、防水シート4を屋根下地に固着して防水層1を構成すると共に、前記防水シート4の上に前記支持具3を配置してビス止めによって屋根下地に固定し、その支持具3によって植栽部Sの安定を図れるようにしてあるものや(図10(イ)参照)、又は、アンカーボルトからなる支持具3を、防水シート4を貫通する状態に屋根下地に埋設固定しておき、そのアンカーボルトによって植栽部Sの安定を図れるようにしてあるもの(図10(ロ)参照)があった。
即ち、何れの従来技術も、支持具3は、防水層1を貫通する状態に設置されており、貫通部分の防水性維持のために、その部分には、止水材20を施工していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
植栽部の植物は、生育するに伴って、露出している部分のみならず根も伸びるわけであるが、その根の伸び方は、植栽部内でも水分の多い下方側へ向かう傾向が強く、防水層まで達した根は、防水層の上面に沿って更に広がる。
上述した従来の植栽屋根構造によれば、根の成長に伴って、前記止水材部分において、防水シートと止水材との境界面に根先端が侵入してそのまま両者を押しのけながら、ついには防水層を貫通してしまうことが確認された。その結果、屋根の防水に障害が発生しやすい問題点がある。
【0004】
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、屋根防水層に対して、植栽部の植物による貫通が生じ難い植栽屋根構造を提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の特徴構成は、図1・2・9に例示するごとく、防水層1を設けた屋根B2上に、植栽部Sを設けてある植栽屋根構造において、防水シート4を屋根下地に固着して前記防水層1を構成し、前記防水シート4の上面に、前記植栽部Sを支持自在な支持具3を接着固定してあり、前記支持具は、前記防水シートに接着されるベース部と、前記ベース部に立設状態に設けられた棒状の突出部と、前記突出部の先端側から突出部に係止させて前記植栽部を押さえる係止リング部材とを備えてあり、隣接する別の支持具どうしにわたって、前記植栽部を仕切る状態に仕切り板を取り付けてあるところにある。
【0006】
請求項1の発明の特徴構成によれば、前記支持具は、防水シートの上面に接着固定してあるから、防水シートを貫通させない状態に設置でき、その結果、防水シートに貫通部を作ることなく植栽屋根を形成することが可能となる。従って、植栽部の植物が生育するに伴って根が広がっても、それら根は、防水シートの上面に沿って植栽部中で広がるだけで、従来のように、止水材部分を押しのけて防水シートを貫通し、躯体側へ侵入するといったことを防止することが可能となる。
その結果、根の貫通による屋根防水性の低下も防止することが可能となる。
【0008】
防水シートは、一般的に、所定巾寸法に形成した長尺のものを巻き取って、ロール形状にしたものを使用することが多く、屋根面上への施工に際しては、前記ロール状の防水シートを、順次、巻き戻しながら屋根面上に広げ、隣接する防水シートどうしを、例えば、重ねて接着する等の方法によって防水層を形成する。
防水層1は、敷設する防水シート4どうしの継ぎ目を、溶着、又は、融着によって一体化を図って形成してあれば、防水シートどうしの継ぎ目の接着として、溶着、又は、融着によって実施するから、相互のシート材どうしが混ざり合った状態での一体化が図られ、根が侵入しにくい継ぎ目を形成することが可能となる。従って、上述の、支持具の固定部分による根の貫通防止と合わせて、屋根躯体側への根の侵入を防止し易くなり、植栽屋根の防水性の維持効果を、より向上させることが可能となる。
【0010】
前記支持具3と前記防水シート4との接着は、溶着、又は、融着によって一体化を図ってあれば、防水シートに対する前記支持具の取り付け強度を、より向上させることが可能となり、支持具の安定支持を叶えることが可能となる。
