JP4500394B2 - 植栽用仕切り装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋上等の人工地盤上における植栽の施工に用いる植栽用仕切り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、屋上緑化等でビルの屋上等の人工地盤上において植栽を行う場合、従来工法では、植栽領域の縁部に沿って縁石等の縁取り壁を設置して植栽領域を仕切り、この縁取り壁によって、植栽領域内に敷設される植生マットの外端を位置決めするようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記植生マットは、人工土壌をマット状に成形したものであり、植物の栽培床として使用されるが、人工地盤上での荷重軽減のために軽量化されている。而して、植栽領域内に敷設された植生マットは、適宜間隔で上方から挿通される複数のビス等によって人工地盤に固定されるが、点固定であるため、特に外端部分にあってはビス等で固定されていない部分が軽量のために浮き上がって捲れてしまうという問題点がある。そこで、従来は、植生マットの外端部上に玉砂利を載せたり、ネットや針金を張設したりして、外端部の浮き上がりを防止するようにしているのであるが、このような手段は便宜的手段であり、面倒で作業効率が悪い上、時間経過に伴なって玉砂利が移動したり、ネットや針金が劣化や腐食により延びたり切れたりして、その浮き上がり防止作用が得られなくなってしまうことが多いため、根本的な解決手段が望まれていた。
【0004】
本発明は、かかる従来の実状に鑑みてその解決を試みたものであって、植栽領域を仕切り、該植栽領域内に敷設される植生マットの外端部を位置決めし得るとともに、該外端部の浮き上がりを防止し得るようにした植栽用仕切り装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、長手方向に延在する水平状の取付け板部と、該取付け板部の一側縁から垂直状に立上がる仕切り板部とを備えた断面L形の長尺状金属薄板からなり、人工地盤に固定される仕切り材と、根通し口が形成された長尺状金属薄板からなり、前記取付け板部上に植生マットを介して配設されて人工地盤に固定される押え部材とを備えてなることを特徴とする植栽用仕切り装置である。
【0006】
ここで、仕切り材の人工地盤に対する固定は、人工地盤に立設した螺子杆からなる固定杆を取付け板部に挿通させ、その突出端側にナットを螺合して固定する固定手段や、取付け板部に挿通したビスからなる固定杆の下端を人工地盤に埋入したプラグに螺合させて固定する固定手段等を用いることができる。また、押え部材の固定も同様の固定手段により行うことができる。
【0007】
かかる構成にあって、仕切り材の取付け板部を、植栽領域の縁部となる人工地盤上に固定手段を介して固定することにより、仕切り材の仕切り板部が植栽領域の縁部に沿って立設し、該仕切り板部によって植栽領域の縁部を仕切ることができる。この仕切り板部で仕切られた植栽領域内に植生マットを敷設することにより、該植生マットの外端部を位置決めすることができる。そして、この植生マットの外端部上に押え部材を載置し、該押え部材を固定手段を介して人工地盤に固定することにより、植生マットの外端部全体が長尺状金属薄板からなる押え部材によって面固定されることとなり、これによって、植生マットの外端部の浮き上がりを防止することができる。
【0008】
また、この施工状態にあって、植生マット上に植物群が植え付けられるが、押え部材上に位置する植物群は、押え部材に形成されている根通し口から植生マットへ根を延ばすことができるので、その根付きに何ら支障を来すことがなく、さらに、該根通し口によって通水性、通気性を確保することができる。尚、この植物群としては、マット状に育成された芝,苔類が好適であり、このようなマット状の植物群を用いることによって、押え部材を覆い隠すことができる。
【0009】
