JP4312297B2 - 植物育成屋根 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、芝生などを植えた植物育成屋根に関する。
【0002】
【従来の技術】
芝生などの植物を屋根板上で育成できるようにした屋根が、特開平9−132954号公報及び特開平9−144233号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の芝育成屋根は、いずれも屋根板は、下地材にしっかりとビス止めされた吊子に結合している。そのため、屋根板は、吊子を介して下地材上に強固支持される。しかしながら、下地板に吊子をビス止めする構造はコスト高となるとともに施行に時間がかかるという問題点がある。その点、スプリングジョイナーにより屋根板を結合する方式は、吊子を用いないため、安価であるが屋根板の支持力が弱い。そのため、屋根板に、土の崩れを防止するための土止め材を直接ビス止めすると、土止め材にかかる負荷によって屋根板がずれたり、あるいは、屋根板と土止め材との間のビス止め固定部から雨漏りが生じる恐れがある。
本発明は、上記問題点を解決することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、下地材2と、押え部16aとその下面に突出する係合部16bを有するスプリングジョイナー16と、前記下地材2に形成された溝6に嵌合配置され両側の上位水平部が前記下地材2の上面に固着されたガーター10と、該ガーター10内に固定配置され前記スプリングジョイナー16の係合部16bに係合自在な係合受部12bと該係合受部12bの両側に形成された板受け部を有するキーパー12と、前記下地材2の上面に前記ガーター10を境として複数隣接して配置され側部が前記キーパー12の板受け部とスプリングジョイナー16の押え部16aとで挟持された金属製の屋根板14と、前記屋根板14上に前記スプリングジョイナー16に対して直角に複数配置されフランジ部が前記スプリングジョイナー16の押え部16aの中央にビス止めされた土止め用のチャンネル部材18と、前記屋根板14上に配置された通気性シート22と、前記通気性シート22の上から前記チャンネル部材18間に嵌合配置された網状の金属板24とを備え、前記屋根板14の上に土壌26を盛り、この土壌26に芝生28などの植物を植えるようにしたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を、添付した図面を参照して詳細に説明する。
2は建物の屋根の下地材であり、合板などから構成され、垂木4により支持されている。前記下地材2には緩やかな勾配が形成され、この勾配に沿って、下地材2の上面には所定の深さと幅を有する溝6が所定の間隔を存して複数形成されている。下地材2の上にはアスファルトルーフィングから成る防水シート8が敷設され、該防水シート8の上から前記溝6内にガーター10が嵌合配置されている。
【0006】
ガーター10の上位水平部はビスによって下地材2に固定されている。前記ガーター10内にキーパー12が配置され、キーパー12の底部は、ガーター10に対して浮上しないようにガーター10に溶接等により固着あるいは係合している。
【0007】
前記キーパー12は、鋼板などの金属板から成り、上部に形成された板受け部上部と、係合受け部12aとを備えている。16はスプリングジョイナーであり、前記ガーター10と略同長の鋼板などの金属板から成り、所定幅の帯状の押え部16aと、前記係合受け部12aに係合するための係合部16bとを備えている。14は屋根板であり、鋼板その他の金属板により構成されている。
【0008】
22は防水シート、24は多数の小孔が網状に形成された金属板、18は土止め用のチャンネル部材材であり、図2に示すように、横コ字状の凸部と、フランジ部18aを有し、全体が鋼板などの金属板により構成されている。
【0009】
複数の屋根板14は、ガーター10を境として、下地材2上で互いに隣接配置されている。隣接する一対の屋根板14の、互いに対向する側縁は、対応するキーパー12の板受け部に載置されている。該状態において、スプリングジョイナー16の係合部16bbが、キーパー12の係合受け部12aに係合され、隣接する一対の屋根板14の側縁は、スプリングジョイナー16の押え部16aの下面とキーパー12の板受け部の上面とで挟持される。
【0010】
スプリングジョイナー16の係合部16bを、キーパー12の係合受け部12aに挿入すると、係合部16bのフックが係合受け部12aのV溝に引っかかり、この係合により、係合部16bの、係合受け部12aに対する抜脱が阻止されるように構成されている。上記屋根板14の上には、前記スプリングジョイナー16に対して直角の方向に該スプリングジョイナー16を横切ってチャンネル部材18が複数、所定の間隔を存して配置されている。
【0011】