また、防水シートと支持具との接着面に根が侵入して、接着強度が低下すると言ったことも防止しやすくなる。
【0012】
前記防水シート4と前記支持具3との接着対応部分は、同質材料によって構成してあれば、防水シートと支持具との接着性能をより向上させることが可能となり、より安定した状態に支持具を固定することが可能となる。
【0014】
前記支持具3は、前記防水シート4に固定するベース部3aと、屋根面上に突出した突出部3bとを備え、前記ベース部3aと前記突出部3bとは、別部材で着脱自在に形成してあれば、前記ベース部と突出部との着脱関係を工夫することによって、色々な植栽屋根形成法をとることが可能となる。
例えば、(1)屋根面上に設置した防水シート上の所定位置に、予め、前記ベース部のみを取り付けた状態で、植栽マットや土を積層させて、その後に、植栽部を貫通する状態に前記突出部を配置して、前記ベース部に突出部を取り付ける方法や、(2)防水シートに取り付けたベース部に、突出部を取り付けてから、植栽マットや土を配置する方法や、(3)予めベース部と突出部とを一体に取り付けたものを、防水シート状の所定位置に固定してから植栽マットや土を配置する方法等、植栽屋根形成方法を、自由に選択することが可能となり、現場適応性が向上する。
因みに、前記突出部は、植栽部の形成の際には邪魔になる危険性があるから、前記(1)の施工方法を採用すれば、植栽マットや土の配置作業を、効率よく実施することが可能となる。
また、ベース部と突出部とを別部材で着脱自在に形成してあることによって、例えば、植栽部のメンテナンス作業等において、突出部のみを、新しいものに取り替えるといったことを実施できるようになり、支持具全体を取り替えるのに比べて、工期短縮、並びに、コストダウンを叶えることが可能となる。
更には、ベース部と突出部との材質を異なるものに構成することも可能で、例えば、ベース部は、防水シートとの接着性の良い材料で構成すると共に、突出部は、植栽部を支持する関係上、強度の高い材料で構成するといった使い分けが可能となる。その結果、ベース部・突出部それぞれの機能を、より好適に発揮しやすくなる。
【0016】
また、屋根面全域に植栽部を形成してある場合には、前記仕切り板が、植栽部の屋根面方向に沿ったズレ止め効果を発揮することが可能となり、特に、傾斜屋根の植栽部に関しては、傾斜下手側への植栽部ずれを防止し易い。
また、屋根面の一部(又は、屋根面の一部を除いた全域)に植栽部を形成してある場合には、前記仕切り板が、植栽部と、それ以外の部分(例えば、通路)との境目を形成することができ、植栽部から前記それ以外の部分に土が流出して堆積するのを前記仕切り板によって防止することができる。その結果、植栽部とそれ以外の部分からなる植栽屋根を、全体として意匠性よく構成することが可能となる。
【0017】
尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示している。
【0019】
図1は、当該発明の屋根構造の一つの実施形態を備えた建物Bを示すものである。
本実施形態の建物Bは、建物本体部B1と、その上に形成した屋根B2とを一体的に構成した鉄筋コンクリート造の建物である。
【0020】
前記屋根B2は、図1・2に示すように、陸屋根に構成してあり、この屋上Rには、植栽部S、及び、植栽部Sに隣接させて通路部Tを設けてあり、屋上緑化を図ってある。
【0021】
そして、前記屋根B2上面には、図1・2・4に示すように、塩化ビニル製の防水シート(防水層1に相当)4を接着固定してあり、更にその上には、前記植栽部S内の排水層となる排水マットS1と、植栽部Sの植付層となる植栽マットS2とを積層させてある。