また、本発明は、長手方向に延在する水平状の取付け板部と、該取付け板部の一側縁から垂直状に立上がる仕切り板部とを備えた断面L形の長尺状金属薄板からなり、取付け板部に固定杆挿通用の複数の透孔が長手方向に沿って形成された仕切り材と、該取付け板部と略同一形状の帯板状押え部を備えた長尺状金属薄板からなり、その長手方向に沿って複数の根通し口が形成され、かつ、該根通し口間で前記取付け板部の透孔に一致する位置に固定杆の挿通孔が形成されて、前記取付け板部上に植生マットを介して配設される押え部材とを備えてなることを特徴とする植栽用仕切り装置である。
【0010】
かかる構成にあっては、上記と同様に、仕切り材の仕切り板部によって植栽領域の縁部を仕切ることができ、この仕切り板部によって、植栽領域内に敷設される植生マットの外端部を位置決めし得るとともに、植生マットの外端部全体を長尺状金属薄板からなる押え部材によって面固定し得るので、植生マットの外端部の浮き上がりを防止することができる。これに加えて、仕切り材の取付け板部に固定杆挿通用の複数の透孔が予め形成され、また、押え部材には該透孔と一致する位置に固定杆の挿通孔が予め形成されていることにより、施工現場でこれらの孔の形成加工をする必要がなく、仕切り材及び押え部材の固定作業を迅速かつ容易に行うことができる。
【0011】
また、上記構成において、仕切り材の取付け板部に、該取付け板部の透孔を除く部分に位置させて、奥縁が仕切り板部の下端近傍に至る開口形状の複数の切欠口を長手方向に沿って形成し、該切欠口の、仕切り板部に対向する外側傍部に生じる狭幅状連結縁を、必要に応じて切断される切断代とする一方、押え部材の、帯板状押え部の一側縁に、仕切り材の仕切り板部に沿って立上がる立上り縁を形成し、押え部材の根通し口を、その奥縁が該立上り縁の下端近傍に至る開口形状とするとともに、該根通し口の、立上り縁に対向する外側傍部に生じる狭幅状連結縁を、必要に応じて切断される切断代とする構成が提案され得る。
【0012】
かかる構成にあっては、押え部材と、仕切り材の取付け板部とに夫々設けられた切断代としての狭幅状連結縁を切断することにより、押え部材と、仕切り材とを夫々自由に湾曲させることができ、金属薄板の塑性変形によってその湾曲状態が保持される。これにより、植栽領域の縁部を曲線状に施工する場合にも対応し得るものとなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る植栽用仕切り装置の第一実施例を、図1,図2について説明する。
植栽用仕切り装置1は、仕切り材2と押え部材3とにより構成されている。仕切り材2は、断面L形の長尺状金属薄板4からなり、長尺な帯板状の金属薄板を断面L形に折曲したものである。この長尺状金属薄板4の素材としては、長さ2000mm程度,幅 125mm程度,厚さ 1.2mm程度のステンレス,スチール等の鋼板が好適に使用され得る。この長尺状金属薄板4は、長手方向に延在する水平状の取付け板部5と、該取付け板部5の一側縁から垂直状に立上がる仕切り板部6とを備えており、取付け板部5には、後述する固定杆7を挿通するための複数の透孔8が長手方向に沿って所定間隔で形成されている。また、仕切り板部6には、ヘミング曲げ加工によりその上端を折返して補強縁9が形成されている。そして、該補強縁9により、仕切り板部6の強度を向上させ、その堅牢性をさらに高めるとともに、安全性を向上させ、仕切り板部6の上端で手を切るような不具合を防止し得るようにしている。さらに、仕切り板部6の下端には、複数の排水口14が長手方向に沿って形成されている。
【0014】
一方、押え部材3は、前記取付け板部5上に後述する植生マットMを介して配設されるものであって、該押え部材3は、前記取付け板部5と略同一形状の帯板状押え部10を備えた長尺状金属薄板11からなり、その長手方向に沿って複数の矩形状を呈する根通し口12が所定間隔で形成されている。また、該根通し口12間で前記取付け板部5の透孔8に一致する位置に固定杆7の挿通孔13が形成されている。
【0015】
上述の仕切り材2を製造するには、まず、帯板状の金属薄板に、プレス装置による打ち抜き加工によって透孔8と排水口14を同時に形成し、次に該金属薄板の仕切り板部6となる一縁側の端部をプレス装置によるヘミング曲げ加工によって折返して補強縁9を形成する。この後、金属薄板の幅方向の略中間部をプレス装置による曲げ加工によって略直角に折曲する。これにより、仕切り材2を簡単に製造することができる。また、押え部材3は、長尺状金属薄板11に、プレス装置による打ち抜き加工によって根通し口12と挿通孔13とを同時に形成することにより、簡単に製造することができる。