チャンネル部材18の固着力を強くするため、チャンネル部材18のフランジ部即ち下位水平部18aは、ビス20によりスプリングジョイナー16の帯状の押え部16aの幅方向の中央部に固着されている。前記屋根板14の上には、図2に示すように通気性シート22が敷設されている。更に、通気性シートの上からチャンネル部材18間に金属板24が嵌合配置されている。更に、屋根板14上には、金属板24の上から土壌26が盛られ、この土壌26に芝生28が植栽されている。
【0012】
上記した構成において、土壌26に植えられた芝生28の根は金属板24の網目にからみ、しっかりと土壌26に根付くことができる。また、屋根板14の上に盛られた土壌26は、チャンネル部材18により規制されるので屋根板14の上で崩れることがなく、しっかりと止められる。また、チャンネル部材18は、スプリングジョイナー16の押え部16aの中央にビス止めされるので、屋根板14上でずれることがない。
【0013】
更に、チャンネル部材18とスプリングジョイナー16とのビス止め部から雨水が漏れても、この雨水は、キーパー12内に収められるので、雨漏りの恐れがない。
【0014】
【発明の効果】
本発明は上述の如く、土止め用のチャンネル部材をスプリングジョイナーの押え部の中央にビス止めするようにしたので、チャンネル部材をしっかりと屋根板上に支持させることができるとともに、雨漏りを防止することができる。しかも網状の金属板に植物の根をからませることができるので植物を土壌にしっかりと根付かせることができる等の効果が存する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の断面図である。
【図2】本発明の要部の外観説明図である。
【符号の説明】
2 下地材
4 垂木
6 溝
8 防水シート
10 ガーター
12 キーパー
14 屋根板
16 スプリングジョイナー
16a 押え部
16b 係合部
18 チャンネル部材
18a 下位水平部
20 ビス
22 通気性シート
24 金属板
26 土壌
28 芝生
Claims (1)
- 下地材(2)と、押え部(16a)とその下面に突出する係合部(16b)を有するスプリングジョイナー(16)と、前記下地材(2)に形成された溝(6)に嵌合配置され両側の上位水平部が前記下地材(2)の上面に固着されたガーター(10)と、該ガーター(10)内に固定配置され前記スプリングジョイナー(16)の係合部(16b)に係合自在な係合受部(12b)と該係合受部(12b)の両側に形成された板受け部を有するキーパー(12)と、前記下地材(2)の上面に前記ガーター(10)を境として複数隣接して配置され側部が前記キーパー(12)の板受け部とスプリングジョイナー(16)の押え部(16a)とで挟持された金属製の屋根板(14)と、前記屋根板(14)上に前記スプリングジョイナー(16)に対して直角に複数配置されフランジ部が前記スプリングジョイナー(16)の押え部(16a)の中央にビス止めされた土止め用のチャンネル部材(18)と、前記屋根板(14)上に配置された通気性シート(22)と、前記通気性シート(22)の上から前記チャンネル部材(18)間に嵌合配置された網状の金属板(24)とを備え、前記屋根板(14)の上に土壌(26)を盛り、この土壌(26)に芝生(28)などの植物を植えるようにしたことを特徴とする植物育成屋根。
Priority Applications (1)
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JP14164199A JP4312297B2 (ja) | 1999-05-21 | 1999-05-21 | 植物育成屋根 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14164199A JP4312297B2 (ja) | 1999-05-21 | 1999-05-21 | 植物育成屋根 |
Publications (2)
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ID=15296781
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP14164199A Expired - Fee Related JP4312297B2 (ja) | 1999-05-21 | 1999-05-21 | 植物育成屋根 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4312297B2 (ja) |
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JP4597594B2 (ja) * | 2004-03-30 | 2010-12-15 | 三晃金属工業株式会社 | 緑化屋根 |
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1999
- 1999-05-21 JP JP14164199A patent/JP4312297B2/ja not_active Expired - Fee Related
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