また、前記防水シート4の上面には、前記排水マットS1と植栽マットS2とを固定する複数の支持具3が、所定間隔をあけて接着固定してあり、この支持具3によって、前記排水マットS1や植栽マットS2は屋根に固定されており、その結果、横ズレや風の揚力によって吹き飛ばされるのを防止できるものである。
因みに、前記防水シート4も、前記支持具3も、ともに塩化ビニルによって構成されたもので、両者の接着は、例えば、溶剤を用いて溶着したり、熱融着によって一体化を図ってあり、同質材料によって構成してあるから、溶け合うことで組織が一体となり易く強力な接着力が得られる。
【0022】
前記防水シート4は、先に述べたとおり、塩化ビニルを素材として形成してあり、隣接するシートどうしは、重ね代部分を溶着によって接着してあるから、防水面としては、信頼性の高い連続面が得られる。そして、塩化ビニルそのものの強度、及び、隣接する防水シート4どうしの接着強度、及び、防水シート4全体とした一体性より、植栽部Sでの根の発育による防水シート4貫通を確実に防止することが可能となる。
また、防水シート4そのものは、屋根B2に取り付けた防水シート固定金具6に対して接着することで固定する所謂「機械的固定工法」によって設置してある。
【0023】
尚、防水シート固定金具6に関しては、例えば、図3に示すように、直径50mm程度のステンレス鋼製円板の上面にポリエステル樹脂等の溶けて接着性を発揮する熱可塑性合成樹脂からなるホットメルト接着層Hを被覆したワッシャ本体6Aによって構成してある。そして、ワッシャ本体6Aは、屋根B2上に、縦横に所定の間隔をあけた各位置に配置され、ビス止めしてある。
そして、屋根B2への防水シート4の固定は、ワッシャ本体6Aの上に被さった防水シート4部分上方に電磁誘導加熱装置をセットして、ワッシャ本体6Aを電磁誘導加熱することによって、前記ホットメルト接着層Hを溶かし、ワッシャ本体6Aと防水シート4とを接着することができる(図4参照)。
【0024】
前記排水マットS1は、合成樹脂製の繊維を絡ませてマット状に成形したもので、各繊維間の隙間を通して、植栽部の余剰水を排水できるように構成してある。
一方、前記植栽マットS2は、図2に示すように、合成樹脂製の繊維を絡ませてマット状に成形した本体S2aと、その本体S2aの下面部分に一体に形成した合成樹脂製のフィルタS2bと、前記本体S2aの空間に詰めた客土S2cとを備えて構成してある。そして、客土S2cには、例えば、乾燥状態や貧栄養状態でも生育するセダム類等の植物を植生してある。
因みに、前記客土S2cは、火山砂利やセラミックス系のもの等を使用すれば、乾燥・貧栄養条件を維持しやすく、雑草の侵入を抑制した状態で前記セダム類の生育環境を最適化することが可能となる。
【0025】
前記支持具3は、塩化ビニルによって形成してあり、図5・6に示すように、ベース部分(ベース部に相当)3aと本体部分(突出部に相当)3bとを備えて構成してある。
前記ベース部分3aは、円板で構成してあり、前記本体部分3bは、前記円板の中央部分に一体的に且つ立設状態に設けられた樹脂ボルトによって構成してある。
そして、支持具3は、円板形状のベース部分3aを、防水シート4上に面接着することによって、本体部分3bが、屋根面上に突出する状態に設置されている。また、前記本体部分3bには、外周部の雄ネジ部に係止自在な一対の係止リング部材3cを着脱自在に設けてあり、この係止リング部材3cによって前記排水マットS1・植栽マットS2を抑える状態に固定することができる。
また、係止リング部材3cについて説明すると、前記ベース部分3a・本体部分3bと同様に、合成樹脂によって構成してあり、図6に示すように、リング本体7の内周部に薄肉の複数の係止片7aを一体的に設けて構成してある。