【0016】
図3,図4は、かかる構成からなる植栽用仕切り装置1を用いた、屋上等の人工地盤G上における植栽の施工状態を示す。このような施工を行うには、まず、植栽領域の縁部に沿って仕切り材2を固定手段を介して固定する。この固定手段は、人工地盤Gに埋入したプラグ15に下端部を螺着して立設される螺子杆からなる固定杆16と、該固定杆16に螺合されるナット17a,17bとからなり、前記プラグ15は、取付け板部5の透孔8に一致する位置に埋入される。そして、該プラグ15を介して人工地盤Gに立設された固定杆16を、取付け板部5の透孔8に挿通させ、その突出端側にナット17aを螺合して緊締することによって取付け板部5を人工地盤Gに固定するようにしている。ここで、取付け板部5は、植栽領域の内側に位置するように配置される。これにより、仕切り材2の仕切り板部6が植栽領域の縁部に沿って立設し、該仕切り板部6によって植栽領域の縁部を直線状に仕切ることができる。
【0017】
次に、仕切り板部6で仕切られた植栽領域内に植生マットMを敷設する。この時、該植生マットMの外端部を仕切り板部6に当接させることにより、該植生マットMの外端部を位置決めすることができる。また、該植生マットMには前記固定杆16を挿通させて上方に突出させておく。そして、最後に押え部材3の挿通孔13に前記固定杆16を挿通させた状態で、該押え部材3を植生マットMの外端部上に載置し、固定杆16の突出端側にナット17bを螺合して緊締することにより、押え部材3を固定する。これにより、押え部材3の帯板状押え部10によって植生マットMの外端部全体が面固定され、植生マットMの外端部の浮き上がりが防止されることとなる。尚、植生マットMの外端部以外の部分は、適宜間隔で上方から挿通される複数のビス等によって人工地盤Gに固定される。
【0018】
この施工状態にあって、植生マットM上に植物群Sが植え付けられるが、押え部材3上に位置する植物群Sは、押え部材3に形成されている根通し口12から植生マットMへ根を延ばすことができる。これにより、その根付きに何ら支障を来すことがない。さらに、該根通し口12によって通水性、通気性を確保することができる。また、仕切り板部6の下端に形成されている複数の排水口14によって、植生マットMに含浸される雨水等の余剰水を自然排水させることができる。尚、植物群Sとしては、マット状に育成された芝,苔類が好適に用いられ得る。このようなマット状の植物群Sを用いることによって、押え部材3が覆い隠され、人目につくことがない。
【0019】
尚、この実施例では、仕切り材2の取付け板部5と、押え部材3とに、透孔8と挿通孔13を予め夫々形成するようにしているが、これらの孔は施工現場において形成することも可能である。而して、実施例のように予め透孔8と挿通孔13を形成しておくことにより、施工現場でこれらの孔加工を行う必要がないため、仕切り材2及び押え部材3の固定作業を迅速かつ容易に行うことが可能となる。
【0020】
図5は、第二実施例を示し、この実施例は、植栽用仕切り装置1を、植栽領域の縁部を曲線状に施工する場合にも対応し得るようにしたものである。
即ち、仕切り材2の取付け板部5には、該取付け板部5の透孔8を除く部分に位置させて、矩形状を呈する複数の切欠口18が長手方向に沿って形成されている。各切欠口18は、その一辺が仕切り板部6の下端に位置するように配設されており、これによって、該切欠口18を、その奥縁18’が仕切り板部6の下端近傍に至る開口形状となるようにしている。そして、この切欠口18の形成により、仕切り板部6に対向する各切欠口18の外側傍部に狭幅状連結縁19を夫々生じさせて、各狭幅状連結縁19を必要に応じて切断し得る切断代20としている。そして、この切断代20を切断することにより、取付け板部5の抵抗を受けることなく、仕切り板部6をその厚み方向に容易に湾曲させ得るようになっている。また、各狭幅状連結縁19の外縁には、その切断時に金鋸を係合し得る係合溝21が形成されており、該係合溝21によって金鋸を位置決めし、その切断作業を容易に行い得るようにしている。さらに、一部の切欠口18は、仕切り板部6の下端に開口を生じるように形成されており、該開口が排水口14となっている。
【0021】
一方、押え部材3には、帯板状押え部10の一側縁に、仕切り材2の仕切り板部6に沿って立上がる立上り縁22が形成されており、矩形状を呈する各根通し口12の一辺が該立上り縁22の下端に位置するように配設されている。これにより、該根通し口12を、その奥縁12’が立上り縁22の下端近傍に至る開口形状となるようにしている。また、各根通し口12の、立上り縁22に対向する外側傍部に狭幅状連結縁23を夫々生じさせて、各狭幅状連結縁23を必要に応じて切断し得る切断代24としている。そして、この切断代24を切断することにより、帯板状押え部10の抵抗を受けることなく、立上り縁22をその厚み方向に容易に湾曲させ得るようになっている。また、各狭幅状連結縁19の外縁には、その切断時に金鋸を係合し得る係合溝25が形成されている。その他の構成は第一実施例と同じであり、同一部分に同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0022】
かかる構成にあって、植栽領域の縁部を曲線状に施工する場合には、仕切り材2の取付け板部5に設けられた切断代20としての狭幅状連結縁19と、押え部材3の帯板状押え部10に設けられた切断代24としての狭幅状連結縁23を夫々切断することにより、図6イ,ロに示すように、仕切り材2及び押え部材3を自由に湾曲させることができる。ここで、仕切り材2及び押え部材3が金属薄板製であることにより、その塑性変形によって湾曲状態が保持され、植栽領域の縁部の曲線形状に簡単に一致させることができる。また、切欠口18が、その奥縁18’が仕切り板部6の下端近傍に至る開口形状となっており、根通し口12が、その奥縁12’が立上り縁22の下端近傍に至る開口形状となっていることにより、狭幅状連結縁19,23を夫々切断すると、仕切り材2は、取付け板部5の抵抗を受けることなく、仕切り板部6をその厚み方向へ容易に湾曲させることができるとともに、押え部材3は、帯板状押え部10の抵抗を受けることなく、立上り縁22をその厚み方向に容易に湾曲させることができる。
【0023】
そして、このように予め湾曲させた仕切り材2を、図7,図8に示すように、第一実施例と同様に、固定杆16と該固定杆16に螺合されるナット17aとによって人工地盤Gに固定することにより、仕切り板部6が植栽領域の縁部に沿って立設し、該仕切り板部6によって植栽領域の縁部を曲線状に仕切ることができる。そして、このように曲線状に仕切られた植栽領域内に植生マットMを敷設して、略同一曲線状に加工した植生マットMの外端部を仕切り板部6に当接させることにより、植生マットMの外端部を位置決めすることができる。さらに、該植生マットMの外端部上に押え部材3を載置して、固定杆16に螺合されるナット17bによって押え部材3を固定することにより、押え部材3の帯板状押え部10によって植生マットMの外端部全体が面固定され、植生マットMの外端部の浮き上がりを防止することができる。これにより、植栽領域の縁部を所望の曲線形状に仕上げることができる。
【0024】
また、図9イ,ロに示すように、狭幅状連結縁19,23の一箇所のみを切断して、仕切り材2及び押え部材3を略直角に折曲することにより、植栽領域のコーナー部の施工にも容易に対応することができる。
【0025】
また、上記のように、仕切り材2及び押え部材3を湾曲もしくは折曲することなく、直線状のまま用いることにより、第一実施例と同様に植栽領域の縁部を直線状に仕上げる場合にも対応し得るものとなる。
【0026】