前記各係止片7aは、リング軸芯に対して一方側へ傾斜する姿勢に形成してあり、前記樹脂ボルトからなる前記本体部分3bの一端側から当該係止リング部材3cをボルト軸芯に沿って嵌合操作する際には、前記各係止片7aが撓み易い係止状態となり、容易に嵌合させることが出来ながら、一度、嵌合させると、逆方向には、前記係止片7aが突っ張って抜け難くなるように構成してある。
因みに、本体部分3bへの係止リング部材3cの係止作用は、本体部分3bの外周雄ネジ部に係止片7aの先端部が係合することによって有効となる。また、本体部分3bから係止リング部材3cを取り外すには、ボルトからナットを外すのと同じ操作(前記雄ネジ部にそってボルト軸芯周りに係止リング部材3cを回転操作)することによって実施される。
また、本体部分3bに対する係止リング部材3cの係止位置は、変更することが可能であるから、前記排水マットS1・植栽マットS2の厚み寸法に合わせて支持高さを好ましい値に調整することが容易に実施することができるようになる。前記本体部分3bと係止リング部材3cとを高さ変更手段8という。
【0026】
また、植栽部Sと通路部Tとの境目に位置させた各支持具3に係止させてある係止リング部材3cには、図1・7に示すように、前記植栽部Sと通路部Tとを仕切る状態に仕切り板9が取り付けてある。この仕切り板9は、金属、又は、前記係止リング部材3cと同様に合成樹脂によって形成された長尺の板体で、高さ寸法は、概ね、植栽部Sの高さと同じ寸法に形成してあり、前記係止リング部材3cの係止高さを変更することによって、仕切り板9の設置高さも変更することができる。
【0027】
尚、前記通路部Tには、当該実施形態では、玉砂利を充填してある。
【0028】
次に、当該建物の屋根上植栽の形成方法について、その一例を挙げて説明する。
[1] 屋根B2上の所定の箇所に防水シート固定金具6を固定し、その上に、防水シート4を接着固定する。
[2] 防水シート4上面の所定の箇所に支持具3を接着固定する。この場合、前記防水シート固定金具6による防水シート固定位置の直上に支持具3を設置するのが、支持力を確保する上で好ましい。
[3] 排水マットS1・植栽マットS2を、前記防水シート4の上に敷設する。この作業の際には、前記仕切り板9を取り付ける支持具3を除いて、前記支持具3の本体部分3bが、排水マットS1・植栽マットS2を貫通する状態に配置する。仕切り板9を取り付ける支持具3に対しては、マットの側縁部が支持具3の本体部分3bに位置するように敷設する。
[4] 各支持具3に、係止リング部材3cを係止させて排水マットS1・植栽マットS2を固定する。但し、植栽部Sと通路部Tとの境目の支持具3には、前記仕切り板9付の係止リング部材3cを係止させる。この仕切り板9によって、植栽部Sから客土が通路部Tへ流出するのを防止できると共に、前記排水マットS1・植栽マットS2の端縁部を支持することで横ズレ防止を図ることが可能となる。
[5] 前記通路部Tに豆砂利を充填する。
【0029】
当該実施形態で説明した植栽屋根構造によれば、防水シートに貫通部を作ることなく植栽屋根を形成することが可能となり、防水性能の維持を図り易く、特に、植栽部の植物生育に伴って防水層1を根が貫通して防水性能を低下させると言ったことも防止することが可能となる。
【0030】
〔別実施形態〕
以下に他の実施の形態を説明する。
【0031】
〈1〉 建物の構造は、先の実施形態で説明した鉄筋コンクリート造に限るものではなく、例えば、鉄骨造や、鉄骨鉄筋コンクリート造、又は、木造、及び、それらの複合構造等、公知の建築構造を採用することが可能である。
〈2〉 前記屋根B2は、先の実施形態で説明した陸屋根に限るものではなく、例えば、図9に示すように、傾斜屋根で構成してあるものであってもよい。この場合、図に示すように、前記仕切り板9を、屋根面上で屋根傾斜方向に交わる方向に沿って取り付けることによって、植栽部Sの滑り荷重を受け止めて、より確実な植栽部の固定を果たすことが可能となる。