尚、上記第一実施例及び第二実施例にあっては、仕切り材2及び押え部材3の固定手段として、人工地盤Gに埋入したプラグ15に下端部を螺着して立設される螺子杆からなる固定杆16と、該固定杆16に螺合されるナット17a,17bとにより構成されたものを用いているが、固定手段はこれに限定されるものではない。例えば、図10に示すように、仕切り材2の透孔8に上方から挿通したビスからなる固定杆16を、人工地盤Gに埋入したプラグ27に螺合させて仕切り材2を固定するとともに、他の位置で押え部材3の挿通孔13と仕切り材2の透孔8とに上方から挿通したビスからなる固定杆16’を人工地盤Gに埋入したプラグ27’に螺合させて押え部材3を固定することも可能である。また、図11に示すように、仕切り材2の取付け板部5を両面接着テープ28によって人工地盤Gに固定するとともに、該仕切り材2の取付け板部5上にナット17aを溶接等により固着し、該ナット17aに螺着して立設される螺子杆からなる固定杆16を押え部材3の挿通孔13に挿通させた状態で、その突出端側に螺合されるナット17bによって押え部材3を固定するようにしてもよい。
【0027】
【発明の効果】
本発明は、上述したように、長手方向に延在する水平状の取付け板部5と、該取付け板部5の一側縁から垂直状に立上がる仕切り板部6とを備えた断面L形の長尺状金属薄板4からなり、人工地盤Gに固定される仕切り材2と、根通し口12が形成された長尺状金属薄板11からなり、前記取付け板部5上に植生マットMを介して配設されて人工地盤Gに固定される押え部材3とを備えてなることを特徴とする植栽用仕切り装置1であるから、仕切り材2の取付け板部5を、植栽領域の縁部となる人工地盤G上に固定することにより、仕切り材2の仕切り板部6が植栽領域の縁部に沿って立設し、該仕切り板部6によって植栽領域の縁部を仕切ることができ、この仕切り板部6で仕切られた植栽領域内に植生マットMを敷設することにより、該植生マットMの外端部を位置決めすることができる。そして、この植生マットMの外端部上に押え部材3を載置し、該押え部材3を人工地盤Gに固定することにより、植生マットMの外端部全体が長尺状金属薄板11からなる押え部材3によって面固定されることとなり、これによって、植生マットMの外端部の浮き上がりを防止することができる。
【0028】
また、この施工状態にあって、植生マットM上に植物群Sが植え付けられるが、押え部材3上に位置する植物群Sは、押え部材3に形成されている根通し口12から植生マットMへ根を延ばすことができるので、その根付きに何ら支障を来すことがなく、また、該根通し口12によって通水性、通気性を確保することができる。さらに、この植物群Sとしてマット状の植物群を用いることによって、押え部材3を覆い隠すことができる。
【0029】
また、本発明は、長手方向に延在する水平状の取付け板部5と、該取付け板部5の一側縁から垂直状に立上がる仕切り板部6とを備えた断面L形の長尺状金属薄板4からなり、取付け板部5に固定杆16を挿通するための複数の透孔8が長手方向に沿って形成された仕切り材2と、前記取付け板部5と略同一形状の帯板状押え部10を備えた長尺状金属薄板11からなり、その長手方向に沿って複数の根通し口12が形成され、かつ、該根通し口12間で前記取付け板部5の透孔8に一致する位置に固定杆16の挿通孔13が形成されて、前記取付け板部5上に植生マットMを介して配設される押え部材3とを備えてなることを特徴とする植栽用仕切り装置1であるから、上記と同様に、仕切り材2の仕切り板部6によって植栽領域の縁部を仕切ることができ、この仕切り板部6によって、植栽領域内に敷設される植生マットMの外端部を位置決めし得るとともに、植生マットMの外端部全体を長尺状金属薄板11からなる押え部材3によって面固定し得るので、植生マットMの外端部の浮き上がりを防止することができる。これに加えて、仕切り材2の取付け板部5に固定杆16を挿通するための複数の透孔8が予め形成され、また、押え部材3には該透孔8と一致する位置に固定杆16の挿通孔13が予め形成されていることにより、施工現場でこれらの孔の形成加工をする必要がなく、仕切り材2及び押え部材3の固定作業を迅速かつ容易に行うことができる。
【0030】
さらに前記構成にあって、仕切り材2の取付け板部5に、該取付け板部5の透孔8を除く部分に位置させて、奥縁18’が仕切り板部6の下端近傍に至る開口形状の複数の切欠口18を長手方向に沿って形成し、該切欠口18の、仕切り板部6に対向する外側傍部に生じる狭幅状連結縁19を、必要に応じて切断される切断代20とする一方、押え部材3の、帯板状押え部10の一側縁に、仕切り材2の仕切り板部6に沿って立上がる立上り縁22を形成し、押え部材3の根通し口12を、その奥縁12’が該立上り縁22の下端近傍に至る開口形状とするとともに、該根通し口12の、立上り縁22に対向する外側傍部に生じる狭幅状連結縁23を、必要に応じて切断される切断代24としたから、押え部材3と、仕切り材2の取付け板部5とに夫々設けられた狭幅状連結縁19,23を適宜切断することにより、押え部材3と、仕切り材2とを夫々自由に湾曲させることができ、金属薄板の塑性変形によってその湾曲状態を保持させることができる。これにより、植栽領域の縁部の曲線状の施工にも容易に対応し得る等の優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係る植栽用仕切り装置の平面図である。
【図2】同上の植栽用仕切り装置を構成する仕切り材と押え部材の分離状態の斜視図である。
【図3】同上の植栽用仕切り装置の施工状態を示す側断面図である。
【図4】同上の植栽用仕切り装置の施工状態を示す斜視図である。
【図5】第二実施例に係る植栽用仕切り装置を構成する仕切り材と押え部材の分離状態の斜視図である。
【図6】同上の植栽用仕切り装置を湾曲させた状態を示す平面図である。
【図7】同上の植栽用仕切り装置の施工状態を示す側断面図である。
【図8】同上の植栽用仕切り装置の施工状態を示す斜視図である。
【図9】同上の植栽用仕切り装置を略直角に折曲した状態を示す平面図である。
【図10】他の固定手段による施工状態の縦断面図である。
【図11】他の固定手段による施工状態の側断面図である。
【符号の説明】
1 植栽用仕切り装置
2 仕切り材
3 押え部材
4 長尺状金属薄板
5 取付け板部
6 仕切り板部
8 透孔
10 帯板状押え部
11 長尺状金属薄板
12 根通し口
12’奥縁
13 挿通孔
16 固定杆
18 切欠口
18’奥縁
19 狭幅状連結縁
22 立上り縁
23 狭幅状連結縁
24 切断代
G 人工地盤
M 植生マット
S 植物群

Claims (3)

  1. 長手方向に延在する水平状の取付け板部と、該取付け板部の一側縁から垂直状に立上がる仕切り板部とを備えた断面L形の長尺状金属薄板からなり、人工地盤に固定される仕切り材と、
    根通し口が形成された長尺状金属薄板からなり、前記取付け板部上に植生マットを介して配設されて人工地盤に固定される押え部材と
    を備えてなることを特徴とする植栽用仕切り装置。
  2. 長手方向に延在する水平状の取付け板部と、該取付け板部の一側縁から垂直状に立上がる仕切り板部とを備えた断面L形の長尺状金属薄板からなり、取付け板部に固定杆挿通用の複数の透孔が長手方向に沿って形成された仕切り材と、
    前記取付け板部と略同一形状の帯板状押え部を備えた長尺状金属薄板からなり、その長手方向に沿って複数の根通し口が形成され、かつ、該根通し口間で前記取付け板部の透孔に一致する位置に固定杆の挿通孔が形成されて、前記取付け板部上に植生マットを介して配設される押え部材と
    を備えてなることを特徴とする植栽用仕切り装置。
  3. 仕切り材の取付け板部に、該取付け板部の透孔を除く部分に位置させて、奥縁が仕切り板部の下端近傍に至る開口形状の複数の切欠口を長手方向に沿って形成し、該切欠口の、仕切り板部に対向する外側傍部に生じる狭幅状連結縁を、必要に応じて切断される切断代とする一方、押え部材の、帯板状押え部の一側縁に、仕切り材の仕切り板部に沿って立上がる立上り縁を形成し、押え部材の根通し口を、その奥縁が該立上り縁の下端近傍に至る開口形状とするとともに、該根通し口の、立上り縁に対向する外側傍部に生じる狭幅状連結縁を、必要に応じて切断される切断代としたことを特徴とする請求項2に記載した植栽用仕切り装置。
JP2000002704A 2000-01-11 2000-01-11 植栽用仕切り装置 Expired - Fee Related JP4500394B2 (ja)

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