〈3〉 前記植栽部Sは、排水マットS1と植栽マットS2とを備えて構成してあるものに限らず、例えば、植栽マットS2のみによって構成してあったり、客土のみ、又は、客土とそれらに埋設した網体とで構成してたってもよく、それらを総称して植栽部という。
〈4〉 前記支持具3は、先の実施形態で説明したベース部3aと突出部3bとを一体に形成したものに限るものではなく、例えば、図8に示すように、それぞれを別部材で着脱自在な構成とするものであってもよい。この場合、前記ベース部3aと突出部3bとの着脱関係を工夫することによって、色々な植栽屋根形成法をとることが可能となる。
また、植栽部Sのメンテナンス作業等において、突出部3bのみを、新しいものに取り替えるといったことを、効率よく実施することが可能となる。
また、ベース部3aと突出部3bとの材質を異なるもので構成して、それぞれの材質が備えた長所を、ベース部3a・突出部3bそれぞれに生かした高機能支持具とすることが可能となる。
即ち、材質も合成樹脂に限るものではなく、金属やセラミックス、木材等で構成してあってもよい。
〈5〉 前記防水層1は、先の実施形態で説明した塩化ビニル製の防水シート4を使用して構成してあるものに限るものではなく、ゴムやTPE(サーモ・プラスチック・エラストマ)製のシート、又は、その他の素材からなる防水シートであってもよい。更には、成形シートに限るものではなく、防水材の塗布によって防水層を構成するものであってもよく、それらを総称して防水層という。
また、防水層1の屋根B2への固定は、先の実施形態で説明した防水シート固定金具6や、他の防水シート固定金具を使用して行われる所謂「機械的固定工法」に限るものではなく、例えば、屋根B2に全面接着によって実施するものであってもよい。
また、上述の機械的固定工法によって防水シートが固定されている場合は、屋根B2に取り付けられた防水シート固定金具の上に、防水シートを介して前記支持具3を取り付けることによって、他の位置に取り付けるのに比べて安定した状態に、且つ、強固に固定することが可能となり、植栽部の浮き上がり防止や、ズレ防止上好ましい。
〈6〉 植栽部Sに生育させる植物は、先の実施形態で説明したようにセダム類の植物に限るものではなく、他の草木であってもよい。
〈7〉 先の実施形態で説明に用いた『接着』とは、被接合物同士を、接着材を介在させて接合するものに限らず、例えば、被接合物同士を溶かして(融かして)一体接合するものも含むものである。従って、接着材接着や、溶剤溶着や、熱融着等を総称して接着と言う。
【図面の簡単な説明】
【図1】建物を示す一部切欠き斜視図
【図2】屋根の詳細を示す要部断面図
【図3】防水シート固定金具を示す斜視図
【図4】防水シートの固定状況を示す要部断面図
【図5】支持具を示す分解斜視図
【図6】支持具の取付状況を示す断面図
【図7】支持具の取付状況を示す断面図
【図8】別実施形態の支持具を示す断面図
【図9】別実施形態の屋根構造を示す要部断面図
【図10】従来の屋根構造を示す要部断面図
【符号の説明】
1 防水層
3 支持具
3a ベース部
3b 突出部
4 防水シート
9 仕切り板
B2 屋根
S 植栽部
Claims (1)
- 防水層を設けた屋根上に、植栽部を設けてある植栽屋根構造であって、
防水シートを屋根下地に固着して前記防水層を構成し、前記防水シートの上面に、前記植栽部を支持自在な支持具を接着固定してあり、前記支持具は、前記防水シートに接着されるベース部と、前記ベース部に立設状態に設けられた棒状の突出部と、前記突出部の先端側から突出部に係止させて前記植栽部を押さえる係止リング部材とを備えて構成してあり、隣接する別の支持具どうしにわたって、前記植栽部を仕切る状態に仕切り板を取り付けてある植栽屋根構造。
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